• 検索結果がありません。

2000年度年次報告書の発行にあたって

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "2000年度年次報告書の発行にあたって"

Copied!
36
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

2000

年度年次報告書の発行にあたって

心配された 2000 年問題も大きな事故はなくミレニアムを迎えました。当センターでも、想定される 2000年問題への対応を十分にとった結果、予期しない問題が発生するようなことはなく、運用上の支 障もなく乗り切ることができました。これほどまでに 2000 年問題が騒がれたのも、わずか 10 年の間 に予想をはるかに超えてコンピュータが社会に浸透した結果とされています。そして 2000 年問題とい う大きな課題を乗り越え、さらにその発展の速度を増しています。わが国では、このように急速に進 展する情報化への対応の遅れが指摘され、ようやく高速情報通信網の整備をはじめとする情報通信基 盤の整備と国民全体の IT 能力向上が提唱されています。その一環として、2001 年度からは大規模な IT 講習会が企画され、インターネット回線の高速化や利用料金の低減が図られています。これは、短期 間のうちにインターネットの飛躍的な普及率向上を図り、国力回復の原動力としようというものです。 このような状況にあって、当センターの役割は重要度を増すとともに、さらに新たな展開を迫られ ています。これまで、コンピュータの操作教育のための環境提供から、教育研究における情報処理や 情報収集のための環境提供へと進み、さら電子メールなどのコミュニケーションサービス、教育の支 援サービスなど、キャンパス情報化の中核として、その役割はますます重要なものとなっています。 このような役割を十分に果たすため当センターでは、学園をはじめさまざまな方々の協力を得ながら、 先進的な試みを含めて、その改善に努めています。その中で 2000 年度は、Web サービスの改善、クラ イアント PC の強化、老朽クライアントのリプレース、周辺機器の整備、およびソフトウエアの更新な どを行いました。また、学内情報化へ向けて、研究室・事務室への支援体制の強化に努めています。 本報告書は、このような 2000 年度における整備・改善、年度末時点でのセンターの状況、2000 年度 の活動および 2001 年度の活動計画などについて報告するものです。また、2000 年度からは研究課題助 成制度を実施し、情報教育と教育の情報化に関する研究とシステム開発を助成することになりました。 2000年度には 2 件の応募があり、その成果を本報告に掲載しています。あわせて、新たなソフトの紹 介など、当センターを利用される際に有用と思われる資料を掲載しています。利用者の方々のお役に 立てば幸いです。 2001年 7 月 10 日 京都光華女子大学・短期大学部 情報教育センター 本報告書は、マイクロソフト社製ワープロソフト Word 2000 を使用して作成・編集し、Canon 社製レーザプリ ンタ LBP930 で印刷して版下を作成しました。

(2)

施 設 改 善

1 実習室設備の改善と整備状況 1.1 PC 関係の整備 2000年度末、情報教育センター内のハードは下記の通り整備しました。 ・第 2 実習室の PC のリプレース ・第 1 実習室、第 3 実習室のプリンターのリプレース ・第 3 実習室へのスキャナ 4 台の配備 この結果、2001 年度開講当初の設備状況は、下記の通りとなっています。 実習室 ハード ソフト OS Windows2000 アプリケーション Microsoft Office2000 Microsoft FrontPage2000

Microsoft ImageComposer Ver.1.5 Internet Explorer Ver.5.01 PaintShop Pro Ver.7

Microsoft Visual Basic Ver.5.0 Netscape Navigator Ver.4.75 Novell GroupWise 5.2J TypeQuick Ver.2.0 SPSS Ver.9.0

Macromedia Flash Ver.5 一太郎 Ver.9(教師卓のみ)

プラグイン Adobe AcrobatReader Ver.4.05 Windows MediaPlayer Ver.6.4 QuickTime Ver.4.12 RealAudio 8 ShockWave Ver.8 MediaPlayer Ver.6.4 Flash Plugin 第一実習室 PC 機(41 台) NEC PC98NXMA35 プリンター(1 台) EPSON LP-9300 スキャナ(1 台) EPSON GT-8700 PC-SEMI主装置(1 台) PC-SEMI端末(40 台) ユーティリティ Virus Baster

Canon LogAccount Client PC Semi

(3)

アプリケーション Microsoft Office2000 Microsoft FrontPage2000

Microsoft ImageComposer Ver.1.5 Internet Explorer Ver.5.01 PaintShop Pro Ver.7

Microsoft Visual Basic Ver.5.0 Netscape Navigator Ver.4.75 Novell GroupWise 5.2J TypeQuick Ver.2.0 SPSS Ver.9.0 一太郎 Ver.9(教師卓のみ) プラグイン Beatnicplayer CosmoPlayer

Adobe AcrobatReader Ver.4.05 Windows MediaPlayer Ver.6.4 QuickTime Ver.4.12 RealAudio 8 ShockWave Ver.8 MediaPlayer Ver.6.4 Flash Plugin DELL OptiplexGC プリンター(2 台) EPSON LP-9300 スキャナ(1 台) EPSON GT-7000S PC-SEMI 主装置(1 台) PC-SEMI端末(40 台) ユーティリティ Virus Baster

Canon LogAccount Client PC Semi OS Windows2000 第三実習室 PC 機(41 台) NEC PC98NXMA35 プリンター(1 台) EPSON LP-9300 スキャナ(5 台) EPSON GT-8700 PC-SEMI 主装置(1 台) PC-SEMI端末(40 台) アプリケーション Microsoft Office2000 Microsoft FrontPage2000

Microsoft ImageComposer Ver.1.5 Internet Explorer Ver.5.01 CANDY7

PaintShop Pro Ver.7

Microsoft Visual Basic Ver.5.0 Netscape Navigator Ver.4.75 3D マイホームデザイナー PRO Ver.2.0 Novell GroupWise 5.2J Micrografx Gurafx Suite Ver.7 TypeQuick Ver.2.0

SPSS Ver.9.0

Macromedia Flash Ver.5 一太郎 Ver.9(教師卓のみ)

(4)

プラグイン Adobe AcrobatReader Ver.4.05 Windows MediaPlayer Ver.6.4 QuickTime Ver.4.12 RealAudio 8 ShockWave Ver.8 MediaPlayer Ver.6.4 Flash Plugin ユーティリティ Virus Baster

Canon LogAccount Client PC Semi

OS Windows2000 アプリケーション Microsoft Office2000

Microsoft FrontPage2000

Microsoft ImageComposer Ver.1.5 Internet Expler Ver.5.01

CANDY7

PaintShop Pro Ver.7

Microsoft Visual Basic Ver.5.0 Netscape Navigator Ver.4.75 3D マイホームデザイナー PRO Ver.2.0 Novell GroupWise 5.2J Micrografx Gurafx Suite Ver.7 TypeQuick Ver.2.0

SPSS Ver.9.0

Macromedia Flash Ver.5 一太郎 Ver.9(A1A2 のみ) プラグイン Adobe AcrobatReader Ver.4.05

Windows MediaPlayer Ver.6.4 QuickTime Ver.4.12 RealAudio 8 ShockWave Ver.8 MediaPlayer Ver.6.4 Flash Plugin オープン利用コー ナー PC 機 NEC PC98NXMA35(16 台) NEC PC98 21Xc13(20 台) プリンター(1 台) Canon LBP-930 スキャナ(10 台) EPSON GT-7000S ユーティリティ Virus Baster

Canon LogAccount Client OS Windows2000 アプリケーション Microsoft Office2000

Internet Expler Ver.5.01 PaintShop Pro Ver.7

Microsoft Visual Basic Ver.5.0 ゼミコーナー PC 機(20 台)

VAIO PCG-723

Novell GroupWise 5.2J TypeQuick Ver.2.0

(5)

プラグイン Adobe AcrobatReader Ver.4.05 QuickTime Ver.4.12 RealAudio 8 ShockWave Ver.8 MediaPlayer Ver.6.4 ユーティリティ Virus Baster

