Japanese Society for the Science of Design
Japanese Sooiety for the Soienoe of Design初等教育
にお
け
る
児
童
の
ICT
活用
の
ため
の ソ フ
トウ
ェ
ア
開発
へ
の
取 り組 み
An
Approach
to
Software
Developments
for
Utilization
of
ICT
by
Children
in
Primary
School
Education
渡
口聡 則 株
式会 社
メ デ ィ ア ラボ
TOGUCHI
Akinori
Media
Labo
Co
.
,
Ltd
佐
々木 整
拓 殖 大 学工学 部
SASAKI
Hitoshi
Faculty
ofEngineering
,
Takushoku
University
内 藤 真 矢
日 本 電
算株
式 会社
NAITO
Shinya Nihon
Densan
Inc
.
1.
は じ め に高度 情 報
通信
ネッ トワー
ク社 会
におい て、
小 学校
で は、
子供
の生 きる力 を 育て る学 校 環 境 づ く り とし て、
校
内の情 報
ネッ ト ワー
クの設 備
やコ ンピュー
タ な どの情 報 機 器
の導
入 が積極 的
に行
わ れ、
子供
がイ ンター
ネ
ットを利 用 す る機
会が増 えて い る。
参 考 文 献1
)
による と、
新
学 習指 導
要 領で は“
各 教
科 等の指 導
に当
たっ て、
「児
童 がコ ンピュー
タや情 報 通 信 ネ
ッ トワー
ク な どの情 報 手 段に慣 れ 親し み、
コ ンピュー
タで文 字
を 入力す るな どの基本
的 な操作
や情 報
モ ラ ルを 身に付
け る と と も に、
情
報 手 段 を 「適 切に活用 できるよう に す る た め の学
習 活 動を充 実
する」 こと とした。 ま た、
「こ れ らの情 報 手
段 に加
え視 聴
覚教
材 や 教 育 機器 などの教材
・
教具 の適切 な活 用を図る」 こと と し た ♂ と 述べ ら れてお り、
児
童 を対 象
とした情 報 教育
とICT
活用
の充 実
が図
られ
つ つあ
る。ま
た、
Microsoft
社 が
行っ た 子供
と親の イン ター
ネ ッ ト 利 用意識 調 査2
)に よ る と、
「イ ンター
ネッ トで して い るこ と」 という 問い に 対し、
77
.
2
% の子供
が メー
ルのや り取 り と 回 答 し た。
こ の調 査結
果か ら も、
多
く の子 供 が インター
ネッ トで電 子メー
ルを利
用し て いるこ とが わ か る。
ま た、
小 学 校では、
インター
ネットを 利用 し た 調べ 学 習な ど も行
わ れてお り、
Web
ペー
ジ 閲 覧 に 必 須 なWeb
ブラウ ザの利
用機会
も当
然多
い。しか し
、
現在 広
く利
用されて いるメー
ルユー
ザエー
ジェ ン ト (メー
ル作 成アプリ ケー
ション)
やWeb
ブ
ラウ ザ は、
大 人 が利
用
する こと が前 提
にあ り
、
ユー
ザ
インタフェー
ス (以 降UI
と 記す)に は、
小 学校
の学 年に よっ ては未 習 得の漢 字 が 使 わ れて いた り、
多 数の メニ ュー
ア イ テ ムや、
ナビゲ
ー
ショ ンボ
タンな ど が 存 在 し た りする。 また、
電 子メー
ル 作 成 時 に は、
本 文の フ ォ ントサ イ ズの変 更 や、
画 像を埋め 込 む な ど の表 示 効 果を付 け る こ と も可 能だ が、
子 供が操 作 するに は難
しい。 そ こ で、
著
者
ら は小 学校 低 学年
の児童
の利 用 を 考 慮 した、
絵 文字
メー
ル作
成 ア プ リケー
ション及 び、
子供
向 けWeb
ブラウ ザの開
発 を 行っ て いる3
)〜5
)。
本 稿
で は、
まず
既 存 のソ フ トウェ アを利用
し た場合
の問題 点
につ い て述べ る。
次 にその問 題の一
つ である漢 字 表記 の問題 を 解 決 するため の取り組
みにつ いて報 告 し、
絵 文 字 メー
ル 作 成ア プリケー
ショ ン と 子供
向けWeb
ブラ ウザにつ い て報 告 す る。
2 .
