• 検索結果がありません。

- 協 議 事 項 - 固 有 名 詞 等 利 用 禁 止 文 字 の 使 用 がやむを 得 ない 場 合 オリジナルファイルにイメー ジデータの 埋 め 込 みを 協 議 する 参 考 までに 以 下 にイメージデータで 埋 め 込 む 方 法 を 解 説 する (a) ワープロ 等 で 使 いた

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "- 協 議 事 項 - 固 有 名 詞 等 利 用 禁 止 文 字 の 使 用 がやむを 得 ない 場 合 オリジナルファイルにイメー ジデータの 埋 め 込 みを 協 議 する 参 考 までに 以 下 にイメージデータで 埋 め 込 む 方 法 を 解 説 する (a) ワープロ 等 で 使 いた"

Copied!
15
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

67

4. 社内における日常の注意事項

4-1 報告書作成上の注意事項 (1) 利用禁止文字 電子納品要領には使用文字の規定があり,従前,報告書の項目番号で使用していた 丸付き数字(①、②…)、ローマ数字(Ⅰ、Ⅱ…)等は使えないので留意する。 以下に使用できない文字の一覧を示す。 表 4-1 使用できない文字一覧 文字種類 使用できない文字 全 角 記 号 ・ 英数字 , . : ; ? ! ` ^  ̄ _ / | “ ”( )[ ]{ }+=<>¥$%#&*@0 123456789ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ 半 角 記 号 ・ カタカナ 。 「 」 、 ・ ヲ ァ ィ ゥ ェ ォ ャ ュ ョ ッ ー ア イ ウ エ オ カ キ ク ケ コ サ シ ス セ ソ タ チ ツ テ ト ナ ニ ヌ ネ ノ ハ ヒ フ ヘ ホ マ ミ ム メ モ ヤ ユ ヨ ラ リ ル レ ロ ワ ン ゙ ゚ 外 字 ( 自 社 で 独 自 の 作 成文字) (例) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 機 種 依 存 文 字 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ ⑫ ⑬ ⑭ ⑮ ⑯ ⑰ ⑱ ⑲ ⑳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ Ⅵ Ⅶ Ⅷ Ⅸ Ⅹ ㍉ ㌔ ㌢ ㍍ ㌘ ㌧ ㌃ ㌶ ㍑ ㍗ ㌍ ㌦ ㌣ ㌫ ㍊ ㌻ ㎜ ㎝ ㎞ ㎎ ㎏ ㏄ ㎡ № ㏍ ℡ ㊤ ㊥ ㊦ ㊧ ㊨ ㈱ ㈲ ㈹ ㍾ ㍽ ㍼ ㍻ ≒ ≡ ∫ ∮ ∑ √ ⊥ ∠ ∟ ⊿ ∵ ∩ ∪ 〝 〟 拡張文字 纊褜鍈銈蓜俉炻昱棈鋹曻彅丨仡仼伀伃伹佖侒侊侚侔俍偀倢俿倞偆偰偂傔僴僘兊兤冝冾 凬刕劜劦勀勛匀匇匤卲厓厲叝﨎咜咊咩哿喆坙坥垬埈埇﨏塚增墲夋奓奛奝奣妤妺孖寀甯 寘寬尞岦岺峵崧嵓﨑嵂嵭嶸嶹巐弡弴彧德忞恝悅悊惞惕愠惲愑愷愰憘戓抦揵摠撝擎敎昀 昕昻昉昮昞昤晥晗晙晴晳暙暠暲暿曺朎朗杦枻桒柀栁桄棏﨓楨﨔榘槢樰橫橆橳橾櫢櫤毖 氿汜沆汯泚洄涇浯涖涬淏淸淲淼渹湜渧渼溿澈澵濵瀅瀇瀨炅炫焏焄煜煆煇凞燁燾犱犾猤 猪獷玽珉珖珣珒琇珵琦琪琩琮瑢璉璟甁畯皂皜皞皛皦益睆劯砡硎硤硺礰礼神祥禔福禛竑 竧靖竫箞精絈絜綷綠緖繒罇羡羽茁荢荿菇菶葈蒴蕓蕙蕫﨟薰蘒﨡蠇裵訒訷詹誧誾諟諸諶 譓譿賰賴贒赶﨣軏﨤逸遧郞都鄕鄧釚釗釞釭釮釤釥鈆鈐鈊鈺鉀鈼鉎鉙鉑鈹鉧銧鉷鉸鋧鋗 鋙鋐﨧鋕鋠鋓錥錡鋻﨨錞鋿錝錂鍰鍗鎤鏆鏞鏸鐱鑅鑈閒隆﨩隝隯霳霻靃靍靏靑靕顗顥飯 飼餧館馞驎髙髜魵魲鮏鮱鮻鰀鵰鵫鶴鸙黑 ⅠⅡⅢⅣⅤⅥⅦⅧⅨⅩⅰⅱⅲⅳⅴⅵⅶⅷⅸⅹ¬¦'" 注:「∑(シグマ)」や「⊿(デルタ)」等は文字が2種類ある場合があり、そのうちの1 つはシフトJISコード文字なので利用できる。 なお、目視で文字をチェックするのは困難なため、市販されている文字のチェック ツールを利用すると良い。 利用禁止文字は,ひらがなもしくはカタカナ等の標準化された全角文字で代替 するのが基本であるが、固有名詞等やむを得ない場合は発注者と協議のうえ、オ リジナルファイルにイメージデータの埋込みが可能となっている。

