少人数在籍校の教育支援の現状報告 : T市の事例から
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(2) 甲南 女子大学大学 院論集 第 8号. 在籍校 に通 う児童生徒 は,少 人数であ る ことが原 因 で. 人間科学研究編 (2010年 3月. ). 籍校 へ の教育支援 の現状 を把握 した い。. 具体 的 ,持 続的教育支援 の枠組 か ら外 れて い る。少 人 数在籍校 に対す る教育支援 の乏 しさは この まま置 き去. 2。. l T市 の現状. りに されて も仕方が な いの だろ うか。. T市 の 教 育 委 員 会 の 「 渡 日子 ど も相 談所 」°に よる と,2008年 現 在 126人 の 児 童 生徒 が公 立 の 小 ・ 中学. 1.2. 校 に在籍 して い る。 そ の 中 で 26人 の 児童 生徒 が 「 日. 少 人数在籍校 に通 う児童生徒 は本 当 に少 人数 な の. か. 本語指導 が必要 な児童生徒」 と して教育支援 を受 けて. 。. 2008年 9月 1日 現 在 ,児 童 生徒 が在 籍 して い る公. い る。T市 の公立 学校 に通 う児童生徒 はほ とん どが 各. 〕 立 学校 数 は 6212(5877)校 で あ る 。 中 で も「5人 未. 学校 に「 1人 」,「 2人 」が在籍 してお り,市 の全 地域. 満」 の少 人数在籍校が 8割 を占めて い る。 この 数値 を. に分 散 して い る。その とめ ,セ ン ター校 や拠 点校 とし. 詳 しく視 る と「 1人 」在籍校が最 も多 い 2844(2715). て指定 されて い る学校 はな い。 日本語指導教員が加配. 校 で 全体 の 46.2%で 約 半 数 を 占 め て い る。 次 に 「 2. されて い る学校 も 5人 在籍 の小学校 lヶ 所 しか な い。. 人」在 籍校 は. H49(1067)校. ,「 3人 」 在籍校 は 526. (540)校 ,「 4人 」 在 籍 校 は 312(279)校 「 5人 以 上 」在籍校 は 1381(1276)校 で あ る。 一 方 「30人 以 上 」在籍校 数 は. 136(112)校 で 前年 度 よ り 24校 も増. 加 して い る。 *(. T市. も他市 町村 で実施 して い る よ うに,「 児 童 生 徒. の 母語が話 せ る相談員 の派遣」 を中心 と した支援 を行 って い る。韓 国籍 の 筆 者 も「児 童生 徒 の 母 語 (韓 国 語 )が 話 せ る通訳 サ ポ ー ター 」 と して. T市 の小 ・ 中. )の 中 は前年度数. 学校 に派遣 された。 2007年 5月 か ら 2009年 3月 まで. また ,在 籍 人 数 別 市 町村 数 で も,2008年 9月 現. に小 学 校 3ケ 所 ,中 学校 2ケ 所 でサ ポ ー ト活 動 を し. 在 ,892市 町村 で 児 童 生 徒 が 在 籍 して お り,中 で も 「 5人 未 満 」 在 籍 市 町 村 は 453市 町 村 (全 体 の. た。. 50。 8. %)で 約半数 を占めて い る。 1.1で 述 べ た「少 人数在. 2.2. 教育 サポ ー ター活動. 籍校 に通 う児童 生徒」 は教育支援 を必要 とす る全体数. 教育サ ポ ー ター と して 日本 の 公立小 ・ 中学校 に通 う. の 8割 を占めて い る児童 生徒 で あ る。 つ ま り,8割 の. 児童生徒 を指導す るためには大 阪府 の教育サ ポ ー ター. 児童生徒 は具体 的 ,持 続 的 な教育支援 を受 け て い ない. ヘ の登録が必要 で あ る。. 