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金属水銀の環境汚染防止 : 大気への逸散速度

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(1)正  誤  衷. i. i Contents. 1.    13    13. 5. 玉2. 玉9. 25.     15.    20.  Ton−Excha薮ge. Abstract 1. lb・・ance・・. 5.  condensed. 〃. 1. 〃. 5.  reator  phutharic. 9. i des呈reab三e. ld。、i,able. 〃. 10. i。、e魚1玉. i。、ef。l. 〃. 〃. 7. 〃. 8. 〃. 10. 〃. 13. 〃. 15. 〃. 6. 37.    〃  5    〃  5    〃  3. 46 51. 54.    左下7     右1     左1    聡図3   タイトル タイトル2行ξ1 タイ トノレ 3行医韮.     〃     4行臼.     〃   Abstract 1.    〃  3    〃  3    〃  4.    右下9    右下12. 55. i.  va王ve. 6.    騒. ih。u,.  CQndenced. 〃.         i. lb。王。。ces.  VU三ve. 2. i. lIonEXChange. 4. 27. 45. lPh。t。ch。mi、。I l. 4. 〃. 誤. lTechni礒ue. 〃.    タイトル  Aわstract 1. 38. ihOur,. 陣. 〃.    右下13 27.  Ar圭a. lTech且iqne  Photochemicol. 〃. 『一… 正. 誤. 56. 畷撒 i. 57.  were.  had been. 58. i・was 1hight.  ,which was. iMultichanell i. iwe「e i that c◎nta三鷺ed. heads. i、。,es. i両測. iAria i。h。m。、。9,。phy..  M蔑1tichannel l  was i漁they・・細・・d. 5≦豊. i9・・ i.  Area. estlmatlons. est三matlon.      左1      左5. are. was. 1〕αetal圭C. lneta1】ic.     (2>卓上. hy drogen. hydrogen.    (1>式の下. ca七hodid. cathodic.      右     右下14    .右下12. significance. sign三f三cances. obtained.. obtained. stafs. stays.     右下3. inev三tabUy. inev呈tably.      〃. appears. appear. symetrical. symmetr量cal. app ars 篇oher. appears. examinecl. exalY蒐ined. lnオrQdUCf玉on l  i.     左下13 ,.      左・1. ㈹ 67. o由er.           Ac勧ユ(・wledgemenU.     l i. aUthOr expreSSeS hiS. authors express 言}}e玉r.      左13 i. 王incaly. linearly. of−l. of−!.     左下2i     左下追. i】ead.  弼翻. POHusions.   〃   25.     右下171 5さ≧. _i. pollutions.      左71.  he三9ht. 正. prooves. P「oves.       l7 i. 煎焼 founds. 破壊. B部*.     締1i. foun(l. lchr・mat・graphy−. 68. 1。e、。1t,.      左4i. 69.      左20{ 何れは. 何れの.      左29     左下10. 行なう. 行ない. 旨e,earch. 試料. 試験.     右下8     右下1. からの. および.  64,5ppnl.  事項をまとめる 1 64.5ppb. ハロゲン化炭水素. !、ロゲンイヒ炭4ヒかく毒嚢.  20.1 PPIn.  20.lppb. 72.      右10. 起載. 記載. ?3.     左下11i. アルカリ水溶液と反応          . 1,e,。。ts. i;::欝. i事撮とめる. ire・ea・ch・・. i146. 1136. iP・11・・i….  pollutiOns. iM。t。1i。. i. i }P。U。,三。。,. }。。由。r.         ….      看3. ……………・・…・・. アルカリ水溶液の反応. 泓癇關   を肖卿除. 75.      欄外. 徴粒子.  ぷFaculty of Eng厩ering. s3. 拡散定政.  ** Inst三tU之eg甲....。。。e鱒.響叫9.. 84. 敵こ通して. 部に水を通して,.  *Shuk艮ji…………. 87.     左下4      右2      左9. Lowa. iowa.  ** Takeo MatSU捻O.      左10. Fech徽0烹ogy.  pollutiOns. Commisso      右2    欄外下2 i Yokohana. Techno}ogy Conlnlission.  authors. s9.  aRd thelr cQworkers. き多2. i,し。1,.  were. i  arbitarineSS. 1。,bit,ari。ess. i. 巳 ・ . 9 , , o . . ,.  Me重alBc. laadh董sc・w・rker. lwas.   K:. B部. iet。1。. l. 94 114.      下1      下2     右下8     布上9.         ir.          i          i. 微粒子 拡散定数. Yokoham&. Berg Daisen. Berges Daisen. der LhlderO. (les L玉:1dero. 高山採集の. 高由植物の. 安山石では. 安山岩では.

