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わが国海外直接投資の形態と機能 : 中小企業の対アジア投資を中心に [Patterns and Functions of Direct Japanese Foreign Investment : With the Reference to Investment by Small Industries in Developing Countries in Asia]

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(1)

東南 ア ジア研 究 19巻3号 1981年12月

わが 国海外直接投資 の形態 と機能

-

中小 企業 の対 ア ジア投 資 を 中心

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M URAKAMI*

Thisreportaimstoclarifythepatternsandfunc -tionsofdirectfわreigninvestmentmadebysmall -scale Japanese industriesin the 1970S・ In this decadethereweretwo increaslng trendsin their investment. In 1972 and 1973 they rushed into Koreawi th thepurposeofproducingmainlysundry goods. Inthelatterpartofthe1970S,theirtarget wasSingapore,wherethey engaged in manuf ac-turingpartsforelectricmachinery・ Intheformer, thesmallindustrieswereindependentproducers; inthelatter,theyactedassub・contractorsfらrlarger assemblers. The invest-ents ors-allJapanese industriesshould contributetoeconomicdevel

op-Ⅰ は じ め に

周 知 の どと く, わが 国の海外 直 接投資 は, わ が国経 済 の成長 と発 展 を基 本 的 な背 景 と し なが ら, と くに円切 上 げ問題 との 関 連 で, 1972年 か ら急 増 した

1

)その 後石 油 シ ョ ック *神戸大学 経済学部 ;FacultyofEconomics,Robe

University,Rokkodai-cho2,Nada-ku,Robe657, Japan 1)1960年代後半以降の黒字の累積,円切上げ回避 のための調整 インフレを含む 国内流動性 の増 加,これも円切上げ回避のための海外投資規制 の撤廃と促進策の導入,円切上げによる投資条 件の改善,円切上げによる産業別国際競争力条 件の変化などが,この背後にある事情である。 332

mentin developlngcountriesthroughthetransfer oflaborhabitsllaborethics)technology ,manage-ment know-how and so forth・ Independent producersofsundrygoodsareusefulfordeveloping countriesatthe stage ofindustrialization ofthe labor・intensive ligh t-manufacturing sector,while a numberofsub-contractorscan supportfurther industrialdevelopmentthere in heavy industries andchemicals. Theinvestmentofsmallindustries actingassub-contractorsisparticularlynoteworthy in representing the transfer of the Japanese pyra-id-type production syste- to developlng

countries. に よ って一 時 的 な停滞 を示 した もの の, わが 国が まれ にみ る高 い適 応能 力 を発 揮 す る こと に よ って石 油危 機 を切 り抜 け るに至 った1978 年 以 降,再 度上 昇傾 向 に転 じて い る。 1979年 度 1年 間 の投資規 模 は2,694件, 4,995百 万 ド ル で あ り,1980年 3月末 まで の累 計 は21,511 件,31,804百万 ドル とな って い るが, この累 計 の うち件 数 で78.4%,金 額 で86.1%が1972 年 度以 降 の投資 実績 で・あ る (表

1

参 照)。 ち なみ に,1980年 3月 末 の累 計 額318億 ドル は 全 世界 の投 資残 高 の ほ ぼ8% に相 当す る と推 定 され て い るが, 上述 した数 字 か ら明 らか な よ うに,1970年 代 はわ が 国 に と って, ま き

(2)

村 上 :わ が 国 海 外 直 接投 資 の形 態 と機能 表 1 わが国海外

資の推移 年 度 件 数 壷壷高 丁 妄 義 金額(1

0

(

)

万米 ドル) 一元 壷 高 丁 嘉一盲 1951∼61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 447 545 671 790 949 1,176 1,451 2,

0

0

8

2,

6

7

3

3,577 4,435 6,773 10,270 12,666 15,943 19,405 22,211 26

,

8

0

9

31,804 注) 許可 ベース。証券取得,債権取得,海外 支店な ど。 出所) 大蔵省

,

「海外投資許可実績」。 に 「海 外 直 接 投 資 の 時 代 」 で あ った わ けで あ る。 と こ ろで , わ が 国 の海 外 直 接 投 資 を米 国 や ヨー ロ ッパ 各 国 の そ れ と比 較 す る と き,(1)対 製 造 業 投 資 の ウエ イ トが 小 さ く, 反 面 , 資 源 開 発 投 資 や 貿 易 活 動 支 援 的 な商 業 関 連 投 資 の 比 重 が 高 い, (2)最 近 で こそ先 進 国 - の投 資 が 急 速 に拡 大 して い るが , な お これ ま で の 累 計 で み る とア ジ ア を 中 心 とす る発 展 途 上 国へ の 投 資 が 多 い, (3)ア ジア を 中心 とす る発 展 途 上 国 へ の 投 資 が 多 い とい う傾 向 は, と くに, 製 造 業 投 資 で 顕 著 で あ る, と い った 特 徴 を も っ て い る と い わ れ て い る。 事 実 ,

1

9

7

9

3

月 末 の累 計 で わ が 国 海 外 直 接 投 資 の 業 種 別 ・地 域 別 分 布 を み る と, (1)対 製 造 業 投 資 は件 数 で 全 体 の

3

0

.

4

%

, 金 額 で 全 体 の

3

4.

2

%

を 占 め る に 過 ぎ な い が, (2)発 展 途 上 国 - の 投 資 (ア ジ ア へ の 投 資 ) は件 数 で 全 体 の

5

1

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4

.

9

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, 金 額 で 全 体 の

5

6

.

5

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2

8.

6

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を 占 め て お り, (3)製 造 業 投 資 の う ち発 展 途 上 国 (ア ジア) -向 け られ た 割 合 は件 数 で

7

7

.

3% (

6

2.

5

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, 金 額 で

7

2

.

1

% (

3

7

.

2

% ) に達 して い る (表

2

参 照 )。 この こ と は, わ が 国 の 直 接 投 資 が 全 体 と して ア ジ ア を 中 心 とす る発 展 途 上 国 に深 くか か わ って い る と と もに, 製 造 業 の 分 野 で と くに これ ら地 域 で の 工 業 化 と分 か ち難 く結 び つ いて い る こ とを 意 味 す る事 態 に は か な ら な い 。 さ らに, わ が 国 の 直 接 投 資 に 関 して は, そ れ が わ が 国 商 社 との い わ ゆ る合 弁 形 態 で 行 わ れ るケ ー ス の 多 い こ と が一 つ の 重 要 な 特 徴 で あ る と指 摘 され て い る。2) この こ と は, 商 社 そ の もの の 存 在 とそ の 広 範 な活 躍 が極 め て 最 近 まで わ が 国 に特 異 な現 象 で あ った こ と, そ の 商 社 が これ まで の 活 発 な輸 出入 活 動 を 通 じ て 海 外 で 事 業 活 動 を 行 うに 必 要 な 「経 営 資 源

