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火力発電の技術動向

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特集 火力発電新技術

火力発電の技術動向

TechnicalTrends

of

FossilFuelPower

Plants

近年,我が国の火ノJ発電を取り巻く諸情勢は,燃料コストの.別凱 多様化Lた燃 料の安定確保,需要地からの遠隔化,負荷パターーンの変化,そLて環塙保全と安全 件の迫〕距,それらのし、ずれをとってみても解決は谷易なものではない.〕 本論文は,火力発電に対する社会的要求を踏まえ,葺を近の日+土製作所の技術動向 を紹介するとともに,中・長期的な視点に立った技術開発の展望について述べるも のである。 11

言 近年の世界縫‡角の停滞と省エネルギ【施策の推進により, 一次エネルギ【価格は,一時的には安定化Lているかのよう にみえるが,中・長期的にみた場でナ,価格の上昇は必モであろう.ニー ー方,二のような二伏i兄のもとで,我が国の電力供給の将来 像が昭和57年4月,電気事業審議会需給部会中間報告によっ て示されたが,火力発1蛋の動向の特徴は,

(1)今後10年間の火力発電設備脊呈グ)増加は約380万kW/年

であ1),J京一戸力設傭増加約350万kW/年を上回るしつ

(2)発電設備全体に占めるオi炭火力の割合が,昭和56年度の

4.4%から昭和66年度には12.9%に増加する。

(3)火力発電の利川平が,昭和56年度の43.4%から昭和66年

度には41.9%と低下し,中間負荷運用がいっそう進む。 という∴!いこある。図= に年度別電i悦設備谷呂をホす′二ゝ 火力発電は,高価な燃料を使用し,なおかつ中間負荷機能 をも備えるというような,様々な課題を解f央していわかなけれ ばならない。火力発電を取り一巻く社会的要求と技術的刈1芯を 図2に示す。 同 火力発電の技術動向

(1)蒸気条件の上昇による効率向上

その国の-iF均発電コストは,ノ道順構成と一二大エネルギー価 格に依存する。我が凶でむ,発電コストの低廉な悦子力発電 電力品が,昭和56年優には総電力違の17%に達し,自由世界 の中で第4位に成長してきたが,火ブJ発ノ正一電力量は66%と依 然として主要電i偵の地位を保っている「⊃ 火力発′長の発電コスト構成は,他の発1巨万式に比べて燃料 費の11-iめる比率が大きく,石油火力で80%と原子ノJ発ノ屯グ)25 %に比べ3悟以卜となっているしつ したがって,火力発`lごEの高 効率化は,省エネルギⅥ効果はもとより,発電コストの切 ̄F げにとって大きな貢献か口丁能である.。 火力発電の熱効率は,図3にホすように主として土葬ぅも圧 プJ・温度のI二昇により向_ヒLてきた。すなわち,火力発電の 効率は高i足部材の材料開発により向上してきキといえる(。こ の技術動向の延長として,蒸気条件を ̄変に上昇させ,高効率 化を目指す超高音且・高圧プラント1ト3)が浮上してきた。超高 温・高圧プラントは,新技術に対する人的,技術的適応性の 高い我が国で世界の先端をゆく技術として,実用化が間近に 迫っている。 日立製作所では,ユニット出力700MW及び1,000MWで316 atg,566℃級について,トータルプラントンステムとしての ∪.D.C.占21.311.22.001.7

坂井

彰*+4如γαSαんαJ

概念設計をほぼ完了しており,機器の検討だけにとどまらず, 超高温・高圧条件に最適な運転 ̄方法についても指針を得た。 超高温・高圧プラントは,プラント全体として高効率指向 の強いシステムが導入され,穀過熱サイクル構成及び高効率 補機の採用,更に,ニ将来は超電導発電機の採用も考えられ, 機械寸法の縮小が図られるとともに,いっそうの効率改善が 可能となる。 (2)コンバインドシステム化による効率向上 一方,従来技術による機器コンポーネントの組合せに対し, システム技術によって高効率火力を実一呪する発電方式として 位置付けられるコンバインド発電は,現在,世界各国で既に 約2,000万kWが運転されており,高い効率と優れた運肝性が 高く評価されている。図4に,米国及び我が附のコンバイン ドプラントの最大谷量の変遷についてホす。 日_)二′二製作所では,し-ちはやく排熱回収式コンバインドプラ ントの優れた特件に前日し,鋭意偶発を行なってきた√〕昭和 56年4月,【卜本凶有秩道の指導のもとに,我が国で ̄鼓初の排 熱回収J℃141MWコン/ヾインドプラントを完成し,首某運転 を開始Lた√.「本プラントは,莫逆転で発`.盲端効率40%以上, (きさ○∵こ脚牌埜総額伊帖軸舟 24,000 22,000 20,000 18,000 0 0 ∩) 6 14、000 12,000 10、000 8.000 6,000 4,000 2.000 注:[ニコ内数字は利用率(%) 小括弧内数字は構成比(%) (0.1) 匝ヨ (22.5) (4-4) (15-3) (45.8) (11,g) 35月 41-7 匪ヨ 55_6 を示す。 (0-2) ′ク /シ′ 〃 ′ク′ ク〃(20-8) (7.9) ′(22心 (38.4) 一一-′ ノー ̄ (15.3) 固 52.6