(2)

68

-【協議事項】-

固有名詞等利用禁止文字の使用がやむを得ない場合、オリジナルファイルにイメー ジデータの埋め込みを協議する。 参考までに、以下にイメージデータで埋め込む方法を解説する。 (a) ワープロ等で使いたい文字(利用禁止文字)を表示する。 図 4-1 ワープロで「髙」を入力

(b) 画面イメージをコピーする。(Windows であれば,通常[Print Screen]キーを押す) (c) イメージソフト(Windows であれば,「ペイント」等)に貼り付ける。

(3)

69 (d) 使いたい文字を選択し,コピーする。 図 4-3 ペイントで「髙」をコピー (e) コピーした文字のイメージを,ワープロ文書の挿入したい箇所に貼り付ける。 図 4-4 コピーしたイメージ形式の「髙」をWordに貼り付け ただし、イメージデータの埋め込みは作業が煩雑な上、文字の検索なども不可能なこ とから、可能な限りひらがなやカタカナを利用するべきである。 (2) フォント PDF 形式ファイルの作成に不具合が生じる可能性があるので、使用するフォント の種類はMS ゴシック・MS 明朝標準的なフォントを利用するのが望ましい。 要領(案)では、オリジナルファイルは特にフォントの規定はされていないが、特殊 なフォントは相手のパソコンで表示されない可能性があるので利用すべきではない。 また、日本語プロポーショナルフォント(MSP ゴシック、MSP 明朝)やその他特殊な フォントは、PDF 形式ファイルの作成に不具合が生じる可能性があるので、使用しな いこととする。 イメ ー ジ形 式の 文

(4)

70 (3) リンク貼付け Excel や Word では、成果品データでのリンク貼り付けは極力使用しないようにする。 リンク貼り付けではリンク先のフォルダ、ファイル名を保持しているため、フォルダ やファイル名がかわると、貼り付けた内容が表示できなくなる。 図 4-5 リンク貼り付けダイアログ 通常の電子納品データの作成では、日本語など作業しやすいファイル名で報告書を 作成し、その後電子納品媒体作成システム等を利用してファイル名を電子納品要領に 従ったものに変更するため、この時点で貼り付けた内容が表示できなくなる。 なお、市販のツールではこのようなリンクを削除し、通常の貼り付け状態に自動変 換するツールも販売されている。 (4) マクロ・数式 Excel でマクロや数式を使用している場合、そのマクロなどの著作権を守る必要が あれば、成果品は計算結果のみのデータとする必要がある。また、マクロにはマクロ ウイルスの危険性があるため、マクロは削除しておくほうがよい。 市販ツールには、複数のファイルのマクロや数式を自動的に削除するツールも販売 されている。