児 童 に よ
る ソ フトウ
ェ ア利 用
の現 状
1
.
で述
べ たよう に、
日常 生活
に おい て も学 内
に おい ても 子供
た ち は様
々 な情報 機
器や ソ フ ト ウェ ア を利 用 す る よ うになっ てき
て い る。
しか し、
そこで利
用 さ れ るソ フ トウェ アは一
般
的 に 利 用 さ れている もの であ る か、
いわ ゆ る 「子 供 向 け 」 と して 作 成された もの で、
実 際 に 使 用 す る 児 童の学 年 や 情 報 活 用 能 力 を個
々に考 慮
し た も のでは ないこ と が多
い。
前 者の場 合、
子 供が利 用 す ることを想 定 している わ けでは な い ため に、
そのUl
は メニュー
項 目 にいくつもの階 層 構 造 を もっ て い たり、
専 門 的 や 難 しい用語
が利
用 されて いた りする事
が珍
し く ない。
学 年 別 漢 字 配当
表にお ける学 年 毎
の学
習漢 字
の累積
は小 学 校1
年 生 か ら6
年
生 まで で1
,
006
字
と なるが、
それ 以外
の漢字
を使
用 してい る ソ フトウェ アは少 な く ない。
文献
3
)
で の 調 査ではFirefox
3.
6
に おい ては小 学 校
1
年 生
で習得
し て い ない漢 字が417 字、
3
年 生で は275
字、
6
年 生で も144
字あ る こ と が明 らか に なっている。
ま た、
そこに は 子 供 が利
用 すると は考え にくい機 能 も 多 く存 在 してお り、
誤 操 作 を 招 く 原 因と も なっ ている。
加 えて、
メニ ュー
項 目
の フ ォ ントサ イ ズは細
かな 操 作が苦 手な
児 童 に は 小 さ す ぎる こと も多
く、
大人
が使
う場合
に比
べ ると操 作性
が 低 下 して し ま う。
一
方、
後 者
の場 合は、
不 要 な 混 乱 を避 け る た め に各種
ソ フト ウェ ア のUI
を実際
に使
用 す る 児童
の能 力 に 合 わ せて変更
する仕 組
みが ある こ とが望
ま しいが、
低 学 年 の 児 童 に は 印 刷機 能
を使
用さ せ な いよう に したいな ど、
教 育 上の配 慮 や 学 習環
境の都
合
によっ て特 定
の機
能の使 用 に 制 限 を か け る 必 要 が 出て くる こ と も 少 なく な い が、
現 在の ところそ れらの方 法 は 確 立 さ れて い る と は言
いが たい3
)
。 さ ら に、
現 在 流 通し て い る 子供 向け ソ フ ト ウェ アのUI
は一
定
のルー
ル の もの で統一
さ れて い ると は言
えない。例
えば、
プ ログ ラ ム を 終 了 させ る に は、一
般 に は 「フ ァイ ル メニ ュー
」 か ら 「終 了 」 を 選 ぶ が、
ある子供 向
けソ フト
ウェ アではこれ が 「終 わ る 」 と表 記 さ れている。一
方
で別
の子供 向
け ソフ トウェ アで は 「や め る」 と 表 記 さ れて い るな ど、
各 社
が そ れ ぞ れの ルー
ルで作 成 さ れていた り、
同
じベ ンダでもソ フトウェ ア毎
に異
なっ てい る。
ま た
、
既に開
発されて いる 子供
向 けWeb
ブ
ラ ウ ザ6
)
ブラ ウ ザ も存在
し て い る が、
HTML
5
や 高 速 なJava
Script
エンジン36
デザイ ン学 研究 特 集号Specia))ssueefJapanese
S
旧
ヒyfor置heScienceσ「Design
Vol
.
