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動く絵 ~うつろい いろは~/四季をインタラクションする絵画+映像アニメーション作品

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Academic year: 2021

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(動く絵〜うつろい いろは〜)/四季をインタラクションする絵画+映像作品

動く絵 〜うつろい いろは〜

四季をインタラクションする絵画+映像アニメーション作品

MOVING PICTURE –UTSUROI IROHA–

Painting + Video Animation to interaction of the four seasons

……….

金澤 麻由子 芸術工学部・映像表現学科 実習助手

Mayuko KANAZAWA Department of Image Arts, School of Arts Engineering, Training assistant

………. 要旨 四季は、日本人にとって感情を写す対象として、多くの作 品に登場している。その移ろいによって心のありようまで変 わっていく。本作「うつろい いろは」は、日本の風景、ここ ろのふるさとをテーマに京都の大覚寺『大沢池』を描いた50m の絵画に、四季によって体験が異なる4場面のインタラクショ ンを備えたメディアアート作品である。「春」では、手を上 げる動きにより、そこから花のアニメーションが生成する。 「夏」では、鑑賞者は神話的動物へと変身し、動物と一体と なるカナダ先住民の精神世界を体験する。「秋」では、鑑賞 者の動き(ジャンプ)に応じて手描きアニメーションによる 動物たちが登場し、多様な生きものたちのポリフォニー(多 声)が響き合う。「冬」では鑑賞者の顔が映されるインスタ レーションおよび、iPhoneアプリの作品である。アプリ『ゆ きんこ』をダウンロードすることで、インスタレーション作 品を持ち帰るという試みに挑戦した。2014年夏に東京都現代 美術館で開催した「ワンダフルワールド」展での本作の展示 風景とともに制作意図、制作方法など解説する。 Summary

Japanese culture and emotions are strongly affected by changes of seasons. The work UTSUROI IROHA is an interactive art work showing four independent scenes, which are corresponding to four seasons, on one 50-meter-wide canvas with paint of Osawa-no-ike pond of Kyoto Daikakuji temple. Spring scene shows flower animation when the audience raise his/her hands. Summer scene transfigures the audience to mythical animals, which you can find in native Canadian’s myth. Autumn scene shows animal animation when the audience jump in front of the canvas, showing polyphony of various lives. Winter scene reflects the audience’s face in a snow figure. The winter scene can be taken out by downloading iPhone app named Yukinko. This work was exhibited in Wonderful World Exhibition at Museum of Contemporary art Tokyo in 2014. This article illustrate design and methodology of this work.

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はじめに 本作『う つろ い いろは』は、観客が参加することに よ っ て 完 成 す る イ ン タ ラ ク テ ィ ブ ア ー ト で あ る (図 1) 。本作は、四季の 4 場面が描かれた絵画と、鑑賞者 の動作 を認 識・ 撮影 する セン サー カメラ 、セ ンサー と の連動 によ りプ ロジ ェク タか ら投 影され るア ニメー シ ョンプ ログ ラム から 構成 され てい る。絵 画は 映像を 投 影する スク リー ンを 兼ね てお り、 鑑賞者 がそ れぞれ の 絵画の 前で 指示 され た動 きを する と、セ ンサ ーが感 知 して絵 画の 各場 面に 自身 の姿 やア ニメー ショ ンが投 影 され、 手か ら花 が咲 いた り、 動物 に変身 した り、四 季 に合わ せた 風物 詩や 生き 物と 交流 する映 像が 繰り広 げ られる(図 2)。鑑賞者に、絵画の中の風景に身体が溶け 込むよ うな 感覚 をも たら す本 作は 、絵本 の世 界に入 っ たよう なフ ァン タジ ーの 次元 を開 くため のメ ディア で あると 言え る。 図1(木奥恵三撮影 2014 年 8 月 東京都現代美術館) 図2(木奥恵三撮影 2014 年 8 月 東京都現代美術館) Ⅰ 制 作意 図 タイ トル の『うつ ろい いろ は』は、春夏 秋 冬の変 わ りゆく 様を 意味 し、 日本 人の 感情の 原点 であ る四季 を 主題に して いる 。「 いろ は」 は、 感 情の はじ まりと し ての「 イロ ハ」 と、 木々 の葉 の彩り を通 して うつろ い を感じ ても らう 「色 葉」 の表 現に由 来し てい る。「 う つろい 変化 する 自然 の中 に自 分もい る」 とい う共生 の 考えは 、日 本人 の自 然と のあ り方 そ のも ので あり、 あ るがま まの 自然 や、 対話 を生 むよう な和 歌の 美意識 や 歌詠み など に現 れる 自然 と戯 れ、メ ディ アア ート作 品 の体験 を通 して いと おし く感 じる心 を生 める ような 作 品表現 を試 みた 。日 本の 四季 をテー マに した 作品、 京 都の国 宝障 壁画 、智 積院 長 谷川 等伯 の障 壁画 (図3)な どにイ ンス ピレ ーシ ョン を受 け、 筆 者は この ような 絵 世界が 、普 遍的 な日 本人 の心 の原風 景 の ひと つの現 れ と考え 、京都 嵐山 にあ る大 覚寺 の 庭『大 沢池 』(図4)を 題材(モチーフ)に選んだ。四季を描いた50m(H280 x W 5000cm)の絵画は、 建物の壁に実際描かれた臨場感を 放つ障 壁画 の迫 力と 、ま た絵 巻物の 持つ 右か ら左へ 関 心を引 き出 す能 動性 な構 造に 着想を 得た 。 さ らに観 客 が絵画 の中 に取 り込 まれ ると いう 映 像技 術を 用い、 よ り絵世 界へ の感 情移 入を 強め る 表現 を試 みた 。 図3 智積院 長谷川等伯の障壁画復元模写(著者撮影 2015 年 3 月) 図4 大覚寺 大沢池の庭(著者撮影 2015 年 4 月)

