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( 2 ) 平成 22 年 5 月 20 日 ( 隔月 1 回発行 ) 第 243 号 平成 21 年度生乳需給状況及び平成 22 年度計画生産について 東北生乳販売農業協同組合連合会宮城支所みやぎの酪農農業協同組合 平成 21 年度生乳計画生産目標数量は 20 年度受託実績 7,625,936 ト

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(1)

宮城県畜産協会ホームページ

み や ぎ

畜 産 情 報

発 信 基 地

U R L http://miyagi.lin.gr.jpEメール info@mygchiku.or.jp

も く

C O N T E N T S

発   行   所 編 集 発 行 人 印   刷   所 木 村 春 雄 宮城県知事 村 井 嘉 浩 ㈱東北プリント 仙台市宮城野区安養寺三丁目11番24号 電話 022−298−8473 PRINTED WITH SOY INKTM 古紙パルプ配合率 70%の再生紙と、 植物性大豆油インキを使用しています。 平成21年度生乳需給状況及び  平成22年度計画生産について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2−3 平成21年度家畜共済事業実績について・・・・・・・・・・・・・ 4−5 平成21年度みやぎ総合家畜市場の現状と今後の見通し・・・・ 6 基幹種雄牛「茂洋」号枝肉成績からみる“驚異”の能力・・・・ 7 国内における口蹄疫の発生について・・・・・・・・・・・・・・・ 8−9 〈衛生便り〉牛コロナウイルス感染症について・・・・・・・・・ 9 〈畜試便り〉「茂洋」の産子調査結果・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10 第46回宮城県同志会ホルスタイン共進会開催のお知らせ・・・・ 11 〈農業大学校生の抱負〉宮城県農業大学校に入学して・・・・・ 11 〈Newface〉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 「茂洋」号 〈父:茂勝×母方祖父:糸晴波〉【宮城県畜産試験場繁養】

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平成21年度生乳需給状況及び平成22年度計画生産について

東北生乳販売農業協同組合連合会宮城支所

み や ぎ の 酪 農 農 業 協 同 組 合

平成21年度生乳計画生産目標数量は20年度受託実績7,625,936㌧に対し1.7%増になり、生乳生産の回復・拡 大を図るよう設定され、指定団体への配分については、20年度実績に対して北海道は103%、都府県は100% を上限数量とすることで決定され、酪農家段階への計画生産数量の配分については、20年度の生乳出荷実績 数量以上の計画生産目標数量が配分され、前年度以上の生乳生産ができることとなりました。 1.生乳需給状況 (1)全 国 平成21年度の全国の総受託乳量は7,582,867㌧、前年対比で△0.6%減少し、18年度以降4年連続で前年を下 回りました。地区別には北海道が前年対比で+0.9%増加し、12・1月を除く月で前年を上回り全国に占める 生産受託実績シェアーは49.6%となっています。一方、都府県は△2.0%減少し生産の回復には至っていません。 (2)東 北 東北の総受託乳量は633,112㌧、前年対比で△2.1%減少し、21年度に入り減少幅が小さくなってきているの で今後の動向に期待したい。県別では各県とも前年を下回る実績となりましたが、岩手県はほぼ前年並みと なっています。また、計画生産の生乳供給目標数量(チーズ・全乳哺育を除く)635,144㌧に対しては△7,418 ㌧の未達となりました。 (3)用途別販売実績(東北) 用途別販売実績は、飲用牛乳向けが前年度に引き続き、景気低迷や他飲料との競合等により、消費は伸び 悩み、対前年比で△5.5%減少し、16年8月以降68ヶ月連続で前年割れとなりました。はっ酵乳等向けは+3.1% と増加しましたが、12月以降は前年を下回って推移しており今後の動向を注視したい。特定乳製品向けは飲 用牛乳向け減少の反動もあり+18.8%と2ケタの増加となり、その他生クリーム向け及びチーズ向けは、それ ぞれ△15.3%、△2.5%の減少となりました。 (4)宮城県 本県の総受託販売乳量は138,471㌧、前年対比で△2.6%減少し、その減少量は1日当たりの乳量に換算する と約10㌧になります。また、生乳計画生産の目標数量142,124㌧に対しては△3,652㌧の未達となり、3団体と も計画生産目標数量を下回りました。 2.平成22年度生乳計画生産 生乳需給をめぐる環境は、景気後退等を背景に生乳需要量の減少等の極めて流動的な状況にあるが、大幅 な減少を回避しつつ、安定的な酪農経営を目指すため、平成22年度の生乳計画生産対策については、昨年度 に引き続き中期的な生乳生産基盤の確保を視野に入れた対応を行うこととなりました。 具体的供給目標数量は、①・Jミルクの国産生乳需給予測数量に基づき設定する『販売基準数量』、②・中期的 に想定される需給動向を踏まえて設定する『特別調整乳数量』、③・新規需要を創出する観点から設定する『選 択的拡大生産数量』の3つの生産枠合計で設定され、21年度実績見込数量に対して一律配分されました。 平成22年度の目標数量は、下記のとおりに決定いました。 宮 城 県:・135,444㌧ みやぎの:・ 74,921㌧ 全農宮城:・ 22,557㌧ 宮城酪農:・ 37,966㌧ (販売課 菅原 久義)