を 比 較 的 豊 富 に蓄 積 して い た こ とを 考 慮 す れ ば , 容 易 に理 解 で き る現 象 で あ ろ う。 と こ ろで , わ れ わ れ は こ こで こ う した わ が 国海 外 直 接 投 資 の 諸 特 徴 に 「わ が 国 の 直 接 投 資 に は 中小 企 業3)の 投 資 が 多 く含 まれ て い る」 と い う1点 を つ け加 え た い。 そ して そ れ が ア ジア 発 展 途 上 国 の 経 済 発 展 (工 業 化 ) と の 関 連 で もつ で あ ろ う意 義 を 探 る と と もに, そ の こ とが 同 時 に随 伴 す るで あ ろ う経 済 的 摩 擦 につ いて 検 討 した

い。

この こ と はや が て 明 らか に され る よ うに「新 しい 日本 型 直 接 投 資 」 の 存 在 を 検 証 し, 併 せ て これ が発 展 途 上 国 の 経 済 発 展 に貢 献 し う る もの と して 拡 大 す るた め の条 件 を 考 察 す る もの とな るで あ ろ う0 2)対 ア ジア投資 に関す る具体的数値 について は文 献 [4]参照。 3) ここでい う中小企業 とは通常の定義に従 うもの で,資本金3,000万円以下の卸売業,1,000万 円 以下の小売業,サー ビス業,1億 円以下の製造 業である。

3

3

3

(3)

東南 ア ジア研究 19巻3号 表 2 海外直接投資 の

業種

別 ・地域別分布 資 源 関 連 製 造

先 進 国 発 展 途 上 国 (ア ジ ア ) 計 (%) 64.2

66.9 (9.6)

(28.

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商 業 そ の 他 計 製 造 莱 食 料 品 繊 維 木材 ・紙パ ルプ 化 学 鉄 ・ 非 鉄 機 械 電 気 輸 送 機 そ の 他 ) ) ) ) ) ) ) ) ) 6 8 8 6 1 9 7 7 8 2 0 5 7 4 4 8 3 1 0 6 5 9 1 4 9 9 7 3 9 4 7 2 8 2 9 6 4 1 1 ( 2 ( l ( 2 1 2 1 1 1 1 ( l 1 ( ( ( ( ( ) ) ) ) ) ) ) ) ) 1 2 8 1 7 8 8 7 7 0 1 9 6 6 6 5 5 2 3 7 7 0 4 3 6 3 4 5 6 8 3 8 5 6 4 6 4 ( l 1 5 1 1 1 2 1 3 ( 4 1 2 ( 2 ( ( ( ( ( ( ) ) ) ) ) ) ) ) ) 4 2 2 0 9 3 3 6 2 1 0 4 3 0 6 6 7 00 9 7 4 5 8 5 0 1 2 0 1 0 2 7 1 3 0 9 5 ( 8 1 7 ( 8 1 7 1 7 1 8 1 8 ( 8 1 ( ( ( ( ( ( ) ) ) ) ) ) ) ) ) 9 7 2 1 3 4 2 1 3 6 9 1 4 3 4 3 5 3 6 3 2 8 5 4 3 6 5 7 3 6 6 9 4 7 5 7 5 ( 00 1 4 ( 8 2 7 1 6 ( 5 ( 7 ( 7 t ( ′し ( ) ) ) ) ) ) ) ) ) 1 0 1 9 4 5 8 2 4 7 2 2 4 5 3 5 7 5 0 6 3 3 6 5 2 1 6 9 6 0 2 8 3 3 0 1 4 ( 6 1 6 ( 6 1 5 ( 5 1 7 1 6 ( 7 2 ( ( ( ( ( ) ) ) ) ) ) ) ) ) 4 6 4 5 0 6 4 6 5 2 2 2 3 3 1 0 4 0 8 3 7 4 9 3 2 3 4 0 CO 5 8 2 1 6 8 1 2 ( 5 2 1 ( 2 1 4 2 2 ( 3 1 3 ( 5 1 ( ( ( ( ( ) ) ) ) ) ) ) ) ) 0 6 0 00 0 2 0 2 0 8 0 4 0 0 0 4 0 0 0 9 0 3 0 5 0 1 0 0 0 1 0 6 0 3 0 9 0 ( 0 1 0 ( 0 1 0 1 0 1 0 1 0 ( 0 1 1 1 ( l 1 ( l ( l ( l ( l 1 ( ) ) ) ) ) ) ) ) ) 0 7 0 9 0 1 0 6 0 9 0 9 0 9 0 1 0 0 0 4 0 5 0 7 0 2 0 6 0 6 0 1 0 7 0 7 0 ( 0 1 0 ′し 0 2 0 1 0 ( 0 1 0 ( 0 ( 1 1 ( l 1 ( l ( l 1 ( l 1 注) 1979年3月未累計。左側 :件数,右側 :金額。 先進国-北米,ヨーロッパ,オセアニア ;発展途上国-アジア,中南米,中近克,アフリカ ;資 源関連-農林漁業,鉱業 ;商業その他-建設業,商業,金融・保険,サービス ・その他,不動産・ 支店O 出所) 文献 [2] 。 ⅠⅠ わ が 国 中小 企業 の海 外 直接 投資 われわ れが 「海 外 直 接投資 」 とい う言 葉 か ら受 け と るイメー ジは,通 常, 巨大 な多 国籍 企 業 を担 い手 とす るそれ で あ る。 しか しなが ら, わが 国直 接投 資 の担 い手 に は驚 くべ き こ とに中小 企 業 が ことの ほか多 い ので あ り, し か も, 全 投 資 に 占め る中小 企 業 投資 の ウエ イ トは, 近 年 ,少 な くと も件 数 に関す る限 り増 加 す る傾 向 を示 して い る。 す なわ ち,1974年 皮 ,76年 度 ,78年 度 の それ ぞれ につ いて 中小 企 業投 資 の ウエイ トを み る と,金 額 で こそ な 334 お5.4% (129百 万 ドル),2.9% (99百 万 ド ル),8.3% (381百万 ドル) に とどま って い る ものの, 件 数 で は32.4% (618件 ),33.2% (542件),50.9% (1,219件) とい う大 きな比 重 を示 して お り,1978年 度 にお いて は全 投 資 件 数 の実 になか は以 上 が 中小 企 業 投資 に よ っ て 占め られ るまで にな って い る。 そ もそ も, わ が 国で はあ らゆ る産業分 野 にお いて 中小 企 業 が多 い とい う事 実 や, 中小 企 業 の なか に は これ まで にわ が国産業 構造 の高度 化, 貿 易 の 自由化, 国際化 の進 展 な ど幾 多 の試 練 を乗 り 越 え,絶 えず 自 らを活性 化 して きた優 秀 な企

(4)

