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幹線配送計画問題

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Academic year: 2021

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1−F−1 1995年度日本オペレーションズ。リサーチ学会 秋季研究発表会

幹線配送計画問題

01604880 0毛利裕昭 東京工業大学 (株)三菱総合研究所 011080】0 久保幹雄 東京商船大学 01601360 森雅夫 東京工業大学

人 B C t)

A _ 30 5 5 B 30 _ 1 15

C ▲ 5 1 0

D O 15 0 − 乱 はじめに 物流関連の数理モデルの代表的なもので非常に良く研究 されてきたものは配送計画閉窺(VellicleRoutingProblcm− VRト)と呼ばれるもので,ある地域の物流センター(デポ) の配送計画を立てるものであった.この配送計画問題の論 文は様々な時間制軋複数デポなどの様々な制約灸件を課す ることにより膨大な故におよんでいる. こうした,地域輸送の数理モデルが研究されることは物 流の効率化に大きく貢献した.その様々な成果はBe11eta=1】 などの事例がInterfacesをほじめとする維誌に紹介されて きた. 上記のモデルがおもに小型トラックによる地域内輸送の 問題を考えていたのに対して本稿では物流センター間の中 大型トラックによる幹線輸送をとりあつかう.配送計画問題 にくらぺて一階層上位に位匿するこの間題は,関連したも のとしてPowell【4】やLeungeta】.【31が研究したIJL (LessThanTruckload)輸送問題や最近のHookert2】の研 究が見られるが,その論文数は配送計画問題に比べ非常に少 ない. しかし,幹線輸送関連の費用は配送計画問題が扱う地域 内配送比べて車両費用,高速費用の両者とも非常に大きい. このことは,いいかえれば最適化による費用削減の可能性 が配送計画問題に比べ非常に大きいことを示唆する. 現状では,多くの物流会杜においては手作業により計画 を立てられている.しかし,手作策による日々の幹線配送計 画では,最近の複純化する要求をこなせなくなっていると 考えられる. 本稿で述べる間諷は著者のうちの一人が,いくつかの物 流会社(もしくは物流部門)から具体的にもちかけられた 間邁であるが広く一般性をもつ問題となっている. モデルは,ネットワークデザイン問題と配送計画問題の 両者の性格を持つ. 10トントラックの高速料金は以下のように仮定する. 単†立は円 A B C D A _ 5000 8300 12000 B _ - 5000 8000 C − 5pOO D _ 上記のような条件のもとでの実行可能な解を一つ挙げて みると. A⇒B⇒D⇒B⇒A A⇒B(Aで積んでBで降ろす法)10トン,B⇒D lOトン,D⇒BlOトン,B⇒AlOトン A⇒B⇒D⇒B⇒A A⇒BlOトン,B⇒D5トン,D⇒B5トン,B⇒A lOトン A⇒B⇒D⇒B⇒Å A⇒B5トン,Å⇒D5トン.B⇒AlOトン A⇒B⇒C⇒B⇒A ^⇒B5トン,A⇒C5トン,B⇒Clトン,C⇒B lトン,C=〉A5トン この解は9勘000円であるが,現実の配送で実際に行なわ れている方法ではトラックがルートの途中で一旦荷物をお ろして軽減された分を利用していないことが大部分であり, この程度の解でも費用節約になることも多い.よって,この ような実行可能な解のうち最適僻もしくは良い近似解が得 られれば実用面での貢献は大きい.この間題は,嶺敢,配送 の両面を考慮した分割配送計画間諷と考えられる.また. 一方荷物のフローに注目すると.多品種流ネットワークデ ザイン問題で,棺築されるネットワークの形状に制約が付 加されたものとも考えられる.以下では,この間窺を幹線 配送計画間組と呼び,その解法を考える. また.実際には遵転手の稼動時間の上限などが付加され るが,ルート生成の部分に組み込みが可能であるので(次 章で述べる)簡単のため以下では稼動時間制約はない場合 を考える. 3 記号と変数 全ての(実行可能な)ルートは既に生成済みとする.この ようなアプローチは,帰着される問題が集合分割問題にな るので.通常,集合分割アプローチと呼ばれるが,ここで は以下のの理由によりルート生成アプローチと呼ぷ.幹線 輸送の場合は.全てのルートの致は比較的少ないので,ルー ト生成アプローチに向いていると考えられるが,帰着され る問題は集合分割問題より複維な問題となる.