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月 地区名 10 月 前年比 11 月 前年比 12 月 前年比 1 月 前年比 2 月 前年比 3 月 前年比 21年度計 前年比 北 海 道 314,955 100.6 302,018 100.5 316,210 99.8 322,197 99.8 292,709 100.1 325,039 100.3 3,824,220 100.9 都 府 県 306,225 99.0 298,971 99.0 312,171 98.4 317,258 97.5 293,845 97.5 330,754 97.4 3,758,646 98.0 全   国 621,180 99.8 600,988 99.7 628,381 99.1 639,456 98.6 586,554 98.8 655,794 98.8 7,582,867 99.4 月 県 10 月 前年比 11 月 前年比 12 月 前年比 1 月 前年比 2 月 前年比 3 月 前年比 21年度計 前年比 青 森 5,882,681.0 96.0 5,814,089.0 97.6 6,089,109.0 95.6 6,137,990.0 97.6 5,704,619.0 100.0 6,252,801.0 95.9 72,085,167.0 96.7 岩 手 17,809,841.0 99.4 17,118,702.0 100.2 17,992,474.0 99.4 18,129,231.0 99.5 16,778,200.0 98.9 18,764,625.0 100.6 215,269,257.0 99.3 宮 城 11,353,937.0 97.4 11,052,288.0 98.4 11,474,634.0 97.7 11,649,777.0 97.0 10,663,483.0 96.6 11,863,033.0 96.6 138,471,516.0 97.4 秋 田 2,624,722.0 95.2 2,534,233.0 95.2 2,656,929.0 94.2 2,679,239.0 94.2 2,446,287.0 94.0 2,727,778.0 93.8 32,108,354.0 95.9 山 形 6,524,465.1 98.2 6,376,254.3 96.9 6,639,999.0 97.2 6,880,756.4 98.3 6,253,324.9 96.7 7,051,179.9 98.2 80,815,466.1 97.1 福 島 7,850,383.0 99.7 7,554,181.0 100.4 7,823,337.0 99.5 8,010,608.0 98.7 7,319,745.0 97.9 8,196,355.0 97.8 94,363,130.0 97.6 計 52,046,029.1 98.3 50,449,747.3 98.8 52,676,482.0 98.1 53,487,601.4 98.2 49,165,658.9 97.8 54,855,771.9 98.1 633,112,890.1 97.9 月 用 途 10 月 前年比 11 月 前年比 12 月 前年比 1 月 前年比 2 月 前年比 3 月 前年比 21年度計 前年比 総 受 託 販 売 乳 量 52,046,029.1 98.3 50,449,747.3 98.8 52,676,482.0 98.1 53,487,601.4 98.2 49,165,658.9 97.8 54,855,771.9 98.1 633,112,890.1 97.9 飲用等向け 飲 用 牛 乳 向 け 39,449,666.1 98.2 36,139,157.3 91.8 34,742,578.0 94.8 35,477,295.4 97.7 34,424,275.9 95.9 34,450,695.9 99.4 437,265,252.1 94.5 (うち学乳向け) 3,062,098.0 93.5 2,966,773.6 100.2 2,667,760.7 99.4 2,327,919.0 95.7 3,244,602.8 98.0 2,181,205.0 107.9 31,549,040.2 97.3 はっ酵乳等向け 5,346,939.0 100.4 5,157,124.0 105.9 4,665,507.0 97.7 4,879,090.0 99.3 4,366,691.0 85.0 5,194,327.0 90.3 65,166,353.0 103.1 乳製品向け 特定乳製品向け 4,443,355.0 107.2 6,005,087.0 177.1 9,755,169.0 123.8 10,640,862.0 103.4 8,237,897.0 124.1 12,299,199.0 99.3 95,532,838.0 118.8 (うち委託加工向け) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 生クリーム等向け 2,339,762.0 82.4 2,745,180.0 91.6 3,062,035.0 76.9 2,042,863.0 82.3 1,741,559.0 79.7 2,476,173.0 93.5 29,761,707.0 84.7 チ ー ズ 向 け 460,417.0 96.3 397,499.0 97.8 445,303.0 106.7 441,601.0 95.4 389,916.0 99.2 429,487.0 90.1 5,317,390.0 97.5 全 乳 哺 育 向 け 5,890.0 100.0 5,700.0 100.0 5,890.0 100.0 5,890.0 100.0 5,320.0 100.0 5,890.0 100.0 69,350.0 100.0 項 目 団体名 販売乳量 前年比 進度率 未達・超過 前年実績 目標数量 み や ぎ の 76,583,209 97.5 97.6 △・1,875,806 78,518,833 78,459,015 全 農 宮 城 23,056,452 94.7 95.4 △・1,099,651 24,352,008 24,156,103 宮 城 酪 農 38,831,855 98.9 98.3 △・677,027 39,253,415 39,508,882 宮 城 県 138,471,516 97.4 97.4 △・3,652,484 142,124,256 142,124,000

平成21年度全国生乳受託実績

(単位:㌧、%)

平成21年度東北生乳受託・用途別販売実績

(単位:kg、%) (単位:kg、%)

平成21年度宮城県生乳受託販売実績

       (標準進度率100.00%)         (単位:kg、%)

(4)

平成21年度家畜共済事業実績について

NOSAI宮城 家畜課

平成21年度の家畜共済の引受及び事故実績について報告いたします。 [引 受] 大家畜について、頭数で前年度より3,580頭減少の120,902頭、共済金額で12億9,610万円減少の168億2,705万 円となりました。飼養者の高齢化や後継者不足による廃業、配合飼料の高値推移や子牛市場価格、枝肉市場 価格の低下による農家の経済的理由等により引受減少となりました。 中家畜について、大規模農家の未加入等により、頭数で前年度より2,662頭減少の10,086頭、共済金額で2,200 万円減少の1億6,706万円となりました。 これにより、合計での引受頭数は130,988頭(前年対比95.5%)、共済金額は169億9,412万円(前年対比 92.8%)となりました。 家畜共済引受実績は表1のとおりです。 [事 故] 死廃事故について、頭数では前年度より803頭減少の4,869頭、支払共済金では4,009万円減少の5億2,857万 円となりました。死廃事故で発生の多い病傷名は、乳用成牛は関節炎、ダウナー症候群、心不全、乳用胎児 は原因不明の胎児の死亡、肥育牛は心不全、肝炎、肺炎、その他の肉用成牛は心不全、肺炎、腰痿、その他 の肉用子牛等は原因不明の胎児の死亡、心不全、腸炎となっています。家畜共済死廃事故実績は表2のとお りです。 病傷事故について、件数では前年度より1,959件減少の55,200件、支払共済金で1,492万円減少の7億1,160万 円となりました。病傷事故で発生の多い病傷名は、乳用成牛は急性乳房炎、黄体遺残、乳熱、肥育牛は肝炎、 肺炎、気管支炎、その他の肉用成牛は卵巣静止、黄体遺残、卵胞嚢腫、その他の肉用子牛等は腸炎、肺炎、 胃腸炎となっています。家畜共済病傷事故実績は表3のとおりです。 [まとめ] 家畜の死廃、疾病等による畜産農家の経済的損失は、支払共済金でもわかるとおり少なくありません。N OSAIは関係機関、団体と連携し、①乳用牛で周産期疾患、乳房炎、運動器疾患に対する損害防止と指導、 ②肉用牛で繁殖障害、寄生虫性腸炎に対する損害防止と指導、③超音波診断装置を利用した繁殖関係の損害 防止と指導、④代謝プロファイルテストによる飼料給与等の指導、⑤予防注射の実施など、組合員の事故防 止と生産性向上の支援に努めております。畜産経営安定のため家畜共済への加入をお勧めするとともに、事 故予防等の相談があれば最寄りの家畜診療センターにお問合せいただくよう紹介し、家畜共済事業実績の報 告とします。 (家畜課課長 遠藤 和浩)