村 上 :わ が 国 海 外 直 接投 資 の形 態 と機 能 表 3 中小企業海外

資の推移 、、

目 iZI 年 女

-

1967 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 注) 全 体 壷 ▼盲 T

「 嘉 239 410

7

6

9

545 231 220

2

0

2

245 326 中 小 企 業 年 間 【累 積 142 346 439 617 1,028 1,280 1,370 1,454 1,530 1,642 1,

7

7

5

(件数) 中小企

の比重 (%) 年

【累 積 20.2 31.9 33.1 35.6 41.1 42.0

4

1.8

4

1.5

4

1.3

4

1.6

4

1.5 製造業を対

とす る新規証券投資許可件数。70年

,

71年は9月未,他 は12月末。 出所) 中小企業 白書,各年 (訓 まか,文献 [1] 業 が多数存 在 す る とい う事 実 4)が これ を説 明 す るで あ ろ うが, いず れ にせ よ,今 日で は, 中小 企 業 を抜 きに して はわ が 国 の海 外 直 接投 資 につ いて語 りえ な い とい う現 実 が存 在 す る ので あ る。 それで は, 中小 企 業 の海 外 投資 は 「海 外 直 接 投資 の時代 」 にお いて どの よ うな動 きを示 し, どの よ うな方 向 を辿 って きた ので あ ろ う か。次 に,利 用 で き る中小 企 業 の対 製 造 業 新 規 証券 投 資 に関す る資 料 に よ りなが ら, この 点 を検討 して み よ う。 まず, 中小企 業 の投 資件 数 の推移 と これ が 総 投資 件 数 に 占め る比率 の変 化 を み ると (表 3参照),投 資件 数 はわが 国海 外 直 接投 資 総 件 数 の動 き と軌 を一 に して1972年 か ら急 増 し, 73年 に ピー クを迎 えた の ち,75年J/1降 か な り の落込 みを示 して いた が,78年,179年 と再 び 拡大 す る傾 向 にあ る。 また, 中小企 業 投 資 の 比 重 は73年 に総 投 資 件 数 の53.4%に まで高 ま ったの ち,75-77年 の3カ年 間 は30%台 に低 下 した が,78年 に は再 び45.7%- と上 昇 し, 4)戦後の中小企業のパーフォーマンスの若干につ いては文献 [8]の前半部分を参照。 および

[

9

]

79年 にお いて も40%台 を維 持 して い る。 この ことか ら, わが 国 中小企 業 の海 外 直 接投 資 が 「海外 直 接 投資 の時代」 にお いて, と くに, 1972-73年 と78-79年 の2回 にわた り急 速 に 拡大 した とい う事実 が知 られ るで あ ろ う。 それ で は, この よ うな2回 の拡大 は, どの よ うな地 域 を対 象 に, どの よ うな業 種 につ い て生 じた ので あ ろ うか。 まず 中小 企 業海 外 投 資 の地 域 別 分布 を み る と(表4参 照),1970年 代 を通 して ア ジア- の集 中度 が高 く, ア ジア の 占め る比 重 は中小 企業 投 資 にお いて わ が 国 全 体 の投資 で の それ をか な り上 回 って い る。 しか もア ジアの 占め る比 重 は72-73年 と 78-79年 の2回 の投 資 拡大期 にお いて と くに大 き くな って い る。 中小 企業 投 資 の拡大 はア ジア へ の投資 増大 に よ って もた らされ た とい って よい (ア ジア- の製造 業 投資 に中小 企 業 投資 が多 い ことは,前 述 した よ うに,1979年3月 末 まで の累 計 で製造 業投資 の ア ジア向 け件 数 が全 体 の62.5%で あ るの に対 して, ア ジア向 け金 額 が全 体 の37.2%で しか な い ことか らも 容 易 に察 知 で きる)。 しか しなが ら, ア ジア- の集 中度 が高 い と 335

(5)

東 南 ア ジア研 究 19巻3号 (% 岬 r U 小森 吏 ) 樟 虫 rIy 軍 票 Q 新 悪 肴 腰 縄

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(6)

村上 :わ が 国海外 直 接投 資 の形 態 と機能 い って も

7

2

-7

3

年 と

7

8-7

9

年 の 間 に はそ の 具 体 的方 向 に お い て大 きな 相 違 が あ る。 す な わ ち,

7

0

年 代 の 初 頭 にお い て は,

7

3

年 の投 資 の な か ば が韓 国 - 向 け られ て い る よ うに対 韓 国 投 資 の ウエ イ トが 高 か った の に対 し

,70

年 代 末 に お いて は対韓 国投 資 が激 減 す る一方 , 東 ア ジア (韓 国 , 香 港 , 台 湾) 以 外 の 「そ の他 ア ジア」 向 け投 資 が 多 くな って い る (この ほ か , ア ジア以 外 で 対 米 投 資 の 増 加 して い る こ とが

7

0

年 代 末 の特 徴 で あ るが, こ こで の 議 論 は対 ア ジア投 資 に 限 る こ と とす る)。 こ こで この 「そ の他 ア ジア」 が いず れ の 国 を 指 す か は明 瞭 で は な いが,

7

0

-7

4

年 と75-80年

5

月 の 期 間 につ い て 「わ が 国企 業 の地 域 別 ・国 別 進 出状 況 」 を 調 査 した資 料

[

1

0

]

に よ る と, 前 期 か ら後 期 にか けて 製 造 業 分 野 で 進 出件 数 が 増 加 した ア ジア の 国 々 は シ ンガ ポ ール, フ ィ リピ ン, イ ン ドネ シア の3国で あ り, この な か で も シ ンガ ポ ール - の進 出状 況 が と くに顕 著 で あ るの で, 中小 企 業 投 資 に お い て も この 「そ の他 ア ジア」 は シ ンガ ポ ール を 中心 とす る もの とみ て よ いで あ ろ う (この 資 料 に よ る と,

1

9

7

0

-7

4

年 か ら

7

5

∼80

5

月 にか けて わ が 国企 業 の進 出件 数 は韓 国

2

3

2

-5

2

〕, 香 港

2

9

-

-1

6

〕, 台 湾 〔

1

2

8

-

-6

8

で 激 減 して い るほ か, タ イ

5

7

-4

7

〕, マ レー・シア

5

8

-⊥三二-:r 年 一次711-ii971 末累計 6.4 4.3 16.4 6.4 5.9 25.1 35.5 100.0 旦 _妄 二二 ± L 食 料 品 木材 パルプ 繊 維 化 学 鉄 ・非鉄金属 機 械 雑貨 ・その他 計

4

9

〕, イ ン ド

1

0

-6

〕, ス リラ ンカ

3-3

に お い て 減 少 な い し停 滞 傾 向 を 示 し て い る の に対 し, シ ンガ ポ ール

6

4

-9

3

〕, フ ィ リ ピ ン

2

7

-5

6

〕, イ ン ドネ シア

5

9

-7

2

で は増 加 して お り, と くに対 シ ンガ ポ ール 進 出

9

3

件 とい う数 字 は他 を圧 して大 き い)。 事 実 , 筆 者 自身 が

1

9

79

年 に シ ンガ ポ ール で試 み た 調 査

[

6;7

]

に よ る と,

1

9

7

7

年 に

1

6

件 (名 目資 本 金 計

80

.

9

百 万 シ ンガ ポ ール ドル) で あ った わ が 国 の製 造 業 分 野 で の企 業 進 出 は,

1

9

7

8

年 に 一 躍

4

0

件 (名 目資 本 金 計

1

2

1

.

