小・中学校児童・生徒における理科の学習興味に関する研究(I) : 小学校各教科の分析を中心として
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(2) . 北海道教育大学紀要 (第一部C). 第 24 巻 第 1 号. 昭和4 8年9月. 小 ◎ 中学校児童船生徒における理科の. 学習興味に関する研究 (1). -- 小学校各教科の分析 を中心と して -- 村 山. 重 雄⑨奥 野 亮 輔◎. 登◎林. 榊 原 郁 子◎渡 部 俊 夫 北海道 教育 大学岩見 沢 分校. Nob。ru M URAYAMA shigeo HAYASH1「Ry。suke oKUN0,lkukO SAKAK.BARA , , ’ lnterest l s entary and Junior High Pupi エ ー and Toshio w ATANAB回 : E1el icaI Research on the ion--An Analyt to the Learning in Science Educat. Subjec tsin B1ementary School--. 1. 研 爽 の 目 的. 教科における学習指導をすすめていく場合, その効果を高めるために学習者に対する動機 づけの 問題が古くか ら論ぜ られてきた。 動機 づけの方法としては, 賞罰とか競争による外的動機づけと,. 学習者の自発的学習意欲を高めるための内的動機づけがある。 現代の教育においては, 学習者の自 発的活動が重視されるようになり, 内的動機 づけとしての学習に対する興味や関心の問題がとくに. 注目されるよ うになっ てきた。 塚田毅は 「興味とは, 何 らかの要求にささえ られ, 一定の対象や行 動と結 びつく, 自発的, 積極的, 選択的な関心であり, 態度であっ て, 感情的には快感, 期待感を ) した が う て, 興 味 や 関 心 は 学 習 成 立 の 条 件 と して の レ デ ィ ネ ス 3 伴 う も の で あ る。」と 述 べ てい る1 “. や動機づけにとっ て極めて重要な役割を果すと考え られる。 このことは, 清水 らによる教科に関す る好嫌, 関心の度合と教科の成績との間に積極的な関係がみ られるという研究結果か らも明 らかで ) ある7 。. われわれが, 児童, 生徒の理科学習について考える場合, 彼等のもつ理科に対する興味や関 心の 度合, とくに理科の各領域における内容や教材に対して どのような関心を持つかを知ることは, そ の指導方法を考え, 工夫していく際に極めて重要な意味をもつであろう。 われわれは, このような. 素朴な疑問か ら出発したが, そのきっ かけを与えたのが, 協同研究者の1人である林 の 研 究 で あ び電 が ) る2 。,林は, 電気教材を用いた ブラ ックボックスの実験を試みた , その際になされた理科及. 気教材に対する関心度の調査において, 明 らかに性差, 発達による一般的傾向がみ られるというこ とがわかっ た。 ただ, 林の研究では実験場面の導入という限 られた条件のため, 対象となっ た児童 も数の上で限 られたものであり, 地域的にも限定されていた。 したがっ て, われわれは全道的な視 野に立って調査対象も広げ, 更にこの問題をいろいろな角度か ら検討 したいと考えた。 なお, 林の 研究でも取上げ られたが, 理科の学習を考える場合他教科との関連をと らえることが必要になっ て. くる。 したがっ て, 上に述 べた, 理科及び理科の各領域だけでなく, 小e中学校の全教科について 」 29 」.
(3) . Vol .24 No .I. lof Hokka ido Univer i ion (Sect i Journa t s on I C) y of Bducat. Sept . ,1973. も, その興味や関心の度合を併 せて調査することにより, 綜合的に検討を加えてみたいと考えた。 これまで, 小・中学校児童生徒の理科に対する興味や, 理科教材のいろいろな領域における関心. o 度 に つい て, 数 多く の 研 究 が な さ れ て い る5 .6 .9 ,l .”) . ま た, 各 教 科 に 対 す る 興 味 や 関 心 の 度 合 を. ) そ れ らは そ れ ぞ れ に 特 徴 を も ち, 意 義 を 有 して い る が 特 2 調 べ た 研 究 も 多く み られ る3 ・4 ・7 ・1 ・8 , 。 ,. 定の視点か ら調査の目標や項目を設定 したもの が多く, しかも, 研究の対象とな っ た 児童 ・生 徒 が, 数の上でも, 地域的にも限 られたものが多い。 地域が異なり, 学校や学級が 異なっ た場合, 得. られる結果は必ずしも同 じではないと思われる。 したがっ て, 上に述 べたように, 広い地域, 多く の学級, 多数の児童。生徒について, これまでの研究のあと づけを試みるとともに, それ らとの比. 較を行ない, これまでの検討が不充分な点を補なっ て, この方面におけるより確かな知見を得るこ とを目的と して, 本研究がすすめ られた。. 調査対象校 が88校, 対象となっ た児童o生徒数は約3万名で, その資料の分析には膨大な労力が 要求され, 現在, す べての分析が終わっ ているわけではない。 したがっ て, 今 回は, 小学校の各教 科に対する興味や関心についての分析結果を中心にまとめた。 小学校における理科の各領域に関す る分析, 及び中学校における教科及 び理 科の各領域についての分析は, 現在資料を検討中 であり, 別の機会に報告するつもりである。. 口. 調査対象及び方法. 1 北海道の全地域にわたる小学校に協力をお願い して, 表 1に示した74校につ . 調査協力校 いて調査を実施した。 しかし, 連絡上での手違いか ら資料が不完全なものがあっ たため, 実際に分 析 の 対 象 と な っ た の は73校 で あ る。. 表1 調 査 協 力 小 学 校 名 琴 信 創 東 東 平. 白. 伏 本 簾 美 広 新 新 浜 大 角 日 南. 島・西 の 篠 津 第 篠 津 第 益 中 麻 の. 晩 翠 分 教. 似 (札幌) 濃( 〃) 成( 〃) 園(〃) 石( 〃) 岸( 〃) 見( 〃) 通(〃) 舞( 〃 ) 園( 〃) 里 (石狩) 三( 〃) 五( 〃 ) 央( 〃) 東 (江別) 山( 〃 ) 出 (千歳) 幌 (空知) 1) 場( 〃. 沢 (空知) 形( 〃) 月 形o中 和 ( 〃 ) 月 形o知 来 乙 ( 〃 ) 住 友 奈 井 江( 〃) 新十津川o吉野 ( 〃 ) 岩 見 沢 (岩見沢) 央( 〃 ) 中 栗 月. 日. 芦 滝 住 滝 砂 女 深 沼 南 蘭. の. 出(. 〃. ). 別 (芦別) 里( 〃 ) 吉 (赤平) 川 第 一 (滝川) 川 (砂川) 珠 (歌志内) 川 G菊ID 南 (美唄) 部 (夕張) 越o三 和 (後志). 積 丹・入 胴 (後志) 島 (小樽) 高 手 宮( 〃 ) 北 沢 厚 部 (槍山) 熊 石・関 内 ( 〃 ) i ー 森 o 濁 1(渡島) 長 万 部o双 葉 ( 〃 ) 柏 野 (函館) 虻田・洞爺湖温泉(胆振) 白 老(〃) 鵡 川 o田 浦 ( 〃 ) 鵡 川・生 田 ( 〃 ) 錦 岡 (苫小牧) 知 別 (室蘭) 利 新 冠・若 園 (日高) 新 冠o美 宇 ( 〃 ) 門 別・厚 賀 ( 〃 ) 日. 高 ( 〃). 士. 幌 (十勝). 教 育 大 附 属(釧路) 中 標 津 ・ 東 (根室). 標 津・北 標 津 ( 〃 ) 羅 臼(〃) 落 石 (根室市) 美 幌o田 中 (網走) 佐 間(〃) 呂 訓 子 府o南 訓 ( 〃 ) 滝 上(〃) 音威子府o咲来(上川) 啓. 明 (旭i ーD. 日. 新( 〃). 近 女 第 一( 〃) 利 尻・仙 法 志 (宗谷) 抜 海 (稚内) 幌 延・豊 神 (留萌) 東 光 (留萌市). 上に述 べた73校の小学校について, 3年より6年生までの約2万2千名の児童 2 . 調査対象 を対象として調査がなされた。 学校の規模別, 地域別の対象児童数を示すと表2のようになる。 分. 類の基準と しては, 地域, 学級数, 単式か複式かな どによ っ て分けた が, その詳細については結果.