Canon LogAccount Client

1.2 LAN環境の整備 これまで主に使用されてきたLANの通信速度(10Mbps)は、マルチメディアやインターネット・ イントラネットの利用といった最近のネットワーク使用量の増大から、要求を満たすことができず、 100Mbps などへ速度が向上される傾向にあります。本学でも、データ量の増加、ネットワークに接続 されるパソコンの増加、学内 LAN の拡充といった状況に、対応できなくなりつつありました。 そこで情報教育センターでは、センター内のネットワーク環境の改善として、前年より整備を開始 し、前年度はシェアード HUB からスイッチング HUB(10/100Mbps)への交換、今年度は、センター 内ネットワークの通信速度の向上(10Mbps より 100Mbps へ)と学内 LAN への 100Mbps 対応を計画し ました(図 1)。 センター内のネットワークでは、センターHUB を除いて 100Mbps へすでに対応済みでしたが、ネッ トワークの中心にあるセンターHUB が 10Mbps のため、LAN 全体としては 10Mbps の速度に止まって SS ネット SS ネット 体育研究室,清風館 南校地,幼稚園 学内LAN bp 16p SWHUB 16p SWHUB 事務コーナー 割り当て端末 16p SWHUB 16p SWHUB 研究開発コーナー bps センター HUB 図 1 センター内ネットワーク構成の概要 10M s 10M s 10M s 100/10Mbps 10M 10M 10M 100Mbps センター HUB 8p SWHUB 8p SWHUB 10M 10M 100Mbpsbps …… サーバ類 Mbps 第1実習室 24p SWHUB 10 10 10 100Mbps 24p SWHUB 準備室 旧第2研究室 8p SWHUB

8p SWHUB 24p SWHUB24p SWHUB

プリンター 4F,5Fロビー 図書館閲覧室等,小講堂 第2実習室 24p SWHUB 24p SWHUB 24p SWHUB 24p SWHUB 第3実習室 24p SWHUB 24p SWHUB 24p SWHUB 24p SWHUB 講師控え室 (旧第1研究室) 真宗文化研究所 学生指導室 (旧個人研究室) オープン利用コーナー 24p SWHUB 24p SWHUB 24p SWHUB 24p SWHUB ゼミコーナー 24p SWHUB 24p SWHUB SS ネット SS ネット 体育研究室,清風館 南校地,幼稚園 ネットSS SS ネット 体育研究室,清風館 南校地,幼稚園 学内LAN bp 今年度改修部分 学内LAN bp 16p SWHUB 16p SWHUB 事務コーナー 割り当て端末 16p SWHUB 16p SWHUB 事務コーナー 割り当て端末 16p SWHUB 16p SWHUB 研究開発コーナー bps 16p SWHUB 16p SWHUB 研究開発コーナー bps センター HUB 100Mbps センター HUB 8p SWHUB 8p SWHUB SUMMIT 48 bps …… サーバ類 Mbps …… サーバ類 Mbps 第1実習室 24p SWHUB 24p SWHUB 準備室 旧第2研究室 8p SWHUB

8p SWHUB 24p SWHUB24p SWHUB

プリンター 4F,5Fロビー 図書館閲覧室等,小講堂 第2実習室 24p SWHUB 24p SWHUB 24p SWHUB 24p SWHUB 第3実習室 24p SWHUB 24p SWHUB 24p SWHUB 24p SWHUB 講師控え室 (旧第1研究室) 真宗文化研究所 学生指導室 (旧個人研究室) オープン利用コーナー 24p SWHUB 24p SWHUB 24p SWHUB 24p SWHUB ゼミコーナー 24p SWHUB 24p SWHUB

(6)

いました。2000 年 8 月にこのセンターHUB をレイヤー3 スイッチの「SUMMIT48」にリプレイスしま した(レイヤー3 スイッチとはルーティング機能を持つスイッチのことです)。SUMMIT48 の転送速度 は通常のポートで最大 100Mbps、オプションのギガビットポートを使用することにより 1Gbps でも接 続できる装置です。 この結果、SUMMIT48 からセンターにあるサーバ、実習室、研究室、事務室、および一部のセンタ ー外施設までの基幹部分が 100bps となりました。これで、センター内設備の環境は一段と向上したこ とになります。2001 年に完成予定の 60 周年記念棟とは、オプションのギガビットポートにより 1Gbps で接続する予定です。 2 センターホームページの改定 情報教育センター内のパソコンで、InternetExplore を開くと、センターからのお知らせのページが表 示されるようになっています(図 2)。これにより、利用者への迅速な案内に努めています。また、「セ ンターカレンダー」で、センター主催行事が一目で分かるようになりました。1 年間の各種検定日程が 分かる検定関係のページや、学内講習会の日程や内容が分かるページなども掲載しています。 図 2 情報教育センターページ

(7)

3 サーバシステムの強化

.1 Webサービスシステムの変更 3

Webサーバとは、インターネットの代表的なサービスWorld Wide Webの頭文字をとってWWWと呼ば れているコンピュータのホームページを管理するサーバのことです。以前はホスト名EWS003とExp002 の2台のサーバにより構成されていたもので、年々Webのコンテンツが増え、Webサーバの処理能力と 容量が現状のものでは無理が出てきたため、CosmosとRoseというホスト名のサーバを新設し、Webサ ービスシステムの再構築を行いました(図3)。 学内クライアント インターネット

その他の Web サー Cosmos.koka.ac.jp Rose.koka.ac.jp

図 3 Web サーバの機能とアクセス経路 (1)移行作業 平成 12 年 10 月 27 日∼28 日にかけて、移行作業を行いました。この移行ではホームページの データの移行と、アドレスを簡素化する作業を行いました。これに伴い、従来のアドレスは次の ように変更されています。 (2)アドレスの簡素化 ・大学のアドレス www.koka.ac.jp:8080/ss*/*** →www.koka.ac.jp/*** exp002.koka.ac.jp → rose.koka.ac.jp (ss*は ss1、ss2、ss4 など) ・学園および他校園のアドレス 学園 www.koka.ac.jp:8080/ss2/gaku →gakuen.koka.ac.jp 高等学校 www.koka.ac.jp:8080/ss2/gaku/koko →hs.koka.ac.jp 中学校 www.koka.ac.jp:8080/ss2/gaku/chu →jhs.koka.ac.jp 小学校 www.koka.ac.jp:8080/ss2/gaku/syo →ps.koka.ac.jp 幼稚園 www.koka.ac.jp:8080/ss2/gaku/you →kg.koka.ac.jp (3)効果 ハード面では、サーバを最新の機械に置き変えたため、機械の老朽化による故障の可能性が減

(8)

少するとともに、表示速度が速くなりました。また、ソフト面では、OS が最新のものとなり、 セキュリティ面が強化され、Web 関係のプログラムを最新のものに変更したため、安定性も増し ました。コンテンツを同一サーバ上にまとめることが出来たので、更新等の管理もしやすくなり ました。 (4)旧アドレス入力時の対応 移行によるアドレス変更等に対する対応としては、旧ホームページアドレスにアクセスされた 場合、「このページのアドレスは変わりました」というメッセージを表示後、自動的に新アドレ スにジャンプするようにしています。これにより、旧アドレスをブックマーク(お気に入り)等 に登録されている方にページが見つからない等の問題が少ないようにしています。また学内から のアクセスで、旧アドレス(exp002.koka.ac.jp/***)を使用された場合は、「exp002 から rose に移 動している可能性があります」というページが表示されます。これらの措置は、平成 13 年 11 月 末まで行います。リンクやブックマーク(お気に入り)はこの間に変更されるようお勧めします。 3.2 サーバの全体構成 今年度サーバ構成が変更され、2000 年 3 月末現在のサーバ構成は次のとおりとなっています。 サーバ名 (ホスト 名) 機種 OS 主な用途

Sakura DELL Power Edge 6300 Windows NT4.0 Server SP5 ファイルサーバ Sumire NEC Mate Server NX

SV26D

Windows NT4.0 Server SP5 PDC Momo NEC SV98model 1A2 Windows NT4.0 Server SP5 BDC

Yuri NEC SV98model 2 Windows NT4.0 Server SP5 ア プ リ ケ ー シ ョ ン サ ー バ

exp001 NEC Express5800/140 Windows NT4.0 Server SP3 端 末 予 約 割 り 当 て サ ー ビス

exp002 NEC Express5800/120pro Windows NT4.0 Server SP4 CD-ROMサーバ exp003 NEC Express5800/110pro Linux(Kondara 1.0) Proxy・RAS サーバ Gw NEC Express5800/120pro NetWare 5 メールサーバ UP001 NEC EWS 4800/310LC UNIX(EWS-UX 7.1) メールサーバ SOCKS NEC EWS 4800/410 UNIX(EWS-UX 7.1) SOCKS サーバ EWS003 NEC EWS 4800/330 UNIX(EWS-UX 7.1) DNS サーバ WebAccess NetWare 5 Webメールサーバ Cosmos DELL Power Edge 1300 Linux(RedHat 6.2J) Web サーバ Rose DELL Power Edge 1300 Windows 2000 Server SP1 Webサーバ

