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ユーモア表出がソーシャルサポート及び表出者の精神的健康に与える影響 : ユーモアの形態に着目して

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ユ ー モ ア 表 出 が ソ ー シ ャ ル サ ポ ー ト 及 び

表 出 者 の 精 神 的 健 康 に 与 え る 影 響

- ユ ー モ ア の 形 態 に 着 目 し て -

Effects of humor on mental health and social support

-Focusing on the type of humor-

Miharu WATANABE

1 )

Yoko INAHATA

1 )

Kanae SEO

2 )

Motohiro SAKAI

3 )

1 )徳 島 大 学 大 学 院 総 合 科 学 教 育 部

2 )愛 媛 大 学 大 学 院 医 学 系 研 究 科 精 神 神 経 科 学 講 座

3 )徳 島 大 学 大 学 院 ソ シ オ ・ ア ー ツ ・ ア ン ド ・ サ イ エ ン ス 研 究 部

Abstract

The purpose of this research was to examine the effect of humor on mental health and social support, focusing on the type of humor. The result of this study indicated that there was a significant difference between men and women only in offensive humor expression. Moreover, the high social support group indicated higher humor expression of all the forms than the low social support group. This result suggests that humor expression of all forms are useful to obtain social support. The low social support group had higher uneasiness and lower well-being than the high social support group. Therefore, social support is useful to promote the both of positive and negative mental health.

It was indicated that three kinds of humor expressions affect social support in path analysis. Furthermore, social support affects happiness and uneasiness. In this research, it was shown that the influence process of humor on mental health was different according to the form of humor expression.

Key words: humor, social support, mental health 1)徳島大学大学院総合科学教育部 2)愛媛大学大学院医学系研究科精神神経科学講座 3)徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部 1

ユ ー モ ア 表 出 が ソ ー シ ャ ル サ ポ ー ト 及 び

表 出 者 の 精 神 的 健 康 に 与 え る 影 響

- ユ ー モ ア の 形 態 に 着 目 し て -

Effects of humor on mental health and social support

-Focusing on the type of humor-

Miharu WATANABE

1 )

Yoko INAHATA

1 )

Kanae SEO

2 )

Motohiro SAKAI

3 )

1 )徳 島 大 学 大 学 院 総 合 科 学 教 育 部

2 )愛 媛 大 学 大 学 院 医 学 系 研 究 科 精 神 神 経 科 学 講 座

3 )徳 島 大 学 大 学 院 ソ シ オ ・ ア ー ツ ・ ア ン ド ・ サ イ エ ン ス 研 究 部

Abstract

The purpose of this research was to examine the effect of humor on mental health and social support, focusing on the type of humor. The result of this study indicated that there was a significant difference between men and women only in offensive humor expression. Moreover, the high social support group indicated higher humor expression of all the forms than the low social support group. This result suggests that humor expression of all forms are useful to obtain social support. The low social support group had higher uneasiness and lower well-being than the high social support group. Therefore, social support is useful to promote the both of positive and negative mental health.

It was indicated that three kinds of humor expressions affect social support in path analysis. Furthermore, social support affects happiness and uneasiness. In this research, it was shown that the influence process of humor on mental health was different according to the form of humor expression.

Key words: humor, social support, mental health

渡部美晴

1)

 稲畑陽子

1)

 妹尾香苗

2)

 境 泉洋

3)