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Ⅱ 制 作方 法 展示 室は 、左 右を 絵画 に覆 われた 道を 歩く ような 空 間構成 にな って いる(図5、図6)。制作方法について、 50 mの絵画は、10×2.8 mのロールキャンバスを、壁に 貼り付 けて 描画 した。広大 なア トリ エを 要し たのだ が 、 東京都 現代 美術 館の 地下 展示 室(21.6×6.6 m)にて約1 ヶ月に 及ぶ 滞在 制作 が実 現し 、完成 した 。巨 大な壁 画 とも言 える 絵画(50×2.8 m)制作には、 著者一人では困 難であ った ため 、自然の 形を 模し たス テン シ ル(透明フ ァイル をカ ット した もの)によって、パターン型押しを 繰り返 す手 法に よっ て、 ボラ ンティ アス タッ フ たち の 協力も 得、複 数人 での 絵画 制作 を可能 にし た。絵画は 、 4面全てを覆い尽くすことで(図5、図6)、絵画に描かれ た風景 のな かを 観客 がゆ っく り歩き なが ら鑑 賞して い き、絵 画空 間へ の没 入感 を誘 発しよ うと 試み た。 図5 東京 都現 代美 術館 「ワ ンダフ ルワ ール ド」 展 配置 図 図6 アン デル セン 公園 子ど も美術 館「 動く 絵画 う つろい い ろ は」 展 配置 図 アニ メー ショ ン制 作方 法に 関して は、 投影 面であ る 絵画と の一 体感 を出 すた め、 パステ ルで 描画 した (図 7) 。アニメーションは、すべて背景を切り出した状態 で個別 (動 植物 の種 類ご と) に連番 で デ ータ 整理さ れ ている 。そ れら のデ ータ をプ ログラ ム上 でイ ンタラ ク ティブ な動 きに 合わ せて 再生 させる こと で、 画面上 で ランダ ムな 組み 合わ せが 生ま れ、変 化に 富む 視覚効 果 が得ら れた 。 図7 アニ メー ショ ンの コマ 素材( 一部 ) 映像 技術 など なか った 時代 から、 多く の画 家たち が イリュ ージ ョン の視 覚表 現 を 作り出 そう とし てきた 。 現代で は、 プロ ジェ クシ ョン マッピ ング やサ ウンド 、 またセ ンサ ー等 を使 って より 直接的 に感 覚に 働きか け る表現 が可 能に なっ た。 絵画 の持つ 静的 な性 質に映 像 の持つ 動的 な性 質を プラ スし た 「動 く絵 」は 、鑑賞 者 の想像 力を 喚起 させ ると とも に、イ メー ジと の対話 を 実現し た。 また 著者 は、 プロ ジェク タに よる 透過性 の ある光 の粒 子も また 現代 の顔 料と 捉 えて おり 、アク リ ル 絵 の 具 など で 描 か れ た 絵 画 に 映 像を 投 影 す る こ と で、 より絵 の具 の光 沢や 発色 が際 立ちマ チエ ール を生か す ことが でき ると 考え た。 Ⅲ 春 夏秋 冬の イン タラ クシ ョン 1)『うつろい いろは』の「春」 ス ク リ ー ン(菜 の花 畑 と 桜 な ど の 花々 が 描 か れ た 絵 画)の前に立つと画像認識エンジンが起動し、絵画の中 に鏡の よう に映 し出 され た鑑 賞者 が手を 振り 上げて 手 のひら を動 かす と、 その 動き に合 わせて 花が 咲き始 め るイン タラ クテ ィブ メデ ィア・アー ト(図 8)。「春」で 使用し てい るキ ネク トカ メラ の持 つ人体 の骨 格を読 み 取る機 能を 利用 し、 鑑賞 者の 手を 上に伸 ばし た動き に よって アク ショ ンを プロ グラ ム 制 御して いる 。鑑賞 者

