17. GFL: Gold Fields Limited (ゴールド・フィールズ社)
1.企業概要 本社 南ア・ヨハネスバーグ 主要事業〔鉱種〕 金・PGM 鉱山開発 〔Au, Ag, PGM〕 従業員数 約 46,747 人 (南ア 43,820 人+ガーナ 1,966 人+豪州 355 人+南米 606 人) 決算日 6 月末日主要関連会社 ・Abosso Goldfields Limited(ガーナ,71.1%)
・Agnew Gold Mining Company(Pty)Ltd(豪,100%) ・Beatrex Mines Limited(南ア,100%)
・GFL Mining Services Limited(南ア,100%) ・Gold Fields Ghana Limited(ガーナ,100%) ・Gold Fields Arctic Platinum Oy(100%) ・GFI Mining South Africa(Pty)Limited (100%) ・Kloof Gold Mining Company Limited(100%) ・Orogon Holdings (BVI) Limited(100%) ・Oryx Gold Holdings Limited(100%)
・St Ives Gold Mining Company(Pty) Limited(100%) ・Comaplex Minerals Corp.(カナダ,19.8%)
・Medoro Resources Ltd.(カナダ,13.4%) ・Bolivar Gold(カナダ,100%) 2.財務状況 (mUS$) 2007/06 2006/05 2005/04 年度(6 月末締) ’06.7~’07.6 ’05.7~’06.6 '04.7~'05.6 売上高 Revenue 〔①〕 2,735.2 2,282.0 1,893.1
当期純利益 Net earnings (loss) 〔②〕 365.8 252.6 41.3
売上高利益率 〔③=②/①〕 13.4% 11.1% 2.2% 資産 Total assets〔④〕 7,750.3 4,104.0 3,581.8 流動資産 Current assets 851.0 585.6 811.8 負債 Total liabilities〔⑤〕 2,560.6 1,505.7 1,114.0 流動負債 Current liabilities 609.8 398.7 314.7 純資産 Net assets〔⑥=④-⑤〕 5,189.7 2,598.3 2,467.8 探鉱費 Exploration expenditure 88.0 72.0 104.4
※探鉱費は Major Company Exploration Profile (Metals Economics Group)による。
Gold Fields: 財務状況の推移 -500 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 '01/00 '02/01 '03/02 '04/03 '05/04 '06/05 '07/06 -15% -10% -5% 0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 売上高 当期純利益 売上高利益率 (mUS$)
3.主要鉱産物の生産・開発状況 〔※鉱山名(所在国,権益比率):生産量は権益分〕 2007/06 2006/05 2005/04 年度(6 月締) ’06.7~’07.6 ’05.7~’06.6 '04.7~'05.6 ’06 年の世界シェア等 金鉱(t) 125.2 126.7 131.3 第 5 位(5.6%)企業として第 4 位 Driefontein(南ア,100%) 31.6 35.8 36.2 Kloof(南ア,100%) 28.7 28.4 32.3 Beatrix(南ア,100%) 16.9 18.5 19.4 South Deep(南ア,100%) 5.1 ’06 年 12 月全権益取得 Tarkwa(ガーナ,71.1%) 15.4 15.7 15.0 (同 100%ベース) (21.7) (22.1) (21.1) Damang(ガーナ,71.1%) 4.2 5.2 5.5 (同 100%ベース) (5.8) (7.3) (7.7) St Ives(豪州,100%) 15.1 15.4 16.4 Agnew(豪州,100%) 6.6 6.9 6.6 Choco 10(ベネズエラ,95%) 1.6 0.7 ‘05 年 8 月生産開始 (同 100%ベース) (1.7) (0.8) 4.沿 革
