-吸入指導の知識と技術移転の試み- 他職種が連携して治療継続の大切さと吸入薬の意義を伝える
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(2) 【研修会の目的】 この事業では、地域の医療機関や調剤薬局の薬剤師、訪問看護師が連携し、地域での吸 入指導の普及を目的にした多職種連携、教育研修への支援を行う。 地域包括ケアシステムを推し進め、 「患者の安全・安心・満足」に応えるために多職種間 で培った知識を技術移転できるように支援していく。基幹病院から在宅、在宅から基幹病 院への切れ目のない医療看護福祉の提供を行うための教育研修の場を作り、多職種連携に よる知識技術の移転を活発化していく。 吸入療法をツールとして、多職種での連携への足掛かりと教育研修を目的とした。 【現状】 大阪は、大気汚染による健康被害、泉州泉南地域における綿織物工業が盛んな地域であ ったことから、気管支喘息や慢性気管支炎患者が多く、加えて患者の高齢化も進んでいる。 高齢者の入院は、廃用性症候群を引き起こす機会となることから、悪化予防や健康維持の ためのセルフマネジメントがより求められる。今日、治療薬の進歩によって、気管支喘息 や慢性気管支炎患者のセルフマネジメントが可能となってきている。導入された治療が継 続できれば、外来治療のみで入院を避けられるようになってきている。しかし、治療薬の 種類も増えて導入された吸入指導の知識と技術が地域に十分普及できていない。 吸入薬は適切な方法で継続的に使用しなければ、効果が実感できず治療を中断する可能 性がある。薬剤の導入後もアドヒアランスを保ちながら適切な吸入を続けていくためには、 療養の場での支えが必要となる。吸入療法を導入された医療機関で完結するものではない。 療養の場が移れば、そこにこそ支援の手と目が入る必要がある。 在宅医療の柱は、 「患者の病態や背景を把握している医療従事者が 24 時間 365 日の安心 を提供する事」だといわれている。そのためにも医師・薬剤師・看護師と言う職種の垣根 を越えて、地域での人材育成が求められており、それぞれの専門性を発揮しながら多職種 連携を図るための教育が必要である。 【課題解決に向けた取組みの方向性】 ① 吸入指導の知識を深められるように、基幹病院の医師薬剤師、地域の調剤薬剤師、訪 問看護ステーション看護師の合同企画とし、参加型の勉強会を開催する。患者のコン コーダンスをあげるには、患者の状態に応じたデバイスを選択することも重要になっ ている。 脳梗塞など他疾患の後遺症や加齢による身体機能の衰えにより、握力の低下や座位がと れない、吸入薬を吸い込む力がないなどがセルフケアの障害になっていることがある。こ うした場合には、処方医へフィードバックしてデバイスの変更、ポジショニングの工夫、 使用時間の検討、介助者への指導を工夫変更することが求められる。.
(3) ②それぞれの職種が蓄積した知識や活用方法などの共通理解と技術移転ができるワーク ショップを行う。 今後は高齢者に伴い、介護職と確認しながらセルフケアを支援できる資材の開発も必要と される。また、指導者のコミュニケーション能力も重要となってくる。多職種の共通する 課題を短時間で実践的に学べるテーマを設定し、多職種、他事業所所属のスタッフで、情 報や技術、問題点を共有する。 多職種が勉強会などを通じて、吸入指導の知識と技術の普及と共有に取り組む。具体的 には、参加者自身が考えられる勉強会を企画し実施する。服薬指導に関する知識と技術移 転をテーマに参加型の勉強会を行う。多職種連携を図って地域包括システムを進めていく ことにつなげていく。 【実施概要】 1.開会のご案内 2.開会の挨拶 3 基幹病院呼吸器専門医からの挨拶 4.薬剤師会より共催の挨拶 5.講演 吹田市の吸入病薬連携 6.ワークショップ 7.交流会. 2016 年 10 月 16 日. 【参加人員】 薬剤師 33 名、多職種 34 名(勤務医、開業医、看護師、訪問看護師、ケアマネ、保健師、 MSW/PSW1、研修者、薬学部学生、事務、)67 名の参加者があった。 【共催】 (一社)堺市薬剤師会 【講演要旨】 着任時(市立吹田市民病院)には、呼吸器専門医が少なかった。薬剤師さんの間でも吸 入指導に対する認知度はまだ低かった。最初は、薬剤師の先生も「吸入指導?」 「喘息日誌?」 「なにこの先生」という感じだった。吸入指導を普及していくためには、チームを作る必 要があった。吸入療法は、患者教育が必要であり、患者に適した吸入デバイスが必要とな る。吸入指導は、手技だけの問題だけではなく奥が深い。吸入指導を行っていても、患者 さんが理解していないことの理由を考える必要がある。患者さんは、「やっていますか?」 と聞くと「やっている」と多くの患者は答える。薬剤の効果を得るためには、患者が実際 にどのくらい理解して実行できているかを聴く必要がある。患者さんが実際に自分で吸入 療法を行っていくためには、実演してみせて、必ず実際にやってもらうことが必要である.
