嵐山町地域水道ビジョン
平成20年12月
埼玉県嵐山町
基本計画
目 次
ページ はじめに ……… 2 1 嵐山町の概要と水道事業の沿革 ……… 4 1-1 嵐山町の概要 1-2 水道事業の沿革 2 現状の分析と課題 ……… 8 2-1 経営の状況 2-2 施設の状況 2-3 水需要見通し 3 これからの水道事業経営 ……… 21 3-1 基本的な考え方 3-2 施策の内容 4 施設整備計画 ……… 23 4-1 水源計画 4-2 配水計画 4-3 施設高水準化計画 4-4 水道事業災害対策計画 5 経営計画 ……… 27 5-1 経営効率化計画 5-2 事業化計画 5-3 財政計画 おわりに ……… 31 附属資料 ……… 32はじめに
嵐山町は、平成 18 年 3 月に「第4次嵐山町総合振興計画後期基本計画」を策定し ました。これは、平成 13 年 3 月に策定した「第4次嵐山町総合振興計画基本計画」 の後半の5年間、平成 22 年度までの町づくりの基本的な方向と取り組み姿勢をまと めたものです。 上水道については、「第1章 水、緑豊かで快適に暮らせるまちづくり 第1節 快 適で安全に暮らせるまちづくり」の中で次のように述べられております。 ・施策の大綱 上水道 [これからの課題] これまで本町は安全な水の安定供給に向け、上水道管網整備 10 ヵ年計画に基 づき老朽管や石綿管の更新、管網整備を計画的に進めてきました。 これからは、自己水の安全対策(クリプトスポリジウム対策※)及び施設の老 朽化に伴う改善や維持管理を引続き行う必要があります。 さらに、災害時等に対応可能な施設に改善することも課題となっています。 [基本方針] 安全な水の安定供給を確保するため、自己水の安全対策と施設の整備を図り ます。 災害時等に対応可能な施設整備を図ります。 水道事業の効率化に努めます。 [施策の体系] ┌─安全な水の安定供給 ├─災害時対策の推進 上水道─┤ ├─事業の効率化の推進 └─節水意識の普及・啓発 [主な計画] 1.安全な水の安定供給 1)水質の安全対策の推進 ・水質の安全を確保するため、浄水処理方法等を検討し、具体的な整備計画を 策定し、施設の整備を図ります。 2)安定供給の推進2.災害時対策の推進 ・災害時等における非常用水の確保のため、緊急時給水拠点の整備を図りま す。 3.事業の効率化の推進 ・水道事業会計の効率化に向けて、財源の確保、電算化、委託化等を推進し、 合理的な事業運営に努めます。 4.節水意識の普及・啓発 ・水資源の大切さを認識するため広報活動等を通じ、節水意識の普及・啓発を 積極的に推進します。 ※ クリプトスポリジウムとは、胞子虫類に属し、腸管系に寄生する原虫です。 塩素に対して極めて強い耐性があるといわれており、クリプトスポリジウム に感染すると、腹痛を伴う水様性下痢が3日から1週間程度続き、健康な人 の場合は免疫機構が働き自然治癒しますが、感染に対する抵抗力が低下して いる幼児やHIV感染者等については重篤になることもあります。また、現 在のところ有効な治療薬は見つかっていません。
《基本計画》
嵐山町水道事業基本計画は、「第4次嵐山町総合振興計画後期基本計画」に基づ き、今後の嵐山町の水道事業の根幹をなすべき計画です。自己水源の環境を保全し、 安全かつ安定した給水に努め、健全な事業経営の確立を図るための水道事業計画を 策定することを目的としたものです。 本計画では、嵐山町水道事業の中長期的な基本計画を策定するため、10 年後の平 成 29 年度を目標年度として計画を策定しました。 その内容は、水道事業の施設、経営、維持管理状況の分析・評価を行い、課題を 抽出した上で将来に向けての経営目標を設定し、この経営目標を具現化するための 施設整備計画、経営効率化計画、災害対策計画、事業化計画を策定したものです。1 嵐山町の概要と水道事業の沿革
《1-1 嵐山町の概要》
嵐山町は、埼玉県のほぼ中央、都心から 60km圏に位置し、東に東松山市、滑川町、 西に小川町、ときがわ町、南に鳩山町、北に寄居町、深谷市、熊谷市に接し、東西 2.5 km、南北 12kmと南北に細長い地形をなし、面積は 29.85k㎡であります。 地形的には、町の周囲を標高約 90~100mの山稜が連なり、全体として起伏に富ん でおり、平坦地は比較的少ないといえます。 町のほぼ中央を国道 254 号が東西に走り、東は東松山市・川越市などを経て東京都 へ、西は小川町・寄居町などを経て群馬県へと通じています。 町内を横断している関越自動車道は、平成 16 年3月「嵐山小川インターチェンジ」 が開通し、産業・生活両面とも一層利便性が高まりました。 また、都心から 60km圏にあり、東武東上線によって池袋駅と直結しており、武蔵 嵐山駅から約1時間5分で行くことができます。 一方、歴史的には嵐山町は、平安末期から鎌倉時代にかけて、木曾義仲や畠山重忠 などの武士が活躍した土地であります。「いざ鎌倉へ」という言葉にもあるように、 早くから交通路が整備され、それと共に宿のにぎわいもみせていました。 また、山間部では古くから自然の谷をせき止めてため池を作り、平地では河川から の豊富な水資源を利用するなど、田畑の耕作に力を注いできた土地です。 明治 22 年、古里・吉田・越畑・勝田・広野・杉山・太郎丸の7カ村が七郷村に、 菅谷・志賀・平沢・遠山・千手堂・鎌形・大蔵・根岸・将軍沢の9カ村が菅谷村とな りました。 昭和 30 年4月にはこの2村が合併して菅谷村となり、更に昭和 42 年4月に町制を 施行して町名を「嵐山町」と改めました。 町名の由来は、昭和3年に我が国最初の林学博士である本多静六博士が、都幾川と 槻川の合流地とその上流の景勝地を訪れ、その眺めが京都の嵐山に似ているところか ら命名されたものです。《1-2 水道事業の沿革》
