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真空ガラス「スペーシアクール」

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Academic year: 2021

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Architectural Glass Strategic Business Unit,Downstream Operations Div. Nippon Sheet Glass Co.,Ltd.

Kenji Mori

Vacuum Insulating Glass “SPACIA Cool”

健 次

日本板硝子㈱ 建築ガラス事業部門機能硝子部

真空ガラス「スペーシアクール」

新製品・新技術紹介

〒299―0107 千葉県市原市姉崎海岸6 TEL 0436―61―5926 FAX 0436―62―6772 E―mail : kenji.mori@nsg.com 図1 スペーシアクールの構造 52

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0 50 100 150 200 250 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 ᬮ෭ᡣ㈇Ⲵ [M J/ (m 2 ᖺ )] ❆ࡢ᪥ᑕྲྀᚓ⋡ gw(-) I ᆅᇦ㸸ᮐᖠ㸪Uw=1.90㸪୺᪉఩㸸༡ ᬮᡣ㈇Ⲵ ෭ᡣ㈇Ⲵ ᬮ෭ᡣ㈇Ⲵ 0 50 100 150 200 250 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 ᬮ෭ᡣ㈇Ⲵ [M J/ (m 2 ᖺ )] ❆ࡢ᪥ᑕྲྀᚓ⋡ gw(-) V ᆅᇦ㸸㮵ඣᓥ㸪Uw=2.33㸪୺᪉఩㸸༡ ᬮᡣ㈇Ⲵ ෭ᡣ㈇Ⲵ ᬮ෭ᡣ㈇Ⲵ から0.1程度にまで下げたガラスのことであ る。この Low―E ガラスを真空ガラス及び複層 ガラスの構成ガラスとして使用することで,伝 熱要素のうちの「放射」を抑制し,ガラスの断 熱性能を向上することができる。この Low―E ガラスはそのコーティングの材料,膜厚を調整 することで,光学スペクトルの近赤外および遠 赤外領域での光学特性を調整可能である。図2 に遮熱性能に重点を置いた遮熱タイプの Low― E ガラス,図3に断熱性能に重点を置いた高断 熱タイプの Low―E ガラスの光学スペクトルを 示した(2) 。 高断熱タイプの Low―E ガラスは,日射波長 領域で透過率が高いため,太陽熱も効率良く取 り入れることができ,高断熱タイプの Low―E ガラスを使用することで「日射取得型」の窓ガ ラスとなる。これに対し,遮熱タイプの Low― E ガラスは,可視光を透過させながら近赤外線 をカットすることが可能で,この Low―E ガラ スにより「日射遮蔽型」の窓ガラスとなり,夏 場の冷房負荷低減や西日対策に重点を置く場合 に理想的な窓ガラスとなる。 高断熱タイプおよび遮熱タイプの選択につい ては,使用する地域に合わせることが省エネの 観点から望まれる。図4に札幌および鹿児島地 区での窓としての日射熱取得率に対する暖冷房 負荷の計算結果の一例を示した。日射熱取得率 とは窓ガラスに入射した太陽熱のうち,室内側 に流入する割合を表す。寒冷地区では日射熱取 得率の高い,高断熱タイプのガラスの方が暖房 負荷を低くできるが,温暖な地区では遮熱タイ プのガラスの方が冷房負荷を低くすることがで き,使用する地域の気候に合わせた日射取得率 の窓ガラスを選ぶことが住宅の省エネに必要で ある。 図2 Low―E ガラスの光学スペクトル(遮熱タイプ) 図3 Low―E ガラスの光学スペクトル(高断熱タイプ) 図4 窓の日射熱取得率に対する暖冷房負荷の関係 (左:札幌,右:鹿児島) 53

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ガラス品種 ガラス構成 総厚み [mm] 熱貫流率 [W/m2/K] 日射熱取得率 [-] (室外) (室内) スペーシア®クール LE-C 3/真空層0.2mm/FL3 6 1.2 0.49 スペーシア® LE3/真空層0.2mm/FL3 6 1.4 0.65 単板ガラス FL3 3 6.0 0.88 注1)FL3;フロートガラス3mm厚    LE-C 3;高性能遮熱Low-Eガラス3mm厚    LE3;Low-Eガラス3mm厚 3.スペーシアクールの性能 前述のようにスペーシアクールは遮熱タイプ の高性能 Low―E ガラスを採用し,日射遮蔽性 能に重点を置いた窓ガラスである。表1にその 性能を示した。スペーシアクールではスペーシ アより優れた断熱性能を持ち,太陽熱の51% を遮蔽することが可能である。さらに断熱性能 を向上させた熱貫流率1.0[W/m2 ・K]の製 品も近日上市予定である。 また,図5にスペーシアクールを住宅の窓ガ ラスに使用した場合の,東京地区での年間暖冷 房負荷の比較(シミュレーション値)を示した。 単板ガラスの場合と比較して年間の暖冷房負荷 を55% に抑制することが可能である。 今後,省エネルギーの観点から住宅・ビルに おける開口部の断熱の重要性はますます高まっ てくるものと予想される。開口部の断熱化の有 効な手段の一つとして,真空ガラスが住宅・ビ ルの省エネルギー化の一役を担うことを期待し たい。 引用文献 ! 1 (社)日本建材産業協会省エネルギー建材普及セン ター「21世紀の住宅には,開口部の断熱を…!」 ! 2 日本板硝子株式会社 PAIRMULTI カタログ 表1 スペーシアクールの性能 図5 スペーシアクールを使用した場合の東京地区の 年間暖冷房負荷比較 54

参照

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