(4) . 北海道教育大学紀要(第一部C). 第 24 巻 第 1 号. 昭和48年9月. の 考 察 の と こ ろ で 説 明す る。 表2 調 査 対 象 児 童 規 模 大. 地域 性別 札幌 男 女 部. 模. 郡部. 校. 小 規 模 校. 合 総. 男 女. 市. 規. 男 女. 小 計. 男 女. 単 式. 男 女. 複 式. 男 女. 小 計. 男 女 男 女. 計 計. 3. 年. 4. 年. 5. 数 年. 6. 年. 小. 計. 777. 797. 746. 643. 766. 717. 735. 645. 2 ,963 2 ,863. 1 ,353 1 ,246. 1 ,378 1 ,340. 1 ,333 1 ,246. 1 ,374 1 ,306. 5 ,438 5 ,138. 492. 433. 517. 508. 1 ,950 1 ,901. 500. 422. 486. 493. 2 ,622 2 ,512. 2 ,608 2 ,479. 2 ,596 2 ,467. 2 ,525 2 ,444. 10 ,351. 153. 142. 156. 152. 603. 140. 170. 127. 157. 594. 100. 88. 74. 330. 86. 64. 78. 298. 242. 244. 226. 933. 68 知 221. 9 ,902. 256. 191. 235. 892. 2 ,843 2 ,722. 2,850 2,735. 2 ,840 2,658. 2 ,751. 11 ,284. 2 ,679. 10 ,794. 5 ,565. 5,585. 5 ,498. 5 ,430. 22 ,078. 210. ,. 3 この研究では, 小学校8教科についての好嫌,1関心度と理科の各領域に対す , 調査方法 る好嫌の度合についての調査か らなっているが, 何れも質問紙法によ ってなされた。 また, 調査に あたっては, 調査用紙を協力校に郵送し, 各学級の担 任によ って実施された。. 理科に対する好嫌の度合を, 理科だけでなく, 他の教科と併記し, 記 号を用いて5段階で記入させた。 これは, 上に述べたように, 理科と他教科との関連を検討 したい 1) 教科に対する調査. と考えたこと, また8教科に対する児童の好嫌の度合について, 一般的傾向を捉え, これとこれま での研究結果と比較検討したい と考えたか らである。. 理科の内容を自然科学の分野と対応させて, 植物, 動物, 人体生理, 化学, 力学, 磁気, 電気, 光学, 熱学, 音響, 天文, 気象, 地質鉱 物の13領域にわけ, それぞれに 簡単な内容の説明を加え, 教科の調査と同様に記号で5段階に記入させた。 なおその際, 各領域に 2) 理科の領域別調査. 対応する新指導要領の内容を記 した表を各学級担任に配布 し, 児童からの質問があれば, それによ. って説明を加えても らうように配慮した。 また, 調査の実施にあたっては, この調査が成績と無関係であること, 各自の感じている ものを 素直に表現するよ うに助言しても らい, 児童が日頃もっているありのままの気持が調査に反映され るように, 学級担任に特にお願い した。 19 72年7月 (1学期末) に本調査が 実施された. さ らに, 時期の妥当性, 時 4 . 調査時期 期による変動傾向な どを検討するため, 上記の73校中より, 岩見沢市, 空知管内よりP, Q, Rの 3校を選 び, 1973年2月末か ら3月にかけて (3学期末) 同 じ方法で再調査した。 5 , 結果の処理法. 「大好き」 か ら 「大嫌い」 までの5段階による児童の反応に,それぞれ5 一 31 一.
(5) . VO I .24 No .I. ido Uni Journa lof Hokka i i i ty of Educat ver s on (Sect on IC). Sept , ,1973. か ら1までの点を与 えて得点化 した。 そうして, これ らの得点を各児童 がもつ好嫌, 関心の度合を あらわす指標とした。 それ らを, 各学級, 学年ごとに集計 し, その平均得点と教科別, 領域別によ. る得点順位を算出 し, それを基礎的資料と していろいろな角度か ら検討を加えた。 なお, この学級 別の基礎資料は, 全体の集計表とともにコ ピーをと って協力学校に送り, 学習指導の面で参考に し て頂くように配慮 した。 皿. 結果 及び 考 察. 1 上に述 べた手続きによ って得点化を行ない,全対象児童についての学年別,男女 . 平均得点 別の平均得点及び標準 偏差を求めた。 その結果を示 したのが, 表3-1である。 教科, 学年, 男女 により平均得点の上で差がみ られる。 また, 得点の幅は大体, 3点か ら4 .5点にな っている。 3点と 表3「1 全 国 男. 語 女. 社 男. 会 女. 算 男. 数 女. 理 男. 平. 均 科 女. 得 音 男. 点 楽 女. 図 男. 工 女. 体 男. 育 女. 家 男. 庭 女. X 3,32 3.38 3.58 3,15 3.64*3.55 4.26 3.66 3,03 4.20 3.96 3.85 4,60 4.29 SD 1.15 1.02 1.18 1 .70 1.17 .26 1.31 1.33 0 .96 1,35 1.77 1.24 1.53 1.54 0 X 3.33 3.84 3.60 3.08 3.67*3,59 4.21 3,53 2.93 4.14 3.87 3.72 4 .51 4.13 2 8 S D 1.07 1.04 1.15 1 2 0 2 1 0 1 1 2 4 1 2 0 9 2 1 0 1 1 0 5 1 1 , .87 1.10 .3 . .3 . ,5 . . .. ‘. X 3.31 3.86 3.49 2.94 3,62 3.39 4 .18 3,41 2.78 3,94 3.80 3,53 4,43 4.023.44 4.26 SD 0 .88 .99 1.07 1.26 1.14 1,22 1.21 0 ,88 1,101,18 0 .92 1.01 1.29 1 ,26 1 .47 1.53 0 X 3.32 3.9 3 SD 0 4 0 9 8 . ,5. N 警童謡: 三 塁 g 全 量. 3.98 3,08 2.64 3,83 3.70 3.40 4 ,37 3.933.05 3,83 9 1 1 1 6 0 0 2 1 0 1 1 2 0 1 0 1 1 9 .97 . .91 1,081,07 0 . , , . ,. 無印 1%水準. *5%水準. N 有意差な し. いうのは, 上述 したように, 好きでも嫌いでもない 「普通」 を示す訳であるが, ここでは, 絶対値 は問題にせず, 教科間の相対関係を, 平均得点を用いて考えていくことにする。 全般的にみて, 男. 女とも平均得点の高い教科は体育である。 男女別に比較すると, 6年生の算数を除いて, すべての 教科, 学年に有意な性差 が認め られる。 t検定によ って有意差の検定を行な った結果を表3- 卿こ 書き加えてある。 算数の30 4年が5%水準である以外は, すべて1%水準で有意な性差がみ られ た。 社会・算数り理科o 図工o体育は男子の方が, 国語 o 音楽o家庭は女子の方が高い得点を示 し ている. 男子で高い得点を示す教科は, 体育・理科o図工であり, 女子では, 体育o音楽 o 国語 o 家庭である。 これ らの教科は, 男女ともに好かれ, 興味を持たれていると考え られる。 男子で低い. 得点を示す教科は, 国語, 音楽, 家庭であり, 女子では, 社会, 理科, 算数が低い。 これ らの教科 は, 児童に余り好かれていないと考え られる。 これま での研究に, 体育が女子に好かれないという 例もあるが, われわれの調査結果はこれまでの研究と大体一致 した傾向を示 している。. 次に, 標準偏差で示される得点の散 らばりについて考えてみたい。 全般的にみて, 特殊な教科を 除けば, 低学年に比 して, 高学年は, 偏差 が小さい傾向 が み られる。 偏差の少ない教科は体育で特 に男子において著 しい。 次に, 男子の理科, 女子の家庭及び国語が小さい。 反対に偏差の多い教科. は, 算数, 図工, 音楽であり, 特に男子の音楽は, 平均得点の低いことを考え合わせると, 著しく 標準偏差の多い教科といえよう。 これ ら偏差 の多い教科は, 好嫌の幅が 大きく, したがって個人差 が大きいことを示 している。 いわゆる芸能科目と呼 ばれる音楽, 図工で好嫌の個人差が大きいこと. は, 常識的な意味でも妥当な結果と考え られる。 また, 出来, 不出来の差が大きく好嫌の幅が大き 32 一.
