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がお互いの性質を打ち消しあう また, その際, その他のイオンから塩が生じる パフォーマンス課題 硫酸に電極をさし, 電源装置で電圧を加えると電流が流れ, 電球が点灯する これに水酸化バリウム水溶液を少しずつ加えていくと水溶液は白く濁り, 電球は次第に暗くなり, やがて消える しかし, さらに加え続

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Academic year: 2021

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(1)

(1) 単元観 小学校では,第6学年で「水溶液の性質」について学習している。また,中学校では,第1学年で 「(2)身の回りの物質」,第2学年で「(3)電流とその性質」と「(4)化学変化と原子・分子」に ついて学習している。 本単元では,水溶液の電気伝導性や中和反応について理解させ,イオンのモデルと関連付けてみる 微視的な見方や考え方を養うことが主なねらいである。この単元は,学習指導要領における第1分野 (6)イ「酸・アルカリとイオン」に該当し,「(ア)酸とアルカリの性質を調べる実験を行い,酸と アルカリのそれぞれの特性が水素イオンと水酸化物イオンによることを知ること。」,「(イ)中和反応 の実験を行い,酸とアルカリを混ぜると水と塩が生成することを理解すること。」をもとに設定した。 (2) 生徒観 学習前に実施したアンケート調査によると,観察・実験に関する質問で,ほぼ100%の生徒が,「実 験は好き。」で,「積極的に参加している。」,「課題解決を意識して考察するようにしている。」と答え ている。このように,本クラスの生徒は,実験にとても意欲的に臨むことができる。その反面,考察 が得意かを問う質問に対し,否定的な回答をした生徒が58.8%もいた。モデルを使った説明につ いては,94.1%の生徒が「理解しやすい」と回答したのに対し,モデルを使って説明することは 約半数の生徒が苦手意識をもっていた。 また,「イオンについて疑問に思っていることがあれば書いてください。」という質問に対しては, ほとんどの生徒が空欄であった。このことから,日常生活でイオンを意識する機会はほとんどないも のと考えられる。 (3) 指導観 水溶液の色の変化や金属電極の溶け出し,電流の発生など,視覚的に捉えられるイオンが関連する 現象を多く用意し,その現象をイオンのモデルを用いて説明させるようにする。これにより,目に見 えないイオンに対する興味・関心を高め,身近にイオンが存在することを意識させるとともに,モデ ルを使って表現することに慣れさせたい。 また,仮説検証実験を設定し,実験に見通しをもって取組ませることで,考察に自信を持たせ,実 験を通して自分たちで結論を見いださせるようにする。これにより,「思考力,判断力,表現力」や「課 題解決力」といった資質・能力の向上を図りたい。 ○ 酸とアルカリの特性や中和反応をイオンと関連付けて説明することができる。 【本単元における本質的な問い】 ・酸性の水溶液とアルカリ性の水溶液を混ぜたときに起こる変化は,イオンとどのような関係があるの だろうか。 【永続的理解】 ・酸とアルカリ,それぞれに共通する性質は,酸は水素イオン,アルカリは水酸化物イオンによるもの である。中和反応では,この水素イオン,水酸化物イオンから水が生じることにより,酸とアルカリ

単元の目標

単元について

理科 第3学年 東広島市立八本松中学校 指導者 湯口 浩臣 単 元 名 本単元で育成する資質・能力 課題解決力

「酸,アルカリとイオン」

(2)

がお互いの性質を打ち消しあう。また,その際,その他のイオンから塩が生じる。 【パフォーマンス課題】 ・硫酸に電極をさし,電源装置で電圧を加えると電流が流れ,電球が点灯する。これに水酸化バリウム 水溶液を少しずつ加えていくと水溶液は白く濁り,電球は次第に暗くなり,やがて消える。しかし, さらに加え続けると再び電球が点灯する。この現象を,イオンと関連付けて説明してください。 【B評価の基準】 ・硫酸と水酸化バリウム水溶液を混ぜ合わせたときの電球の様子を,モデル図を描き,イオンと関連さ せながら説明している。 ア 自然事象への 関心・意欲・態度 イ 科学的な思考・表現 ウ 観察・実験の技能 エ 自然事象についての 知識・理解 ①酸・アルカリ,中和 と塩に関する事物・ 現象に進んでかかわ り,それらを科学的 に探究しようとして いる。 ①酸・アルカリに関する 事物・現象の中に問題 を見いだし,目的意識 をもって観察,実験な どを行い,酸・アルカ リの特性と水素イオ ン・水酸化物イオンと の関係について自ら の考えをまとめ,表現 している。 ②中和と塩に関する現 象の中に問題を見い だし,目的意識をもっ て観察,実験などを行 い,イオンのモデルと 関連付けた中和反応 による水と塩の生成 などについて自らの 考えをまとめている。 ①酸・アルカリの性質, 中和反応に関する観 察,実験を計画的に実 施し,結果を適切に記 録・整理している。 ①酸・アルカリの特性が 水素イオンと水酸化 物イオンによること, 中和反応によって水 と塩が生成すること などについて理解し ている。 【課題解決力】現状から課題とその原因を見極め,効果的な手立てを考え実行する。 ・課題解決に向けて情報を収集・整理して仮説を立てたり,検証方法を考えて実行したりしている。