2Pt3 No.
792013Japanese Society for the Science of Design
NII-Electronic Library Service
Japanese Sooiety for the Soienoe of Design搭 載 な ど進 歩の速 度 が 速い最 新の
Web
技 術 に 十 分 追 従 するこ と は 出 来てお ら ず、
インター
ネッ ト上の リッチコ ン テ ン ツを参
照 するた め に は、
Internet
Explorer
やMozilla
Firefox
(
以 降
、
Firefox
と略
す)
な ど、
子供
向け で は な い一
般に利用 さ れ て い るweb
ブラウザ を使
用しな け れ ば ならない。3
.
ひ らが な 用
ロケ
ー
ル
の提 案
とUbiquity
によ る ひ ら が
な 表 記
こう した
問
題点
を改 善 す
る た め、
著者
ら は小学 校低 学 年 向
け の ア プ リ ケー
ショ ンの開 発に取 り組んできた。
その一
つと して、
最 新のWeb
技 術へ の対応
を 容 易 に す る た め に、一
般 的 なWeb
ブ
ラ ウ ザ の一
つ であ るFirefox
のロ ケー
ル 設 定 に、
児 童の学 年 に応 じて未 習 得 漢 字 を ひら がな 表 記にす る 学 年 別の ロケー
ルの 提 案5
> を 行っ ている。
ロケー
ル 設 定 を 用い ることで、
ソ フ ト ウェ ア本 体の修 正 を 最 小 限 にと どめ ながら も1
つ1
つ の 学 年に 対 応 さ せ た、
メニュー
表 記 を 行 うことが 出 来 る よ う に な る。
提 表1
ひ らがな 用ロケー
ル 対応 学 年 ロケー
ル MacOSX 用ロケー
ル ひ らが なja
−
JP−
h}raganaja−
JP−
hlragana1
年生ja
−
JP
−
first
ja
−
JP
−
mac−
first
2年生
ja
−
JP−
secondja
−
JP−
mac−
second3
年生la−
」ja−
JP−
third JP−
mac−
third 4年生 }a−
JP−
fo曲ja−
JP−
mac−
fo曲5年生
ia−
JP−
fiih }a−
JP−
mac一
撒h6
年 生ia−
JP−
sixthia−
JP−
mac−
sixth案 したひら が な 用ロケ
ー
ル を 表1
に 示 す。
な お、
表 中の 「ひら が な」 は 全て の漢 字 表 記 をひら が な に 置 き 換 え る もの であ る。
こ の ひ らが なロ ケ
ー
ルを用
い る ことで、
ソ フト ウェ ア自体
を 漢字表記か ら児 童に合わ せ た ひ ら が な表 記に変え る こ と が で き るよう になるが、
そ の ソ フトウェ ア で扱
う情報 自体
が変化
する も の で は な い。
例えば、
1
年
生の ロ ケー
ル 設定を し たFirefox
で何
らかのWeb
ペー
ジ を参
照した とし ても、
それ が一
般 向
けに書
か れ た も の で未
習 得 漢 字が含
ま れ て い る と す れば、
児 童はWeb
ブ
ラ ウザ
に記述
されて いる情 報
を 正確
に読
み 取 ることが出来
な い。
そこ で、
そのようなWeb
ペー
ジ の ひ ら がな化 も 行 う機 能の 作 成 も 行っ て いる10
)
。
こ の機 能 はUbiquity11
)というブ
ラウ ザ 上の様 々 な 操 作 をコ マ ン ドラ インベー
ス で扱 う インタフココー
スを 提 供 す るWeb