(5)

71 (5)文書プロパティ(Word,Excel など) Word や Excel ファイルの文書プロパティ(作成者名や文書タイトル等)は、そのフ ァイルを選択しただけでエクスプローラーの下側に表示されるため、注意が必要である。 修正はWord や Excel で直接行うのが通常であるが、エクスプローラーでも変更可能で ある。 図 4-6 Wordでのプロパティの設定画面 なお、市販ツールには複数のファイルのプロパティを一括変換できるものも販売されている。 (6) 見出しの設定(Word のみ) 電子納品する報告書のPDF形式ファイルには、目次に対応した「しおり」をつける 必要がある。Wordの場合,PDFMakerというソフトウェアを利用すれば、「見出し」 から「しおり」を自動的に作成できる。見出しはレベル3まで作成する。 図 4-7 見出しの設定方法 あとから見出しを設定するのは大変なので、報告書作成時にしおりにしたい項目は 見出しに設定しておくべきである。

(6)

72 (7) ページ番号 紙の報告書の場合、ページ番号は印刷物に対して挿入することができたが、PDF の場合、 通常は後から挿入できない。このため、複数のオリジナルファイルから PDF を作成する 場合、ページ番号を計算して、それぞれのファイルに設定しておく必要がある。しかし、 この方法ではページの挿入や削除があった場合、ページ番号を振りなおす必要が出てくる ため、非効率的である。 市販ソフトを利用すれば、作成した PDF ファイルにページ番号を後から挿入可能であ る。 4-2 CAD 図面作成上の注意事項 (1) テンプレート AutoCAD 等を利用する場合,あらかじめレイヤ設定や図枠などの部品を取り込んで あるテンプレートを作成して図面を作図する。 市販の CAD ソフトには電子納品用のレイヤ設定や,部品をあらかじめ持っているも のがあるので,それらの利用も検討する。 また、AutoCAD のテンプレートファイルを無償で公開しているホームページもある ので、これらを活用することも可能である。 (2) SXF について SXF 形式へのファイル形式変換ツールが市販されているので、それを利用すれば作業 を効率化できる。 CAD ソフトによっては,SXF 形式に出力可能なものもあるので,そのような CAD ソ フトも利用可能である。 ただし、どのツールを利用してファイル形式を変換しても、全てが完全変換される保証は ないので、変換後には必ず変換した図面を画面表示、印刷して確認するよう留意する。 また,OCF 検定に合格しているソフトウェアであれば,基準に正しく準拠した SXF データ を作成できるので,最後のチェック作業が大幅に簡略化できる。 *1:SXF 形式

SCADEC data Exchange Format の略、SCADEC(CAD データ交換標準開発コンソー シアム)で開発の CAD データ交換フォーマットの仕様全体を指す。今後更に開発が進ん で一般に普及すれば、電子納品でのCAD 図面のファイル形式は SXF 形式に統一される。 バージョン1.0 は、拡張子が「.SXF」であるが、現在のバージョン 2.0 では次の 2 つ の形式がサポートされた。 ・P21(Part21)形式:拡張子「.P21」 正式な電子納品用ファイル形式で、国際標準規格であるISO10303 STEP/AP202 に準 拠しているが、ファイル容量が大きくなる。 ・SFC(フィーチャコメント)形式:拡張子「.SFC」 P21 形式はファイル容量が大きく扱いにくいので、作成段階でのデータ交換、国内での データ交換のために簡易形式として用意された。

(7)