(6) . 第 24 巻 第 1 号. 北海道教育大学紀要(第一部C). 昭和48年9月. いと考え られる算数についても妥当な結果と考え られるが, 算数に近い性格の理科の場合は, 予想 外に偏差が小さく, 今後, 検討を要する点と考える。 学年差を基礎とした, 教科に対する関心の発達的傾向は, 後に比較表を示 して述べ る こ と に す. る。. 次に調査対象校を, その規模及び地域別に分類 し, 整理した. 各学年 が2学級以上の学級を大規 模校とし, それ以下の学校を小規模校とした。 更に大規模校を, 札幌市, 市部 (札幌を除く) ,郡部 ゴ の つに分け, 小規模校を単式校, 複式校に分けて, それぞれの平均得点及び標準偏差を求めて比 較検討した。 ここでは, 大規模校の全体及び小規模校の全体についてのみ, 平均得点及び標準偏差 を 示 す と, 表 3 - 2, 表 3 - 3 の よ うに な る。 表 3 - 1 と表 3- 2 及 び 表 3 - 3を 比 べ て み る と, 表3ー2 大規模校全体平均得点 国 男. 語 女. 社 男. 会 女. 算 男. 数1理 女1男. 科1音 女 1男. 楽 女. 図 男. 工 女. 体 男. 育 女. 家 男. 庭 女. X 3 ,59 3 .85 4 .87 3 .31 3 .15 3 .64葵3 .554 ,25 3 ,66 3,02 4 .22 3 ,94葵3 .59 4 ,29 S D 1,16 1,03 1,18 1,26 1.32 1 ,85 1,10 .330 ,99 1,14 1,32 1,09 1,24 1,25 0 X 3 ,48 4 .84 3 ,60 3 .33 3 ,53 2.92 4 .16 3 ,85升3.71 4 ,09 3 ,67発3 ,584 ,21 3 .12 0 0 1 2 2 1 SD 1,06 1 1 0 3 2 1 1 9 0 7 1 1 6 1 1 3 4 1 2 5 0 9 1 8 1 0 1 0 1 1 4 , , , . . . . . . , . , .11 X 3 .52 4 .62 3 ,404 .19 3 ,31 3 .86 3 ,48 2 ,94 3 .40 4 ,42 2.79 3 .93 3 ,78 3 .01 3 ,43 4 ,25 1 5 6 0 S D 1.00 1.05 1.27 1.14 1,22 1,200 2 9 1 1 0 1 2 9 0 6 1 2 8 1 5 0 1 , . . , , , , .12 1 ,19 0.87. ;驚: g 字匿 え字 雀 :. X 3,32 3 ,26N3 .303 .99 3 ,94 3,68 3 ,25 3 .08 SD 0 ,16 1,16 1,160 .93 0,85 1.10 1 .92 1,00. 4 .86 .92 3,06 3 ,37 3 1 1 0 0 5 0 0 8 2 1 . ,92 . .. 表3ー3 小規模校全体平均得点 国 男. 語 女. 社 男. 会 女. 算 男. 数 女. 理 男. 科 女. 音 男. 楽 女. 図 男. 工 女. 体 男. 育 女. ‐ 52 4 34 3 723 19 4 04 23 X 3 3 ,48 3 ,43N3 ,23 3 .58N3 , , , ,83 3 . , 4 , ,89 4 .70 4 ,26 SD 0 .94 1.04 1.24 0 ,99 1,45 1 ,48 0 ,85 1 ,131.35 1,15 1,05 1,01 0 ,72 1,08. 家 男. 庭 女. X 3,35 3.80 3 ,64 4 .65N3 .28 3 ,55 2 .98 3 ,462.99 3 .95 4 ,11 3.85 4 .80 4 ,25 SD 1.08 0.91 1.17 1,14 1.28 1 0 1 7 1 8 1 0 9 1 0 2 1 1 2 0 0 5 0 .17 0 ,82 1 , , , . . , .99 X 3 ,59N3 ,30 4 ,30 3 .96 3 ,59井2 .96 3 .09 3 .322,69 4 .08 4 ,05 3,67 4 ,67 4 .20 3 .55 4,42 3 SD 0 0 1 1 1 1 0 1 1 1 0 9 5 9 8 9 2 5 0 9 5 1 1 6 2 0 5 9 1 0 5 1 7 1 5 0 1 0 6 9 6 6 , , . . , . , . , . . . . .04 0,77 ,. N 字 三 豊 童謡登嫌書 室. X 3 ,99 ,51 2 .39 3,83 3 SD 0.97 0,89 1,10 1.14. 2.61 3 ,54 3 ,80 3,41 4 ,45 3 .02 3 .85 .97 3 1.19 1.18 0 .87 1,12 0,87 1,03 1,04 0 ,98. 学校の規模, 地域によ らず, 全般的な傾向は, 先に述べた全児童 の平均得点より得 られた傾向と大 差ないよ うに思われる。 すなわち, 教科に対する好嫌, 関心の度合を多数の児童について平均する. と, 学校規模や地域的条件にかかわりなく, 似たような結果になることを示 している と 考 え ら れ る. しかし, 細部にわたって検討すると, 学校規模, 地域による違いもみ られるので, この点に関 しても比較表を基に して後で述 べる。 教科に対する興味, 関心の度合の発達的傾向をみるため, 表3の中か ら, 全 2 . 発達的傾向 平均, 大規模校全平均及び小規模校全平均をとりあげて検討を加えた。. 隣接学年との得 点差を求め, t検定によ って有意差の検定を行なった結果を示 したのが, 表4- 1, 表4-2, 表4-3である。 表中に示された数値は, 前学年との平均得点の差であり, フフス ー 33 」.
(7) . Sept , ,1973. i i i t l of Hokka ido Unh on I C) 7 on (Sect ty of Bduca Journa er s. VO 1 .I ,24 No. 表4「1 全体平均平均の発達差. 学年差. 国 男. 語 女. 社 男. 会 女. 算 男. 数 女. 理 男. 科 女. 音 男. 楽 女. 図 男. 工 女. 体 男. 育 女. 4」3. 0 ,16 .09一0 .13-0 ,10-0 ,06 -0.09-0 .13-0 ,05-0 .04‐0 .03 0 ,02-0 .07 0 .01-0 ,03 0. 5」4. ‐0.02 0,02 -0 .11 ,08-0 .19 -0 .07-0 ,20-0 ,12-0 .15-0 .03-0 .14‐0 .05-0.20-0 .11-0. 家 男. 庭 女. 6ー5. .41 0 .39-0 .09 -0 .07‐0 .13-0 ,10-0 ,11 -0 .14-0 .20-0 .33-0 .09 -0 .29 -0 .33-0 .17 0 .01 0,07 0. 6「3. 0,00 0 .58 .28-0 ,35-0 .25 ‐0 .08 -0 .08 0 .06 0. -鰯刊冨樫要望誓-0,24-0.36. **. 1%. 水準. く 5% #. 水準. 表4「2 大規模校全平均の発達差 国 学年差. 男 4」3. 語 女. 社 男. 会 女. 算 男. 数 女. 理 男. 科 女. 音 男. 楽 女. 図 男. 工 女. 体 男. 育 女. 家 男. 1. 庭 女. 0 ,17 .14-0 .11-0 .09‐0 .06 -0 .13ー0 ,10-0 .04-0 .03-0 .01-0 .06 0,03 0 .02-0 .03 0. ー0 ,11 .08‐0 .19 -0 .23 ー0 ,07-0 .11-0 ,13-0 ,02-0 .15 -0 .05-0.18 ‐0 ,02 0 .02 -0.12-0 5ー4. 6「5. 0 .39 .37-0 ,03-0 .09 -0 .12 -0 .07 ‐0 .09-0 .14-0 .34-0 .20-0 .36-0 .10 -0 ,31 -0 .20 0 .01 0 .08 0. 6「3. 0 .22-0.37 ,25-0 .45 -0 .58-0 .37-0 .36 -0 .251-0 ,26-0 .10-0 .38-0 .07 0 .09 0 .01 0. 表4「3 小規模校全平均の発達差 学年差. 国 男. 語 女. 社 男. 会 女. 算 男. 数 女. 理 男. 科 女. 音 男. 楽 女. 図 男. 工 女. 体 男. 育 女. 4」3. -0 ,10-0,01 .20÷0 .09 -0.12-0.04 0 .06-0.26-0 .07 0 .12-0 .13-0.03 0 .12-0 .25 0. 5「4. -0 .05 .13-0 .06-0 .18 -0 .13 ー0 .35 0 .14-0 .19-0 ,06-0 .34 -0 .05 0,16 0 .04-0 .02-0. 6「5. 家 男. 庭 女. ,67 0 .23 -0 .53-0 ,22-0 .54 -0 .26 -0 .25-0 ,04-0 .08 0 .22-0,19-0 .09一0 .13 -0 .03-0 .02 -0 .03-0. - - ? 誓 ?爺- 染筆 望 み 望 書 1. 90 ,0 .00-0.08-0.24-0.02-0.24 -0.47-0.59-0.59-0.50 6一3 ro. の数値は, 学年の進行によ って得点が増加 している ことを示 し, マイ ナスの数値は, 得点の減少を 示 している。 また数値の下の記号は, 差の有意水準を示 し, 記号のないところは, 統計的に有意差 の認め られないことを示 している. なお, 最下段は, 3年生と6年生との比較を示 した も の で あ る.. 全般的に認め られる傾向は, 学年の進行につれて, 興味, 関心度得点が減少を示すことである. このことは, そのまま受けとると, 発達が進むにつれて, 殆ん どの教科に対する興味, 関心が低下 することを意味する。 しか し, 平均得点のところでみたように, 特殊な教科を除けば, 「普通」 以 上である3点以上の平均得点を示 しているわけで, 単に教科に対する関 心がうす れ, 好きの度合が 減少するとい うよりも, 発達によ って, 教科に対 してより客観的な見方が可能にな ってくることを. 示すものと解される。 このことは, いろいろな側面における自己評価が発達とともに客観化される 一 34 一.