嵐山町の水道事業は、昭和 38 年6月 27 日埼玉県指令 38 公衛第 3599 号付けで埼玉 県知事の認可を得て、昭和 39 年簡易水道として始まりました。給水人口は、4,200 人、1 日最大給水量は 695 ㎥でありました。 その後、人口の増加と町の発展と共に、事業の拡張を行ってきました。最近では、 花見台工業団地の立地による水需要の増大に対応するため、第 3 次拡張工事を実施し ました。事 業 認 可 年度 目 標 年度 給水人口 (人) 計画 1 人 1 日最大給水量 (L/人/日) 計画 1 日最大給 水量(㎥/日) 事業費 (千円) 創 設 S38 年 4,200 150 695 27,650 第 1 次拡張事業 S46 年 S49 年 20,000 300 6,000 269,374 第 2 次拡張事業 S54 年 S60 年 18,500 511 9,453 549,833 第 3 次拡張事業 H 4 年 H12 年 25,000 592 14,800 864,480 平成 18 年度末の嵐山町水道事業の給水人口は 19,303 人、1日最大給水量は、9,515 ㎥です。 第 3 配水場 第 2 水源 水源 第 2 配水場 第 1 配水場 第 3 水源 第 1 水源 第 1 浄水場 水 道 配 水 区 域 図
表2 水道事業略年表 年 号 西 暦 事 項 昭和 38 年 昭和 39 年 昭和 46 年 昭和 47 年 昭和 48 年 昭和 49 年 昭和 50 年 昭和 51 年 昭和 52 年 昭和 54 年 昭和 55 年 昭和 57 年 1963 年 1964 年 1971 年 1972 年 1973 年 1974 年 1975 年 1976 年 1977 年 1979 年 1980 年 1982 年 簡易水道事業経営認可 菅谷、川島、志賀、平沢、千手堂で給水開始 水道メーター検針は、産業経済課による 水道料金納入は、納税組合単位で集金 水道料金(家庭用基本料金 10 ㎥まで 150 円) 第 1 次拡張工事認可 地方公営企業法全部適用 水道課の設置 政令で定める基準に従い条例を制定 納税組合長に対し、徴収委託 水道料金改定(家庭用基本料金 10 ㎥まで 300 円) 水道料金改定(家庭用基本料金 10 ㎥まで 350 円) 地方公営企業の業務に係る公金の出納事務の一部を取り扱わせ る金融機関の指定 (出納取扱金融機関 1 ヵ所) (収納取扱金融機関 2 ヵ所) 水道料金の口座振替制度導入 水道料金改定(家庭用基本料金 10 ㎥まで 400 円) 拡張区域について検針委託(衛生役員へ) 指定水道工事店 6 店舗指定 第 1 次拡張工事竣工により嵐山町全域に給水開始 水道料金改定(家庭用基本料金 10 ㎥まで 450 円) 手数料改定 水道料金計算電算委託 納税組合長への徴収委託廃止 水道加入金改定(口径 13mm 10 万円等) 手数料改定 水道料金改定(家庭用基本料金 10 ㎥まで 550 円) 第 2 次拡張工事認可 第 2 次拡張工事竣工 水道課新庁舎(嵐山町大字志賀 647-2)へ移転 水道料金改定(家庭用基本料金 10 ㎥まで 600 円) 町内全域検針委託へ(個人 6 名)
昭和 60 年 昭和 61 年 昭和 63 年 平成元年 平成 2 年 平成 4 年 平成 5 年 平成 6 年 平成 7 年 平成 8 年 平成 9 年 平成 10 年 平成 11 年 平成 17 年 平成 18 年 平成 20 年 1985 年 1986 年 1988 年 1989 年 1990 年 1992 年 1993 年 1994 年 1995 年 1996 年 1997 年 1998 年 1999 年 2005 年 2006 年 2008 年 量水器検定満期交換工事作業委託 水道料金改定(家庭用基本料金 10 ㎥まで 650 円) 検針委託先変更(法人 1 社) 企業会計を電算化 消費税課税(3%) 水道料金口座振替手数料支払開始 水道料金郵便振替開始 第 3 次拡張工事認可 水道料金改定(家庭用基本料金 10 ㎥まで 750 円) 第 3 次拡張工事竣工 県水を受水し、第 3 給水区へ配水を開始 下水道使用料徴収業務開始 平成 7 年 12 月 13 日から平成 8 年 3 月 17 日まで、最高 19%の 県水の給水制限を受ける 夏の渇水により 38%の県水の給水制限を受ける 1 日最大配水量が初めて 1 万㎥を超える(10,200 ㎥) 消費税相当額を3%から4%に変更し、新たに1%の地方消費 税を転嫁した 水道加入金を改定(口径 13mm 15 万円等) 手数料を改定 水道料金改定(口径 13・20mm基本料金 10 ㎥まで 1,000 円) 用途別料金体系から口径別料金体系に改めた 量水器使用料を廃止 水道料金を引き下げ(口径 25mm以上で 51 ㎥以上の部分 1 ㎥ 320 円から 280 円に改定) 検針・受付・徴収・開閉栓等の業務を民間委託 水道施設運転監視業務を民間委託 水道課を上下水道課に改め、水道庁舎から役場庁舎(嵐山町大 字杉山 1030-1)に移転(4 月 1 日) 水道料金を値下げ(口径 13・20mm基本料金 5 ㎥、500 円等)
2 現状の分析と課題
《2-1 経営の状況》
(1)組織体制 嵐山町は、町長が水道事業管理者の職務を行っており、水道事業の管理者の権限に 属する事務を処理するために上下水道課をおいています。 上下水道課は、課長以下合計 14 名で上下水道事業の運営を行っています。上水道 の担当は、2名の副課長の下に管理担当3名、施設担当3名、下水道の担当は、副課 長以下4名であります。このほかに上水道では、平成 17 年度からメーター検針・受 付・徴収・開閉栓等の業務を民間に委託しています。 上水道副課長 管理担当(3) 上下水道課長 上水道副課長 施設担当(3) 下水道副課長 下水担当(4) (2)経営成績と財政状態 平成 17 年度の経営成績と財政状態について、「水道事業ガイドライン」の業務指標 により他事業体と比較し、公共性、料金、資産状態、財務効率、生産性の評価を行う と次のとおりです。 ・ 類似団体: 総務省・日本水道協会「水道事業経営指標」の類型区分が D6 (人口規模 1.5万人以上3万人未満、水源はその他とするもの)の平均値 ・ 全国:全国の水源をその他とする平均値(全て平成 17 年度) 表3 業務指標による類似団体等との比較 業務指標名 嵐山町 類似団体 全国 1 業務の概況 (1)事業規模 ① 事 業 数 ② 普 及 率(%) 対行政区域内人口 対計画給水人口 ③ 平均有収水量(ℓ) 99.64 77.28 392 160 80.36 82.93 339 608 84.33 88.05 330④ 有収水量の用途別内訳(%) 家庭用 工場用 その他 (2)業務の委託化 ① 検針業務委託比率(%) ② 給水工事業務委託比率(%) 2 収益性(収支の状況)に関する項目 (1)総収支比率(%) (2)経常収支比率(%) (3)営業収支比率(%) (4)累積欠損金比率(%) (5)不良債務比率(%) (6)自己資本回転率(回) (7)総資本回転率(回) (8)固定資産回転率(回) (9)未収金回転率(回) (10)総資本利益率(%) 3 資産の状態に関する項目 (1)減価償却の状態 ① 企業債償還元金対減価償却比率(%) ② 有形固定資産減価償却率(%) ③ 当年度減価償却率(%) (2)有収水量1㎥当りの金額(円・銭) ① 有形固定資産 取水導水部門 浄水送水部門 配水給水部門 その他 ② 無形固定資産 ③ 資産合計 ④ 負債合計 65.02 15.25 19.73 100.0 ― 139.90 140.20 151.76 0.00 0.00 0.453 0.116 0.155 8.255 3.32 37.51 36.53 3.86 1,302.13 91.15 221.36 872.43 117.19 0.25 1,739.58 195.99 73.61 7.29 19.10 88.23 65.83 109.86 110.16 126.16 5.42 ― 0.149 0.083 0.094 6.265 0.84 73.31 31.84 3.11 1,580.19 123.94 279.32 1,090.38 86.55 11.87 1,821.79 35.90 77.30 7.23 15.47 85.86 58.21 109.19 109.47 124.57 3.89 0.00 0.163 0.093 0.105 6.723 0.86 73.07 32.69 3.21 1,451.99 127.10 216.81 1,031.81 76.26 10.79 1,656.01 39.91
業 務 指 標 名 嵐山町 類似団体 全国 ⑤ 資本合計 ⑥ 借入資本金 ⑦ 自己資本金 ⑧ 利益剰余金 ⑨ 資本剰余金 ⑩ 企業債現在高 4 財務比率に関する項目 (1)〈 流 動 性 〉 ① 流動比率 (%) ② 当座比率 (%) ③ 流動資産回転率 (回) (2)〈 安 全 性 〉 ① 自己資本構成比率(%) ② 固定資産構成比率(%) ③ 固定資産対長期資本比率(%) ④ 固定比率(%) ⑤ 固定負債構成比率(%) 5 施設の効率性(稼働状況)に関する項目 (1)施設利用率(%) (2)最大稼働率(%) (3)負荷率(%) (4)有収率(%) (5)固定資産使用効率(㎥/万円) (6)取水量対水利権(%) (7)取水量対取水能力(%) (8)配水管100m当りの給水人口(人) (9)配水管使用効率(㎥/m) 6 生産性(職員数と事業の状況との関係) に関する項目 (1)職員1人当り給水人口(人) (2)職員1人当り有収水量(㎥) 1,543.59 221.42 467.59 148.68 708.90 221.42 502.75 494.42 0.461 76.61 74.87 78.81 98.50 19.00 56.88 64.91 87.63 90.08 8.53 ― 56.88 12 18.43 2,760 395,385 1,785.89 760.98 349.04 92.63 583.24 759.79 833.62 811.96 0.673 56.26 87.60 88.92 155.71 42.26 57.35 73.40 78.14 82.70 7.65 451.97 57.80 12 16.64 2,672 331,090 1,616.10 659.02 318.26 72.26 566.56 658.54 659.17 632.49 0.822 57.79 88.65 90.20 153.38 40.49 61.47 74.30 82.74 86.20 7.99 391.59 62.04 15 19.74 2,859 344,815
(3)職員1人当り営業収益(千円) (4)職員1人当り給水収益(千円) (5)職員給与費対営業収益比率(%) (6)有収水量1万㎥/当り職員数(人) (損益勘定職員) うち原水関係職員 浄水関係職員 配水関係職員 検針・集金職員 (7)1 浄水場当り職員数(人) (8)1 配水池当り職員数(人) 7 料金に関する項目 (1)給水原価(円・銭) (2)供給単価(円・銭) (3)料金回収率(%) (4)1ヵ月10㎥当り家庭用料金(円) (5)1ヵ月20㎥当り家庭用料金(円) 8 費用に関する項目 (1)費用構成比(%) ① 職員給与費 ② 支払利息 ③ 減価償却費 ④ 動力費 ⑤ 光熱水費 ⑥ 通信運搬費 ⑦ 修繕費 ⑧ 材料費 ⑨ 薬品費 ⑩ 路面復旧費 ⑪ 委託料 ⑫ 受水費 ⑬ その他 79,292 64,525 12.71 9 1 3 5 0 0 0 142.98 190.83 133.47 1,050 2,100 15.30 7.64 36.29 4.53 ― 0.58 6.48 0.31 0.17 0.46 11.35 12.01 4.88 49,346 48,012 15.36 11 1 1 4 1 0 0 145.26 145.01 99.83 1,308 2,700 15.76 18.10 33.19 6.03 0.15 0.55 5.99 0.36 0.48 0.18 5.55 6.67 6.97 52,509 50,689 15.57 11 1 1 3 1 0 0 146.92 147.00 100.05 1,343 2,771 16.14 16.11 31.00 5.10 0.18 0.53 5.07 0.32 0.42 0.27 6.48 11.36 7.02