73 4-3 写真の注意事項 (1) デジカメでの注意事項 画素数・圧縮率の指定方法はカメラによって異なるが、通常、撮影時には、画素数 ではなくピクセルを指定する。ピクセルの掛け算が画素数となる。 例)1,280ピクセル×960ピクセル=1,228,800≒123万画素 いくらデジカメの画素数が300万画素でも、保存時の画素数が少なければ、電子納品 には不適なデータとなるため注意が必要である。 従って、撮影をする際にはデジカメが撮影したデータを保存する解像度の設定を注 意する必要がある。 圧縮率については、デジカメにより様々な表現方法があるため、利用するデジタル カメラで確認する。これらは発注者との協議事項となっているため,注意が必要であ る。 参考)A 社製品 FINE=1/4,NORMAL=1/8,BASIC=1/15 なおデジタルカメラは暗さに弱いので、暗所での撮影時には別に光源を用意する等 留意する。 *1:圧縮率 JPEG のファイル形式は、画像を圧縮する際ファイルサイズを小さくするためにデー タの一部を切り捨てる。どの位データを切り捨てるかが圧縮率になる。分数で表す場 合は、分母の値が大きい程圧縮率が高くなるので、圧縮率を上げれば、ファイル容量 は小さくなるが、画質は悪くなる。「圧縮率 1/8」は、比較的高画質を維持できる圧縮 率である(下表参照)。圧縮率の表現はデジカメにより異なるので,説明書をよく読む こと。 表 4-2 JPEGフォーマットにおける圧縮率と品質の関係 品質 高画質 中画質 低画質 圧縮率 非圧縮~1/8 1/20 1/40 ファイル容量 大 → 中 → 小 *2:画素、ピクセル ほぼ同義。画像は小さな点の集まりで構成されるが、どちらもその点のことを指す。 点の数がピクセル値、画素数である。 例)横=1,280 ピクセル、縦=960 ピクセルの画像 1,280×960=1,228,800≒123 万画素

(8)

74 (2) 写真の圧縮率、撮影モード

-【協議事項】-

圧縮率、撮影モードについては、受発注者間で協議をして決定する。 (3) スキャナ入力 写真をスキャナで入力するときの,入力の設定はフルカラーで解像度 250dpi 以上 を推奨する。 参考図は必要な文字・記号が読める程度で良いが、200dpi 程度が推奨である。ただ し,この場合もドット数が100 万以上となるようにすべきである。 *解像度 dpi(ドット/インチ)の単位を用い、1 インチあたり何個のドット(点)で構成しているか で、画像の精度を表す。1 インチあたりの点の数が多い程解像度が高くなり、ファイ ル容量も大きくなる。 (4) 参考図 2002 年 7 月版の基準では TIFF(G4)も利用可能である。図面等の白黒イメージの場 合はTIFF(G4),カラーイメージの場合は JPEG と使い分けると良い。 4-4 地質調査資料作成上の注意事項 (1) ボーリング柱状図 1 本のボーリングに対して、3 種類のデータ(電子柱状図:PDF、電子簡略柱状 図:CAD、ボーリング交換用データ:XML)を作成する必要があるが、手作業で は作成困難なので、専用のシステムの利用が必須である。 (2) 断面図 CAD 形式なので、CAD の項目と同様の注意が必要。 4-5 測量成果作成上の注意事項 測量の電子納品は平成 15 年度以降の業務からとなる。電子納品では様々なファイ ルを提出する必要があるが、これらを手作業で作成するのは非効率的であると共に作 成ミスの可能性が高い。測量の電子納品では専用ソフトの利用が必須となる。

(9)