(8) . 北海道教育大学紀要 (第一部C). 第 24 巻 第 1 号. 昭和48年9月. とい う, こ れ ま で の 研 究 結 果 と も 一 致 して い る D.. 次に教科別にその発達傾向をみると, 国語においては, あまり, 判然と した傾向は得 られていな い。 特に, 男子においては, 殆んど全学年を通じて変化が み られず, 女子ではむしろ, 高学年で上 昇 している。 発達による得点の減少が著 しい教科は, 男子の家庭, 音楽, 算数, 女 子 の‐理 科, 図 工, 家庭である。 算数については, 男子では5~6年に, 女子では4~5年に, 理科及び家庭では 5~6年に大きな落ち込みがみ られる。 このことは, 自己評価の客観性の 問題を考慮に入れてもな お, これらの教科の指導にあたって, 特別の配慮を必要とすることを物語 っているように考え られ る。. なお, 全平均の差 (表4-1) でみると, 社会科は, 5~6年に上昇がみ られる。 しか し, 小規 模校の平均の差 (表4-3) では, 余り上昇がみられず, 男子はむしろ下っている. また, 大規模 校の平均の差 (表4-2) において, 表4-1以上の上昇を示 している。 したがって, 社会科の5. ~6年における上昇は, 大規模校の特徴を示すものと考えられる。 規模別に検討すると, 大規模校は, 人数の関係から当然のことではある が, 全体と殆んど一致 し た傾向を示 している。 小規模校では, 人数が少い為, 有意に発達差の認め られたものが少ないが, 全般的な傾向と しては, 全体と一致 している。 ただ, 異なる点は, 音楽と男子の理科, 図工, 体育 に, 著 しい減少がみられる ことである。 特に男子の体育と, 女子の音楽において5~6年に, 大規. 模校以上の大きな落ち込みがみられる。 また, 全体でみられた算数の5~6年男子における大きな 落ち込みは, 小規模校では, 顕著ではない。 したが って, この傾向は大規模校の特徴を示すものと. 考えられる。 発達的傾向をみた表4と同 じ方法で, 学年, 性を対応させ, 大 3 . 学校規模と地域による差 「大規模 が 表5-1である 規模校と小規模校の差をみたの , 。 この表において, プラスの数値は, ( 平均-小規模平均」 で求めたので,)大規模校の方が高い得点であることを示 し, マイ ナスは小規模 校 の 方 が, 高 い 得 点 で ある こ と を 示 してい る。 表5‐‐1 大規模校全平均と小規模校全平均の比較 学. 年. 国 男. 語 女. 社 男. 会 女. 算 男. 数 女. 理 男. 科 女. 音 男. 楽 女. 図 男. 工 女. 体 男. 育 女. 3. ー0 ,09-0.06-0 .18 -0 .29-0 .04-0 .11 0 ,03 .08 0,06 0,03 -0 .17 0 .16-0 .03 0 .17 0. 4. -0 ,07 0 ,21 ‐0 ,26-0 ,14-0 ,32-0,13 .11 0.02-0 ,06ー0.07 0,07-0 .04 0.05 0 .02 0. 家 男. 庭 女. 5. 0.01‐0 ,IZ-0 ,17 ,27-0,19 -0 ,15-0 .15‐0 .27-0 .15 -0 ,OZ 0,03 0,10 0.10 0,10 0 ,10-0,11-0. 6. -0 ,32-0 ,01 -0 ,04 0 ,01 ,11-0 ,08-0 .051 0 ,05 0 ,05 0 ,26 -0.30 0,02 0.12-0 .07 0 .11 0,17 0. 表からみられる著 しい特徴は, 図工, 体育, 家庭において, 小規模校方のが高い得点 を 示 す こ ・てその傾向が著 しいことがわかる。 また女子の音楽においては, と, 特に男子の図工, 体育におし. 5年生を除けば, 明らかに, 大規模校の方が高い関心を示 している。 更に, 6年生の社会科で, 大 規模校の方が有意に高いことがわかり, 6年男子の算数で, 小規模校が有意に高くな っている。 こ の点については, 先の発達差のと ころで述べた点をさらに裏 づける結果といえよう。 表5-1と同様に, 札幌市内大規模校と複式小規模校の差をみたのが, 表5-2である。 これは 政令都市と しての札幌市内の小学校と都市から離れた, 人口密度の低い複式校を比較することによ り, 典型的な規模別, 地域別の比較が可能であろうと考えたからである。 表にみられるように, 有 一 35 「.
(9) . . Sept , ,1973. i l of Hokkaido Univer i i journa t s on (Sect on IC) y of Educat. VO I .24 No .l. 表5ー2 札幌市と複式小規模校平均の比較 学 年. 国, 男. 詩 女. 社 男. 会 女. 算 男. 数 女. 科 女. 理 男. 音 男. 楽 女. 図 男. 工 女. 体 男. 育 女. 家 男. 庭 女. 3. 0 .05 -0 ,07‐0.13 .02-0 .09 -0 ,24-0 ,13-0 ,06 0 .53 0,03 0 ,07-0 .14一0 .21 0.28 0. 4. -0 .23 0 .02 .20-0 ,21 -0 ,07-0 .05 0.38 0.14 0,34 0 .03-0 .05 0 ,07 0,27 -0 ,18 0. 5. -0 .22-0 .07 -0 .33-0,17 0.08÷0.05 ,02-0 .31 0.200.18 ‐0.13 0 .11 0 .13 0 .19-0 .30-0.19 -0. 6. -0.10 ‐0,02 0,16 0.53 0 .06-0.21 -0.03 .28 0.09-0.08 -0 .07-0.14 0,18 0,24-0 .16-0,16 -0. 意差の認められる欄は極めて少ない. これは, 調査人数が少ないためであり, 大規模全体と小規模 全体を比較 した表5-1と大体一致 した傾向を示 している. なお, 表5-1と比べて, 著 しい特徴. が社会科にみられる. 社会科において, 大規模校と小規模校に発達的な差 がみられることを指摘 し ておいたが, 発達差のみでなく, 典型的な規模, 地域による差をみることが で き る。 表5-2 か. ら, 男女とも複式校では, 大体, 全学年を通じて社会科に対する興味 が低いことがわかる. とくに この傾向は男子に著 しい. この点, 複式校における社会科の指導の面に, 1つの問題を提供する資 料となろう。 4 学校及 び学級 ごとの教科に対する興味, 関心傾向を調べる . 学級別にみた教科の得点順位. ために,ほとんどの学級の児童数が30人以上である全学級について,男女別に得点の高い教科から順 に順位をつけて比較検討 した. 二つ以上の教科が, 同 じ得点である場合は, 中間の順位をつけた. 各学年とも, 約150学級について検討を加えた. 各学年, 男女別に, 学級別の教科の得点順位を平 均 した数値及 び 標準偏差を示 したのが表6である。. 図1及び図2は, 大規模全体 (表3-2) の平均得点を, 学年別, 男女別に帯グラフ上にとった ものであり, 得点の高い順に左から右に教科が並んでいる. 表6の順位の平均値についてふれる前 図1 各教科の平均得点および順位(男子) 体. ・ 年 .. . 体. 理. 1. 図. . 国. 1. 理. . 算社. 図. 音. 1. 算社. 国. . . 立. . 5年. ! 6年. 5 .0. 1 4 .5. 4 ,0. 平均得点. 3 .5. 3 .0. 2 ,5. に, 図 1, 2 で 示 さ れ て い る, 平 均 得 点 よ り み た 順 位 に つい て 考 え る こ と に す る.. 男子では, 3年から5年まで, 1位, 体育, 2位, 理科, 3位, 図工, 4位, 算数, 5位, 社会 6位, 国語, 7位, 音楽と並んでいる。 (家庭科は除く) 6年で4, 5, 6位の順位の入れ替えが 」 36 一.
