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ICカード応用のセキュア情報システム

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Academic year: 2021

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(1)

情報システムセキュリティ:Secureplazaとセキュアシステムソリューション

ICカード応用のセキエア情報システム

Secu「elnformationSystemsApplyl=glCCards

l

船橋義孝戸田幸利 Ⅵ)5ぁざ≠α丘αダ〟乃α∂αSゐ宮 地鬼才わsゐ才7もdα 井上 剛 乃り′05ゐ‖「〝∂〟β 全 隆生 7七々α∂Zβ〝 企業

店舗・食堂

m 公共サービス ・健康保険証 ・住民票 ・パスポート など 交通 乗車券 定期券 ロロコロロ ・売上決渚 ・ポイント発行 ・電子クーポン ・情幸馴文集・提供 など

碧雲蓋路自動圏

料金収受 ■ ̄騙誌ib._

毘車匝

ロコロコ田 口n口n巴 ロコロロn ロ田口ロロ ・社員証 ・入退出管理 ・会議室利用 ●駐車場 など 【嘩

詔感

非接触型ICカード 接触型ICカード その他 さまざまな応用・利用方法 家庭 ・振り込み ・予約 ・情朝提供 など

罠国

送金 医療機関 mmmm 巳正Ⅰ】凹mmⅦ mm皿Ⅲm [ⅢⅠロm四【ⅠⅠⅢ 四J三コ+m[ⅠⅠⅢ 銀行 ・電子伝票 ・電子タグ ど 物流

週な

・健康診断情報 管理 ・投薬 ・検査管理 など 金融 電子マネー 電子手帳 クレジットカード プリペイドカード など 注:*MULTOSは,MAOSCO Limitedの登鋳商標であるr, lCカードシステムのさまざ まなアプリケーション ICカードは,さまざまな分 野の応用システムの中で,セ キュリティを支える重要なデ バイスとして,今後ますます 適用が拡大していく。 lCカードは,個人情報を安全に格納し,容易に携帯でき,さまざまな分野で利用できる,利便性の惹いセキュアなコンポー ネントとして急速に注目を集めている。 一方,メーカー各社のICカード関連製品の仕様やセキュリティ(安全性)基準には共通性がないため,システムの普及が遅れ ている。そこで,わが国でも国家的なプロジェクトが発足し,業種・業際を越えて,lCカードシステムのさまざまな標準化活 動が展開されている。 日立製作所は,これらの標準化活動に積極的に参加し,オープンでセキュアなICカードシステムの開発に取り組んでおり, 「日立ICカードソリューション+として,社員証システムや入退出管理システムなどの,lCカードを応用したシステムのソリュ ーションビジネスを展開している。

はじめに

ICカードは,CPU(CentralProcessingUnit)を内蔵し たセキュリティ(安全性)の高さや,記憶容量の大きさ,

価格対性能比の向上などの理山で,世界中でさまざまな

応用システムの実証実験が行われ,導人が進んでいる。

ICカードには,以下の特徴がある。

(1)暗号のかぎや,かぎの正当な所有者であることを示

す証明書1'などの情報を,安全に管理できる(耐タンバリ

ング性)。

(2)利用先の端末でも,暗号通信や本人認証などの機能

が利糊できる(携帯性)。

さらに,非接触当旦ICカードでは,以下の特徴が加わる。

(3)かぎすだけで,建物や改札などへの出入りができる.′-、 (4)水,札 粉じんなどに対する耐環境性が高い。, 最近のEC(Electr()nic Commerce:電子商取引)の普 及に伴い,常業機寓や個人情報(プライバシー)の管理の 何で企業責什が問われる時代となってきた。今やICカー ドは,セキュリティ対策のコンポーネントとして,急速 に重要性が増してきた。 ここでは,ICカード応用のセキエアシステムについて 述べる〔)

lCカード利用によるセキュリティ対策

ネットワークを介してサーバにアクセスする場合の, 情報システムのセキュリティ上の脅威と,ICカードを応 39

(2)

