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これからの子育て学習支援の課題 : 『高島市民の子育て学習に関する調査』からみえてきたもの

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これからの子育て学習支援の課題

『高島市民の子育て学習に関する調査』からみえてきたもの-神 部 純

1

.は

めに

家庭の教育力の低下が指摘されるようになってから久しい。その要因としては様々な指摘がなさ れているが、例えば、少子化の進行があげられる。 一人っ子家庭の増加に伴い、赤ちゃんを抱いた 経験ゃあやした経験がないまま親になることも多くなり、子育てにとまどう人が増えてきたのであ る。また、都市化の進行による、地域における人間関係の希薄化も、近所に、気軽に子育ての悩み を相談できる相手をみつけることを困難にし、地域で孤立する親を増やしてきた。結果として、子 育てをめぐる様々な問題が顕在化しているのである。 2006年12月に改正された教育基本法の中で、「家庭教育」についての条文が新設されたことは、 この問題の深刻さを反映しているといえる。教育基本法では、「父母その他の保護者は、子の教育 について第一義的な責任を有するJ ことが明文化され、また、国及び地方公共団体の役割として、 「家庭教育の自主性を尊重しつつ、保護者に対する学習の機会及び情報の提供その他の家庭教育を 支援するために必要な施策を講ずるよう努めなければならない」ことが規定された。 教育基本法の改正に伴し,2008年6月には、「社会教育法」の一部も改正された。教育内容に関わ る主な改正点は以下のとおりである。 まず、これまでの家庭教育に関する学習機会の提供に加えて、「家庭教育に関する情報の提供J が新たな教育委員会の事務として規定された。また、放課後や休日に学校等を利用して学習その他 の活動を行う機会を、主に児童生徒に提・供することや、情報の収集や利用のために必要な知識・技 術に関する学習機会を提供するととも、これから社会教育の中で積極的に提供するべき内容として、 教育委員会の事務に加えられている。 こうして今、子どもに対し親としての役割を果たしていくために、親育ちのための学びが必要と なっており、行政もその学びを積極的に支援しようとしている。筆者も過去

5

年の聞に、滋賀県内 の 3つの市の「子育て学習に関する調査」に関わり、その中で、地域における子育て学習支援のあ り方について分析 ・考察を行ってきた。 以下では、滋賀県高島市の調査結果を基に、親の子育てと子育て学習の実態を確認した上で、今 後、行政が市民の子育て学習を支援していくための課題を明らかにしたい。

2

.

研究の方法と分析の視点

(1)滋賀県高島市の概要 滋賀県高島市は、琵琶湖の西部に位置し、 2005年5町1村が合併し、新市高島市となった。昔 から、京都・奈良の都と北陸を結ぶ交通の要衝として栄え、街道と大津方面への、湖上交通の拠点で ある港町や宿場町として栄えてきた。また、近江聖人と称せられた日本陽明学の始祖、中江藤樹生 -8

(2)

誕の地としても知られている。人口は、 53,950 (2005年)人である1)。

(

2

)調査の方法と回答者の属性 調査の方法と回収率は以下のとおりである。 1)調査対象 :0"-'2歳児、 3"-'5歳児、小学生、中学生を持つ保護者 2)標本数 : 2,218

3

)調査の方法:乳幼児健診受診会場にてアンケート用紙を配布し、後日郵送により回収。また、

学校・園を通じ、保護者にアンケート用紙を配布・回収 4)調査期間 : 2009年 1月19日"-'2月17日 5)回収数 : 1,736 (回収率78.3%) 回答者の属性をみると、ほとんどの回答者が「女'性J (92.1%) であり、年代別では f30代」の 人の率がもっとも高く (48.5%)、 次 い で はO代 (45.3%)J の人となっていた。子どもの数は f2 人」と回答した人の率が 50.0%でもっとも高く、次いで f3人以上 (41.7%)Jとなっていた。ま た、「夫婦共働き」の人の率が65.4%を占め、 79.5%の人が flO年以上」高島市に居住していた。 ( 3 )分析の視点 本研究では特に、 1)子育ての問題解決能力の向上に、現在の子育て学習経験がどのような影響 を与えているのか。 2)妊娠期の学習経験が現在の子育て学習経験にどのような影響を与えている のか、の 2点に焦点をあてて分析を行う。そして、その結果からこれからの子育て学習支援の課題 を明らかにする。

3

.

子育てと子育て学習の現状

(

)子育てに関する悩みの内容 親の子育てに関する悩みの内容を子どもの発達段階別にみてみる。(表1) まず、 fO"-'2歳児J を持つ親についてである。悩みとしては、「自分の時間がもてないJ と回答 した親の率が 46.3%でもっとも高く、次いで、「子どもに思わず手をあげてしまうことがある (15.4%) Jとなっていた。 一方、「悩んでいることはない」と回答した親の率は、 23.3%であった。 次に、 f3"-'5歳児」を持つ親はどうであろうか。悩みとしては、「子どもに思わず手をあげてし まうことがある」と回答した親の率が 24.8%でもっとも高く、次いで、「自分の時間がもてない (23.3%) Jとなっていた。 一方、「悩んでいることはないJ と回答した親の率は、 26.0%であった。 次に、「小学生Jを持つ親についてみてみる。悩みとしては、「子どもとともに過ごす時間や会話 が少ない」と回答した親の率が 18.6%でもっとも高く、次いで、「子どもに思わず手をあげてしま うことがある (15.3%)J となっていた。 一方、「悩んでいることはない」と回答した親の率は、 33.6%であった。 最後に、「中学生」を持つ親であるが、悩みとしては、「子どもとともに過ごす時間や会話が少な い」と回答した親の率が23.5%でもっとも高く、次いで、「子育てに自信がもてない(12.0%)J と

(3)

-9-なっていた。一方、「悩んでいることはないj と回答した親の率は、 35.9%であった。 表1 子どもの発達段階別にみた子育てに関する悩み(複数回答) 0"-'2歳児 3"-'5歳児 小学生 中学生 子どもとの接し方がわからない 4.4 4.2 4.8 8.5 子育てに自信がもてない 15.0 16.0 12.6 12.0 困った時の相談相手がいない 3.1 2.4 3.7 4.3 自分の時間がもてない 46.3 23.3 11.9 6.4 子どもとともに過ごす時間や会話が少ない 7.9 16.3 18.6 23.5 子どもに思わず手をあげてしまうことがある 15.4 24.8 15.3 5.3 配偶者の協力・理解が得られない 9.3 10.5 10.1 10.8 地域や社会の理解・協力が得られない 3.5 2.9 2.6 1.7 職場の理解が得られない 4.0 3.4 3.4 3.1 子育てのための講座等が少ない 2.2 3.2 2.9 2.1 子育てのためのサークル等が少ない 2.2 1.7 1.4 1.5 その他 5.3 5.8 6.0 7.7 悩んでいることはない 23.3 26.0 33.6 35.9

(

%

)