(10) . 第 24 巻 第 1 号. 北海道教育大学紀要 (第一部C). 昭和4 8年9月. 図2 各教科の平均得点および順位(女子) 体音. . 年 5 年 6 年. 体音国. 星. 図理算. 4 .5. 4 ,0. 一. .社. 1. 図 算社 理. 1 ・ 1. ー 登. 5 ,0. 4. 社. 国体家音. 年 . X. 国 図 算理. … ul l l l 1. 星L. 年. . ‐ ー ー ー ” 11- 家. 3. 社. . 音体. 4 年1. ≦墨. 理算. 国図. . 3 ,5. 3 ,0. 平均得点. 2 .5. 表6 各教科の学級別順位平均 国. 語. 社. 会. 算. 数1 理. 科1 音. 楽1図. 工1 体. 育1 家. 庭. 男. 女. 男. 女. 男. 女テ男. 女 1男. 女1男. 女1男. 女1 男. 女. 5,64 3 ,61 4 ,66 6.42 4 .45 5.002,35 4 ,77 6.24 2,36 3 ,44 3 ,841,21 1,86. S D 1,08 0,861.29 1,06 1.35 1,52 0 .92 1,32 1,07 1,37 1,32 1.60 0,47 1.17 X. 5,54 3 ,51 4 ,59,6,48 4,25 4 ,742,26 4 .87 6.50 2,10 3,56 4 .11 1,26 2.16. SD 1,06 1,50 1,20 0,851.31 1.52 0,92 1.41 0.86 1,29 1,37 1.55 0,55 1,19 X. 6.09 3 ,335,12 7.344 .71 5,87 2,16 5.847.52 3 .25 3 ,81 5,431.38 2.92 5,19 1,88. SD 1.04 1.51 1,57 1.20 1,49 1,441,02 1,25 0,91 1,72 1,35 1.52 0.63 1、45 1.77 1,26. X. 5,54 2,55 3 .97 6.14 4 ,84 5.87 2.53 6,837,43 3 ,13 3 ,93 5,56 1.27 2,74 6.44 3 ,17. SD 1,28 1,31 1.58 1,62 1,69 1,69ロ.21 1.23 0,99 1,85 1,31 1,6210,66 1.45 1,28 1.73. こ男子では, 学年の進行に伴う各教科の得点 あって社会, 国語, 算数の順にな っている. このようマ 順位の変動はきわめてわずかである。 また, 2, 3の教科間で得点の接近 したものがあ る に す ぎ. ず, 順位の差と, 得点の差の間に一応, 対応関係があると考えられる. したがって男子の場合は, 各教科に対する興味, 関心の度合を相対的に比較するうえで, 順位を用いることも十分意 味が ある. ことと思われる。 一方, 女子では, 1~3 (4) 位は, 体育, 音楽, 国語 (家庭) が, 4 (5) ~ 7 (8) 位は, 図工, 理科, 算数, 社会が占めている。 しか し, 各教科の順位は学年により激 しく 変動 している。 この原因と しては, 男子に比べ得点の接近 した教科が多いこと, 学年の進行に伴な. って, 得点の変動の激 しい教科が多いこと, 及び, 5, 6年の 家庭科が上位に入るため, それより 下位の全教科の順位をかえること等が考えられる。 5, 6年では1~4位と, 5~8 位の教科の中. で得点が接近 しており, 二つのグルー プにわけて考えることも可能である。 特に, 6年では, 1位 の国語と, 3, 4位の音楽, 家庭科との得 点差は小さい。 したがって, 女子の場 合, 順位で差があ っても, 得点では, ほとんど差のない場合も多く, 順位による相対的な比較の有効性 に 疑 問 が 残 る。. 一 37 一.
(11) . i i ido Uhi i I l 。f HO t Journa t on IC) ver s on(Sec くka y ofEducat. vo ー .・ ・24 NO. Sept,1973. 表6の学級別にみた教科の得 点順位の平均値を, 図1, 2と同様の帯 グラフにすると, 図1, 2 と非常によく似たグラフになる。 表6の値は, 順位を示す数値ではあるが, 得点が接近 した 教科の 間では, 順位の差が1以下になる場合もあり, 教科間の相対的関係をこまかく示すこと が可能とな る, 後で述 べる担任の影響等を検討する際に, この数値は, 有意 義であった。 次に標準偏差よりみられる, 学級による教科の順位のばらつきについて検討 したい。 男子では,. 1位の体育の偏差が特に小さい が, これは極めて多数の学級で, 体育の得点が一番多か ったことを 示 している。 次に, 2位の理科と最下位の音楽の偏差 が小さく, 理科と音楽の順位の学級によるば. らつきが小さいことを示 している。 偏差の大きい 教科は, 社会, 算数, 図工で, これらは, 学級に より順位の変動が激 しいことを示 している。 全体と しては, 学年の進行につれて偏差が大きくなる 傾向 が認められるが, 中学年と高学年の間で増加 が多いことを考えると, 5, 6 年で家庭科が加わ. る為に, 8教科となり, 最下位が, 7位から8位になる為の影響が大きいと思われる. 表3-2の 個人別の偏差と比較すると, 体育, 理科の偏差が小さい点は, 個人別も学級別 も同 じであるが音楽 の場合, 個人差は大きいにもかかわらず, 学級差は小さい。 女子は男子に比べると, 全般的に偏差 が大きく, 学級により, 教科の得点順位がかなりばらつい てい る こと を 示 してい る。 一 方, 表 3 - 2 の 個 人 別 偏 差 を み る と, 男 子 よ り, 特 に 大 き い 傾 向 は,. 認められない。 これは, 図2でみたよ うに, 教科間で得点の接近 している ものが多いこと, 及び, 女子においては, 1, 5な どの極端な得点を示す児童が少なく, 得点の幅 がせまいことからも説明 できる。 男子に比べ, 同一教科内でも, 学年による偏差の変動が大きく, 4学年を通 じ て 共 通 す. る, 一般的特徴を述べることは困難であるが, 図工, 算数の偏差 が大きい点は指摘 して よ い だ ろ う。 5, 6年の音楽の偏差が特に高いことも, 女子の特徴と して挙げうると思う。 平均得点をもちいて, 発達傾向をみる 際に, 全体的に得点の減少 5 . 関心度指数による検討 がみ られ, 特定教科の得点の減少 が, 全体的な得点の減少のわく内にあるか どうか, はっきりしな. い こともあった。 叉, 学級ごとの特徴を知るために教科に順位をつけて, 教科間の相対的な興味, 関心傾向で検討 したが, 特に女子の場合, 先に述 べたように順位が, わずかの得点の差で変化する 場合が多く特に著 しい順位の変動以外は, あまり大きな意味をもたせ られないように思われた。 そ こ で, こ れ らの 問 題 を い く ら か で も 解 決 出 来 な い か と 考 え て, 次 の よ う な デ ー タ 処 理 を 行 な っ. てみた. すなわち, 家庭科を除く7教科す べてに対する全児童の得点の平均値 (以下これを総平均 と呼ぶことにする) を求め, この総平均に対する各教科の平均値の比を求め, 検討 してみた。 表 7 -1に, 全体, 大規模校, 小規模校の各学年, 男女別の総平 均を示 した。 標準偏差も示 してあるが 表7「1 総 平 均. 年 3. 4. 5. 男 X SD X SD X SD X. 全. 女. 大. 男・. 得 点 女. 男. 小. 女. 3 .79 .76 3.80 3.85 3 ,77 3,80 3 1.27 1.22 1.27 1.22 1.23 1.16 3 ,71 .73 3 .72 3.73 3.72 3,82 3 1.20 1.17 1.20 1.17 1.17 1,13 3 ,66 ,71 3 ,59 3 .66 3.59 3.65 3 1.27 1.24 1,28 1.23 1,25 1.04 3,56 3,53 3,56 3 .60 3 .54 3 ,45 1,27 1.12 1.27 1,12 1.12 1.08. 個人別に各教科の標準偏差を求めた際, 男女差 は認められなか ったにもかかわらず, 全教科を. 通しては, 女子の方が偏差が小さく な っ て い る. これは, 先に記 したように, 女子の場合極 端な得点の少ない こと, 各教科の平均得点の差 が小 さ い こ と に よ る もの で あ ろ う。. 表 7-2に, 総平均の学年差の有意差検定の. 結果を示 した。 全体, 大規模校では, 各学年間 の総平均の差は 1%水準で有意であった。 小規. 模校では, 調査対象が少なくて統計的に有意差 の認められないところもあるが, 全体的な傾向 と しては, 大規模校と同 じである。 これは, 先に述 べた平均得点の減少が, 学年の進行とともにみ 6. SD. 「 38 一.