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由 ・刀 子 石 原 昭和58年 昭和61年 昭和66年 年 度 図l 年度別電源設備容量と利用率(資源エネルギー庁長期需給 見通Lから) 昭和66年度までに,火力発電設備は380万kW/年(うち石炭火 力230万kW/年)増加するが,利用率は日召和56年度の43.4%(火力平均)から昭和 66年度4l.9%(火力平均)と減少する。 * 日立製作所電力事業部

(2)

710 日立評論 VOL.64 No,10=982川) 社会的要求 エ ネ ル ギ 1 源 の 多様化 と 脱 石油 エ ネ ル ギ ー 価 格 の 上 田升 市電 力 市市 要 の 増 加 環境保A土 高信絶性

「■ト

技術動向 【用 利 炭 石 G N ▲+ 力 子 原 ネ エー 然ギ 自ル 収 [且 熟 廃 レし 割 効 盲同 レし 量 容 大 環境機器 磯器管‡里 システム 新発電方式 汽力の高効率化

対応技術 大容量石炭 ポ ラ 低品位炭燃焼 ポイラ 石炭ガス化コン バインドサイクル 廃熱回収発電 システム コンバインド サイクル 燃 料 電 池 太陽光・熱発電 超高温・高圧火力 高効率タービン 及び発電機 タンデム半連 タービン・長襲 トータル環境 保全システム 機器予防保全 システム 注:略語説明 LNG(液化天然ガス) 図2 火力発電に対する社会的要求と対応技術 火力発電を取り巻 く社会的要求に対Lては,多くの技術的選択がある【1二れらの評価と研究開発 が課題といえる。 ホ・ソトスタート55分以 ̄卜というフラント什能を達成Lている4)‥ (3)大谷竜化 発電設備の建設に際Lて,広大な敷地の権化さと環槌保全・プ) 問題は電気事業者にとって炭火の課題とな′jてし、る。ニグ)よ うな発1屯所立地適一軒の減少は,発電所を需要地かノっj去ぎける ととい二,発電所とLてグ ̄)谷竜を増大させる-一同となった。 単機容二量の大形化は,上記グ)立地や系統容量の面とスケー ルメlノットの追求の】li+佃†から図5にノJミすような推移を経てき たが,結果とLては,その時代での製作 ̄叶能二枚大谷量機か採 用されてきたといえる。 現在,我が国の火力発電単機最大古壷は1,000MWである が,米国では,既に1,300MW健か稼動している。ご将来、我カご 回でも1,200∼1,500MW石汲火力発電が計画される場合に備え て,日_立製作所では帖々グ ̄)検討に着手している.。 ボイラの大茶屋二化は,米国のイイ炭大容量ボイラを独-「iLた 米国B&W(米国Babcock and Wilcox)社の1,300MW定圧UP

ボイラの技術と,既に概念設計に着手した1,000MW変圧ボイ ラの技術の延長として1,500MW級変圧ベンソンボイラの技術 開発を行なおうとLている。タービンの大谷呈化は,現状技 術の範囲で40in級最終段糞を使用した6流排気方式とするこ とにより実現可能であるが,更に,50in級巽を使用した4流 排気式のj采用も考えられる。また,タービン発電機につし、て は,二梅機で700MW級,四極機で1,100MW級か国内で稼動 しており,1,500MW級7むラントへの対応は至近技術であると 考えている。 2 (4)高イi一言相性 プラントグ)大谷造化は,構成要素の増大や部品寸法の拡大 によって†こさ和川三をイ比 ̄Fさせる叶能作を包含してし、るが,我が 国では,馳.ナ/】.∼了.宮守か優れているうえに,保守及び運転熟練度 が満し、水準に維持されているたれ 大谷追プラントでも,車 紋付】トキくは1%未満である・といわれてし、るL、近年,エレクト ロニクスを応用Lた予防保全診断システムによって更にイ ̄ii蛎 ノ性を高める努力かなされており,日立製作所でもポイラ,タ 【ビン5)及び発電機の予防保全診断システムの開発を完了し ている。 (5)十l▲炭火力 今一後10年間に新設又は燃料転換に.よってイイ炭火力は約2,300 万kWに達するとふ⊥、Jれるが,日_ ̄在製作所では石炭火力トータ ルシステムに対応する体制の確立及び機器を開発してきた。 二の成果を株主え,昭和58年3月の営業運転にl〔小ナて,国内 45 40 35 さミ 1卦 黄貢 30 感 25 20 米国 .__+ 米国 日本 「 ̄ ̄ ̄ ̄「一