49

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2 問題と目的 ユーモアは健康に良いものであると いう考えは,メディアや日常生活を通 して一般的な知識として受け入れられ てきている.臨床場面における事例研 究でも,ユーモアが患者の辛さを和ら げ,治療に臨む気持ちを引き出す癒し としての効果をもたらすとされている (上田,2009).また,伊丹(2000)は, 日本で開発された森田療法を心理学的 ベースとして,ユーモアを用いた生き がい療法(Meaningful Life Therapy)と 称する,がんの心身医学的治療法を開 発し,臨床場面への応用を行っている. 実証的な研究としてはユーモアと抑う つとの関係に着目した研究が増加して いる(朝野ら,2003; 細田・三浦,2012). ユーモアとは非常に多様な意味をも つ 概 念 で あ る が , 本 研 究 で は 塚 脇 ら (2011a)に従い,面白さや可笑しさを生 起させる刺激を表す概念を「ユーモア」 として用い,他者や自己を面白がらせ たり可笑しがらせたりするために,ユ ーモアを使用する言動を「ユーモア表 出」と定義する. 近年では,これまで十分な説明がな されてこなかった,ユーモアがストレ スを緩和する過程に焦点が当てられて きている.Martin(2001)は,①笑うこ とによって免疫系や内分泌系に影響を 与えストレスを低減するという生理的 過程,②自己の直面した重大な問題に 対してユーモアを用いる事によってそ の程度を小さく再評価してストレスを 低減する認知的過程,③社会の中での 対人関係などにユーモアを用いてスト レスを低減する社会的過程に大別して いる.中でも,Ziv(1984)がユーモアは 対人関係の中から花開くと述べている 通り,ユーモアが対人関係においてど のような効果を持つかを明らかにする ことは重要であるとされている.しか し,ユーモアが社会的関係に与える影 響 に つ い て 扱 っ た 研 究 は 少 な く( 葉 山・桜井,2005),さらなる研究が望ま れている. また,ユーモア感情を生起させるた めの表現には個人差が認められる.塚 脇ら(2009a)は,使用されるユーモアの 形態から,ユーモア表出が 3 つに類型 化されることを示している.皮肉やか らかいといった攻撃的な形態のユーモ アを使用する攻撃的ユーモア表出,自 己の失敗談や未熟さに関する笑い話と いった自虐的ユーモア表出,駄洒落や 言葉遊びといった遊戯的な形態のユー モアを使用する遊戯的ユーモア表出で ある.塚脇ら(2011a)の研究において, 遊戯的ユーモア表出と自虐的ユーモア 表出は周囲からのソーシャルサポート を誘発することを通して,不安を低減 することが示されている.一方で,攻 撃的ユーモア表出は,ソーシャルサポ ートを阻害することを通して,不安を 高めることが示されている.つまり, ユーモア表出の形態によって,ソーシ ャルサポートや精神的健康に与える影 響も異なると考えられる. さらに,ユーモアが精神的健康に与 える影響には 2 つの側面があると考え られている.抑うつ,不安などのスト レス状態と,主観的な良好さや生活の 質である.精神的に健康であるために は前者のネガティブな精神的健康の低

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3 減と後者のポジティブな精神的健康の 向上が必要であり,個人の精神的健康 状態を測定するためには,この両側面 を 考 慮 に 入 れ る 必 要 が あ る( 加 藤 , 2001). しかし,ユーモアの形態に注目した ユーモア表出と精神的健康に関する研 究では,主に抑うつや不安といったネ ガティブ側面に焦点が当てられている. 上野(1992)によると,駄洒落や言葉遊 びなどのユーモアは陽気な気分や雰囲 気を醸し出すとされているが,表出者 自身のポジティブな精神的健康につい ては扱われていない.そこで,本研究 では精神的健康のポジティブな側面の 指標として,主観的幸福感を用いる. 主 観 的 幸 福 感 と は ,QOL(Quality of Life)研究の発展の中で生まれてきたも ので,QOL の主観的あるいは心理的側 面といえる(石井,1997).具体的には, 感情,家族,仕事など特定の領域に対 する満足や人生全般に対する満足を含 む広範な概念とされ,さらに主観的幸 福感はある程度時間的安定性と,状況 に 対 す る 一 貫 性 を 持 つ と さ れ て い る (伊藤ら,2003).よって,長期間にわ たる大学生活を送り,生活スタイルも 様々である大学生を対象とした調査に おいて妥当な変数であると考えられる. 本研究では,塚脇ら(2009a)によって 作成されたユーモア表出尺度を用いて, ユーモア表出がソーシャルサポートを 媒介して,精神的健康のネガティブ, ポジティブ両側面に与える影響につい てユーモアの形態に着目して検討する. また,上野(2003)によると,男性は 女性よりも異性を笑わせたいという意 識が強く,「笑わせなければならない」 という意識を持っていることが報告さ れている.しかし,ユーモアと性差に 関 す る 研 究 は あ ま り 行 わ れ て い な い (谷・大坊,2008).そこで,本研究で は,ユーモアの特徴について検討する 際に,表出者の性差にも焦点を当てる こととする. 【仮説】 ① ユーモア表出は男性の方が女性に 比べて多く用いる. ② 攻撃的ユーモア表出をする人は,し ない人に比べて,ソーシャルサポー トが少ない. ③ 自虐的ユーモア表出をする人は,し ない人に比べて,ソーシャルサポー トが多い. ④ 遊戯的ユーモア表出をする人は,し ない人に比べて,ソーシャルサポー トが多い. ⑤ ユーモア表出は,ソーシャルサポー トを媒介して,精神的健康に影響を 与えている. 【方法】 1. 調査対象者 A 県内の大学生 266 名の内,記入 に不備のあったものを除く,249 名 (男性 99 名,女性 150 名).平均年齢 は,19.39 歳(SD=0.97)であった.欠損 値については,尺度の 10%未満のも のは項目の最頻値を代入し,10%以上 のものは解析から除外した. 2. 調査手続き 講義時間中に質問紙を配布・回収し た.調査時期は 2012 年 11 月.質問 50 − 51−