ブラ ウザの新しい ユー
ザエクス ペ 1丿エ ン ス を 提 供 す る 新 しい技 術 を 利 用 してい る。
図1
に 示 す よ う に、
児 童 が読 むこ との で き ない文 章 をマ ウス で範 囲 指 定 し、
Ubiquity
を 呼 び 出 す。
続いて図2
の よ う にhiragana
あ るいは ひ ら が な と 入 力 すると、
マウス で指
定 した 文字
列 を指
定 し た学年
まで の習得
漢 字に応じ て ひ らが な 化し て、
元 の文章
と共に表示する。
また、
コ マ ン ドの後
ろ に そ のま ま文 字列
を入力 すると、
入力した文 字
列を ひ らがな化
し て表示 さ せ る こ と も で き る(
図3
)
。
図2
ひ ら が な 変 換の例 (全てを ひ ら が な に 変 換 ) ft∩ ∩〈
li
)
D
(
x)
ま るちぶ るたいたんば一
1゜
◆
「・b。 ・t・・b・竃☆▼
.・
G
・
・
Gq 。●
oo
ま 砧 ぶ る たいた ん ば
一
!、
o 〈 レe
x 禽開
abo凵
lrobo 監☆▼
G・
Gq よ く見るペ
ー
ジ▼
リン ク の 変更 Goegleマツ7 Wikipedia Amazorc[tLjp 》鰍
・
8
懈強
@・
☆ カ ク マー
ク・
渉 チ・
ツ
ク・
》 ニンゲン ノミ ナサン、
ヨウコ ソ !晶
囗ポットは人間の友 達です 1’
驪 驪騨
齪 贐 鬮 鯔 糶as
國
Dポット は航 空 力 学 を無視 し て 聖 を 飛べま す.
齟
霞 ポットは持ち主の圃 波レベ ル を潤 定で き ま す。
.
陰ポット と ア ン ド ロ イ ドは違うと主張して い る ロボッ ト もいま す
。
ロ ポットが や ら ね ば 誕 が や る 1厘
¢
◎
ニ ンゲン ノ ミ ナ サ ン、
ヨ ウ コ ソ !輪
ロボット は人 問の友達です 1’
ロポット はりょう し ん か い ろ を もっ
て い る の で、
に ん げ ん に き が い を あ た え ま せ んg
・
口承・
ント は航空力学を無視して 空 を飛べまVe ■ロボット は 持 ち主の躋 波レベル を測定で き ま す.
’
ロ ホット と ア ン ド ロ イ ド は違う、
と 主張し て い る ロ ポッ ト もいま す。
ロポッ
トがやらねば 誰 がやる{匠
一
図1
ひ ら が な表記 を行いたい箇所の選択 図3 ひ らが な化した文 章を 元のWeb ペー
ジに反映し て い る例黼
警
:
1
:
∵
∴
監
Japanese Society for the Science of Design
Japanese Sooiet 二y for t二he Soienoe of Design一
方で、
漢 字 学 習を考え た 場合、
漢 字を ひ ら が な に置き換
え て しまう ことは必
ずしも よい こと とは言
えない。漢 字
をひ らが な に置き換え る こ と で、
元の 文章
で ど の よ う な漢字
が使
わ れ て いた か が判
らな くなって しまう ので、
漢字
と そ の読
みを あ わせ て表示 で き る こ とが 望ま し い場 合
も あ る。
そ こ で、
漢 字
に ひ ら が なで ルビ表
記 を行
うル ビコ マ ン ドの開 発 も 行っ た。
Ubiquity
に 対 してruby ま た は ル ビ と 入 力 す る と、
範 囲 指 定 さ れ た 文 章 の漢 字 にひら が なのルビを 付 けて表 示 させるこ と ができる。
4 ,
メニ ュー
ア イ テ 厶 の ア イコ ン化への 取 り組 み3 .