本校で育成しようとする資質・能力とのかかわり

単元(題材)の評価規準

(3)

(全7時間) 時 学習内容 評 価 関 考 技 知 評価規準 (評価方法) 関連する資質・能力 1 単元を貫く課題の設定 (パフォーマンス課題) 酸性やアルカリ性の 水溶液に共通する性 質 ○ ア-①酸・アルカリ,中和と塩に関する 事物・現象に進んでかかわり,それ らを科学的に探究しようとしてい る。(行動観察) 2 イオンの移動 ○ ウ-①酸・アルカリの性質,中和反応に 関する観察,実験を計画的に実施し, 結果を適切に記録・整理している。 (行動観察) 【課題解決力】 (行動観察,ワーク シート 3 酸性,アルカリ性の 正体とイオン ○ イ-①酸・アルカリに関する事物・現象 の中に問題を見いだし,目的意識を もって観察,実験などを行い,酸・ アルカリの特性と水素イオン・水酸 化物イオンとの関係について自らの 考えをまとめ,表現している。(ワ ークシート) 4 イオンの量と流れる電流の大きさ ○ ア-①酸・アルカリ,中和と塩に関する 事物・現象に進んでかかわり,それ らを科学的に探究しようとしてい る。(行動観察) 5 酸とアルカリを混ぜ 合わせたときの変化 1(パフォーマンス 課題) ○ ウ-①酸・アルカリの性質,中和反応に 関する観察,実験を計画的に実施し, 結果を適切に記録・整理している。 (行動観察) 【課題解決力】(行動観察,ワークシー ト) 6 酸とアルカリを混ぜ 合わせたときの変化 2(パフォーマンス 課題) ○ イ-②中和と塩に関する事物・現象の中 に問題を見いだし,目的意識をもっ て観察,実験などを行い,イオンの モデルと関連付けた中和反応による 水と塩の生成などについて自らの考 えをまとめている。(ワークシート) 7 ポートフォリオ ○ エ-①酸・アルカリの特性が水素イオン と水酸化物イオンによること,中和 反応によって水と塩が生成すること などについて理解している。(ポートフ ォリオ)

指導と評価の計画

課題の設定 情報の収集(1) 整理・分析(3) 振り返り 情報の収集(3) 整理・分析(1) 情報の収集(2) 整理・分析(2) まとめ・表現 情報の収集(4) 整理・分析(4)

(4)

(1)本時の目標 酸性やアルカリ性の水溶液の性質を調べ,それぞれに共通する性質を見い出す。 (2)評価規準 【自然事象への関心・意欲・態度】 酸・アルカリ,中和と塩に関する事物・現象に進んでかかわり,それらを科学的に探究しようと している。 (3)本時の学習展開 学習活動 指導上の留意事項(○) (◇「特別な支援を必要とする生徒」「◆努力を 要する状況」と判断した生徒への指導の手立て) (□ICTを活用した指導の工夫) 評価規準 ☆観点(評価方法) ※関連する資質・能力 1 事象との出会いと単元を 貫く課題の設定(6分) 酸(硫酸)にアルカリ(水 酸化ナトリウム水溶液)を加 えていき,電球が消えてまた 点灯する現象を見る。 単元を貫く課題 2 学習前の考えの記入 (4分) 現段階の考えを OPP に記 入する。 3 学習の見通し(5分) 疑問から課題解決のため の学習の見通しをもつ。 4 本時の課題とめあての確 認(4分) ○イオンとの関連付けができていなくても自由 に記述させる。 ○課題解決のために必要な情報として収集して いくイメージをもたせる。