(9)

利 用 状 況

1 授業での利用 平成 12 年度の授業でのセンターの利用状況は下表の通りです。開講数と受講者数は通年に換算して 表示し、授業の一部だけ実習室を利用する科目は表から除外してあります。 学校 学科・専攻 科目 開講数 受講者数 文書処理演習 4 151 情報処理演習 4 151 情報処理応用演習 5 144 プログラミング演習Ⅰ 2 74 プログラミング演習Ⅱ 2 48 インターネット演習 4 99 データベース演習 2 75 ビジネスコンピューティング演習 3 114 DTP演習 3 114 生活情報 コンピュータグラフィックス演習 7 180 情報処理演習Ⅰ* 6 119 栄養・食生活・生活デザイ ン 情報処理演習Ⅱ* 6 164 コンピュータグラフィックス演習 2 53 生活デザイン リビングデザイン演習 2 41 短期大学部 小計 52 1,527 社会情報の処理 a、b 2 62 社会と統計 1 40 プログラミング 2 49 人間関係 人間情報基礎論 4 150 英文・日文・人間関係 情報処理 a∼h 8 342 英文 パソコンを活用する 8 95 英文 英語表現法 2 52 日文 ワープロ・パソコン実習 4 135 大学 小計 31 925 合計 83 2,452 *大学コンソーシアム京都単位互換学生含む **実習室を利用する講座のみの集計 2 一般利用 次の表は、端末割当システムを通してセンター実習室の端末割当を受けた利用者の月別推移を表し ています。宿題などの自習を目的にセンターを利用した学生のみなさんののべ人数に相当するもので す。

(10)

4 5 6 7 10 11 12 1 計 オ ー プ ン 利 用 コーナー 256 4 271 3 411 5 231 5 302 1 301 0 279 8 259 2 231 28 第 1 実習室 59 55 77 72 45 12 21 135 476 第 2 実習室 101 47 120 45 73 90 42 198 716 第 3 実習室 8 3 45 8 2 23 9 57 155 合計 273 2 281 8 435 7 244 0 314 1 313 5 287 0 298 2 244 75 実際には、端末割当システムを使わずに手動で端末割当をしていた時期もあり、実数はさらに大き くなります(昨年度の状況と大きく異なってみえるのはそのためです)。 また、8 月、9 月、2 月、3 月は、端末割り当てせずに自由利用といたしましたので実数は分かりま せんので、掲載いたしませんでした。 3 資格関係での利用 日本語ワープロ検定試験の準備講座のために、次のように利用されています。 前期 後期 実施時間帯 開講コマ数 参加者数 開講コマ数 参加者数 授業時間帯内 64 128 48 112 昼休み 16 68 16 56 合計 80 196 64 168 4 ホームページアクセス件数 次図はホームページアクセス数を表したものです。光華のホームページにどのくらいアクセスがあ るかがわかります。 12 月からホームページアクセス数が多くなっているのは、サーバを変更してアクセス集計方法が 変わったからです。11 月までは外部アクセス用ホームページサーバが 2 台に分かれていて、そのうち 1 台分しか集計できなかった事と、アクセス数の集計をコマンドレベルで行っていたのを、12 月から は、外部アクセス用ホームページサーバが 1 台に集約され、その集計に解析ツールを使用したことに より、より正確なホームページアクセス数を集計できるようになったためと考えられます。これによ ると 4 月から 11 月までのアクセス数も、下図の値の約 3 倍から 4 倍あったものと推定されます。

(11)

0 20,000 40,000 60,000 80,000 4月 6月 8月 10月 12月 2月 ホームページアクセス

(12)

2000

年度活動報告

1 行事関係 .1資格関係 1 日本語ワープロ技能検定試験 本学では 1987 年度より、日本商工会議所が主催している日本語ワープロ技能検定試験を実施してお ります。2000 年度の実施日は次のとおりでした。 試験種別 試験日 受験者数 合格者数 合格率 2級 2000 年 5 月 20 日 18 人 0人 0% 3級 2000 年 7 月 2 日 113 人 88 人 77.9% 2級 2000 年 9 月 30 日 57 人 18 人 31.6% 3級 2000 年 12 月 10 日 157 人 100 人 63.7% ビジネスコンピューティング検定試験 本学では、日本商工会議所が主催しているビジネスコンピューティング検定試験を実施しておりま す。2000 年度の実施日は次のとおりでした。 試験種別 試験日 受験者数 合格者数 合格率 3級 1999 年 9 月 4 日 13 人 7人 53.8% 3級 2000 年 2 月 20 日 34 人 3人 8.82% 2級 2000 年 2 月 20 日 4人 0人 0% 1.2 日商日本語ワープロ技能検定試験受験準備講座 講座の内容 本学で行われる日本商工会議所主催の 3 級ワープロ検定技能試験を受験する学生を対象にワープロ 検定試験準備講座を開催しています。その内容は次のように、講義、実技指導、模擬テスト、練習日 および筆記対策で構成されています。 (1)講義 受験に必要な技能や実践的な高速入力技法の指導を、講義形式でおこなう。 (2)実技指導 ビジネス文書を中心に実践的な入力技法の指導を小人数個別指導でおこなう。 (3)模擬テスト 実際の検定試験形式で、実技科目の模擬テストをおこない、採点後コメントを付けて返却する。受 講生各自が実力を試すのに効果が有り、コメントが励みとなる。 (4)練習日 一般文書(字数 400 または 600)とビジネス文書の入力速度の向上を目的とし、自主的に練習をお こなう。 (5)筆記対策講座

(13)

過去の検定を例に、筆記試験に対する学習ポイントを講義する。 実施状況 準備講座の実施期間と受講者数は次のとおりです。 (1)ワープロ検定 3 級 期 間 受講者 5月 9 日∼6 月 30 日 51名 10月2日∼12月7日 58名 (2)ワープロ検定 2 級 期 間 受講者 9月 11、12、13、25 日 50名 1.3 公開講習会 情報教育センターと短期大学部生活情報専攻の共催による「光華女子大学・短期大学部公開講習会」 を 2000 年度も例年どおり7月 27 日(木)、28 日(金)の 2 日間と、9 月 21 日(木)、22 日(金)、26 日(火)の 3日間にわたって実施しました。8 回目を迎えた公開講習会のテーマは 99 年度と同じ「インターネッ ト入門」で開催いたしました。講習会は初心者を対象に、インターネットに関する知識,閲覧ソフト の使い方、インターネットによる情報検索の仕方などについて講習しました。650 名を超す応募者の中 から抽選で、各日 30 名ずつの受講がありました。 講習会終了後に実施したアンケートによると、講習内容や進め方について良い印象を持っていただ いたようです。本公開講習会が、本学の情報教育に関する取り組みと社会へ貢献を広くアピールする よい機会となったことと思います。 1.4 2000 年度情報教育センター学内講習会 例年どおり、学内講習会を開催しました。内容等の概要は下記のとおりでした。 前 期 (1) パソコンの基本操作 サブタイトル:センターでのパソコンの基本操作 内容: センターパソコンの起動と終了 基本的な操作方法 予約割り当ての方法 日時:4 月 20 日(木) 対象:学生 受講者数:2 名 (2) 電子メールの利用 サブタイトル:GroupWise の使い方 内容:メールの受信、送信 パスワードに関して(変更、忘れてしまっ たら) メールのメンテナンス(保存、フォルダの 変更) メールの転送、複数の人に送る、アドレス 帳の作成と利用 学内からインターネットへメールを出す とき 学外からの利用(WWW へアクセスでき ることを前提として) 日時:4 月 28 日(金) 対象:学生・教職員

(14)

受講者数:13 名 (3) インターネット WWW の利用 サブタイトル:情報検索と情報の活用 内容: サーチエンジンの使い方 メニュー(カテゴリー)による検索 キーワードによる検索 Book Markの使い方、整理法 ファイルの保存 日時:5 月 18 日(木) 対象:学生・教職員 受講者数:23 名 (4) インターネット 自宅からの利用 サブタイトル:PPP 接続による WWW の利用 内容:モデムやターミナルアダプターの設定・接 続方法 センターに直接接続する場合 インターネットプロバイダーを利用する 場合 日時:5 月 26 日(金) 対象:学生・教職員 受講者数:6 名 (5) 電子メールの利用 サブタイトル:GroupWise の使い方 内容:メールの受信、送信 パスワードに関して(変更、忘れてしまっ たら) メールのメンテナンス(保存、フォルダの 変更) メールの転送、複数の人に送る、アドレス 帳の作成と利用 学内からインターネットへメールを出す とき 学外からの利用(WWW へアクセスでき ることを前提として) 日時:5 月 29 日(月) 対象:教職員 受講者数:24 名 (6) ホームページの作成(中級) サブタイトル:WWW のホームページの作成 (その1)