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l ____J-+ 〉王. 一熱効率 ---主蒸気圧力×主蒸気温度 (U∵空和もrX)雌粥蝦暗州×只世蝦樅仙 川 12 柑 8 6 4 15 25 35 45 年 唐(昭和) 図3 主蒸気条件と熱効率 火力発電の熱効率は,主蒸気条件の上昇と ともに向上Lてきた。.我が国の主蒸気条件は米国のそれに比べ,数年間の遅れ があったが,今後は米国をLのぐものとなろう。 盲ラニ脚牌+ヽ・‥H米収+八小ト+八†ソ\八[梁等圧森紋付 000 800 600 400 200 米国 日本 「 ̄一 ̄一 ̄

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7 4 49 51 53 55 57 59 61 年 度(昭和) 図4 手非熟回収形コンバインドプラント最大ユニット容量の推移 コンバインド発電は複数台のユニットによって構成されるため,高効率・大容 量の発電所が容易に実現可能である。今後我が国でも,大容量コンバインド発 電所が建設される。

(3)

1,000 900 800 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ∩) 7 6 -h) 4 3 (喜≡)只習賓押媒八.山-爪 200 100 0 姉ヶ崎≠1

知多土3 注:一火力(-軸機) -・一火力(二軸機) 尾鷲三田輩1 Xl+田 ♯1 千葉 ♯1 新名古屋卓1 築上 鹿島羊51,000MW

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知多£4 700MW 海南士3 26 28 30 32 34 36 38 40 42 44 46 48 50 52 54 56 運閏年(昭和) 図5 単機容量の推移 火力発電の単機容量は,立地,電力系統容量,そ してスケールメリットの追求などの面から大形イヒが進められてきた⊂. 貴大字i-:壬主イf炭燃焼ボイラである`在順開発株式会社700MW竹 原3号機の試運転調鰹に鋭意取り組んでいる。このボイラは, 蒸気量2,300t/h,蒸気条件255atg,541′/543℃のUPボイラで あり,米国B&W社の経験を取り入れたイ言束帥1三の■宮古い設計がな されているほか,更に,19柿粕に枚ぶ多事納勺炭に対処できる 火付i設計とL,スラリキングド方IL,フォー一リングl;小Lなどの 触感が随所に織り込まれている‥ 再熱兼吉-くf法度;刷御は,ガス 再循環方式とともに過熱器及び‡叶熱提出卜1にそれぞれダンパ を配し,多種炭燃焼に際しての熱[吸収の追いによる蒸1も温度 変化を調解しているL。タービン設備は円内60HzとLては和Jめ てのクロスコンパウンドCC4F-38を才采用することにより,プ ラント効やのいっそうの「Fり_Lを凶るととい二,60Hz地域の大 解毒と化の先鞭を付けるプラントとな′1ている。

