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目次 I'mPOSSIBLE とは I'mPOSSIBLE の使い方 1 I'mPOSSIBLE の使い方 2 パラリンピック大会とは パラリンピックの価値 パラリンピックを支える組織 アーチェリー ウィルチェアーラグビー カヌー 車いすテニス 車いすバスケットボール 車いすフェンシング ゴールボー

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国際パラリンピック委員会公認教材 “ I’mPOSSIBLE ”

体験に取り組む意義

 国際パラリンピック委員会(IPC)公認教材 “I’mPOSSIBLE” は、世界各国の子どもたちに学 校教育を通じてパラリンピックの魅力を伝えることを目的として開発されました。教材の名前 “I’mPOSSIBLE” には、「不可能(Impossible)だと思えたことも、考え方を変えたり、少し工夫インポッシブル したりすればできるようになる(Iアイム’m possible)」という、パラリンピックの選手たちが体現するポッシブル メッセージが込められています。  本教材は、テーマごとに小学生版は各 45 分、中高生版は各 50 分の授業を行えるように構 成されています。パラリンピックの歴史や競技を紹介したり、パラリンピックの価値を伝えたり することで、知識を得ながら興味が自然と湧いてくる内容です。授業案は教室で行う座学と、 競技を体験する実技があります。  パラリンピックスポーツを体験したことがある教師は少なく、授業で取り扱うことに不安や 懸念があるかもしれません。しかし、競技を体験することで、ルールや競技を理解するだけで はなく、体験をきっかけとして、以下のような気づきにつなげるという教育効果があります。 (教育効果の例) • スポーツ体験を通して障害について考えるきっかけとなったり、知識を得たりする機会と  なる。 • 障害のある人は特別な人、助けられるべき人という認識を覆し、障害がない人と同じよう  に可能性をもつ人だという発想の転換につなげることができる。 • 他の人との違いを受け入れ、個性を尊重しあえる関係を築くことの重要性に気づくことが  できる。 • パラリンピックスポーツを体験することで、的確な指示を出したり、相手の立場に立って  物事を考えたりすることの大切さを学ぶ。その結果、お互いに助け合うことの大切さを学  んだり、さりげなく手助けができるようになったり、困っている友達がいる時、どうすれば  いいのか一緒に考える気持ちを育んだりするきっかけとなる。 ・パラリンピックスポーツを体験することで、その魅力をより身近に感じることができる。 ・パラリンピックスポーツの規則について学び、活動に参加するのが難しい人たちが参加  できるようになる工夫を学ぶきっかけとすることができる。 ●本教材における〈障害〉の表記について 近年、「障害」の表記における「害」という漢字表記について、さまざまな意見をふまえて「障がい」とひらがなで表記す ることが増えています。本教材でもこうした動向を理解していますが、読み上げソフトを使用した教材の閲覧での利便 性等を総合的に判断した結果、「障害」という漢字表記を使用しています。

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本教材の構成

 本教材は、パラリンピックの知識が無い方でも、手軽にパラリンピック教育に取り組んでい ただけることを目指し、指導案、参考資料・映像教材など、授業に必要なものをパッケージに してお届けしています。詳細は以下をご覧ください。 構成物 仕様 内容 教師用ハンドブック (本冊子)

A4

“I’mPOSSIBLE”の概要と、パラリンピックに関する基礎的な情報 をまとめた資料です。 授業等を始められる前にご一読いただき、開始後も授業を行う 上での参考資料としてご活用ください。 教師用指導案

A4

各授業の進め方を記載した資料です。 授業の目的、1時限での展開の仕方、準備物や他の資料への参照先な どをまとめています。 ここでご紹介する展開の仕方はあくまで例となりますので、クラスの状 況や児童・生徒数に応じて、複数時限かけて展開するなど、適宜アレ ンジしていただいて構いません。 教師用授業ガイド

A4

「授業用シート」の補足情報がまとまった教師用の資料です。 「授業用シート」の各ページで伝えたいポイント、補足情報、児童・生徒 への声かけ例などが記載されています。 授業用シート

PDF

データ

または

A3

授業の際、教室で児童・生徒に見せる資料で、スライドのデータと印刷し た紙芝居形式のものがあります。 スライドのデータは、教室のモニターやスクリーンに投影して使用できま す。投影が難しい場合には、紙芝居形式のものを使用してください。 すべての内容を網羅する必要はなく、児童・生徒の興味や関心に応じて、 説明する順番を変えたり、内容を割愛したりなど自由にお使いください。 児童・生徒用ワークシート

A4

または

A3

授業で児童・生徒が使用するワークシートです。 座学や実技を通しての感想を書き込んだり、宿題や家庭学習に利用し たりできるようになっています。 資料 DVD

2 枚組

本プログラムの教材データと映像資料が入った DVD です。 【教材データ】 【映 像 資 料】 上記資料の PDF データが入っています。追加で資料を 印刷される際などにご活用ください。 授業で使用するパラリンピックや競技の映像、また教師 が実技の進め方を確認できる映像が収録されています。 授業の前にご覧いただくことをお勧めします。 教師用授業ガイド 授業用シート 児童・生徒用ワークシート

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 本教材は、[1:パラリンピックの価値]と[2:パラリンピックスポーツ]という大きく二つの テーマに沿って構成されています。それぞれのテーマごとに、複数の授業用の教材を、2020 年までに順次開発していきます。授業は単独で行っても組み合わせて使っても、またどの順番 で行っていただいても構いません。 授業 No. テーマ1:パラリンピックの価値 タイトル 概要・目的