内容:Microsoft Front Page Editor を使って ホームペー ジを作成 画像の挿入と編集 表の作成 表によるレイアウト 日時:6 月 5 日(月) 対象:教職員 受講者数:14 名 (7) Word(中級) サブタイトル:ビジネス文書の編集 内容:行間、傍点、ふりがなの設定 文字の均等割り付け ヘッダー、フッダー 段落スタイルの登録 セクション区切りの挿入など 図の挿入、タブの設定 日時:6 月 7 日(水) 対象:教職員 受講者数:12 名 (8) インターネット 自宅からの利用 サブタイトル:PPP 接続による WWW の利用 内容:モデムやターミナルアダプターの設定・ 接続方法 センターに直接接続する場合 インターネットプロバイダーを利用する 場合 日時:6 月 9 日(金) 対象:教職員 受講者数:7 名 (9) ホームページの作成(中級) サブタイトル:WWW のホームページの作成 (その2)

内容:Microsoft Front Page Editor を使ってホーム ページを作成

(15)

ホームページの管理 アップデートの手順 ファイルの転送など 日時:6 月 14 日(水) 対象:教職員 受講者数:10 名 (10) Word(中級) サブタイトル:ビジネス文書の編集 内容:ヘッダー、フッダーの活用 アウトライン機能 レイアウト枠の利用 差込印刷の使い方 日時:6 月 19 日(月) 対象:教職員 受講者数:10 名 (11) Excel(中級) サブタイトル:表計算機能の基礎 内容:オート SUM の活用 オートフィル機能を使う(埋め込み方法、 連続データの入力、計算式の入力) グラフの作成 ワークシートの連携 関数やデータの並べ替え 日時:6 月 30 日(金) 対象:教職員 受講者数:10 名 (12) Excel(中級) サブタイトル:表計算機能の応用 内容:表計算機能(端数処理、順位、条件の判断) ブックの連結 データの統合 様々な印刷機能 ピボットテーブル 日時:7 月 3 日(月) 対象:教職員 受講者数:6 名 (13) ホームページの作成(中級) サブタイトル: WWW のホームページの作成 (その3)

内容:Microsoft Front Page Editor を使ってホーム ページを作成 ホームページに使用する画像の作成 写真の処理(加工など) アニメーションの作成 日時:7 月 6 日(木) 対象:教職員 受講者数:4 名 (14) ホームページの作成(中級) サブタイトル: WWW のホームページの作成 (その 4)

内容:Microsoft Front Page Editor を使ってホーム ページを作成と HTML の基礎 日時:7 月 14 日(金) 対象:教職員 受講者数:5 名 後 期 (1) 電子メールの利用 サブタイトル:GroupWise の使い方 内容:メールの受信、送信 パスワードに関して(変更、忘れてしまっ たら) メールのメンテナンス(保存、フォルダの 変更) メールの転送、複数の人に送る、アドレス 帳の作成と利用 学内からインターネットへメールを出す とき 学外からの利用(WWW へアクセスでき ることを前提として) 日時:10 月 12 日(木) 対象:学生・教職員 受講者数:3 名 (2) インターネット WWW の利用 サブタイトル:情報検索と情報の活用 内容:サーチエンジンの使い方 メニュー(カテゴリー)による検索 キーワードによる検索

(16)

Book Markの使い方、整理法 ファイルの保存 日時:10 月 16 日(月) 対象:学生・教職員 受講者数:4 名 (3) インターネット 自宅からの利用 サブタイトル:PPP 接続による WWW の利用 内容:モデムやターミナルアダプターの設定・接 続方法 センターに直接接続する場合 インターネットプロバイダーを利用する 場合 日時:10 月 20 日(金) 対象:教職員 受講者数:2 名 (4) PowerPointの使い方 サブタイトル:パソコンでプレゼンテーション 内容:PowerPoint2000 の使い方の初歩 インスタントプレゼンテーションの紹介 テキストボックスで文書の貼り付け Wordで作成した文書の貼り付け Excelなどの表や図の貼り付け 背景の選択、オブジェクトの効果(アニメ ーションなど) 日時:11 月 16 日(木) 対象:教職員 受講者数:1 名 (5) ホームページの作成(初級) サブタイトル:WWW のホームページの作成 内容:Microsoft Front Page Editor を使ってホーム

ページを作成 書式、背景、文字色の設定など 日時:11 月 17 日(金) 対象:教職員 受講者数:6 名 (6) ホームページの作成(初級) サブタイトル:WWW のホームページの作成 内容:Microsoft Front Page Editor を使ってホーム

ページを作成 リンクの設定など 日時:11 月 22 日(水) 対象:教職員 受講者数:7 名 (7) ホームページの作成(中級) サブタイトル:WWW のホームページの作成 内容:Microsoft Front Page Editor を使ってホーム

ページを作成 画像の挿入と編集 表の作成 表によるレイアウト 日時:12 月 7 日(木) 対象:教職員 受講者数:6 名 (8) ホームページの作成(中級) サブタイトル:WWW のホームページの作成 内容:Microsoft Front Page Editor を使ってホーム

ページを作成 フレームの利用 ホームページの管理 アップデートの手順 ファイルの転送など 日時:12 月 14 日(木) 対象:教職員 受講者数:7 名 (9) ホームページ用画像の作成と編集 サブタイトル:画像の作成(その1) 内容:Paint Shop Pro6 を使って画像の作成

画像作成、編集ソフトの基本操作 ロゴ、バナー、ボタンの作成 写真のデジタル化 日時:1 月 24 日(水) 対象:教職員 受講者数:3 名 (10) ホームページ用画像の作成と編集 サブタイトル:画像の作成(その2) 内容:Paint Shop Pro6 を使って画像の作成

(17)

イメージアップの作成 アニメーションの作成 日時:1 月 31 日(水) 対象:教職員 受講者数:2 名 (11) 実務ですぐ使える Access(初級) サブタイトル:Access の基礎 内容:データベースファイルの作成 テーブルの作成 データのインポート フィルタを使ってのデータの抽出 レポートのレイアウト 宛名ラベルの作り方 日時:3 月 16 日(金) 対象:教職員 受講者数:15 名 1.5 オープンキャンパス オープンキャンパスは主に受験生を対象として、本学の教育、施設等を実地に知っていただくために、キャン パス見学会として実施されているものです。当センターでは、情報教育関係施設の案内を中心に行いました。こ こでは、その実施内容と結果についてご報告します。 開催日 平成 12 年 8 月 1,2 日 平成 12 年 9 月 9 日 平成 12 年 10 月 21 日 使用施設 情報教育センター 対象者 高校生を中心とした本学入学試験受験対象者およびその関係者(保護者等) 見学者数 平成 12 年 8 月 1,2 日 約 200 名 平成 12 年 9 月 9 日 約 40 名 平成 12 年 10 月 21 日 約 40 名 図 1.5.1 インターネット/マルチメディアのメニュー センター施設案内の内容 センターの施設について、「マルチメディア」 と「インターネット」をテーマとして、体験的 にコンピュータの面白さ、コンピュータ学習の 必要性と有為性をご紹介し、あわせて本学設備 の優秀さをアピールしました。そこで次のよう な種々のイベント企画・実施しました。その主 なものの実施内容は(2)以降に説明するとおりで す。 (1) 企画・実施したイベント ・インターネット/マルチメディア ・TV 電話体験コーナー

(18)