75 4-6 業務中の資料の保管 日常業務でのデータ管理は、フォルダ構成やファイル名、レイヤ名、ファイル形式等 の基本的な規則は要領(案)に準拠しておく事が望ましい。そうすれば電子納品用データ の作成をより効率的に行うことができる。 しかし実際の業務において書類をわかりやすく管理するためには、フォルダ階層の追 加やロングファイル名の使用等はやむを得ない。その場合にも最終的には要領(案)のフ ォルダ構成・ファイル命名規則で取りまとめる事を念頭において管理したほうが良い。 成果品作成者とは別の人が電子納品用データを作成する事も想定して、作成者本人に しかわからない事項については、注釈を記述した一覧を作成する等、誰にでもわかるよ うにデータを管理する工夫をしたほうが良い。 「誰にでもわかるデータ管理」が効率的な電子納品の絶対条件である。 本章では以上の事をふまえて、実際の業務での成果品の作成・管理方法の案を示す。 (1) 報告書 (a) 報告書本文の作成 ファイル名については、日常の業務では内容がわかりやすい自由な名前で管理し ても構わないが、最初に章・節・項の番号を付ける等、目次での順番がわかるよう に命名しておくと良い。そうすれば電子納品用データ作成時のPDF 形式ファイルの 作成や、要領(案)に準拠したファイル名に変更する作業が容易となる。 (b) フォルダ構成 日常の業務では内容がわかりやすい自由なフォルダ構成で管理しても構わないが、 納品データ作成時には要領(案)に準拠した構成に変更する。 参考までに表-6.1 に日常業務での報告書フォルダ構成(例)を示す。 表 4-3 日常業務での報告書フォルダ構成(例) 階層1 階層2 階層3 階層4 01 章 1-1○○○.doc 1-2△△△.doc 1-3△△△.doc… 02 章 2-1○○○.doc 2-2△△△.doc… 03 章 3-1○○○.doc 3-2△△△.xls… 04 章 4-1○○○.doc 4-2△△△.xls… 02001 (業務番号等) REPORT (報告書) 05 参考資料 5-1○○○.xls 5-1-1△△△.jpg 5-1-2□□□.jpg…

(10)

76 (2) CAD 図面 (a) フォルダ構成 日常の業務では内容がわかりやすい自由なフォルダ構成で管理しても構わないが、 電子納品用データ作成時に要領(案)に準拠した構成に変更する。 参考までに表-6.2 に日常業務での図面フォルダ構成(案)を示す。 表 4-4 日常業務での図面フォルダ構成(例) 階層1 階層2 階層3 階層4 平面図 ○○○○平面_001.DWG ○○○○平面_002.DWG △△△△平面_001.DWG △△△△平面_002.DWG… 縦断図 ○○○○縦断_001.DWG △△△△縦断_001.DWG △△△△縦断_002.DWG… 横断図 ○○○○横断_001.DWG ○○○○横断_002.DWG △△△△横断_001.DWG △△△△横断_002.DWG… 02001 (業務番号等) DRAWING (図面) 構造図 ○○○○構造_001.DWG ○○○○構造_002.DWG ○○○○構造_003.DWG… (b) ファイル名 ファイル名については、日常の業務では内容がわかりやすい自由な名前で管理しても 構わないが、図面種類、図面番号がわかるように命名する。そうすれば電子納品用デー タ作成時にCAD 製図基準(案)に準拠したファイル名に変換する作業を簡単にできる。

(11)

77 (c) レイヤ設定 CAD 製図基準(案)では、レイヤの構成や名前について詳細まで規定されているが、レ イヤ名が英字となっており、日常の業務で製図を行う際、対応表を見ないとその内容が 分かり難いという問題点がある。日常の業務では生産性を考慮して、日本語を利用した レイヤ名で作図しても構わないが、その場合は電子納品データ作成時に、基準(案)の命 名規約に合った英字のレイヤ名に変換する作業が発生する。 基準(案)のレイヤ一覧にあるレイヤをすべて使用する必要もなく、該当するオブジェクト の無いレイヤは、削除しても構わない。 表 4-5 日本語レイヤ構成例(橋梁詳細設計 配筋図) 自社オリジナルレイヤ構成 基準(案)レイヤ構成 レイヤの内容 レイヤ名 レイヤの内容 レイヤ名 鉄筋(主鉄筋) D-STR1 鉄筋(配力筋) D-STR2 鉄筋(帯鉄筋) D-STR3 鉄筋(スターラップ) D-STR4 主構造物(鉄筋)外形線 D-STR (3) 写真 (a) フォルダ構成 日常の業務では自由なフォルダ構成で管理しても構わないが、電子納品用データ作 成時に基準(案)に準拠したフォルダ構成に変更する。 参考までに表-6.4 に日常業務での写真フォルダ構成(例)を示す。 表 4-6 日常業務での写真フォルダ構成(例) 階層1 階層2 階層3 階層4 01-622-001 (業務番号) PHOTO (写真) PIC (写真) ○○○現況_測点 001.JPG ○○○現況_測点 002.JPG △△△施工後_01.JPG △△△施工後_02.JPG… DRA (参考図) ○○○撮影位置図.JPG △△△平面図_01.JPG △△△構造図_01.JPG…