Gold Firlds 社(GFL:ゴールド・フィールズ)は、南アの 6 大マイニング・ハウスとして知られていた GFSA 社(Gold Fields of South Africa Ltd.)と Gencor Ltd.(ジェンコール)の金資産を統合して 1998 年 2 月に 設立された。2004 年の産金量 129t は、Newmont、Anglo American、Barrick Gold に次いで世界第 4 位に相当する。
GFSA 社は、1887 年に設立された南ア最大・最古のマイニング・ハウスであった。Driefontein 鉱山 (ドリフォンティン)、Kloof 鉱山(クルーフ:以上、金)、O’okiep 鉱山(オーキープ:銅)、Black Mountain 鉱山(ブ ラック・マウンテン:銅・鉛・亜鉛)などの優良鉱山に権益を保有し、経営の多角化を進めることで事業を拡 大したが、硬直的な組織運営で知られる保守的な企業でもあった。
一方、Gencor 社は 1895 年に設立された General Mining 社(ジェネラル・マイニング)が前身であり、1970 年代の Union Corporation groups(ユニオン・コーポレーション・グループ)との合併により社名が変更された。 主な権益保有資産には Beatrix 鉱山(ビートリックス:金)、Samancor Ltd.(サマンコール社:クロム、マンガン) などがあり、金、ウラン、フェロアロイ、石炭などを生産する南ア第 2 のマイニング・ハウスとして知られ ていた。
1997 年:・10 月、Gencor 社と GFSA 社は両社の金資産を合併して Goldco 社(仮称)を設立すると発 表した。なお、こうした企業再編の動きは、昨今の南アの鉱業事情が背景にある。直接的 には、採掘現場の深部化に伴うコスト増大、金価格の下落が要因で、70 年に 1,000 t を越 えた金生産量が 96 年以降は 500 t を下回るという状況に顕著に認められる。さらに、社会 環境の変化として 94 年 5 月に黒人指導者マンデラ氏が大統領に就任、アパルトヘイトに基 づく白人ならびに大企業優遇政策が撤廃され、98 年、「新南アフリカ鉱物・鉱業政策白書」 において“資源所有権(Mineral Rights)への課税及び非生産鉱区の国家管理”の姿勢が 示されたことが挙げられる。 当初、両社は Driefontein Consolidated Ltd.を新会社の母体とすることで検討を進めてい たが、同鉱山の権益 15.1%を保有した Anglo American が同社所有の West Deep 鉱山(ウ エスト・ディープ)及び Ultra Deep 鉱山(ウルトラ・ディープ)に近接していることを理由に反対し、本 案は白紙に戻った。その後、代替として Beatrix 鉱山(ビートリックス)を母体とする案が検討さ れたがこれも否決され、最終的に Gold Shelf One 鉱山(ゴールド・シェルフ・ワン)を母体とすること で決着した。
その後、GFL 社、AngloGold 社、AAC 社、Amgold 社が、各社の資産整理を目的として GFL 社と Driefontein 鉱山の合併に合意した。 1999 年:・4 月 7 日、上記合意は両社株主によって支持され、5 月 4 日、南ア高等裁判所により承認 された。こうして 99 年 1 月 1 日に遡った両社の合併が成立し、新生 GFL 社が誕生した。こ の際、GFL 社は AngloGold 社の自社保有権益(21.5%)を AAC 社に譲渡した。 2000 年:・6 月 13 日、GFL 社はカナダ・トロントに本社を置く世界最大の鉱業権益管理企業(mining royalty company)の一つである Franco-Nevada Mining Corp 社(フランコ・ネバダ)と対等合併 する計画を発表したが南ア政府当局の同意得られず、合併計画は頓挫した。
2001 年:・WMC Resoures から豪州西部の St Ives、Agnew 両金山を 232mUS$(現金 180mUS$+Gold Fields 株式 52mUS$)にて買収した。
2002 年:・5 月 9 日、ニューヨーク証券取引所に株式を上場した。