・らくがきコーナー ・FAX サービスコーナー ・デジタルカメラ撮影コーナー ・コンピュータ実習体験コーナー (2) インターネット/マルチメディア 手軽にインターネットとマルチメデ ィアの世界を体験をしてもらうコーナ ーです。図 1.5.1 のようなメニューを用 意し、マウスでクリックすることによっ てそれぞれの世界を体験できるように しました。その構成は図 1.5.2 のとおり です。メニューに用意した主なものとそ の内容は次のとおりです。 ・KOKA2000 年新着情報 2000 年度の大学・短期大学部の改革 案内です。図 1.5.3 のような案内用ホー ムページが開き、2001 年度入試に向け てのトピックスを見ることができます。 ・ECIS イベント案内 当センターでオープンキャンパス期 間中に行っているイベントとその開催 場所について案内するホームページで す。図 1.5.4 がそのページで、イベント のメニューをクリックするとその開催 場所が地図上に表示されます。 ・インターネット体験 手軽にインターネットの体験をして いただけるよう、図 1.5.5 のようなオー プンキャンパス向けホームページを用 意しました。ここには、音楽、映画、テレビ、スポ ーツ、グルメなどジャンル別に興味を引きそうなペ ージのリストを用意しました。 図 1.5.2 インターネット/マルチメディアコーナーイベント構成 図 1.5.1 インターネット/マルチメディアのメニュー トッ トップメニュ ープメニュ ー KOKA2000 KOKA2000年新着情報年新着情報 ECIS ECISイベイベント案内ント案内 インターネット体験 インターネット体験 ジューク ジュークボックスボックス 会場 会場 トッ トップメニュ ープメニュ ー KOKA2000 KOKA2000年新着情報年新着情報 ECIS ECISイベイベント案内ント案内 インターネット体験 インターネット体験 ジューク ジュークボックスボックス 会場 会場カメラ中継カメラ中継 クイズ/ゲーム 生活情報専攻案内 生活情報専攻案内 カメラ中継 カメラ中継 クイズ/ゲーム 生活情報専攻案内 生活情報専攻案内 図 1.5.3 2000 年度改革案内のページ ・ジュークボックス RealJukebox というソフトを使用し、ネットワー ク上の各パソコンからジュークボックス風に音楽を 聞くことができるものです。最新の音声圧縮技術が 使用されており、マルチメディアの世界を十分に体 験することができます。

(19)

図 1.5.4 会場案内のページ ・クイズ/ゲーム コンピュータによるクイズ/ゲームを用意し、楽し みながらコンピュータの可能性の1つを知ってもら おうというものです。その一部はプログラミングの 授業での作品です。また、コンピュータの使用に欠 かせないタイピングの練習をゲーム感覚で楽しく学 べるソフトも紹介しました。 ・会場カメラ中継 オープンキャンパス会場からいくつかの代表的な スポットを選び、ネットワークを通して生中継する コーナーです。図 1.5.6 のようにホームページの形で 見ることができます。このシステムには CCD カメラ とノートパソコンを使い、カメラの設置場所から学 内 LAN を通じて 30 秒間隔で送信される映像を画面 に表示するようにしました。この映像はホームペー ジを見る間隔で、学内 LAN 上のどのコンピュータか らでも閲覧できるものです。 図 1.5.5 インターネット体験用ページ ・生活情報専攻案内 生活情報専攻で今回のオープンキャンパスを期に 全面的にリニューアル・充実された専攻案内のホー ムページへのリンクです。 (4) TV 電話体験コーナー インターネットを使ったテレビ電話の体験をして いただくコーナーです。2 台のパソコンをネットワー クで結び、マイクロソフト社の Netmeeting と呼ば れるソフトを使用して行いました。映像はパソコン に取り付けた CCD カメラで撮影しています。今回は より高品質の TV 電話を実現しようということで、 100Mbps の回線を2 台のコンピュータ間に引き、こ れで実施してみました。これまではセンター内の通 常のネットワーク回線を使用していたため通信速度 は 10Mbps で、さらに共有ということもあり、品質 に問題がありました。今回は映像の円滑な動きやク リアな音声など、大きな品質改善が実現されました。 図 1.5.6 会場カメラ中継のページ (4) らきがきコーナー らきがきコーナーとは、ソフトボードと呼ばれる 電子センサーの付いた特殊なホワイトボードに自由 に落書きをしてもらい、これと見学者の写真やメッ セージを合成して、そのカラープリントを差し上げ るコーナーです。自分が書いたらくがきや写真がコ ンピュータに取り込まれる、ワープロで書いた文字

(20)

を含めて 1 つの画面上に表示される、レーザプリンタによって美しいプリントに仕上がるということで、相当に 人気のコーナーです。 (5) FAX サービスコーナー デジタルカメラで撮影した写真入のメッセージを、見学者が希望する先に FAX 送信するサービスです。コンピ ュータで FAX が送信できることや、そこに写真を入れることができる点に関心がもたれるようです。 (6) コンピュータ実習体験コーナー 本学で実際に授業で使用しているソフトの中から、代表的ですぐに体験していただけそうなものを用意しまし た。そのソフトのアイコンを画面上に用意し、簡単に起動して試していただけるようにしました。用意したソフ トは、Word、Excel、TypeQuick(タイピング練習)、3-D マイホーム、PaintShopPro、インターネットエクス プローラ(IE)などです。 1.6 保護者懇談会 平成 12 年 6 月 4 日(日)に、本学を会場とした保護者懇談会が開催されました。情報教育センターでは、見 学施設として保護者にセンターを開放し、パソコンの操作や実習室の雰囲気を体験していただきました。センタ ー職員が対応しました。 徳風館 4 階のオープン利用コーナーでは、次の機能を中心にしたパソコンを用意しました。 1.インターネットのネットサーフィン 2.キーボード練習ソフト「Type Quick」 見学者の数は 65 名ほどで、約 75%が実際にパソコンの操作を体験されました。授業の雰囲気やセンターのサ ービス体制を知っていただく良い機会になりました。 2 研究活動 研究課題は、情報教育センター規定第二条の趣旨に基づき、その活動の一環として、情報教育センターを利用 して行う教育或いは、教育の情報化等に関する研究の募集を学校法人光華女子学園専任教育職員を対象に公募し、 運営委員会の儀を得て採択されるものです。研究期間は、各年度の初めから終わりまでの一年間となり、研究期 間終了時に研究成果を情報教育センター長に報告し、情報教育センター年次報告書に掲載させていただきます。 平成 12 年度は 3 件の公募があり、その中で 2 件が採択されました。採択された研究課題報告は、「課題研究 報告」の章でご報告させていただきます。 (1)「ホームページ作成に関する教材開発の試み」 山崎雄介 短期大学部生活環境学科生活デザイン専攻助教授 (2)「統計ソフトとしてのExcel とSPSS の検討」 酒井浩二 人間関係学部人間関係学科講師

(21)

2001

年度行事予定

1 資格関係 本学では 1987 年度より、日本商工会議所が主催している日本語ワープロ技能検定試験、ビ ジネスコンピューティング検定試験を実施しています。2001 年度の実施日は次のとおりです。 日本語ワープロ技能検定試験 第 27 回 ワープロ検定2級 7 月 ワープロ検定3級 第 28 回 ワープロ検定2級 12 月 ワープロ検定3級 試験日 5/19(土) 7/8(日) 10/6(土) 12/2(日) 受験申込期間 4/10(火) ∼ 11(水) 6/4(月) ∼ 6(水) 7/4(水) ∼ 5(木) 11/2(金) ∼ 7(水) 受験料 8,160 円 6,120 円 8,160 円 6,120 円 合格発表 6/18(月) 8/13(月) 11/5(月) 1/15(火) 合格証交付 7/9(月) 9/10(月) 12/3(月) 2/12(火) ビジネスコンピューティング検定試験 第 7 回 ビジネスコンピューティング 検定2級 9 月 ビジネスコンピューティング 検定3級 第 8 回 ビジネスコンピューティンク 検定2級 2 月 ビジネスコンピューティング 検定3級 試験日 9/9(日) 2/17(日) 受験申込期間 7/2(月) ∼ 3(火) 6/28(木) ∼ 29(金) 11/26(月) ∼ 27 (火) 11/29(木) ∼ 30(金) 受験料 10,190 円 6,120 円 10,190 円 6,120 円 合格発表 10/29(月) 10/15(月) 4/15(月) 3/25(月) 合格証交付 11/12(月) 4/24(月) 4/15(月) 本学では、日本語ワープロ技能検定試験に備えて、ワープロ検定準備講座を、ビジネスコ ンピューティング検定試験に備えて、ビジネスコンピューテイング検定準備講座を開催して います。2001 年度の開催日は次のとおりです。 ワープロ検定準備講座 第 27 回 ワープロ検定2級 7 月 ワープロ検定3級 第 28 回 ワープロ検定2級 12 月 ワープロ検定3級 開催期間 3/13、14、15、23 5/10 ∼ 7/6 9 月 3 , 4 , 5 , 17 10 月 ∼ 12 月 受講申込期間 2/1(木) ∼ 28(水) 4/18(水) ∼ 24(火) 7/4(水)∼ 5(木) 7/21(土)∼27(金) 受講料 5,000 円 5,000 円 5,000 円 5,000 円

(22)