2 例

間諷設定そのものが新しく提案されたものであるので具 体的に例を示しながら説明する.4つの物流センター間を 10トンの相貌容量を持つトラックで輸送することを考える. トラックは全てAにあり,各トラックは一日に一便だけ過 行するものとする.移動は全て高速を使い,高遠上の移動 に関連する費用を考える.簡単のため,ここで考える費用 は高速料金のみとする.また,荷物は逆送に関して碑徴,配 送の両者を考慮し,分割可能であるとする. 各物流センター間に輸送すべき患は以下のような衷で現 されるものとする.この数値は現実にある問題のデータを少々 加工したものである. 単位はトン 一且28− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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5 定式化2 後で示す問題の解法の方針につながる定式化をここで述

べる.記号として新たに以下のものを加える.

結晶種た∈八一がルートr∈兄上を運ばれている量を表 す実数変数. 几(0た→dた):0たからdたへの路上にあるすべてのアーク のうちルートr∈月に属するものの集合. これらの記号を利用して以下の様に定式化を書き直すこ とができる. 異なるトラックが同じ配送順序で運行するときは.それ らは異なるルートであると考える.これは.トラックが異 なると,積載容量およびルート関連費用(高速代,人件費, 管理費,減価償却費,ガソリン代)が追ってくるためである. 運ぷべき荷物は,出発点と到着点が異なるものごとに分 けられており,どの荷物も混載可能であるとする.以下で は出発点と到眉点が異なる荷物を品種(commodity)と呼び 区別する. 以下の記号を用いる. G=(〃,d):ノード集合〃とアーク集合Aから構成され るネットワーク. 丘:ルートの添え字集合.繚え字はr∈凡 A.:ルートr∈月に含まれるアークの集合. cr:ルートr∈月の費用. 〟r:ルートr ∈ 虎に対応するトラックの積載容量の上 限. 〝:品種を表す添え字集合.添え字はた∈〃. 九:品種た∈〝の荷物量. 0た:品種た∈打の出発点. dた:品種た∈属■の到着点. 以下の変数を用いる. yr:ルートr∈ 月が使われたとき1,それ以外のとき0 を表す0−1変数. 轟品種た∈Ⅳがアーク(り)∈A上を運ばれている量 の合計を表す実数変数. 4 定式化1 間恩の状況をわかりやすく定式化するとすると以下のよ うになる. min∑cryr r∈凡 subject to ∑そき=/た ∀た∈〝 r∈尺 (1)

∑ ∑ ■くき≦肌yr∀(り)∈Ar∀r∈月

た∈〝(り)∈Pr(ok→d■) yr∈(0,.り ∀r∈月 くき≧0 ∀た∈打 ∀r∈点 6 解法 ここで用いた解法は,定式化2において(1)をラグラン ジュ緩和した問顔の値を利用した分枝限定法である.このよ うにラグランジュ緩和した間邁は,いくつかの小間題に分割 され解くことが容易になる. 参考文献 【1】 W.Bell,L.Dalberto,M.Fisher,A.Gr占enAeld,R.

Jaikumar,R.Mack and P.PrutZma.n:Improv− 1ngtheDistributionofIndustrialGa5eSWitha・n On−1ine Computerized RoutirLg and Schedtlling

Optimaser,InteTjhce8,Vol.13,No.6.pp.4−23

(1983)・

【2】J.N.tIookerandN・R・Natraj:SoIvingaGeneril Routinga.nd SchedulirLgProblembyChainDe− COmpOSition and Tabu Search,7Tansportatiorl

∫cience,Vol・29,No・1,pp・30−44(1995)・ 【3】J.M.Leung,T.L.MagnantiandV.Signhal:Rout− il唱inPoints−tO−pOintDeliverySystems(Formu− 1ationsa・ndSolutionfIeuristics),7kT7SPOrt0日on ∫cience,Vol.24,No.4,pp.245−260(1990). 【4】W.B.Powell‥ALocalImprovementHeuristicfo王 theDesignofLess−thn−truCkloadMotorCarrier NetwoTks,升αn叩Orね〟onぶcience,Vol.20,No.4, pp■246−255(1986)・ min∑cryr r∈只 s11bjectto ∑r㌔−∑丁‡.= J J 九 l=0た O i∈Ⅳ\〈0た,dり ∀た∈九■ −Jk i=dk

∑埼≦ ∑怖yr ∀(り)∈A

た∈打 (り)∈A, y.∈(0,1) ∀r∈月 埼≧0 ∀(り)∈Aた∈打

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参照

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