(12)

78 (b) ファイル名 平成14 年 7 月版ではファイル名は Pnnnnnnn.JPG のように、英数字 8.3 形式に変更 された。一方、旧基準(案)では、写真・参考図のどちらも半角英大文字・半角数字・全角 文字を混在して半角 80 文字以内(拡張子.JPG を含む)となっており、比較的自由に命名 できる。但し、CD-R に ISO9660 フォーマット(レベル1)で格納する場合は、電子納品 用データ作成時にファイル名を半角英大文字・数字8 文字以内に変更することとなる。 (4) 地質調査資料 (a) 電子納品対象 電子納品対象となる地質調査資料のうち、当面はボーリング柱状図(土質)だけを対 象に要領(案)が策定されており、1本のボーリングに対し、ボーリング交換用デー タ・電子柱状図・電子簡略柱状図を各1ファイル作成する。その他コア写真、各種試 験結果等が納品対象となる場合もあるが、これらは平成 15 年以降が対象となるので、 発注者と納品形態を協議のうえ管理するのが良い。 (b) ファイル形式 ボーリング交換用データはXML 形式、電子柱状図は PDF 形式である。電子簡略柱 状図は受発注者双方で協議の上、CAD の標準的なフォーマット(DWG 形式又は DXF 形式)とする。なお,平成 15 度からは SXF 形式となる予定である。 (c) 2002(平成 14)年7月版について 2003 年 4 月契約分から適用となる。 (5) 測量データ 測量データについては、要領・基準(案)が未適用であるため、発注者と協議して決 めた内容に従ったフォーマット等で管理する。測量データの要領・基準(案)は、2002 年7 月に策定されたが、適用は 2003 年 4 月契約分からとなる。

(13)

79 4-7 納品前の確認 (1) 電子媒体の確認 要領(案)では電子媒体はCD-R または MO(230MB)の使用が原則とされている。 ただし、電子納品運用ガイドライン(案)によると、提出された成果品の非改ざん性 を担保するために、「H13 年度の電子納品においては、CD-R(一度しか書き込みがで きないもの)での納品を指示すること」とされている。電子納品運用ガイドライン(案) は現在も国土交通省国土技術政策総合研究所のホームページで公開されており、その 内容は H13 年度以降も適用されると考えるのが自然であるため、媒体は CD-R を利 用するのが妥当と考えられる。 これらのことを踏まえた上で受発注者間で使用する電子媒体を協議し、それに従っ て媒体を作成する必要がある。 (2) ウイルスチェック 要領(案)では、成果品である CD-ROM を納品する際には、コンピュータウィル スに感染していないことを確認することが義務付けられている。 市販のウィルス対応ソフトに最新のパターンファイルをインストールしてウィル スチェックを実行し、そのプログラム名とパターンファイル名を CD-ROM のラベル に記載する必要がある。 (3) 電子納品チェックシステム 納品された CD-ROM は、国土交通省の電子納品・保管管理システムに登録される ことになる。その際、フォルダ構成・ファイル名・管理ファイルのデータ項目のエラ ーをチェックし、エラーがある場合は受注者に訂正を求められる場合がある。 そのため、納品前には国土交通省が公開している電子納品チェックシステムで、エ ラーがないことを確認する必要がある。 電子納品チェックシステムの最新版は下記のアドレスから入手できる。頻繁にバグ 修正がされているため、使用の前には確認することを推奨する。 http://www.nilim.go.jp/japanese/denshi/calsec/checksystem.htm 図 4-8 電子納品チェックシステム