以上、子どもを 10"-'2歳J、13"-'5歳J、「小学生J、「中学生」の4つの段階に分け、親の悩み をみてきたが、その結果、「就学前の子ども」を持つ親と「小・中学生」を持つ親とで、悩みの内 容に違いが認められた。 すなわち、「就学前の子どもJを持つ親では、「自分の時間がもてない」ことと「子どもに思わず 手をあげてしまうことがある」が中心的な悩みであったのに対して、「小・中学生」を持つ親では、 「子どもとともに過ごす時間や会話が少ない」ことを悩みとしてあげる人が多かったのである。 また特に、「自分の時間がもてない」は 10"-'2歳児Jの、「子育てに自信がもてない」は 13 "-'

5

歳児Jの、そして「子どもとともに過ごす時間や会話が少ない」は「中学生」を持つ親の深刻な 悩みとなっていた。 (2)子育ての問題解決能力 親は子育てに関わる様々な悩みをどの程度うまく解決しているのだろうか。調査では、「あなた は、子育てに悩んだ時、 一人で悩むのではなく、周囲の人に相談したり、本や雑誌で情報を集めた りしながら、うまく問題を解決することができていると思いますかJという質問を設けて、子ども 一人ひとり(同一区分に複数の子どもがいる場合には、一番上の子ども)について回答してもらっ た(図1)。 n u 噌 E ム

(4)

中学生 (N=714) 一 る 一 、 る 一 て 一 き て 一 で き 一 く で 一 ま く 一 う ま

m

一 怖 針 ま た

60% 80% 0-2歳児 (N=227) 3-5歳児 (N=589) 小学生 (N=1244) ~ あまりできていない

まったくできていない 図1 子育ての問題解決能力 その結果、子どもの発達段階に関係なく、 9割前後の親が「うまくできている crたいへんうま くできているJ

+

r

まあうまくできているJ)J と回答していた。 一方、「できていない crあまりで きていないJ

+

r

まったくできていなしり)J と回答した親の率は、子どもの発達段階が上がるにつ れて高まる傾向が認められた crO"'2歳児」を持つ親では8.4%→「中学生」を持つ親では13.5%)。 では、うまく子育ての問題を解決できていない親は、どのような悩みを持っているのであろうか。 「うまくできている」と回答した親と比較してみよう。 まず、「就学前の子ども」を持つ親についてみたのが、表2である。 rO"'2歳児Jを持つ親では、「自分の時間がもてない」以外にも、「子育てに自信がもてない」、 「子どもに思わず手をあげてしまうことがある」ことに悩んでいる親が多いことが明らかとなった。 一方、 r3"'5歳児」を持つ親では、「子どもに思わず手をあげてしまうことがあるJ、「自分の時 間がもてない」とともに、「子育てに自信がもてないJことに悩んでいる親が多いことが明らかと なった。また、「配偶者の協力・理解が得られない」ことも大きな悩みとなっていた。 次に、「小・中学生J を持つ親についてみたのが、表3である。 まず「小学生J を持つ親では、「子どもとともに過ごす時間や会話が少ない」こと以上に、「子ど もに思わず手をあげてしまうことがある」こと、そして何よりも「子育てに自信がもてない」こと が大きな悩みとなっていることが明らかとなった。また、「配偶者の協力・理解が得られない」こ とも大きな悩みとなっていた。 一方、「中学生J を持つ親では、「子どもとともに過ごす時間や会話が少ない」以外に、「子育て に自信がもてない」や「子どもとの接し方がわからない」ことで悩んでいる親が多いことが明らか となった。また、「配偶者の協力・理解が得られないJ ことも大きな悩みとなっていた。 -E A 噌i

(5)

表2 子育ての問題解決能力別の親の悩み

r

c

就学前の子ども」を持つ親) (複数回答)

0

-

-

-

-

-

-2

歳児

3

-

-

-

-

-

-

5

歳児 うまく うまく うまく うまく できている できていない できている できていない 子どもとの接し方がわからない

2

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2

1.

1

2

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8

1

6

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3

子育てに自信がもてない

1

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0

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1

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.4

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.

9

困った時の相談相手がいない 1.

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1.

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3

自分の時間がもてない

4

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8

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3

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7

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0

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4

4

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9

子どもとともに過ごす時間や会話が少ない

7

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7

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1

1

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3

子どもに思わず手をあげてしまうことがある

1

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5

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2

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1

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2

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6

4

2

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9

配偶者の協力・理解が得られない

8

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7

1

5

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8

8

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5

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地域や社会の理解・協力が得られない

2

.4

1

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.

8

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6

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職場の理解が得られない

2

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9

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0

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2

子育てのための講座等が少ない 1.

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1

0

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2

子育てのためのサークル等が少ない 1.

9

5

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3

1.

3

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1

その他

3

.

8

1

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8

5

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6

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2

悩んでいることはない

2

5

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0

0

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0

2

7

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2

4

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1

(

%

)

表 3 子育ての問題解決能力別の親の悩み (1小 ・中学生Jを持つ親) (複数回答) 学 生 中 f t A うまく うまく うまく うまく できている できていない できている できていない 子どもとの接し方がわからない

3

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2

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3

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子育てに自信がもてない

8

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8

4

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5

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困った時の相談相手がいない 1.

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8

.

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1

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自分の時間がもてない

1

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9

1

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.4

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0

9

.4 子どもとともに過ごす時間や会話が少ない

1

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7

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6

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9

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6

4

1.

7

子どもに思わず手をあげてしまうことがある

1

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2

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9

3

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9

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6

配偶者の協力・理解が得られない

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地域や社会の理解・協力が得られない 1.

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職場の理解が得られない

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9

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子育てのための講座等が少ない

2

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5

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子育てのためのサークル等が少ない 1.

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3

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1.

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0

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0

その他

5

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6

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0

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9

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3

悩んでいることはない

3

6

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5

5

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2

4

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4

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2

(%) 以上、子どもを

1

0-

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-

-

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-

2

歳」、

1

3-

-

-

-

-

-5

歳J、「小学生J、「中学生」の

4

つの段階に分け、子育ての 問題解決能力が低い親の悩みをみてきたが、その結果、悩みの内容に次のような特徴が認められた。 まず、すべての子どもの発達段階において、問題解決能力が低い親は「子育てに自信が持てないJ ことを深刻な悩みとしてあげていた。問題解決能力の高い親と低い親との問には、この項目を悩み 円 ノ 臼 噌 E よ

(6)

としてあげた親の率に30.0%以上の開きがあったのである。 その他、 20.0%以上の聞きがあった項目は、「就学前の子ども」を持つ親では「自分の時間がも てない」と「子どもに思わず手をあげてしまうことがあるJ、r3"'5歳児」を持つ親では「配偶者の 協力・理解が得られない」、そして「中学生」を持つ親では「子どもとの接し方がわからない」と 「子どもとともに過ごす時間や会話が少ないjであった。 (3 )子育て学習の現状 図2は、 2008年4月'"12月の子育て学習経験についてみたものである。 行わなかった (60.1%) 図2 子育て学習経験 (N=1671) (39.9%) 行った その結果、 39.9%の親が、子育てについての学習を「行ったJ と回答していた。 図3は、子育て学習の内容についてみたものである。 その結果、子育て学習の内容としては、「親の子どもに対する接し方など」を学んでいる親の率 が58.0%でもっとも高く、次いで「子どもの心理・性格形成など (52.8%)J となっていた。 ... ・ . ・ . ・ . ・・・・・・・》・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・.・・・4・・・・・・・一一... ・

.

.. ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・--ーーー...ー・・.ー・・... ・ . ・ . 子 ど も の 心 理 ・ 性 格 形 成 な ど 子 ど も の 健 康 ・ 身 体 的 発 育 な ど 親 の 子 ど も に 対 す る 後 し 方 な ど 家 庭 の 教 育 的 樋 能 ・ 家 庭 の 人 間 関 係 な ど 学 校 教 育 の 仕 組 み や 子 ど も の 家 庭 学 習 な ど 子 ど も を 取 り 巻 〈 社 会 環 境 な ど 男 女 差 別 を し な い 子 育 て な ど そ の 他 ー・・・・ー・・・・ー・・ー・・ーーー・ーー・ーーー,・・・・・・・・...‘...

20 図3 学習内容(複数回答) 図

4

は、子育て学習の方法についてみたものである。 -13-40 60 80 (単位%)

(7)

図 書 E -••• •• ••• ••• ••• -••. ••• ••• ••• ••• ••• ••• -••• ••• -E ・ ・ ••• ••• ••• •. 、 . . . . 、... . 、 •• . ••• ••• •.• ••• •• • ••• •• -••• -••• ••• -••• ••• ••• ••• -H 内 ' h H H -V • • • • • • ・ ・ 京 庭 教 育 に 関 す る 学 級 編 座 ・ 講 演 等 子 育 て サ ー ク ル 等 PTAの 会 合 等 テ レ ビ 、 ラ ジ オ . イ ン タ ー ネ ッ ト 等 新 聞 ・ 遇 刊 箆 ・ 緩 箆 幼 稚 園、保 育 園 や 学 絞 の 先 生 両 親 や 年 配 者 、 友 人 な ど の 子 育 て 経 験 者 等 そ の 他

20 40 60 80 { 単 位 % ) 図

4

学習方法(複数回答) その結果、子育て学習の方法としては、「家庭教育に関する学級・講座・講演等」と回答した親 の率カi4

4

.

2

%

でもっとも高く、次いで

rPTA

の会合等

(

3

8

.

2

%

)

J となっていた。

4

.

子育ての問題解決能力と現在の子育て学習経験

子育ての問題解決能力と子育て学習経験との聞には、どのような関係があるのだろうか。 図5は、子育ての問題解決能力と子育て学習経験を「就学前の子どもJ と「小・中学生J を持つ 親別にクロスしたものである。分析に際しては、

r

0'"'-' 2歳児」、

r

3'"'-' 5歳児」、「小学生J、「中学 生Jという4区分の lつにだけ回答している親のみを分析対象とした。 就 学 前 の 子 ど も 1 1 11111111 11111111111 11111111 1 I1II1lillllllll 11111111111111 111111 う ま く で き て い る(N=96) う ま く で き て い な い(N=10)

~円円川川u川川川酬u川川川u川川u川川u川川川H川川川H川川川H川川川u川u川川u川川川u川川u川川川u川川H川H町m川川|1!f刊川川川川u川川川川u川川川u川川川H川川川H川川川H川川川H川川川H川川川u川u川川u川川川u川川川u川川川u川川川u川川u円~引刊仰~円川川川u川川川川u川川剛u川川川u川川川u川川川u川川川u川川川u川川u川川川u川川u川川川u川川川u川川川u川川川u川川川u川川u川川川u川川H川川川H川川川u川川川u川川川川u川山川u山川川u川川川u川川H川川H川川川H川川u川川川u川川川u山川u川|H|T!FFド&お必以以t主訂以必以以~去必山山以;乙子な守~己必;ミ子~以 ;:::;:;:;:;:;:;

。% 20'も 40% 60% │ 皿 行った 図 行 わ な か っ た │ 小 ・ 中 学 生 11111111111111111111 11111111111111 11 illl 111 I 11111111 IIIF::;:;:;::::::: うまくできている(N=546) う ま 〈 で き て い な い(N=72)

~円刊川川u川川川川H川川川H川川川u川u川川川u川川川u川川川u川川u川川川u川川川u川川川u山川川u川川川u川川u川川川u川川川u川川川u川川川u川川川u川川u川川川u川川川u川川u川川u川川u山川川u川山川u山川u川川川u川川川H川川川H川川川u川川u川u川川川川川u川川H川川川H川川川H川川川u川川川u川川川u川川川H川川川H川川川H川川川H川川H川昨肱H恥恥|応kじ[;以似 ;:;:;:;:;:討出&2託必?5

j

2泌f汗必2必ill汗川,

0・% 20% 40唱 60% │ 皿 行った 図 行 わ な か っ た │ 80% 100% 80鴨 100% 図

5

子育ての問題解決能力と子育て学習経験 その結果、「就学前の子ども」を持つ親において、子育ての問題解決能力の高さと子育て学習経 験との問に密接な関係があることが明らかとなった。すなわち、子育てに関する悩みの解決が「う まくできている

(

r

たいへんうまくできているJ

+

r

まあうまくできているJ)J 親の

6

0

.

4

%

が、子育 て学習を行っていたのに対して、「うまくできていない

c

r

あまりできていないJ

+

r

まったくでき ていなしリ)J親の子育て学習経験率は、

4

0

.

0

%

にとどまっていたのである。 4 噌 E ム

(8)

一方、「小・中学生」を持つ親の子育て学習経験率は、「就学前の子どもJ を持つ親と比較してか なり低くなっていた。また、子育てに関する悩みの解決が「うまくできているJ親の子育て学習経 験率は30.0%、「うまくできていない」親の率は27.8%であり、子育ての問題解決能力の高さと子育 て学習経験との聞に明確な差を見いだすことができなかった。 そこで、以下では、「就学前の子どもJ を持つ親に焦点をあてて、「うまくできている J と回答し た親が、どのような内容の学習をどのような方法で行っているのかをみてみよう。 図6は、学習内容をみたものである。 O~2 歳児 子どもの心理・性格形成など 子どもの健康・身体的発育など 親の子どもに対する獲し方など 家庭の教育的織能・家庭の人間関係など 学絞教育の仕組みゃ子どもの家庭学習など 子どもを取り巻〈社会環境など 男女差別をしない子育てなど 7-.3 1........................4.. ...'V... その他

20 40 60 80 (単位:%) 3~5歳児 子どもの心理・性格形成など 子どもの健康・身体的発育など 親の子どもに対する嬢し方など 家庭の教育的繍能・ij<庭の人間関係など 学後教育の仕組みゃ子どもの家庭学習など 子どもを取り巻く社会環焼など 男女差別をしない子育てなど その他 -・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・_... 6 :

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0.34..........................1........................................... ...y・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・.・...・・_...・... 5.1