424 日立評論 Vol.81No.6(1999-6) ・成り済まし ・否認 端末

Eコ

笥 ′㌔ミj 情報の窃取, 改ざん,破壊 利用者 ICカード 盗聴, 改ざん ネットワーク 情報の窃取, 改ざん,破壊 サーバ 図1 システムのセキュリティ上の脅威 情報システムには.さまざまな「セキュリティ上の脅威+が潜 在している。

用した対策の特徴的な点は,以下のとおりである(図1

参照)。 (1)利用者

(a)脅

威 (i)第三者によるシステムの不正利用,成り済まし

(ii)利用者本人による取引事実の事後否認

(b)対 策 (i)所持するICカードで,利用者を識別する(所有 物による識別)。

(ii)利用者の入力した暗証番号や,指紋などの生体

情報と,ICカードに記録した情報を照合し, 所有者の正当性を検証する。. (iii)ICカード内部の暗号かぎを利用した電子的な

署名により,取り引きの証拠を残す(ディジタ

ル署名‖による処理事実と交信内容の保証)。 (2)端末,サーバ (a)脅 威 (i)装置で管理している情報の窃取,改ざん,破壊

(b)対

策 (i)端末で生成した乱数をICカードに送付し,端 末とICカード内部の暗号かぎで乱数をそれぞ

れ暗号化する。その結果を端末側で照合し,IC

カードの正当性を検証する(端末によるICカー ドの認証)。 (ii)ICカードで生成した乱数を端末に送付し,端末

とICカード内部の暗号かぎで乱数をそれぞれ

暗号化する。その結果をICカード側で照合し,

端末の正当性を検証する(ICカードによる端末

の認証)。 (iii)ICカードに秘匿した証明書を糊いて,利用者 の端末やサーバへのアクセス権限をチェックす 40

る(アクセス制御)。

(3)ネットワーク

(a)脅

威 (i)通信途中での情報の盗聴,改ざん (b)対 策 (i)暗号かぎをICカード内部に秘匿して,ネット ワーク上での暗号かぎのやり取りを行わない。

(ii)ICカードの暗号かぎで,通信を暗号化する。

(iii)ICカードの暗号かぎでメッセージにディジタル 署名して,通信途中での改ざんを検知できる

ようにする。

lCカード応用システム

企業情報システムでの典型的な事例について以下に述

べる。 3.1社員証システム 企業の社員証にICカードを応用した場合の,システム

での機能は以下のとおりである(図2参照)。

(1)個人識別認証機能

ICカード上の社員番号や暗証番号で個人を識別する。

(a)社屋や計算機宰,資料管理室の入退出管理

(b)端末や情報システム,その他の施設を利用する際 の識別 (2)秘密通信機能 ICカードヒの社員別暗号かぎや証明書の情報を利用し て,通信情報の秘密を守る。 (a)暗弓一過信,暗号メール (b)ワークフローでの電子決裁 駐車場 ・利用管理 入退出管玉里 通用口 入退出管理 施設利用,予約 履歴情報 会議室 欝

・会議室利用 店 売 堂 食

・食事・買い物 lCカード 教室・図書室 受講履歴 図書貸し出し ・社内精算 ・各種申請 職 場 個人識別 秘密通信

電子承認.【.亀

会議室予約 経費の精算 社内申請 診療室

盈叡

・健康診断結果 ・受診・投薬情鯛 図21Cカードの応用例 ICカードには,企業内の応用のほかにも,さまざまな用途が ある。

(3)

lCカード応用のセキエア情報システム425 (3)決消機能 ICカードLの社員給与口座番号ヤクレジットカード番 号などの情報を利用して決済する。 (a)社内の食費や売店での支払い (4)情報蓄積機能 ICカードに社員の履歴情報を記録し,職制変更や異動 などに対1芯する。 (a)業務,教育,資格,表彰などの履歴