6

百 万 シ ンガ ポ ール ドル) に増大 して い るが , 件 数 で

2

.

5

倍 の増 加 が 名 目資 本 金 額 で は1.5倍 の 増 加 にす ぎ な い こ とか らみて ,

7

8

年 の投 資 拡 大 は多 数 の 中小 企 業 投 資 を 含 ん で い る もの とみ る こ と が で き る。 次 に業 種 別 分 布 を み る と(表

5

参 照 ),

1

9

7

0

年 代 の 初 頭 に お いて は 「雑 貨 ・そ の他 」 と 「繊 維 」 中心 で あ った もの が , そ の後 これ ら の 比 重 が低 下 し, 逆 に一 般 機 械 , 電 気 機 械, 輸 送 機 械 を 含 む 「機 械」の比 重 が 増 加 す る と い う傾 向 が存 在 す る。 す な わ ち,

1

9

73

年 と

7

8

-7

9

年 平 均 の 業 種 別 分 布 を 比 較 す る と

(

7

8-7

9

年 平 均 は表 示 して い な い), 「雑 貨 ・そ の他」 は

2

5

.

8

% か ら

2

4.

9

%

-

,

「繊 維 」は

1

2.

6

%

か ら

6

.

1

% - それ ぞ れ そ の シ ェア - を低 め

,

「機 械」 表5 中小企業海外投資の業種別分布 73 4.6 5.5 12.6 5.8 9.2 36.3 25.8 100.0 1 100.0 5 15

.

5

4

.

2

2

.

8

14

.

1

7

.

0

29

.

6

26

.

8

100

.

0

注) 製造業を対象とす る新 規証券投資許可件数 。 出所) 中小企業自書,昭和55年版のほか文献 [1] 。 23.8 2.4 4.8 8.3 9.5 36.9 14.3 100.0 77 6.6 7.9 7.9 10.5 6.6 山 7 ル 8.0 3.6 6.3 5.4 4.5 42.1】 25.0 100・Oi 100.0 L (件数による%) 337

(7)

東南 ア ジア研究 19巻3号 の シェア- は36.3%か ら42.0%-上昇 して い る。 また,ここに表 示 して いない別 の資 料[1] (1974年 以 降 につ いて は, 中小 企 業投資 につ いて対 製造業 新規 証券 投 資以 外 に,各業 種 に わ た る総 投資 件 数 の地 域 別, 業種 別分布 に関 す るデ ータ が 利用可 能 で あ る) に よ る と, 1974年 と78年 の比 較 で, 「そ の他 (雑貨 類)」 の比率 が25.1%か ら22.6% -低下 して い るの に対 し

,

「繊維 」 と 「機 械 」 の比率 は6.6%か らll.9% (繊維 ),24.7%か ら36.4% (機械 ) とそれ ぞれ 拡大傾 向を示 して お り, なかで も 「電気 機械 」 の伸 び (ll.4%-23.5%)が著 しい。 こ こで 「繊 維」 の動 きが二 つ の資料 に よ り異 な って い る ことが 問題 で あ るが, いま これ を除外 す る と,「

1

970年代 の初 頭 と 末 期 の問 に 『雑 貨』 の 比 重低 下 と 『機 械 』 (と り わ け電気機 械) の比 重 増大 とい う変 化 が存 在 した」 とい うことにつ いて は確 言で きるよ う に思 われ る。 さて,以 上 の よ うな地 域 別, 業 種別 分布 の 変化 を組 み合 わせ て み ると, われ われ は1972 -73年 の 中小企 業 投資 が象徴 的 にい って 「韓 国 -雑 貨」 型 で あ り,78-79年 のそれ が 「シ ンガ ポ ール -電気 機 械 (家電)」型 で あ る とい うことが で き る。 あ るい は対象業種 の性格 か らい って前 者 は 「独 立生産 」型 で あ り, 後 者 は 「下 請生 産」 型 で あ る とい って もよい。 雑 貨生 産 は多様 な内容 を含 んで い るけれ ど も, その一つ 一つ につ いて み ると, 必要 とされ る 技 術水準 は比較 的低 く, 生 産工 程 は比較 的短 く, 入 り組 んだ産業 連環 関係 も存在 しな いの で, 低賃 金未 熟練 労 働 に依存 す る ことに よ っ て単 独 の 中小企 業 が これ を担 当す る ことが十 分 に可能 で あ る。 これ に対 して電気 機械 (莱 電) の生 産 はセ ッ トメーカーを 中心 に多 くの 中小 部 品 メーカ ーが統 合 され た 「ピラ ミッ ド 型生 産構造 」 を その特徴 と して お り, セ ッ ト メ ーカ ーか らみた場合,後方連 環 関係 が長 く, 下請 部 品 メー カー に要 求 され る技術 水準 も比 338 較 的高 い。換言 す れ ば, 全 体 と して長 い生 産 工程 を多 くの 中小企 業 に下請 的 に分 担 させ る ことに よ って初 めて成立 しうる産業 分 野で あ って, 中小企 業 に は下請 関係 と して全 体 を支 え る重要 な役割 が与 え られて い るので あ る。 「海外直 接投 資 の時代 」 を通 じて, と くにア ジア に対 し集 中的 に行 われた わが 国中小 企業 の直接 投資 も, これ を仔 細 に検討 す る と, そ の初頭 と末期 にみ られ た 2回 の高揚 期 のそれ ぞれ に, この よ うな相異 な る二 つ の タ イプが それ ぞれ対応 して いた わ けで あ る。 事実 にお いて, 前 掲 「わ が 国企 業 の地域別 ・国別 進 出状 況」 に よ ると, 電機 メーカ ーの 海 外 進 出件 数 は1978-79年 の2年 間で27件 を 数 えて い るが, この うち11件 が シ ンガ ポール 向 けで あ った し, 前述 した筆 者 の シ ンガ ポ ー ル にお け る調査 に よ ると,1978年 に40件 に急 増 した わが 国の シ ンガ ポール投資 (製 造業) の うち23件 は家電 に関係 した投資 で あ り, そ の多 くは, これ よ り先 の時点 で シ ンガ ポール に進 出 して いた 巨大 な多 国籍 的 セ ッ トメーカ ー との関係 にお け る下 請 的 中小 部 品 メーカ ー の進 出で あ った。 それで は, この よ うな2回 の高揚 期 にお け る2種類 の海 外 投資 は,被 投資 国で あ るア ジ アの発展 途上 国 との 関係 にお いて, どの よ う に評価 され るべ き もので あ ろ うか。 次 に, こ の点 を検討 しよ う。

海 外直接 投資 とアジア諸 国の工業 化 極 めて一般 的 にい って, 発 展 途上 国の工業 化 は軽工 業 品 の輸入 代 替〔A〕と輸 出化〔B〕, 重化学工 業 品 の輸入 代 替

C

〕と輸 出化

D〕

とい う二 つ のサ イ クル を描 いて進 展 す る もの と考 え られ るが,二 つ のサ イクルの間 に容 易 に は越 え難 い断層 が存在 す る上, それ ぞれ の サ イ クル の 内部 にお いて も輸入 代 替 産業 が輸 出産業 化 す る 「移行 の過 程」 に極 めて大 きな