(12) . 北海道教育大学紀要 (第一部C). 第 24 巻 第 1 号. られることが, 全教科をまとめて検討 して も. 表7「2 総平均の学年別有意差. 学年差. 男. 全 」. 女. 男. 大. 男. 女. 小. 確 か め られ る こ と を 示 して い る。. 4「3 5「4. -0 ,11 -0 .05 .08 -0 .13 -0 ,07 ‐0 ,13 ‐0. 6「5. ー0 ,11 -0 ,21 .09 -0 ,11 -0 ,10 -0 .06 -0. 年 3. 大 小全 大小. 4. 5. 全 大 小全 大小. 6. 全. 教移関心度指数‐各 響 評 ×…. われわれは, この値を仮に, 関心度指数と よ うな関心度指数であ 呼ぶことにする この‘ 楽 女. 図 男. 工 女. 体 男. 育 女. 科 女. 音 男. 93 113. 96. 80 111 105 101 122 113. 93 113. 98. 83 107 110 103 122 113. 96. 93 113. 97. 122 113 80 111 105 101 ,. 会 女. 算 男. 数 女. 88 102. 96. 83. 97. 90 101. 89. 85. 93. 88 102. 95. 83. 語 女. た もの で ある.. 規模別o全体関心度指数. 社 男. 国 男. 表7- 鋤こ示 した数 値は次の式で算出され. 女. -0 .03 -0 .08 .08 -0 .03 -0 ,08 -0 .04 -0. 表7 3. 昭和48年9月. 理 男. 家 男. 庭 女. 89 103. 97. 83. 98. 96 113. 95. 78 112 103 100 120 111. 88 103. 93. 80. 96. 98 112. 93. 89 103. 97. 83. 98. 96 113. 95. 78 107 108 104 126 115 78 111◆ 104 100 121 111. 91 108. 95. 82. 99. 95 115 r 95. 77 110 104. 98 121 112. 94 118. 88 110. 88. 71 112 109 100 126 115. 96 121. 98 121 112. 94 119. 89 108. 99. 81. 97. 82. 99. 95 114. 95. 76 110 104. 93 111 103. 92. 91. 93 112. 87. 74 109 103. 96 123 111. 86 109. 94 111. 98. 89. 99. 95 108. 91. 72 103 106. 99 124 115. 84 112. 93 111 103. 92. 92. 94 112. 87. 96 123 111 74 109 104 ・. 86 109. 91 108. 95. らわすと, 平均得点または順位を用いて, 教科間, 男女間, 学年間及 び規模別等の比較検討を した 際に感じられた種々の困難点が克服される。 このような指数に変換すると, 算数における男女差が 非常に小さいこと, 音楽における男女差が最大である等が容易によみとれる。 次に, 発達傾向をみ てみる。 男子の理科, 図工, 体育, 女子の算数, 音楽, 体育等では, 教科間の相対的興味関心が驚 くほ ど変化していないことがわかる。 男子の国語, 音楽, 女子の図工は, 非常にわず か で は あ る が, 学年の進行につれ, 増加または, 減少傾向のあることが明らかに認められ, 女子の国語の増加 が最も著 しいことがわかる。 また, 大規模校で認め られた社会科, 6年男, 女の得点の著 しい増加 も, 3年から5年まで, ま ったく変化がない点と対比させると, 一層興味深いものがある。 6年女. 子の理科の減少 も同様である。 各学級について, 総平均及び関心度指数を求めて, 表7-3に示 した数値と比較す る こ と に よ り, 各学級の特徴を明らかにすること が可能と思われる。 先に, 学級別順位のばらつき が, 女子で特に大きいことをの べた 6 , 担任及び専科制の影響 が, その原因の1つとして, 女子の方が担任教師の影響を受けやすいのではないかと考えた。 その. 点を明らかにし, 男子への影響 もあわせて検討するために, 資料の検討の段階にな って, 各学級担 任が得意とする教科, 及 び専科制をと っているか否か, またと っている場合は, その教科と実施 し 半分であり, 1教科当りの学級数は, ている学年について調査した。 回答の得られた学級は, ほぼ‐ 一学年, 10学級前後にすぎず, 統計的にみるには, 不十分であると思われる。 一応, 得られた資料 について担任が得意とする教科の順位を, 平均得点による順位と比較 して, 担任の影響の有無を調 」 39 一.
(13) . vol ,24 NO .I. lo f H0kka ido Uni i J。uma i i t ver s y of Bducat on (sect on I C). Sept,1973. 表8ー1 担任の影響 (得意な教科について) 学 年. 国 男. 語 女. 社 男. 会 女. 算 男. 数 女. 理 男. 科 女. 音 男. 楽 女. 図 男. 工 女. 体 男. 育 女. 3. 1,08 1.00 0 .94 1 .05 0.94 0 .88 0 .99 1 .98 0 ,01 0 .93 0 .79 0 .83 1.07 0 .86. 4. 0 ,99 0 .94 1.00 1 ,02. 5. 1.08 1.05 1 .02 1 .04 0 .89 0 .99 0 ,88 0,99. 6. 1.06 1.06 0 .96 1 .15 0,77 0 .82 0.95 0 .95 1 .00 1.22 0 ,92 0 .88 1,10 1 .02. 家 男. 庭 女. 0 .89 1 .01 1.02 0,95 0 .84 1.07 1 .27 0 .51. 専科制の学級. 0.87 0 ,82 1,02 0 ,74. 5. 1,53 1 .15 1.00 1.02 1.03 0 .96. 1.06 1,12. 6. 1.15 1 ,00 1.02 0 .93 1 .17 1 .06. 1.15 1 .04. べてみたが, 一定の傾向は認められなか った そこで, 各教科について, その教科を担任が得意と . する学級のみを選び出 し, その教科の順位について平均を求め, それと表6に示 した, 約150学級 についての順位の平均と の比を求めて検討 してみた。. 表8-1に, 得られた数値を示 した. 3-4年では専科制をと っている学級も合わ せ て 集 計 し た. 5・6年では, 専科制をと っている学級が多いので別にわけて計算 した. 順位の 比 で あ る の で, 順位が上ると表中の数値は1より小さくなる. 表8-1でみても, 担任教師の影響は予想外に 小さく, わずかに算数, 図工等に影 響が認められるだけである. 専科制をと っている教科で, 順位 の上昇は, 6年女子の音楽に認められるのみで あった。. その後, 調査協力校の先生から, 担任が不得意な教科の影響の方が強いようだとの指摘もあり, 再度, 担任が不得意とする教科, 及びその前学年から持ち上 ったか否かを調査 した. 回答は前回よ り少なく, 各学年,.約50学級であった。 また, 不得意とする教科は, 音楽, 図工に集中し, それら. が専科で行なわれている学校が多いという事情もあって, 担任の影響を検討出来た学級は, 更に少 なくな った。 表8-2に, 表8-1と同様の計算を した数値を示 した, 担任が不得意である教科の 順位が下が れば, 影響があるとすると, 表8-2で, 1より大きい数値の教科に影響 が 認 め ら れ 表8一2 担任の影響 (不得意な教科について) 鼎. 年. 国 女. 語 男. 社 男. 会 女. 算 男. 数 女. 理 男. 科 女. 音 男. 楽 女. 図 男. 工 女. 体 男. 育 女. 3. 1,06 0 ,94 0 .84 0 .86. 0 .98 1.07 1.02 1.31 0 ,81 0 .83. 4. 0 .99 1.34 0.89 1 ,00. 0 .97 0 ,92 1.00 1,05 0 ,90 1 .22 0 .95 0 ,97. 5. 1.08 1.01. 6. 1.15 0 ,98 0 .91 0 .89. 0 .97 0 .98 1,02 0 .95. 家 男. 庭 女. 0 ,96 1,17. 0 .91 0 .04 0 ,66 .10 1 .28 2 .93 1,00 1.02 1. ることになる。 1よりかなり大きい数値も, 2・3認められるが, 大部分は, 1に非常に近い値で あり, 影響があるといえる結果にはならなか った. 調査時期が一学期の終り頃で担任が持ち上がり. でない場合, 影響を受けるには期間が短かすぎるということも考えられるが, 6年生では, 90%近 く が持ち上が りであ ったにもかかわ らず, 持ち上がりの学級が, 20%程度の3年生と比べ, 有意の 差は認められないことを考えると, 期間もあまり大きな問題にならないと思われる.. いずれにしても, 寄せられた回答数も少なく, これらの結果から, 一つの結論を導き出すことは 困難であり, 今後更に検討を加えたいと考えている. 全体の順位でみると下位の教科でも, 極端に高い順位を示す学級があり, それらの学級担任に,. その原因について, 思い当ることの回答を依頼 した。 得られた回答は少ないが, 1 それらを要約する.