南アでは黒人の所有や企業経営への参加拡大(Black Economic Empowerement)の他、ロ イヤルティ-制度の導入(金鉱業の場合、売上高の 3%)にみられるような新たな鉱業政策 が進められた。さらに、鉱山労働者のエイズ問題も顕在化している。このような状況を背景 に、大手の金生産者は、その資産をより小規模な生産者に売却する傾向にある。Anglogold 社は Free State 鉱山を Harmony 社と ARM Gold 社(黒人経営企業)の子会社である Freegold 社に売却した。その後、Harmony 社と ARM Gold 社は合併して、Harmony Gold Mining 社となった。
・10 月、St.Helena 鉱山(セント・ヘレナ、南ア)を ARMGold 社と Harmony Gold 社の JV に売却。 2003 年:・9 月、GFL 社は IAMGold 社(02 年産金量世界第 7 位のカナダ系会社)との合併に合意し
た。この合併は、GFL 社の株式 20%を保有する Norilsk Nickel 社の権益を薄めるためと言 われている。
・9 月、Driefontein 鉱区の西端 280,000m2鉱区を Anglogold Ashanti 社に売却。
・9 月、フィンランドの PGM 探査プロジェクト“Arctic”のパートナーである Outokumpu 社から 同社が所有する 49%の権益を 31mUS$で買収し、100%の権益を取得した。
2004 年:・4月、イタリア Sardinia(サルディニア)島南部の金探鉱プロジェクト Monte Ollasteddu の 70%の 権益を取得するため Bolivar Gold Corp.との JV 選択権を行使した。8月より試錐調査開始。 ・Norilsk Nickel 社の大株主 Vladimir Potanin 氏、Gold Fields 社の TOB(株式公開買付)によ
る 買 収 を 開 始 。 Anglo American は 、 Gold Fields の 9850 万 株 ( 全 株 式 の 20% ) を 1.16bUS$にて Norilsk Nickel に売却した。
・7月、カナダの金探鉱プロジェクト Committee Bay の 55%の権益を 5mUS$にて買収した。 ・8月 11 日、GFL と IAMGold は合併し新規産金企業名を Gold Field International とする案
を発表。
・10 月、南アの金鉱業に特化している Harmony Gold Mining 社(世界金生産 6 位)が GFL 社に対して 8.1bUS$で買収を宣言した。GFL 社は買収を拒否する姿勢を示したが、南アに おけるランド建て金価格の低迷と鉱量枯渇を抱える Harmony Gold Mining 社にとって優良 鉱山を保有する GFL 社は魅力的な投資対象となっている。
・12 月、同社役員会から提案あった IAMGold 社買収提案について株主総会で投票の結果、 不承認(反対 51.4%、賛成 48.2%)となった。
・12 月、Comaplex Minerals Corp.(カナダ)の株式 5.2 百万株(11.4%相当)を取得。
2005 年:・1 月、イタリア Sardinia 島に金探鉱鉱区を有する Medoro Resources Ltd.(カナダ)の 769 万 株(8.1%相当)を取得し、2004 年4月に取得していた 500 万株との計は 13.4%となった。 ・3月、Comaplex Minerals Corp.(カナダ)の株式所有率は 19.8%に達した。
・5 月、Harmony Gold 社(南ア)による GFL 社の敵対的買収は、期限の 5 月 20 日が過ぎ、この買 収を後援していた GFL 社の最大株主 Norilsk Nickel 社(ロシア)の 20%を併せて 50%超のシェアを 得るという目標に達せず失敗した。(2005 年 6 月末時点の Harmony Gold 社の Gold Fields 株式 所有率は 5.4%)
・6月、Gold Fields の要請に応じて、同社の 20.3%の株式を有する Norilsk Nickel は2名の非 常勤役員の派遣を受諾。
・8月1日、買収予定の Bolivar 社が開発していた Choco 10 金山(ベネズエラ Bolivar 州 El Callao、OP)の金生産開始。