(8)

村上 :わ が国海 外 直接投 資 の形 態 と機能 困難 が存 在す る といわれ て い る。 前 者 の断層 は,軽 工 業 ptjR (た とえ ば雑貨) と重化学 工業 品 (た とえ ば電気 機械) の生 産構造 が前 述 の どと く基 本 的 に異 な って い るに も か か わ らず,発 展 途上 国で は下請 的 な中小 企業 (サ ポーテ ィ ング ・ イ ンダ ス トリー) が十分 に発 達 し て いな い ことに関係 し,後者 の困 難 は, 軽工 業 品 で あれ重 化学 工 業 品で あれ輸入代 替 か ら輸 出化 に向 か うた め にはそれ が価格 と品質 の 両 面 にお いて十 分 な国際競 争 力 を 備 え る ことが必要 で あ るが,発 展 途上 国 にお いて は国 内市 場 が狭 院 で あ るた め に輸入 代 替過程 で 「塊 JO0万 米 ドル IO,000 5,000 横 の経 済効果 」 に期 待 す る ことが で きず, かつ 十分 な外 貨蓄 積が存 在せ ず貿 易収 支 が赤字基 調 で あ る た め に 輸入 代 替 過程 に 無理 が 生 じ, 国産化 比率 が過度 に引 き上 げ られ が ちで あ って, これ が最終 商 品 の価格 や品質 に不利 に影 響す る とい うことに関係す るので あ る。li) しか しなが ら, ア ジア発 展 途上 国 の なか で は韓 国, 台湾, 香 港 と シ ンガ ポール が抜 きん 出た発展 を 示 し, 軽工 業 品 につ いて のサ イ ク ル (〔A〕- 〔ち〕)を完成 し, 今 日 で は重化学工 業 品 につ いての 同様 なサ イ クル の実現 に挑 戦 して い る ことが 注 目され な けれ ば な らな い。 いま, 各 国 の輸 出総 額 の推 移 と そ の なかで全 工 業製 品 お よび重化学工 業製 品 の 占め る比率 (輸 出の工 業 化率 な い し重化学 工 業化率) の変 化 を眺 め ると (表6お よび図 1参 照),1970年代 に お いて 輸 出の工業 化率 は韓 国, 台湾 で80- 90% ,香港 で90% 以上, シ ンガ ポ ールで30-40%で あ り, シ ンガ ポー 5) こうした問題については文献 [5]を参照。 0 5 0 4 . 0 5 0 つL O 荏) K.韓 T.台 H.香 60 70 80 9⊃ lOO% 国 (1965-77) 拷 ( 〃 ) 港 ( 〃 ) S.シ ンガ ポ ール ( // ) M.マ レ ー シ ア (1965.-76) TH.タ イ (1965-77) P.フ ィ リ ピ ン ( 〃 ) Ⅰ.イ ン ドネ シア ( 〃 ) IN.イ ン ド(1965-76) PA.パ キ ス タ ン(1972-76) B.バ ングラデ シュ(1965.-76) SR.ス リ ラ ン カ (1965-75) 資料) 表6。 図1 アジア発展途上国の工業製品輸出 ルを除 くと他 のア ジア発 展 途上 国の いず れ よ り も高 く, かつ, これ らの 国 々で は輸 出総 額 の伸 び も顕著 で あ る。 シ ンガ ポ ール につ いて も輸 出を地 場 輸 出 に限 り, 特殊 な立 場 にあ る 石 油 製 品 の輸 出を除外 す る と, その輸 出工 業 化率 は これ よ りも大 幅 に高 ま るはず で あ る。 その上 これ らの 国 々で は輸 出の重化学工 業化 率 も70年 代 に大幅 に高 ま って お り,1977年 に 台湾, シ ンガ ポ-ルで25%内外 ,韓 国, 香港 で20%に近 い水 準 に達 して い る。今 日で は, 339

(9)

東 南 ア ジア研 究 19巻3号 表

6

ア ジア発展途上国の工業製品輸 出 ム 仁コ 湾 香 港 南 注 ) (1)輸 出総額 (100万米 ドル)0 (2)輸 出の工業化率 (%)-輸 出総額 に占める工業製品 (SITC5-8類)輸 出額の比率。 (3)輸 出の重化学工業化率 (形)-輸出総額 に占める重化学工業製品 (SITC5,7類) 輸 出額の 比率。 *1976年, **1972年 , ***1974年。

資料 ) UN,StatisticalYcarboohforA∫iaandthePaczjtc,各巻および CouncilforEconomicPlanning andDevelopment,RepublicofChina,TaiwanStatistZ'caZDataBoob,各巻 よ り計算. 数値 につ

いての詳細な注 は これ ら資料参照。

(10)

村 上 :わ が国海外 直接投 資の形態 と機能 これ らの 比 率 は さ らに一 段 と上 昇 して い る こ とで あ ろ う。 これ らの4カ国 が 「ア ジア 中進 国」 と呼 ば れ るの もゆ え な しと しな い。 もと よ り, これ ら4カ国 の工 業 化 プ ロセ ス に は一 方 に お け る香 港 と シ ンガ ポ ール, 他 方 に お け る韓 国 と台 湾 の 間 で 明 白 な相 違 が あ る。 前 者 に は人 口規 模 や 一 次 産 品生 産 セ ク タ ー (国 内 農 業) の有 無 か らみ て工 業 化 の 当初 か ら利 用 可 能 な 国 内市 場 が十 分 に存 在 せ ず , そ の工 業 化 は最 初 か ら国 際市 場 (輸 出市 場 ) を 当て に す る性 格 を帯 び な けれ ば な らなか った (〔

B〕

な い しは 〔D〕か らの 出発) の に対 し, 後 者 で は あ る程 度 の 国 内市 場 が存 在 した の で, 輸 入 代 替 的 工 業 化

(

A〕

な い しは 〔C〕)か ら 出発 し, や が て そ の 輸 出化 (〔Ⅰ∋〕 な い しは 〔D〕)に至 る過 程 を辿 る こ とが 可 能 で あ った か らで あ る。 しか し,いず れ にせ よ,これ らの 国 々の工 業 化 は明 らか に多大 の成 果 を 収 め, 今 日で は前 述 した数 値 が示 す よ うに,〔B〕あ るい は,〔A〕- 〔B〕の過 程 を 完 了 し, 一 部 〔D〕あ るい は 〔C〕-〔D〕の段 階 に達 して い るの で あ る。 そ れ で は, これ らの 国 々の工 業 化 が ア ジア の他 の 国 々の それ を遥 か に上 回 って い るの は ど う して で あ ろ うか 。 この こと につ いて は, 既 に これ らの 国 々が共 通 して 置か れ て い る特 殊 な 国際 政 治 環 境 を初 め と して, 多 くの説 明 が 与 え られ て い る。 しか し, こ こで われ わ れ は 「幼 稚 産 業 保 護 論 」 が被 保 護 産 業 の輸 出化 の条 件 と して 最 も重 視 した , い わ ゆ る 「熟 練 と経 験 の 集 積