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家畜の種類等 頭 数 平成21年度 平成20年度 増  減 頭 共済金額 円 頭 数頭 共済金額 円 頭 数頭 共済金額 円 乳 牛 の 雌 23,723 2,730,959,722 24,193 2,829,986,063 △・470 △・99,026,341 ( 成 乳 牛 ) 16,155 2,478,661,623 16,815 2,564,365,010 △・660 △・85,703,387 ( 育 成 乳 牛 ) 2,009 154,799,903 1,839 133,582,604 170 21,217,299 ( 乳 用 子 牛 ) 396 17,706,848 363 15,362,837 33 2,344,011 ( 乳 用 胎 児 ) 5,163 79,791,348 5,176 116,675,612 △・13 △・36,884,264 肥 育 牛 25,060 4,105,322,770 25,274 4,096,951,090 △・214 8,371,680 ( 肥 育 用 成 牛 ) 24,486 4,064,301,082 24,741 4,066,281,444 △・255 △・1,980,362 ( 肥 育 用 子 牛 ) 574 41,021,688 533 30,669,646 41 10,352,042 そ の 他 の 肉 用 牛 72,088 9,978,781,775 74,979 11,182,392,941 △・2,891 △・1,203,611,166 (その他の肉用成牛) 36,524 7,682,490,327 37,726 7,914,576,125 △・1,202 △・232,085,798 (その他の肉用子牛) 5,763 634,073,184 6,049 695,636,795 △・286 △・61,563,611 (その他の肉用胎児) 29,801 1,662,218,264 31,204 2,572,180,021 △・1,403 △・909,961,757 肉 用 種 種 雄 牛 17 6,988,800 15 5,890,000 2 1,098,800 一 般 馬 14 5,000,000 21 7,940,000 △・7 △・2,940,000 ・ 大 家 畜 計 120,902 16,827,053,067 124,482 18,123,160,094 △・3,580 △・1,296,107,027 種 豚 1,084 76,919,000 1,442 94,168,168 △・358 △・17,249,168 肉 豚 9,002 90,150,800 11,306 94,907,900 △・2,304 △・4,757,100 ・ 中 家 畜 計 10,086 167,069,800 12,748 189,076,068 △・2,662 △・22,006,268 合 計 130,988 16,994,122,867 137,230 18,312,236,162 △・6,242 △・1,318,113,295 [表1] 家畜共済引受実績 家畜の種類等 頭 数 平成21年度 平成20年度 増  減 頭 支払共済金額 円 頭 数頭 支払共済金額 円 頭 数頭 支払共済金額 円 乳 牛 の 雌 1,954 247,318,016 1,883 244,637,379 71 2,680,637 ( 成 乳 牛 ) 1,606 238,803,522 1,551 234,227,844 55 4,575,678 ( 育 成 乳 牛 ) 32 1,913,439 30 1,630,124 2 283,315 ( 乳 用 子 牛 ) 5 176,093 7 306,521 △・2 △・130,428 ( 乳 用 胎 児 ) 311 6,424,962 295 8,472,890 16 △・2,047,928 肥 育 牛 585 77,963,315 568 76,183,737 17 1,779,578 ( 肥 育 用 成 牛 ) 549 75,669,052 521 73,848,969 28 1,820,083 ( 肥 育 用 子 牛 ) 36 2,294,263 47 2,334,768 △・11 △・40,505 そ の 他 の 肉 用 牛 1,717 196,559,346 1,766 231,400,856 △・49 △・34,841,510 (その他の肉用成牛) 462 98,393,233 481 106,848,936 △・19 △・8,455,703 (その他の肉用子牛) 120 12,602,827 130 14,318,718 △・10 △・1,715,891 (その他の肉用胎児) 1,135 85,563,286 1,155 110,233,202 △・20 △・24,669,916 肉 用 種 種 雄 牛 0 0 1 414,787 △・1 △・414,787 一 般 馬 0 0 1 400,000 △・1 △・400,000 ・ 大 家 畜 計 4,256 521,840,677 4,219 553,036,759 37 △・31,196,082 種 豚 41 2,156,148 95 5,130,441 △・54 △・2,974,293 肉 豚 572 4,580,871 1,358 10,507,354 △・786 △・5,926,483 ・ 中 家 畜 計 613 6,737,019 1,453 15,637,795 △・840 △・8,900,776 合 計 4,869 528,577,696 5,672 568,674,554 △・803 △・40,096,858 [表2] 家畜共済死廃事故実績 家畜の種類等 件 数 平成21年度 平成20年度 増  減 件 支払共済金額 円 件 数件 支払共済金額 円 件 数件 支払共済金額 円 乳 牛 の 雌 15,473 257,403,146 15,693 253,835,458 △・220 3,567,688 ( 成 乳 牛 ) 14,386 248,131,340 14,545 244,635,062 △・159 3,496,278 ( 育 成 乳 牛 ) 423 3,744,716 442 3,665,620 △・19 79,096 ( 乳 用 子 牛 ) 54 513,780 51 521,790 3 △・8,010 ( 乳 用 胎 児 ) 610 5,013,310 655 5,012,986 △・45 324 肥 育 牛 9,596 115,166,400 10,410 116,655,500 △・814 △・1,489,100 ( 肥 育 用 成 牛 ) 9,228 110,759,980 9,879 111,423,400 △・651 △・663,420 ( 肥 育 用 子 牛 ) 368 4,406,420 531 5,232,100 △・163 △・825,680 そ の 他 の 肉 用 牛 30,069 338,670,683 30,934 355,380,067 △・865 △・16,709,384 (その他の肉用成牛) 14,110 130,865,926 14,562 136,730,867 △・452 △・5,864,941 (その他の肉用子牛) 3,064 37,294,020 2,980 37,502,810 84 △・208,790 (その他の肉用胎児) 12,895 170,510,737 13,392 181,146,390 △・497 △・10,635,653 肉 用 種 種 雄 牛 0 0 3 55,400 △・3 △・55,400 一 般 馬 5 42,340 7 35,880 △・2 6,460 ・ 大 家 畜 計 55,143 711,282,569 57,047 725,962,305 △・1,904 △・14,679,736 種 豚 57 326,410 112 567,810 △・55 △・241,400 ・ 中 家 畜 計 57 326,410 112 567,810 △・55 △・241,400 合 計 55,200 711,608,979 57,159 726,530,115 △・1,959 △・14,921,136 [表3] 家畜共済病傷事故実績