(4) ので、個別指導が必要となる。最初は、院内の吸入の指導から始めた。 吸入指導が行えるようにスキルを中心とした勉強会を開催していき、疾患学習も行って きた。吸入療法が指導できるだけではなく、マインドを理解できるような勉強会を繰り返 し重ねた。そのなかで徐々に理解を示すスタッフが育ってきている。吸入指導依頼書など を作って、指示のシステム化を図った。院外処方の発行をしており、調剤薬局での調剤と 受け渡し時の指導が行われている。院外処方であるため院内の薬局だけではなく、吸入指 導は処方箋が持ち込まれ薬が手渡されるすべての薬局で取り組みでなければ意味がないと 考えた。患者さんの事を考えると外へ吸入指導を広げざる得なくなったのである。 こうした経過の中で、問題点も出てきた。院外の薬局での指導の場合には、処方箋だけ が届いて、調剤を行う薬剤師に診断名が伝わっていないことがある。しかし、喘息と COPD とは吸入薬の使い方が違う。依頼した医師の意図を反映した指導を的確に薬剤師が行うた めには、診断名が伝わっていないと同じ薬であっても説明が違ってくる。吸入指導依頼書 を作って依頼するシステムを作っていった。 高齢者が多くなっていくなかで、アドヒアランスをあげていくのはどうしたらいいのか は課題である。アドヒアランスがあがることで、期待した治療効果につながっていく。服 薬管理という点では、吸入指導は手技が伴うため、患者が理解できるような支援が内服薬 以上に必要となる。アドヒアランスの向上は、結果として期待する薬剤の費用対効果が得 られることにつながる。 吸入療法を普及していくために、吹田 36 万都市、地域を 3 か所に分けて吸入指導のワー キンググループを作った。地域で吸入療法を行ってきた先生方と、研究会を継続して行っ てきた。吹田の吸入療法の基本となった。アドバイザーを中心として、勉強会を重ねてい き、フェイス・ツー・フェイスのなかで関係性もできていった。知識や技術のだけを伝え るだけではなく、マインドを作っていくことが大切であった。吸入指導を通じて、多職種 が集まるということは、前向きの意見が出る場となっている。 現場の課題も連携を行っていくなかで意見をとらえ、評価の指標も実際に現場で使える ものを作成して、共有できるものを作っていた。医師、病院薬剤師、開局薬剤師が実際に どういったコミュニケーションツールが必要かを出し合いあった。指導を評価できるツー ルの作成、システムとチームを作っていった。指導に使用できる教材は、よりシンプルで あることを心掛け工夫して作成していった。勉強会の中での成果は、吹田市のホームペー ジを作り、誰でもがダウンロードして指導に活用できるようにしている。 多くの問題点も残してはいる。基幹病院で呼吸器専門医が吸入療法を導入しても、開業 医はたくさんの疾患を診なければならず、吸入療法が必ずしも地域に普及しているとは言 えない。吸入指導には時間がかかるが、診療報酬上のインセンティブはないこともその理 由の一つとなっている。また、そもそもマンパワーの不足がある。制度の中での限界も感 じている。 勉強会を積み重ねるなかで、薬剤師だけではなく、多職種との連携や情報の共有化の問.