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パラリンピックって なんだろう? 2017年度配布済 2018年度配布 パラリンピアン 香西選手って どんな人だろう? 公平について 考えてみよう! パラリンピックについて 学習したことを 振り返ってみよう! 小学校高学年 各授業45分 (1時限)設定 中学生・高校生 各授業50分 (1時限)設定 パラリンピックの特徴や発展について学び ながら興味関心を深め、パラリンピックにつ いての導入とする。 車いすバスケットボールの香西選手の活躍 とそこに至るまでの様子を知ることで、パラ リンピックの価値である「勇気」「強い意志」 について考える。 誰もが分け隔てなく一緒に楽しむための様々 な工夫を考えることで、パラリンピックの価値 である「公平」について、具体的に理解する。 パラリンピックにインスピレーションを受け たことで、もっと調べたい、考えたいと思える ように、今までの学習を振り返る。 テーマ2:パラリンピックスポーツ パラリンピックスポーツ について学ぼう! シッティングバレーを やってみよう! ゴールボールを やってみよう! ボッチャを やってみよう! ガイドランナーを 体験しよう! 様々な競技やその魅力について学び、パラリ ンピックを身近に感じるだけでなく、応援した い、もっと調べたいという気持ちを醸成する。 座ったままでも楽しめるように工夫された競 技の体験を通して、「できることを最大限に 活かして、目的を達成できるように工夫する ことの大切さ」について考える機会を作る。 視覚に障害がある人が球技を楽しめるように 工夫された競技の体験を通して、「普段とは 異なる感覚を研ぎ澄まして目的を達成する 面白さや、相手の立場に立ったコミュニケー ションの大切さ」について考える機会を作る。 誰もが楽しめ、集中力、投球技術、戦略性、 チームワークなどが必要な競技を体験する ことで、1 人 1 人の特徴を理解し、認め合う ことを学ぶ。 ガイドランナーを体験し、その責任の重さを 感じることで、コミュニケーションや信頼し 合うことの大切さを学ぶ。

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2018年度 配布 2019年度配布予定 2018年度 配布 2019年度配布予定 2018年度 配布 2019年度配布予定 2017年度 配布済 2018年度配布 2017年度 配布済 2018年度配布 2017年度 配布済 2018年度配布 2018年度 配布 2019年度配布予定 2018年度 配布 2019年度配布予定

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 すべての人にはスポーツに参加する権利があります。それは障害がある人も同じです。 スポーツを楽しむ上で、障害のためにできないことがあったり危険が伴うと考えられることに 対し、発想を転換したりやり方を変えるなどの創意工夫をルールに反映させて参加の可能性 を広げているのがパラリンピックスポーツです。パラリンピックから学ぶ「創意工夫」は、様々な 機会が公平に与えられるような共生社会の実現を促進するためのきっかけとして捉えることが できるのです。  このため、I’mPOSSIBLE をお使いになる際には以下の点を考慮していただけると効果的です。  ―授業における留意点― ・できないことではなく、できることに注目する ・できないことでも諦めず、どうやったらできるようになるか考える習慣をつける ・物理的、心理的なバリアフリーについて考える ・工夫の結果、一方的にどちらかが有利にならないように考える ・障害があるからできないのではなく、環境が「できないこと」を生じさせていることがある ということを考える  クラスの中に、何らかの理由で授業に参加することが難しい子どもがいる場合でも、これら の点をふまえ、一緒に授業に参加できるように工夫をすることが大切です。教師と子どもたち とで、想像力を膨らませ、当事者も含め様々な工夫について話し合ってみてください。

パラリンピックムーブメントが目指す、共生社会について

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 パラリンピックとは、障害があるトップアスリートが出場できる世界最高峰の国際競技大会 で、夏季大会と冬季大会があります。オリンピックとパラリンピックが同じ開催地で行われるこ とはそれまでもありましたが、正式に同一都市で開催されるようになったのは 2008 年大会以 降です。  さまざまな障害があるアスリートたちが創意工夫を凝らして限界に挑むパラリンピックは、 多様性を認め、誰もが個性や能力を発揮し活躍できる公正な機会が与えられている場です。 すなわち、共生社会を具現化するための重要なヒントが詰まっている大会でもあるのです。ま た、社会の中にあるバリアを減らしていくことの必要性や、発想の転換が必要であることにも 気づかせてくれます。

パラリンピックの位置づけ

▲リオパラリンピック大会開会式

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パラリンピックムーブメントの始まり

 第二次世界大戦後、英国のストーク・マンデビル病院で働いていたドイツ人の医師ルード ウィッヒ・グットマン卿は、パラリンピックムーブメントの創始者として広く評価されています。彼 は、戦争で怪我をしてリハビリを受けている人たちの体力を増進させ、自尊心や自信を取り戻 し、生活を変えるためには、スポーツの力が有効だと信じていました。そこで、脊髄を損傷した患 者たちのために、1948 年に最初のスポーツ大会を開催しました。それはアーチェリーの大会で、 車いすを使うアスリートのみが出場しました。その後、1952 年にはオランダ王国からの参加を 得て、ストーク・マンデビル大会は、年に一度の国際競技大会になりました。  1960 年、イタリア共和国のローマで開催された国際ストーク・マンデビル大会が、のちに第 一回パラリンピックとみなされることになりました。この大会では23か国から400名のアスリー トが 8 つの競技に参加し、以降、パラリンピックムーブメントは世界に広がりました。当初車いす のみが対象となっていましたが、1976 年からは車いす以外の障害があるアスリートたちの参加 が認められ、アスリートの数は更に増大し、世界中の多くの観客を魅了しています。  今日では、国際パラリンピック委員会が、世界中のパラリンピックムーブメントの中心的な運 営を担っています。 ▲ルードウィッヒ・グットマン卿 ▲ストーク・マンデビル大会

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パラリンピック大会の歴史

1944

後にパラリンピック発祥の地と言 われるストーク・マンデビル病院に 脊髄損傷病棟がオープン

1948

ストーク・マンデビル大会の始まり

1952

オランダからの参加者が加わった初 の国際大会である第一回ストーク・ マンデビル大会開催

1960

ローマパラリンピック大会の開催 23か国から400名の選手が参加。後 にこの大会が、第1回パラリンピック 大会となる

1964

東京パラリンピック大会の開催 日本からは初めてパラリンピックに出 場。選手53名、役員31名の合計84名 が参加。 金1、銀5、銅4のメダルを獲得

1988

ソウルパラリンピック大会開催。初め て公式に大会名に「パラリンピック」 が使用された

1989

国際パラリンピック委員会(IPC) 設立

1998

長野冬季パラリンピック大会の開催 日本からは選手70名、役員71名の合 計141名が参加。金12、銀16、銅13の 合計41個のメダルを獲得

2008

IOCとIPCとの合意により、初めて同一 都市で同じ組織委員会がオリンピッ ク大会とパラリンピック大会を運営 した

2013

2020年オリンピック・パラリンピック 大会開催都市が東京に決定

2020

東京パラリンピック大会の開催

1976

トロントパラリンピック大会にて初 めて車いす以外の障害(視覚障害、 切断)がある選手がパラリンピック 大会に参加。また初めての冬季パ ラリンピック大会がスウェーデンの エンシェルツヴィークで開催