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平成21年度みやぎ総合家畜市場の現状と今後の見通し

全農宮城県本部畜産部

みやぎ総合家畜市場

平成21年度の畜産をめぐる状況は、飼料価格は一時期より低下したものの高い水準で推移し、合わせて経 済不況が長引き、消費が大きく伸び悩み枝肉価格、素牛価格の低迷が続き依然厳しい年でありました。 そうした中、みやぎ総合家畜市場の子牛取引頭数は20,484頭と、前年対比101.1%の実績でありました。この 取引頭数は、平成18年度以降4年連続20,000頭を越える取引頭数で、全国の子牛市場の中でも上位の実績とな りました。 しかしながら、表−1に示すように平成21年度県内出荷JA別の子牛取引頭数の実績を見ると、平成20年 度と比べ地域格差が出てきており、地域によっては生産基盤の維持に苦慮していることが伺えます。今後の 産地としての基盤づくりに一層の努力が必要と考えます。 一方、平成21年度の子牛市場取引価格は、表−2に示すように枝肉価格の影響を受け、その流れは子牛価格 の市況にも大きな影響を及ぼし、前年と比べ17,000円も下回る相場展開で、中々上昇基調とはなりませんでした。 しかし、このような相場は全国的であり、一部の地域を除きどこの子牛産地も大変な一年となりました。 子牛の取引価格の実情は、中間相場が空洞化しており上下の価格差が大きな相場展開で、依然として質・ 量兼備を備えた発育の良好な子牛は高値で推移しており、改めて種牛性及び常日頃の飼養管理の重要性を認 識したところであります。相場低迷時にこそ、計画交配及び更なる子牛市場評価向上対策が必要と考えます。 次に、購買者の動向ですが、表−3に示すように取引頭数の約6割が県内のJA及び個人が購買、残り約 4割が県外の購買となっており、平成19年度からの3年間を見ても同様の割合となっています。 又、残り4割の45%が山形県からの購買者であり、残りが山形県以外の県外購買者であり、平成20年度は 特に、福島県、茨城県、千葉県、静岡県、奈良県が前年対比で大きく購買頭数を伸ばしておりました。 今後更なる、新たな購買者の誘致が必要であり、そのためにも種雄牛を絞った特色のある宮城の子牛を生 産することが必要と思われます。 最後に、平成22年度子牛価格動向については、国内外の経済状況や畜産情勢から見れば急激な反発材料は 見当たらないが、県基幹種雄牛「茂洋」号の一般肉牛出荷が始まり、好成績が伝えられ子牛価格にも今まで 以上の評価が期待される事から、「茂洋」号の飛躍の年になってもらいたいと思います。 尚、更なる和牛産地としての発展を期するべく努力してい きたいと思います。 又、みやぎ総合家畜市場を開設している全農宮城県本部畜 産部といたしても、和牛繁殖基盤の強化を図りながら、より よい市場運営に向けて努力していきたいと思いますので、今 後ともよろしくお願いいたします。 (畜産部 市場流通G 的場 俊次) 取引頭数 平均価格(雌) 平均価格(去勢) 平均価格 平成8年 23,042 345,484 428,156 390,740 平成9年 21,817 347,141 434,441 393,754 平成10年 21,338 352,636 422,035 390,286 平成11年 20,378 349,917 435,818 394,569 平成12年 19,887 369,419 445,366 411,462 平成13年 19,463 319,028 374,206 349,042 平成14年 19,997 353,875 421,417 389,542 平成15年 19,880 366,206 454,686 413,116 平成16年 19,554 400,684 498,327 453,708 平成17年 19,687 428,231 527,412 481,862 平成18年 20,360 444,669 551,117 502,164 平成19年 20,241 432,274 528,811 485,214 平成20年 20,257 335,570 404,500 373,147 平成21年 20,484 324,853 380,988 355,376 子牛市場取引価格の推移 表-2      (税込み) JA名 平成21年度 平成20年度 平成19年度 21/20対比 21/19対比 みやぎ登米 5,188 5,167 5,100 100.4・ 101.7・ 栗 っ こ 3,727 3,824 3,766 97.5・ 99.0・ み ど り の 2,518 2,454 2,486 102.6・ 101.3・ 加美よつば 1,914 1,770 1,811 108.1・ 105.7・ みやぎ仙南 1,517 1,495 1,448 101.5・ 104.8・ いしのまき 1,278 1,246 1,259 102.6・ 101.5・ いわでやま 1,251 1,291 1,330 96.9・ 94.1・ 南 三 陸 819 881 918 93.0・ 89.2・ 古 川 678 620 619 109.4・ 109.5・ あ さ ひ な 617 588 538 104.9・ 114.7・ 仙 台 427 383 370 111.5・ 115.4・ みやぎ亘理 141 142 142 99.3・ 99.3・ 名 取 岩 沼 57 22 22 259.1・ 259.1・ 農 業 公 社 295 254 313 116.1・ 94.2・ 岩出山牧場 47 41 51 114.6・ 92.2・ 全 農 宮 城 10 79 68 12.7・ 14.7・ 市 場 合 計 20,484 20,257 20,241 101.1・ 101.2・ 平成21年度みやぎ総合家畜市場子牛取引実績 表-1 平成21年度 平成20年度 平成19年度 H20頭数 比較 H19頭数比較 頭数 比率 頭数 比率 頭数 比率 宮 城 県 12,253 59.8・ 12,357 61.0・ 12,278 60.7・ −104 −25 北 海 道 26 0.1・ 0 0.0・ 0 0.0・ 26 26 青 森 県 23 0.1・ 160 0.8・ 363 1.8・ −137 −340 岩 手 県 57 0.3・ 107 0.5・ 81 0.4・ −50 −24 秋 田 県 0 0.0・ 3 0.0・ 1 0.0・ −3 −1 山 形 県 3,663 17.9・ 4,101 20.2・ 3,686 18.2・ −438 −23 福 島 県 508 2.5・ 150 0.7・ 175 0.9・ 358 333 茨 城 県 564 2.8・ 286 1.4・ 119 0.6・ 278 445 栃 木 県 35 0.2・ 204 1.0・ 827 4.1・ −169 −792 群 馬 県 183 0.9・ 110 0.5・ 223 1.1・ 73 −40 千 葉 県 811 4.0・ 617 3.0・ 428 2.1・ 194 383 富 山 県 142 0.7・ 99 0.5・ 77 0.4・ 43 65 東 京 都 370 1.8・ 378 1.9・ 206 1.0・ −8 164 神奈川県 30 0.1・ 38 0.2・ 19 0.1・ −8 11 新 潟 県 26 0.1・ 35 0.2・ 33 0.2・ −9 −7 長 野 県 69 0.3・ 18 0.1・ 28 0.1・ 51 41 静 岡 県 298 1.5・ 192 0.9・ 264 1.3・ 106 34 岐 阜 県 229 1.1・ 235 1.2・ 421 2.1・ −6 −192 愛 知 県 130 0.6・ 156 0.8・ 130 0.6・ −26 0 三 重 県 46 0.2・ 155 0.8・ 64 0.3・ −109 −18 滋 賀 県 0 0.0・ 27 0.1・ 92 0.5・ −27 −92 奈 良 県 570 2.8・ 461 2.3・ 431 2.1・ 109 139 兵 庫 県 96 0.5・ 14 0.1・ 56 0.3・ 82 40 徳 島 県 350 1.7・ 354 1.7・ 239 1.2・ −4 111 佐 賀 県 5 0.0・ 0 0.0・ 0 0.0・ 5 5 合 計 20,484 100.0・ 20,257 100.0・ 20,241 100.0・ 227 243 県外比率 40.1% 38.9% 39.3% 年次別県外別出頭数 表-3