20 40 60 80 (単位:%) 図

6

r

うまくできているJ と回答した親の学習内容(複数回答) その結果、 rO"-'2歳児Jを持つ親では、「子どもの健康・身体的発育などJを学習している人の 率が56.6%でもっとも高く、次いで「子どもの心理・性格形成など (47.8%)Jと「親の子どもに対 する接し方など (47.8%) となっていた。 一方、 r3"-'5歳 児j を持つ親では、「子どもの心理 ・性格形成などJを学習している人の率が 35.9%でもっとも高く、次いで「親の子どもに対する接し方など (34.6%)J となっていた。 また、図7は、学習方法をみたものである。 その結果、 rO"-'2歳児」を持つ親では、「新聞・週刊誌・雑誌」と「両親や年配者、友人などの 子育て経験者」をあげた人の率が47.8%でもっとも高くなっていた。 一方、 r3"-'5歳児」を持つ親では、「家庭教育に関する学級・講座 ・講演会等」と「幼稚園、保 育園や学校の先生」をあげた人の率が25.6%でもっとも高くなっていた。 F H U 唱﹃ム

(9)

0-2歳 児 家庭教育に関する学級・講座・講演等 子育てサークル等 P T Aの会合等 テレビ、ラジオ、インターネット等 新聞・週刊誌・緩誌 図書 幼稚園、保育園や学鮫の先生 両親や年配者‘友人などの子育て経験者等 その他 B 7 4.3

20 40 60 (単位:%) 3-5歳 児 家庭教育に関する学級・講座・講演等 子育てサークル等 P T Aの会合等 テレビ、ラジオ、インターネット等 新聞・週刊誌・幸世詑 図書 幼稚園、保育園や学校の先生 両親や年配者、友人などの子育て経験者等 その他 -・・・・・・・・・~.~...・・-‘・・・・・・・・・・・・・・・...

.

. -・・...

.

...

-.

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・,...

20 40 60 (単位:%) 図7 iうまくできている」と回答した親の学習方法(複数回答)

5

.

妊娠期における学習経験と現在の子育て学習経験

ここまで、特に「就学前の子どもJ を持つ親が、子育て学習を通して、子育ての問題解決能力を 高めていることを明らかにした。では今後、どうすれば親の子育て学習率を高めることができるの であろうか。以下では、 一つの可能性として、妊娠期における「出産に向けての学習」と「子育て に向けての学習」に着目し、この時期の学習経験が「現在の子育て学習」経験に与える影響につい てみてみたい。 (1)妊娠期における学習 まず、妊娠期における学習実態をみておこう。 図8、 9は、妊娠していた期間(男性の場合は、配偶者が妊娠していた期間)における、「出産 に向けての学習」経験と「子育てに向けての学習」経験をみたものである。 その結果、「出産に向けての学習Jでは、「よくしていたJ と回答した親の率が30.9%、「時々し ていた」と回答した親の率を合わせると 79.7%の親が、学習を「していたJ と回答していた。 また、「子育てに向けての学習Jでは、「よくしていたJ と回答した親の率が22.1%、「時々して いた」と回答した親の率を合わせると 67.6%の親が、学習を「していた」と回答していた。出産後 の子育て学習の経験率が、約 4割であることを考えると、この時期の学習率はかなり高いといえよ

p o 唱 ﹃ ム

(10)

圃 ょくしていた 図 時々していた ~あまりし切なかった 図 ま っ た く し 切 な か っ た 図 8 出産に向けての学習経験 (N=1704) (26.0%) 剛 ょくしていた 図 時々していた ~ あまりしていなかった 図 ま っ た く し て い な か っ た 図9 子育てに向けての学習経験 (N=1641) 図10、11は、妊娠していた期間(男性の場合は、配偶者が妊娠していた期間)における、「出産 に向けての学習」方法と「子育てに向けての学習」方法をみたものである。 地 峨 で 聞 か れ て い る 学 級 ・m座 に 参 加 し た 育 児 の 本 や 新 聞 等 を 陳 ん だ テ レ ビ 、 ラ ジ オ ‘ イ ン タ ー ネ ッ ト 等 で 学 ん だ 親 か ら 教 え て も ら っ た 友 人 や 知 人 か ら 教 え て も ら っ た そ の 他 89.6

20 40 60 80 100 {単位%) 図10 出産に向けての学習方法(複数回答) 地 峨 で 聞 か れ て い る 学 級 ・E崎 直 に 惨 加 し た 育 児 の 本 や 新 聞 等 を 読 ん だ テ レ ビ 、 ラ ジ オ . イ ン タ ー ネ ッ ト 等 で 学 ん だ 緩 か ら 教 え て も ら っ た 友 人 や 知 人 か ら 教 え て も ら っ た そ の 他 6

40 80 100 (単位指} 20 60 図11 子育てに向けての学習方法(複数回答) その結果、「出産に向けての学習j、「子育てに向けての学習」ともに、「育児の本や新聞等を読ん だJ と回答した親の率がもっとも高いことは共通していたが、「出産に向けての学習jでは、次い で「地域で聞かれている学級・講座に参加した」、「子育てに向けての学習」では「親から教えても 司 i t E A

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らった」となっていた。

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2

)妊娠期における学習と現在の子育て学習との関連 では、妊娠していた期間(男性の場合は、配偶者が妊娠していた期間)における「出産に向けて の学習J経験、「子育てに向けての学習」経験と「現在の子育て学習J経験との間には、どのよう な関連があるのだろうか。図12、13は、これらの学習経験のクロス分析の結果を示したものであ る。 よ〈していた (N=236) 時々していた (N=331) あまりしていなかった (N=118) まった〈していなかった (N=30) 0'も 市 一 行 っ た 図 行 わ な か っ た │ 80弘 100唱 図12

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出産に向けての学習J経験と「現在の子育て学習J経験 ょくしていた (N=148) 時々していた (N=296) あまりしていなかった (N=189) まった〈していなかった (N=49) 0% 20% 40% 60% 80% 100% │ 皿 行った 図 行 わ な か っ た │ 図13

r

子育てに向けての学習」経験と「現在の子育て学習J経験 その結果、「出産に向けての学習」、「子育てに向けての学習」ともに、妊娠期に学習をよくして いた親ほど、出産後も子育て学習を行う傾向が強いことが明らかになった。妊娠期に、「出産に向 けての学習」を「よくしていた」親の47.5%、が、「子育てに向けての学習」を「よくしていたJ 親の52.7%が、現在も学習を行っているのに対して、「出産に向けての学習J、「子育てに向けての学 習」を「まったくしていなかった」親の学習率は、それぞれ13.3%、16.3%にすぎなかったのであ る。 次に、子どもの発達段階別にみたのが、図14、15である。 その結果、「出産に向けての学習」、「子育てに向けての学習J と「現在の子育て学習」との聞に は、同様の傾向が認められた。すなわち、「就学前の子ども」を持つ親と「小・中学生J を持つ親 ともに、学習を「していたJ親が、「していないJ親よりも現在の子育て学習率が高くなっていた のである。その傾向は特に、「就学前の子ども」を持つ親で顕著であった。「出産に向けての学習J を「よくしていた」親の59.0%、「時々していたJ親の70.2%、「子育てに向けての学習」を「よく していた」親の60.9%、「時々していた」親の73.3%が、現在も子育て学習を行っていたのである。 0 0 1 i

