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(3) 資料について 1 概要主人公のともこが 仲良しのまいに クラスの女子でフェスティバルに行かない と誘われる しかし さとみは嫌いだから誘わないで と言われてしまう ともこはよくないと思いつつも さとみに声を掛けることも まいにやめさせる行動も取れずにもやもやした思いで過ごしている すると さ

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Academic year: 2021

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道徳学習指導案

平成27年11月24日(火)第3校時 3年松組(3年松組教室)指導者 深澤 利光 1 主題名 勇気を出せたら 1-(3)正しい判断・勇気 2 資料名「思いきって言ったらどうなるの?」(出典「ゆたかな心」道徳3年 光文書院より) 3 主題設定の理由 (1)ねらいとする道徳的価値について ① 学習内容:学習指導要領上の位置づけ 本授業は、小学校学習指導要領の道徳 第3学年及び4学年の内容1-(3)「正しいと判断したこと は、勇気をもって行う。」を受けて設定するものである。 勇気ある行動とは、利害や権力に左右されることなく、正しいと思うことに対してその実現に向け積極 的に行動することである。子どもは、学校や社会での集団生活の経験を通して、心の成長と共に物事に対 する判断力を身に付けていく。しかし、判断はできても行動に移すことは容易ではなく、そこには様々な 心理的葛藤がある。正しいと思っていても行動できなかったり、悪いと知りつつも流されてしまったり、 自分の弱さに負けてしまうこともある。勇気ある行動を取ることの難しさを知るとともに、実現できた ときの達成感や清新さについて考える事をねらいとしている。 ② 育てたい児童の姿 3年生は人間関係が小集団化する傾向が見られる。友だちとの関わり合いの中でも、自分の意見を言 えずに集団に流されてしまう場面は少なくない。グループに所属することで安心したり、友だちがいる 実感を得られたりする。正しい行動を取ることの必要性を理解しているものの、集団に所属する中で行 動に移すことは容易ではなく、「嫌われたくない」「自分が被害者になりたくない。」という自己防衛の 心の壁が存在する。行動を実現する困難さに着目するとともに、弱い自分に勝ち、行動することで得られ る自信や清新さに対する価値を深め、正しいと思うことは勇気をもって行おうとする態度を育てていき たい。 (2)児童の実態(本学級の児童 13名) 本学級の児童は、単学級学年のため、同一クラスで3年間を過ごしてきた。学級内の規範意識が高く、 善悪の判断をする力は備わっている。日常の生徒指導の中でも、善悪を判断することの重要性や、正しい と思ったことを積極的に行動することの大切さを指導してきた。また、5月の道徳「よわむし太郎」の授 業においては、命を懸けて白鳥を守った、太郎の勇気ある行動に共感し、行動することの大切さを理解し てきた。しかし、実際の学校生活においては、周囲に臆して考えが言えなかったり、友だちの誤った行動 を指摘できなかったりするなど、正しいと分かっていても行動に移せない場面を見かけることがある。 そこで、「勇気ある行動を実現すること」の困難さについて考えを深めていき、その葛藤を乗り越えて行 動できた時の達成感や清新さと、できなかった時の後悔の両方の心情を考える事を通して、勇気を出す ためには何が大切なのかについて考えさせることが求められる。