現状 が明 らかであ る。少 人数在籍校 へ の教育支援 とそ. 大 阪府 教 育 委 員会 の「 市 町村 教 育 室 児 童 生 徒 支 援. の 質 を見直す時期 に至 ってい るので はない だろ うか。. 課」 で は,過 去 に教育サポ ー ター養成 を 目的 に「教育 サ ポ ー ター養成研修」 を実施 した こ とが あ る。 す で に. 第. 2節. 大 阪府. T市 に お け る 教 育 支 援. 児童生徒 に 日本語指導 を行 ってい る 日本語教員や母語 通訳 ・サ ポ ー ター だけではな く,児 童生徒 の教育 に興. 現 在 大 阪府 で ,日 本語 指導 が必 要 な児 童 生 徒 数 で. 味 を持 つ 人であれば誰 で もそ の対象 となる。. ),静. 研修会 は,2005年 か ら 2007年 まで 3回 実施 されて. 岡県 (2794人 ),東 京都 (2203人 )の 次 に多 い 数値 で. い る。 そ の 後 は予算 の 問題 な どを理 由に研修会 は実施. あ る。 (文 部科学省調査 ,2008年 度 )し か し,大 阪府. されて い ない。研修 日程 もまち まちで ,最 長 5日 間 の. の 各市 町村 では「5人 未満」在籍校 が半数 を占め て い. 研修 か ら 3日 間 で 終 わ る場合 もあ った。研修参加募集. る。大阪府 で も大 阪市 と他 の市 町村 での 集 中 と分散 で. の人 数 もそ の年 ご とに異 な ってい る。研修 内容 の ほ と. あ る。 を中心 に児 童 生徒 の 教 育 サ ポ. ん どは経験者 の話 を聞 くこ とで あ り,日 本語指導法や ヽ 亡 理 教科学習 に対す る指導要領 な どは含 まれて ない 。 ″. ー ター と して活動 して い る。T市 は大 阪府 の 中央 部 の. カウ ンセ ラに よる授業が多か ったが ,そ れ もサ ポ ー タ. 北側 ,大 阪市 の 北 に位 置 して い る。 2008年 9月 現 在. ー と しての心理状 況 に関す る内容 で児童 生徒 の心理 状. 総 人口 338373人 で ,総 人 口の 1.26%の 外 国 人 (4950. 況 に関す る もの は皆無 で あ る。. は,1819人 で あ る。 この 数値 は愛知県 (5844人. 筆者 は大 阪府 の. T市. 人 )が 生活 して い る。 1980年 か ら在 日外 国 人教 育 基. 研修 を終 えてサ ポ ー ター活動 を希望す る者 は児童 生. 本方針 を掲 げ現在 に至 る まで民族 的偏 見や教育差 別 の. 徒支援 課 に各 自登録 し要請 を待 つ こ とになる。 児童 生. 啓発 に力 を入れ るな ど,大 阪府 内 では先進的 な地域 で. 徒 が渡 日 し公立学校 に編 ・入学す る と き,保 護者 また. あ る。. は担任先生 か らの要請 に よって教育委員会 を通 して登. 上述 した よ うに T市 を フ ィル ー ドと して少 人数在. 録 したサ ポ ー ターが各学校 に派遣 され る。.
(3) 秀珍 :少 人数在籍校 の教育支援 の現状報告. 49. 恥ずか しかったなど。児童生徒 も変わ った回 りの状況 第. 3節 T市. に適応す るために戸惑 いや不安 を抱 えての生活 で あ. の 教 育 サ ポ ー ト現 場 の 状 況. る。 3。. 1. サポ ー タ ー派遣 の仕組 み. サ ポ ー ター要請 の多 くは,来 日間 もない児童生徒 ヘ. 3。. 3. サ ポ ー ト現 場 の 児童 生徒. の通訳サ ポ ー ター で あ る。