(5) 題では共通言語や、医療関係者と介護関係者では知りたい情報に違いがあることも知った。 現在情報を共有する手段として、連携ノートなどが使われているが、あまり意味を持たな いことも実感した。今後は、情報共有の方法が変わっていく必要がある。ICT を使った連 携を進めていく方向になると考えている。 医師一人ではできなかったことも、吸入指導を多職種と連携して取り組むことでできて きたことがたくさんある。患者さんの声、現場の声を大切にして、常に吸入に関わる人た ちに確認しながら行うことが必要であると感じている。 院内薬局、開局薬局の立場として、 「病院の中の薬剤師の吸入治療への役割(院内薬剤師の 立場から) 」 「薬剤師(開局薬局の立場から)の吸入治療への役割」について、吹田市の実 践的な経過が具体的な例をあげてわかりやすく話された。 呼吸器内科医が着任したできたことを契機に、薬剤部に吸入指導の依頼されるところから 薬剤部の中での吸入指導に対する取り組みが始まった。病棟での薬剤業務もある。仕事量 の増加からの抵抗もあったが、院内の薬剤師にはスキルアップができるチャンスと考えた。 吸入指導の経験のない薬剤師もあり、最初は手技の習得を行っていった。 「院内の吸入指導 プラス喘息日記も指導にいれられないか?」といわれると、他の業務とのバランスを考え る。呼吸器の専門医からの要望を受け止めていくには、マンパワー不足を感じることもあ る。しかし、隣接する他市から来院する患者さんもあることから、処方箋は吹田市以外の 薬局にも持ち込まれる場合もある。他市での吸入指導の体制の状況把握まではできていな い。医師の意図する指導が継続されない不安があった。患者が薬を受け取るだけでは結局 効果的な使用がされないことは、共通の認識としてあった。吸入指導を薬剤部で行ってい く上で、薬剤師の受け止めの温度差はあった。関心を持った薬剤師から、吸入指導に取り 組んでいくことになった。 院内でのメリットは、医師にフィードバックしやすく、ペットなど患者の生活背景の情 報を活用して、きめ細かい指導ができる点などがある。確かに吸入指導には時間はかかる というデメリットもあるが、高齢などのために認知力、記憶力の低下から吸入療法が困難 と思っていた患者さんが変化していくことで、 「吸入指導が好きになってきた」と薬剤師の やりがいへと変化していくことも話された。開局薬局の立場からも、自分だけが吸入指導 の手技ができることを目指すのではなく、地域薬剤師会の活動として広げていった実践が 話された。基幹病院の医師や薬剤師と一緒に、コミュニケーションツールを使った声掛け の方法や、評価の基準を作成していった。長期管理薬を発作時のみ使用するなど誤った使 い方。吸入ステロイドの副作用への COPD の患者さんに「しんどくなる前に使う」という アシストユースの指導についても技術・知識の共有を行っていった。 【ワークショップ】 ワークショップは、10 グループに分かれて実際に使用方法や吸入指導を経験した。基幹.
(6) 病院の呼吸器専門医より使用方法や注意点の説明し、各テーブルには吸入指導を説明でき る講師を依頼した。問題の整理や意見を出やすいシートを準備した。グループで話し合わ れた内容を発表してもらい、全体での共有化と問題点の整理、質疑応答を行った。 【全体をとおしての質疑応答】 デバイス、吸入補助器の使い方、患者の費用負担、コミュニケーションツールについて 質問があった。 【参加者の感想】口頭 ・デバイスを手に取って学ぶことで、吸入の手技を実際に本や講義だけでは得ることはで きない学びを体験ができた。 ・その場で的確な回答が得られたことは、とてもよかった。 ・手作りの資料があることで、伝達学習がしやすいと思う。 ・わからないことが、わかった。 ・デバイスの特徴と実際の操作は、経験することがないまま指導するのと、一度でも経験 してからでは気持ちの上で違う。 ・専門用語が多く、福祉職には難しい言葉が多かったが、連携の機会となった ・吸入指導は基幹病院で導入されて、吸っているか吸っていないかの確認にとどまってい ることがあり、在宅での指導を考えていたところなので勉強になった 【参加グループ討議のまとめ】文書 1 グループ (フルティフォーム) 成果 ・完璧さを目指さないでよいのではないか ・何回まわしたのかわかりにくい→クル、カッチン、吸う(シンビコート) ・キャップ切れない(デバイスカプセルを入れてうまく穴があけられない)ときがある(ウ ルティブロ) ・吸入薬剤セットして、吸わない薬剤は絡まり、吸いにくい(エリプタ) 課題 ・まずは実際に吸入の仕方をして見せる ・患者の状態を見極めて、あったデバイスを ・各デバイスのポイントを押さえた指導を行う ・繰り返しのみ、〝だろう″〝はず″はダメ ・〝どないやったっけ?″患者に答えを探してもらう ・訪問看護師、薬局より患者に対するフィードバックがある ・お薬手帳の活用(デバイスがわかる) ・CM が間違った時には医師に連絡すればいいことがわかった.