(14)

80 電子納品チェックシステムの位置付け(国土交通省ホームページから) ・本システムは、国土交通省が整備する電子納品・保管管理システムのうち、チェッ ク機能の部分を独立したプログラムとして抜き出したものです。CD-R 等に納めら れた電子成果物の管理ファイル(XML ファイル)、ファイル名、フォルダ名等が「土 木設計業務等の電子納品要領(案)」または「工事完成図書の電子納品要領(案)」 に従っているか否かを確認することができます。ただし、本システムでは、成果物 (報告書やCAD など)の内容を確認することはできません。 ・本システムのご利用は、国の機関の職員(日本国内に限る)、公団・地方自治体の職 員、及び国の機関(日本国内に限る)、公団・地方自治体が発注する業務・工事の受 注者に限られます。 ・電子納品の対象業務・工事において、本システムのご利用を義務づけるものではあ りません。 (4) 電子データによる書類審査 検査が効率よく行えるように、電子データと紙データを使い分けることが重要である。 電子納品運用ガイドライン(案)によると、「発注者が電子データで検査することを 原則とする」とあるが、但し書きとして以下のルールが記されている。 ・電子成果物により検査を行う書類の範囲は、検査を効率的に行う観点から、 受発注者間の協議により取り決めるものとする。 ・書類検査を行うための準備(検査用機器等)は、原則として発注者が行う。 従って、図面等、書類により紙の印刷物で検査を行う場合も考えられるので、協議に より確認しておくことが重要である。なお、現場における電子納品に関する事前協議ガ イドライン(案)によると、「検査で必要な印刷物の準備は発注者が行うものとするが、 発注者が応分の費用を負担し、受注者に準備させても良い」とあることから、受注者が 印刷物を準備する場合は費用の確認をするようにされたい。 検査用の機器は受注者側で用意するよう要求される場合があるので、事前に確認して おくほうが望ましい。閲覧用のソフトウェアについては特に受発注者のうちどちらが用 意するか記述が無いため、事前に確認しておくのが望ましい。受注者で用意し、なおか つパソコン等も受注者で用意する場合は予めパソコンに閲覧用ソフトウェアをインス トールしておく。 (5) 電子データの内容と印刷出力の整合性チェック 印刷物と電子データの整合性がとれているか、納品前にチェックするのが望ましい。 またこれに関連して、CAD データ形式の変換は正しく再現されない場合が多いため、 CAD データを SXF 形式に変換する際は、必ず印刷して変換ミスが無いか、確認する必 要がある。

(15)

81 (6) 電子媒体納品書・CD ラベルへの署名 検査に合格した後、受注者は納品書を作成して発注者に提出する。 図 4-9 電子媒体納品書 また、CD-R のラベルに直接署名又は押印を行う。ただし、CD-R のラベルに押印し てもなかなか朱肉が乾かないため、署名の方が望ましい。

図  4-2  ペイントに画面を貼り付け

参照

関連したドキュメント

(2) カタログ類に記載の利用事例、アプリケーション事例はご参考用で

HORS

議論を深めるための参 考値を踏まえて、参考 値を実現するための各 電源の課題が克服さ れた場合のシナリオ

Windows Hell は、指紋または顔認証を使って Windows 10 デバイスにアクセスできる、よ

AMS (代替管理システム): AMS を搭載した船舶は規則に適合しているため延長は 認められない。 AMS は船舶の適合期日から 5 年間使用することができる。

(7)

▼ 企業名や商品名では無く、含有成分の危険性・有害性を MSDS 、文献

状態を指しているが、本来の意味を知り、それを重ね合わせる事に依って痛さの質が具体的に実感として理解できるのである。また、他動詞との使い方の区別を一応明確にした上で、その意味「悪事や欠点などを