(6)環境イ米仝

昭和56年f空構成比4.4%(設イ備答一等二599 ̄ノノkW)であ′ノた巾◆蒜と 火ソJは,昭和66年J空には構成比12.9%(設備谷芯2,876万kW) に増加するものと推完三されているし〕二のような火ノJ発1荘燃料 の石炭移行のためには,時代の要求にこたえる環城保全技術, 特に大気汚染ドガ止技術の確立が不可欠であるといえる。 日_、上製作十叶は巾■炭火力川として描式石■灰イ十イ一丁二う法脱硫 装置を既に実用化しているが,更に,括件炭を使用し単体硫 黄を回収する車乞式脱硫技術の開発をも進めてぶり,ノ定吉i事業 連合会との共同研究による1,000Nm3/hテストプラントでグ ̄) 試験を進めている。また、NOx(窒素酸化物)排L日量イ氏減のた め,高ダスト条件下でも長其舶勺に性能劣 ̄卜の少ない脱硝装置 を実用化しているが,更に新Lい技術の開発にも努力Lてい る。多銘柄輸人炭を使用する我が国の石炭火力では,煤塵対 策も独自の新技術開発を必要としているが,日立製作所では 新しい方式として,湿式電気集塵装箔三の開発についても努力 を傾注Lている。 火力発電の技術動向 711 (7)述 胴 今子麦,火力発ノ【一己の逆用形態は従来にい曽してミドル化が進 Lみ,DSS(祉E+起動惇_1_1二)機能及び士主時「告j鰊低負荷運転機能が 要1ドされつつある′1低負荷遁転j戒プ)プラント効ヰ咋]I一二に有効 な変江連転は既に確 ̄、工した技術となっているが,DSS及び樅 肌色荷逆転に必要な高寿命機器設計,計測・制御技術,納磯 谷E昌二枚び駆動ん■J〔の最過化などが緊急の課題となっている。 田

将来の動向

発屯所_、t地点の確†米は杓来ますます附雉となり,遠隔地大 谷二flを発′.…に所ノ埋設が増加し,単価超人寄道機や超々lご古庄送電な どの、いわ畑る巨人技術が必要となろう√、一ノノ,クり-一ンエ ネルギーや廃熱を利用した1焉要地近接形中・小谷壬表ニヲ邑電所な どの、社会環J竜の複雑化に柔軟に適応した分散形発電に対す る再評価か、行なわれるであろう:_} 客員選定と逆用件の何で憧 れた特徴をもつガス燃焼コンバインド発`畝ま,高効率発電だ けでなく分f枚形発ノLEとしても有ノJな発′正方式といえよう。 エネルギーーの汀i花形態かいっそう効率化するのに併行Lて, 電力需要構成は徐々に変革を来し,日負荷パターンも変化す るものと考えられる。これに対応Lて火力発電の中間負荷機 能の向上が追求されるとともに,種々の方法によるエネルギ ー貯蔵技術の開発が必要になってくると予想される。 イ=克則用では,指迎J是・阜け炭・環塙・燃焼・ガス化・ガス 椛製と裾野グ)広い総合技術ナノが必要とされ,各サブシステム 組 成 組織・構成 特性評価 燃 焼 ム画 テ ス シ計 石発山灰イTて用電 石炭利用技術 注1:石炭利用技術の研究項目

匡ヨはCOTECセント

その他についてもすべて 自社内及びグル…78内で 研究_開発を行なっている。 2:略語説明 COM(Coa101‡Mixture) CWM(CoalWater Mixture) COTEC(CoalTech[0!ogy) 術 技 換 転 直接利用 技 術 緋焼処理 技 術 前処理 技 術 揚運・ 貯炭技術 灰特性

巨亘亘]

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流動層燃焼

匡司

集 塵 脱 灰 COM CWM スラリ輸送 揚 炭 貯 炭 炭 塵 自然発火防止 ガス精製 図6 石炭利用技術の研究項目 石炭利用には,幅広い技術が必要と される。日立製作所ではCOTECセンターを中心とL,全力を挙げて技術開発を 推進している。

(4)

712 日立評論 VOL.64 No,10=982-10) 市 場 性 評 価 開発 プ ラ ント 候 補 暫 定 競 合 性 評 価 エネルギーバランス計算 発電方式特性 シ ミ ュ レ ー シ ョ ン エネルギー フ ロー定義 コスト予測 データ 電力申而要動向 含、モ デ ルぐCA琴EwE嘩日革Y)

固定比率州㌶ツクス

最適発電 計 画 年 間 経 費 系統信頼性評価 環 境 対 策 値 発電コストデー々/ 日′立最適発電計画 プn.グラ.ム 開発プラント の最適 構 成 評 価 開発70ラント性能サーベイ 構成要素特性データ ーフ ユ 、、、 シ ン ト 特 性 レ ー シ ン プラントシステ 構成定義 ム 所要一ノラント特性 日_立野発電シ′ス テム開発支援 プn グラ ム プ フ′ 図7 新発電システム開発支援プログラム 日立製作所の新発電システム開発支援プログラムは,プラントモデル(CASE-PしANT)と競合モデル(CASE-ENERGY)から成り,最適発電プログラムと合わせて開発システムの策定に威力を発揮Lている。 間の相互調和が要求されるか、二のような石炭刑場総ナナ技術 開発を目的とLて,日立製作所では自祉二上場内にCOTEC (:CoalTechnol叩y)センタ【を設立し,図6にホす研究開発 を行なっている。日記製作所は,将来の子イ炭転換利用技術と Lて最も期待されている石炭ガス化の実用化に向け努プJLて いるが,オ、ス化炉の先行技術開発のために,COTECセンタ