(7) ・薬が残っていた場合も連絡する 2 グループ (レスピーマット) 成果 ・ひとりひとりの理解が違うために時間をかけて説明している薬剤師さんは大変であると 思った ・吸入器がいろいろな種類があり、それぞれの注意点、ポイントを示して教えてくれるの が良かった ・薬剤師ですが、改めて指導するときのポイントを確認することができました ・本当に吸入デバイスは難しいことがわかり、実践なしでは伝わらないことがわかった ・薬剤師が他職種の人に知ってもらうことにより、薬剤師の行っていることだけでなく協 力していただけることがわかった 課題 ・手技が難しかった ・目の前で一緒に薬剤師が指導してくれても、自宅に帰っても指導が生かせるような仕組 みが大切であると思った ・高齢者の在宅の場合、また、独居の場合、本人が積極的でないときのアプローチ ・薬剤師が見えないところで、ちゃんと吸入できなかったり、まったく吸入できないケー スがあるようなので、それをどうやってフィードバックしていくかが課題だと思います ・認知症で独居である場合、家族の協力がなければどうすればいいのか?とふっと思いま した ・繰り返し指導していくことの大切さと他職種の連携、また、薬局同士の連携も大切だと 思う 3 グループ (シンビコート) 成果 ・実際の練習用で見本を見せてあげると、十分な指導、理解がされると思った ・薬剤師さんの役割がよくわかった ・薬剤師さんの質問、実際の処方でできたらいい(練習用の機材がない場合) ・ (指導内容について)処方を書く場合もある。不明なときは電話で(処方医に)聞いても よい→ワークで確認できた 課題 今回の研修で、CM が在宅(自宅)で吸入の説明を聞かれたときに、説明書を見ていくらか 協力できると思う。でも、その状況を見て本人が十分できていない事をかかりつけの薬剤 師さんや、医師、訪問看護師さんがいれば報告し、再指導してもらわないといけないと思 う。フィードバック、連携が大切だと思う 4 グループ (ブリーズヘラー) 成果.
(8) ・カプセルをシートから出す時、落としやすかったり出しにくかったり・・・ ・カプセルに穴をあける時、1 回でよいのに 2 回 3 回押してしまう ・むせてしまう ・患者の能力、指導したデバイスがわかれば指導しやすくなると思った 課題 未記入 5 グループ (レスピーマット) 課題 ・手技の手順が理解しやすかった ・高齢者等には、カートリッジを付けてお渡しする ・実際吸入できているかどうか、成功した例と失敗した例もお伝えする 課題 ・吸入するタイミングが必要なので、別のデバイスの提案も考える ・一度の指導ではなく、定期的に手技の確認が必要 6 グループ (未記入) 成果 ・店頭で薬を渡すときの説明と、患者様が線でつながるような説明になりたい 課題 ・吸入指導がスムーズに行える→練習用マットを初めて使用しました ・使ってみてよかったです ・見本がいつもあるといいです 7 グループ (レスピーマット) 成果 ・薬剤師さんがまず、手本をやっているのをみられた ・吸入器の方向が違って横漏れが見られたことがわかり、薬剤師さんが持ち方を指導され た 課題 ・エアゾールは同調が難しく、横漏れがあったり、せき込んだり、失敗があったので、は じめは 100%完璧を目指さず、その患者さんに合ったレベルで無理をしない程度に合ったレ ベルで指導していくことが大切だと思った 8 グループ (シンビコート、ウルティブロ、エリプタ) ・シンビコートはどちら向きにまわしたのか、何回まわしたのかわからなくなる。無味無 臭なので、吸えているのかの実感がない ・ウルティブロのカプセルがきちっ挿入できていなかったり、針が押し切れていないこと が判明した ・エリプタの一度ふたを開けてしまったが、使わなかったときに残薬がどうなったか、二.