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基幹種雄牛「茂洋」号枝肉成績からみる“驚異”の能力

宮城県農林水産部畜産課

平成19年3月に宮城県基幹種雄牛として、華々しくデビューした「茂洋」号産子の食肉市場一般出荷が平成 22年3月から始まり、現在まで12頭※が出荷されました。その「茂洋」号産子の枝肉成績はまさに“驚異”的 なもので、日本農業新聞、河北新報等のメディアにとりあげていただき、非常に多くの反響をいただきました。 今回は今までの枝肉成績を基に「茂洋」号の能力について紹介させていただきます。 (※4月末時点畜産課確認分) 1 「茂洋」号枝肉成績及び能力について 今まで出荷された12頭の成績を表1に示しました(表中No.2の枝肉写真を図1に示しました)。まず、こ こでひときわ目を引くのが、「茂洋」号の持つ脂肪交雑能力の高さです。BMSNo.(12段階評価、1:サシが 少ない~12:サシが多い)は去勢9.0、雌8.4、全体で8.7と非常に高い数値となっています。また、牛枝肉格付 で最高位のA5の判定率が75%と非常に高く、平成20年度宮城県平均37%、全国平均の20%を大きく上回っ ています。(社団法人日本食肉格付協会「牛枝肉出荷県別格付結果情報年度別」) 「茂洋」号の持つ特筆すべき能力の二つ目は、今までの茂金系(茂重波の血統)にみられないほどの高い増 体能力です。去勢牛の枝肉重平均が533kgと非常に大きく、繁殖雌牛の父牛が平茂勝等の増体型種雄牛である ことを差し引いても、「茂洋」号は今までの茂金系にはないほどの増体能力を持っていることがうかがえます。 2 「茂洋」号の交配組み合わせについて 「茂洋」産子の枝肉成績(表1)をみると、出荷された12頭は去勢5頭、雌7頭で出荷月齢はそれぞれ生後 27ヶ月齢、26ヶ月齢と県平均出荷月齢の31ヶ月齢より約4ヶ月ほど早く出荷されています。そのため、母方 の血統は平茂勝およびその息牛等の気高系が中心となっており、今回の枝肉成績からは気高系との相性の良 さがうかがえます。また、安福や兵庫土井系統の田尻系や北国7の8、第1花国に代表される藤良系の繁殖 雌牛と「茂洋」の相性については、これから出荷される産子の枝肉成績から検討し、生産者の皆様に交配提 案をしていきます。 3 最後に 「茂洋」号産子は平成20年8月から子牛市場へ上場開始され、この多くが、これから夏にかけて仙台をはじ め各地の食肉市場にて出荷されます。 「茂洋」号の持つ産肉能力は、父牛「茂勝」号よりも優れており(全国和牛登録協会宮城県支部宮城県和牛育 種価報告第22回)、その名を全国にとどろかせた宮城の名牛を名実共に超えられるものと期待をしております。 県としましては、「茂洋」のみならず、「奥北茂」、「南安平」等の基幹種雄牛の有効活用も図りながら、そ こに関わる繁殖・肥育生産者、関係機関の方々と共に宮城県の肉用牛生産全体を盛り上げていきたいと考え ております。       (畜産課 生産振興班 佐藤 元道) No 性 母父 母方祖父 出荷月齢 枝肉重量 (kg) ロース 芯面積 (c㎡) バラの 厚さ (cm) BMS・ No. 格付 1 雌 平茂勝 神高福 26 439 53 8.0・ 9 A5 2 雌 福栄 菊谷 27 435 64 7.8・ 10 A5 3 去 平茂勝 糸藤 27 527 61 8.0・ 8 A5 4 去 勝忠平 安平 26 527 54 8.2・ 11 A5 5 雌 第2平茂勝 神高福 25 452 59 8.4・ 10 A5 6 去 平茂勝 第5隼福 26 ─ 65 8.8・ 11 A5 7 雌 安平照 平茂勝 27 377 56 7.3・ 9 A5 8 雌 平茂勝 菊谷 24 367 55 6.2・ 11 A5 9 雌 茂糸波 谷茂(事業団) 27 348 54 6.3・ 6 A4 10 去 第3神竜の4 茂重波 28 462 55 7.0・ 6 A4 11 雌 平茂勝 景藤 27 370 64 6.8・ 4 A3 12 去勢 百合茂 平茂勝 28 616 65 9.2・ 9 A5 去勢平均 27・ 533・ 60・ 8.2・ 9.0・ 雌 平 均 26・ 398・ 58・ 7.3・ 8.4・ 全体平均 447・ 59・ 7.7・ 8.7・ 表1:茂洋産子 一般出荷 枝肉成績 図1 表1№2枝肉写真

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国内における口蹄疫の発生について

宮城県農林水産部畜産課

はじめに 平成22年4月20日、宮崎県で口蹄疫の疑似患畜が確認されたことが報告され、同日、農林水産省 と宮崎県に口蹄疫対策本部が設置されました。口蹄疫は口蹄疫ウイルスの感染による急性熱性伝染病で、極 めて伝染性が強く、牛、水牛、豚、めん羊、山羊などの家畜をはじめ、野生動物を含むほとんどの偶蹄類動 物が感染します。発生すると家畜は産業動物としての価値を失うために、直接的な経済被害はきわめて大き いものとなります。本稿では、今回の発生状況等について説明し、疾病の拡大を防止するため、関係者がと るべき対応等について紹介します。 初発農場の確認経過 肉用牛16頭(繁殖牛9頭、育成牛3頭、仔牛 4頭)を飼養する農場において口腔内にび爛(軽度な潰瘍)が認め られる牛を確認したことから宮崎県家畜保健衛生所で病性鑑定を開 始、検査材料を動物衛生研究所海外病部に送付し、4月20日に農林 水産省から遺伝子検査で陽性との連絡があった。4月23日には、抗 原検出検査の結果、口蹄疫(O型)の患畜と決定した。 これまでの発生状況 4月20日に初めて疑似患畜を確認してから、 5例目までは毎日牛で疑似患畜が確認された。4月23日に確認され た6例目の農場は42頭の水牛と豚2頭を飼養する農場であり、遺伝 子検査陽性(後に抗原が検出され患畜と決定)となった。この検査 材料は3月31日に水牛から採取されたもので、すでにこの時点で水 牛が口蹄疫に感染していたことが明らかになった。4月28日には初 めて豚の疑似患畜が確認され、また、初発の農場から南西に70km離 れたえびの市の肉用牛肥育農場でも疑似患畜が確認された。5月17 日朝現在、牛で72例、水牛で1例、豚で38例の患畜および疑似患畜 が確認されており、これら農家の総飼養頭数は85,723頭となっている。 防疫対応 わが国で口蹄疫が発生した場合は「家畜伝染病予防法」 並びに「口蹄疫に関する特定家畜伝染病防疫指針」に基づき、移動 制限と殺処分方式を基本とする防疫措置がとられ、患畜及び疑似患 畜はすべて殺処分し埋却あるいは焼却しなければならない。疑似患 畜には、患畜と同居する感受性動物の全てと、発生農場と関係のあ る飼養施設の感受性動物全てが対象になる。現在、宮崎県では、農 林水産省を通じてすべての都道府県に対し家畜防疫員ならびに畜産 技術者の派遣を要請し防疫対応が進められている。 本県における防疫対応 国内での口蹄疫発生を受けた、本県での対 応状況は以下のとおりである。 (1)家畜衛生関係者、畜産関係者等への周知農林水産省消費・安全 局長からの平成22年4月20日付け「宮崎県における口蹄疫の疑似患 畜の確認に係る防疫対策の徹底について」及び4月28日付け「宮崎 県における口蹄疫の疑似患畜の確認に係る防疫対策の再徹底につい て」の通知に基づき、関係各機関に情報提供。 (2)観光牧場等への周知4月30日付け、農林水産省消費・安全局動 物衛生課国内防疫調整官の事務連絡「口蹄疫の発生に伴う観光牧場 等への周知・指導について」の依頼を受け、関係農場に周知。 (3)発生地域から本県への家畜等の移入禁止の告示(4月23日付け 号外第30号)。 (4)宮城県のホームページに「国内の口蹄疫の発生について」を掲 載。 (5)緊急調査の実施偶蹄類家畜の飼養農場を対象に、飼養家畜の異 常の有無について電話連絡等を行い、4月30日までに県内6,018戸の 農場について異常がないことを確認した。 (本調査にあたりましては、御多忙の中、関係機関の方々に多大な御 協力を頂きましたことに対しまして御礼申し上げます) (6)みやぎ総合家畜市場における家畜市場開催時の牛輸送車両の消 毒の徹底(図5)。 図1 多量のよだれ(牛) 図2 口内の水ぶくれとび爛(牛) 図3 鼻のみずぶくれ(豚) 図4 蹄部の水ぶくれの破れ(豚)