で は メニュー
項 目のひ ら が な 化へ の取 り組 み につ いて述 べ てき た が、
ひら が な 化で児
童 が 読 むことができるよ う に なっ てもそ の意 味 が 分 からな け れ ば、
それ を 活用する こ と は難 し い。
そこで、
メニ ュー
項 目をア イ コ ン化
し て図4
のよう に一
目 で それ が 何を 示 し て い る の か分か る よ う に し た。
誌
_
嘉
。
9
烹
勲 畿
◎
・
一 ・・
ン ・・ tt 図4 ア イコ ンに置 き換え た メニ ュー
項 目こ のカス タマ イズは
Firefox
やThunderbird
と い ったMozilla
アプリ ケ
ー
ショ ン のUI
を定義
す る言 語XUL
(
XML
−
based
Use
−
rlnterface
Language
)
を利
用し て行っ て いる。
XUL
で は、
GSS
(
Cascading
Style
Sheets
)
やJavaScript
を読み 込 んで 利 用す る こと ができ、
文 字の表示 サ イズ や書
式を変
更し た り、
色な ど の装 飾 を 加えた りするな どの柔 軟な カ スタマ イズを行う こ と も 可 能である。
メニ ュー
項 目の ア イ コン化
に は、
Web
ブラウ ザ が 持つ デ フォル トのUI
を 定 義し て い るXUL
ファイ ル に、
新
た に 定 義 し たXUL
ファイ ルを オー
パ レ イ(
上書
き〉
する ことで実現
し て い る。 な お、
XUL
の記述 例
を図5
に示 す。 こ の例
で は、
プ リンタ の シ ス テ ムダイ ア ロ グ を開く メニ ュー
項 目凵
印刷
”
に対
し、
ア イ コ ン画 像
による上 書
きを行
っ て いる。こ の他
、
ナビ ゲー
ショ ンバー
のボ
タンな ど、
デフォ ル トの画像
につ い て もCSS
を書
き換
えるこ と で、
ボ
タンサイ ズの変 更 や オ リジナ ル の画 像へ の置き換
え な ど を実 現して いるポ’
戻る”
ボ38
デ ザ イン学 研 究 特 集 号Special
lssue
of
Japanese
Society
fer
the
Science
of
Design
Vel
.
20−
3 No.
79 2013〈menuitemid
・
”
menu”
class
≡
”
menui 亡em−
iconicPlabel
=
”
”
accesskev
=
「
’
tttooltiptcxt
=
”
い んさつ するtt
image
≡
”
chrome :〃zenburobot !content /32px
−
printe
[−
002
−
b
−
,
t
trans
・
png
1
>
図
5
XUL
ファイ ルの記述 例#back
−
button,
#button−
back{
hSt
−
S守le−
imagC:url (
”
chrome :〃zenbulobot /content !modoru 乱ka.
png
”
)!important}−
moz−
image
−
region:rect〔Opx
80px
80px
Opx
)1importmt
;
}
#
back
−
button
[
disabled
≡
’
レ
true’
1
,
#button
−
back
[
disabled
≡
”
true”
]
{
hsts
ずlcimagc
;url
C
”
chrome ;〃zenburobot /content !modoruO5、
png
”
) !important}−
m・z−
im・ge
−
regi・n・re⊂t(OP
・80P
・80P
・OP
・)!imp・・t・n亡; } 図6
CSS
を 用い た イ ラスト置 き 換 えの記述 例 タンのイ ラス トを 変 更 す る た めのCSS
の記 述 例 を 図6
に 示 す。
た だ し、一
般の ワー
プロ ソ フ ト などでは、
「保 存 」 が3
.