(9) 重に吸ってしまわないかの疑問があった 成果 ・自分自身でデモ機を使用してみて、使い方やセットの仕方、吸い方など初めて知った ・実際に指導する側になった時に不安があった ・使っていくうちに我流になる気持ちがわかった 9 グループ (未記入) 成果 ・吸入は難しい ・吸入している背景が十分理解されていない ・吸入者が十分吸入できていない場合、介護者(家族さん、ヘルパーさん)に理解しても らいたいが、実際それは難しい ・情報者共有が今後できるとよいと思う(できそうだ) 課題 ・たくさんのデバイスがあって難しい(使い方がわからない) ・デバイスが使いにくくても、それを医師までフィードバックしたらいいかわからない ・どんな効果の薬を使っているのか介護者は十分理解してできない ・デバイスごとの使い方を知っていく 10 グループ (エリプタ) 成果 未記入 課題 ・患者さんの状況(能力)は様々です。薬局で薬を受け取る場面で、薬の使用法の説明指 導の前に、 患者情報法を短時間で得られるようにすることが必要。その上で相手にあった説明指導・・・ 【参加者集客について】 参加しやすくするために、日曜日の半日という企画で実施することにした。薬剤師会の 共催の承認を頂くことができた。また、地域開局薬局、地域の福士事業所には直接足を運 び、チラシやポスターを持参して研修会開催の意義を訴えて参加を呼びかけた。吸入療法 をツールとして指導の知識と技術を実践的に学ぶことと、多職種連携という 2 本立ての企 画であるにもかかわらず 60 名を超える参加があった。 【運営について】 講師の先生方やワークを担当してくださる方々と、参加メンバーの経験や関心をみながら ワークショップの企画内容を考えていき、多職種が参加しやすいように教育資材(パンフ レット)を作成するなどの工夫を行った。.
(10) 【成果】企画者振り返り 当初、基幹病院の医師薬剤師、地域の調剤薬剤師、訪問看護ステーション看護師を想定 していたが、参加職種を拡大したことによって、福祉職や保健師(行政)介護事業所・薬 学生・大学教員からの参加が得られたことは今回の研修の成果である。 多職種が集まったことで、地域のなかでの患者の課題をふくめて考える機会になった。 参加型の勉強会であったことは、処方医への相談報告のタイミング、フィードバックやデ バイスの変更、情報や技術、問題点を共有する討議につながった。また、セルフケアを支 援できる資材として、パンプレットを試作することができるなどの成果が得られた。吸入 指導は、他の慢性疾患の指導と関連している部分があると推測できる。服薬指導支援をふ くむ患者1人1人のケアを考えることを通じて、地域包括ケア構築に向けての課題を考え ることもできる。多職種協働研修としての価値があると考えられた。 一方で、 「それぞれの職種が蓄積した知識や活用方法などの共通理解と技術移転を行う」 ためには、なおより多職種連携教育の進歩を指向して取り組んでいく必要があると考えら れた。 吸入療法を研修ツールとして、多職種連携への足掛かりとなる教育的な研修内容となっ た。課題解決のためには、今後の継続した取り組みが必要であることを確認できた。多職 種連携のなかでの共通言語と情報の共有は、今後の課題としていきたい。 今般助成賜りました〝公益社団法人. 在宅医療助成. 勇美記念財団″様へ深く感謝いたし. ます。 【講演の様子】. 【ワークショップの様子子】. 【受付の様子】.
(11) 10 月 16 日 多職種連携ワークショップ アンケート結果 1.属性:職種(N=54). 2.属性:経験年数. 3.属性:職種別経験年数. 1.
(12) 3.専門性が高いと考える職種 回答割合(N=54) 100.0% 80.0% 60.0% 40.0% 20.0% 0.0%. 88.9%. 77.8% 79.6%. 66.7% 64.8% 64.8% 68.5%. 57.4%. 42.6% 44.4% 50.0%. 31.5% 29.6% 3.7%. 薬 剤 師. 看 護 師. 訪 問 看 護 師. 理 学 療 法 士. 言 語 療 法 士. 作 業 療 法 士. 介 護 福 祉 士. MSW/PSW. 医 医 師 師 医( 医( )勤 )開 務 業. 介 護 門支 員援 専. 地 員域 な包 ど括 職. ヘ ル パ ー. そ の 他. 4.連携をとりやすいと考える職種 回答割合(N=54). 5.連携をとりにくいと考える職種 回答割合(N=54). 6.多職種連携に困難さを感じることがあるか 連携の困難さ しばしば 職種. 合計. ある. 医師(勤務医) 医師(開業医) 薬剤師. 0 0 1. 0 0 5. たまに 2 1 9. ほとどない 0 0 8. 合計. 看護師 訪問看護師 MSW/PSW. 0 0 1. 2 1 0. 3 2 0. 2 0 0. 7 3 1. ケアマネ その他. 1 2. 4 0. 1 2. 6 1. 12 5. 5. 12. 20. 17. 54. 2 1 23. *職種による有意差なし. 2.