ビジネスコンピューティング検定準備講座 第 7 回 ビジネスコンピューティング 検定2級 9 月 ビジネスコンピューティング 検定3級 第 8 回 ビジネスコンピューティング 検定2級 2 月 ビジネスコンピューティング 検定3級 開催期間 8 月 9 , 10 , 23 , 24 8 月 6 , 7 , 8 , 22 12 月下旬 12 月下旬 受講申込期間 7/2(月) ∼ 3(火) 6/28(木)∼29(金) 11/26(月)∼27(火) 11/29(木)∼30(金) 受講料 5,000 円 5,000 円 5,000 円 5,000 円 2 公開講習会 情報教育センターと人間関係学部人間関係学科と短期大学部生活情報専攻の共催による「京都光華 女子大学・短期大学部公開講習会」を 2001 年度は 9 月に実施します。今回で 9 回目を迎える講習会の テーマは「人と社会と IT」です。講習会は初心者を対象に、人と社会の未来のために IT がどのように 貢献できるか、現在の IT の先端的利用状況とその将来について、体験、デモ、講演を通して体験的に 理解していただきます。詳細については情報教育センターまでお問い合わせください。 3 2001 年度情報教育センター学内講習会 例年どおり、下記の日程で講習会を開きます。内容の概要は下に日程とともに示してありますが、 都合により多少変更することがあります。 時間:16 時 10 分より 17 時 40 分 場所:情報教育センター 申し込み先:情報教育センター (1) パソコンの基本操作 サブタイトル:センターでのパソコンの基本操作 内容:センターパソコンの起動と終了 基本的な操作方法 予約割り当ての方法 日時:4 月 16 日(月)、17(火)、18(水)、19(木) 対象:学生 (2) 電子メールの利用 サブタイトル:学内から、自宅からの利用 内容:メールの受信,送信 パスワードに関して メールのメンテナンス メールの転送,複数の人に送る アドレス帳の作成と利用 インターネットへメールを出すとき 学外からの利用 日時:4 月 28 日(金) 対象:学生・教職員 (3) インターネットWWWの利用 サブタイトル:情報検索と情報の活用 内容:サーチエンジンの使い方 メニュー(カテゴリー)による検索 キーワードによる検索 Book Markの使い方、整理法(学内では使 わない) ファイルの保存(学内では使わない) 日時:5 月 18 日(木) 対象:学生・教職員 (4) インターネット 自宅からの利用 サブタイトル:PPP 接続による WWW の利用 内容:モデムやターミナルアダプターの設定・接 続方法 センターに直接接続する場合 インターネットプロバイダーを利用する 場合 日時:5 月 26 日(木)

(23)

対象:学生・教職員 (5) 電子メールの利用 サブタイトル:学内から、自宅からの利用 内容:メールの受信,送信 パスワードに関して メールのメンテナンス メールの転送,複数の人に送る アドレス帳の作成と利用 インターネットへメールを出すとき 学外からの利用 日時:5 月 29 日(月) 対象:教職員 4 その他の行事 4.1 保護者懇談会 6 月 3 日(日)に大学・短期大学部合同の保護者懇談会が本学にて開催されます。当センターでは 当日、保護者の皆様への施設紹介として、設備、サービス、情報関係の授業などを知っていただくた めのイベントを企画しています。また、保護者の方々に、インターネットやコンピュータの世界を体 験していただこうと考えています。 4.2 オープンキャンパス 2001年度は、7 月(14,31 日)、8 月(1,2 日)、9 月(8 日)と 3 回のオープンキャンパスが予定 されています。情報センターとしては、インテリジェントキャンパスとしての本学を広報する観点か ら、その設備とサービスを受験生に強くアピールしたいと考えています。魅力あるキャンパスとして の PR となるような、企画を考えています。とくに 2001 年度は、インターネットとマルチメディアを テーマに、楽しくわかりやすく、実体験を通して紹介していきたいと考えています。 4.3 IT 講習会 京都市主催の IT 講習会を、本学情報教育センターの情報処理実習室を会場として 2001 年 9 月、2002 年 2 月、3 月に開催されます。 本学で受講を希望される方は、1日 3 時間の 4 日間で合計 12 時間受講して頂きます。お申込は希望 月の前月 1 日∼10 日の間に、京都 IT 講習会コールセンター(075−813−8850)までお電話でお申込下 さい。講習内容など詳しくは、京都市総合企画局情報化推進室情報化推進課までお問い合わせ下さい。 本学での開催日は、以下の通りです。 2001年 9 月 3 日(月)、4 日(火)、6 日(木)、7 日(金) 9:30∼12:30 10 日(月)、11 日(火)、12 日(水)、14(金) 9:00∼12:00 10 日(月)、11 日(火)、12 日(水)、14(金) 13:00∼16:00 17 日(月)、18 日(火)、19 日(水)、20(木) 9:00∼12:00 17日(月)、18 日(火)、19 日(水)、20(木) 13:00∼16:00

(24)

2002年 2 月 4 日(月)、5 日(火)、7 日(木)、8 日(金) 9:00∼12:00 4 日(月)、5 日(火)、7 日(木)、8 日(金) 13:00∼16:00 11 日(月)、12 日(火)、13 日(水)、14 日(木) 9:00∼12:00 11 日(月)、12 日(火)、13 日(水)、14 日(木) 13:00∼16:00 18 日(月)、19 日(火)、21 日(木)、22 日(金) 9:00∼12:00 25 日(月)、26 日(火)、27 日(水)、28 日(木) 9:00∼12:00 25 日(月)、26 日(火)、27 日(水)、28 日(木) 13:00∼16:00 2002年 3 月 4 日(月)、5 日(火)、7(木)、8 日(金) 9:00∼12:00 4 日(月)、5 日(火)、7(木)、8 日(金) 13:00∼16:00

(25)

課題研究報告

研究課題は、情報教育センター規定第二条の趣旨に基づき、その活動の一環として、情報教育セン ターを利用して行う教育或いは、教育の情報化等に関する研究の募集を学校法人光華女子学園専任教 育職員を対象に公募し、運営委員会の儀を得て採択されるものです。研究期間は、各年度の初めから 終わりまでの一年間となり、研究期間終了時に研究成果を情報教育センター長に報告し、情報教育セ ンター年次報告書に掲載させていただきます。 平成 12 年度は 3 件の公募があり、その中で 2 件が採択されました。 「ホームページ作成に関する教材開発の試み」 山崎雄介 短期大学部生活環境学科生活デザイン助教授 「統計ソフトとしての Excel と SPSS の検討」 酒井浩二 人間関係学部人間関係学科講師

(26)

ホームページ作成に関する教材開発の試み

山崎雄介 短期大学部助教授 京都光華女子大学短期大学部 生活環境学科 生活デザイン専攻 筆者は 2000 年度,本学情報教育センター(以下「センター」と略)研究課題募集に「ホームページ 作成に関する教材開発の試み」というテーマでアプライし、受理された。研究目的および留意点は以 下の通りである。 ・ホームページ作成に参加する教職員等の裾野を広げるべく、各種研修や自習において活用可能な テキスト ・教材を開発すること。 ・目的を学園のホームページ作成への参加に特化する。 ・コンピュータに関する知識を必ずしも前提としない、本学において ...... 真に実用的なテキストとする。 以下、上記の目的に即しての研究の概要を報告する。 1. 講習会の概要 センターでは、毎年、学内教職員を対象とした講習会を行っており、その中にはホームページ作成 に関するものもある。筆者は 2000 年度、その講師を担当し、そこでのテキストとして教材を作成した。 講習会は、同年 11 月から 12 月にかけて、初級 2 回、中級 2 回が行われた。参加者は、幼稚園・小学 校教諭、大学職員で、回により若干の変動はあるが 10 名弱であった。 講習会では、FD によりテキスト、画像、音声などの素材を提供し、ホームページ作成用ソフトウェ アとしては Microsoft FrontPage98 を使用した。なお、当時のセンターの OS は Windows NT である。

2. 教材の概要

上記の講習会のために作成した教材の概要は以下の通りである。 A.初級編

1.WWW(World Wide Web)の仕組み 2.ホームページとは 3.HTML について 4.ホームページ作成の手順 5.画像の挿入と編集 6.ハイパーリンクとフレーム 7.表組によるレイアウト B.中級編 1.画像マップとホットスポット 2.マルチメディア素材の挿入

(27)