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8 を明らかにしている.塚脇(2011a)はこ のようなユーモア表出は,周囲に対し て好印象を与え関係性を円滑にするこ とを通して,ソーシャルサポートを誘 発すると述べている.本研究において もこれを支持する結果となった. また,Ziv(1984)は自嘲的ユーモア(自 分自身や自分の所属する集団をからか うユーモアで,自虐的ユーモアと同義) の機能として,自分の弱点をさらけ出 した人を,助けて勇気づけたいという 気持ちを起こさせることも十分考えら れると述べている.さらに,誰もが持 つ弱点をあえて持ち出して,それを笑 う人に接すると,聞き手の中には同一 視によって,その人に対する共感,評 価,そして愛情さえもが生じるとも述 べている. つまり,自虐的ユーモア表出をする 人は,他者を励ましたり,勇気づけた りすることを動機として使用すること が多いと考えられる.また,そのよう な動機に基づいていなくても,自分の 弱点をさらけ出すことで,他人の同情 や共感を得ることができるため,ソー シャルサポートを得る機会が増えるの だと考えられる.また,謙遜や自己卑 下呈示が望ましいとされる日本的な文 化的背景も関連しているのではないか と考えられる.これらの結果を受けて, 仮説3 は支持されたといえる. 遊戯的ユーモアにおいても,遊戯的 ユーモア表出低群高群で,ソーシャル サポートの平均点を比較したところ, 遊戯的ユーモア表出低群よりも高群の 方がソーシャルサポートを多く受けて いることが分かった.塚脇(2009a)にお いて,遊戯的ユーモア表出を行う人の 特性として愛他性が示されており,愛 他的な性向の者は思いやりや善意に基 づき,周囲の気分や雰囲気を良好にす るために遊戯的なユーモアを表出する と考えられている.Ziv(1984)は誰でも 人を笑わせるときには,人から好かれ ていると感じるものだし,また,自分 を喜ばせてくれる人を愛するものであ ると述べている.思いやりがあったり, 場の雰囲気を和ませてくれたりする存 在は,他者から慕われるため,遊戯的 ユーモア表出をする人はソーシャルサ ポートを多く受けると考えられる.よ って,仮説 4 は支持された. 3.ユーモア表出と精神的健康の因果 モデル ユーモア表出と表出者自身の精神的 健康との関係における因果モデルの検 討を行った結果,自虐的ユーモア表出 は,周囲からのソーシャルサポートを 誘発することを通して,主観的幸福感 を高めることが分かった.また,自虐 的ユーモア表出は精神的健康に対して, 直接的なパスを引くことはできなかっ たことから,自己の失敗談や未熟さと いった笑い話は,ソーシャルサポート を受けることで初めて精神的健康にポ ジティブな影響をもたらす可能性があ ると考えられる.自虐的ユーモア表出 には自己の失敗談や未熟話といったも のが含まれる.吉田・浦・黒川(2004) によると,自己卑下呈示に対する否定 反応(すなわち好評価反応)が呈示者 の自己評価をポジティブに変化させる ことを示している.また,村本・山口

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9 (2003)は,他者からの自尊心サポー トの予期があるからこそ,自己卑下傾 向を示しつつも自尊心を傷つけずにい られるのかもしれないと述べている. これらのことから,自虐的ユーモア表 出をする際,それをユーモアととらえ て笑ってくれる存在,自虐ととらえて フォローしてくれる存在など,肯定的 なフィードバックが予想できる状況に あってこそ,表出者自身の精神的健康 にポジティブな影響を及ぼすと考えら れる.つまり,自虐的ユーモア表出が 精神的健康にポジティブな影響を及ぼ すには,ソーシャルサポートが不可欠 であると考えられる. 遊 戯 的 ユ ー モ ア 表 出 は ソ ー シ ャ ル サ ポートを媒介せず,主観的幸福感に影 響を与えていることが分かった.塚脇 ら(2011a)によると,遊戯的ユーモア表 出をすることで,ユーモア感情(面白さ や 可 笑 し さ な ど の 感 情)が喚起するこ とが明らかにされている.ユーモア感 情は基本的にはポジティブ感情である ため(Ziv,1984),直接的に主観的幸福 感を高めるものと考えられる.そして, 駄洒落や言葉遊びを使用すると,ソー シャルサポートの有無に関わらず,主 観的幸福感を高めることができ,その 結果不安も下がるという効果があると 考えられる. 攻撃的ユーモア表出に関しては,ソ ーシャルサポート,精神的健康に対し ての影響はみられなかった.しかし, 攻撃的ユーモア表出,自虐的ユーモア 表出,遊戯的ユーモア表出には相関が み ら れ た . こ の 結 果 は , 塚 脇(2009a) と矛盾している.ただし,上野(1992) のユーモア表出の分類に基づいた研究 では,攻撃的ユーモア志向,遊戯的ユ ーモア志向,支援的ユーモア志向との 間 に 有 意 な 相 関 が 示 さ れ て い る( 本 田・関,2006).また,上野 (2003)に よると,「ユーモアを好む場合,種類を 問わず様々なユーモアに対して興味を 持ちやすい傾向があり,また,遊戯的 な笑いやユーモアを好む場合,人を支 えたり,助けたりする支援的な笑いや ユーモアも好みやすい傾向がある」と されている.さらに,塚脇(2011b)はユ ーモア表出の類型ごとにみた動機の構 造を明らかにしている.全てのユーモ ア表出において示された動機は,他者 の印象を操作するための“印象操作動 機”と,他者を支援するための“他者 支援動機”であった.このことからも, 各ユーモアに相関がみられたのは,共 通の動機が存在していたためであると 考えられる. また,ユーモア表出から影響を受け たソーシャルサポートは,不安に直接 的な影響は与えておらず,幸福感を媒 介していることが分かった.先述した とおり,ユーモア感情は基本的にはポ ジティブな感情であるとされているた め,ポジティブな指標である主観的幸 福感を媒介したと考えられる.本研究 において,先行研究では明らかにされ ていなかった,ユーモア表出が精神的 健康のポジティブな側面へ及ぼす影響 過程が示された. 【今後の展望と課題】 本研究ではユーモア表出が精神的健 康に与える影響過程として,社会の中 56 − 57−