業 務 指 標 名 嵐山町 類似団体 全国 ⑭ 費用合計 (2)給水収益(料金収入)に占める割合(%) ① 職員給与費 ② 企業債利息 ③ 減価償却費 ④ 企業債償還元金 (3)有収水量 1 ㎥当りの金額(円・銭) ① 職員給与費 基本給 手当 賃金 退職給与金 法定福利費 ② 支払利息 一時借入金利息 企業債利息 その他借入金利息 ③ 減価償却費 ④ 動力費 ⑤ 光熱水費 ⑥ 通信運搬費 ⑦ 修繕費 ⑧ 材料費 ⑨ 薬品費 ⑩ 路面復旧費 ⑪ 委託料 ⑫ 受水費 うち資本費 ⑬ その他 ⑭ 費用合計 ⑮ 資本費 (4)利子負担率(%) 100.00 11.72 5.85 27.82 10.43 15.30 12.09 6.53 0.46 0 2.79 10.92 0.00 10.92 0.00 51.88 6.47 ― 0.84 9.26 0.45 0.24 0.65 16.23 17.17 10.30 6.98 142.96 73.10 4.93 100.00 15.79 18.12 33.25 24.38 22.90 12.39 6.15 0.40 0.46 3.50 26.30 0.01 26.28 0.00 48.22 8.76 0.21 0.80 8.70 0.53 0.70 0.26 8.07 9.69 6.01 10.12 145.26 80.51 3.45 100.00 16.13 16.10 30.98 22.64 23.72 12.31 6.35 0.32 1.37 3.38 23.67 0.00 23.66 0.00 45.54 7.49 0.26 0.78 7.45 0.48 0.62 0.40 9.53 16.69 10.54 10.31 146.92 79.75 3.59
9 繰入金の状況に関する項目 (1)繰入金比率(収益的収入分)(%) (2)基準内繰入金比率(収益的収入分)(%) (3)基準外繰入金比率(収益的収入分)(%) (4)繰入金比率(資本的収入分)(%) (5)基準内繰入金比率(資本的収入分)(%) (6)基準外繰入金比率(資本的収入分)(%) 0.14 0.14 0.00 8.46 8.46 0.00 5.48 2.14 3.34 13.40 9.66 3.73 3.73 1.63 2.10 10.90 7.12 3.78 (3)経営上の課題 経営上の課題について、財務状態と維持管理状況の面から整理すると次の表に示す ような状況にあります。 表4 経営上の課題整理 区 分 課 題 説 明 財 政 状 況 伸びない収益 平成 16 年度をピークに給水収益は減少しています。これは 平成 17 年度途中の水道料金の引き下げの影響によるもの ですが、有収水量の逓減傾向も続いております。 計画的な設備投資 今後の建設改良は、将来の大幅な水量増加が見込めない状 況で進むため、改良財源負担の在り方やサービス水準等を 検討した上で財政計画を策定し、計画的な設備投資が必要 です。 財源の確保 財源の太宗を占める水道料金の逓減傾向に対処するため、 徴収率の向上、資産の運用等財源の確保が必要です。 維 持 管 理 状 況 人材の確保 専門職員が少なく、業務分担の偏在等で質・量ともにゆと りが少ないため、日々の対応に追われています。専門的な 業務の外部委託も考える必要があります。 業務の改善 日々の対応に追われ、業務のマニュアル化・標準化が進ん でいません。業務処理の問題点の洗い出しや、能率向上の ためには経常業務のマニュアル化が必要です。 人材の育成 専門的な業務に対応するためには、計画的な人材育成が必 要です。また、経営や給水サービスに関して公営企業職員 の意識改革を進める必要があります。
情報の活用
各種データ・図面等の電子化、データベース化が進んでい ないため、各種情報の活用が進んでいません。情報管理シ ステムの導入が必要です。
《2-2 施設の状況》
嵐山町水道事業の水道施設は、水源3ヵ所、浄水場2ヵ所、配水池3ヵ所、送配水 管延長 16 万 7,890mで施設の概要は次の表のとおりであります。これらの系統図は別 紙に示すとおりです。 施設名 所在地 設置年月 施設の内容 第 1 水源井 菅谷 894-3 昭和 39 年 3 月 浅井戸 直径 3.0m×深さ 10.2m 第2水源井 菅谷 872-2 昭和 49 年 3 月 浅井戸 直径 3.0m×深さ 8.5m 第3水源井 菅谷 907-1 昭和 55 年 6 月 浅井戸 直径 5.0m×深さ 14.65m 第1浄水場 千手堂 401-1 昭和 49 年 3 月 次亜塩素注入設備 第2浄水場 志賀 647-2 昭和 55 年 6 月 次亜塩素注入設備 第1配水池 千手堂 848-2 昭和 49 年 3 月 RC 造り有効容量 1000 ㎥×2池 有効容量 2,000 ㎥ 第2配水搭 志賀 647-2 昭和 55 年 6 月 PC 配水塔 口径 14.0m 有効水深 14.3m 有効容量 2,200 ㎥ 第3配水池 吉田 1925-2 平成 6 年 3 月 PC 配水塔 2槽式 口径 15.4m、 10.6m 有効水深 23.0m 有効容量 4,000 ㎥ (1)取水導水施設 水源は地下水で3ヵ所の浅井戸から取水しています。また、平成6年度から県水の 受水が始まりました。計画1日最大取水量は、1万 1,300 ㎥で、平成 18 年度の最大 取水量は、7,798 ㎥でした。 (2)浄水送水施設 浄水施設は2ヵ所で、塩素滅菌施設のみです。第1浄水場では、第1、第2水源で 取水した原水を塩素滅菌し、その後大平山の第1配水場に送水しています。他は、第 3水源から旧水道庁舎のあった第2浄水場に送水しています。また、必要に応じて第 2配水場から第3配水場に送水しています。 (3)配水施設 配水施設は現在3ヵ所あります。PCタンクが2ヵ所(貯水容量 6,200 ㎥)、コン クリート製の配水池1ヵ所(貯水容量 2,000 ㎥)であります。 第1・第2配水場は南部の地区に、第3配水場は県水を受水して北部地区に配水し ています。 なお、地震対策として、第2・第3配水場に緊急遮断弁を設置しています。施設整備上の課題を整理すると、次の表に示すような状況にあります。 表5 施設整備上の課題 課 題 説 明 施設の老朽化 第1次拡張工事及び第2次拡張工事で設置した施設・設備が老 朽化しており、順次更新の必要があります。 