保 護者 や学校 が教育 委員会. ここで学校 が児童生徒 をどの よ うに位置 づ け て い る. にサ ポ ー ター を要請す る と,教 育委員会 は登 録 して い. のか とい う「学校 文化」 の力 と,そ れが児童生徒 に ま. るサ ポ ー ター に依 頼 す る。 サ ポ ー ター は 要 請 が 来 る. た,サ ポ ー ト全般 に どの よ うに影響 して い るか をよ く. と,教 育委員会 の担 当者 とともに学校 を訪 問 し,責 任. 示 す ケ ース を紹介 す る。 同 じ T市 の 中学校 に通 う H. 者及 び担任 ,児 童生徒 に会 う ことがで きる。教育委員. と Kの 例 で あ る。. 会 の仕事 はほ とん どの場合 ここ までであ る。 詳 しい サ. まず ,Hは 中学校 1年 生 で ,ち ょう ど 2008年 4月. ポ ー ト内容 ,訪 問 日時 の打 ち合 わせ はサ ポ ー ター と担. に,日 本 の学校 が新 学期 を向か える時期 に入学 した。. 任 ,児 童生徒本 人 とで話合 う と きが多 い 。実際 ,児 童. Hへ のサ ポ ー ター要 請 は急 で は あ ったが ,「 で きれ ば. 生 徒 のサ ポ ー ト内 容 は学校 に よ りそ れ ぞ れ違 って い. 入学式 か ら保護者 に も学校 の様子や ,学 校 生活全般 の. て,児 童生徒 に対 す る学校 の 意識 の違 い も感 じとれ る. 説 明 を行 ってほ しい」 との学校 の要望 に よる もので あ. 部分 で あ る。 また, ここで担任 との大 まか なサ ポ ー ト. った。以前 に も児童生徒 を受 け入 れた経験 が あ る学校. 内容が決 まる と,そ の後 の児童 生 徒 のサ ポ ー トは全面. な りの 配慮 で あ る。. 的 にサ ポ ー ター に委 ね られ る。学校佃1も 児童生徒 の 能. Hは ,日. 本 語 は ま った く話 せ な い が英 語 が 話 せ る. 力 とサ ポ ー タ ー に「お任 せ す る」状 態 に な るの で あ. とい う こ とで英語 の教員が担任 になって い た。 また. る。. 韓 国 での成 績 も優秀 で ,サ ポ ー ト内容 は主 に 日本語指. ,. 導 に決 まった。最初 2週 間,毎 日午前 の 4時 間 のサ ポ 3。. 2. ー トに入 ったが ,新 学期 の 日本 の学校行事 に参加 す る. 児童生徒 の学校生活. 筆者 は 2007年 度 か ら現在 まで T市 の 公立小 ・ 中学. こ とが 多 く,日 本語指導 の 時間 を とるこ とはで きなか. 校 で教育サ ポ ー ター と して活動 して い る。主 に筆者 の. った。実際 ,取 り出 し教室 で 日本語指導が始 まったの. 場合 は韓 国か ら渡 日 し,初 めて 日本 の学校 を経験 す る. は 5月 下旬 ごろで ,す ぐに中間テ ス トを控 えて い た。. 韓 国籍 の児童生徒 を対 象 に して い る。. また,こ の 時期 サ ポ ー ター は新 学期 の新 た な連絡事項. 韓 国籍 の児童生徒 は 日本 と韓 国 の学校 制度が類似 し. や保護者 へ の手紙 を翻訳 す る こ とに時 間 を とられ ,H. て い るこ ともあ って ,学 校 に通 う こ とに対す る抵抗 感. は 隣 で 日本語 の 自習 をす るこ ともあ った。新学期が過. は少 ない 。 しか し学校 生活 になる と,月 ヽ 学校 の制服. ぎて も,学 校行事 や時間割 の変更が多 く学校 に居 て も. ,. 集 団登校 を含 む持 ち物 の用意 な ど慣 れ るまでが 大変 で. 実際授業が で きない こ とも多 か った。 そ の変更 の 知 ら. あ る。