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大会トピックス

夏季パラリンピック大会

冬季パラリンピック大会

・ 最初の夏季大会は、 1960 年 にイタリアの ローマで開催され、車いすを使用する脊 髄損傷のアスリートが参加しました。この 大会が、のちに第一回パラリンピックと定 義されました。 ・ 1964 年の東京大会の開会式には、名誉総裁 として当時の皇太子殿下・同妃殿下にご臨 席賜りました。 ・ 2004 年のアテネ大会で、当時12 歳だった アメリカの水泳チームの、ジェシカ・ロング 選手は、100m と 400m の自由形で金メダ ルを獲得し、パラリンピック史上最年少の金 メダリストとなりました。 ・ 2012 年のロンドン大会では、278 万枚の チケットが完売し、オリンピック、サッカー ワールドカップに次ぐ、世界で 3 番目に大 きなスポーツイベントとなりました。 ・ 2016 年のリオ大会では、初めて難民選手団 が結成され、 シリア出身の水泳選手イブラ ヒム・フセインと、イラン生まれでアメリカ 在住の円盤投げ選手シャハラッド・ナサジ プールの 2 人が出場しました。 ・ 1976 年にスウェーデンのエンシェルツ ヴィークにて、第一回冬季パラリンピック 大会が開催されました。脊髄損傷のアス リートがアルペンスキーやクロスカント リースキーで活躍しました。 ・ 初めて正式に日本選手団がパラリンピック 冬季大会に出場したのは 1980 年のヤイ ロ大会。選手 5 名、役員 6 名の合計 11 名 が参加。その後 1988 年のインスブルック 大会で冬季大会では日本初のメダルとし て銅メダルを 2 個獲得しました。 ・ 1998年の長野大会で、日本選手団は 41 個 のメダル(金12 個)を獲得し、メダルランキ ング4位という好成績をおさめました。ま た、オリンピック選手とパラリンピック選手 が同じユニフォームを着たのは、この大会 が初めてです。 ▲ 5 人制サッカー ▲アイスホッケー(旧名:アイススレッジホッケー)

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パラリンピック聖火リレー

 パラリンピックの聖火リレーは会場を盛り上げ、これから開催されるパラリンピックへの関 心を高め、試合で活躍するパラリンピアンたちへの応援を呼びかけるためのものでもありま す。一般の人やアスリートたちが、聖火ランナーとして聖火をつなぎます。聖火リレーのコース の一部では、ボート、自転車、ヘリコプターなどの方法で運ばれることもあります。  オリンピックの聖火は、開会式の数カ月前に採火されますが、パラリンピックの聖火は、オリ ンピックの閉村後、パラリンピックが開会するまでの間に採火され、最低でも7日間、リレーさ れます。パラリンピックの聖火は、パラリンピックムーブメントの発祥の地、英国のストーク・マ ンデビルを必ず経由することになっていますが、各大会の組織委員会が採火地や採火方法を 自由に決められ、さらに様々なルートで同時にリレーすることが許されているため、大会ごと に特徴のある聖火リレーが行われます。 ▲リオパラリンピック大会の聖火

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パラリンピック大会のシンボル・マスコット

 このシンボルマークは「スリー・アギトス」と呼ばれています。「アギト」とは、ラテン語で「私 は動く」という意味で、困難なことがあっても諦めずに、限界に挑戦し続けるパラリンピアンを 表現しています。また、中央を囲んで動きを示すスリーアギトスは、困難なことがあっても諦め ずに限界に挑戦し続ける世界中のパラリンピアンを、パラスポーツの大会に結集させるという パラリンピックムーブメントの役割を表していま す。赤・青・緑の三色は、世界の国旗で最も多く 使用されている色ということで選ばれました。  「スリー・アギトス」がデザインされたパラリン ピック旗は、各大会の開会式でメインスタジアム に掲揚され、閉会式で降納されたのち、次期開催 都市に手渡されます。  パラリンピック大会毎に、独自のマスコットが 決められます。大会のシンボルとなるキャラクター で、開催都市の文化や遺産にゆかりのある動物 や、架空の生き物が起用されます。  マスコットは、大会の宣伝や会場の盛り上げ役 としても大活躍し、多くのファンを魅了します。  東京 2020 大会マスコットの選定では、史上初 の試みとして全国の小学生による投票が実施さ れました。

シンボル

マスコット

平昌 2018 冬季パラリンピック大会の マスコット:バンダビ 大韓民国の文化と言い伝えに出てくるクマは、 パラリンピック大会の強い意志と 勇気のシンボルとして描かれています。 決められます。大会のシンボルとなるキャラクター で、開催都市の文化や遺産にゆかりのある動物  マスコットは、大会の宣伝や会場の盛り上げ役  東京 2020 大会マスコットの選定では、史上初 の試みとして全国の小学生による投票が実施さ 平昌 2018 冬季パラリンピック大会の マスコット:バンダビ 大韓民国の文化と言い伝えに出てくるクマは、 パラリンピック大会の強い意志と 勇気のシンボルとして描かれています。 ▲「スリー・アギトス」がデザインされた旗

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 国際パラリンピック委員会(IPC)は、パラリンピアンたちに秘められた力こそが、パラリン ピックの象徴であるとし、以下の 4 つの価値を重視しています。 ※ IPC 発表の英語表記は「Equality」でありその一般的な和訳は「平等」ですが、「平等」な状況を生むには、多様な価値観や個 性に即した「公平」 な機会の担保が不可欠です。そしてそのことを気づかせてくれるのがパラリンピックやパラアスリートの力で ある、という点を強調するため、IPC 承認の下、 あえて「公平」としています。

勇気

Courage

マイナスの感情に向き合い、

乗り越えようと思う精神力

インスピレーション

Inspiration

人の心を揺さぶり、

駆り立てる力

公平

Equality

多様性を認め、

創意工夫をすれば、

誰もが同じスタートラインに

立てることを気づかせる力

強い意志

Determination

困難があっても、

諦めず限界を突破しよう

とする力

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 国際パラリンピック委員会(International Paralympic Committee: IPC)は、1989 年に設立されました。パラリンピックムーブメントの中心 的役割を担い、ドイツのボンに本部が置かれています。夏季・冬季のパ ラリンピック大会を運営するとともに、初心者からトップアスリートまです べての障害がある人々にスポーツの機会を提供し、スポーツへの参画を 促進することを目的としています。