5
イ ンチの フ ロッ ピー
ディ ス ク(
FD
)
のアイコ ン に なっ て い るこ と が多
い。
し か し、
近年は実 際にフ ロ ッ ピー
ディ スク に保 存す るこ と は非 常
に希
であ り、
フ ロ ッピー
ディ ス ク そのものを 見 た こ とが ない児 童 も珍 し くない。
同 様 に、
プ リンタの形 状 も 変 化 して い て現 在一
般 的に使 わ れて いるアイコ ンが、
児 童に とっ て直 感
的に理解
出来
るとは 必ず
しも 言い切 れ ない。
児 童 が 操 作 を する 上でメニ ュー
項 目に アイコ ンを使 用 す る 効 果はあ る もの と考
え て い る が、
ど の ア イコ ン にする の が適
切 なの か は判 断 す る こ と が出来
ずに い る。
引 き続
き、
調査 を 重 ね て何ら か の指 標を作
っ て いき たい。5
,
絵 文 字 メ
ー
ル 作 成
アプ リケ
ー
ションの開 発
Web
ブ
ラ ウザ
の子供 向
けUI
化 につい て述べ て き た が、
メー
ルユー
ザエー
ジェ ン ト も児 童に多く利 用されて い るソ フ トウェ アの一
つ で あ る。
既存
の メー
ルユー
ザエー
ジ
ェ ン トのUI
に も 同 様にこれ まで述べたUI
の変 更 を 行っ た。
メー
ルユー
ザエー
ジェ ン ト は 情 報 を 受 け 取 る だ けのWeb
ブ ラ ウ ジング と は異な り、
児 童が 自ら メー
ル を作 成して友 達 や 先一
Japanese Society for the Science of Design
NII-Electronic Library Service
Japanese Sooiet 二y for t二he Soienoe of Design生 な どに送
信
し そ の返信
を受
け取 る、
とい っ た双 方 向の コ ミュ ニ ケー
ショ ンが重
要 に な る。
そ の た め、
これ まで の児 童 向 けの 配 慮と は異 な り、
メー
ルを 作 成 した り、
メー
ルを 受 信 する こ と 自体 が 楽 し く な る よ う な工夫 が 必 要である。
送 信 する ことで子 供でも 簡 単 な 操 作で メー
ル に 工夫 を 施せ るよう、
入力し た文章
を 自動で絵 文 字 に 置 き 換 える機
能 をメー
ルユー
ザエー
ジェ ン ト の 1つであるThunderbird
の拡張 機 能 (
ア ドオ ン〉
と し て実装
した (図7
)。
絵
文 字メー
ル作
成機 能
は、
入力 さ れ た文 章
を1
文 字ず
つに区 切 り、
あらかじ め登 録 さ れて い る絵
文 字に該 当
す る ひ ら が な を自
動で置換
する。具 体 的
に は、
HTML
形 式
の メー
ル を作 成
し、
文 字に相 当
す る画像
を<img
>タ グ を用い て表 示 するよう に し て い る。 現在
は、
「 ち」 を 「血(
血 液)
」 の絵で表 現 し た り、
「は」 を 「葉」 の絵で表 現し たり す る など、一
文 字 に 対 して一
つ の絵
を対 応
させて いるの で、
文字
に よっ ては対 応 して いる絵 文 字 が 存 在 し ない場 合 が あ る。
そのよ う な 絵 文 字 が 登 録 さ れて いない文 字はそのま ま 表 示 され る。
入 力 さ れ た文 章 と 絵 文 字 に 変 換 さ れ た 文 章 は、
リ ア ル タイ ムで確 認でき ること が 望 ま しい と考 え られるた め、
入 力 欄 と プレビュー
画 面 を設 けている。
図7
に 絵 文 字へ の変 換 例 を 示 す。
こ のよう に し て
作
成 さ れ た絵 文字
メー
ル を受
け取っ て も、
児 童 が絵
文 字と ひ ら が な の対 応付
け を行う事
が出来
ずメー
ル を読 む こ とが出来
な い可能 性
が あ る。 図7
で い えば、
「ち 」 を 「血」 で表し て い るが、
こ の絵
に は血 だけ で な く 「注射
器 」 も含ま れ て い る の で、
「ち 」 と読
むこと ができ ない こ と も十 分 考
え られ る。
そ こ で、
絵 文 字 をひ らが なへ 置 き 換え るボ タンやツー
ル チップで の確
認 に加 え、
メー
ル本
文 を音
声でも確 認
できるよう に し て い る。
しか し
、
画像
ベー
ス の絵文 字
メー
ル で は、
画像
を参 照 出来
る よ う あ ら か じ め ロー
カ ル環境
に画像
ファイ ル を保 存
し て おい騰 黼
’獣
肥 讐 糊 鰐糊韆継
騨 卿 黴 醐 撒 潮 脚.
