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学会の顔「行動医学研究」

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Academic year: 2021

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学会の顔「行動医学研究」

久留米大学高次脳機能疾患研究所

岡村尚昌

中国武漢市から始まった新型コロナウイルス感染症 COVID-19 は急速に全世界に波及し、 2020 年 12 月現在もなお世界中で「見えない敵」との闘いが続いています。日本でも、1 月 16 日に最初の感染者が確認されて以来、国内感染者は 15 万 5969 名、死亡者は 2261 名を数 えるまでに拡大し(12 月 4 日現在、NHK)、現在では第 3 波に襲われています。 長引く COVID-19 染拡大で生活にさまざまな影響が生じ、「いつまで続くのか?」「もとの生 活にいつ戻れるのか?」などの先の見えない不安や、ストレスを感じるとともに、疲労感を 募らせる「コロナ疲れ」を訴える人も多いかと思います。一方で、「マスク着用」「三密を避 ける」「ソーシャルディスタンス」「テレワーク」などの新しい生活様式に慣れることで気が 緩む「コロナ慣れ」も若者を中心に広がっているのも事実です。冬の低温や乾燥は感染拡大 の要因とされていますが、識者の多くは「慣れ」の怖さも指摘しています。現在の感染状況 について衆議院厚生労働委員会では、「人々の個人の努力だけに頼るステージはもう過ぎた 状況」との認識を示していますが、コロナ慣れによる感染拡大が懸念される今こそ改めて 「自らの健康を守るため」、「大切な人を守るため」、我々一人ひとりが感染拡大防止ために 気を引き締めて行動する時だと強く思います。 さて、前置きが長くなりましたが、行動医学研究におきましては中田光紀編集委員長を中 心とした編集委員会の先生方のご尽力と、会員の先生方のご協力により、少しずつ原著論文 の投稿も増え、特集号も複数組めるようになりました。学会機関誌は、その学会の「顔」と 表現されるように学会が進むべき方向を示すものと考えます。行動医学研究が学術誌とい う役割だけでなく、行動医学の知識や技術を用いた行動変容実践や臨床現場からの貴重な 情報を積極的に掲載し、その成果を社会に還元すること、すなわち、基礎研究と実践の架け 橋的な役割を担うことが本誌の目指す道と思います。コロナ禍である今だからこそ、行動医 学研究はこの役割を十分に果たすことができるのではと考えます。 今回の COVID-19 ように見えない敵に対して、「どうのように向き合い、どのように立ち 向かうのか?」に関する取り組みや実践、研究成果を発表して頂けたら幸いです。 巻頭言

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