管路の設置更新 石綿管の更新は、ほぼ 100%終了しました。今後は、老朽管、経 年管の更新に際し、幹線管路は耐震化を考えてまいります。 水質管理と新基準 への対応 水質基準が改正になりましたので、新しい基準に対応した施設 の整備が必要です。また、耐塩素性病原生物対策※が必要となる 可能性のある水源がありますので、その対策を考えることにな ります。 ※耐塩素性病原生物対策 耐塩素性病原生物(クリプトスポリジウム等)については、本基本計画3ペー ジの「嵐山町総合振興計画後期基本計画」の中で説明があります。 嵐山町では、地表水以外の水を水道の原水としており、汚染の可能性は低いと 判断しております。しかしながら、厚生労働省の指針では、水道原水に係るクリ プトスポリジウム等による汚染のおそれの程度(原水から指標菌が検出された場 合等)に応じ、施設整備対策をとることが必要とされています。
《2-3 水需要見通し》
(1)給水人口等の動向 給水人口は、平成 18 年度末 19,303 人ですが、ここ数年わずかながら減少傾向にあ ります。 1)行政区域内人口の見通し 嵐山町の人口は、過去 10 年間の動向をみると、平成 11 年をピークにわずかなが ら減少傾向が続いております。 総務省が合併の参考にと全国の市町村に示した将来人口の推計によると、本町は、 平成 42 年には、17,238 人に減少すると推計されております。なお、上位計画であ る「第4次嵐山町総合振興計画後期基本計画」では、平成 22 年の目標人口は2万 人となっています。 2)給水人口の見通し 給水人口についても、行政区域内人口と同様であります。ただし、給水戸数は毎 年少しずつ増加しております。 (2)給水量等の動向 平成 18 年度の総給水量は 307 万 1,740 ㎥、1日平均給水量は 8,416 ㎥です。過去 10 年間の推移を見ると、平成 13 年度をピークにわずかながら減少傾向にあります。 1日最大給水量は、平成 12 年度の 1 万 477 ㎥が最大で、平成 18 年度は、ここ 10 年 間で最低の数字となっております。 今後は、花見台工業団地に進出する企業の水需要の動向にかかっております。 1)有収水量の見通し 長い間、80%台で推移していた有収率は、平成 16 年度、17 年度に 90%台に上昇 しましたが、平成 18 年度には再び 80%台に落ちました。1人当りの生活水量は、 節水意識の高揚や節水機器の普及などにより減少しております。総給水量も減少傾 95 96 97 98 99 100 10000 12000 14000 16000 18000 20000 22000 24000 % 人 給水人口の推移 行政区域内人 口(人) 現在給水人口 (人) 給水普及率 (%)2)1日最大給水量の見通し 1日最大給水量は、平成 12 年度の 1 万 477 ㎥が最大で、平成 18 年度は、ここ 10 年間で最低の 9,515 ㎥でありました。今後は給水人口の減少は年々進むと思われま すが、給水戸数は、人口程の減少はないと考えております。1 日最大給水量の見通 しについては、花見台工業団地内の未稼働区画に給水を大量に必要とする企業が進 出するかどうかにより変化するものと考えております。 (3)行政区域内の需要見込み 町の総合振興計画に給水需要が見込まれる具体性のある開発計画等がないことか ら、将来の給水量は現実的に見込みました。 なお、将来需要水量の見込みについては、各種計画の具体化に合わせて見直してい きます。 0.00 20.00 40.00 60.00 80.00 100.00 500,000 1,000,000 1,500,000 2,000,000 2,500,000 3,000,000 3,500,000 % ㎥ 有収水量 (㎥) 有収率(%) 90.08% 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 ㎥ 1日最大給水量と1日平均給水量 1日最大給水量(㎥) 1日平均給水量(㎥) 最大10,477㎥ 最少9,515㎥
表6 行政区域内の水需要予測 平成7年度 (実績) 平成 12 年度 (実績) 平成 17 年度 (実績) 平成 22 年度 平成 27 年度 行政区域内人口 (人) 19,400 19,602 19,390 19,160 18,860 給水区域内人口 (人) 19,400 19,602 19,390 19,160 18,860 給水人口 (人) 19,282 19,528 19,320 19,100 18,810 1日平均有収水量 (㎥/日) 6,839 7,530 7,583 7,515 7,443 1日平均給水量 (㎥/日) 8,004 8,608 8,418 8,420 8,348 1人1日平均給水量(L/人/日) 415 441 436 441 444 1日最大給水量 (㎥/日) 9,683 10,477 9,606 11,000 11,000 1人1日最大給水量(L/人/日) 502 537 497 576 585 有収率 (%) 85.4 87.5 90.1 89.3 89.2 負荷率 (%) 82.7 82.2 87.6 76.5 75.9
3 これからの水道事業経営
《3-1 基本的な考え方》
水道事業の運営方針は「町民に安全で安定した水を供給する」ことです。このため、 経営面では「サービス水準の向上と経営基盤の強化」、施設整備面では、「計画的、効 果的な整備と高水準化」に努めます。《3-2 施策の内容》