・10 月、PGM 探鉱プロジェクト Arctic(フィンランド)に関し、North American Palladium 社(NAP) と JV 契約を締結した。2008 年6月末までの所定の探鉱・開発準備実行により NAP 社は 60% の権益を取得(Gold Fields は 40%のマイナーシェアとなる)できる。
・11 月 21 日、ヴェネズエラにて 2005 年8月1日より生産を開始した Choco 10 金山(2005 年 8~12 月間産金計画 Au1.5t、06 年産計画 Au5.9t)を所有する Bolivar Gold(本社 Toronto)の買収を発表(買収手続完了:2006 年3月1日、買収額 381mUS$)
・12 月、ペルー政府から Cerro Corona 金・銅鉱床の環境影響評価書承認取得。
2006 年:・3月 1 日、Bolivar Gold 社の買収完了し、05 年8月より生産を開始していた Choco10 の 95% の権益を取得。
・3~12 月、South Deep 金山の 50%権益を Western Areas 社から、また、同じく 50%権益 を Barrick Gold 社から買収し 12 月1日、全権益を取得。
5.事業内容
GFL 社の金操業は南アと海外(ガーナ、豪州)の 2 極構造に代表される。南アでは、Witwatersrand Basin において Driefontein、Kloof、Beatrix といった 3 鉱山を保有する。海外では、ガーナに Tarkwa (タルクワ)、Damang 鉱山(ダマング)、豪州に Agnew(アグニュー)、St Ives 鉱山(セント・アイブス)を保有する。 Oryx 鉱山(オリックス)は、Beatrix 4 shaft(ビートリックス 4 立坑)と、Beatrix 鉱山に併合された。
ガーナで、Tarkwa 鉱山に近接する Damang 鉱山の権益を Ranger Minerals 社(豪)から 2002 年 1 月 に取得した。権益比率は Tarkwa 鉱山と同じく 71.1%で、Tarkwa 鉱山との探鉱・開発における効率化 を図った。2007年1月半ば、South Deep 金山の買収を完了して南ア4金山体制とし、近隣の Kloof 金山との統合効果を目指す。2007/’06 年度の生産状況は下表のとおりで産金量 125.2tは前年度か ら微減(1.2%減)であった。
Gold Fields: 所有金山の生産データ (2007/06 年度、出典:2007 ANNUAL REPORT)
※注:Choco10 は Bolivar 社の買収後初の通年データ <主な資産取得の経緯>
・2001 年 11 月、WMC 社から豪州の Agnew 鉱山及び St. Ives 鉱山の権益を取得した。
・2002 年 10 月、南アの St.Helena 鉱山(セント・ヘレナ)は ARMGold 社と Harmony Gold 社の JV に売却。 ・2003 年 11 月、St Ives 鉱山に新生産設備建設を発表した。投資額は 125mUS$で、600koz(18.7t)/
年へ生産能力が引上げ。マインライフは 9 年。
・2003 年 9 月、Driefontein 鉱区の西端 280,000m2鉱区を Anglogold Ashanti 社に売却することを発
表した。同鉱区は、AngloGold Ashanti 社鉱区に近接し、埋蔵量 1.4mt(金品位 12.7g/t)とされ、売 却金額 315mRand(約 43mUS$)。
・2005 年 11 月、Choco 10 金山(ベネズエラ Bolivar 州 El Callao、操業形態:リーチング+CIP、2005 年 8~12 月間生産計画 Au1.5t、06 年 Au5.9t、2005 年8月1日、生産開始)を所有する Bolivar Gold 社(本社 Toronto)の買収を発表した。(買収額 381mUS$、買収手続完了:2006 年3月1日)
所在国 南ア ガーナ 豪州 ベネズエラ 合計
鉱山名 Driefontein Kloof South Deep Beatrix Tarkwa Damang St Ives Agnew Choco10 (*)