校外学習 での服装 が 「標準服」 と書 かれて い た. せ や連絡 が. ため普段 着 で 集合場所 に行 った ら,み んなは制服 を着. 合 もあ って授業 中に原学級 に戻 る ときも合 った。. て い て 着 替 え に戻 った ため遅刻 した ケ ー ス もあ る。. Hに もサ ポ ー ター に も伝 わ って い な い場. この よ うな状 況 で はあ ったが ,Hの 場 合 ,週 2日. 少 々細 か い ところだが ,い つ も黒板 に 書 か れ て い る. 間 ,1回 で 2時 間 のサ ポ ー トを受 け る こ とが で きた。. 「① O④ ① 」のような略語も児童生徒を悩ませるも ののひとつである。 「① =し ゅくだい,O=保 護者へ の手紙,C)=れ んらく事項,① =じ ゅんび (持 ち 物)」 のように頭文字しかとってないため,何 の略語. また ,学 校 のテス トが近 づ くと,サ ポ ー ター までが教 室 に入 り試験科 目の授業 を一 緒 に受 け,試 験 範 囲 の教 科勉 強 に切 り替 える こ とも可 能 で あ った。試験 時 には 別室 で試験全科 目の翻訳 ,時 間延長 ,辞 書 の使用が許. であるかわか りに くい。教師が連絡帳 を確認す ると. 可 され ,サ ポ ー ター も同席 を許 された。で きるだけ児. ① の下 に「 さんプー」 と書 い てあるのに「 さんす う. 童生徒 に立場 で考 え配慮 して い るケ ース で あ る。. ,. プリン ト」宿題 はで きてい ない。学習意欲がない児童 生徒 と誤解 されやすい ところであ る。上に述べ た以外. 一 方 で ,Kの 場 合 は少 し様 子 が違 う。 サ ポ ー ト要. にも,韓 国の学校 に通 う時 と同様 にお弁当にキムチ を. 請 はほ とん どが初期対応 の通訳 ・翻訳サポ ー トであ っ. 入れていて臭 い と言 われた以来,一 人で食べ るように. たが ,稀 に教 科 学 習 のサ ポ ー トを頼 まれ る こ と もあ. なった。男子の場合 ,体 育時間の着替 え場所が廊下で. る。 Kの ケ ース は教 科 学 習 に対 す るサ ポ ー トで ,要.
(4) 甲南女子大学大学 院論 集第 8号. 請 も急 で あ った 。 以前 に 1年 近 く Kの サ ポ ー ター に. 人間科学研究編 (2010年 3月. ). い たのであ る。. 入 った人が 都合 で帰 国 して しまい至急 サ ポ ー ターが必. 漢字が読 め な いので教科書 の本読み は まった く進 ま. 要 となったのであ る。 しか も,サ ポ ー ターは帰 国す る. なか った。サ ポ ー ターが先読み し漢字の読 み方や意味. こ とを教 育委員会 に も学校 に も報告 して い なか ったた. を説明す る。 そ の 間小学校 の 漢字 ドリル もや っていた. め ,2ケ 月近 くサ ポ ー トを受 け られ な い 状 況 で あ っ. が ,教 科書 に出 る漢字 を優先す る よ うに変更 した。 テ. た。. ス トに備 えるためであ る。 毎週漢字 の宿題 を出 し,次. 筆者 がサ ポ ー トに入 った と きに,Kは もう中学校 2. の週 に小 テ ス トを行 う。 しか し,サ ポ ー トの時 間 は. 1. 年 生 3学 期 を迎 えて い た。 Kは ,日 本 で生 まれ たが. 時 間 しか な く,教 科書読 み は ま った くとい えるほ ど進. 家庭 の事情 に よって小 学校 3年 生 か ら 304年 間韓 国. まなか った。 また,週 1回 の 1時 間 で あ るため ,原 学. で生 活 した。 Kが 来 日 した の は 中学 校 1年 の と きだ. 級 の ス ピー ドには間 に合 わない 。