本時の学習1

酸性の水溶液とアルカリ性の水溶液を混ぜたときの変化を,イオンと関連付けて説明し よう。 <予想される生徒の記述> ①電球が消えた→化学変化が起こって中性になった。 ②電球が再び点灯した→アルカリ性になった。 ③イオンとの関連→??? めあて:仮説を検証し,イオンのモデルで考えよう。 課題:酸性やアルカリ性の水溶液には,それぞれどんな共通の性質があるのだろうか。 <予想される生徒の疑問> ・酸性・アルカリ性の性質とイオンは関係があるのか? ・酸とアルカリを混ぜるとどんな化学変化が起きる? 硫酸 水酸化バリウム 水溶液

(5)

※太線囲みは言語活動 5 予想と見通し(6分) 6 実験(17分) いろいろな水溶液の性質 について,4つの方法で調べ る。 7 まとめ(6分) ワークシートに自分の言 葉でまとめる。 ○既習事項から,生徒に水溶液の性質を調べる 方法を出させながら見通しを持たせる。 ◇◆結果を表にまとめさせることで,共通点, 相違点を視覚的に捉えやすくする。 ☆【自然事象への関 心・意欲・態度】 (行動観察) 8 OPPの記入と問題提起 (2分) 「どうして種類の違う水溶液 が同じ性質を示す?」という 問題を提起し,次時につなげ る。

(6)

(1)本時の目標 塩酸を中央にしみこませた寒天に電圧を加えて,指示薬の変化を調べることができる。 (2)評価規準 【観察・実験の技能】 酸・アルカリの性質,中和反応に関する観察,実験を計画的に実施し,結果を適切に記録・整理 している。 (3)関連する資質・能力 【課題解決力】 (4)本時の学習展開 学習活動 指導上の留意事項(○) (◇「特別な支援を必要とする生徒」「◆努力を 要する状況」と判断した生徒への指導の手立て) (□ICTを活用した指導の工夫) 評価規準 ☆観点(評価方法) ※関連する資質・能力 1 既習事項の振り返りと課 題の設定(3分) 「どうして種類の違う水 溶液が同じ性質を示す?」 →「それぞれの性質を示す 元になるものをもってい るのでは?」 2 事象との出会いとめあて の確認(6分) イオンの移動実験(塩酸) で色の移動を見る。 3 予想(4分) 4 実験(10分) 3種類の酸性水溶液で同 様の実験を行う。 5 実験結果の整理(4分) どの水溶液も黄色が陰極 側へ移動していったことを 全体で共有する。 ○生徒の発言から課題を設定する。 ○共通点を見い出させるために,複数の酸性水 溶液で行わせる。 ○共通点から考察の視点を設定する。 ☆【観察・実験の技 能】(行動観察) 6 考察(12分) 個人→グループ ホワイトボードにグルー プの考えをまとめる。 <視点> ①どの水溶液も電流が流れた ②黄色が陰極へ移動した ○段階的に思考のヒントを提示する。 ◇◆つまずきを確認し,班の生徒に質問するよ う促す。(班の生徒にはたらきかける。) ※【課題解決力】

本時の学習2

めあて:指示薬の色の変化を調べ,酸性の「元になるもの」を推測しよう。 <期待される生徒の反応> 3種類の酸性水溶液で同様の実験を行うと,どれも黄色になる点は 共通しているが,移動する向きが水溶液の種類で異なるだろう。 課題:酸性やアルカリ性の性質を示す元になるものとはどんなものだろうか?

(7)

※太線囲みは言語活動 7 交流(4分) 他の班に散らばり情報を 収集する。 8 まとめ(6分) ワークシートに自分の言 葉でまとめる。 ○他の班の考えを聴く,また,自分たちがつま ずいているところについてアイデアを得るこ とを意識させ,交流によって思考を深めさせ る。 ◇◆班でまとめたホワイトボードを参考にさせ る。 9 問題提起(1分) 「アルカリ性の水溶液の場 合はどうだろう?」 〇他の酸とアルカリの場合について問題を提起 する。 ・酸性の水溶液では,黄色が陰極へ移動していったことから,+の電気を帯びたイオン,すなわち 「水素イオンでH+」あると言える。 ・酸性の性質は,水素イオンと関連していた。

(8)