現在の課題を解決し、経営環境の変化に対応するため、次のような4つの施策を展 開します。 表 7 水道事業経営の課題と対応 (1)経営基盤の強化と計画的な事業の推進 項 目 内 容 積極的な経営改善 事務事業の効率化、コスト縮減などにより、経営改善を進めま す。 効 果 的 な 整 備 計 画 策定 今後の施設整備計画や財政計画は、事業の効果と財政状態を踏 まえて、中長期的な視点から策定します。 施設の高水準化 配水管網や施設の整備は計画的に行い、施設能力の確保と向上 に努めます。 情報管理の高度化 情報の総合的、横断的活用により、事務事業の効率化や維持管 理水準の向上を図るため、各種情報の共有化と管理体制の統一 化を進めます。 (2)安心・安全な給水の確保 項 目 内 容 水質管理の適正化 水質基準改正に対応した適切な水質検査を行い、住民の信頼性 を確保します。 水道水源の確保・保 全 現在、町が供給している水道水の4分の3を占める都幾川沿い の水道水源の確保・保全に努めます。 (3)安定した給水の確保と災害・非常時対策 項 目 内 容 老朽施設の更新 修繕や更新は、施設や設備の耐用年数・機能劣化の状況を見な がら適切に行って、安定的な給水機能を維持向上させます。 耐震対策の実施 地震時にも被害を最小にし早期回復が図れるよう、給水拠点の 確保、応急給水に対応できるように施設を整備します。災 害 マ ニ ュ ア ル の 整備 地震など非常時の対応がスムーズに行えるように、事前・事後 対策を整理し、実務に利用できるマニュアルを整備します。 (4)水道サービスの充実 項 目 内 容 住 民 ニ ー ズ の 把 握 と対応 多様化している住民ニーズを把握し、迅速に対応することによ り、顧客満足度を向上させ、経営改善を図ります。 積極的な情報開示 水道事業の透明性向上と説明責任を果たすため、業務状況等の 情報は積極的に提供します。
4 施設整備計画
《4-1 水源計画》
現在、水源は都幾川左岸の浅井戸3ヵ所であります。また県水を日量最大 2,600 ㎥ 受けています。計画最大取水量は、平成 29 年度は 11,300 ㎥/日になります。 表8 水源別取水計画 単位:㎥ 年度 項目 平成7年度 (実績) 平成 12 年度 (実績) 平成 17 年度 (実績) 平成 22 年度 平成 29 年度 1 日最大給水量(全体) 9,683 10,477 9,606 11,000 11,000 第 1 配水場の最大値 3,939 5,564 3,852 3,800 3,850 第2配水場の最大値 4,374 3,761 3,599 3,800 3,750 第3配水場の最大値 1,675 2,849 3,085 3,700 3,700 県水(第3配水場に含む) 780 1,886 2,399 2,400 2,400 各最大値の計 9,988 12,174 10,536 11,300 11,300 ※ 数字は、各配水場で記録したその年の1日当たりの最大給水量。《4-2 給水計画》
現在の管路網で配水能力を評価すると次のように整理できます。 第1浄水場系統は、概ね、平沢2区を除く東武東上線の西側全地区に供給していま す。昭和 47 年に大平山中腹、標高 123.7m地点に建設された配水池は、建設から 35 年が経過しています。 第2浄水場系統は、平沢地内標高 115m地点に建設した配水塔から、東武東上線の 東側地区、むさし台、志賀、川島、太郎丸地区に供給しています。 第3配水場は、県水を受水し花見台工業団地等の太郎丸を除く旧七郷地区に供給し ています。配水塔は、吉田地内の山林標高 95m地点にあり、平成6年3月に竣工され ました。《4-3 施設高水準化計画》
(1)施策の方向と施設整備 現在の施設に起因する課題を解決し、安定給水の確保、サービスの向上を図るため には、次のような対応が必要です。(表9) (2)施設整備事業の内容 今回の計画における施設整備事業の内容は次に示すとおりです。表9 施設整備の課題と対応 施策の目的 施設整備の内容 具体的な対策 ・安定給水の確保 ・サービスの向上 ・信頼性確実性の向上 ・耐震化計画、耐震対策の実施 ・施設の修繕、更新計画の策定 ・配水系統の見直し ・配水管路網の見直し ・水質検査計画の策定 ・浄水方法の見直し ・設備更新事業 ・配水管網整備事業 1)配水管網整備事業 将来の需要予測及び理想的な配水管網を考慮し、平成 29 年度までに整備する 内容を整理しました。管路整備の目的別にその内容と対象区域を整理すると表の ようになります。(表 10) 2)設備更新事業 前年度までの設備更新事業を整理し、耐用年数、漏水状況を勘案しながら、計 画的に設備の更新を行います。 表 10 配水管の課題と対策 整備目的 整備内容 対象区域 配水区域の見直し 第1配水場の耐震診断結果により、 必要があれば配水場の設置及び区 域の見直しを行います。 配水区域全域 幹線管路の整備 管網の行き止まりをなくし、循環で きるようにします。 各配水場間で互いに送水できるよ うにします。 配水区域全域 耐震対策 できる限り、配水管の耐震化を進め ます。 配水区域全域 老朽管更新 管路の耐用年数、漏水状況を勘案し ながら、計画的に更新します。 配水区域全域
《4-4 水道事業災害対策計画》
(1)想定される被害 嵐山町で想定される被害は、発生頻度や発生した場合の被害規模を考慮して、地 震被害、管路災害の2災害としました。 1)地震被害 ①水源の被害想定 町の3カ所の水源は、地震の発生と同時に濁りの発生や地下水位の低下が生じる 可能性があります。各浄水場には、ろ過設備が設置されていないため、浄水場の配 水機能が一時的に停止する被害が想定されます。 ②取・浄・配水施設の被害想定 ア、構造物の被害 第1配水場は、昭和 49 年3月竣工のため、どの程度の耐震性があるか現段階 ではわかりません。大規模地震時に施設が被害を受ける可能性が高いと判断され ます。 イ、機械・電気設備の被害 基礎地盤の沈下・隆起により機械電気設備が破損する可能性や建屋の一部が損 傷を受け、コンクリートの滑落などで2次被害を受ける可能性があります。 ③管路の被害 ア、配水管の被害 配水管路の被害想定は、配水管の管種・口径や地盤条件から算出する管路被害 率により評価を行いました。管路被害率の算定は「地震による水道管路の被害予 測(日本水道協会 1998.11)」の計算式を用いましたが、その結果は 0.47 件/km となりました。管路被害率から被害想定を行った結果、地震災害時には町内で 143 件程度の管路被害が発生すると予想されます。 イ、給水管の被害 嵐山町は給水管の多くがVP管を使用しています。阪神淡路大震災では、VP 管の継ぎ手に被害が多いことから地震発生時には給水管の被害がかなりの戸数 に及ぶと予測されます。 