な い しは 「学 習 (習 得 )効 果 」 に注 目 し, これ らの 国 々が それ こそ共 通 して 「学 習効 果 」 に お いて 強 い 国 々で あ った と い う事 実 に留 意 した い.6)香 港 や シ ンガ ポ ール は もと よ りの こ と, 韓 国や 台湾 も 「規 模 の経 済 効 果 」 の 自動 的 実 現 を期 待 しうる ほ ど大 き な 国 内市 場 を も って いた わ けで は な い し, 質 易 収 支 が 黒 字 で あ る とか, 外 貨 蓄積 が 潤 沢 で 6) こうした問題について も文献 [5]を参照。 あ る とか い う条 件 に恵 ま れ て いた わ けで もな い。 さ らに,サ ポ ーテ ィ ング ・イ ンダ ス トリー の 自生 的発 展 が か ね て か ら存 在 して い た と も いえ な いで あ ろ う。 それ に もか か わ らず , こ れ らの 国 々 は 「強 い政 府」と 「勤 勉 な 国民」に 恵 まれ て いた 。 香 港 を除 く3カ 国 の政 府 は文 字 通 り強 い もので あ り, その 政 策 の立 案 や 政 策 の イ ンプ レメ ンテ ー シ ョ ンは果 断 か つ 能 率 的 で あ った し, そ の政 策 目標 は香 港 を 含 め て 民 間 の 創 意 工 夫 を喚 起 し助 長 す る 自由競 争 体 制 の可 能 な限 りで の 実 現 に 置 か れ て い た。 そ して 「勤 勉 な 国民」は これ に答 え,与 え られ た 機 会 に果 敢 に挑 戦 し白立 と向上 - の意 欲 , 吹 収 と適 応 - の能 力 を最 大 限 に発 揮 した ので あ る。 企 業 家 は先 進 国 の技 術 や 商 品 , さ らに は 生 産 組 織 や経 営 ノ ー- ウを徹 底 的 に研 究 し, これ らを コ ピーす る こ とに食 欲 で あ った し, 労 働 者 は一 般 に教 育 水 準 が高 く, 賃 金 との 関 係 で 高 い生 産 性 を発 揮 した 。 この よ うな 「強 い政 府 」 と 「勤 勉 な 国民 」 に象 徴 され る 「学 習効 果 」 の 高 さが , これ ら4カ 国 に お いて市 場 の制 約 や外 貨 の 制 約 を克 服 して工 業 化 の成 功 を もた ら した基 本 的 要 因 で あ る。 と ころで , この よ うな学 習効 果 の 強 さ は海 外 か らの 直 接 投 資 と密 接 な 関係 を も って い る よ うに思 わ れ る。 まず , 直 接 投 資 は本 来 学 習 効 果 が 強 く, そ の点 か らみ て投 資 の 安 定 性 な い し安全 性 が保 証 され, か つ 投 資 に対 して高 い利 潤 率 の え られ る国 や地 域 に吸 引 され るで あ ろ う。 しか し, 同 時 に直 接 投 資 は, そ れ が 被 投 資 国 で の事 業 活 動 で あ り, そ こに単 に投 資 国 の資 本 の み な らず生 産 技 術 や経 営 ノ --ウ (資 材 の購 入 , 労務 管 理 , 品質 管 理 , 製 品 の販 売 な どの ノ ーハ ウを 含 む ), さ らに は こ れ らを 体 化 した人 的 資 源 を送 り込 み, 被 投 資 国 の人 的 資 源 と多 面 的 に接 触 す る場 面 を 拡大 す る と い う点 に お いて , 被 投 資 国 の学 習 効 果 を 高 め る (あ る い は補 強 す る) こ とに貢 献 す るはず で あ る。 そ して, これ は絶 え ず収 益性 341

(11)

東南 ア ジア研 究 19巻3号 如何 を 問われ る直接 的 な事 業 活 動分 野 にお け る投 資 国 と被 投資 国 との協 同作 業 を伴 う点 に お いて, 貿 易 や 援助 とい った 国際 的接触 の他 の チ ャネル よ りは遥 か に効 果 的 に被 投 資 国の 学 習効 果 と結 びつ き うる もので あ ろ う。 直 接 投 資 が被 投資 国で大 きな雇 用効 果 を もち, 被 投 資 国で 吸収 が容 易で広 く拡散 しうるよ うな 技 術 を伴 う場合 に は, と くにそ うで あ る。 こ の点 , わが 国 中小 企業 の直 接投資 は, その経 営規 模 か らみて, と くに適性 を備 え て い ると い って よ い。 もとよ り,-直接 投資 が被 投資 国 の学 習効果 に与 え る影響 を計 数的 に把 握す る ことは, 学 習 効果 の 内容 か らい って極 めて 困難 で あ る。 そ こで, こ こで は参考 資 料 と して ア ジア発 展 途 上 国 に対す るわ が 国直 接投資 の累 積件数 や 金 額 ,人 口ひ と り当 り投資金額 をか か げて お こ う(表 7参 照)。 これ に よ る と1980年5月 末 現 在 の対 製造 業 投 資 で 台湾,韓 国, シ ンガ ポ ールへ の投資 件 数 が と くに多 い こと,1978年 末 現 在 の ひ と り当 り投資 金 額 で シ ンガ ポール が群 を抜 いて い る ことの ほか, これ が わが 国 韓 ム Eコ 香 が資源 輸入 に大 き く依 存 して い るマ レー シア とイ ン ドネ シアを除 くと韓 国,香港,台湾 で大 きい ことが 知 られ るで あ ろ う。前 述 の ご と く, 直 接投資 は被 投資 国 の強 い学 習効 果 に よ って 吸 引 され る もの で あ るが, ア ジアの なか で工 業 化 に大 きな成果 を収 めた諸 国 にわ が 国の投 資 が集 中 して い る ことは否定 す べ くもな い。 さて, われ われ は前節 にお いて 「海外 直 接 投 資 の時代」 におけ るわが 国 中小 企 業 の直 接 投 資 が二 つ の高揚期 を もち, その それ ぞれ に お いて 「韓 国 -雑貨 -独 立」 型 と 「シ ンガ ポ ール -電気 機 械 -下 請 」 型 とい う特 徴 を もっ て い る ことを 明 らか に した。 この対応 関係 を こ こで の工 業 化 の議 論 に当て はめ るな ら, ど の よ うな ことが いえ るで あ ろ うか。 まず

,

「韓 国 -雑 貨 -独 立」 型 投資 は香港, シ ンガ ポー ル,韓 国,台湾 が前 二 者 で 〔B〕 (軽工業 品 の 輸 出化) に成 功 し, 後二 者 が 〔A〕か ら

B〕

へ の移 行 (軽 工 業 品 の輸入 代 替 か ら輸 出化 に 至 るサ イ クル の完成) に成 功 した ことと深 く 結 びつ いて い るよ うに思 われ る。 そ して 「シ ンガ ポ ール -電気 機械 -下 請」 型 投資 は これ 表7 わが国の対アジア発展途上国直接投資