 IPC の ビ ジョン は、” To enable Para athletes to achieve sporting excellence and inspire and excite the world(パラアスリートが、スポー ツにおける卓越した能力を発揮し、世界に刺激を与え興奮させることを 可能にしていく)” ことです。ビジョンの中のそれぞれの言葉には、以下の ように IPC の究極の目的を定義づける明確な意味が込められています。  IPC の開発を担うアギトス財団は、パラスポーツを通じて、人々に影響 を与え、より多くの人が参加できる社会(共生社会)を創る、という IPC の ビジョンを啓発することを目的としています。名前は、パラリンピックのシ ンボルであり「私は動く」という意味のある「アギト」にちなんでつけられ ました。この財団は、世界中でパラスポーツの機会を増やすために資金 を集めたり、助成金を拠出したりしています。

国際パラリンピック委員会

アギトス財団

アスリートが自己決定を通じて 力を発揮できる状況を 創り出すこと

Enable

スポーツを中心にした組織の目標は、 スポーツにおいて 最大限の力を発揮すること

To achieve sporting excellence

初心者からトップアスリートまで、 パラスポーツに取り組む すべてのアスリート

Para athletes

人々の共感を呼ぶことで、 パラリンピックムーブメントを推進し、 より公平な社会を実現すること

(15)

 日本パラリンピック委員会(JPC)は公益財団法人日本障がい者スポー ツ協会(JPSA)の内部組織です。JPSA は、日本国内の障害者スポーツ振 興のため、1965年に、東京1964 パラリンピック競技大会組織委員会の 残余財産を元に設立されました。その後も国内のパラスポーツの促進活 動を行っていましたが、1999年(長野パラリンピック冬季競技大会の翌 年)、選手強化およびパラリンピック大会の日本選手のエントリー、選手 団管理、大会準備を担当するために、JPC が設立されました。  東京が 2020 年のオリンピック・パラリンピック大会の開催地に決定し た翌年の 2014 年、パラスポーツの管轄省庁は厚生労働省から文部科学 省のスポーツ庁へと移管されました。スポーツ庁は、オリンピック同様、 パラリンピックおよびパラスポーツについても、国内のスポーツ方針およ び計画の下で振興を行っています。  IPC は各国に一つ、障害のあるアスリートたちを代表する組織を、パラリンピック委員会 (NPC)として認めています。IPC には現在170か国を超える NPC の加盟があり、その国のパ ラリンピック選手の選出、登録、選手団管理、大会準備などを担当します。

日本パラリンピック委員会

各国パラリンピック委員会

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 パラリンピック大会の競技は、2018 年度現在、夏季大会(東京)は 22 種類、冬季大会(平昌) は 6 種類あります。競技によっては、オリンピックとほとんど変わらない種目で行っているもの もありますが、ルールや種目を工夫することで障害があるアスリートも参加できるようにしてい るものもあります。  次頁からはそれぞれの競技のルールや特長をご紹介します。 詳しい情報については下記ウェブサイトもご参照ください。  ・国際パラリンピック委員会( IPC):https://www.paralympic.org/(英語のみ)  ・日本パラリンピック委員会(JPC):http://www.jsad.or.jp/paralympic/index.html • パラスポーツ パラスポーツとは、パラリンピックの競技種目であるなしにかかわらず、障害があるア スリートたちが行うスポーツ全般の総称です。現在、パラスポーツの種類も参加人口も 増えており、その知名度も向上しています。 • パラリンピックスポーツ パラリンピックで実施される競技を、「パラリンピックスポーツ」と言います。大会によ り実施競技が異なりますので、最新の情報は、IPC または JPC のウェブサイトをご参照 ください。 • パラアスリート パラアスリートという言葉は、レクリエーションから競技レベルでスポーツに参加して いる、障害があるすべてのアスリートを指します。競技が平等で公平に行われるように、 パラアスリートは、障害の種類や程度によってクラスが分けられ、同程度の障害の重さ のアスリート同士で競技します。より詳しい情報については、IPC または JPC のウェブ サイトをご参照ください。 • パラリンピアン パラリンピアンとは、パラアスリートの中でパラリンピック出場経験者のみを指します。

パラリンピックに関する用語

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 アーチェリーは、1960年のローマ大会から継続的に行われている正式競技の一つです。オ リンピックとパラリンピックでルールに大きな差がないため、両方の大会に出場する選手もい ます。離れた的を狙って矢を放つ競技で、的の中央部に近いほど高得点を獲得できます。この 競技には、上肢や下肢に障害がある選手が出場します。弓には一般的な「リカーブ」と、先端に 滑車のついた「コンパウンド」があります。コンパウンド部門は障害の程度により上肢にも障害 のある車いすを使う選手( W1クラス)、その他の車いすの選手や立って弓を射る選手(オープ ンクラス)の 2 つのクラスに分かれています。 ●リカーブ部門・コンパウンド部門と W1 オープン部門がある ●リカーブ部門:的は122cm 標的面(直径122cm) ●コンパウンド部門:的は80cm - 6リング( 5 ~ 10 点の得点帯)を使用 ● W1 オープン部門:的は80cm 標的面(フルフェイス / 1 ~ 10 点)を使用 ●決勝トーナメント(イルミネーション・ファイナルラウンド)の組み合わせは、予選ラウンド   72 射の合計点により決まる(最高点は 1 射 10 点、合計 720 点)

アーチェリー

※写真はいずれも「リカーブ」。

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 ウィルチェアーラグビーは、四肢に障害がある選手が出場する車いすの団体競技で、パラリ ンピック競技の中で唯一、車いす同士のぶつかり合いが認められています。選手は障害の程 度によって0.5点~ 3.5 点 (0.5点きざみで数字が大きいほど障害が軽い) までの持ち点が与 えられ、コート上でプレーする 4 人の選手の合計が 8.0 点以内でなければならないというルー ルがあります。バレーボール球を参考に開発された滑りにくい専用球を使用し、蹴ること以外 の方法(投げる、打つ、ドリブル、転がすなど) でボールを運ぶことができます。通常のラグビー と異なり、 前方へのパスが認められ、ボールを保持して 2 つのトライポスト(パイロン) 間のト ライラインを越えると得点となります。

ウィルチェアーラグビー

● 1 試合で 8 分間のピリオドを 4 回行う ●4 人の選手に女子選手が含まれる場合は、1人につき 0.5点の追加ポイントが認められ、合  計が 8 点を超えることが許される