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就 学 的 の 子 ど も ょくしていた(N=39) 時々していた(N=47) あ ま り し て い な か っ た(N=16) ま っ た く し て い な か っ た(N=1) 0'も [ 画 一 行 っ た 40叫 60略 図 行 わ な か っ た │ 80覧 100% 小 ・ 中 学 生 ょくしていた(N=197) 時々していた(N=284) あ ま り し て い な か っ た(N=102) ま っ た く し て い な か っ た(N=29) 日首 画 一 行 っ た 図 行 わ な か っ た │ 80% 100% 図14 子どもの発達段階別にみた「出産に向けての学習J経験と「現在の子育て学習」経験 就 学 前 の 子 ど も ょくしていた(N=23) 時々していた(N=45) あ ま り し て い な か っ た 例=271 ま っ た く し て い な か っ た(N=5) 。弘 [ 画 一 行 っ た 4O''" 60唱 図 行 … っ た │ 80・弘 100首 小 ・ 中 学 生 ょくしていた(N=125) 時々していた(N=251) あ ま り し て い な か っ た(N=162) ま っ た 〈 し て い な か っ た(N=44) 0'ら 20・% 40'も 60'ら 図 行 わ な か っ た │ 80'ら 100% た

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子どもの発達段階別にみた「子育てに向けての学習J経験と「現在の子育て学習」経験 また、妊娠期に「出産に向けての学習J、「子育てに向けての学習Jを行うことが、出産後の子育 てに関する悩みにどのような影響を与えているのかをみるために、「出産に向けての学習J経験、 「子育てに向けての学習」経験の有無と現在の子育てに関する悩みとのクロス分析を試みた(表 4)。 Q d 司E

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出産に向けての学習J経験、「子育てに向けての学習」経験の有無と現在の子育てに関 する悩み(就学前の子ども) (複数回答) 出産に向けての学習 子育てに向けての学習 していた していなかった していた していなかった 子どもとの接し方がわからない 11.0 11.8 10.1 13.0 子育てに自信がもてない 31.9 35.3 31.3 39.1 困った時の相談相手がいない 4.4 5.9 4.0 4.3 自分の時間がもてない 31.9 35.3 33.3 34.8 子どもとともに過ごす時間や会話が少ない 15.4 11.8 15.2 8.7 子どもに思わず手をあげてしまうことがある 22.0 47.1 23.2 47.8 配偶者の協力・理解が得られない 11.0 17.6 12.1 13.0 地域や社会の理解・協力が得られない 3.3 5.9 3.0 8.7 職場の理解が得られない 1.1 0.0 2.0 4.3 子育てのための講座等が少ない 6.6 0.0 7.1 0.0 子育てのためのサークル等が少ない 6.6 0.0 7.1 0.0 その他 7.7 11.8 8.1 8.7 悩んでいることはない 16.5 11.8 15.2 4.3 (%) その結果、「出産に向けての学習」、「子育てに向けての学習J ともに、「就学前の子ども J を持つ 親で、一部の悩みに差が認められた。 まず、「出産に向けての学習」経験についてみてみる。その結果、「子どもに思わず手をあげてし まうことがある

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していなかったJ47.1%:

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していたJ22.2%) Jと回答した親の率は、学習を 「していなかったJ親の方が高くなっていた。 また、「子育てに向けての学習J経験でも、「子育てに自信がない

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していなかったJ39.1%: 「していたJ31.3%)J と「子どもに思わず手をあげてしまうことがある

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していなかった1 47.8%:

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していたJ23.2%)Jと回答した親の率は、学習を「してなかった」親の方が高くなって いた。 妊娠期に出産や子育てについて学んでおくことは、「就学前の子ども」を育てる際の心理的な負 担の軽減につながっているといえよう。

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子育て学習支援のための今後の課題

以上、「現在の子育て学習J経験を、「子育ての問題解決能力Jと「妊娠期の学習J経験との関連 を中心に分析を行ってきた。その結果から導き出される、今後の子育て学習支援に関する課題とし て、特に次の2点をあげておきたい。 (1)妊娠期における学習支援の充実 人は、人生における重大な出来事とそれに伴う役割変化を経験する時期に、それらへの適応の必 ハ U つ 臼

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要から学習への高いレデ、ィネスを生み出すと考えられている。例えば、妊娠、出産というのは、ま さにこの時期にあたり、親という新たな役割を果たしていくために、子育てに関する学習を行う動 機付けが強くなるへそれゆえ、この時期の学習効果は高いと考えられる。 今回の調査でも、妊娠期間(男性の場合は、配偶者が妊娠している期間)における、「出産に向 けての学習」経験率、出産後の「子育てに向けての学習J経験率は、それぞれ79.7%、67.6%であ った。これを性別にみると、「女性J の学習経験率が高いのはもちろん、「男性」でも、 54.3%が 「出産に向けての学習」を、 39.2%が「子育てに向けての学習」をしていたのである。現在、子育 て学習を行っている「男性」の率が20.6%であることを考えると、妻の妊娠期における学習経験率 はかなり高いといえる。 さらに調査では、妊娠期に「出産に向けての学習J、「子育てに向けての学習Jを「よくしていた」 親ほど、子どもの誕生後も子育て学習を積極的に行う傾向が強いことが明らかになった。性別にみ ても(図

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、「女性」では同様の傾向が認められた。「男性」でも、妻の妊娠期に、「出産に 向けての学習」、「子育てに向けての学習」を「していた(rよくしていたJ

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時々していたJ) 親 と学習を「していなかった(rあまりしていなかったJ

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まったくしていなかったJ) 親の、「現 在の子育て学習」経験率を比べると、明らかに学習を「していた」親の率が高くなっていたのであ る。この傾向は、特に「子育てに向けての学習」を「していた」親で顕著であった。 女 性 Innnnn・H・...・H・・・・....・....・...・・・... ょ く し て い た (N=231) 時 々 し て い た (N=302) あ ま り し て い な か っ た (N=96) ま っ た く し て い な か っ た (N=24)

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..J. 。% 20叫 40叫 60% 80'も 100% │ 皿 行 っ た 図 行 … っ た │ 男 性 Innnnn・.11....・111111111111111;.1 ょ く し て い た (N=5) 時 々 し て い た (N=29) あ ま り し て い な か っ た (N=22) ま っ た く し て い な か っ た (N=6)

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r 0% 20叫 40% 60'ら 80弛 100% │ 皿 行った 図 行 わ な か っ た │ 図

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性別にみた「出産に向けての学習J経験と「現在の子育て学習J経験 -21