(13) 7.連携に困難さを感じるとき. 8.連携できていない理由. 9.吸入療法に関する知識 吸入療法 無記入 職種. 合計. よく. 医師(勤務医). 0. 知っている 0 1. 医師(開業医). 1. 0. 薬剤師. 3. 看護師. 1. 訪問看護師. 少し. 知らない. 合計. 1. 0. 2. 0. 0. 0. 1. 1. 7. 11. 1. 23. 0. 1. 4. 1. 7. 0. 0. 1. 2. 0. 3. MSW/PSW. 1. 0. 0. 0. 0. 1. ケアマネ. 1. 0. 1. 5. 5. 12. その他. 1. 1. 0. 2. 1. 5. 8. 2. 11. 25. 8. 54. 3.
(14) 10.研修会参加動機. ・研修会の満足度 満足感 未記入 職種. 非常に. 大体. 多少. 合計. 医師(勤務医) 医師(開業医) 薬剤師 看護師 訪問看護師. 0 0 1 1 0. 1 0 16 3 1. 1 1 4 2 2. 0 0 0 1 0. 2 1 21 7 3. MSW/PSW ケアマネ その他. 0 0 0. 1 6 4. 0 6 0. 0 0 0. 1 12 4. 2. 32. 16. 1. 51. 合計. ・研修内容の今後の臨床実践への活用について 活用 未記入 職種. 非常に. 大体. 多少. 合計. 医師(勤務医) 医師(開業医) 薬剤師 看護師 訪問看護師 MSW/PSW. 0 0 0 0 0 0. 2 0 16 3 0 1. 0 1 5 2 3 0. 0 0 0 2 0 0. 2 1 21 7 3 1. ケアマネ その他. 1 0. 5 4. 2 0. 4 0. 12 4. 1. 31. 13. 6. 51. 未記入. よく. 合計. ・講義について 講義 職種. 合計. 大体. 多少. 合計. 医師(勤務医) 医師(開業医). 0 0. 0 1. 2 0. 0 0. 2 1. 薬剤師 看護師 訪問看護師 MSW/PSW ケアマネ その他. 0 0 0 0 3 0 3. 16 3 1 1 4 3 29. 5 3 2 0 2 1 15. 0 1 0 0 3 0 4. 21 7 3 1 12 4 51. 4.
(15) ・ワークショップの内容について ワークショップ 未記入 職種. 適切. 難しい. 他がよい. 合計. 医師(勤務医) 医師(開業医). 0 0. 2 1. 0 0. 0 0. 2 1. 薬剤師 看護師 訪問看護師. 2 0 0. 19 5 2. 0 1 1. 0 1 0. 21 7 3. MSW/PSW ケアマネ その他. 0 0 0 2. 1 9 4 43. 0 2 0 4. 0 1 0 2. 1 12 4 51. 医師(勤務医) 医師(開業医). 参加したい したくない 0 1 0 0 0 0. 内容・時間 による 0 1. 薬剤師 看護師 訪問看護師. 0 1 0. 18 5 2. 1 0 0. 2 1 1. 21 7 3. MSW/PSW ケアマネ その他. 0 0 0. 1 7 4. 0 1 0. 0 3 0. 1 11 4. 1. 38. 2. 8. 49. 合計. ・今後の研修への参加希望 今後の参加 未記入 職種. 合計. 合計 1 1. ・今後希望する研修会について. ・あげて欲しいテーマ. インシュリンなど自己注射 嚥下困難者の服薬形態などについて 在宅療法における薬剤管理について. 5.