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の指先 から 花々 のア ニメ ーシ ョン があふ れ出 すよう な 動きや 方向 性、 また サウ ンド を演 出する こと で、バ ー チャル な映 像空 間の 中で 自由 に作 用する こと による 新 たな知 覚が 生ま れ、 現実 とは 異な る身体 感覚 を体感 す る。昔 話「 花咲 か爺 さん 」に イン スピレ ーシ ョンを 受 けた本 作は 、花 の映 像ア ニメ ーシ ョンを 自在 に生成 さ せるこ とが でき 、鑑 賞者 の姿 が見 えなく なる ほど満 開 に咲き 乱れ る花 々の アニ メー ショ ン映像 は、 『うつ ろ い いろ は』の中 で最 も華 やか な作 品と 言える 。 (映像 ア ニメ ー シ ョン 、 サ ウ ンド 、 PC、キネクトカメラ 、 プロジ ェク タ、Acrylic on canvas H280 x W1000cm) 図8(木奥恵三撮影 2014 年 8 月 東京都現代美術館) 2) 『うつろい いろは』の「夏」 ス ク リ ー ン(夏 の風 物 詩 で も あ る 大き な 虹 が 描 かれ た 絵画)の中に映し出された鑑賞者がポーズをとると、 そ の シ ル エ ッ ト の 形 に 合 わ せ て 7 種類 の動 物に変 身 (メタモルフォーゼ)する (図 9) 。 「夏」で使用して いるビ デオ カメ ラの 持つ 、色 の差 異を読 み取 る機能 を 利用し 、鑑 賞者 のシ ルエ ット を認 識する こと によっ て アクシ ョン が起 こる よう プロ グラ ム 制御 して いる。 鑑 賞者の ポー ズは 、背 中を 丸め て小 さくな ると ビーバ ー に変身 した り、 両手 を大 きく 広げ ると鷲 に変 身する な ど、7 パターン登場させることができる 。本作には、 アラス カ神 話の7 人の動物の神様に変身するアニミズ ムの思 想に イン スピ レー ショ ンを 受けて いる 。鑑賞 者 のシル エッ トか ら生 成さ れた 動物 たちは 、あ たかも 鑑 賞者の 分身 のよ うに 感じ られ るこ とで、 単な るアニ メ ーショ ン映 像に はな い意 味を 持つ ことが でき る。視 覚 的に自 身の 姿が 変容 して いく 様を 見せる こと で、内 面 への変 化や 知覚 への 作用 を体 感す る意図 を込 めた作 品 である。(映像アニメーション、 PC、サウンド、ビデ オカメ ラ、 プロジ ェク タ、Acrylic on canvas H280 x W1000cm) 図9(木奥 恵三 撮影 2014年8月 東 京都 現代 美術 館 ) 3)『うつろい いろは』の「秋」 ス ク リ ー ン(紅 葉や 落 ち 葉 な ど 舞 落ち る 秋 の 風 景が 描 か れ た 絵 画)の 中に 映 し 出 さ れ た 鑑賞 者 が ジ ャ ンプ すると 、そ の上 下運 動の 差を セン サーが 感知 し、 象 、 猿、鹿 な ど 10 種類以上の森の動物たちが一斉に登場 する(図 10)。森の動物たちは、様々な多声(ポリフォニ ー)が 響 き 合 う 多 様性 の 中 に 鑑 賞 者 の姿 も 存 在 し てい る世界 観を 演出 した 。「 春」で 使用 してい るセ ンサー 同 様、キ ネク トカ メラ の持 つ人 体の 骨格を 読み 取る機 能 を 利 用 し 、 鑑 賞 者 の 上 下 の 動 き(ジャン プ)に よってア クショ ンを プロ グラ ム制 御し ている 。美術 館な どでは 、 静かに 鑑賞 する こと を求 めら れる ことが 多い が 、普 段 め っ た に し な い 動 作 を(特に大人にこそ)し て もらい 、 普段の 生活 秩序 と異 なる 体験 をす ること で 「 楽しさ 」 を感じ ても らい たい と考 え、 身体 全体を 使う 「ジャ ン プ」を 選ん だ。 動物 たち は、 近づ いてき たり 、いた ず ら す る(おしっこをかける)など鑑賞者を意 識 した動き をして は、 やが て森 から 去っ てい く。可 愛ら しい森 の 動物た ちを 登場 させ るた めに 、鑑 賞者は 幾度 もジャ ン プする こと で 、 バーチャルな映像空間に全エネルギー を傾け る。 この よう なエ ネル ギー の使用 は、 遊びや 散 歩 の 持 つ 目 的(利益)や有用性を度外視した 性 質と通じ