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女 性 llilililillillllillllllllllllllllllilllllllllllllllllllliillilill ょ く し て い た (N=333) 時 々 し て い た (N=687) あ ま り し て い な か っ た (N=358) ま っ た 〈 し て い な か っ た (N=82) 。也 20% 40'ら 60首 │ 皿 行 っ た 図 行 わ な か っ た │ 男 性 ''''''''''''''''''''・E・...11.・H・"'....~ よ 〈 し て い た (N=12) 時 々 し て い た (N=37) あ ま り し て い な か っ た 例 =56) ま っ た 〈 し て い な か っ た (N=20) 。唱 20% 40'も 60% │ 皿 行 っ た 図 行 わ な か っ た │ 80唱 100叫 80% 100% 図17 性別にみた「子育てに向けての学習J経験と「現在の子育て学習」経験 この結果は、妊娠期における学習経験が、親の子育て学習率を高める一つの鍵となることを示し ている。とりわけ、夫の家庭教育参加が、近年の重要課題になっている中で、妻の妊娠期に「出産 に向けての学習J、「子育てに向けての学習J を行っていた男性が、子どもの誕生後も引き続き学習 を続ける傾向が強いという結果は、これからの子育て学習支援を考える上で重要な意味を持ってい る。出産・子育てに関する学習への動機づ、けが強いこの時期に、夫に対する学習機会を充実させる ことが、彼らの子育て学習率を高め、家庭教育への積極的な参加にもつながる可能性があるという ことである。 そこで、以下では、妻の妊娠期における、夫の学習支援の課題を検討してみたい。 妊娠期に、身体的な変化をともなったり、「母子手帳」を受け取ったりする母親に比べて、父親 の方はそうしたこともなく親になっていくために、親になる実感が低いといわれる。「親になる実 感」と「父親となる準備行動」について調べたものに、小野寺敦子の研究がある3)。彼女は、父親

になる実感の強弱を「実感HIGH群」、「実感MIDDLE群J、「実感LOW群J の3段階に分け、各段 階ごとに夫が父親となる準備行動をと、の程度行っているのかを調査した。その結果、「実感HIGH 群Jは、妊娠や出産についての本を読んだりテレビをみたりすることが他の群よりも多くあり、ま た、呼吸法やリラックスの練習にも協力的であることを明らかにしたのである。この結果は、父親 になる実感が強い男性ほど、積極的に親になるための準備行動を起こし、学習を行っていることを 示している。 また、福丸由佳は、生後1年の時点で、妊娠期の両親学級に参加した父親に対し、両親学級への 参加が現在の育児参加に与えた影響について調査したへ その結果、 64.0%の参加者が、学級への 参加が現在の育児参加に影響を与えていると回答していた。具体的に、参加者は、「子どもを風自 に入れる」、「子どもの着替えなど身のまわりの世話をするJ といった、日常の世話を積極的に妻と 分担していることが明らかとなったのである。 ならば、父親としての実感を高めることが、夫の学習率を高めるためには重要だということにな る。このことに関わって参考になるのは、近年、いろいろな自治体で発行されるようになった『父 子手帳』であろう。 つ 臼 つ 山

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『父子手帳』とは、「広義としては妊娠、出産、育児に対する父親の理解を高めるための啓蒙書 を含めた書物の総称である。狭義では、父親が妊娠、出産、育児に主体的に取り組み、また実際に 何かしらの記録や書き込みを行い、それらを通じてより高い意識で子育てに取り組みができるよう に父親を支える書物の総称である5)0 J内容は、自治体が独自作成しているものが多いために多種多 様なのだが、小崎恭弘はその中に 3つの共通点を見いだしているヘ第一に、父親の興味、関心を 引くために、クイズや漫画等、様々な工夫がなされていることである。第二に、育児に関わる体験 が多く書かれており、育児を通して父親が人間的に成長できることが強調されていることである。 そして第三に、子育てを夫婦の共同作業として位置づけていることである。 この『父子手帳』の中に、夫に対する学習情報が盛り込まれ、そして手帳を一人ひとりに手渡し することができれば、『父子手帳』は、男性の父親になる実感を高め、子どもの出産や子育てに向 けて学習する意欲を高める一つのきっかけになるのではなかろうか。 さらに、夫に対する学習内容の中にも、妊娠期の妻を理解し、支えるための学習(妊婦模擬体験 や呼吸法等)や子育てのためのスキル(休浴等)の習得に加えて、父親になる意識を高める学習機 会を積極的に含めていくべきである。 小野寺敦子、青木紀久代、小山真弓は、親になる以前の「父親になる意識J と父親になってから の養育態度との関連を調査している。この研究では、「父親になる意識」として、「制約感J、「人間 的成長・分身感」、「生まれてくる子どもの心配・不安」、「父親になる実感・心の準備」、「父親にな る喜び、J、「父親になる自信」の6因子が抽出された九 小野寺らは、この6因子と実際の養育態度 との関連を検討する中で、「経済的にも精神的にも一家を支えていくのは負担である」、「家事の手 伝いを負担に思う時がある」といった「制約感Jの強い男性は、子どもに関わることがあまりうま くなく、父親としての自信も持てないと考える傾向があることを明らかにした8)。一方、これから 父親になる喜びが強い男性ほど、親になってから積極的に育児に参加する傾向が認められたへ 以上の結果から、親になるまでの問に、男性が抱いている「制約感Jや「心配・不安」を出来る 限り緩和し、父親になる喜びゃ自信を高めることができるような学習機会を提供していく必要があ る。その際、様々な問題を抱えながらも前向きに子育てに取り組んでいる先輩父親の経験をふんだ んに取り入れた学習プログラムは、彼らの意識改革に効果的であろう。 ( 2 )学齢期の子どもを持つ親の学習支援の充実 子育て学習支援の対象というと、われわれはつい、生まれたばかりの赤ちゃんを抱え、周りに相 談相手もなく孤立している若い母親をイメージしてしまう。こうした親に対する手厚い支援は、今 後もさらに充実していくべきことは当然である。しかし今回の調査では、「子育てに悩んだ時にそ れをうまく解決できているのか」という問いに対して、「できていないJ と回答した人の率が、子 どもの発達段階が高くなるにつれて高まる傾向が認められたのである。この結果は、「就学前の子 どもJ を持つ親だけでなく、「小・中学生J、とりわけ「中学生」を持つ親に対しても様々な支援策 が講じられる必要があることを示している。この傾向を示すのは高島市だけではない。筆者は、 1 年前にも滋賀県長浜市で同じ質問を含む調査を行ったが、その結果は、今回の調査以上に、子育て の問題解決能力が子どもの発達段階とともに低下する結果を示していたのである。すなわち、子育 ての問題をうまく解決できていないと回答した親の率は、 10"'2歳児」を持つ親では3.5%であっ たのに対して、「中学生J を持つ親では 19.8%になっていたのであるI九 そこで、現在高島市で行われている子育て支援に関する事業をみると、その多くは就学前の子ど n d q L

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もを持つ親に対するものであり、「小・中学生J を持つ親に対する学習機会は、ほとんど提供され ていなかった。また、現在行われている学習も、「就学前の子どもJ を持つ親に比べて、子育ての 問題解決能力を高めることに対する効果は薄いとの結果が得られたのである。これは、学習機会の 量的な問題とともに、提供される学習内容にも今後考慮すべき課題があるということである。 図18は、「小・中学生J を持つ親の学習内容の現状とニーズを示したものである。 現 状 男 女 差 別 を し な い 子 育 て な ど -•••••• -E E -E E -E E -E E -E E -E ・ E ・ -E ・ E ・ -•••••• -•••••• •••••• •• •••• ••••.