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カヌー

 カヌーは 2016 年のリオ大会から正式競技になり、男女ともカヤック種目が実施されました。 穏やかな水面状況の中、パドルと呼ばれる櫂を左右交互に漕いで前進し、200m のスプリン トタイムを競います。2020 年の東京大会からは、片側に浮力体の付いたアウトリガーカヌー であるヴァ―種目も追加されます。 ●カヌーの規定:  カヤック:長さは最大 5.2m、重さは最低 12kg  ヴァ―:長さは最大 7.3m、重さは最低 13kg

(20)

車いすテニス

 車いすテニスは、1992 年のバルセロナ大会から正式競技となりました。コートの広さやネッ トの高さも一般のテニスと同じで、ツーバウンドでの返球(ツーバウンド目はコートの外でもよ い)が認められていること以外は、一般のテニスとほぼ同じルールで行われます。車いすは、回 転性や敏捷性が求められ、競技技術はもとより、車いすの操作技術が重要です。男女別のシン グルスとダブルスのほか、2004 年のアテネ大会からは、男女混合のクアードクラス(車いす 使用の三肢以上に障害のある選手対象)のシングルスとダブルスが正式種目となりました。 上肢にも障害があるこのクアードクラスでは、ラケットと手をテーピングで固定することが認 められており、障害の程度によっては電動車いすを使用する選手もいます。 ● 3 セットマッチで、2 ゲーム以上差をつけて、6 ゲームを先取したプレーヤーがそのセット  の勝者となる

(21)

車いすバスケットボール

 車いすバスケットボールは、 1960 年のローマ大会から正式競技です。使用するコート、ゴー ルの高さ、ボールなどは一般のバスケットボールと同じです。5 対 5 で行われ、 10 分ピリオド が 4 回、合計 40 分での試合が行われます。  車いすバスケットボールにはダブルドリブルのルールがありません。また、車いすを手でこ ぐことを「プッシュ」と言い、ボールを持ちながら 3 回以上プッシュすると、トラベリングとみな されます。  選手の障害の程度に応じて、持ち点(1.0 点~ 4.5 点の 0.5 点きざみで数字が大きいほど障 害が軽い)が定められていて、コート上でプレーする 5 人の持ち点の合計が 14.0 点以下でな ければなりません。つまり、障害の軽い人だけで 5 人を組むことができず、選手とチームの公 平性を図っています。

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車いすフェンシング

 車いすフェンシングは、ピストと呼ばれる台に車いすを固定して行うフェンシングで、相手を 剣で突いたり斬ったりして得るポイントを競う競技です。ユニフォームや剣、マスクなどは一般 のフェンシングと同じものを使用します。競技種目は「フルーレ(メタルジャケットを着た胴体 のみの突き)」「エペ (上半身の突き)」「サーブル (上半身の突きと斬り)」があり、男女とも個 人戦、団体戦が行われます。選手は障害の程度によってカテゴリーA とカテゴリーB に分けら れ、カテゴリー別に競技を行います。

(23)

ゴールボール

 ゴールボールは、視覚障害者が行うパラリンピックの競技です。オリンピックには該当競技 がないパラリンピック特有の競技の一つです。視覚障害と言っても、視力障害、視野狭窄など 様々な疾しっ病ぺいや程度があるため、条件を統一するために、すべての選手は、アイシェードをつけ て全く何も見えない状態で競技を行います。ボールの中に入っている鈴の音などを頼りに、位 置や動きをつかみます。コートのラインテープには、紐が施され、選手は自分の位置を把握し 易くなっています。 ● 1 チームコート内 3 人の対戦型競技 ●ボールを相手のゴールに入れると得点となる ●試合時間は 12 分ハーフ、間に 3 分のハーフタイムがある ●試合中観客は静かに観戦する

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5人制サッカー

 視覚障害(全盲クラス)のためのフットサルで、2004 年のアテネ大会から正式競技です。 1 チーム 5 人でフットサルと同じ広さのピッチを使います。ゴールキーパーは、視覚に障害が ない選手または弱視の選手です。フィールドプレーヤーは全員アイマスクを着用し、転がると 音が出るボールを使って競技します。フィールドプレーヤーは、ボールを持った選手に向かっ ていく時に、スペイン語で「行く」という意味の 「ボイ!(Voy!)」と声をかけながらプレーしな いとファウルをとられます。監督、キーパー、ガイド(コーラー)の声を頼りにプレーが繰り広げ られます。 ●試合は前後半 20 分(プレイングタイム) ●ゴールは高さ 2.14m 、幅 3.66 m ●一人のプレーヤーがボールの音を出さずに 4 秒以上ボールをキープするとファウルをと  られる ●選手がコーチやガイド(コーラー)の声の情報を聞き取れるよう、観客は静かにしなければ  ならない ●オフサイドに関するルールはない ●ボールがサイドラインを割らないように、両サイドのライン上に高さ1 ~ 1.2m のサイドフェ  ンスが並べられている

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シッティングバレーボール

 シッティングバレーボールは、座ったままでプレーするバレーボールです。常に臀部(おし りから肩まで)を床に接触させたままで、全てのプレーを行います。床から臀部を離すと「リ フティング」という反則になります。座ったままでプレーが出来るように、コートは縦 10m、横 6m、ネットの高さは男子 1.15m、女子 1.05m に設定されており、ボールはバレーボールと同じ ものを使用します。 ●臀部(おしりから肩まで)を床から離すとリフティングという反則になる ●バレーボールを座ったままで出来るように、コートやルールが設定されている ●国際大会は 5 セットマッチ(3セット先取)のラリーポイント制で行われている

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●切断、脳性麻痺、視覚障害、上肢障害、下肢障害の選手が出場できるクラスがある ●ロード競技の種目には「タイムトライアル」「ロードレース」「チームリレー」 (ハンドサイク  ルのみ)がある ●トラック競技の種目には「個人追い抜き」「タイムトライアル」「チームスプリント」がある ●トライシクル、ハンドサイクルはロード種目のみ

自転車

 視覚に障害があるアスリートが、タンデムという二人乗りの自転車で行う競技として始まりま した。ロードレースは 1988 年のソウル大会から正式競技となり、バンク※で行われるトラック 競技は 1996 年のアトランタ大会からパラリンピックに加わりました。障害の種類によって通常 の自転車、タンデム、トライシクル、ハンドサイクルなど異なる形の自転車が使われます。 ※自転車競技の走路のことで、カーブ部分の路面に傾斜がついています。