3.フォームの利用 4.完成したページのサーバへのアップロードを準備する 5.ホームページをサーバにアップロード/サーバからダウンロードする 教材作成にあたっては、従来よりセンターの学内講習会で使用されていた、「葛野家のホームページ 作成」を事例とした教材を下敷きにし、これに新しい機能(フレーム、音声ファイルの使用など)を 付加する形とした。 なお、FrontPage98 の操作法については、山本嘉一郎教授(大学人間関係学部)作成による『FrontPage98 操作ガイド FrontPage Editor 編』(http://www.koka.ac.jp/yamamoto/files/fp98.pdf より入手可能)を併用 した。その関係もあり、教育内容(ホームページ作成上の技法)の配列は、『操作ガイド』に準じたも のになっている。 3. 講習会の実情と教材作成上の留意点 講習会参加者の構成は 1.で述べた通りである。とくにテストなどを行ったわけではないが、机間巡 視時の状況などから推測されるところでは、参加者は概して、業務においてコンピュータは使用して いる。とはいえ、使用形態は、ワードプロセッサなど、職場のマシンにすでにインストールされてい るソフトウェアを用いて、定型的な作業(文章その他の入力・印刷など)を行うといったものに留ま っている。したがって、コピー、カット、ペーストなど、ソフトの違いをこえた汎用的な知識はほと んどないといってよい状況であった。 今回の教材では、この点に配慮し、また講習会の時間の制約もあって、キーボードショートカット などはほとんど使用せず、中級編に「付録」として添付するにとどめたが、参加者のコンピュータ・ リテラシーを向上させるという意味では、これらについても積極的に位置づけていくべきかもしれな い。 また、「学園各校園・部署のホームページ作成」という目的に即して、たとえば表組では「時間割」 を例にとったり、受験者の開拓(そのための学外とのコミュニケーションの活発化)ということを視 野に入れ、フォームの利用にまとまった紙数を割くなどの工夫を行った。とはいえ、たとえばフォー ムについては CGI やサーバについての知識もある程度必要になるところであり、それらの点について は、今回は筆者の力量の問題もあり不充分なものになった(事実上、フォームという機能の「紹介」 に留まった)。 また、マルチメディア素材の活用に即しては、今回は CD『光華女子学園創立 60 周年記念賛歌集』 (2000)より「光華女子学園の歌」を MP3 ファイル化して用意した。今後、動画などの活用を考えて いくにあたって、ハード、ソフト両面にわたり実習環境の整備が期待される。 4. 今後の課題 「業務に使用するホームページの作成」という点に即しては、今回(不充分ではあるが)とりあげ た「フォーム」の他に、データベース(Access など)との連動など、より立ち入った内容が必要であ ると思われる。こうした点についての教材開発は緊急性が高い課題であるといえるだろう。 また、今回は講習会での使用という形態を想定した教材開発としたが、それぞれのホームページ作 成現場での活用というところまでを展望するなら、自習用教材という機能をも備えたものへと改善し ていくことも必要となろう。

(28)

統計ソフトとしての Excel と SPSS の検討

酒井浩二 人間関係学部講師 京都光華女子大学 人間関係学部 人間関係学科 1. はじめに 統計は社会学、心理学、医学、工学など、非常に多くの学問領域で用いられ、また大学だけでなく、 企業でのマーケティングやマネジメントなどの方面で、データに基づいた分析が重要視される。これ らの統計解析にはほとんどコンピュータが用いられ、現在 SAS、S-plus、STATISTICA など数多くの統 計ソフトが販売されている。情報化社会で処理されるデータ量は膨大であるため、コンピュータを用 いた統計解析は不可欠といえる。本稿では、国内の代表的な統計関連ソフトとして、Excel と SPSS を 紹介する。 2. Excelと SPSS 2.1 Excel Excelで利用可能な関数は 330 個あり、そのうち統計に関する関数は 80 個ある。関数の組み合わせ で多くの統計解析は可能となるが、分析ツールを使用すると関数を入力しなくても GUI で操作できる。 分析ツールには、基本統計量、t 検定、回帰分析、分散分析など 19 種類の統計があり非常に便利だが、 重回帰分析を除いて多変量解析は準備されていない。関数の組み合わせやマクロ作成により多変量解 析もできるが多少複雑であるため、入力ミスにより誤った出力結果を導きかねない。GUI 操作で簡易 に多変量解析するには、「Excel 多変量解析」や「Excel 数量化理論」などのアドインソフトを別途購入 する必要がある。 2.2 SPSS SPSSには Excel にない多くの利点がある。操作面での利点として、膨大なデータに対してもデータ の変容が容易であり、データ収集時によく起こりうる欠損値に対する処理などがメニュー化されてい る。また、数値データをラベルづけすることで、名義変数などのカテゴリカルなデータを効率的に、 かつ直感的に把握しながら入力できる。さらに、データと出力のウィンドウが分離されており、出力 ウィンドウでは表、グラフ、テキストなどの結果が整理されているため、効率よく管理できる。 分析面での利点として、既存の Base System を使って、因子分析やクラスタ分析などの多変量解析、 時系列解析やノンパラメトリック検定などの高度な分析も GUI 操作で容易にできる。GUI で選択でき ないデフォルト設定以上の詳細な分析も、シンタックスでのコマンド指定により可能となる。また、 多重回答データの分析もできるため、適応可能な分析の幅が広がる。そして、別のオプションを購入 することで、共分散構造分析やコンジョイント分析など、さらに高度な統計解析ができる。 2.3 両ソフトの比較 Excelは表計算ソフトで SPSS は統計専用ソフトである点が、両者の大きな違いである。経費の計算 やグラフ作成などの日常的な作業や、量的・内容的に簡易な統計解析では Excel は最適なツールである が、データからより多くの情報を引き出したり高度な分析を行う場合は、SPSS のほうが好ましい。た だし、SPSS は別途購入する必要があるのと多少高価であるのが難点である。それに対して、Excel は

(29)

比較的安価で普及率が高く、強力な演算機能やオートフィルなどの独自の機能により効率的にデータ 入力できるのが大きな利点である。Excel でデータ入力したファイルは SPSS で直接読み込むことがで きるので、入力データが膨大で高度な分析を行う場合は、データ入力と統計解析をそれぞれ Excel と SPSSで連携しあって処理するのが、概して便利ではないかと考えられる。 3. おわりに 最近の情報処理関連の授業として、基礎としてワープロ、表計算、電子メール、Web などがあり、や や応用としてデータベース、プログラミングなどがあるが、統計は情報処理の一環とみなされる傾向 が弱い。大容量の情報がデータベース化されうる現在、そこから意味あるデータを抽出し、適切に分 析して有益な知識を発見することが重要になる。その際、統計の原理および統計ソフトの理解が不可 欠になる。Excel も SPSS も通常のスペックのパソコンで統計解析でき、また操作方法はかなり容易で ある。その恩恵として、パソコンで収集したデータを統計解析し、分析結果に基づいて現象を説明し たり意見を述べたりすることが身近になりつつある。そして操作が簡易な分、価値の高いデータ収集、 巧みなモデル構築、適切な分析、鋭い考察などがより必要とされる。情報化社会で生産的に活動する ための知恵・武器として、統計は情報処理の一環として大学で習得されるべき科目であると考えられ る。 謝辞 本稿では、山本嘉一郎教授(本大学人間関係学部)と SPSS 社の貴重なコメントを得た。 参考文献

Green、S.B.、 Salkind、N.J.、 & Akey、T.M. 1997 『Using SPSS for windows: Analyzing and understanding data』 Prentice Hall

http://www.esumi.co.jp/products_info/products_info3.html http://www.pasoq.co.jp/shopping/soft/data/SPS0255.html

内田治 2000 『すぐわかる Excel による多変量解析』 東京出版 X-media 1999 『Excel 関数活用 Super Master』 エクスメディア

(30)