担任 に状況 を話 しテ. った。 当時 ,初 期対応 と 6ケ 月 ぐらいの 通訳サ ポ ー ト. ス トの とき少 々時間 の 延長 と辞書 の持 ち込み を許可 し. を受 けた。 しか し,Hの よ うに取 り出 しで 日本 語 指. て くれ る よ う相談 した。学校 も状況 を理解 し,テ ス ト. Kが 国際結 婚 家庭 の 子 ど もで あ り,親 の 日本 語 が流 暢 で ,K自 身 も少 し. 時 の 時間延長や辞書持込 を許可 したが ,漢 字 を読 め な. 日本語が話 せ るこ とが 関係 して い る。 そ のため ,日 本. た。. 導 を受 けた こ とは な い 。 これ は. い. Kに は 余 計 な時 間 つ ぶ しに しか 成 りか ね な か っ. の児童 生徒 と同様 に扱 われ ,同 じ授 業 ,同 じ条件 での. また ,国 語 や社 会 な どの教 科 は一 緒 に勉 強 で きて. テ ス トを受 けて きた。 が ,な か なか成 績 の 伸 びが な. も,数 学 や理科 な どはサ ポ ー ター に も難 しくほ とん ど. く,サ ポ ー トが必要 で あ る ことに気 づ い た学校 が担 当. サ ポ ー トす る こ とがで きなか った。サポ ー ターの 能力. 部署 に要請 し以前 のサ ポ ー ター に依頼 した ので あ る。. に よって勉 強す る科 目が偏 って しまう傾 向が あ る。. Kは 来 日当初 通訳 サ ポ ー トを受 けた こ とや ,来. 日し. しか し,い ったんサ ポ ー ターの 時 間になる と学校 の. てか ら 2年 が経過 して い ることか ら本来 な らサ ポ ー ト. 先生 は誰 も訪 ねた りしない 。 また ,サ ポ ー トが終 わっ. 対 象 にな らない 。 しか し,高 校 入試 を控 えて学校 か ら. てか ら帰 りになる と きも担任 の 先生 に会 えるの は数少. の特 別 な要請であ った。. な い。サ ポ ー ター と先 生 との会話が ほ とん どで きない. ところが ,サ ポ ー ター本 人 も日本 の 中学校教科学習 の経験 はない。サ ポ ー トで きるだろ うか と悩 んだが. ままであ る。 この よ うな こ とはサ ポ ー ター と教育委員 会 の 間 も同 じであ る。T市 の担 当部署で はサ ポ ー ター. ,. 学校 か ら1ま 「韓 国語 で話 しを して もらい ,ど の ぐらい. 活動 の報告や連絡 の取 りま とめ作業 はない 。担 当者 や. 理解 して い るのか を知 りた い」,ま た,「 あ ま り本 人か. サ ポ ー ターが気 になる ことが あ った り,問 題が発生 し. ら話 を しないの で ,話 を聞 い てあげてほ しい」 とい う. た と きだけ連絡 を取 り合 うか た ちになって い る。 学校. 要請が あ った。 しか し,サ ポ ー トで きる時 間 は ,週. か らのサ ポ ー ターの 出席状 況 と時 間 を記入 した通訳者. 1. 日,1時 間 だ けで あ り,放 課後学校 の 別室 で 行 う こ と. 活動報告書 しか ないので ,担 当部署 はサ ポ ー ト活動 に. になった。高校 入試 を控 えての特 別 な措 置 で あ りなが. つ い てほ とん ど何 も情報 を持 ちえな い状 況 で あ る。 児. らあ ま りに も短 く少 ない 時 間 だつた。. 童生徒 へ のサ ポ ー ト状況やサ ポ ー ター の活動状況 に対. Kは. 日常 の 会話 には不 自由 しな い 様 子 だ つたが. ,. 巴握 がで きない ままであ る。 す るオ. 国語教科 には漢字が含 まれて い な い。 