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ると仮 定し 、こ のよ うな あて のな いエネ ルギ ーの 使 用 にこそ 、「 楽し さ」は 宿り 、新 たな エネル ギ ー の生成 が 身体に もた らさ れる ので はな いか という 考察 から本 作 を 制 作 し た 。(映像アニメーショ ン、PC、サ ウンド、 キ ネ ク ト カ メ ラ 、 プ ロ ジ ェ ク タ 、Acrylic on canvas H280 x W1000cm) 図10(木奥恵三撮影 2014 年 8 月 東京都現代美術館) 4)『うつろい いろは』の「冬」 (ゆきんこ) スクリ ーン (粉雪 の降 る 4 体の雪だるまの絵画)の 前 に 立 つ と 、iPhone カメラ の画像認 識エン ジンが起 動し、 鏡の よう に鑑 賞者 の顔 が映さ れる iPhone アプ リの 作 品で ある(図 11)。iPhone カメラの持つ顔認識 システ ム機 能を 利用 し、 鑑賞 者の 顔面部 分だ け情報 を 取得し 、画 面上 に現 れる よう にプ ログラ ム制 御して い る(図 12、13)。古くからある遊びで、身体の変容が簡 単にで きる 「顔 出し パネ ル」 から インス ピレ ーショ ン を受け たデ ジタ ル版「顔 出し パネル 」で ある 。iPhone は、カ メラ 側を 観客 に向 け、 キャ ンバス の裏 側に設 置 してあ る(図 12)。キャンバスには小さな 8mm 程度の 穴をあ けカ メラ レン ズを 覗か せて いる。 観客 は絵画 の 前に立 つと 、真 っ赤 な雪 だる まの 鼻と共 に、 顔が絵 画 の雪だ るま 頭部 へと リア ルタ イム で投影 され る。雪 だ るまは4 体あり、4 人の観客の顔を背の高さや人種に 関係な く誰 でも 投影 する こと がで きる。 また 本作品 で は、iPhone アプリ『Yukinko』のダウンロードサイト へのQR コードを用意した(図 14)。インスタレーショ ン作品 は、 美術 の市 場に おい て所 有しづ らく 、売買 の 対象と して は、 ハー ドル が高 い実 状をふ まえ 、 携帯 端 末に入 れて 持ち 帰る こと が可 能と いう、 美術 作品の 概 念 を 変 える 試 み に 挑 戦 し た(図 12)。(iPhone、映像ア ニメー ショ ン 、 サウ ンド 、プロ ジェ クタ 、Acrylic on canvas (H280 x W1000cm) 図11(木奥恵三撮影 2014 年 8 月 東京都現代美術館) 図12(金 谷一 朗撮影 2014年 8月 東京 都現 代美 術館 ) 図13 図14 ま た 、 東 京 都 現 代 美 術 館 「 ワ ン ダ フ ル ワ ー ル ド 」 展 で の 関 連 ワ ー ク シ ョ ッ プ と し て 、HMD(ヘ ッ ド マ ウ ン ト デ ィ ス プ レ イ)を 用 い た 体 験 鑑 賞 会 を 行 っ た (図 15)。使 用し た HMD には 、ウェ アラ ブルデ バイ ス で あ る メ ガ ネ に 取 り 付 け る タ イ プ の ウ ェ ア ラ ブ ル コ ン ピ ュ ー タ ー 『inford』 を 装 着 し て 、 四 季 に 連 動