(b)健康診断結果の履歴,受診や投其の記鈷

3.2 入退出管理システム

日立製作所は,非接触型ICカードをん♭用したセキエア

な人退出管理システム"Gatevisionか”を提案している。

Gatevisionは,以卜のような機能を持つ(図3参照)。 (1)状態監視機能 システムの通信状態を監視したり,ドアを遠隔から操 作する。 (2)カード管理機能 発行カードの入退出エリアでの個人別情報や,有効期 限切れの撫効力ードの状態などを管理する。) (3)レポート作成機能

入退出情報の記録やエリア別のディスプレイに表ホ,

レポートの印刷などを行う。 (4)道川支援機能 、ドロや休日の設定など,システム全体の運用を容易に ※)Gatevisionは,株式会社口立インフォメーションテクノ ロジーの登録店標である。Gal_eVisionは, ての各種管理機能を標準仕様で提供する。 状態監視 カード管理 レポート作成 運用支援 "Gatevision の機能 入退出につい し,管理情報のバックアップなどを確実にする。 またICカードは,凶有のかぎ情報を持っており,第二 者による偽造を防_l卜するので信頼性が高い。さらに,セ ンサから放出する電磁波を受けて作動することから電池 を必要としない。 3.3 決済システム

ロ立製作所は,多機能ICカードであるMULTOS〔マル

チアプリケーション搭載カード用OS(Operating System)〕カードを用いた決済システムを提供している。

MULTOSの高度なOS機能により,本格的な電子マネ

ーシステムの構築が可能なセキュリティと,会員向けポ

イントサービスやクレジット取り引きに代表される複数

のアプリケーションを,必要に応じて追加,削除できる 柔軟惟を実現する。 MULTOSカードにより,ICカード1杖で多彩なサービ スを実現する。利用者にとっては利便性が高く,サービ ス提供者にとっては安全惟が高い決済システムを構築す ることができる。

今後の展開

ICカードシステムの今後の動向について以下に述べる。)

(1)ICカードシステムの標準化

口立製作所は,利便性向卜などのために,ICカード関

連の各種標準化活動に積極的に参画している(表1参月弔)。

また,セキュリティ面については,国際的な評価基準 ``CC(CommonCriteria)”に基づいて,わが国でもICカー

ドと関連製品の安全基準の策走活動が始まっており,[1

機器監視 事妾続機器の動作と通信状態の監視 ドア監視 ドアの開閉,施錠と解錠状態の監視と遠隔操作 カード発行 入退許可エリア,有効期間などの個人別設定 カード無効化 紛失カードなどの一時無効化 カード有効化 カードの】時無効化の解除 カード破棄 紛失カードなどの永久無効化 入退出履歴 入退出記録の一覧表示,印刷(期間指定可) 在室者 各エリアごとの在室者の一覧表示,印刷 カード状態 現在のカード哲理状態の一覧表泉印刷 スケジュール設定 平日,休日,ドアごとの開放時問帯などの設定 バックアップ 入退出履歴,発行,設定情報なとのバックアップ 図3 入退出管理システ ム"Gatevision''の機能 概要 Gatevisionは,入退出に ついての各種管理機能を標 準仕様で提供する。 41

(4)

426 日立評論 Vol.81No.6(1999-6) 表1 日立製作所の参画する主なICカードシステム標準化推 進活動 日立製作所は,lCカードシステムの標準化などに関連する活動 を推進する各種組織活動に参画している。 名 称 概 要 研究会などへの参加 企業・団体など 社団法人日本車 務機械工業会 (JBMA) 国際標準規格の国内 審議機関 tCカード・端末 (lSO/lEC,+TCl/SC17 国内委員会など) 関連メーカー lCカードシステ わが国のICカードシ 会員数76社 ム利用促進協議 ステムの効率的,継 会川CSAP) 続的な普及推進 財団法人ニュー メディア間発協 会(NMDA) ニューメディアに関 する調査,普及啓発, lCカード・端末 次世代ICカードシス テムの開発 関連メーカー tCカード取引シ ステム研究開発 事業組合(lCCS) EC用非接触ICカー ド対応の汎用端末用 リーグ・ライタ装置 の才支術開発 会員数48社 電子商取引実証推 ECを実現するため の技術,制度的課題 会員数239社 進協議会(ECOM) の検討.共通プラッ トフォームの構築 (団体を含む。) 汎用電子乗車券 技術研究組合 (TRAMET) 非接触ICカードを使 用した自動改札.関 連システムの技術開 発と実証 会員数55社 次世代ICカード システム研究会 (NICSS) 公共分野の次世代IC カードシステム共通 プラットフォームの 検討,普及推進 発起企業17社 立製作所は,これらに参加していく。今後,ICカード関 連製品を選定する際には,このCCに準拠するか否かがセ キュリティの目安になるものと考える(⊃ (2)多機能端末装置 ICカードの異なる什様ごとに,異なる仕様のATM