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射撃

 射撃は、「ピストル」あるいは「ライフル銃」を用いて、的の中心を狙い撃ち、その得点を競 い合う競技です。1976 年のトロント大会から正式競技となりました。立った姿勢で撃つ「立射」 と、伏せた姿勢で撃つ「伏射」、片膝を立てて座り、肘を膝の上にのせて撃つ「膝しっ射しゃ」があります。 エアライフル種目で満点を狙うには、直径 4.5mm の弾を、10m 離れた的の中心にある直径 0.5mm の中心点に命中させなければなりません。 ●1発の最高点は 10.9点( 種目によっては10 点もある)、中心から離れるほど得点が低く  なり、的から外れると0 点 ●的までの距離は、種目によって10m、25m、50m ●クラス分けは 2 つ。  SH1:下肢のみの障害で、自分の腕で銃器を保持して射撃をする  SH2:上肢に障害があり、支持スタンドを用いて銃器を保持して射撃をする

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柔道

 柔道は、視覚に障害がある選手のためのスポーツです。1988 年のソウル大会から正式競技 となり、女子の参加は 2004 年のアテネ大会から始まりました。競技クラスは障害の程度によっ て分けられるのではなく、体重別(男子 7 階級、女子 6 階級)で行われます。ルールはオリンピッ クとほぼ同じですが、選手が互いに組んだ状態から主審が「はじめ」の合図をすることや、試合 中に選手同士が離れてしまった場合などは「まて」と宣告し、試合を止め、開始位置から仕切り 直す点が異なります。 ●男子は 7 階級(60kg 級・66kg 級・73kg 級・81kg 級・90kg 級・100kg 級・100kg 超級) ●女子は 6 階級(48kg 級・52kg 級・57kg 級・63kg 級・70kg 級・70kg 超級) ●試合時間は男女共に 4 分 ●抑え込みは 10 秒で「技あり」、20 秒で「一本」 ●相手から投げ技、関節技や絞め技、20 秒間の抑え込みで「一本」を取れば勝ち ●「一本」を取れない場合は、「技あり」の多い方が勝ち ●主審から「指導」を 3 つ受けると反則負け

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水泳

 水泳は、1960 年のローマ大会から行われており、肢体不自由の選手や、知的障害・視覚障 害がある選手たちが参加できる競技です。障害の種類や程度によってクラス分けが行われま すが、他の競技のように義手や義足のような補装具の使用が認められていないという特徴が あります。オリンピックと同じ長さ 50m のプールを使用し、「背泳ぎ」「バタフライ」「平 泳ぎ」「自由形」「個人メドレー」「メドレーリレー」「フリーリレー」の 7 種目があります。 ●視覚障害がある選手には、ゴールタッチやターンの際にタッピングバーと呼ばれる棒を  使って合図することが許されている(壁にぶつかる危険回避のため) ●飛び込みは、障害の程度によって様々な方法が認められている( 水中スタートや補助具の  使用)

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卓球

 卓球は、1960 年ローマ大会(第 1 回パラリンピック)から正式競技として行われており、 1964 年東京大会で日本人が初めて金メダルを獲得した競技です。肢体不自由や知的障害が ある選手が参加できる競技で一般の競技規則に準じて行われますが、車いす使用の区分は一 部ルールが変更されています。卓球台や球、ラケットは同じものを使用します。  障害の種類や程度によって、1~11までクラス分けされており、クラスごと、男女別に競技を 行います。車いすや義足、クラッチ(杖)を使用してプレーするなど、様々な障害のある選手が、 多種多様なプレースタイルで、激しいラリーや頭脳的な戦略プレーを繰り広げます。  2016 年リオ大会では男子個人戦、女子個人戦、男子団体戦 5 クラス別、女子団体戦 3 クラ ス別で順位が競われました。

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テコンドー

 テコンドーは、2020 年の東京大会から正式競技となり、キョルギ(組手)という組み手の種 目が行われます。キョルギは障害の程度に寄って分けられたクラス(K41、K42、K43、k44 の 4つ)の K44 と K43 が統合されて一つの中で、男女別、体重別(男子-61㎏、-75㎏、+75㎏、 女子-49㎏、-58㎏、+58㎏)で競技が行われます。ルールはオリンピックのテコンドーとほ ぼ同じですが、頭への攻撃が禁止されており、手での攻撃はポイントになりません。

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トライアスロン

 トライアスロンはパラトライアスロンと呼称され、2016 年のリオ大会から正式競技となりま した。750m スイム(水泳)、20km バイク(自転車)、5kmラン(長距離走)で構成されていま す。3 種目をこの順番で連続して行い、その合計タイムで順位を競う競技です。障害の種類や 程度に応じて、義肢やその他の装具など、特別な用具を使うことが認められています。スイムか らバイク、バイクからランへの移り変わる過程はトランジションと呼ばれ、承認された選手に限 りウェットスーツの脱衣や車いすへの乗り降りなどをハンドラーと呼ばれるサポーターの手を 借りることができます。 ●車いす選手は「バイク」の代わりにハンドサイクル、「ラン」に該当する部分は車いすレー  サーを使用 ●視覚障害がある選手は、ガイドと一緒に競技を行い、自転車は二人乗りのタンデムで競技を  行う

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馬術

 1996 年の アトランタ大会から正式競技として採用されました。パラリンピックでは、ドレッ サージュ競技のみ行われ、人と馬が一体となって演技の正確性や芸術性を競い合います。難 易度の異なる「チームテスト」「インディビデュアルテスト」「フリースタイル」の 3 種目があり ます。障害の種類や状態によって 5 つのグレードに分けられますが、性別に関わらず同じ条件 の下で競い合います。 ●ジャケットやヘルメット、乗馬用ブーツ、手袋の着用が義務付けられている

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バドミントン

 2020年の東京大会からパラリンピックの正式競技となり、注目が高まっているバドミントン。 「車いす」と「立位 」の 2 つのカテゴリーに分かれ、障害の程度により区分されたクラスごと のメダルを争います。車いすでプレーする選手は、半面のコートを使用するなどの特別ルール が適用されます。  車いすのクラスのシングルスは半面で行い、全面コートより攻撃のテンポが速くなります。 そのため、車いすの勢いを計算した上で、ひと漕ぎでシャトルの落下点に入るチェアワーク、 同時にスイングの体勢をとるスキル、そして配球を読む力が求められます。スタミナも不可欠 ですが、技術の習熟度とメンタルの強さが勝利のカギを握ります。