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(3)資料について ① 概要 主人公のともこが、仲良しのまいに「クラスの女子でフェスティバルに行かない」と誘われる。しかし、「さとみ は嫌いだから誘わないで」と言われてしまう。ともこはよくないと思いつつも、さとみに声を掛けることも、まいに やめさせる行動も取れずにもやもやした思いで過ごしている。すると、さとみから「ねえ、ともこさん。わたしもい っしょに行っていいかな。」と問いかけられ、答えに詰まってしまう。 ② 資料活用の工夫 まいの行為がよくないと思いつつも、それに対して行動できない主人公の葛藤する気持ちを十分に考えさせる。 そこには、「まいに嫌われたくない。」「自分は仲間はずれにされたりしたくない。」という弱い自分が壁になって いること、それと同時に「やっぱり勇気を出してやめさせなきゃ。」「いじめはよくない。」という心情を理解する ことを通して人間理解を深めていく。 中心発問は『わたしが「いいよ。」と言えた時と、言えなかった時の気持ちは?』と投げかけ、行動できた時だけ でなく、できなかった時の心情も考えさせることで道徳的価値の自覚を深めさせると共に、葛藤を乗り越えて行動 できたからこそ味わえる清新さと、勇気に対する価値理解を深め、自分も勇気ある行動をしていこうとする態度を 育てていく。 4 指導の工夫 ・導入では2種類のアンケートを提示し、善悪の判断はできるが、それを行動に移すことができていない実態を簡 潔に把握させ、本時の道徳的価値への方向付けをする。 ・授業の始めに道徳のルールと発表の仕方(話型)を確認する。 ・道徳的価値に対しての多様な感じ方や考え方を理解できるようハンドサインを活用する。 ・登場人物の人間関係を把握しやすくするために、場面絵を用いて相関図を掲示しながら読み聞かせをする。ま た、基本発問:緑と中心発問:黄を模造紙に書いて掲示し、発問の軽重を意識した授業構成をしていく。 ・机間巡視を行い、ねらいとする価値から遠いものから出させたり、発言機会が少ない児童を意図的に指名したり することで多様な価値を引き出し、本時のねらいに近づけていく。 ・主人公の葛藤に着目させるために、登場人物の心の中を教師と共に役割演技をさせて感じ取らせる。また、板書 を工夫し主人公の葛藤する気持ちを視覚的にとらえやすくする。 ・本時の道徳的価値に対する自己の生き方について考えを深めさせるために、自己のふりかえりの時間を確保する。 5 本時の学習 (1)ねらい 勇気ある行動をすることの困難さを知り、正しいと判断したことは、勇気をもって行おうとする態 度を育てる。 (2)授業の視点 主人公が葛藤する気持ちを乗り越えて行動できた時の心情と、できなかった時の心情を考えさせた ことは、児童が勇気を行動に移す際に大切なものを考え、勇気に対する価値理解を深めさせる上で有 効であったか。 (3)準備 アンケート結果 ワークシート 登場人物の掲示物 発問用掲示物 役割演技の面

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(4)展開 過 程 学習活動 ○基本発問 ◎中心発問 ☆補助発問 ・予想される児童の反応 時 間 指導上の留意点 導 入 1、アンケート結果か ら、学習の見通しをも つ。 ○良くないと分かっているのに止められない。 どんな気持ちがあれば止められるのかな? ・思いやり。 ・勇気。 ・悪いことは悪いって言える気持ち。 5 ・2種類のアンケートを提示する ことで、善悪を判断することと、行 動に移すことの違いに着目させ、 道徳的価値の方向付けをする。 ・相互指名を円滑にするために、座 席はコの字型の配置にする。 展 開 2、資料の読み聞かせ を聞く。 3、役割演技を取り入 れて、主人公が葛藤す る気持ちを考える。 4、行動できた時と、 できなかった時の主 人公の気持ちを考え る。 ○「え、そうなの。だけど…。」と言った時のわ たしの心の中は? ・さとみちゃんってそんなに嫌な子なの? ・それって仲間はずれじゃないのかな? ・みんなで行ったほうが楽しいのにな。 ・さとみちゃんだけ誘わないのはよくないよ。 ・さとみちゃんに声をかけたいけど…。 ○まいがしていることって? ・なかま外れ ・いじめ ○何と何がたたかっているの? 「このままだまってよう。」 ・まいちゃんに嫌われたくない。 ・もめごとに関わりたくない。 ・わたしが仲間外れにされるのはいやだ。 「声をかけよう。」 ・仲間外れはよくないよ。 ・いじめは絶対だめだよ。 ・みんなで行った方が楽しいよ。 ・きっとまいちゃんも分かってくれるよ。 ◎わたしが「いいよ。」と言えた時と、言えなか った時の気持ちは? 「いいよ。いっしょに行こう。」 ・勇気を出して言えてよかった。 ・すっきりした。 ・さとみちゃんのために言えてよかった。 ・いじめはよくないから言えてよかった。 「…(無言)」 35 ・登場人物の関係性が理解できる ように、教師の読み聞かせと補助 教 材 の 併用 に よ る資 料 提示を 行 う。 ・特定の児童に誤解が生じないよ うに、登場人物の名前に配慮する。 ・役割演技では、「だまっていよう」 「 さ と みち ゃ ん にも 声 をかけ よ う」という主人公の二つの自我を 推定して演じさせ、葛藤する気持 ちを十分にとらえさせる。 (片方は教師が担当) ・自己防衛の気持ちと勇気ある行 動をする必要性の間で葛藤する気 持ちを視覚的に理解させるため板 書を工夫する。 ・観衆の子どもたちにも自分が主 人公だったらどうか考えながら見 学させる。 ・葛藤を乗り越えて行動できた時 の清新さを感じさせ価値理解を深 めさせる。 ・行動できない時の心情を考えさ せることで、もやもやした気持ち や後悔の念が続くことを感じさせ る。 ・行動することの難しさを感じさ せ、人間理解を深めさせる。