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〈衛生便り〉

牛コロナウイルス感染症について

大河原家畜保健衛生所

牛コロナウイルス感染症は、牛コロナウイルスの 感染によって起こる急性の下痢を主徴とする病気 で、子牛のみならず成牛も発病します。新生子牛で は、牛ロタウイルス病、大腸菌症、コクシジウム症 及びクリプトスポリジウム症と並ぶ下痢症の多発要 因であり、しばしばそれらとの混合感染の形で発生 して、発育不良や時には死亡原因となります。一方、 搾乳牛の集団下痢では、寒冷期から早春に多発する 傾向があります。乳牛では泌乳量の著しい低下によ り、経済的損耗が著しい病気です。 管内においても酪農家を巡回する中で、年に1~ 2回の頻度で、搾乳牛の集団下痢に遭遇するとの声 を聞くことがあります。病性鑑定を実施すると、大 半は牛コロナウイルスを強く疑う下痢であることが 明らかになりつつあります。また、搾乳牛の集団下 痢の後に、同じ牛群の育成牛で再度集団下痢が発生 するような二峯性の流行を示す事例も散見されま す。共通する臨床症状は、水様性下痢及び乳量の激 減で、乳量はピーク時の2~5割の減少が認められ ることもあり、経済的損失は計り知れません。 牛コロナウイルス感染による集団下痢は、感染実 態も不明な点が多く、伝染病としての認識や衛生対 策への意識も定着しているとは言えません。また、 発症から1~2週程度で終息することや死廃事故に 繋がることが稀なことから、酪農家では、治療を中 心とした対応がされているのが現状です。しかし、 一部の酪農家では、経済的な損失を軽減する目的で、 牛コロナウイルスのワクチン接種による予防に取り 組んでいます。 飼養形態や規模の異なる酪農家によって、本病の 流行に伴う乳量の減少程度や流行の期間と頻度に違 いがあり、ワクチン接種代と乳量減による収入減と の費用対効果を考慮した防疫対策が求められます。 牛コロナウイルスによる搾乳牛の集団下痢は、酪 農家にとって身近な疾病ですが、本疾病の病態等に 未だ不明な点が多く、現在、当家畜保健衛生所では、 病性鑑定時の疫学調査等を強化して、本病の発生状 況、感染要因、病態の把握に努めるとともに、酪農 家に有益となる発生予防対策や経済的損失を軽減す るための方策を検討し、指導に生かしています。当 管内で、本病を疑う搾乳牛の集団下痢の対策を必要 とされている方がおりましたら、最寄りの家畜保健 衛生所に御相談ください。 (防疫班 技術主査 山田 治) 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 6月 7月 NAR 地 方 競 馬 全 国 協 会 岩手競馬(盛岡・水沢開催)6・7月 開催予定表 ※開催期間中の重賞レース ・6/20(日)第38回 一條記念みちのく大賞典 ・7/5(月)第42回 岩鷲賞 ・7/111(日)第11回 オパールカップ  ・7/18(日)第32回 せきれい賞 ・7/19(月)第14回 マーキュリーカップ ・7/25(日)第24回 ひまわり賞(オークス)  盛岡 水 沢 盛 岡 盛 岡 水 沢 水 沢 水 沢 盛 岡 盛 岡 大切な家畜を口蹄疫から守るために (1)牛の症状 牛における潜伏期は平均約6日で ある。この潜伏期をおいて通常、発熱、流涎(図1)、 跛行などの症状がみられる。水疱は、舌、口腔粘 膜、鼻孔粘膜、蹄間部、乳房、乳頭などにみられる。 水疱は短期間の内に上皮が剥離し、潰瘍やび爛(図 2)に移行する。運動障害や採食困難、泌乳障害 に陥り、生産性は著しく低下する。 (2)豚の症状 豚における潜伏期は平均約10日で ある。豚では最初に発熱(40.5℃以上)、食欲不振 及び嗜眠がみられる。さらに、鼻鏡や鼻腔の皮膚 粘膜(図3)、舌、口唇、咽頭、口蓋などの粘膜と 蹄部に水疱が出現する。豚では蹄部の水疱形成が 顕著である。このため、跛行によって気付くこと が多いが、水疱は6~24時間で自壊し、び爛が認 められる(図4)。 (3)生産者等の留意事項 ①・関係者以外の農場への立ち入りを極力制限する。 ②・関係者が農場に立ち入る際には、入退場時の車 両等、器具器材、長靴等の消毒の徹底、衣服、長靴、 手袋等の各農場での専用化等によりまん延の防 止に十分留意する。 ③・飼養する家畜の健康観察は毎日丁寧に行う。 ④・口蹄疫が疑われる事例があった場合には、直ち に獣医師または家畜保健衛生所に連絡する。 おわりに 口蹄疫は牛、豚、水牛等の偶蹄類の動 物の病気であり、仮に感染牛の肉や牛乳を摂取し ても人に感染することはありません。また、感染 牛の肉や牛乳が市場に出回ることはありません。 国内において口蹄疫をまん延させないこと、また 万が一発生した場合は早期発見、早期通報が極め て重要です。生産者及び関係機関が一丸となり、 家畜の衛生管理等を徹底し、万全の防疫対策に努 めましょう。     (衛生安全班 早坂 駿哉) 図5 家畜市場における車両消毒の様子(みやぎ総合家畜市場)