当然 の こ と小 学. K本 人の教科書 とサ ポ ー ター が持 ち こんだ漢字 ドリルのみで ,学 校 には入試 に関す る過去. 校 の基 本漢字 がす っか り抜 けて い る状態 で あ る。サ ポ. 問題集 な ども整 備 されて い なか った。教育委員会 の担. ー ト初 日に漢字 の 読み書 きを試 しなが ら説明 を聞 くと. 当者 と先生 に過去 問題 の コー ピ本 を もらって 問題 を解. Kに 質問 した。文 の 説 明や漢 字 の 説 明 は「 日本語が分 か りやす いの か ,韓 国語が分 か りや. く練習 を した。や は り時間が少 な い と感 じる 日が増 え. 漢字が ほ とん ど読 め ない状態であ った。 韓 国 の小学校. きの 様子 を見て. また ,教 材 は. て い たが ,最 後 までサ ポ ー ト時 間 を増やす こ とはで き. い」 と答 えた。韓 国語 も書 くの は嫌 にな って きた とも. Kの 状 況 を説 明 し時 間延長 を願 ったが 許可 はお りなか った。委員会 は「K. 言 つていた。サ ポ ー トに入 る前 に言 われた とお り,控. はす で に特 別 な装 置 で現在 のサ ポ ー トを受 けて い る」. Kは 授業 中 に も「分 か らな い 」 とい う表現 が で きなか った と考 え られ る。そのため ,ど ん どん進 ん. 「現在 の状 況 も理解 して い るが ,市 の予算 も不足 して. す い の か 」 と聞 い た ら,「 どっ ち も同 じ ぐ ら い 難 し. えめの. で い く原学級 の授 業 に追 いつ くこ とがで きな くな って. なか った 。学校 や教 育委員会 に. いる」「市 としても現在の状況が維持できるか どうか 先が見えない状況である」 といっている。.
(5) 秀珍 :少 人数在籍校の教育支援 の現状報告. 以上 の例 か ら分 か る よ うに,少 人数在籍校 での教 育. に通 う前 に,日 本語指導や学校生活 を体験で きるプ レ. 支援 は まだ児童生徒 の 能力 に大 き く依存 して い る。 教. クラス9も 新設 された。教育委員会 の担当部署 で も多. 育委員会 の担 当部署 で は,学 校 にサ ポ ー ター を派遣 す るこ とに集 中 して い る。サ ポ ー ター活動 の 中で起 こる. 方面 での支援 に力 を入れてい る。それ と共に現在実施 してい る少人数在籍校へ の教育支援 ,つ まり教育サ ポ. ことや児童生徒 の状況 に対 しては連絡 ・報告が行 われ. ー ター派遣やその活動内容 を振 り返 り,見 直 しが必要. て い ない 。サ ポ ー ター を派遣す る こ とだ け ではな く. な時期ではないだろ うか。 この ような見直 し作業 は次. そ の活動 やサ ポ ー ト内容 に関す る管理 も必要 な時期 で. の教育支援 につ ながる重要な資料 として方向性 を示 し. はない だろ うか。児童 生 徒 の状況が多様化 し,ま た学. て くれ るだろ う。 この ような資料 の提供 で,学 校 もサ. 校 も日々変化 して い るため ,サ ポ ー ター の定期 的 な研. ポー ター もまた,サ ポー トを受ける児童生徒やその保. 修が必要 だ と考 え られ る。. 護者 にも現状 を直観 し,自 らので きる ことを探すひと. ,. 学校側 も児童生徒 の勉 強がで きる,で きない は児童. つの印 になるのではないだろ うか。. 生 徒 の本 人の能力 とみ な して い る。 学校 にサ ポ ー ター が入 る と児童 生 徒 は完全 にサ ポ ー ター に委 ね る。 また. )王. 