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パワーリフティング

 パワーリフティングは下肢に障害がある選手たちが行うベンチプレス競技で、1964 年の東 京大会から正式競技となりました ( 女性選手の参加は 2000年のシドニー大会から) 。クラス 分けは体重別に 10 段階で行われます。審判の試技開始の合図の後、バーベルを胸の位置ま で下ろし、静止します。その後、バランスよく両肘が伸びるまで押し上げます。審判の「ラック」の 掛け声でアシスタントがバーベルを戻します。 ● 3 名の審判が判定を行い、成功試技には白ランプで合図(失敗は赤ランプ)。最低 2 つの白  ランプで成功試技とみなされ、記録が認められる ● 3 回のチャンスが与えられ、最も重いバーベルを持ち上げた選手が勝ち

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ボート(ローイング)

 ボート(ローイング)は、肢体不自由の選手と視覚障害がある選手が行う競技です。2008 年の北京大会から正式競技に加わりました。障害の程度によって LTA(片下肢・体幹・腕が 機能する)、TA(体幹・腕が機能する)、AS(腕のみ機能する)の 3 クラスに分けられ、出場で きる競技種目が決定されます。「シングルスカル」のみ男女別、その他は男女混合で実施され ます。 「シングルスカル(一人乗り、両手漕ぎ)」、 「ダブルスカル(男 1 女 1、両手漕ぎ)」「フォ ア(男 2 女 2、それぞれが一本のオールを漕ぐ)」の 3 競技があり、「フォア」には舵をとったり、 指示を出したりするコックスと呼ばれる人が乗ります。 ●コースはゴールを背に直線2000m、ブイと呼ばれる左右の浮きで8コースに仕切られ競う ●コックスは障害のない人でも良い

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ボッチャ

 ボッチャは、イタリア語で「ボール」という意味で、重度脳性麻痺者、重度四肢機能障害があ るアスリートのために考案された競技です。パラリンピックの正式競技になったのは、1988 年 からです。英国のローンボウルズと、フランス共和国のペタンクに近い競技で、 戦略と、正確性 が求められます。テニスボールより少し大きい革製のボールを使用します。オリンピックに該 当する競技はなく、パラリンピック特有の競技です。 ●ジャックボール( 目標球 )と呼ばれる白いボールにめがけて、赤と青それぞれ6個のボール  をいかに多く近づけるかを競う。ボールは転がしたり、投げたり、蹴ったり、「ランプ」と呼ば  れる勾配具( スロープ)を使ったりして投球する ●選手が独自の力でボールを投球できない場合は、競技アシスタントが選手の指示を受け てランプを設置し、方向や角度を調整する。このアシスタントは、選手の指示に従うだけで、 コートには背を向け、一切ボールの行方を見ることはできず、ボールの押し出しは選手が 自分で行う ●「個人」「ペア」「チーム」の構成で試合を行い、お互い6個のボールを投げ終わるまでを1  エンドと呼び、「個人」「ペア」は 4 エンド、「チーム」は 6 エンドで競う

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陸上競技

 陸上競技は、脊髄損傷の選手が日常使っている車いすに乗って速さを競う競技として、 1960 年のローマ大会で行われましたが、現在では競技用の「レーサー」と呼ばれる三輪の競 技用車いすが使用されるようになりました。また、トラック競技だけでなく、フィールド競技や ロード競技も行われています。切断、脳性まひ等の選手や、知的障害、視覚障害がある選手も 参加することができます。 ●トラック競技:100m、200m、400m、800m、1,500m、5,000m、リレー ●ロード競技:マラソン ●跳躍競技:走幅跳、走高跳、三段跳 ●投てき競技:円盤投、 砲丸投、やり投、こん棒投

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(冬季)

アイスホッケー

(旧名:アイススレッジホッケー)

 氷上の格闘技と呼ばれるアイスホッケーは、下肢に障害がある選手が「スレッジ」と呼ばれ る専用のソリに乗って行う競技です。選手が両手にそれぞれ持っているスティックにはアイス ピックが付いていて、氷を漕いで進むことができます。反対側のブレード部分でパックを巧み に操り、パスやシュートを出します。健常のアイスホッケーと同じくボディチェック(体当たり)が 認められていて、迫力があります。 ●延長戦でも決着がつかない場合には 、シュートアウト(ペナルティショット)により勝敗を決  定する ● 1 ピリオド 15 分、3 ピリオド合計 45 分で試合が行われる

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(冬季)

アルペンスキー

 アルペンスキーには、立位、座位、視覚障害の 3 つのカテゴリーがあります。片足や座位で滑 る選手は、1 本のスキー板で絶妙なバランスをとりながらコースを攻略します。スピードや高 度な技術が見どころで、滑降種目では最高時速が 100km を超えます。視覚障害がある選手は ガイドスキーヤーとペアを組み、音声の指示によりゴールを目指します。 ●高速系種目のダウンヒル、スーパー G、技術系種目のジャイアントスラローム、スラロー ムとスーパーコンビ(高速系種目の 1 本とスラローム 1 本ずつの合計タイムで順位が決 まる)の 5 種目 ●複数の選手が同時に滑るスノーボードクロスが 2014 年のソチ大会より正式種目になっ た。競技カテゴリーは男女の立位のみで、アルペンスキー競技の種目として実施された が、平昌大会より独立した競技として実施する(P41参照)

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(冬季)

車いすカーリング

 車いすカーリングは、下肢に障害がある男女混合の 4 人 1 チームで行います。約 30m 先の ハウスと呼ばれる的に向かって、デリバリースティックと呼ばれる棒で ストーン(石)を押し出し ます。ルールは健常のカーリングと同じですが、スウィープ(掃く動作)は行いません。先を読ん で作戦を立てることから、氷上のチェスと呼ばれています。 ● 1 試合は 8 エンドで、1 エンドにつき各選手 2 個ずつストーンが与えられる ●各エンドの得点は、ハウスの中心へ最も近くにストーンを寄せたチームに得点が入り、  相手のス卜ーンより内側にあるストーンの合計数が得点となる

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(冬季)