(16) ・研修会での感想・意見 医 師. 地域の健康寿命を延ばすために、呼吸器疾患は是非防いでいきたいところです。こういった 知識は直接患者さんに接するスタッフへ少しでも広げていけたらと思います。堺でのネット ワークがつくれたらと思います。協力できるところがあれば是非加わっていきたいと思いま す。 様々なデバイスを用いてどの様な点に気をつけて指導していけば良いのか大変勉強になりま した。又多職種の方との交流ができ、様々な点からの意見を聞くことができ、大変よかったで す。ありがとうございました。 吸入器を使用したことがない人がいるのでもう少し時間が必要だったと思う 講演内容は恐らくヘルパーなどにはわかりにくいのではないかと思いました 薬剤師以外の方の意見を聞けて説明の改善を検討したいと思います。 職種が異なってのチームなので他の方の意見が聞けてよかった. 薬 剤 師. 多職種の方が実際に何を感じているのかがわかり参考になりました 吸入療法が地域連携のきっかけになりうることに気づきました。今までの踏み込めてこな じゃったところに気づきました。ありいがとうございました 患者さんについて気がついた点をそのままにしないで、薬剤部に連絡してください。そこから 始まると思います。 何度か指導に行ったことはあったのですが、粉の出る吸入器で実際に吸ったことがなかった ので、今回とても貴重な体験ができ参加でき良かったと思いました。 他職種の方の意見を聞くことと現在の仕事を見直すきっかけになりました。 使用経験のないデバイスを体験できたことは今後の仕事に役立つと思います。他の職種の 人たちの貴重な意見も聞けて勉強になりました ACT CATは使ってみたい. 看 護 師 師. 訪 問 看 護. 短時間でもワークショップができたことはとてもよかった 初めて吸入器を自分で使用して実際に使いにくさや問題点を知ることができた。指導する際 の参考になった。 ワークショップではデバイスの使い方に時間を使ってしまった。興味深い内容でした。 アドヒアランスなどの言葉は全ての職種の人が理解できないかもしれません。講義とワーク ショップのバランスがとてもよかったです。 薬剤師さんがたくさんいている中で薬剤の内容や指導方法をみることが出来たことは本当に よかった思います。また、吸入療法の仕方をデモで体験できたことがよかったです。 使用される言葉が専門的と先入観があり、気後れする デバイスの使用方法、吸入指導の大切さが理解できた 薬剤師さんの役割がよくわかった. ケ ア マ ネ. 日頃ケアマネの仕事をしていて、吸入されている利用者さんのことを少し理解することができ ました。吸入だけでなく認知症があり独居の利用者さんなどどう医師や薬剤師さんとどこが課 題なのか(残薬や確薬のことなど)を共通認識」し、みんなで支えていくことが本当に必要だと 学びました。「地域包括ケア」を考えて行くうえで多職種連携を視野にいれケアマネという立 場で動いていこうと思う。貴重なお時間をありがとうございました。 薬剤師さんの取り組みや苦労が理解できた ワークショップでは初めて聞く言葉が多くわかりにくいところもあった。他職種の人と話せて楽 しく学べた。 今後、ますます高齢化になるので、介助者向けのデバイスの開発も必要になってくると思わ れます。 吸入する力がいるのだとわかりました。利用者様への声かけの参考になると思います。 吸入器の指導は薬剤師がするものと思っていました。医師、薬剤師、看護師など個々で説明 されているかもしれないと思うととても怖いことだと思いました。(適当になってしまうので)種 類の多さに驚きました. そ の 他. たくさんのデバイスがあり、それぞれで注意する点などが違い、難しと感じました。今回体験し たことを教えていただいたことを患者さんに伝えることができるよう頑張りたいと思いました。 実践的でとても勉強になりました。また多職種とのコミュニケーションがとれてよかった 他職種の方が様々な視点での薬剤の服用方法に関しての話しを聞けたので貴重な体験が できました. 6.