(2) 82. 報   文 闘1!ll圓1蹴1101団月「1111111【1龍田副1緋ll匹. 金属水銀の環境汚染防止 大気への逸散速度 横浜国立大学環境科学研究センター環境計測工学研究室. 松野武雄・田代智夫・内山俊一. Protection of Env三ronmen£a}Pollution by Mercury Vapor       −Emission Rate of Hg to Ambient Air一 Takeo Matsuno, Tomoo Tashiro, Shunichi Uchiyama.  As Inetallic mercury(Hg)has a relatively high vapor pressure, it is lncreasingly 1mportant to study on the mercury em童ssion rate to the atmospheric air from the stand−point of environmen£al protectiQn・.  Asemi−theoretical formula on vaporization rate of Hg through the top box using in C12−caustic electrolysis was proposed with some assurnptions. In order to calculate this formula and elucidate the. mechanism of the dissolution of Hg, solubilities of Hg in O.1NNaOH and distille〔l water were determined at 20−80。C under the colld1tions in the absence or presence of dissolved oxygen..  As the results, Hg e面ssion might be small unless the cQnvectiQn o{the s(}lution and Hg in toP b・xw・・e vi・1・nt, buいhi・三s n・t th・・a・e,・ny・pP・・P・玉・t・d・v量ce w…eq・i・ed f・・th・p・・tecti・n・f. the environmental poilution by mercury vapor emission at NaCl electrolysis plant5.. 1. まえがき.  水銀は蒸気圧が他の金属にくらべて大きい(20。C で0.GO12mg;空気中の飽和濃度!3.2mg/m3)ため,. 金属水銀を扱うプロセスでは水銀の大気への蒸発損失. から,とくに水銀法食塩電解工場における大気への水 銀損失について,基礎的立場から理論計算を行うこと を試みた。. 2.理論計算式. がある。そこで適当な措鐙を講じないと,環境汚染に.  水銀法食塩電解工場のフローシートの一例を図1に. つながってくる。. 示すが,図中の「通風系統」から大気中へ逸散する水.  水銀法食解工場では多量の水銀をとり扱うので,と. 銀塗に関して現場では正確な測定がなかなか難かし. くに水銀による環境汚染防止が重要である。現在,上. い。この大気中へ逃げる水銀のソースとしては,誤っ. 記工場での排水系,排泥(マッドともいう)系および. て床や通路などにごぼした水銀3),停電蒔にパッキン. 製品へ移行する水銀の形態や含有董D,さらに除表方. グなどのゆるみのために漏出する水銀,解体作業縛の. 法2)については数多くの研究がある。しかし六一とく. 電ソウから蒸発する水銀などが考えられるが,これら. に空気中へ逸敬する水銀の損失星およびその実態につ. は本研究では対象外とした。ここではトップボックス. いては測定上の困難もあろうが,現在なおよくは判っ. (インレヅトボックスともいう)から逸散する水銀だ. ていない。しかしこの大気中へ逸散する水銀最につい. けに着巨し,とくにトップボックスのふたをしていな. ては明確にしておく必要がある。. い場合を想定して,半理論的計算式を提出し,既知デ.  そこで著者らは水銀による環境汚染防止という観点. ータなどを使って計算した。.  よく知られているようにトップボックスは解こうに *  [{召禾闘49年3月31El原稿受付. よって得られた循環する水銀の貯ソウであると同時.

(3) 83. NaCI. BaCI2十Na2CO3十NaO}{. P. 空気+CI2 飽和ソウ. CI2 空気. 精製ソウ プライン マツド. 凝縮水. 脱塩索. サンド フィルクー. K2 電解ソウ +. 騙. 凝縮水. マッド. ↓. Hg・Na. 89 解こつソウ. 排水. H20. 凝縮水. NaOH 図1 食塩電解工場のフローシート. トップボックス    アウトレット              ボックス. L C2’. 電解ソウ C2. 0,1N−. .ユN.. ≠nH. maOH. NaCI;3109/三. @ PH≒2. 趣. 高さ @ h }{9. 蓋  ム. 上…。㎏ 冠9・Na. o 琵9・濃度 →  図2 トップ・ボックスのモデル. に,付養するアルカリ分を洗浄冷却するために存在す.   る溶解度〔kg・mol/m3〕. るものである。そこで,いまトップボックスのモデル.  c2はトップボックス内の洗浄水の最上面における水. として,図2に示すように,下方に水銀層(厚さ約3.   垂艮濃度 こkg・mol/m3〕. mm)があり,その上方を洗浄水が循環している。1し. 一方気相では,. かし理論計算にさいしては,まず第一近似として,洗.     N=た∫・(乙ゾーG)・・……・……・…………・・…(2>. 浄水を0.1NNaOH溶液とおきかえ,静止している.  ここで. とした。またトップボックス内の温度は以下の計算で.    た∫は物質移動係数〔m/h〕. は60。Cとした。.    ご2ノは洗浄水液麹直上の気相中の水銀濃度.  図2において,水銀の物質移動速度をN(kg・mol/.                 〔kgりmo豆/ln3〕. m2・h)としたとき’,トップボックス内の溶液中では,.  定常状態では(1)と②とは等しくなるから,.     N漏!)五(ごユー62)/1レ…・・…・…………・…・…(1).     N=1)♂(ぐ1一(=「2)/ん=た∫・62ノ ・・・・・・・・・・・・・・・… (3). となる。ここで.  気体の溶解度は分圧との間に,ヘンリーの法則があ.  !)むは0.1NNaOH中の水銀の拡散定政(60。 C). るから,.   〔m2/h〕.     c2’=62・H  ・・・・・・・・・・・・… 。・。・。… 。・・… 9・・・・・・… (4).  1zは洗浄水の高さ〔m〕. となる。ここでHはヘンリー定数.  61は60。Cにおける水銀の0.1 N NaOHに対す.  ゆえ,に(3>と(4>から,.