製造 業 直 接

資 件 数 (1980年5月末累計) 国 湾 港 シ ンガ ポ ール マ レ ー シ ア タ イ フ ィ リ ピ ン イ ン ドネ シア イ ン ド バ ングラデ シュ パ キ ス タ ン ス リ ラ ン カ 318 412 86 196 138 170 98 135 34 16 直 接 投 資 額

(

欝 秀男計,

)

ひ と り 当 り 投 資 額

(

3

禁令,uvEi) 1,006,857 284,043 94,960 544,371 473,013 308,532 434,411 3,738,668 32,336 275 6,450 8,300 *1977年末。 出所) 通産省 「経済協力の現状 と問題点」各巻および文献

[

1

0

]。 342 直 接 投

雇 用

(竿実年5月 末

在・) 13 9 1 2〇 一 62 一 1 l *

(12)

村 上 :わ が 国 海 外 直 接 投 資 の形 態 と横能 らの国 々が 引 き続 いて 〔D〕(重 化学工 業 品の 輸 出化) や 〔C〕か ら 〔D〕- の移行 (重化 学 工業 品 の輸入 代替 か ら輸 出化 へ の動 き) に 挑戦 し, これ に成果 を上 げつつ あ る事実 と関 係 し, これを支 えて い る ことを示唆 して い る と考 え られ るので あ る。

「日本 型直接 投資」 の 問題点 さて, ここまで に明 らか に して きた 中小企 業海外 直接投資 の二 様 のパ ター ンの うち 「韓 国 -雑 貨 -独 立」 型投資 が いわ ゆ る 「日本 型 直接投 資」 の典 型 で あ る こと はい うまで もな い。7)それ はわ が 国産業構造 の高 度 化, 発 展 途上 国 の追 上 げ, それ にわが 国経済 の 国際化 や 円高 の高 進 に よ って比 較劣 位 化 を あ らわ に した わが 国の労働集 約 的軽工業 部 門 (そ こで は多 数 の中小 企業 が競 争 的 に存 在 す る) が海 外 の低廉 に して良 質 な労働力 を利用 す る こと に よ って, そ こで の比較優 位 産業 と して再 生 す る ことを 目指 した投 資パ タ ー ンで あ る。 そ して, このパ ター ンを規 定 す る もの は基本 的 に い って わが国側 の 「プ ッシュ要 因

で あ っ た。 これ が, た とえば韓 国が 日韓 国交正常 化 (1965年6月) 以 降 自 らの 〔A〕か ら 〔B〕 -の移行 に関連 して輸 出加工 区 の造 成 を初 め とす る投資 環境 の整備 を通 し, わが 国の投資 を歓 迎 しよ うと した事 態 にた また ま合致 した ので あ る。 労働 集約 的軽工業部 門 の 中小 企 業 に と って, 対韓 投資 は国内で低賃金 労働 を求 め次 々と工 場立地 を移 動 させ て い く行 動 の, ま さに,延長線 上 に あ った とい って よい。 これ に 対 し, 「シ ンガ ポール 電気機 械 -下 請 」型 投資 はどの よ うに考 えれ ば よいで あ ろ うか。電気 機 械 (家 電製 品) も重化学 工業 品 とはいえ最近 まで は極 めて労働集 約 的生 産 工 程 を伴 って お り, その なか で も次第 にわが 国 が比較 劣位 化 した生 産 ライ ンか ら海外 に生 7)「日本型直接投資」・については文献 [3]を参照。 産拠点 を移 して い くとい う行 動 が と られ て き た。 この意味 にお いて, このパ タ ー ンもまた 「日本 型 直接投 資」 の一例 で あ る。 しか し, ここで注 目すべ きこ とは,既 に明 らか に した よ うに, 最初海 外 に進 出 した もの は主 と して セ ッ トメーカ ーで あ り, その際, セ ッ トメー カ ー は必 要 な組 立部 品 を総 て 国内 の下請 中小 企 業 か ら輸入 す るとい う生 産形 態 を と って い た の に対 しノ1970年代 の末期 にな って その下 請 型 中小 企 業 自 らが海 外 に立地 す るとい う行 動 を と るに至 った とい う事 実 で あ る。 こう し た行 動 の背景 にあ る事情 は, お そ ら く次 の二 つ で あ ろ う。第 1に, セ ッ トメーカ ーの生 産 量 (輸 出量 を含 む) が部 品 メーカ ーの いわゆ る現地生 産 を経 済的 に可能 とす る規 模 に達 し た こと,第 2に,被投 資 国が 国際収 支 の改善, 一 層 の雇 用 ・付加価 値 の確 保 ,一貫生 産体 制 の確 立 な ど種 々の理 由に よ って部 品輸入 体 制 を い さざよ しとせ ず, いわ ゆ る国産化 比率 引 上 げを企 図 した に もかか わ らず, 被投資 国 に 品質 や規 格, 納期 の点 で セ ッ トメーカ -を満 足 させ るに足 る現地 企業 が存在せ ず, い きお いわが 国の 中小 部 品 メー カ ーを誘致せ ざ るを え な くな った ことが これ で あ る。 それ に して も, われわれ は, この よ うな投 資 パ ター ンが本来 わが国 にあ る意味で特有 の もの と して存 在 して いた 「ピラ ミッ ド型生 産 構造 」 が そ の まま発 展 途上 国 に移 され るとい う結果 を招 いて い る ことに注 目 しな けれ ば な らな い。 そ して それ は,本 来親 企業 の 内製 化 率 が低 く,親 企業 が二 重三 重 に は りめ ぐらし た下請 中小企 業 に よ って支 え られて い る とい う 「ピラ ミッ ド型生 産構 造」 を わが 国の重 化 学工業 分 野 にお け る重要 な特 色 とみ るな ら, ま さに,新 しい 「日本 型直 接投資」にはか な ら な い。 これ が発展 途上 国の重化学工 業化 のサ イ クル(〔C〕-〔D〕)の実 現 に伴 う越 え難 い断 層 を埋 め る役割 を果 た して い るわ けで あ る。 こう した中小 企業 の投資 パ ター ンが基本 的 に 343

(13)

東南 ア ジア研究 19巻3号 い って被 投 資 国側 で の 「プル要 因」 に規 定 さ れて い る ことはい うまで もな いで あ ろ う。 と ころで,中小 企 業 の 「韓 国 -雑 貨 -独 立」 型投 資 と 「シ ンガ ポ ール -電気 機械 -下 請 」 型 投資 を対 比す ると, さ らに い ま一 つ の重要 な差異 が 浮 か び 上 が る。 す なわ ち, 前 者 が 独 立 的 で あ る とい うま さにそ の特徴 の ゆ え に 「不 安定 的 」 で あ るの に対 し,後 者 はそれ が 発 展 途 上 国 にお け るサ ポ ーテ ィ ング ・イ ンダ ス トリーの欠 如 を補 い,一貫 した産業構 造 を 形 成 す るとい う意 味 にお いて 「安定 的」 で あ る とい う差異 で あ る。 そ して, この差異 が直 接 投 資 の随伴 す る経 済 的摩擦 に関係 す るので あ る。 軽 工業 分 野 にお け る独 立型投 資 は必 要 と さ れ る技 術水 準 が比較 的低 く,低 賃 金未 熟 練 労 働 に依存 す る と ころが大 きいがた め に, 被 投 資 国が その学 習効果 に よ って生 産 に必 要 な ノ ー- ウを学 び と り, かつ そ こで労 働賃金 が高 騰 す るにつ れ て や がて そ の存 在 理 由を失 うで あ ろ う。 その結 果 が いわ ゆ る 「撤 退