所有権益(%) 100 100 100 100 71.1 71.1 100 100 95 粗鉱生産量(kt) 6,652 3,829 1,104 3,590 22,639 5,269 4,062 1,926 1,001 43,903 ・坑内掘(kt) 3,812 3,447 776 3,590 134 394 11,617 ・露天掘(kt) 2,840 382 328 22,639 5,269 3,928 1,532 1,001 32,286 粗鉱品位(g/t) 4.8 7.5 4.6 4.7 1.0 1.1 3.7 3.4 1.7 3.12 ・坑内掘(g/t) 7.6 8.2 6.2 4.7 5.28 11.69 7.33 ・露天掘(g/t) 1.0 1.2 0.9 1.0 1.1 2.23 2.58 1.7 1.61 産金量(t) 31.618 28.705 5.076 16.903 21.684 5.843 15.145 6.605 1.699 137.044 ・坑内掘(t) 28.815 28.260 4.783 16.903 14.176 6.605 85.963 ・露天掘(t) 2.803 0.445 0.293 21.684 5.843 0.969 1.699 51.081 産金量(t) 31.618 28.705 5.076 16.903 15.417 4.15437 15.145 6.605 1.614 125.238 *権益分 82.302 19.572 21.75 1.614 125.238
・2006 年 3~12 月、South Deep 金山の 50%権益を Western Areas 社から、また、同じく 50%権益を Barrick Gold 社から買収し 12 月1日、全権益を取得。〔・Western Areas からの買収額 1.4bUS$、・ Barrick Gold からの買収額 2.5bUS$(資産移転費用等の総額。実質額は 1517mUS$(現金 1209mUS$、GFL 株式 308mUS$)※買収金額は MEG による〕
6.探鉱戦略 (1) 概要 GFL 社の探鉱部門本部は、米国 Denver にある。さらに、チリ Santiago(南米を管轄)、Perth(豪州・ 東南アジア・中国を管轄)、Oxford(アフリカ・欧州・中央アジアを管轄)に事務所を構えている。 Denver 事務所では北・中米プロジェクトの発掘・評価を行っており、Johannesburg 事務所では南アの 鉱山周辺探鉱を担当している。 探鉱の対象基準として、2moz (62t)以上の金量、年産 200k oz (6t)以上、キャッシュ・コストが金価 格の半分以下、開発コストの回収期間は 2 年、投資に対する利益率は 2 桁等を掲げている。 アニュアルレポートにある探鉱費は、2007/‘06 年度 88mUS$(2006/05 年度 72mUS$、2005/04 年度 104.4mUS$、2004/03 年度 76.7mUS$)と前年度の 22%増となっている。
(MEG では、2007 年 97.4mUS$、2006 年 72.0mUS$、2005 年 47.6mUS$) (2) 対象鉱種
主に金を対象としている。 (3) 対象地域・探鉱段階
アニュアルレポートによると 2007/’06 年度の探鉱費 88mUS$の内、47mUS$が鉱山周辺探鉱、 41mUS$が広域探査に当てられた。
MEG によれば 2007 年予算 97.4mUS$の内、地域別には豪州 38.4mUS$(39%)、アフリカ 33.5mUS$(34%)、南米 24.0mUS$(25%)、その他 1.5mUS$(1%)となっている。
探鉱段階はマインサイト 58.5mUS$、グラスルーツ 27.6mUS$、レイトステージ&F/S11.3mUS$。 (4) 最近の動向
近年の同社の探鉱ターゲットは①斑岩型銅・金鉱床、②高硫化浅熱水性鉱床、③堆積岩胚胎造 山熱水鉱床とし、初期段階から世界的規模の金鉱床となるかの評価をしている。世界中の鉱床評 価の一環として有望地に関するデータを集積して“GBAR(Global Business Area Rating)”を