(Automated Teller Machine)やPOS(Point-Of-Sale)端

末,キオスク端末などが必要となっている。口、‡製作所

は,この間題に対し,さまざまなICカードに対応できる,

多機能端末装置の仕様の標準化活動に参加している。

この多機能端末では,暗証番号のデータ漏えいを防ぐ

ための「暗証番号人ノJ制御システム+を搭載する高機能リ

ーダ・ライタも検討されており,什様の確定によってセ

キュリティが向上するものと考える。

(3)生体認証システム

日立製作所は,ICカードと指紋照合を融合した「生体

認証手支術+などを研究している3〉。従来の暗証番号では,

42 他人に推測されたり,本人が忘れるなどの問題がある。 そこで,本人の指紋情報を抽出してICカードに登録し, 暗証番弓一の代わl)に用いる。ICカードに螢録した情報と 利用者の指紋を照合させることにより,他人による成り 清ましを防ぐセキュリティを確保することができる。

おわりに

ここでは,情報システムのセキュリティ上の脅威と, ICカードシステムによるこの脅威に対する対策,J応用シ

ステムの事例や今後の展開について述べた。

R立製作所は今後も,進化していくセキュリティ才支術

と多様な市場のニーズを先取りし,利便性が高くセキエ

アなICカードシステムの普及のために,応川システムや

ソリューションを提案していく考えである。

参考文献 1)ウオーウイツク・フォード,外:ディジタル署名と暗号 技術,プレンティスホール州販社(1997-12) 2)特集 21世紀のシステムインフラストラクチャー「次世代 ICカードシステム+,H謀評論,80,4(平10-4) 3)三村,外:指紋によるICカード持ち主認証システムの開 発,コンピュータセキュリティシンポジウム'98,情報処 理ノア二会シンポジウムシリーズ,Vol.98,N().12,pp.185∼ 188(1998-10) 執筆者紹介 -γ㌦

避ゝ 〆●h ◆-■ ̄ ∨ 一■熊∧ 聯 二

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船橋義孝 1963勺二Hl土製作所入社,情報・通信グループ情報システ ム事業部1Cカードシステムビジネス推進センタ所属 硯/LICカードソリューションビジネスの推進・拡販に 従事 E-Ⅰ¶こIil:fしIn三Ibasi(〃sl・7Slelll.11itこIClli.c().jp 戸田幸利 19郎)牛= ̄、一た製作所人肌 情事l卜通信グループ付i報システ ム弔業郎Ⅰしニカードシステムビジネス推進センタ所嘱 現れICカードソリューションビジネスの推進・拡販に 従事 E-I11aiI:ma-t()dil¢・s)rStt三111.hitac上1i.co.jl) 井上 剛 1980年口立製作所人朴∴l盲鞘・通信グループ システムlきH 党本部節阿部所横 堀在、決析分野でのⅠ〔ニカードアプリケーションの【那己に 従事 E-nlail:トil10ue(車ノiこIbs.十1it之l(1¶C().jp 全 陸生 198醐ミ株ノ㌧会什Il即芹封iシステムズ人祉.ソリューショ ンサービスリ‡紫郎テクニかレサービス郎所属 規心∴ICカードソリューションビジネスの肺進・拡販に 従事 上こ-111之Iil:tこIke-Zell¢・S)▼Ste肌hila(:hi.c().jp

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