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•••••• •••••• .•.••• • ••••• •••••• - --H H e O H H H U -・ ・ ・ ・ 3 ・ ・ 1 -a ・ n H R d n H H H • 干 ど も の 心 理 ・ 性 格 形 成 な ど 子 ど も の 健 康 ・ 身 体 的 発 育 な ど 舗 の 子 ど も に 対 す る 嬢 し 方 な ど 京 庭 の 教 育 的。慢 能 ・ 車 廃 の 人 間 関 係 な ど 学 綬 教 育 の 仕 組 み や 子 ど も の 京 纏 学 習 な ど 子 ど も を 取 り 巻 く 社 会 環 境 な ど そ の 他

20 40 60 80 (単位%) ニーズ 子 ど も の 心 理 ・ 性 梅 形 成 な ど 子 ど も の 健 康 ・ 身 体 的 発 育 な ど 績 の 子 ど も に 対 す る 嬢 し 方 な ど 家 庭 の 教 育 的 機 能 ・ 家 庭 の 人 間 関 係 な ど 学 按 教 育 の 仕 組 み や 子 ど も の 家 庭 学 習 な ど 子 ど も を 取 り 巻 〈 社 会 環 措 置 な ど 男 女 差 別 を し な い 子 育 て な ど 6 そ の 他

20 40 60 80 {単位。%) 図18

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小・中学生J を持つ親の学習内容の現状とニーズ(複数回答) 現状、ニーズともに、「子どもの心理・性格形成など」と「親の子どもに対する接し方などJが、 学習内容の上位にあがっていたことは共通していたが、「子どもの心理 ・性格形成など」では現状 とニーズとの聞に20.0%以上の聞きがあった。この内容の学習ニーズは非常に強いといえる。今後、 子どもの心の問題に関する学習機会がさらに充実される必要があろう。 例えば、この時期の重要な発達課題として取り上げられるのが、「心理的離乳」である。 一般的 に、 12""'15歳頃になると、子どもは自己に関心を向けるようになり、自立性の欲求が高まる11)。 その過程は、親との葛藤や緊張、親への反抗を伴い、精神的にも不安定になりやすい。 こうした思春期の子どもに対して、親には、子どもの発達課題を理解し、自立に向かおうとする 子どもの成長と関わっていくことが求められるが、これがなかなか難しいようである。心理的離乳 を妨げる親子関係について、泉敏郎は次の4点をあげているI九 ①自分の愛情や老後のための安心のために、子どもの親への依存性を無意識のうちに長引かせよ うとする。 ②子どもの行動が親の目からみると危なつかしいのできびしい監督を続けようとする。 ③児童期の時よりも、 青年期に入ると異性との接触を過度に制限しようとする。 ④学校を選ぶのに青年自身の興味や能力に反した要求を親が出す。 池田幸恭、大竹裕子、落合良行も、「子を自の届く範囲に置いて、子どもを危険から守る」とい った『親の子に対するかかわり方』と「親をたよりにしたくないとして、親から離れようとする」 A 吐 円 〆 山

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といった『子の親に対するかかわり方』との認知のズレが、子どもが親を自分の成長を妨げる存在 であると思う原因だと指摘しているゆ。親子関係は、子どもの成長とともに変化していくものであ る。したがって、成長とともに生じる認知のズレをいかに修正していくのかが、この時期の親の重 要な課題となる。この点について、落合良行は次のように述べている1九 いい親子関係というのは、子どもの発達とともに変化するものである。乳児期には、子どもを 抱きかかえて育てるのがいい親である。だからといって、子どもが児童期になっても、子どもを 抱き続ける親がいたとしたら、それは、子どもの成長を止める悪い親になってしまう。このよう に子どものある発達状態では、いい親子関係が、子どもが別の発達状態になったときには、成長 をはばむ悪い親子関係になってしまうのである。いい親子関係が続くとすれば、それは、子ども が発達するに伴って、親も変化し、親子関係が変化していく関係である。 今後は、思春期の子どもの心の問題を知識として得る学習機会だけでなく、自らの子育て意識を 変える、すなわち「意識変容J をめざした学習機会が積極的に提供されなければならないだろう。 クラントン CCranton,P.A.)によれば、意識変容の学習とは、「自己を批判的に振り返ろうとする プロセスであり、私たちの世界観の基礎をなす前提や価値観を問い直すプロセス15)Jである。人は、 これまで当たり前だ、とd思っていた「前提」に疑問を投げかける周囲の人や出来事等と出会うことで、 その「前提」を問い直しはじめる。その問い直しが強ければ、やがて「前提」が本当に妥当なのか どうかを検討する、「振り返り」の段階へと移ることになる。そのプロセスの中で、「前提」はやは り正しかったのだという結論に至ることもあるが、もし「妥当ではない」との結論に至れば、その 「前提」は変更されることになるのであるl。則 思春期の子育てに悩む親に対して、この「振り返りJのプロセスを促す機会を与えることができ れば、それは思春期の親子関係をよい方向へと向かわせる一つのきっかけになろう。最後にその一 例として、「栃木県親学習プログラムJ を紹介する。 これは、「親同士が交流しながら、子育ての悩みを解消したり、自分の問題点に気づいたりする とともに、子育てについて必要な知識やスキル等を主体的に学ぶことを目的とした参加型の学習プ ログラム17)Jである。プログラムのテキストは、乳幼児期の子どもから高校生まで、子どもの発達 段階を4段階に分け、それに全保護者を対象としたプログラムと、中高生を対象としたプログラム で構成されている。 このうち、「小学校高学年 中学生の子を持つ保護者の方を対象としたプログラムJ をみてみよ う(表

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表5 栃木県親学習プログラム

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r .. 一 一 甲 田 町 四d ねらい 実施の ポイント .慌の司陣織 時 間 事入20 -き込み10 I!'iし合い10 合計20 -き込み15 ~し合い 15 合計30 -き込み10 &'iし合い20 発表15 合計45 まとめ5

思叡変路子gも@療紛芝ぁ@~~宅Bτらも怠ずか?