作成している。その中で 125 の金鉱床帯を設定し、これらから 26 が詳細に検討され、初期探鉱 のターゲット候補として150 地域を抽出している。 (4)-1.広域探鉱 <アフリカ> Kisenge(DRC コンゴ、80%権益) 2007/‘06 年度、RC ボーリング 135 孔 4,176m、コアボーリング 15 孔 2,352mを実施した。金鉱化帯 延長 100kmを対象とした第 2 フェーズの 15%が終了したところ。Mpokoto 地区では変質堆積岩中に 浅い鉱床胚胎層準(4-28m厚、品位 Au1.0-3.5g/t)を走向延長 500m間で把握しており、これが 7km 広がっている。礫岩中の金鉱化作用の特徴はガーナの Damang 鉱床に類似している。2008/’07 年 度には Mpokoto、Kajimba その他7地域でボーリング調査を計画する。平行して予察調査が実施され そのほかの有望地を探査する。
Sankarani(マリ、25%権益(パートナー Glencar Mining))
Glencar Mining 社から 65%の権益取得権を得ており、これまでに 2.5mUS$を探鉱投資して既得権 益は 25%である。2007/‘06 年度、168 孔 12,5004mのボーリング調査を実施した。初期段階のボーリ ング調査は同年度上期に終了し下期には引き続いて Kabaya South 地区で RC ボーリング調査を実 施した。2008/’07 年度第 2 四半期までに 1.5mUS$を探鉱投資することで取得権益は 51%に達す る。
<中南米>
Consolidada de Hualgayoc(ペルー、50%権益(パートナー Buenaventura))
Cerro Corona 近傍に位置する Hualgayoc 地域(14,664ha)の銅金探鉱プロジェクトで見込まれる資源量 (金量ベース)2moz(62t)の内、60%を開発中の Cerro Corona 金山で処理できる取り決めとなっている。
9 箇所で有望地区が選定されており、2008/’07 年度にはボーリング調査が実施される。
ドミニカにおける GoldQuest 社との共同探鉱(ドミニカ)
浅熱水性金鉱床を対象とした JV 探鉱プロジェクトで、3箇所で実施した初期探鉱ボーリング調査の 結果は芳しくなかった。Cerro Dorado、Piedra Iman、Josefina 各地区で地質調査と IP の結果、有望地 を把握しており、2008/‘07 年度にボーリング調査を実施する。Loma Viejo Pedro、Los Jengibres 鉱区 での再調査の結果、品位 Au18g/t の転石試料を含め金鉱化作用を確認し地質調査、物理探査を 2008/’07 年度上期に実施しボーリング調査につなげる。
<中国>
Sino Gold 社との共同探鉱
Sino Gold 社と技術提携し中国での 5moz(156t)以上の金鉱床探査を共同で実施することになり、 Gold Fields の中国における鉱区とスタッフは Sino Gold 社に移管された。ターゲットとなる鉱床は中国 における斑岩型銅金鉱床、高硫化型浅熱水性金鉱床である。2007/’06 年度下期に 48.7mUS$によ り年末までに 17.4%の Sino Gold 社の株式を取得した。2007 年3月には香港株式取引所で2度目の 株式買い付けを行う。
<豪州>
Central Victoria(豪 Victoria 州)
Bendigo-Ballarat 鉱床帯に Lockington、Fosterville East の2鉱区を有する。システマチィックな浅 深度ボーリング調査により被り 40-100m下部の金胚胎層が 7km、東に 3kmが確認され、年度内に aircore ボーリング調査 35,500m、コアボーリング調査 2400mが実施された。
New South Wales Generative(豪 NSW 州)
East Lancan 斑岩型銅金鉱床帯を含む地域で Geoinformation Exploration 社との共同探鉱。同地 域内には Newcrest Mining 社が有する Cadia Ridgeway 鉱山がある。2年間の GE 社による評価作業 の結果 14 鉱区が取得された。Gold Fields は3年間に 5A$の探鉱投資により3鉱区の 80%権益を取 得できる。その他 11 鉱区は GE 社により Gold Fields のクライテリア 2moz(62t)に照らして評価されて いる。3共同探鉱鉱区については 2008/’07 年度に物理探査、aircore ボーリング、RC ボーリング調 査が実施される。 Delemanian(豪 SA 州) 堆積岩胚胎造山熱水鉱床を目的とした広域探査プロジェクトで広域的な物理探査データが解析 された。その結果、数地域の有望地において 20,000mの初期探鉱ボーリング調査が実施された。 <カザフスタン> Talas プロジェクト(カザフスタン)