2)管路事故 管の破裂事故は、突発的に減断水が生じる上、道路及び他の地下埋設物を損傷さ せ、家屋などへの浸水・損傷という2次被害を誘発することがあります。なお、 嵐山町は、地震時に破裂の危険性が高い石綿セメント管の更新を積極的に進めた結 果、ほとんど残延長はありません。 (2)震災応急対策 1)応急給水活動 応急給水活動の準備として、給水ルートや給水拠点を計画しました。災害時には、住民の避難状況や施設の稼動状況を把握し、拠点給水と運搬給水を行います。 2)1日当たりの目標水量 埼玉県が地震被害想定調査で想定した「西埼玉地震」により、次の水量を目標と します。 災害発生からの期間 目標水量 水量の根拠 災害発生から 3日 3L/人・日 生命維持に必要最小水量 災害発生から 10 日 20L/人・日 炊事、洗面、トイレなど最低生活水準を維持 するために必要な水量 災害発生から 15 日 100L/人・日 通常の生活が不便であるが、生活可能な水量 災害発生から 21 日 250L/人・日 ほぼ通常の生活に必要な水量 3)応急復旧活動 応急復旧の期間を3週間と設定します。応急復旧の作業フローは次の図のとおり です。 応急復旧の作業フロー図 表11 応急給水・復旧のための設備、人員 項 目 必要量 (a) 現況 (b) 不足量 (a-b) 給 水 エ リ ア 給水拠点から半径 1.0 ㎞の給水は可能である。 給 水 運 搬 設 備 12.5㎥ 0.7㎥ 11.8㎥ 運搬給水に必要な人員 42人 4人※ 38人 応急復旧に必要な人員 48人 4人※ 44人 ※現況人員は平成20年度 1 情 報 収 集 2 復 旧 ブ ロ ッ ク の 設 定 施 設 被 害 状 況 の 確認 確保水量の確認 水源の調査 地 震 発 生 3 復 旧 作 業 員 の 配 置 4 漏 水 調 査 被 害 箇 所 の 特 定 5 被 害 状 況 の 確 認 6 補 修 作 業
5 経営計画
《5-1 経営効率化計画》
(1)経営改善方策 経営上の課題を整理し改善するには、事業の効率化・高水準化を進める必要があ ります。更に今後、老朽化した施設を維持管理しながら各種施策を進めていくために は、経営コストの削減に努め、より原価を意識した経営努力が必要なので、表のよう な対応をします。 表12 経営の課題と対応策 経営の課題 経営改善のための対応策 経営の効率化 ・情報管理システムの導入 ・業務の標準化・マニュアル化 ・組織と事務事業の見直し ・サービス水準の検討 ・環境に配慮した事業運営 経営基盤の強化 ・料金水準の適正化 ・適切な資金計画の策定 ・財政計画の策定 (2)民間活用方策 近年、規制緩和の推進による地方自治法の改正により、水道事業など公営企業の経 営形態についても選択肢が増え、事業体の状況に合わせて、従来の業務委託のほか、 指定管理者方式、PFI方式など各種方式の導入が図られるようになってきました。 これらは、地域独占的な事業である水道事業の経営に、市場競争原理を適切な形で取 り入れることにより、効率的な経営と水道事業の活性化を図るものです。住民に必要 不可欠な公共サービスである水の供給を将来にわたりどのような形で行っていくか、 十分に検討し能率的な経営を心がけていきます。 しかしながら、能率的経営という視点を重視するあまり、民間活用に偏重すること なく、水道事業者としての本来の責務を忘れず、安全、安心な水の安定供給に努力し てまいります。 (3)経営の効率化と広域化 日々の業務改善の積み重ねにより、経営の効率化は進みます。顧客指向によるサー ビスと信頼性の向上、目標管理、アウトソーシングの積極的導入、情報公開・説明責 任の確保などは民間的経営手法ですが、公営企業でも採用する事業体が増えています。 これらを取り入れて自助努力により改善し効率化を進めます。 更に経営の効率化を図るためには、近隣の各水道事業体が協力しあい、各種システムの共通化・共同化、第三者委託などを進めることによって維持管理の統合などで実 質的な広域化が図れます。 (4)経営効率化事業 これからの水道事業は、経営を中心にしながら、拡張や改良などの施設整備を進め ます。さらに町が経営する事業では透明性の確保と説明責任が求められています。こ れに対応するためには、職員一人ひとりが企業意識を高めるとともに、住民に対する サービスの向上を念頭に、計画的かつ明確な目標設定と事務事業の効率的な進行管理 に努め、情報公開を積極的に進めていく姿勢が必要です。経営効率化のために表のよ うな整備を進める計画です。 表13 経営効率化のための対策 経営効率化事業 事業の内容 水道管路台帳システム、 設備台帳システムの構築 施設の仕様、維持管理情報などをデータとして蓄積し、 施設・設備の状況や履歴を確認して、計画的な修繕や更 新が行えるシステムを構築します。 基本計画の見直し 経営環境の変化に対応し、実績に照らして、定期的に見 直しを行います。
《5-2 事業化計画》
計画している事業の概要及び事業目的は表のとおりです。事業計画は「安全で安定 した水の供給」を基本に、表のような緊急性・重要度の高い耐震対策、老朽化対策の 設備更新などの事業を優先して行うこととしました。 これらの事業の概算事業費は、平成 29 年度までの 10 年間で約 20 億円規模になり ます。なお、事業は表 14 のようになります。 表14 事業計画 ・・・28 ページ《5-3 財政計画》
水道施設の高水準化のため、前記のような事業を計画しました。これらの計画を健 全な経営を持続しながら実施するには、事業の資金内訳を検討し財政計画をたてる必 要があります。 財政計画は、資金計画(内部留保資金と借入金)、建設改良事業の規模と時期によ って大きく変動します。今回の財政計画は、計画期間を平成 20~29 年度として検討 を行いました。 表15 財政計画 ・・・29 ページおわりに