ーー 対象・小学笠薦理学年-qJ学笠の~を持つ保11害 時 間 :120分 濃 度 自分の~・割闘を!Øり返ったり.自分のそ予湾てを寂り返ったりし訟がら、 量豊臣理士で思穫期のそ予ともについて箆し 合うことにより、ラどもとのよりよい関係づくりについて考える. O~事期のそ子に対しての理解を深めることができたか. 013分の吾首てを客観鈎にふりかえる備会がもてたか. 。機造紙などに学留のァーマ、 ~習の流れt;j. どを明記し. lIIil11i!持団聞で活用できるよつにする. 0つ一つシートI草、できればワークごとに1般ずつにして配布できるようにしておくとよい. 0つ一つ2・3でl<tファシリテーターが例を示すと考えやすいので慎造紙芯どで例示できるように準備する. アクティピティの陵絢 限聞のポイント 自陣鍋物 つ一つの主l11i1詩句

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手でグループj等でグループ分けをし、8 1)温かい努@気をつくり、アイスプレーキング 刺交豊里司事で自己紹介をするはど、フ?シリテ としてグループ分けをし‘自己紹介をする. ーターのやりやすい方迭で温かい雰囲気をつ 2)資事耳のリード文を続み上げはがら、ぢ包の くる. ワーク 学習のねらい竜王様認する. シート ワーク1 [エピソードからJ 1 )工ピソードを怨み、感想、思轡期のミ子ども 013安となる符問を告げる. ワーク の気待ち.私の気符ちについて記入する. シート 2)つークシートを11に、各自が記入したこと .Beffl輿 について猛し会う. つーク2 [11近の務tf?rの変化についてl 1)どんなときに、どんなところが変わってき OBe入に当たって、包安となる時間を告げる. つーク たのかをS己入する. シート 2) つークシートを援に、おE互いの.~を発表 。この織で発表=されたことは、f也雲し主主いこと .Ae烏貝 しはがら~し含う. を前東する. 3)慣例を鍵示する. 。対象にあわせたiill点をE盟関して鋭明する. 情ー 司 申 甲 骨 ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー. 資制③のグラフについて f一般少年は@孝一 ままから寓綬 3 年の 2199 人.縄場少年 lõt.開~. に.平成 12~9 月から 10 月の聞に刑滋及び 将 8~lii に渡反し叉 l<t j庇般する行為により繍導さ れた少年780人j つ一つ3 [思春期のそFどもへの鑑し15J 1)思密閉の3-どもの将位と、 E里理署期のそPども 0つーク2で話しさったことを獲に.幅広く轡 ワーク とどのように獲したらよいかをつークシー えさせるようにしたい. シート トに記入する. .Aeffl輿 2)~ !3Aè入したことをグループでと起し合い、 0受望書的 失費量的にそれぞれ/l)憲史を鋼くよう &!iし合う. にさぜたい. 3)グループで&!iし合われたことの筏要を発表 。穆考iこ怒ることがあったら‘メモをとり、家 する. sで実行してみることをむめるとよい. ふりかえり 1)銘し合いの感想怠どを発演し、まとめとす O!置し8ったことを、自分のそ子育てにぜひ笠力、 る. して欲しいということでまとめる. (資料)栃木県教育委員会『親学習プログラム~ 2006年、 p.59。 プログラムの標準的な流れは、「導入(参加者の緊張を解き、学習のねらいを確認)J→「ワーク (テキストのエピソードや写真をもとに、個人での作業やグループでの話し合いを行う)J→「まと め(参加者自身の気づきゃ、他者の意見を整理する)Jである。「ワーク」で特徴的なのは、「書く とと」と「話し合う」ことがセットになっていることである。「書くこと」は、自分自身を見つめ 直し、自らの子育てに対する考え方を整理することを促す。そして「話し合うことJ により、自ら の考えの妥当性が他者との関わりの中で検討され、そのプロセスの中から子育てに関する新たな知 -26

(20)

-識や態度が獲得されることになるのである。 (注) 1)滋賀県高島市ホームページ「市政と市の基本情報」 2)葛原生子「ライフステージと学習活動」木原孝博、 三浦清一郎編『生涯各期の人間理解と学習 活動』第一法規、

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小野寺敦子「父性意識の成立過程に関する研究一父親になる心の準備性に焦点をあてて一」 『家庭教育研究所紀要~

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福丸由佳「家族関係の発達と子育て支援J酒井朗、青木紀久代、菅原ますみ編『子どもの発達 危機の理解と支援一漂流する子ども』金子書房、

2007

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小崎恭弘「父子手帳の意義とその分類に関する研究JW 日本保育学会発表論文抄録~

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日本保育学会、

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向上論文、

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0 7)小野寺敦子、青木紀久代、小山真弓「父親になる意識の形成過程JW発達心理学研究~

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))日本発達心理学会、

1998

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同上論文、

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同上論文、

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1

0

)

W長浜市民の子育て学習に関する調査(平成20 年)~長浜市企画部生涯学習スポーツ課・滋賀 大学生涯学習教育研究センタ一、

2008

年、

p

.

1

7

0

1

1

)

小高恵「青年の親への態度についての発達的変化一心理的離乳過程のモデルの提案一J

W

太成 学院大学紀要~

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2008

年、

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3

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麻生誠、泉敏郎編『人間の発達と生涯学習』亜紀書房、

1

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年、

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.

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0

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3

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池田幸恭、大竹裕子、落合良行

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子の親に対するかかわり方』からみた心理的離乳への過程 仮説JW筑波大学心理学研究~

(

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.

3

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2006

年、

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.

5

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落合良行「心理的離乳への

5

段階過程仮説JW筑波大学心理学研究~

(

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1

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年、

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.

5

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5

)

パトリシア・

A.

クラントン著、入江直子、豊田千代子、三輪健二訳『おとなの学びを拓くー 自己決定と意識変容をめざして』鳳書房、

1999

年、

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.

2

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1

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)

向上書、

P

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長谷川万由美「親学習プログラムのを通じた家庭教育支援J

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宇都宮大学教育学部教育実践総 合センタ一紀要~

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2008

年、

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3

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4

。 門 i q L

表 2 子育ての問題解決能力別の親の悩み r c 就学前の子ども」を持つ親) (複数回答) 0 ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑2 歳児 3 ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ 5 歳児 うまく うまく うまく うまく できている できていない できている できていない 子どもとの接し方がわからない 2
図 書 E‑‑‑‑‑ ••• •• ••• ••• ••• ‑‑‑••. ••• ••• ••• ••• ••• ••• ‑‑‑••• ••• ‑‑‑E・・••• ••• ••• •
表 4 r 出産に向けての学習J経験、「子育てに向けての学習」経験の有無と現在の子育てに関 する悩み(就学前の子ども) (複数回答) 出産に向けての学習 子育てに向けての学習 していた していなかった していた していなかった 子どもとの接し方がわからない 1 1
表 5 栃木県親学習プログラム IV‑}  r  ..  一 一 甲 田 町 四 d ねらい 実施の ポイント .慌の司陣織 時 間 事入 20 ‑き込み 1 0 I ! ' i し 合 い 1 0 合計 20 ‑き込み 1 5 ~し合い 15 合計 30 ‑き込み 1 0 &amp;'iし合い 20 発表 1 5 合計 45 まとめ 5 思叡変路子gも@療紛芝ぁ@~~宅Bτらも怠ずか? ー ー対象・小学笠薦理学年-qJ学笠の~を持つ保11害時 間 :120分 濃 度自分の~・割闘を!Øり返ったり.自分のそ

参照

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