のケ ー スで あ る。事 実 にお いて, この種 の投資 は韓 国の輸 出加工 区 か ら少 なか らず撤 退 し, シ ン ガ ポ ールか らもそ こで1978年 以 降 意 図的 に採 用 され るよ うにな った 「高 賃金 政 策 」 の結 果 撤 退 を始 め るよ うにな った。8) これ らの 投 資 は, や がて, 香 港, シ ンガ ポ ール, 韓 国, 台 湾 以 外 の 国 々に向か い, そ こで の軽 工 業 品 に 関す る工 業 化 サ イ クル の完 成 に参 画 しうるの で あ るが (事 実 , 昨今 で は雑貨 や繊維 の分 野 で マ レー シア, イ ン ドネ シア, さ らに はス リ ラ ンカ- 進 出す る ものが多 い と伝 え られ て い る), これ らが極 めて フ ッ トル ーズ で あ り, 新規 参入 とと もに退 出にお いて も比 較 的容 易 で あ る とい う事実 は, それ だ け被 投 資 国 にお け る経 済 的摩 擦 を少 な くす る ことにあずか っ て 力 が あ る もの と思 われ る。 8)シンガポールの 「高賃金政策」については文献 [6] [7]を参照。 344 これ に対 し, 「下請 」 型 投資 は それ が た と え ばセ ッ トメーカ ー と一 体 化 し,被 投 資 国の 産業 構 造 に組 み込 まれ る とい う意味 にお いて 「安 定 的」 で あ る反 面, 撤 退 が容 易 で な い と い う点 にお いて経 済 的摩擦 を 引 き起 こす可能 性 が大 きい。す なわ ち, 一 旦 投 資 され る と長 期 にわ た って居座 り続 けが ち とな り, それ だ け現地 中小 企業 の 自生 的成 長 を抑 制す る結 果 を生 むか らで あ る。「ピラ ミッ ド型 生 産構 造」 が トー タル先 進 国か ら移植 され る ことに対 す る反 感 は, た とえ ば シ ンガ ポ ール の よ うに 当 面 それを必要 と し, した が って これ を奨 励 し て い るよ うな国 にお いて も, 長 期 的 に は決 し て小 さな もの で はな い と思 われ る。 この意 味 にお いて, 新 しい 「日本 型直 接投 資」 は大 き な問題点 を含 んで い る とい って よい。 それ で は, この よ うな経済 的摩 擦 を回避す る道 はど こに求 め られ るで あ ろ うか。 この点 に開 し, 以 下二 つ の方 向 を考 えて みた い。一 つ は, 進 出 した 中小 企 業 が 当初 か ら下 請 関係 にお け る分業 構造 の構 築 を意識 し, 自 らの生 産 領域 を可能 な限 り限定 す る ことに よ って現 地 中小 企 業 の参入 の余 地 を創造 す る ことで あ る。 「ピラ ミッ ド型 生 産構造 」 の移 植 とい っ て も, それ は と うて い完全 な ものか らほ ど遠 く, 多 くの空 白部 分 が残 され るで あ ろ う し, 部 品 に関 して も, た とえ ば, 基 幹部 品 と機 能 部 品9)を区 別 し, 自 らは後者 の生 産 に専 従 す る一方, 前 者 を現地 中小 企業 に委 ね るとい っ た方 法 が と られ うるはず で あ る。 この意 味 に お いて, 進 出中小企 業 は進 出の当初 か ら, 極 めて矛盾 した表現 で あ るけれ ど も, 現地 中小 企 業 の育成 に努 力 し, これ と共 存 す る道 を探 るべ きで あ る。第 2に,現 地 中小 企 業 が成 長 し, これ が基 幹 部 品の生 産 か ら機 能 部 品 の生 産 まで手 が け うる段 階 に到達 す る と, や は り 9)一般的にいって 「基幹部品」は生産の容易な汎 用性をもった部品であり

,

「機能部品」は そ の 生産に高度な技術を要する特殊部品であるとい ってよい。

(14)

村 上 :わが国海外直接投 資 の形態 と機能 長 期 的 に撤 退 の方 向 を 指 向 す べ きで あ ろ う。 これ は 最 終 的 に セ ッ トメ ー カ ー を も含 め た 「ピ ラ ミ ッ ド型生 産 構 造 」 の全 面 的 現 地 移 譲 の 形 を と る もの と思 わ れ る。 しか し, この こ と は決 して わ が 国直 接 投 資 の全 面 的 敗 退 を 意 味 す る もの で は な い。 や が て次 の段 階 で 他 の 発 展 途 上 国 が 重 化 学 工 業 化 の サ イ クル に挑 戦 す るの で あ るか ら, 一 旦 撤 退 した 直 接 投 資 は この プ ロセ ス に求 め られ , 再 び これ に参 画 す る こ とが で き る。 進 出か ら撤 退 に至 るプ ロセ ス は, 次 の 参 画 を よ り効 率 的 な ら しめ るた め の ノ ーハ ウの蓄 積 過 程 と して こそ理 解 され る べ き もので あ る。 わ が 国 中小 企 業 もま た学 習 効 果 を高 め るべ きで あ る と い え よ う。 参 考 文 献 [1] 中小企業庁.1980.「中小企業の海外投資の 現状,意義および問題点

[2] 中小企業事業団.1981

.

「中小企業の海外投 資の現状 とその意義」 [3] 小島 清.1981

.

「多国籍企業の直接投資」 ダ イヤモ ン ド社 . [4] 村上 敦.1976a.「わが国海外直接投資の 特徴 と社会 的費用

『世界経済評論』1月号. [5] 山一一一 一-一 .1976b.「南北問題- 援助 と発展の経済学

『季刊現代経済』No.23, 夏 . 済発展 とわが国の企業進出

『商工金融』12 月号.商工組合中央金庫. tlOnalCompaniesin Singapore.KobeUnt'

-ucrsityEconomt-cReuz'eu,25.

[8] -- 臥-- .1980.「経済 の 国 際 化 と 中 小企業- 中小企業 の 海 外 投 資 を め ぐ っ て-

『国民経済雑誌』11月号. [9] 小原道邸.1979.「中小企業の海外投資の動 向

『中小企業信用保険公庫月報』 9月号. [10] 東洋経済.1981

.

「わが国企業の地域別 ・国 別進出状況

『統計月報』 1月号. 345

参照

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