(4) 84 N壽D己(61一(72)/1L漏んノ●‘2。H . N一. べている。すなわち,比重びんに水銀を入れ,その上. @一・・・・・・… (5> ・…. 部に通して,重量減から求めるが,溶解した水銀は. ルコ翻簡瓦論7研〉・一(・). 塩化金の還元から算出した。1926年Relchartと Bonhoeffer7)陶9)は水に溶解した水銀を吸収スペクトル.  となる。.  物質移動係数膨は一定温度に加熱されている平板. から求めている。またStockら10)・!Dは!931年に溶解. から,任意の風速のもとで空気中に移動する熱伝達の. した水銀を銅線に電着させる方法によって溶解度を求. 式として知られているPohlhausenの式4)を適用する. めた。さらに彼ら12}は空気を溶存している水,希薄な. こととした。. KOHやKC1溶液,ベンゼン,!紅L液,卵アルブミン への水銀溶解度を測定した。とくに,水に対する溶解.    畿L・664C㍗)で(μρ・z)9)㌔…・剃. 度の場合,空気を溶存している水の方が,溶存空気を. 追いだした水よりも溶解度の大きいことを認めてい. ここで,.  Dgは気相中の水銀の拡散定数(25。 C)〔m2/h〕. る。しかし有機溶媒に対しては溶存空気の影響はない.  Lはトップボックスの幅〔m〕. と述べている。PariaudとArchinard13)は比色法で水.  〃は風速こm/h〕. 銀の分析をしているが,Moser14)はこの報告に対し,.  ρ をよ空酒t密度 (25。C) 〔kg/m3〕. 溶液中における水銀の酸化を考慮していないと指摘し.  μは空気の粘性係数(25。C)こkg/m。h〕. ている。.  なおZ)9はMikhailovsの提繊した式5}を用いて算.  MoserとVoigt15)はトレーサー技術を用いて,各. 出できる。. 種溶媒に対する水銀の溶解度を求めているが,時間と ともにその値が増加している。この原因は放射性水銀.     1)g;5.54・!0㎜5・T1・5・・一・・・・・・・・・… 一。・・。・・… (8). ここで,. のβ線のために,水からH202とOH・が生成し酸.  Tは空気の温度(K)である。. 化性の強い水の生成に基くものとしている。さらに.  いまゐ,πに任意の値を与えれば,(7試から侍が. !964年KunzとMains161は吸収スペクi・ルから水銀. 求まる。そこで(6)式からNを求めるには,五1は計算. の溶解度を測定しているが,とくに液編では水銀の吸. から得られ,Z)己に既知の偵を用いれば,らが判れば. 収は2537Aの両側の2個所に分裂することを述べて. よい。そこで,水銀の溶解度qを実験的に求めるこ. いることは興味深い。また!968年Spencer17)はトレー. ととした。. サー法で0∼40。Cにわたり各種溶媒に対する溶解度 を求め,とくに水銀の溶解形態についても考察してい. 3.水銀の溶解度. る。これまでに得られた,水銀の水に対する溶解度の.  水銀の溶解度については古くから種々の研究がある. うちおもなものを一括して表1に示す。. が,ここで必要とするのは60。Cにおける0.1N−NaOH 溶液に対する水銀の溶解度のデータである。この値に.  32水および0.1N−NaOH に対する水銀の溶解   度測定. ついては文献がないので,実験を行ったが,その前に.  溶解度測定に用いた装澱は國3に示すように,容量. 水銀の溶解度測定に関する過去の文献についてのべ. 300m∼の下底三【=1フラスコに蒸留水または0、1NNa. る。. OH 250m∠をいれ,さらに水銀1.3m♂とテフロン等.  3.1永銀の溶解度に伸するデータ ,. 式の撹丁子をいれて,25∼80。Cで飽和溶解になるま.  Christoff6)は水銀がある範闘内で水に溶解すると述. で反応させ,上澄液中の水銀量を無炎原子吸光法職19). 表1水銀の溶解度に関する従来の結果. 澱(℃)溶 i謡)度  120. LOOO.  30・. 20.  80 100 25∼28 .25. 研究者と実験条件 Reichart&Bonhoeffer G931),真i藍脱気,吸収スペクトル法 Stock et al.. (1934). 〃 ,激しいかくはん,1日. 300.   〃. (〃). 〃   ,      ”      ,  ”. 600.   〃. (〃). 〃   ,      ”      ,  ”. 30. Pariaud&Archinard. (1952). 〃 ,かくはんなし,10臼. 60. Moser&Voigt Kuntz&Mains. (1957) (1964). 〃 ,トレーサー法,1日以上 〃 ,吸収スペクトル法. (1968),. 〃 ,トレーサー法,1日.  25. 20.  25. 55. Spencer.

