「僕たち私たちの GT3 チャレンジ」
開 幕 戦 優 勝 !
スーパー耐久シリーズ 2016 第 1 戦 もてぎ 5 時間耐久
レース
レポート 日産自動車大学校 学生広報
2016 年 3 月 31~4 月 3 日
TWIN RING MOTEGI
スリーボンド
×
日産自動車大学校
×
KONDO Racing
平成28 年 4 月 2・3 日、栃木県にあるツインリンクもてぎにて、スーパー耐久シリーズ 2016 第 1 戦 もてぎ 5 時間耐 久レース開催された。「スリーボンド×日産自動車大学校×KONDO Racing」の共同プロジェクトも今年で 5 年目となり、 開幕戦となるもてぎでは、横浜校、栃木校、愛知校、京都校の4 校合同で参加することとなった。 又、2015モデルの新車を投入、ドライバーラインナップも変更があった。
3 月 31 日
サーキットでの活動初日、14 時頃にツインリンクもてぎに到着。 ここでもてぎ戦に参加する学生全員が顔合わせを行い、メンバーの 自己紹介や総リーダーの選抜などを行った。 15 時半頃に車や荷物が到着し、今年からカラーリングが変更になったニューマシンの 24 号車の姿に見とれている学 生が多く見うけられた。 翌日から本格的に始まるレース活動に備え、パーテーションの設置、給油タワーの設営などを行なった。 活動初日ということもありまだ慣れない部分も多くあったが、声を掛け合いながら安全に注意し作業を行い、18 時に作 業を終了、終礼を行いこの日のサーキットでの活動は終了となった。 宿舎に帰り夕食を食べた後に、教員紹介、ミーティング、班の発表を行 った。今回は、1 班 4~5 人の 9 班体制で活動を行う事となったが、初日と ういこともありピットでの引継ぎなど多くの改善点が見つかった。 ミーティングが終わった後も各班リーダーが明日からの活動に向けて、 遅くまで話し合いを続けた。4 月 1 日
8 時 30 分にサーキットに到着し朝礼を行った。朝礼では KONDO Racing 河野 さんにお話をいただき、スリーボンドの方々の紹介と挨拶、Mac Tools 様、MOTUL 様にお話をいただいた。 朝礼後、お客様をお迎えするホスピタリティ テントの組み立てを行った。 力作業が多く1 人では出来ない大変な作業 であり、作業工程も多いため班員で声を掛け 合いながら安全に作業を進めた。 この日は、スリーボンド様に授業 を行っていただいた。 学生と共同開発した「ルブリカント GT」や溶剤の話、ねじロック剤、ウ インドウ撥水剤を実際に使用しなが ら詳しく教えていただいた。 コントロールタワー見学では、記者会見を行う 部屋や、コース上全てのカメラを監視する部屋な ど、普段なかなか入ることの出来ない部屋に行き、 担当の方から各部屋の役割など貴重なお話を聞く 事ができ、とても良い経験になった。 1 時間×3 回の計 3 時間の専有走行があり 24 号車 スリーボンド 日産自動車大学校GT-R は 3 回目の専有走行時に藤井選手が 1 分 51 秒 584 を記録、この日の全車両最速タイムとなった。
Pos. No.
Car Name
Time
1
24 スリーボンド日産自動車大学校 GT-R
1’51.584
2
5
Mach MAKERS GTNET GT-R
1’51.690
3
8
ARN SLS AMG GT3
1’52.309
4 月 2 日 公式予選日
予選の順位で明日のスターティング・グリッドが決まるということも あり、ピットの中は独特の緊張感に包まれていた。学生は今までに 感じたことが無いほどの緊張感を経験していた。予選の順位はA、 B ドライバーの合計タイムで決まる。予選前のウォームアップ走行 では2 位とポールポジションが期待出来る順位だった。 A ドライバー内田選手の予選は、空が雲に覆われ今にも雨が降りそうな中で始まった。コースインして数周するとポツ ポツと雨が降り始め、難しいコンディションの中、1 分 51 秒 593 で 3 位。B ドライバー藤井選手の予選の時には雨は止 んでいたが、コースが少し濡れていて路面温度が低く難しいコンディションとなった。 タイヤが温まりきらず、1 分 49 秒 795 で 4 位という結果で終了したが、そ れでもタイムは今までのコースレコードより約1 秒速い素晴らしいタイムで、 総合予選結果で3 位を獲得した。 C ドライバーの平峰選手も、レコードタイムを上回る 1 分 50 秒 144 で 2 位という結果となった。 この日はMac Tools 様に授業を行っていただいた。他社の スパナより強い力が掛けられるナックルセイバー、工具がボルト の頭から外れにくい構造、オフセットの違いで他社の製品よりも 大きく回す事が出来るメガネやスパナなど様々な工夫がされて いた。ボルトの角を80%も削ってしまったボルトでも Mac Tools のソケットレンチなら緩めることが出来る! この授業の後に早速Mac Tools さんの工具を買っている学 生もいた。予選後にはKIDS PITWALK と COURSE WALK が行われた。KIDS PITWALK ではスポンサー様の試 供品などを配り、COURSE WALK では 1 周 4.801Km のコースを45 分掛けて歩いた。
高低差、コーナー角度など、実際に歩いてみなければ 分からない事が沢山あり勉強になった。
Pos. No.