ー内に1,000Nm3/d規模のPDU(Process Development Unit) を建設L,昭和56年9月から運転研究を行なっている。. 流動層ボイラについては,昭和55年に住友石炭赤平炭鉱株 式会社に対し我が国で最初の蒸発量10t/hスラッジ炭流動層ボ イラを納入し商業運転に成功した。更に,財団法人石炭技術 研究所及び電源開発株式会社との共同開発による20t/h流動層 ボイラパイロットプラントが完成して,昭和56年4月から運 転研究が開始された。 脱灰方法についても,造粒法及び浮違法の研究を行なってき たが,浮選法の一つとして,独自にHFCC法(HitachiFloating CoalCleaning Process)を開発L,脱炊CWM(CoalWater Mixture)製造システム完成に向け努力している.⊃ 二の税収法 は60%以上の脱灰率が見込まれている。 水スラリ技術は米国B&W社などと共同で開発を進めてい る。このスラリ技術は従来の水スラりの概念と異なり,脱水 工程を経ずに重油噴霧燃焼と同様の燃焼が可能な高i濃度スラ リを実現しようとするものである。 また,新しい発電方式として注目されている燃料電池につ いても,第一世代リン醸塩形の実用化に向けて開発を進める とともに,石炭ガス化との組合せが其朋寺される溶融塩形燃料 電池による熱効率45%以上の発電システムの要素研究を行な い,基礎技術の確立に努力している。 将来の新発電方式の開発に対L,機器メーカーは性能,運 転特′性,機器構成,所要面積及びコストについて適切かつう旦 速な評価を行なう必要がある。日 ̄i∵製作所では,このような ニーズに対応するために,新発電システム開発支援7■ ̄ログラ ムを開発し活用している。こグつプログラムは,エネルギーの 確保や価格と電力需要動向から,最適な発電 ̄方式を策定する 競合モデル(CASE-ENERGY)と発電システムの各構成要素 の特性をデータとして、システムの鼓適化を行なうフ ̄ラントモ 4 デル(CASE-PLANT)の二つのモデルから成るものであり, 石炭ガス化発電のシステム検討にも効果を挙げている。既に 開発摘みの日立最適発電計画プログラムと合わせて,今後の 新発延方式の計i軸に寄与できるものである。その概要を図7 にホす_. n 結 言 以__l二.故近グ)火力発電の技術動向と近い二将来に必要とされ る技術について紹介したが,今後の火力発電を取り巻く社会 環境は厳Lく,乗り越えるべき障賛は高いものといえる。 1973年と1979年の2回にわたる二行油危機を経験し,我が国 グ)エネ′しキー確保民期計画は一応その輪郭を繁え,省エネル キーを装本施策とLてホ炭と原子力を基調とLた一次エネル ギーの多様化が提言されるに至った。一方,経済高度成長期 以来の都市化と工業化は発電所立地点の確保の困難さを増加 きせるとともに,環J竜保全対∵策の不■可避なことを示した。ま た、今後はエネルギー倖用形態の成熟化により,いっそう電 力7需要構造の変阜が進むであろう。 二のような二状i妃のもとで,火力発電は蒸気条件の大幅な改 卜淳,新発電方式の開発,そLて中間負荷機能の強化と技術の --一大転換期にさしかかってきており,その新しい姿が模索さ れている「.今後10年間の研究開発は,将来の我が国のエネル キ■-一戦略とも密接な関係をもたぎるを得ないものであり,そ の方】叶作グ)誤りは許されまい。日立 ̄製作所でも,関係各位の 御指埠を川トぎながら,従来以上の努プJを傾注して研究開発に のぞむぢ ̄えである。 参考文献

1)A.F.Armor:'81American Power Conference

2) S.B.Benett:'81American Power Conference

3) H.Hass:'82 American Power Conference

4)近藤,外:141MWコンバインドプラントの概要と試運転実績、 臼_!ンニ評論、63,7,449∼454(昭56-7)

5)-1了官【く,外:蒸気ターービン用異常諮・断技術の開発,火力原子力 発掘,Vo_1.33,No.7,29∼40(1982-7.)

参照

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