資 料

センター提供ソフト PaintShopPro 7J についての紹介 PaintShopPro は代表的な画像処理ソフトの 1 つです。当センターではこれまで、ペイント系の画像処 理ソフトとして PaintShopPro を提供してきました。今回、これを 6J から 7J にバージョンアップし、さ らに強化された画像処理機能を提供できるようになりましたので、ここにご紹介します。 センターでは 1997 年に PaintShopPro 4.2J のサービスを始めました。これはセンターとして初めての 本格的なペイント系画像処理ソフト(画像処理ソフトにはペイント系のほかにドロー系があります) で、コンピュータグラフィックスやインターネットホームページ作成の授業で使用されるようになり ました。また、スキャナで写真などを読み取ったり、読み取った画像を加工したりするときにも使用 されています。その後センターでは 1999 年に、PaintShopPro 6J にバージョンアップしました。6J につ いては、1999 年度の当センター年次報告書に紹介されています。PaintShopPro は 5J から 6J にかけて、 レイヤー機能の追加やドロー機能の追加・拡充など、大幅に機能が拡張され、コストパフォーマンス の良い本格的な画像処理ソフトに成長しました。また、多くの画像処理ソフトがそうであるように、 とくにインターネットホームページ用の画像作成への対応が強化される傾向にあります。 今回のバージョン 7J は、さらにその機能が強化・拡充されるとともに、より使いやすさが追求され ています。これにともない、いくつかの使用手順上の変更がなされています。ここでは、7J で強化・ 拡充された機能と、操作手順上の変更点を中心にご紹介したいと思います。 なお、当センターでは PaintShopPro 7J の簡易マニュアルを作成しており、センターのホームページ の資料コーナーで入手できます。どうぞご利用ください。 1 バージョン 7J の追加・強化機能 (1) 写真修正機能 写真の修正はこれまでのバージョンでも可能でしたが、明る さやコントラストならともかく、高度な修正には相当な知識と 技術が必要でした。バージョン 7J(以下バージョン 7J を 7J、バ ージョン 6J を 6J と呼ぶことにします)では、自動修正機能や目 的別の修正機能が用意され、高度な修正も手軽にできるように なりました。暗すぎたり少しピントが甘かったり、ちょっと失 敗したような写真も生かすことができます。また、より鮮明な あるいは自然な写真に修正することも可能です。 図 1「写真修正」のメニュー 修正機能には図 1 のようななものが用意されています。イン タレース除去は、ビデオからとった画像に入っている走査線を 取り除いて画像を修正するものです。JPEG 効果とは JPEG 圧縮 による画像の乱れ、モアレは印刷物をイメージスキャナで撮っ たときの模様です。スクラッチの自動除去は、画像上の小さな

(31)

傷のような汚れやノイズを除去するものです。赤目とは、ストロボを使って写真を撮ったときに、人 物の黒目の部分が赤く写る現象です。 図 2 図形機能のオプション(一部) (2) 図形機能の強化 円や四角形を描く図形機能は、前バージ ョンでは正方形、長方形、円、楕円などご く限られた種類のものでしたが、7Jでは図 2のように、さまざまな図形が用意されて います。これまでホームページのボタンを 作るときは、長方形などの基本図形を描い て、これを加工する必要がありましたが、 用意された形であれば、直接、作成するこ とができます。 これらの図形描画機能はベクタ画像(後 )の作成でも使用することができます。 述 (3) 描画色設定法の変更 7J では、図形を描く際の色の設定法が大きく変り、これにより、図形の枠線の色、内部の色(塗り つぶしの色)、およびそのパターンやテクスチャの指定がし易くなりました。この機能強化により、カ ラーパレットは図 3 のように変更になっています。大きな変更点は、前景色(6J では描画色)と背景 色のほかに、スタイルおよびテクスチャが加わった点です。これにより、各描画ツール(ブラシや図 形機能など)での描画色や模様の設定はすべて、ここで行うようになっています(文字挿入時の設定 を除く)。6J では、各描画機能の「ツールオプション」で指定するようになっていたので、注意が必要 です。 実際の色の設定法については、後で説明することにします。 (4) ドロー機能とテキスト機能の強化 描画色の設定の変更・強化に伴って、ドロー機能でベクタ図形を描く場合や、テキスト機能で文字 を描くときに、さらに多彩な図形や文字を効率的に描くことができるようになりました。これにより、 枠つきの文字の作成、文字へのグラデーションの適用、ベクタ図形での枠や内部の色の多様な設定な が可能になりました。 ど (5) ホームページ作成用機能の強化 ホームページ作成に有効な機能として、次のような機能の追加や強 が行われています。 化 ・イメージの分割機能 イメージをいくつかに分割し、分割された各イメージを Web ペー ジの表中のセル(ます目)に配置して再構成できるようにします。こ の機能は、分割されたイメージとこれを Web ページ上で再構成する ための HTML 文を生成します。これにより、分割されたイメージご とに最適化が行われるので、トータルのファイルサイズを小さくする とができます。 こ ・イメージマップ作成機能 図 3 V.6(左)と V.7(右)

(32)

1 つの画像の上に複数のホットスポット(クリックすると別のページへジャンプする点)を設定する 能です。 機 ・ロールオーバー機能 イメージやイメージ上のホットスポットにマウスを移動したりクリックしたときに別の画像を表示 せる機能です。イメージスライスやイメージマップの機能と合わせて使用します。 さ ・アニメーション作成機能の強化(AnimationShop 3)

Web ページ上で使用するアニメーション(GIF アニメーションなど)を作成する機能で、PaintShopPro .0の V.2 から V.3 へバージョンアップされ、機能の強化と操作性の改善が図られています。 6 (6) PaintShopPro ブラウザ エクスプローラ風の画像ファイル参照機能です。フォルダとその中の画像ファイルのサムネールが PaintShopProブラウザ・ウィンドウ上に表示されます。ここからダブルクリックあるいはドラッグ&ド ロップで画像を取り出すことができ、他のフォ ルダへのコピーや移動も行うことができます。 2 ラスタ画像とベクタ画像 PaintShopPro には本来のラスタ画像のほかに、 ベクタ画像を描く機能が備えられています。ド ロー機能はベクタ画像(ベクタイメージ)と呼 ばれるタイプの画像を描く機能です。これはド ロー機能と呼ばれます。ドロー機能を備えるこ とにより、より幅広くまた効率よく画像を作 成・編集することが可能になります。7J では、 その機能が強化されています。ここでは、ラス タ画像とベクタ画像の違いと特徴を説明しま す。 PaintShopPro はその名のとおりペイント系の 画像処理ソフトで、基本的にはラスタ画像(ラ スタイメージ)を対象にしています。ラスタ画 像はピクセルと呼ばれる点の集まりで画像情 報を持ちます。ピクセルはキャンバスを細かな 格子状に区切って配置されており、格子上の定 められた位置にそれぞれ対応しています。ラス タ画像では各ピクセルについて、そのピクセル の色情報を持つことにより画像を表現します。したがって画像の拡大は、1 つのセルをいくつかのセル に広げる形で行われ、もとのセルと同じ情報をその周りのいくつかのセルでもつことになるので、拡 大すると不鮮明な画像となります。 カレント カラーパネル 内部のテクスチャ 枠線のテクスチャ 内部のパターン 枠線のパターン 使用できる色 背景色 前景色 図 4 カラーパレット 一方ベクタ画像では、画像を数理的な情報で表現します。たとえば直線は、始点と終点の座標の値 で表現します。他の図形も同様で、座標値や関数で表現します。したがって、拡大や縮小を要求され ると、それに対応した図形をその都度、算出して描きなおすことができます。これにより、移動や変 形が自由にでき、拡大によっても画像が不鮮明になることはありません。また、図形ごとに独立して

図 1.5.4  会場案内のページ・クイズ/ゲーム コンピュータによるクイズ/ゲームを用意し、楽しみながらコンピュータの可能性の1つを知ってもらおうというものです。その一部はプログラミングの授業での作品です。また、コンピュータの使用に欠かせないタイピングの練習をゲーム感覚で楽しく学べるソフトも紹介しました。 ・会場カメラ中継   オープンキャンパス会場からいくつかの代表的なスポットを選び、ネットワークを通して生中継するコーナーです。図1.5.6のようにホームページの形で見ることができます。このシステムにはC

参照

Outline

関連したドキュメント

関東 テレビ神奈川 取材 海と日本プロジェクト連携 関東 新潟放送 取材 海と日本プロジェクト連携 関西 化学と教育 67巻4号 報告書. 関西 白陵高等学校 生物部 twitter

1.実態調査を通して、市民協働課からある一定の啓発があったため、 (事業報告書を提出するこ と)

宝塚市内の NPO 法人数は 2018 年度末で 116 団体、人口 1

執務室は、フロア面積を広くするとともに、柱や壁を極力減らしたオー

 「事業活動収支計算書」は、当該年度の活動に対応する事業活動収入および事業活動支出の内容を明らか

  総合支援センター   スポーツ科学・健康科学教育プログラム室   ライティングセンター

❸今年も『エコノフォーラム 21』第 23 号が発行されました。つまり 23 年 間の長きにわって、みなさん方の多く

Ⅲで、現行の振替制度が、紙がなくなっても紙のあった時に認められてき