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し た 映 像 を 重 ね 合 わ せ 、 よ り 身 体 と 映 像 の 融 合 を 深 め る 新 た な 作 品 世 界 を 試 み た(図 16)。 図15(著 者 撮 影 2015 年 3 月 ) 図16(著 者撮 影2015年8月東 京都 現代 美術 館) 【機材 提供 】 ウェス トユ ニテ ィス 株式 会社 、株式 会社 リコ ー 【関連 ワー クシ ョッ プ実 施概 要 】 2014 年 8 月 23 日 東京都現代美術館企画展示室 3F 【技術 提携 】 ※本作 品『 うつ ろい い ろは 』の 「春 」「 夏」 におけ るプ ログ ラム 構築 。 井村誠 孝( 関西 学院 大学 理 工学 部 人間 シス テム工 学 科 教授 ) ※本作 品『 うつ ろい い ろは 』の「 秋」「冬」におけ る プログ ラム 構築 。 金谷一 朗( 大阪 大学 大学 院 工学 研究 科 准教 授) 【展覧会概要】 ●「ワ ンダフ ルワ ール ド 〜こ ども のワ クワ ク 、いっ し ょにた のし もう み る・ はな す、 そして 発見 !の美 術 展〜」 会期 2014 年 7 月 12 日(土)-8 月 31 日(日) 主催 公益 財団 法人 東京 都歴 史文化 財団 東 京都現 代 美術館 会場 東京 都現 代美 術館 企 画展示 室 3 階 ●「動 く絵 画—うつ ろい いろ は− 金 澤麻 由子 」 会期 2015 年 5 月 2 日(土)-6 月 21 日(日) 主催 ふな ばし アン デル セン 公園子 ども 美術 館 会場 ふな ばし アン デル セン 公園子 ども 美術 館2 階企 画展示 室 Ⅳ ま とめ 先端 技術 と手 描き の温 かさ を合わ せた メデ ィアア ー トを実 現さ せた いと 制作 した 作品だ った が、 作品の 課 題とし て、 以下 のよ うに 考察 する。 ○ 作品を 鑑賞 する 上で 、イ ンタ ラクテ ィブ に反 応す ること に観 客の 興味 が強 くな りすぎ 、作 品で はな くゲー ム性 が強 くな る気 概が ある。 この こと につ いては 、モ チー フの 選び 方や 絵画の 表現 の仕 方に おいて 、さ らに 意味 性を 持た せるこ とと 、 表 現を 深める こと が課 題と 考え る。 ○ 現在、 イン タラ クテ ィブ なメ ディア アー トが 数多 く求め られ てい る現 状に おい て 、表 現者 は技 術の 向上に 関心 を持 ち続 ける とと もに、 テー マパ ーク などで の精 度の 高い イン タラ クティ ブエ ンタ ーテ インメ ント 作品 と区 別す るた めの独 自の 世界 観の 表現が 必要 と考 える 。 ○ どの鑑 賞者 が体 験し ても 、同 じ反応 とい う点 にお いて、 精度 はあ げな けれ ばな らない と考 える 。例 えば、 大人 と子 供、 また は男 性と女 性な どが 均一 な反応 では 鑑賞 者の 存在 価値(かけがえのなさ )を 感じさ せら れな いか らだ 。今 後求め られ るイ ンタ ラクシ ョン とは、場所 性と 身体 性(より個々の存在 意義に 迫る もの)をより重要視していきたい 。 鑑賞 者の 「楽 しさ 」と は、 鑑賞者 自身 が唯 一無二 性 を体感 して いる とき に起 こる 、自身 への 気づ きに基 づ

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く体験 と考 えて いる 。そ のた めに、 自身 の作 品に一 貫 してい るテ ーマ では ある が 、 視覚表 現だ けで はなく 知 覚で捉 えら れる もの にす るた めのア プロ ーチ の 手段 が 必要に なっ てく ると 言え るだ ろう。 これ らの 考察を ふ まえ、 体感 する とい うこ とを より追 求し た作 品の展 開 を、今 後の 指針 とし たい 。

参照

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