(14) . 第 24 巻 第 1 号. 北海道教育大学紀要(第一部C). 昭和48年9月. と次のようになる 1 ) 担任は, その教科に堪能 で 力を入れている , 。 2) 担任も不得手なの で, 他の先生の指導を受け ていねいに授業している , 。 3) 調査の時期に 実験や実習な ど全員が参加して楽 しくやれる 授業をしていた。 , 4) OHP等の教育器機の利用が多い教科である 。 5). 特 に思 い あた る こと がな い 。. これま での分析結果と, これら現場の先生か らの指摘とを 考え合わせると 児童の教科に関す る , 興味, 関心に及ぼす担任教師の影響は 非常に複雑 であり 教師と児童の相互関係の面から , , , 更に つき込んだ検討が必要であることを痛感させられた この点は今後の検討課題と したいと考えて い 。 る。. 7 . 調査時期の影響 1) 両調査 時期における関心度傾向の比較. 調査時期 のところです でに述 べたように, 興 味調査を7月 (1学期末) に行な ったが この調査時期が児童の標準的な興味。 関心傾向を求める , のに適切であったかどうかを検討するため P Q R3校について本調査の他に学年末( 3学期 末) , , , に同 じ方法で調査を再実施した この再調査にはまた 同一学校 学級 。 , , , 児童についてその興 味の 変動を追跡 しようという試 みも含まれている 。 こ の 3校の本調査 時 (1学期 末) の各教科 での関心度の平均値は, 73校平均の値よ り も や や 低 く, 3学期の調査結果との比 較に不便である そこで 前述の関心度指数を求 めて表9-1に示し . , たり こ の表 を, 表 7 - 8 と 比 べ る こと に よ て この 3 校 を 通 した 関 心 度 特 の 徴 が 得 られ る。 つ ま っ ,. 学 子 年 3. 学 期. 5. 6. P, Q, R. 校 交全関心度指数. 国 語 男 女. 社 会 男 女. 算 数 男 女. I. 117110. 86 102. 88 75. 97 93 111 101. 79108 111 102 127 120. 皿. 187177. 91 103. 90 78 106 102 115 98. 78 109 103 98 120 110. 176 146. 91 102. 98 75. 95 94 115 98. 77 112 102104 122 115. 170 137. 90 105. 93 74. 97 97 116 98. 79113 105101 121 113. I. 192165. 92117. 96 80 100 89 119 96. 74112. 99 98 119109. 92 124. 皿. 189168. 92113. 98 82. 98 89 115 87. 75 115 104 101 118 113. 85 116. I. 119 196. 90112. 97 94 101 89 111 86. 82 110 100 96 118 111. 88 114. 皿. 173 170. 91113. 99 94. 83 112 100 100 119 109. 76 113. 1 4. 表9 」 I. 児童数. 一 皿. 男. 女. 1……1学期末 (7月) 調査. 理 科 男 女. 獅81難. 85. 音 楽 男 女. 図 工 男 女. 体 育 男 女. 家 庭 男 女. m……3学期末 (2月調査). りこの3校 で, 本調査 時の関心度 の特徴と して 3o 6年女子の社会 5・6年女子の算数が やや , , 低く, 6年男子の音楽のやや高いことが示さ れる この特徴は再調査時 (3学期末) においてもそ 。 のまま認められる。 これらの特 徴的な指数も含めて 1学期と3学期とで指数の差のみられる教科 , は殆 どない。 5年女子の理科, 3年男子の図工, 体育 3年女子の体育 5年男女の家庭でやや減 , , 少がみられるが, 次学年の指数からみて当然予想さ れる結果であろう ただ 不連続的と言える程 。 , 度にやや変 化しているのは3年男女の算数だけである この結果から 調査時期については特に 問 。 , 題がないと言いうるであろう。 表9-1では各調査ごとに集計可能な全学級についてまとめており 両調査で5年生を除いては , 「 41 」.
(15) . Sept . ,1973. i i ー t on IC) id。 Univer t l d s on(Sec l。f 日0 journa く a y of Educat. vol .・ ・24 NO. て 学級数は一致 していない。 図3に示 した関心度の平均は, 2回の調査に共通する学級のみについ. 月共通学級) 図3 P、Q、R3校教科別平均(両其 算. 音. 社. 5. 4も . 3. -. 体. 国. 国. ; (男子) 31 1. 一. ヌ去弾. 体. . 牌. 図. 社. 5. 体. 音. 体. 罰. GI F(男子). 音. 算. 5 図社. ! 4 ’ っ 、. 家. 5年(男子). 4年(女子). . 47 3. ; ]. 体. 国. 3年(女子) 音. 算,. ?本. 国. . 昇. 巽 3. 体. 4年(男子). . 社輩. ′. 音. 算. 図社 L÷4. 社5 4 ‐一 3 」ギ. 4. ‐ 図社. 音. 算. 音. 4. 国. 体. ’. 5年(女子). 6年(女子). -一--3学期末 一一一1学期末 -. のものである。 この図からも, 調査時期が関心度の傾向にあまり 影響を与えないこと が 認 め ら れ る. もう一面で, この図での両平均値の差は, 共通学級につい てのものであるに拘わ らず全学級で の差よりも大きい. この違いは有意なものでないに しても, 一応この種の調 査で, 対象児童数は充 分注意しなければならない要因であることを示 しているようである。 3校を合計して得た 教科の関心度指 数には, 2回の調査結果 2 ) 学級別 の関心度の変 化. ‐枝の各学級に ついて, 両調査に に大きな 差はない が, 個々の学級ではかなりの変動 がみ られる. R 算数 ば おいて の関 も度指数を求め表 9-2に示 した。 この表か ら例え , 関心度 が3年a学級男子の 少するこ で増加し, 図工で減少すること, 同学級の女子では理科, 音楽で増加し, 国語, 図工で減 学級単 とがわかる. 他の学級に おいても, それぞれに特徴的な関心度の変化がみられる. つまり, 位でみた場合には, その学級 ごとに生じてくる多様な因子の綜合として, 興味関心傾向の時日の経 過による変動 がみられる。 P校か ら学年 ごとに1学級を選 び, 2回の調 査のどちら 3 ) 個々の児童の関 心度の変化 3) べ にも出席 した児童について, それ ぞれの教科の両 調査間の関心 度の相関を調 た (表9- 心度 が, かな この結果 から, 学級により, 教科によっては, その学級を構 成する個々の 児童の関 原因 り大きく変化した場合のあることが示される。 この大きな変化がみられた場合についてのその が ま の追求は, 学習への動機 づけに何等かの手がかりを与えてく れるのではないかと期待される , だ充分な分析はできていない。 の 調 査結 果 か , 3 校 に つい て の 前 後 2 回 す で に 1), 2), 3) を 通 して 述 べ た よ う に, P, Q, R ‐. よ て各 ら次のこと が言えよう. すなわち, 個々の児童や一つ一つの学級につい ては, その時期に っ して 教科に対 しての関心度の傾向に相 違がみ られ, その時, その時の個人や学級の特徴をつくり出 どみ いは殆 いる が, 全体を通しての平均得点からみた場合には, 調査時期による関心度の傾向の違 」4 2一.