Car Name
A,B Driver
A+B Time
1
5
Mach MAKERS GTNET GT-R
藤波 清斗、星野 一樹
3’38.825
2
22 Clearwater Racing Mooncraft Cars
Mok Weng Sun、加藤 寛規
3’41.375
3
24 スリーボンド日産自動車大学校 GT-R
内田 優大、藤井 誠暢
3’41.388
※上位3 位抜粋 ※昨年GT-X コースレコード 1 分 50 秒 774
ホスピタリティテントにはこの日から多くのお 客様が訪れた。 前日に行われたお客様応対の練習を活か し、緊張しながらも丁寧な接客を心がけて接し ていた。
4 月 3 日 決勝日
ついに決勝日、6 時 30 頃にサーキットに到着、各部門の準備にかかった。 スタート前に全員集会を行い、日産自動車(株)オハラ・ケント常務執行役員、近藤監督、(株)スリーボンド木下社長、 赤坂常務、宮内取締役にご参列していただき、激励の言葉をいただいた。 昨日とは比べ物にならないほどの観客。UD トラックス様の 100 名を超える大応援団も駆けつけた。決勝スタート前の ウォームアップ走行では、クラス2 位と決勝レースに向け良いスタートとなった。 1 周のフォーメーションラップが行われ 12 時 19 分レーススタート。スターティング・ドライバーは藤井選手。 スタート直後の1 コーナーで 22 号車を抜き 2 位へ浮上、その後 1 位の 5 号車に接近するが抜く事が出来ず 38 周目に ピットインし平峰選手に交代。そのまま2 位でコースに戻ったが 5 号車がピットで遅れ 1 位へ浮上。一時は 2 位と 8 秒の 差があったが70 周目 5 号車に抜かれ 2 位に後退、78 周目に 2 回目のピットイン。内田選手に交代して 2 位のままピッ トアウト。92 週目に 5 号車を第 4 コーナーから第 5 コーナーのストレートで抜き 1 位へ浮上。95 周目 5 号車がピット作 業でのミスが原因でドライブスルー・ペナルティ、34 秒の差ができる。ほとんど差を縮められることなく 114 周目に最後の ピットイン、ドライバー平峰選手に交代して3 位でコースイン。前の 2 台がピットインしたため 1 位に浮上。その後も平峰 選手が順調にドライブし17 時 19 分に 1 位でチェッカーを受けた。 KONDO Racing の方々、スリーボンド様やスポンサーの方々、日産自動車大学校の学生など、全員がピットで見守る 中、トップでチェッカーを受け、拍手喝采の中、嬉し泣きする学生もいた。 藤井選手、内田選手と学生全員が握手を交わし優勝を喜び合った。チームと藤井選手にとっては、2014 年の開幕戦 であるもてぎ戦以来11 戦ぶりの優勝、内田選手、平峰選手は初参戦、初優勝という最高の結果となった。Pos. No.