2007/’06 年度初頭、Lero Gold Corp.と同社がカザフスタンで実施中の Talas プロジェクトに関し、 権益取得と共同探鉱に関する契約が交わされた。今後 2.5mC$の探鉱を行う。
(4)-2.開発プロジェクト
Cerro Corona 金・銅鉱床(ペルー・Cajamarca 県)
Cerro Corona 金・銅鉱床開発プロジェクトは、2005 年末にペルー政府から環境影響評価書の承 認を得て開発に向け始動した。地域社会と住民対策として 2007/’06 年度初頭に 600 名(年内 500 ~900 名)が直接及び下請会社によって雇用された。2006 年 11 月半ばには地元民の優先雇用等を 要求した道路封鎖デモが発生し開発工事に支障を来たしたがペルー政府の支援もあり、11月 15 日 付けで開発工事が再開された。 年内に 7.7mtが剥土(酸化鉱 20%、ずり 80%)工事がなされ、酸化鉱 1.54mt(品位 Au1.6g/t、金 量 2.5t)は貯鉱された。そのほか、TMF(尾鉱堆積設備)までの運搬路造成、TMF の基礎工事、SAG ミル(径 24ft(7.3m))の外枠設置などが実施された。2007 年末までの開発工事費は 282mUS$(内現 金 216mUS$)で総額 343mUS$の 82%に相当する。工事の完了は 2008 年第 2 四半期の見通し。 本格生産時の生産量は銅精鉱中金属量で金 4.7t、銅 26ktでキャッシュコストは金換算で 300US$/oz
Cerro Corona 金・銅鉱床(ペルー,F/S の主要データ)
・埋蔵量:91mt、品位 Au1.0g/t,Cu0.5%、含有金属量(権益分):Au73t, Cu391kt ・マインライフ:15 年、 ・平均年産量:Au4.8t、Cu32kt、 ・剥土比 0.83
・操業形態: 含金銅精鉱生産(品位 Cu25%、Au40g/t) ※売鉱先と交渉中。 ・Total Cash Cost: 250US$/oz、 ・初期投資額は 277mUS$
・鉱山開発着手:2006 年2月、 ・操業開始:2007 年半ば(⇒2008 年第 2 四半期)
Essakane 金鉱床(ブルキナ・ファソ)
カナダの Orezone Resources 社と Essakane 金鉱床の共同探鉱を実施中である。2005 年6月末ま での Gold Fields による探鉱実績額は、8mUS$に達し、同プロジェクトの権益 50%を確定した。更に F/S 実施により 60%の権益を取得する権利を有する。Essakane Main Zone (EMZ)については preF/S が 2005 年5月に完了している。同鉱床は変質した Birimian 層中の石英-方解石脈に伴う金鉱床で、 資源量 34.9mt、品位 Au2.0g/t、金量 68t である。2005 年探鉱予算は 2.9mUS$。 2006/’05 年度、F/S のための資源量評価に集中された。資源量 2.4mtと報告されているがナゲット 効果が著しく品位の算定のため膨大な再分析作業が必要とされ、2007/’06 年度は年度半ばまでに BFS(バンカブル F/S)用にデータが提供された。同年度下期に BFS が開始され 2008 年度第 1 四半 期に完了の予定で、その時点で Gold Fields の権益は 50%から 60%となる。 〔資源量(2007 年半ばに報告された資源量評価結果)〕 ・前提条件:650US$/oz、カットオフ品位 Au2.4g/t ・鉱量:43mt、品位:Au2.4g/t、金量:103t (カテゴリー:indicated 80%) 〔基本開発計画〕 ・処理法:CIL(カーボンインリーチ) ・処理鉱量:5.4mt/y ・年産量:Au9.3t/y ・総キャッシュコスト:300~350US$/oz ・生産開始年:2010 年度第 3 四半期(2010 年 1~3 月) Arctic Platinum プロジェクト(フィンランド)