テーマ 勇気を出せたら

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5、自己の振り返りを する。 ・もっともやもやする…。 ・ごめんね。さとみちゃん。 ・まいちゃんに嫌われそうだからごめん…。 ・さとみちゃん、かなしむかな? ○今までの自分を振り返って、「わたし」のよう な気持ちになったことはありませんか? ・宿題をやってこなかった子に注意しようと思 って、注意することができた。 ☆言いづらくなかったの? ☆何で言ってあげようと思ったの? ・悪口を言っている友だちに注意しようと思っ たけど言えなくてもやもやした。 ☆でも言おうと思ったの? ☆なぜ? ・注意したあと、嫌われないか不安になった。 ☆なぜそんな気持ちになったのだと思う? ☆つぎ同じような場面があったらどうする? ・できる時とできない時があった。 ☆それってどんな時かな? ☆できた時はどんな気持ちだった? ・今までの生活を振り返らせ、児童 の自己理解を深めることで、自ら の課題に向かう意識を高めさせて いく。 ・児童が経験を振り返り安くする ために、主人公が感じた気持ちに そって考えるように声をかける。 ・経験を具体的に振り返られるよ うに、例をいくつか挙げてからワ ークシートに記入させる。 ・児童の発言に対して補助発問を 行い、自身の経験で感じた葛藤や 清新さを引き出させる。 終 末 6、教師の説話を聞 く。 ・先生でも悩むんだなぁ。 ・わたしもそういう気持ちになったことある。 ・勇気を出すのは簡単じゃないけど、出せたら すっきりするんだなぁ。 5 ・児童が共感できるように、説話を 美談で終わらせず、葛藤した気持 ちを強調して伝える。 6評価 ○正しいと判断したことを、勇気をもって行うことの難しさや実践できた時の清新さに気付くことが できたか。(ワークシート) 7板書計画 第 二 十 二 回 道 徳 わたし(ともこ) テ ー マ 勇 気 を 出 せ た ら 思 い き っ て 言 っ た ら ど う な る の ? わ た し が 「 い い よ 。 」 と 言 え た 時 と 言 え な か っ た 時 の 気 持 ち は ? 児童の発言 クラスの男女 「 ・ ・ ・ 。 」 さとみ 児童の発言 「 い い よ 。 」 まい