(17) 䛴䛺䛜䜚. ⸆ᖌ䛾྾ධ⸆㐃ᦠ䛾ᙺ. 䡚⸆ᒁ⸆ᖌ䛾྾ධᣦᑟ䛻䛴䛔䛶䡚 䛯䛴䛺䜏⸆ᒁ 㻌 ᒸᶫ⩏ᘯ. ྾ධᣦᑟ䛸䝬䝷䝋䞁. ⸆ᖌ䜢ᑐ㇟䛸䛧䛯྾ධᣦᑟຮᙉ 2010ᖺ6᭶䚸8᭶䚸11᭶䛻ᐇ ྿⏣ᕷෆィ200ྡ䛾⸆ᖌ䛜ཧຍ 䛭䛾ᚋ䜒ᖺ1ᅇ㛤ദ 䝯䞊䜹䞊䛻䝕䝞䜲䝇䛾౫㢗 䝽䞊䜻䞁䜾䝏䞊䝮䛾⤖ᡂ 㝔䛸⸆ᖌ䛾㐃ᦠ. ྾ධᣦᑟ䛿ㄡ䛜䛩䜛䠛 ་ᖌ䠛. ┳ㆤᖌ䠛. ྾ධᣦᑟ䛿⸆ᖌ䟿.
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(19) 䛤Ύ⫈䛒䜚䛜䛸䛖䛤䛦䛔䜎䛧䛯.
(20) ఇදపभลো১षभ૽સ ୰ఇදపभয়ৃधखथقিك. ্ஆয়ষ১যয়িড়୰ఇද ম ඬ H28.10.16. ਊभਠ૾(؞ਗभॳشك . . ਊदभลোभৰଙ. ؞৺8ফपళลஓ॔ঞঝॠشఐୢेॉลোभൂऋँ. ॉؚఇදపपेॊลো॑मगीॊऒधधऩढञ؛ खऊखؚजभႃपमેীऩลো॑दऌॊఇදపऋःऩ ऊढञ ؛ ؞ওشढ़شपॹংॖ५भਘভ॑खथुैःুૼभಆ੭ ॑उऒऩढञ؛ ؞खऊखؚਊदम୰༠(ੑ8୰༠)प1ङणఇදప॑ଦ઼ खथःॊञीؚਗਟ৹දभঐথঃডشपॉऋँॉؚৰ ਗਟ೩औ॒पลোऋदऌॊఇදపमऩऎؚैोञ ওথংشदउऒऩढथःॊ؛. ᡞኰʼ‒ ԉဋࠊൟ၏ᨈ‒. ၐཞ‒ܭܤ ≋ᧈᡫᨈሥྸ↧≌‒. ؞ਗਟ؞োभෆฐళลஓজঁঅজষরभ೩भ. Ṻ ṺṺἁἼἝἕἁᴾ. ኰʼ‒ ၐཞفफ‒. উটॢছदभลো. ≋λᨈ∝౨௹∝ϼፗ↙↘ᘍ≌‒. ⅺⅺ↹↓ↀҔ‒. ؞ர়भॳشিళลॣ॔ॳشقSRCTك दણ਼قੀCOPDॹشऩनك . ਗ. Ԉλਦ‒ݰ ᚸ̖‒. ؞িఇදపভध৴खऩลোਘভ . भ৫ಈ. ԉဋࠊ၏ᚮ ၏ᕤ ԉဋࠊ၏ᚮ∝၏ᕤ ᕤ‒ ᡲઃ⇝⇟⇬∆ ∆‒. Ԉλਦ‒ݰ ᚸ̖‒. ⅎⅎᕤ‒ޅ. ؞িลো১ଢ଼ভभ৫ಈقফ1ك ؞িఇදపভWGधभভ॑ڭ/ڮऊাभ৫ಈ. Ԉλਦ‒ݰ ̔᫂‒. . Ԉλਦ‒ݰ ̔᫂‒. ̬ᨖᕤ‒ޅ. ؞ಲਢखञ॑ষअऒधऋপજ ؞ਊदमਗ૪্Ცभञीਗਟ೩भऎऋَऊऊॉणऐఇଂُदఇ॑ ुैढथःॊ. ลোఇ૪্. ؞ো೩ुमَऊऊॉणऐఇଂُदఇ॑ुैअ ؞Ҧऊऊॉणऐఇଂҧदभลোऋপજ. • ୢపऋ൧ख૪্. . • ൂછഀླྀ • ఇදपਗ਼ਵ৴ ൪(orਗك. ؞୰؞ఇଂदੲਾ॑ુથखथୠ৸৬दిજऩลোऋ दऌॊ३५ॸऋਏ. ৴भऌढऊऐमء. ลোൂ. ลো. • दख ਗ਼ढ़ঝॸ੶ൗ • ਗఇଂद. खFaxਾઔ. ਗਟลোभो.
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