クロスカントリースキー

 クロスカントリースキーでは、クラシカル、フリー、スプリント、リレーの各種目があり、選手 は障害に応じ、「立位」「座位」「視覚障害」の 3 つのカテゴリーに分けられます。またそれ ぞれのカテゴリーについて短距離・中距離・長距離の種目が行われます。「雪上のマラソン」 とも呼ばれるほど過酷なスポーツで、不屈の精神力と持久力が求められます。 ●クラシカル:スキーを左右平行に保ちながら2本のシュプール上を滑る走法で行う種目で、  スケーティング走法が禁止されている ●フリー:スキーを逆八の字に開いてキックするスケーティング走法など自由な走法でタイ  ムを競う種目 ●スプリント:個人スプリントが行われる。まずは予選が行われて決勝ラウンド進出者を決  定し、決勝ラウンドは障害の程度によりタイム差をつけてスタートして、先着順で次のラウ  ンドへ進む選手が決まる ●リレー:1チーム 4 名で行うチーム戦で、勝敗はリアルタイムで行うが、4 選手の係数の合  計に上限を設け、できるだけ障害の程度差による不公平がないようにしている。またリレー  には男女混合のミックスと、そうでないオープンがある

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(冬季)

スノーボード

 2014 年のソチ大会からアルペンスキー競技の種目の一つとしてはじめて実施されました。 2018 年の平昌大会からは 1 競技として独立して実施されます。種目はバンクドスラロー ム、スノーボードクロスの 2 種目が行われます。  選手は上肢や下肢に障害がある人が対象で、障害の種類や程度に応じて 3 カテゴリーに分 けられます。 ●スノーボードグロス:予選で各選手が一人ずつコースを 3 本滑り、一番速いタイムの結果  で決勝に進出できるかが決まる。決勝ラウンドは複数ラウンドで構成され、予選タイムで組  分けされた 2 名一組の選手が同時にスタートし、勝った方が次ラウンドに進出するトーナメ  ント方式にて開催される ●バンクドスラローム:各選手が一人ずつ同じコースを 3 回滑り、最も早かった 1 本のタイム  で順位が決まる。コース上には旗門が立っており、規定どおりに旗門を通過してゴールを通  過したタイムを争う

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(冬季)

バイアスロン

 クロスカントリースキーと射撃を組み合わせて行うバイアスロンには、距離別にショート、 ミドル、ロングの 3 種目があります。選手は障害の種類や程度によって立位、座位、視覚障害 のカテゴリーに分けられます。射撃はすべて伏射で、立位と座位の選手はエアライフル、視覚 障害がある選手は音を使ったビームライフルを使用します。射撃を 1 回はずすごとにペナル ティー・タイムが加算されてしまうため、射撃技術はもとより、射撃の際に呼吸が乱れない持 久力が必要です。

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 国際(英語)版“ I’mPOSSIBLE ”は、パラリンピックムー ブメントやパラリンピックスポーツを広めるための国際 的な教材として、日本財団パラリンピックサポートセン ターとグローバルスポーツ開発基金からの資金提供、 および日本パラリンピック委員会からの制作協力を得 て、アギトス財団が開発したものです。  日本版 ” I’mPOSSIBLE ” は、国際版教材の内容をもとに、日本の教育現場での活用のしやす さを考慮して、日本財団パラリンピックサポートセンターと日本パラリンピック委員会が公益財 団法人ベネッセこども基金と共同開発しました。  東京 2020 パラリンピック競技大会に向けて、パラリンピック教育がより充実したものとなる ように、毎年複数授業分を開発し、教材をお届けしていきます。  東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の「東京 2020 教育プログラム(愛称: ようい、ドン!)」のパラリンピック教材としても位置付けられ、同委員会ホームページ上からも 本教材のデータをダウンロードいただける予定です。  日本中の子どもたちがパラリンピックの魅力に触れられるよう、ぜひご活用ください。  なお、一般社団法人日本ゴールボール協会、一般社団法人日本パラバレーボール協会をは じめ、教材開発にあたり多くの助言を賜りました国内の競技団体の皆様に、この場をお借りし て厚くお礼申し上げます。 ・ 府中市立府中第八小学校 ・ 市川市立南行徳中学校 ・加須市立加須東中学校 ・ さいたま市立大宮東中学校 ・ 品川区鈴ヶ森中学校 ・ 世田谷区立桜小学校 ・ 練馬区立旭丘小学校 ・ 練馬区立光和小学校 ・ 八王子市立山田小学校 ・ 東久留米市立神宝小学校 【協力校一覧】 ※制作段階でモデル授業にご協力いただいた小・中学校 各五十音順 ・ 大田区立新井第五小学校 ・ 渋谷区立千駄谷小学校 ・ 渋谷区立富谷小学校 ・ 渋谷区立鳩森小学校 ・ 杉並区立済美小学校 【写真提供】 ・ Alex Ferro ・ Bill Wippert ・ Christopher Payne ・ James Netz ・ Kevin Bogetti-Smith ・ Marcus Hartmann ・ Oriol Molas ・ Richard Kalocsai ・ 有限会社 エックスワン ・ Getty Images ・ INAIL

・ Israel Press and Photo Agency ・ IWAS

・ NPC Brazil

・ NPC Colombia ・ PyeongChang 2018

・ International Paralympic Committee ・ 東京地下鉄株式会社

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日本財団パラリンピックサポートセンター

公益財団法人ベネッセこども基金

 日本財団パラリンピックサポートセンター(通称:パラサポ)は、 2020 年東京パラリンピック大会の成功とパラスポーツの振興を目的 に、2015 年 5 月、日本財団の支援により設立されました。日本財団ビ ル 4 階(東京都港区赤坂)には、パラリンピック競技団体(28 団体)が 入居・利用する共同オフィスを設け、団体間のコミュニケーションを 促進する垣根のない開かれた場とユニバーサルデザインを徹底した 空間を、競技団体、関連団体、スタッフ、パラアスリートと共有していま す。またパラサポでは「パラ駅伝」や「パラフェス」などの様々なパラス ポーツの普及啓発プログラムや、小中高生を対象とした「あすチャレ! School」や大人向け「あすチャレ!Academy」など、パラスポーツを通 じた教育プログラムを全国で展開しています。  「未来ある子どもたちが安心して自 らの可能性を広げられる社会」の実現 を目的として、2014 年 10 月 31 日に ベネッセグループによって設立されま した。  子どもたちが自ら学ぼう、伸びようと する力を十分に発揮できるよう、子ど もたちを取り巻く社会的な課題の解決 および多様な学びの機会の提供に取 り組みます。

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参照

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