緲 騨.
鑿
齦
圓
{ ∋ しん1
漏隠 蓄ん・
9
て 認・
闘,
騨 誓鴨 ”鱗蜘 鞅 触 嘱 謝 配鳳購 畷 殪兒 & 伍塵 番臍《
hani:2【刪 n巴
躑か
爵働え も
じ
メ
ー
ル
塗
^’
畷
^ 娼1
:≡1:蜒1
璽・
鯵・
國
[
璽:コ
匠羅.
」 図7 絵文 字メー
ルへの変 換の一
例 た り、
メー
ル に画 像デー
タそ の ものを あら か じ め添 付し た り す る 必 要 が あっ た。
そ こ で、
スタ イル シー
トの新 規 格
CSS
3
のWeb
fonts
機 能を使用 す る こ と に し た。
そ の た め、
メー
ル の 送 受信 時
に画像
フ ァ イ ル を添 付
す る必
要が無
く、
添 付フ ァイル の サ イ ズ制
限を気
に す る こ と な く メー
ル を作 成 す ること が出来
る。
ま た、
Web
fonts
はWeb
サー
バ上に設 置 さ れ たフォ ン トフ ァイル を 動 的に読 み 込 む た め
、
利 用 す る 端 末 に あ ら か じ め フ ォ ン トを インス トー
ル してお く必 要が無い。
つ ま り、
絵 文 字 フ ォ ン トを定 義
づ けて いるスタ イ ルシー
ト を 文 章 を 表 示 す る ペー
ジか ら読み 込 む だ けで、
絵 文 字メー
ル文の閲 覧が可 能で あ る。
その具体
的 な 記 述 例 を 図8 、9
に 示 す。
この 例では、
外 部 に保 存 さ れて いるフ ォン トフ ァイ ル(
PictoFont
,
ttf
)
を“
Pict
−
Font
”
と 名 称 付 けて、
class属 性に凵
pict
”
の値を持
つHTML
文 書 内のp
要 素(
<p
> </p
>)
に対 して適 用し ている。 こ う し て定
義 したス タイ ル シー
トを 読み込み、
実 際に絵
文 字フォン ト を適 用 し た 例 を 図
9
に 示 す。
な お、
こ こ で用い られる @font
−
face
規 則 は
、
Internet
Explorer
やFirefox
、
Chrome
と いっ た主
要
な ブラウ ザの最新 版
で既
に 実装済
み であるた め、
環境
を意
識 する こ となく、
普 段利
用 し て い るWeb
ブラ ウザで閲 覧す る ことが 可能
である(
図10
)
。
なお
、
絵 文字
フ ォン トは一
般
的 なフ ォン ト作 成ソ フ トで作 成 す るこ と がで き る (図11
)。
さら に、
3
.
で述べ た ひら が な 用 図8
絵 文 字フ ォ ントを 定 義 し たスタ イ ル シー
ト (Emoji
.