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平成20年9月から21年11月までの約1年間、畜産試験場では各関係機関の協力をいただきながら、「茂洋」 の産子調査をみやぎ総合家畜市場の子牛市場開催日に実施しました。 どんな種雄牛であっても、適切な交配が行われることにより、その能力を十分に発揮することができます。 今回は、抜群の枝肉成績でスタートした、「茂洋」の子牛市場での産子調査結果を報告しますので、適切な交 配をお願いしたいと思います。 調査項目について 産子調査の項目は、体高、十字部高、胸囲、腹囲とし、併せて出荷日齢、体重、日齢体重(体重を日齢で割っ たもの)、販売価格としています。今回は、この中から、抜粋して掲載します。なお、発育、胸囲は、黒毛和 種正常発育曲線(発行:(社)全国和牛登録協会)をもとに算出した、発育程度(標準を3とし、良:5~悪: 1とした5段階評価)を産子の評価に使用しています。 「茂洋」の産子調査結果をみる と、最も多い産子の血統は「茂洋 −平茂勝」という組み合わせで、 去勢牛、雌牛ともに発育に優れ、 日増体重も平均を上回る値となっ ています。次いで多い組み合わせ は「北国7の8」で、去勢牛の発 育は良好でしたが、雌牛ではやや 発育が悪い傾向でした。 他の組み合わせについても、そ れぞれ参考にしていただきたいと 思います。 大まかに言えば、去勢牛産子は どの系統においても産子の発育は 標準を上まわる結果となっていま す。特に「平茂勝」、「勝忠平」を 代表とする気高系、「金幸」の栄 光系への交配は胸囲の発育も充実 しており、最適な組み合わせと考 えられます。 逆に、注意を要するのは、兄弟 交配となる「茂勝」との交配で、 特に雌においては、発育が標準 を下回っておりますので、「茂洋」 を交配する際には注意していただ ければと思います。 今後は、枝肉成績が徐々に明ら かになってきており、子牛時の発 育等が枝肉成績にどのように影響 するのかが明らかになってくると 思います。家畜市場開催時等に情 報を提供したいと思いますので、 これらの情報を活用し、「茂洋」 の適切な交配をよろしくお願いし ます。 (酪農肉牛部肉牛チーム・・鈴木 秀彦)

〈畜試便り〉

「茂洋」の産子調査結果

宮城県畜産試験場

茂洋産子 子牛市場データ 母方分析(H20.9~H21.3.・H21.6~11) H22.2改訂 No 母 父 性 数 日齢 体重 日齢体重 セリ価格 発育※ 胸囲※ 1 平茂勝 去 506436 290・299・ 317・290・ 1.10・0.97・ 408,338・350,146・ 3.2・3.8・ 4.2・4.2・ 2 北国7の8 去 208190 296・307・ 303・279・ 1.03・0.91・ 358,277・300,731・ 2.8・3.3・ 3.8・3.9・ 3 金 幸 去 11899 291・300・ 315・290・ 1.09・0.97・ 396,206・330,150・ 3.1・3.8・ 4.1・4.3・ 4 第2波茂 去 11294 294・303・ 297・283・ 1.02・0.94・ 315,691・272,576・ 2.8・3.4・ 3.5・3.8・ 5 勝忠平 去 10578 294・303・ 316・287・ 1.08・0.95・ 405,250・337,777・ 3.3・3.8・ 3.8・4.0・ 6 茂糸波 去 7485 298・305・ 308・280・ 1.04・0.92・ 321,545・273,198・ 2.7・3.2・ 3.5・3.8・ 7 安 平 去 7266 294・306・ 312・279・ 1.07・0.92・ 380,319・303,625・ 2.6・3.8・ 3.9・3.7・ 8 菊 谷 去 7057 299・311・ 298・272・ 1.00・0.88・ 310,470・250,631・ 2.7・3.3・ 3.4・3.7・ 9 紋次郎 去 5562 294・311・ 300・276・ 1.03・0.89・ 314,485・274,965・ 2.6・3.6・ 3.6・3.7・ 10 百合茂 去 5850 290・301・ 318・279・ 1.10・0.93・ 417,266・323,443・ 2.8・3.8・ 3.9・4.1・ 11 第1花国 去 4460 295・301・ 308・284・ 1.05・0.95・ 409,405・351,575・ 3.0・3.3・ 3.8・4.0・ 12 茂 勝 去 4849 296・312・ 297・270・ 1.01・0.87・ 326,791・250,200・ 2.4・3.3・ 3.5・3.4・ 13 福之国 去 4631 292・304・ 303・286・ 1.05・0.95・ 372,773・344,739・ 3.1・3.4・ 3.4・4.0・ 14 福 桜 去 3734 292・302・ 317・293・ 1.09・0.98・ 402,519・329,391・ 3.4・4.0・ 4.2・4.1・ 15 福 栄 去 3830 294・307・ 298・275・ 1.02・0.90・ 362,443・300,825・ 2.9・3.4・ 3.6・3.7・ 16 第2平茂勝 去 3323 300・307・ 310・292・ 1.04・0.95・ 399,000・324,450・ 3.2・3.7・ 4.1・4.2・ 市場平均 去 13713 295・11566 303・ 308・279・ 1.05・0.92・ 375,559・311,528・ ※:全国和牛登録協会・黒毛和種正常発育曲線より算出   1~5の5段階評価、5が最良、3が標準としている。 調査結果(交配組み合わせ)について