Car Name
Lap. Total Time
1
24 スリーボンド日産自動車大学校 GT-R
153 5:00’19.571
2
5
Mach MAKERS GTNET GT-R
153 5:00’46.092
3
3
ENDLESS・ADVAN・GT-R
153 5:01’02.808
ドライバーインタビュー
◎内田優大選手(A ドライバー、ジェントルマン) ①これまでのレース経歴 ・レースを始めたのは1 年半前 ・ランボルギーニ スーパートロフェオ ・GT-R プレステージカップ シリーズ 2 位 ・ニスモフェスティバル 優勝歴あり ・フェラーリチャレンジ 優勝歴あり ②なぜ耐久にチャレンジ? ・KONDO レーシングからの誘い ・スーパーGT でも活躍しているトップチームなので二つ返事でぜひ、と ③耐久レースで求められていること ・今までは個人戦、耐久レースはチームプレイ チームから自分に求められていることは理解している ・着実にミスなくペナルティを受けないようにチーム戦に挑んでいきたい ④チームの印象 ・まさに「プロフェッショナル」なチームだと感じる ・今までに無いほどとても好環境なチーム ・みんな羨ましがるようなトップチーム ・細かい仕事1 つ 1 つにもプロに徹している ⑤GT-R の印象 ・フロントが重く塑性が素直、運転しやすい ・性能レベルが高い ・オーバーステアやアンダーステアが掴み易い お尻が出てカウンターをあてるまでの動きが掴み易い⑥学生スタッフの印象 ・真面目、吸収しようという姿勢がみられる、その雰囲気が良い ・初心忘れるべからず、経営者としてもその姿勢に関心 ⑦今年の目標 ・やるからには優勝を狙っていく ・チームに求められている役割をしっかりとこなしていく ・一戦ずつ大切にしていきたい、一緒に頑張っていきましょう! ◎藤井誠暢選手(B ドライバー、プラチナ) ①去年と今年のGT-R の違い・進化 ・ダウンフォースが大幅UP、中高速コーナーの速度 UP ・ブレーキ容量もUP、戦闘力 UP ②チームの変化 ・今年加入のドライバーは2 人とも実力のある選手 強力なパッケージで今シーズン戦っていけるので、手応えを感じている ・コミュニケーションも取れていて、とても良い状態で初戦を迎えられている ③何か国語話せますか ・基本的に日本語のみ ・海外レースなどの時は英語でメールのやり取りをしている ④今年の目標 ・まずは一勝、年間を通して確実にポイントを取っていく ・ポイントを重ねて総合優勝を狙っている
◎平峰一喜選手(C ドライバー) ①これまでのレース経歴 ・4 歳からカート、中学 3 年の時にイギリスへ語学・レース留学 ・帰国後SRS(鈴鹿・レーシングスクール)を経てスカラシップ取得 ・Honda のもとで F3 などに参戦し去年から GT300 に乗るようになる ②チームの印象 ・明らかに他のチームとは違う 「勝つ」という目標だけではないと感じている ・学生と一緒に優勝に向かうプログラムというのは新しい印象 ③GT-R の印象 ・想像以上にとても乗りやすい車 ・車がどのコンディションでも素早く反応してくれる ④学生スタッフの印象 ・毎セッションごとの仕事の動きが素早く、学生とは思えない ・プロフェッショナルだと感じる ⑤F3 と GT-R の違い ・車重はF3 と比べて 2 倍近く違うが、それを感じさせない ・車がクイックに動いてくれる ・パワーもあるしグリップも素晴らしくてほかのクラスの車両に引けを取らない ⑥今年の目標 ・毎戦自分に求められている仕事を確実にこなす ・メンバーに車をいい状態で引き渡せるように ・車をいたわりながらレースに挑み、とにかく無傷でピットに帰ること ・よろしくお願いします!
学生所感 私はS耐久レースに総リーダーとして参加し、人をまとめることの難しさを学びました。各校それぞれの目標 や取り組み方がある中で、全てを統一するのではなく、個人で良いと思ったことを積極的にやっていこう、ま た全体では「自律」を目標にしました。 お互いに注意し合い、自分達が得た情報を共有しあうことで同じ失敗をすることなく、仕事をスムーズに進 めることができました。総リーダーとして自分の意見を主張するのではなく、一人一人が自分で考え、その思 いを共有させることで全体がまとまりました。 次回の菅生戦では、栃木校だけの参戦になりますが、今回の経験を活かしたよりよいレース運営になること を目標にします。 栃木校 工学科4年 樋口 智紀 学生リーダー(右より) 栃木校:樋口 総リーダー 横浜校:本間 リーダー 京都校:岡本 リーダー 愛知校:小柳 リーダー
この活動を支援、応援してくださる全ての方に感謝申し上げます。
学生一同、これからも精一杯取り組んでいきますので、今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。