フィンランド北部で Arctic Platinum Project(APP)を実施している。2003 年 3 月、JV 探鉱のパート ナーであった Outokumpu 社から同社権益 49%を 31mUS$にて買収し、100%の権益を保有することと なった。2004 年には 14mUS$を投じて F/S・探鉱を実施した。2005/04 年度末時点の資源量は 168.3mt(品位(2PGE+Au) 2.33 g/t)と 2003 年時点の同 156.7mt(品位 2.42g/t)から鉱量の確定が 行われた。2005 年探鉱予算は 16.6mUS$。
2005 年 10 月 18 日、Gold Fields 社は North American Palladium 社(NAP)と JV 契約を締結した。 2008 年6月末までに次の実行により NAP 社は 60%の権益を取得でき、その場合 Gold Fields は 40% のマイナーシェアとなる。同発表によれば NAP 社がカナダ Ontario 州に操業する Lac des Iles 鉱山と 開発環境が類似しており、その知識と経験が APP に活かせるとしている。
① 7.5mUS$の確認調査・探鉱作業及び、5.0mUS$の F/S(2006 年第 1 四半期開始、30 ヶ月間) ② 鉱山開発実行判断
③ Gold Fields への NAP 通常株発行による 45mUS$の支払い(1株当り価格は、2005 年 10 月 11 日 から取引営業 11 日間の米国証券取引における加重平均値とする)
2007/’06 年度、NAP 社は契約を履行し 60%権益を取得した。現在 preF/S 中で 2008/’07 年度 NAP 社により第 4 四半期に完了される予定の F/S の基礎資料となる。
現状の資源量(Measured+Indicated+Inferred)
鉱量(mt) 品位(g/t) 品位(%) 金属量(t) 168.3 Pd1.76 Pt0.45 Au0.12 Cu0.19 Ni0.09 Pd296 Pt78 Au20 Cu320kt Ni151kt
(4)-3.鉱山周辺探鉱 2007/‘06 年度における鉱山周辺探鉱実績を次表に総括する。 Gold Fields: 生産中金山の 2007/06 年度の探鉱量と資源量と埋蔵量 所在国 南ア ガーナ 豪州 ベネズエラ ペルー 合計 鉱山名 Driefontein Kloof South
Deep Beatrix Tarkwa Damang St Ives Agnew Choco10 Cerro Corona※3 所有権益(%) 100 100 100 100 71.1 71.1 100 100 95 100 探鉱費(mUS$) 1.62 2.37 1.23 0.84 0.63 2.78 19.56 8.29 10.33 47.7 試錐延長(m) 23,164 19,878 2,131 15,186 5,625 30,869 213,561 8,928 50512.0 369,854 691.1 450.2 117.6 200.6 288.7 84.2 392.4 57.8 61.3 15.3 ・Au品位(g/t) 10.3 1.6 11.9 10.3 7.2 6.9 1.5 2.0 2.8 5.9 ・Au量(t) 6,125 704 1,399 2,066 2,079 581 589 116 172 90 ・Au量(t) 6,125 501 *権益分 1,399 2,066 2,079 581 418 82 172 90 335.1 341 80.4 52.8 155.5 46.4 311.7 29.3 33 3.4 ・Au品位(g/t) 6.8 1.3 8.3 8 6.1 5.5 1.3 1.7 2.4 6 ・Au量(t) 2,294 455 667 422 949 256 405 50 79 20 ・Au量(t) 2,294 324 *権益分 667 422 949 256 288 35 79 20 権益分産金量(t) 31.6 28.7 5.1 16.9 15.4 4.2 15.1 6.6 1.6 4.8 125.2 ライフ試算 ※2 (平均) ・資源量ベース(y) 44 72 410 34 38 28 11 14 99 34 57 ・埋蔵量ベース(y) 21 15 187 15 26 12 5 3 35 20 23 51.7 230.7 1269.6 5.6 262 160 7,091 0.7 161 98 262 152 6,888 36.4 17.3 729.8 161 98 2,718 98 2.7 3.3 3.9 100 57 2,849 1 100 54 埋蔵量(mt) 3.4 3.1 資源量(mt) 76.6