css) 図9 スタイ ル シー
トの読み 込 み と適 用の例 (ソー
ス)灘 簾
濃 :
∵
訟
1
臨
Japanese Society for the Science of Design
Japanese Sooiety for the Soienoe of Designロケ
ー
ル に 対 応 し たFirefox
でもこ の絵 文 字
メー
ルを作 成
した り読
んだ り する こ とが出来
る よ う に、
Web
ア プ リ ケー
ショ ン 版の作
成も合わ せ て行っ た。
そ の動 作 画 面を図12
に示 す。
図10 絵文 字フォン ト のWeb ブラ ウザで の閲 覧 例これに
よ
っ て、
Web
ブ
ラ ウザ (
Firefox
)
と インター
ネッ ト に 接 続 して いる 環 境 さ え あ れ ば、
絵 文 字 メー
ル を 利 用でき る よ うになっ た。
送 受 信 したメー
ルの管 理 な ど 高 度 な 機 能 は メー
ル ユー
ザエー
ジ
ェ ン ト (Thunderbird
) に 劣 る が、
児 童 が 使 う上 では十 分 な 機 能が備 わっ て いると考 えて い る。
6 .
お わ り に 本 論 文では、
初 等 教 育で の利 用 を 前 提した 児 童 向 けの ソ フ ト ウェ ア開 発の取 り組みにつ いて報 告
した。
特
に、
利
用 さ れる比 率の高いWeb
ブラ ウザと メー
ルユー
ザ エー
ジェ ン ト を取り 上 げ、
ロケー
ル設
定による学年 毎
の柔軟
なメニ ュー
表
記の変
更 や ルビ 表記 な どの情 報 提
示 の ユニ夫、
絵文字
を使
っ た メー
ル作 成に つい て述べた。
ユ
ロ
ド
いゆ
リ
ヒ
ゆ
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.
」”
’
一
…
,.
∴.
艦 ワ
旧 ∵∫ジ
1
ヨ
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団闥薗団凾
5
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団 団園医]
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固 薗圈団 圏闥 圃
濠
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蜃闘 国国匿凅 [
ヨ
国 贏
瀏 目 囚区掴 竭 [
因[
耋
〕
[
劍顱 剣国 国閲
圈 固目団 団団 團
零 瑟「
匳 匿]
匳
国閨団闥
一 一 一 一 一 一 一 一 pmve − 一 一 一 一
幽liN
「
v
nM斜
v一
図11
絵 文 字 フォ ン ト の 試 作こ こ で述べ た取 り組み は
、
使
い や す さ の観点
か ら見る と単 純 な漢 字
と ひ らが なの置き換
え と、
使
用で き る機 能
やショー
ト カ ットキー
の制
限 が中
心であ る が、
当 然 のこと な が ら ひ ら が な 表 記に変 更 しただ けで は 言 葉 自体の意 味 が 理 解できるわ けでは ない。
これ に 対 し、
「積 極 的 に 子 供 言 葉 に 置 き 換 え を 行 うべき 」 とい う 意 見と 「将 来の事 や 概 念 を 理 解 さ せるた めにも、
ひ らが な 化 に と ど めてお くべ き」 という 両 方の考 え 方 が あ る。
ど ち ら を利 用 す るかは現 場の先 生 やユー
ザである児 童の判
断 に ゆ だ ね る必 要がある と考えて い る が、
いず れの場 合であっ て も 子供 達 が混乱し な い よ う に、
何ら か の子 供 向 けユー
ザ インタフェー
ス の作 成基 準
が あ るこ とが望
ま しい。
情 報 化 が 進 み タ
ブ
レッ トやス マー
トフ ォ ン の利 用 が一
般 化 し て い る 現 状 を 考 えると、
ソ フ トウェ アだ けでな く利用環 境 も 含 めて児 童 に 対 す るユー
ザ インタフェー
ス の更 な る 検 討 が 必 要で あ る。
図12 試 作したWeb アプリ ケー
シ ョ ン版 絵文 字メー
ルユー
ザエー
ジェン ト【
参考 文 献】
1
) 文 部
科 学省
教育
の 情 報 化 に 関 す る 手 引,http
:〃www.
mext
.
go
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jp
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/E
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EBFEF226
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9A44
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’
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第59
回研 究 発 表 大40
デ ザ イ ン学研 究特集号Special lssueotJapanese SocletyfortheSclenceofDesigm VoL