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道 徳 指 導 に お け る 自 己 研 修 の ま と め 板倉町立南小学校 教諭 深澤 利光 1 道徳指導における自己研修テーマ 「自分の思いを表現し、他者の考えに気付くことのできる児童の育成」 2 課題把握と解決のための手立て 【課題】 【手立て】 ・児童が思いを表現する場の確保 〇「書く」だけではない表現方法を取り入れる ・継続的・計画的な道徳の指導 〇授業を一過性のものにしないための掲示物の工夫 ・「考え・議論する」道徳科を意識した授業づくり 年間指導計画・別葉を作成して計画的な指導を実践す る ・自己の振り返りの時間の確保 〇「よい話道徳」で終わらない道徳の授業 資料から離れ「考え・議論」できる発問の設定、授業構 成 〇資料理解の時間短縮・主発問までを簡素化していく 資料を事前に読み込ませる 3 実践の概要 児 童 の ワ ー ク シ ー ト 表情マークによる感情の類型化 ○表情マークによる類型化 思ったことを書くことや、言葉にして伝えるこ とが困難な児童に対応し、全ての児童に考えを表 現させるために、感情を表したイラストで表現す る方法を取り入れた。主人公の心情を言葉ではな く、感情のイラストで表現することで、言語化が 難しい児童も考えを表すことができるようになっ た。また、同じマーク同士で類型化を図る中で、 他者理解を深めることができた。 ○年間指導計画・道徳別葉の作成 、 教室後方の黒板を活用した道徳資料の掲示 研修を通して道徳も他教科同様「積み上げ」が大切であると感じるようになった。一単位時間のみで終わ ることなく、学校の教育活動全体を通じて道徳教育を推進し、年間を通して計画的に行っていくことが道徳 性のさらなる育成につながると考える。また、教室内でも授業で用いた掲示物を掲示することで、児童が日 常生活で考えたり、生徒指導の場面で用いたりすることもできた。

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道 徳 的 行 為 へ の つ な が り ○保護者との連携 保護者からのメッセージには、「こういう子 になってほしい」という思いが込められてい る。子どもはそれを知ることで、道徳的行為を していく大切さを感じるようになった。時間 を掛けて自己を振り返ったり、保護者と一 緒に考えたりすることで、自己の生き方に ついての考えを深めることができた。ま た、保護者の教育方針や考え方を知ること もできた。 ○「議論する道徳」を意識した発問 道徳の授業でありがちな「道徳的価値の押しつけ」「よい話で終わってしまう道徳」を避け、児童が本音で議論 できる授業にしていくためには、自分事に置き換えて考える発問が必要であると考えた。「自分ならどう行動する か」「それができる(できない)のはなぜだろう」「その人物のすごさって何だろう」を考えさせることで、児童の 発言も活性化し、様々な考えを議論し価値理解を深めることができた。 校長・教務主任による参観 授業後の指導・助言 価 値 の 深 ま り 「しあわせの王子」の授業 自己を犠牲にしてまで人びとを救う王子とつばめ 年間指導計画の作成 道徳別葉の作成 【 児 童 】 で き な い よ 。 で き た 王 子 は す ご い な ぁ 。 王 子 ほ ど で は な い け ど 自 分 が が ま ん し た こ と は あ る な … ○校長・教務主任による授業参観と指導助 言 毎時間の道徳の授業を校長・教務主任に 参観してもらい、授業後に指導・助言を頂 いた。それによって、授業の課題に対する 手立てを考え、次の授業に生かすことがで きた。自分では気付いていない点を指導し て頂き、大変勉強になった。 【 発 問 】 自 分 を ぎ せ い に し て ま で 人 の た め に 行 動 し た こ と は あ り ま す か ? 【 切 り 返 し 】 王 子 や つ ば め の す ご さ っ て 何 だ ろ う ? 4 1年間のまとめ 一年間の研修を通して先生方にご指導を頂けたこと、また、授業研究・改善に向けて全力で取り組むことの できる環境を整えて頂いたことに心から感謝しています。「考え・議論する道徳」になったかと言えば、まだ まだ課題は山積ですが、道徳指導の基礎・基本は少し身に付けられたのではないかと思います。一年前は全く 指導の仕方が分からなかった道徳ですが、今ではその奥深さに指導の楽しさを感じています。 今後は心情道徳にならないような発問の吟味、子どもが自分の思いを自由に表現できる場の設定、授業の終 末で自己の生き方について考えるような授業展開の3つを更に意識して授業改善に取り組んでいきたいと思い ます。 授業で子どもが感じたこと 保護者の思い

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