(16) . 第 24 巻 第 1 号. 北海道教育大学紀要(第一部C) 表9 語 女. 会 女. 算 男. 72 108. 80. 63. 83. 99. 71. I. 76 100. 皿. 95. 1. 82 101 122 101. 86. 97 134 114 124 116. 71. 99. 96 121 111. 81 111 121 103 123 108. 84. 63. 90. 85 121 103. 78 110 121 113 128 126. 90. 79. 90. 95 119 102. 72 105 114 105 119 114. 87 100 110. 81 100. 90 110 106. 81. l n. 80. 99. 90. 82 122. 92 117 103. 75 111. I. 86. 94. 99. 96. 91. 96 111 108. 86 106 107 104 120. 98. 皿. 81. 99. 95. 90. 92 101 113. 87 120 109. 97 125. 99. 工. 87 112 118 114. 皿. 3 b. b. a 5 b. a 6 b. 99. 理 男. 科 女. 楽 女. a. 4. 数 女. 音 男. 1. a. 2 R校学級別関心度指数. 社 男. 学年 学級学期 国 男. 昭和48年9月. 94. 98. 工 女. 図 男. 体 男. 育 女. 家 男. 庭 女. 88 102 125 124 99 133 114. 85. 87. 79 130 101. 87. 87. 99. 91. 95 116. 84 120. 90 117. 96. 88 109 121. 88 105. 皿 lol 121 109. 99. 83. 75 114. I. 97 107. 95. 83. 92. 90 116 105. 81 111 103 100 116 105. 84 107. 皿. 90 111. 96. 83. 95. 92 115. 94. 80 113 107 100 115 108. 96 111. I. 95 107. 90. 86. 95. 89 121. 96. 73 107 104. 73. 皿. 90 108. 93. 84. 92. 86 115. 80. 76 111 106 105 128 124. 80 118. I. 93 112. 99. 81. 89. 91 113. 84. 68. 99 109 106 130 127. 85 111. 皿. 91 1121 98. 91. 72. 77 120. 86. 84 109 110 105 127 119. 97 116. 79. 96 121 119. 93. 表9ー3 P校における両調査の相関. 性別 学年1国 男. 子. 会 算. 数1理. 科. 音. 楽. 図. 工. 体. 育. 家. 庭. 児童数. 3. 0 ,211r. o .231. 0 .6961. 0 .832. 0 ,422. 0 ,302. 0 ,602. 18. 4. 0 ,793. 0,711. 0 ,4781. 0 .550. 0 .684. 0 39 ,7. 0.848. 16. 5. 0 ,413. 0 .279. 0 .822. 0.685. 0 .576. 0 ,613. 0 .754. 0,369. 20. 6. 0 3 6 .象. 0,757. 0 ,320. 0 .331. 0,588. 0 ,568. 0,704. 0.510. 18. 0 ,116. ‘ 1 0 3 ,1. 0 .627. 0.559. 0 .310. 0 ,775. 0 .211. 16. 4. 0 ,058. 0,104. 0 ,395. 0,430. 0 ,391. 0 .846. 0 ,752. 17. 5. 0 .510. 0 ,621. -0 ,133. 0 .610. 0 ,684. 0 .400. 0 .811. -0,089. 22. 6. 0 .634. 0 .8091. 0 .654. 0,609. 0 .688. 0.790. 0 .131. 19. 女. 子. 語1社. 0 .4511. られ な い こ と で あ る。. 8 . 理科についての関心度の特徴 1) 理科についての児童の関心傾向. 男子で理科は体育に次い で各学年を通 して高い関心が. 持たれ, 女子ではそれが割に低く, 特に5年から6年にかけて急激な関心度の低下のみられること は前に述 べた。 表3-1にみるように, 女子の理科への関心度の発達的変 化は5年まではあまり大きくないが, 3」 「4.
(17) . sept . ,1973. i i f Bducat i ーof H0kkai do Uni t ty o on IC) burna on (Sec r s ve. vo l .・ .24 NO. 6年で著しく低くなる. 表9-1に示 した関心度指数からは, 女子での理科に対する興味の大幅な 低下は5年生の間に相 当進むのではないかと推測 される. 1, 3両学期末に 調査を行なった3校の5, 6年の各学級のうち, 両調査に共通する学級につい て, どちらの調査にも出席 した女子児童だけの理科についてのまとめを表1鋤こ示した. 平均値の比 較では, 例えばQ校5年a学級で2 .00に上るが, 他教科もそれ以 上の上昇を示 .77から学年末には3 表10 高学年女子の理科関心度の期別比較. 学年1学校 学級 児童数. P. 5. Q. R. P. 6. Q. R. 1 X. 関心度. SD. 指 数. m SD. ×. 関心度 指 数. ・ 1. a. 21. 3.33. 0.57. 95. 3.48. 0 .66. 97. 0.469. b. 19. 3,32. 0 ,86. 95. 3.16. 1.09. 92. 0.563. C. 22. 3.68. 1 .06. 100. 3.23. 0 .85. 86. 0 .610. a. 17. 2 .77. 0 ,54. 95. 3.00. 0,69. 79. 0 ,466. b. 13. 2 .39. 0 .83. 77. 2,92. 0 .47. 86. 0 ,268. c. 15. 2 ,60. 0.71. 90. 2,27. 0 .85. 69. ー0 ,155. a. 12. 3.50. 0.86. 100. 2,75. 0 .72. 78. 0 .067. b. 12. . 4 ,08. 0,64. 105. 3,50. 0.96. 92. 0 .068. a. 19. 3,37. 0 .99. 96. 3,42. 0 .75. 93. 0 .289. b. 20. 2 ,50. 0 .74. 76. 2,90. 0,77. 86. 0 .702. c. 16. 2 .44. 0 ,86. 74. 2.81. 0.63. 85. 0 ,490. d. 19. 3.37. 1 ,09. 90. 3.32. 1.17. 93. 0 ,654. a. 16. 2 .50. 0 .79. 72. 2.38. 0 .99. 69. 0 .238. b. 15. 3,60. 0,62. 92. 3.27. 0.68. 87. 0 .254. C. 18. 3.44. 0,60. 90. 3.44. 1.12. 9 3. 0 .786. a. 15. 3,67. 0,93. 96. 2,67. 0,58. 80. 0 .002. b. 16. 3.06. 0 .75. 82. 3.06. 0.83. 86. 0 .294. .. し, この学級女子の教科に対する関心度順位で理科は6位から最下位に落ちる. その点を明らかに 数を附記した. この指数か ら, 女子では5年生において理科への関心度の低下 するために関心度指, する学級の多いことが示される。 また, 5, 6年女子で両調査間の相関 が相当に低い学級が多くみ られるのは, この時期におい て個人 ごとの理科への関心には一定 した傾向に乏しいことを示 してい ると解される. 高学年において 女子で理科の順 2 ) 理科に対する 女子の関心の高い学級についての 分析. 位の高い学級の分析は, 理科学習への興味を高める方策を得るために有効であろうと考え, 該当学 級の担任に, その原因について思い当ること の回答を依頼 した。 現在まで得られた回答数は極めて. 少なく, 充分な検討はできていない が, 次のように要約できる. 実験, 実習, 観察を子供達一人一人が直接 行ない得るよ うに, きめ細かく配慮すること つまり, 理科の得意な先生は, 各授業時の実験や, 継続観察 (栽培, 飼育) で子 どもに成功感を 持たせるために, 子 ども達の目のと どかない点での配慮や準備に努力 している. また, 理科が得意. 「 44 一.
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