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〈農業大学校生の抱負〉

宮城県農業大学校に入学して

宮城県農業大学校畜産学部 2年 肉牛専攻 

阿部 知洋

現在、私の家(大崎市岩出 山)では和牛繁殖が主な経営 で、現在、繁殖牛30頭を飼育 しています。また、耕種部 門では、水稲5.5ha、ホール クロップサイレージを1.9ha、 草地3haあり、水稲の稲ワ ラはすべて自家のものを使っ た経営をしています。 私は、将来、家を継ぎ規模拡大をしたいと考え宮 城県農業大学校に入学しました。現在、入学して1 年が経ちました。 1年時には先進農家に40日間の研修に行き大規模 農家でたくさんのことを指導してもらいました。2 年生になり、この学校に入学した1番の理由でもあ る家畜人工授精師の資格取得を目標に日々取り組ん でいます。 この家畜人工授精師は、繁殖農家である私の家の 経営を継ぐために非常に重要になる資格です。この 資格を取得することにより私の家だけでなく、家畜 人工授精師として地域の和牛繁殖に貢献したいと 思っています。 現在、私の家の繁殖牛への人工授精は、知り合い の家畜人工授精師に頼んでいますが、これを自分で 行うことにより、受精適期に速やかに人工授精を行 い、受胎率の向上と家畜改良に繋げていきたいと考 えています。この他に削蹄師などの資格も取得した いと考えているので、日々の学習を大切にしていき たいと思います。 また、仲間づくりを大切にし、お互いに情報を交 換し経営をしていきたいです。そのための仲間づく りとしても大学校はとてもいいところなので長く付 き合っていける仲間を作りたいと思います。 私は、卒業後、就農しようと考えていますので、 残りの学校生活でたくさんのことを学び、体験し就 農後のために何事にも一生懸命に取り組んでいきた いと思います。

第46回宮城県同志会

ホルスタイン共進会開催のお知らせ

宮城県ホルスタイン改良同志会

ホルスタイン種の改良、普及、奨励と育成技術の 改善を促進し、併せて会員の親睦を図り本県ホルス タイン種の改良増殖に資することを目的とした、第 46回宮城県同志会ホルスタイン共進会を下記のとお り開催することとなりました。 また、同日本共進会終了後には5年に一度開催さ れる全日本ホルスタイン共進会に出品する県代表牛 を決める最終選考会が開催予定となっておりますの で、ご来場いただきホルスタイン種改良の成果をご 覧くださいますようご案内申し上げます。 記 1 開催日 平成22年7月27日㈫ 午前9時50分開会 2 場 所 全農みやぎ総合家畜市場(美里町) 3 審査員 北海道 岩見沢市 酪農家      瀬 能  剛 氏 4 出品区分及び出品予定頭数 (事務局 社団法人宮城県畜産協会家畜改良課) 第1部 生後12ヶ月未満 未経産 12頭 第2部 生後12ヶ月以上~16ヶ月未満 〃 11頭 第3部 生後16ヶ月以上~20ヶ月・〃 〃 11頭 第4部 生後20ヶ月以上 〃 11頭 第5部 生後30ヶ月未満 経 産 11頭 第6部 生後30ヶ月以上~36ヶ月未満 〃 11頭 第7部 生後36ヶ月以上~48ヶ月未満 〃 11頭 第8部 生後48ヶ月以上~60ヶ月未満 〃 11頭 第9部 生後60ヶ月以上 〃 11頭 出品予定頭数合計 100頭

地方競馬全国協会からのご案内

「地方競馬の馬主になりたい!」という方は地方競馬全国協会まで ご連絡下さい。 地方競馬の馬主登録制度についてご案内いたします。 なお、地方競馬の馬主情報については、地方競馬サイト(http:// www.keiba.go.jp/)でもご覧になれます。 (担当:競走関連部登録課 電話03−3583−2142)

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〈New face〉

みやぎの酪農農業協同組合総務課

浅野 博紀

〈New face〉

宮城県農林水産部畜産課草地飼料班

四ノ宮 徹

はじめまして。平成22年度 4月よりみやぎの酪農農業協 同組合の総務課総務係に配属 となりました、浅野博紀と申 します。出身は宮城県の加美 町です。出身高校は中新田高 等学校で今年の3月に卒業し ました。高校では商業科に所 属し、簿記、情報処理、ワー プロ、電卓、商業経済の資格を取得しました。資格 を取得していくうちに取得した資格を役立てること の出来る仕事に就きたいと考えるようになりまし た。 また、私は、小さい頃から農業という仕事を見な がら育ってきました。長い間農業という仕事に接し てきたため、私は農業に興味を持つようになりまし た。私の家では主に米を作り、畑では、毎日の食事 で食べる野菜を作っています。同じ農業である畜産 にも興味がありましたが、残念なことに私の知り合 いの家で酪農家の方はいなかったので酪農の仕事に ついてあまり知ることが出来ませんでした。しか し、就職活動をしている時に、みやぎの酪農農業協 同組合からの求人を拝見し、以前から興味があった 畜産について学べ、さらに事務の仕事もあり、高校 で取得してきた資格を役立てることが出来ると思 い、この仕事に就きました。 現在は酪農のことや総務課の仕事のことなど分か らないことばかりですが、先輩方に聞くことで毎日 少しずつ勉強させて頂いています。中でも特に勉強 になったのは先輩に連れられて各支所やCS、酪農 家の方の家に行ったことです。そこで支所毎の特色 やCSではどのような仕事をしているのか、酪農家 の方はどのような仕事をしているのかを知ることが できました。 これから先も色々な仕事をしてどんどん経験を積 み重ねていくことで知識や技術を習得していきたい と思います。色々とご迷惑をかけると思いますが、 仕事を早く覚えて酪農家の方や組合員の方々に貢献 できるように頑張りたいと思いますのでご指導の程 よろしくお願いします。 はじめまして。平成22年4 月より畜産課草地飼料班に配 属となりました四ノ宮徹と申 します。出身は宮城県です。 地元の高校を卒業後、大学に 進学し、今年3月に大学院科 修士課程を修了しました。大 学では、大学附属農場内で放 牧について研究を行っていま した。放牧は飼料自給率向上に貢献することが知ら れていますが、搾乳牛を放牧することにより、血中 ホルモンや免疫性、生産性に対してどのような効果 が生じるのかということについて研究していまし た。 私が畜産に興味をもった理由は、祖父母が和牛繁 殖農家を営んでいることもあり、幼い頃からウシに 興味があったからです。その中で、市場へ子牛を出 荷するときに高い価格で取引が成立すれば、みんな が喜びますが、安く価格がついた場合は、何ともい えない気持ちでした。そこで、宮城県の畜産にどの ようなかたちでも構わないので、少しでも貢献でき ればと思い、志望しました。 現在、草地飼料班において自給飼料対策をはじめ 飼料に関することを担当させていただいています。 飼料に関しては、大学の授業で聞きかじった程度で、 ほぼゼロからのスタートとなりました。配合飼料価 格の高止まりや畜産物価格の低迷等という厳しい状 況のもとで、飼料作物や草地、稲発酵粗飼料など自 給飼料生産推進を通じて、宮城の畜産に携われれば と思っています。 畜産課での仕事は、すべてのことが初めてで戸惑 いばかりの毎日です。しかし、上司や先輩方が親切 に教えて下さり、質問に対しても丁寧に答えて下さ るおかげで、少しずつ職場にも慣れてきました。一 日でも早く一人前になり、宮城県の畜産、特に農家 の方々に少しでも貢献できるように頑張ります。そ して、毎日楽しく前向きに仕事に取り組みたいと 思っています。今後ともご指導のほどよろしくお願 い致します。

参照

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