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10 での対人関係などにユーモアを用いて ストレスを低減する社会的過程を想定 し,その指標としてソーシャルサポー トを使用した.ソーシャルサポートの 内容には様々な分類の仕方があるが, 一般的にその種類は二つに分類される. 一つはストレスの解決に直接役立つよ うな資源の提供や,その資源について の情報を与えるといった「道具的サポ ート」,もう一つはストレスに苦しむ人 の情緒や自尊心,自己評価を高めるよ う働きかける形のサポートである「社 会情緒的サポート」である(浦光,1992). このことから今後は,ソーシャルサポ ートの内容にも着目し,ユーモアがど のようなサポートを得るのに適してい るか等を詳細に明らかにしていくこと で,ユーモアの効果をより明確にでき ると考えられる.また,ソーシャルサ ポート以外にも,対人関係満足度や対 人信頼度といった指標でも研究を行い, ユーモアのストレス低減過程を幅広く 明らかにしていく必要がある. また,本研究は塚脇ら(2009a)が作成 した尺度を用いて,ユーモア表出で使 用されるユーモアの形態と精神的健康 との関係を検討したものであり,ユー モア表出の動機と精神的健康との関係 に つ い て は 扱 っ て い な い . 塚 脇 ら (2009b)によって,ユーモアの動機は多 面的であり,他者との関係性を構築す るための“関係構築動機”,他者への不 満 や 苛 立 ち を 伝 達 や 発 散 す る た め の “不満伝達動機”,他者を励ましたり勇 気付けたりするための“他者支援動機”, 他者に対する自己の印象を操作するた めの“印象操作動機”,自己を励ました り元気づけたりするための“自己支援 動機”という 5 つが存在することが明 らかにされている.そこで,今後の研 究ではユーモア表出の動機も含めた研 究を行う必要がある.今回の研究にお いても,攻撃的ユーモア表出高群が低 群に比べてソーシャルサポートを多く 得ており,これも,表出の動機が関連 していると考えられた.つまり,塚脇 (2009b)で指摘されているように,ユー モアの形態とユーモア表出の動機は相 互に関連し合いながら表出者の精神的 健康に影響を及ぼしている可能性があ り,ユーモア表出の形態と,ユーモア 表出の動機を組み合わせて捉える必要 があると考えられる. 【引用文献】 朝野 聡・物部博文・中山勝廣・松波 慎介・鎌田英爾(2003).ユーモア に対する態度と精神的健康の関連 性 工学院大学共通課程研究論叢, 40,67-76. 葉山大地・桜井茂男(2005).ユーモア のストレス緩和効果に関する研究 の動向 筑波大学心理学研究,30, 87-97. 葉山大地・桜井茂男(2008).過激な冗 談の親和的意図が伝わるという期 待の形成プロセスの検討 教育心 理学研究,56,523-533. 本田 圭・関 友作(2006).ユーモア に対する態度と対人意識に影響す る要因の検討 茨城大学教育学部 紀要(教育科学),55,387-393. 細田幸子・三浦正江(2012).大学生に おけるユーモアコーピングと精神

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(受付日年月1日) (受理日年月日)

参照

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