(1)本時の目標 実験の結果から,アルカリ性の水溶液に共通なイオンが水酸化物イオンであることを推測できる。 (2)評価規準 【科学的な思考・表現】 酸・アルカリに関する事物・現象の中に問題を見いだし,目的意識をもって観察,実験などを行 い,酸・アルカリの特性と水素イオン・水酸化物イオンとの関係について自らの考えをまとめ,表 現している。 (3)関連する資質・能力 【課題解決力】 (4)本時の学習展開 学習活動 指導上の留意事項(○) (◇「特別な支援を必要とする生徒」「◆努力を 要する状況」と判断した生徒への指導の手立て) (□ICTを活用した指導の工夫) 評価規準 ☆観点(評価方法) ※関連する資質・能力 1 前時の振り返りと課題・ めあての確認(3分) 2 実験の見通し(4分) 3 実験(10分) 3種類のアルカリ性水溶 液で同様の実験を行う。 4 実験結果の整理(4分) どの水溶液も青色が陽極 側へ移動していったことを 全体で共有する。 □電子黒板で,前時の結論と思考の流れを図式 化して示す。 5 考察と交流(20分) 個人→グループ ホワイトボードにグルー プの考えをまとめる。 6 まとめ(6分) ワークシートに自分の言 葉でまとめる。 ○前時の思考の流れを参考に結論を見い出させ る。 ◇◆班でまとめたホワイトボードを参考にさせ る。 ☆【科学的な思考・ 表現】 (行動観察,ワー クシート) ※【課題解決力】

本時の学習3

めあて:指示薬の色の変化を調べ,アルカリ性の「元になるもの」を推測しよう。 <期待される生徒の反応> アルカリ性の水溶液で同様の実験を行うと,BTB 溶液は 青色になり,それがどちらかの極に移動するだろう。 課題:酸性やアルカリ性の性質を示す元になるものとはどんなものだろうか? ・アルカリ性の水溶液では,青色が陽極へ移動していったことから,-の電気を帯びたイオン,す なわち「水酸化物イオンOH-」であると言える。 ・アルカリ性の性質は,水酸化物イオンと関連していた。 ・酸性の水溶液には水素イオンが共通してあり,アルカリ性の水溶液には水酸化物イオンが共通し てあった。これらのイオンが酸性かアルカリ性かを決めていた。

(9)

※太線囲みは言語活動 7 OPPの記入と問題提起 (3分) 同じ種類の水溶液でもイ オンの量が多いと流れる電 流も大きい? 〇既習事項「電解質の水溶液中にはイオンがあ るから電流が流れる」を振り返り,電流の大 きさに目を向けさせる。

(10)

(1)本時の目標 イオンの量と流れる電流の強さの関係について調べることができる。 (2)評価規準 【自然事象への関心・意欲・態度】 酸・アルカリ,中和と塩に関する事物・現象に進んでかかわり,それらを科学的に探究しようと している。 (3)本時の学習展開 ※太線囲みは言語活動 学習活動 指導上の留意事項(○) (◇「特別な支援を必要とする生徒」「◆努力を 要する状況」と判断した生徒への指導の手立て) (□ICTを活用した指導の工夫) 評価規準 ☆観点(評価方法) ※関連する資質・能力 1 単元全体における本時の 位置付けと,課題,めあて の確認(3分) 2 仮説,検証方法の確認 (7分) 3 実験(20分) 異なる濃度の食塩水に同 じ電圧を加え,流れる電流 の大きさを測定する。 □電子黒板で導入時に提示した事象のVTR を 示す。 ○仮説と検証方法を可能な限り生徒から出させ る。 ◆関連する既習事項を想起させる声かけを行 う。 ○交流で活用できる ようホワイトボー ドに記録させる。 ☆【自然事象への関 心・意欲・態度】 (行動観察) 4 実験結果の確認と考察 (7分) 班で確認後,ワークシー トに考察を記入する。 5 交流とまとめ(10分) ◆◇班でまとめたホワイトボードを参考にさせ る。 ○導入で見せた事象を想起させ,次時のヒント とする。 6 OPPの記入と振り返り (3分) OPP の記入後できたもの から,単元を貫く課題を意 識して,これまでに得た情 報を振り返る。

本時の学習4

めあて:仮説を検証し,イオンのモデルで考えよう。 仮説:イオンの量が多いほど,大きな電流が流れるだろう。正しければ,濃度 が高い水溶液ほど大きな電流が流れるはず。 水溶液の濃度が高い(イオンの量が多い)ほど電流の値は大きくなり,濃度が低い(イオンの 量が少ない)と電流の値は小さくなる。このことから電流の値がゼロになるときは水溶液中にイ オンが存在しないといえる。 課題:イオンの量と流れる電流の強さにはどのような関係があるのだろうか?