この嵐山町地域水道ビジョン「嵐山町水道事業基本計画」は、平成 20 年度から平 成 29 年度までの 10 ヵ年を計画期間としています。 現在、我が国を取り巻く社会経済情勢の変化は過去に類を見ないスピードで動いて おります。町の水道事業もこれらに敏感に対応していかなければなりません。 従いまして、本基本計画の進捗状況を見守りつつ、適宜適当な時期にこの見直しを 行う必要があります。 おわりに、この嵐山町水道事業基本計画の策定に当たりましては、嵐山町水道事業 運営委員各位のご指摘をいただき適宜修正を加え、最終的に本基本計画のとおりまと まりました。ほんとうにありがとうございました。 結びに、安全・安心な水の安定供給のため、この基本計画の円滑な実施に向け鋭意 努力してまいる所存であります。附属資料
1.関係文書(写)
(1)水道事業運営委員会への諮問 (1) 嵐水諮問第 26 号 平成20年7月18日 嵐山町水道事業運営委員会委員長 様 嵐山町長 岩 澤 勝 嵐山町地域水道ビジョン「嵐山町水道事業基本計画」について (諮問) 下記の事項について、貴運営委員会の意見を求めます。 記 嵐山町地域水道ビジョン「嵐山町水道事業基本計画」の策定について (計画年度は、平成20年度から平成29年度の間)平成20年11月11日 嵐山町長 岩 澤 勝 様 嵐山町水道事業運営委員会 委 員 長 冨 岡 秀 嵐山町地域水道ビジョン「嵐山町水道事業基本計画」の策定について (答申) 平成20年7月18日嵐水諮問第26号で諮問のあった表題について、平成20年7 月18日、9月18日、11月11日の3回にわたり当委員会を開催し慎重に審議した 結果、次のとおり答申いたします。 記 別紙、嵐山町地域水道ビジョン「嵐山町水道事業基本計画」のとおり策定する。 以上
2.水道事業運営委員会
(1)条例 嵐山町水道事業運営委員会条例 昭和46年3月19日 条 例 第 16 号 改正 平成17年12月6日条例第28号 (設置) 第1条 嵐山町水道事業の円滑な運営に関し必要な事項を調査、審議するため嵐山町水道事 業運営委員会(以下「運営委員会」という。)を置く。 (職務) 第2条 運営委員会は、次に掲げる事項について町長の諮問に応じ必要な調査、審議を行い 意見を具申するものとする。 (1) 水道事業の運営に関すること。 (2) 給水について苦情処理に関すること。 (3) その他水道事業の円滑な運営をはかるための必要な事項 (組織) 第3条 運営委員会は、委員15人以内をもって組織し、次の各号に掲げる者のうちから町長 が任命する。 (1) 水道利用者 (2) 知識経験者 (任期) 第4条 委員の任期は、2年とする。ただし、再任を妨げない。 2 委員が欠けた場合における補欠委員の任期は、前任者の残存期間とする。 (委員長及び副委員長) 第5条 運営委員会に委員長及び副委員長各1人を置く。 2 委員長及び副委員長は、委員の互選によって定める。 3 委員長は、運営委員会を代表し、会務を総理する。 4 副委員長は委員長を補佐し、委員長に事故あるときは、その職務を代理する。 (会議) 第6条 運営委員会は、委員長が招集する。 2 運営委員会は委員の過半数が出席しなければ会議を開くことができない。 3 運営委員会の議事は、出席委員の過半数で決し、可否同数のときは委員長の決するとこ ろによる。 (庶務) 第7条 運営委員会の庶務は、上下水道課において処理する。 (雑則)長が町長と協議して決める。 附 則 1 この条例は、昭和46年4月1日から施行する。 2 嵐山町中央簡易水道給水事業運営委員会設置条例(昭和39年条例第18号)は、これを廃 止する。 附 則(平成12年条例第58号) 1 この条例は、平成12年7月1日から施行する。 2 この条例施行後の最初の委員の任期は、第4条の規定にかかわらず平成14年3月31日ま でとする。 附 則(平成17年条例第28号) (施行期日) 1 この条例は、平成18年4月1日から施行する。 (嵐山町議会委員会条例の一部改正) 2 嵐山町議会委員会条例(昭和62年条例第22号)の一部を次のように改正する。 〔次のよう〕略 (嵐山町情報公開・個人情報保護審査会条例の一部改正) 3 嵐山町情報公開・個人情報保護審査会条例(平成15年条例第17号)の一部を次のように 改正する。 〔次のよう〕略 (嵐山町総合振興計画審議会条例の一部改正) 4 嵐山町総合振興計画審議会条例(平成6年条例第7号)の一部を次のように改正する。 〔次のよう〕略 (嵐山町児童福祉審議会条例の一部改正) 5 嵐山町児童福祉審議会条例(平成12年条例第10号)の一部を次のように改正する。 〔次のよう〕略 (嵐山町介護保険条例の一部改正) 6 嵐山町介護保険条例(平成12年条例第11号)の一部を次のように改正する。 〔次のよう〕略 (嵐山町オオムラサキの森活動センター設置及び管理条例の一部改正) 7 嵐山町オオムラサキの森活動センター設置及び管理条例(昭和63年条例第14号)の一部 を次のように改正する。 〔次のよう〕略 (嵐山町都市計画審議会条例の一部改正) 8 嵐山町都市計画審議会条例(平成12年条例第9号)の一部を次のように改正する。 〔次のよう〕略
(嵐山町下水道事業審議会条例の一部改正) 9 嵐山町下水道事業審議会条例(平成2年条例第3号)の一部を次のように改正する。 (1) 次 の 表 中 、 改 正 前 の 欄 の 下 線 が 引 か れ た 字 句 を そ れ に 対 応 す る 改 正 後 の 欄 〔次のよう〕略 (嵐山町水道事業の設置等に関する条例の一部改正) 10 嵐山町水道事業の設置等に関する条例(昭和46年条例第12号)の一部を次のように改 正する。 〔次のよう〕略 (嵐山町水道事業運営委員会条例の一部改正) 11 嵐山町水道事業運営委員会条例(昭和46年条例第16号)の一部を次のように改正する。 〔次のよう〕略 (2)名簿 任期 平成 20 年 4 月 1 日~平成 22 年 3 月 31 日 選 出 区 分 氏 名 備 考 利 用 者 代 表 名 畑 目 洋 子 〃 川 辺 千 恵 子 〃 宮 野 久 江 〃 大 塚 清 子 〃 木 村 信 子 〃 早 川 玉 惠 知 識 経 験 者 関 根 浩 史 〃 齊 藤 澄 雄 〃 冨 岡 秀 委 員 長 〃 石 黒 敬 一 副 委 員 長 〃 内 田 柳 作 〃 大 前 健 三 〃 簾 藤 正 徳 〃 権 田 一 郎 〃 三 浦 貞 夫