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太陽光発電大量導入時の系統セキュリティ評価

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Academic year: 2021

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(1)2 主要な研究成果 重点 (プロジェクト) 課題 - 次世代電力需給基盤の構築. 太陽光発電大量導入時の系統セキュリティ評価 今後予想される太陽光発電(PV)をはじめ. 背景・目的. とする分散形電源大量導入のもとでの系統. 重要な課題となっている。 本課題では、実験的な検証による系統事故. 事故時の系統安定性(系統安定度、周波数、. 時のPV用パワーコンディショナ (PCS)の特性. 電圧安定性等)の確保は重要な課題である。. 解明とシミュレーション解析用モデルの開発. これまでPV大量導入時の系統事故が系統安. により、事故時を含め系統安定性を確保する. 定性に及ぼす影響の検討はほとんどなされて. ためのセキュリティ維持技術の確立に資する。. おらず、影響評価、安定化対策の開発・実証が. 1. 主な成果. PV大量導入時における電力系統へ の 基本的な影響 の 実験的検証. 従来の発電機とは系統事故時の挙動が異. とがわかった。2回線の送電線のうち1回線が. なるPVが大量導入された場合の基本的な影. 開放された時、発電機2が連系されている場. 響を電力系統シミュレータで実験的に検証した. 合には発電機1の動揺は収束するが、PVが接 続されている場合には発電機1の動揺が発散. (図1) 。 その結果、発電機1と発電機2のみが連系さ れた場合にくらべ、発電機2と同出力のPV(新 *1. し、不安定になっている (図2) 。 また、275kVおよび66kV模擬送電線の長. 形PCS )が導入されたことにより発電機2が. さ、PCSの台数、系統事故種別(1回線開放ま. 停止した場合の、発電機1の限界送電電力(安. たは3相地絡事故) 等によりPCSが一時的に停. 定に送電できる電力)は約2/3に低下するこ. 止するケースがあることもわかった。. 2. Y 法シミュレーションによる系 統 事 故 等におけるP V の 応 答 分 析. 系 統 事 故 時 の P V の 応 答 の 把 握に重 要と. 単 独 運 転を検 出できる。しかし、6 6 k V 系 統. なる、①単独運転検出リレー(各種能動的方. に同 期 発 電 機 が ある場 合には、発 電 機 が 系. 式)、②直流制御系、③機器保護、系統保護リ. 統内の電圧を維持するため、条件によっては. レー 、④ P V 制 御 系( 不 平 衡 事 故 対 応 他 )、⑤. 単独運転を検出できない場合がある。. *2. 電圧上昇抑制機能、を既開発のY法 シミュ レーション用PVモデルに追加した(表1)。 このモデルを用いたY法シミュレーション. 三相短絡事故(3LS)の場合、主として単独 運転検出リレーにより、事故発生から0.17秒 以内にPVが停止した。一相地絡事故(1LG). により、66kV系統にて単独系統が形成され. の場合にも、主として単独運転検出リレーに. た場合に、感電、機器の損傷等を引き起こす. よりP V が 停 止した が 、P V の 導 入 量 が 少 な. おそれのある単独運転状態をPVが判定する. く、単 独 系 統 へ 移 行 する直 前 の 系 統 内にお. 能力、PVが停止する様相を明らかにした (図3). ける発 電 量と負 荷 量 が 同じ大 きさ の 場 合 、. [R12015][R12016] 。. PV停止までの時間が長びく場合があった。. 66kV系統に同期発電機がない場合には. *1 2011 年に新たに規格化された高速性と非干渉性を持つ単独運転検出能動的方式「ステップ注入付周波数フィードバック方式」を具備 した PCS。 *2 当所が開発した電力系統動特性解析プログラム。日本の全電力会社において利用されている。 54. 研究年報_P48-P70-P課題03.indd 54. 13/05/31 14:41.

(2) 図1 電力系統シミュレータにおけるPV大量導入が電力系統へ与える影響評価試験系統 発電機1と発電機2のみが連系されている場合(PV導入前) と、発電機1とPV(新形PCS)のみが連系されている場合 (PV大量導入後)について、275kV模擬送電線を1回線開放した場合の発電機1から安定に送電できる電力(限界 送電電力)の大きさを比較した。また、送電線の長さ、PCSの台数等、各種条件を変更してPV大量導入の電力系統へ の影響を実験的に評価した。. 表1 Y法シミュレーション用PVモデル. 重 点︵ プ ロ ジ ェ ク ト ︶課 題. 図2 PV大量導入時に電力系統が不安定になる電力系統シミュ レータ試験結果(例) 発電機1の有効電力出力が54kWの時の試験結果例。発電機2が接続さ れている時は、発電機1の動揺が安定に収束し、PV(新形PCS)が接続さ れている時は、動揺が発散して不安定となった。なお、発電機2が接続さ れている場合は、発電機1の出力が84kWまで安定に運転可能となる。. 次 - 世代電力需給基盤の構築. 図3 Y法シミュレーション系統. 55. 研究年報_P48-P70-P課題03.indd 55. 13/05/31 14:41.

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