(11)

(1)本時の目標 硫酸と水酸化バリウム水溶液を混ぜ合わせたときの性質の変化を調べ,仮説を検証することができ る。 (2)評価規準 【観察・実験の技能】 酸・アルカリの性質,中和反応に関する観察,実験を計画的に実施し,結果を適切に記録・整理 している。 (3)関連する資質・能力 【課題解決力】 (4)本時の学習展開 学習活動 指導上の留意事項(○) (◇「特別な支援を必要とする生徒」「◆努力を 要する状況」と判断した生徒への指導の手立て) (□ICTを活用した指導の工夫) 評価規準 ☆観点(評価方法) ※関連する資質・能力 1 単元全体における本時の 位置付けと,課題の確認 (5分) パフォーマンス課題 2 仮説の共有とめあての設 定(4分) ○単元の導入で見た事象を思い起こし,パフォ ーマンス課題につなげる。 □電子黒板で導入時に提示した事象のVTR を 示す。 ○生徒が学習前に書いた OPP の記述内容をもと に検証する仮説を共有する。この仮説を検証 することで後の思考の柱とする。 3 検証方法の立案(10分) 検証方法を班で考え,図 と文章でワークシートに記 入する。 ※【課題解決力】 4 実験(14分) 水溶液の色の変化を調べ る。 ○共通の注意点については全体で確認してお く。 ☆【観察・実験の技 能】(行動観察)

本時の学習5

めあて:検証方法を考えて検証実験をしよう。 硫酸に電極をさし,電源装置で電圧を加えると電流が流れ,電球が点灯する。これに水 酸化バリウム水溶液を少しずつ加えていくと水溶液は白く濁り,電球は次第に暗くなり, やがて消える。しかし,さらに加え続けると再び電球が点灯する。 この現象を,イオンと関連付けて説明してください。 仮説: 電球が消えてまた点灯したのは,酸性が打ち消されて中性になり,その後 アルカリ性になったからだろう。 <予想される生徒の記入例> BTB溶液で硫酸に色をつけてこの実験すると, ①黄色で点灯 → ②緑色で消灯 → ③青色で点灯 となるはず。 水酸化バリウム 水溶液 硫酸

(12)

※太線囲みは言語活動 5 実験結果の整理(7分) 全体で結果を確認する。 点灯 消灯 点灯 黄色 緑色 青色 6 まとめ(8分) 7 次時の確認(2分) これまでに得た情報を基 にパフォーマンス課題を考 えることを確認する。 ○水溶液の性質と電気的な性質を関連付け,イ オンのモデルで考える必然性をもたせる。 ○電球が消えた瞬間が中性になっていないこと についても簡単に触れておく。 酸にアルカリを加えると酸性が打ち消され電球が消える。さらに加え続けると水溶液はアルカリ 性になり電球が点灯する。仮説は正しかった。

(13)

(1)本時の目標 硫酸と水酸化バリウム水溶液を混ぜ合わせたときの変化について,イオンのモデルで説明すること ができる。 (2)評価規準 【科学的な思考・表現】 中和と塩に関する事物・現象の中に問題を見いだし,目的意識をもって観察,実験などを行い, イオンのモデルと関連付けた中和反応による水と塩の生成などについて自らの考えをまとめてい る。 (3)関連する資質・能力 【課題解決力】 (4)本時の学習展開 学習活動 指導上の留意事項(○) (◇「特別な支援を必要とする生徒」「◆努力を 要する状況」と判断した生徒への指導の手立て) (□ICTを活用した指導の工夫) 評価規準 ☆観点(評価方法) ※関連する資質・能力 1 本時の位置付け,課題と めあての確認(4分) パフォーマンス課題 □電子黒板で導入時に提示した事象の VTR を 示す。 2 イオンモデルの検討 (15分) ホワイトボードを使い, 班ごとにイオンのモデルで 考える。 <視点> ①電球が消えた ②また点灯した ③白くにごった 3 交流(8分) 他の班に散らばり情報を 収集する。 4 再検討・まとめ(20分) ①交流で得られた情報を班 で検討し,結論を導出す る。 ②ワークシートに自分の言 葉でまとめる。 ○既習事項から現象をイオンの量の変化と関連 付けられるよう,段階的に思考のヒントを提 示する。 ◇◆つまずきを確認し,班の生徒に質問するよ う促す。(班の生徒にはたらきかける。) ○他の班の考えを聴く,また,自分たちがつま ずいているところについてアイデアを得るこ とを意識させる。 ○自分たちでまとめられない班があった場合, うまくまとめている班を紹介し,情報を収集 させる。 ◇◆班でまとめたホワイトボードを参考にさせ る。 ☆【科学的な思考・ 表現】(行動観察, ワークシート) ※【課題解決力】