日本 の学校 の経験 が な い ,日 本語 に も教科学習 に も専. 1)外 国籍 とは,本 研究 では 日本の公立学校 で 日本 の 国. 門的 な知識 を持 た ない サ ポ ー ター 自身 も,児 童生徒 の. 籍以外 の 国籍 を持 ちそ のために,日 本語指導や教科学 習指導及 び学校 生活 にお い てサポ ー トを受 け て い る児. 性格 ,学 習能力 に依存 して い る。 学校側 の立 場 で は児 童生徒 と同 じ言葉 を話 し,理 解す る と思 われか ちであ る。 ところで ,上 述 した. Kの 場 合 は ,教 科 学 習 の 説. 明 は原学級 の授業 同様 日本語が わか りやす い場合 もあ る。 日本 の児童生徒 同様 日ごろの細 か い気 づ か い が要. 童生徒 を示す。. 2)文 部科学省 の「 日本語指導が必要 な外 国人児童 生徒 の受入れ状況に関す る調査」http:〃 www.mext.go.jp/. 3)少 人数在籍校 とは文部科学省 の調査 で「一人」か ら 「5人 未満」在籍校 を示す。5人 以上在籍校 を多人数在. るので はない だろ うか。サ ポ ー ター と学校 で もっ と児. 籍校 とみなす。5人 以上在籍 を基準 に加配教員の派遣 を 決 める自治体 もい る。. 童生徒 の こ とを話す べ きで はない だろ うか。勉 強が で. 4)渡 日子 ども相談所 は大阪府 T市 教育委員会 の外 国籍. きる児童生徒 に対 しては「 この子 は頭 が良 くて ,で き. 児童生徒 の教育に関わつてい る部署名 5)プ レクラスは外 国につ なが りを持 った児童 生徒が 日 本 の学校 に慣 れて い ただ くため ,学 校 に行 く前 に通 う. る子 で す よ」 と評価 す るが ,で きな い 児 童 生 徒 に は 「 いい 子 で すが ,あ ま り勉 強 しませ んね 」 と決 ま って 言 われ る。で きる生徒 を もっ と伸 ば して上 げる こ とも. 教室 を示す。児童生徒 だけではな く保護者 も日本 の学 校 に対する説明を受けることがで きる。. 大事 な こ とだが ,で きない生 徒 と一 緒 に悩 み ,少 しひ っぱって あげる こ とも,学 校 ・先 生 ・サ ポ ー ター,子 どもに関 わ ってい る大 人の重要 な役割 で はない だろ う か。. 参考文献 縫部義憲 (1999)『 入国児童 のための 日本語教育』 ス リー エー ネッ トワー ク 太田晴雄 (2000)『 ニュー カマーの子 どもと日本 の学校』 国際書院. 終. わ. に. 2008年 4月 に T市 で は新 た な支援 策 と して学校 外 に lヶ 所 国際 教 室 を設 置 した。 この 国際教 室 は週 2 回,放 課後 の 4時 か ら 6時 まで開かれ る。小 ・中学生 を対 象 に 日本語 ・教科学習 ,宿 題 のサ ポ ー トを受 ける こ とが で きる。 また ,2009年 に は小 学校 1ケ 所 に も 国際教室 を設 けて い る。 他 に も児童生徒 が来 日し学校. 佐久間孝正 (2006)『 外国人の子 どもの不就学』勁草書房 佐藤郡衛 (2007)「 外 国籍 の子 どもの教育の現状 と課題」 『外国 とつ なが りのある子 どもたち』東京外国語大学 リリア ン・テル ミ・ハ タノ (2006)「 在 日ブラジル人 を取 「共生 」 の 内実 ―批判 り巻 く「多文化共生」の諸問題 『 的社会言語学か らの問いかけ』 三元社 大阪府 (2007)『 多文化共生教 育サ ポ ー トハ ン ドブ ック』 大阪府教育委員会. 市町村教育児童生徒支援課.
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