本時の学習6

めあて:情報を活用し,イオンのモデルで考えよう。 硫酸に電極をさし,電源装置で電圧を加えると電流が流れ,電球が点灯する。これに水 酸化バリウム水溶液を少しずつ加えていくと水溶液は白く濁り,電球は次第に暗くなり, やがて消える。しかし,さらに加え続けると再び電球が点灯する。 この現象を,イオンと関連付けて説明してください。

(14)

※太線囲みは言語活動 5 問題喚起(3分) 他の酸とアルカリの場合 について問題を喚起し,次時 につなげる。 (1) 「電球が消えた」 →H+OHと結びついてH2O になりイオンがなくなったから。 (2) 「また点灯した」 →H+がなくなったあと,OHが増えていったから。 このため水溶液は酸性→中性→アルカリ性と変化した。 (3)「白くにごった」 →SO42-Ba2+と結びついて硫酸バリウムができた。

(15)

(1)本時の目標 酸性の水溶液とアルカリ性の水溶液を混ぜたときの変化を,イオンと関連付けて説明することがで きる。 (2)評価規準 【自然事象についての知識・理解】 酸・アルカリの特性が水素イオンと水酸化物イオンによること,中和反応によって水と塩が生成 することなどについて理解している。 (3)本時の学習展開 学習活動 指導上の留意事項(○) (◇「特別な支援を必要とする生徒」「◆努力を 要する状況」と判断した生徒への指導の手立て) (□ICTを活用した指導の工夫) 評価規準 ☆観点(評価方法) ※関連する資質・能力 1 本時の位置付けと課題・ めあての確認(3分) 2 演示実験(5分) HCl と NaOH 水溶液の場 合を演示し,①白くにごら ないこと,②電流が流れ続 けることを知る。 □電子黒板で前時のまとめ示し,視覚的に振り 返らせる。 ○前時と異なる結果を示し,疑問をもたせる。 3 考察(7分) ホワイトボードを使い, 班ごとにイオンのモデルで 考える。 <視点> ①白くにごらなかった ②電球が消えなかった 4 交流と実験のまとめ (15分) 各班の考えを交流し,班 で再検討した後,ワークシ ートに自分の言葉でまとめ る。 ○段階的に思考のヒントを提示する。 ◇◆つまずきを確認し,班の生徒に質問するよ う促す。(班の生徒にはたらきかける。) ◇◆個人でまとめる際,班でまとめたホワイト ボードを参考にさせる。 ☆【自然事象につい ての知識・理解】 (ポートフォリオ)

本時の学習7

めあて:いろいろな組み合わせで調べたときの共通点から,単元を貫く課題を解こう。 課題:酸性の水溶液とアルカリ性の水溶液を混ぜたときの変化を,イオンと関連付けて説明 しよう。 水酸化ナトリウ ム水溶液 塩酸 <期待される生徒のまとめ> この実験では,水と塩化ナトリウムができる。塩化ナト リウムは電解質だから,水に溶けてナトリウムイオンと塩 化物イオンに電離する。そのため,H+と OHがなくなっ て中性になっても電流は流れ続ける。

(16)

※太線囲みは言語活動 5 一般化と語句の確認 (6分) 数種類の組み合わせを比 較し,共通点から学習を一 般化する。 6 OPP の記入(14分) 単元を貫く課題に対する 学習後の解答と振り返りを OPP に記入する。 ・酸にアルカリを混ぜると H+が OHと結びついて H2O になり,酸性が打ち消される。これを「中 和」という。 ・中和により水溶液中に H+も OHもなくなると「中性」を示す。 ・酸の陰イオンとアルカリの陽イオンが結びついてできる物質を「塩」といい,混ぜ合わせる酸と アルカリの種類によってできる塩も異なる。

参照

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