(5) 85. から数百倍大きい値になっているが,これは溶存空気. や」[」〃. し. ・ギュレーター一. によって水銀表而が酸化されるためであり,とくに酸. 化物をH90と仮定すればアルヵジの方が錯イオン. , 圃  一. Hg(OH)影の生成により水よりも溶解度が相当大き くなることは充分理解できる。また,無脱気の場合, 80。Cの溶解度が70。 Cのときよりも!1・さくなっている. g畏0  4_か(はん1’・. のは,溶卵空気量が高温ほど少くなることが水銀の溶 解反応そのものよりも優先するためと思われる。. 爾㍗ト.  また,溶解度が飽和に達するまでの経時変化を知る ために,とくに無脱気の場合につき1日ごとに上澄液. 図3反応装置. の分析をして求めたものと,同一温度で5日闘通して 反応させたときとの溶解度の比較について,蒸留水お. により分析して,水銀の溶解度を求めた。.  なお3.!でも述べたように,溶媒(たとえば水とか. 0.圭NNaOH)中に溶存している空気が溶解度に影響 をおよぼすので,高純度窒素ガスを脱酸重言,溶媒に. 類して溶存空気を除去した(脱気)系についても岡三. よび0.1NNaOHにつきそれぞれ表3および表4に 示す。これからみて,無脱気の場合には大体5日間で. 飽和溶解度に達することが判る。なお,表3および 表4の5i三1間放置後の2価水銀の値は総水銀の約90%. な実験を行なった。.   表2蒸留水及び0.玉N−NaOHに対する.  このようにして求めた溶解度を一括して,表2に示.      水銀の溶解度(PPm). す。既知のデータ(表1)にくらべると脱気した蒸留. \\  条件… 脱. 水に対する溶解度は本実験の方が2∼4倍高い値とな. 帽民禰. っている。これは測定条件や方法などの養異に基くも. 251.胃”. のと考えられる。また脱気した場合,蒸留水と0.IN. 気. 無 脱 気. 0.lN一….   NaOR. O.、2. 43。0. ・一・。24. NaOH ri・1の溶解度は25∼40℃では余り差がなく,高. 64.0*. 11脇. 温になるとむしろ蒸留水の方が大きい溶解度を示して いるがこの区制はよく判らない。. 76、8 69.0. * 45QCの値.  つぎに無脱気の場合には,脱気したものよりも数倍. 表3蒸留水に対する水銀の溶解度(無脱気)(ppn⇒ EI数…. 温度. 5Ei間放澱後. 化. 変. 5. 4. 3. 2. 1. (。C). 時. 経.. 全 水 銀. 25 ヨ 0・4. 1,0. 1.3. 2.1. 2.4. 2.2. 30  … !.4    5. 2.4. 2.7. 3.1. 3.3. 2.6. 45      2.0. 2.6. 3.2. 5,3. 7.5. 4。0. 60  … !.6. 2.9. 3.8. 4.9. 6.6. 6.1. 70 1 48. 7.8. 9.4. 10.5. 11.5. 8.9. 4.!. 5.!. 7.1. 8.5. 8.3. 80 … 2・0. 2価水銀. 3.4. 7.9. 表40.1N−NaOH水溶液に対する水銀の溶解度(無脱気)(PPm) 臼薮.. 時. 経. 温度. 変. 5日間放置後. 化 4. ・i全水銀. 1. 2. 3. 25. 11.2. 21.3. 30.0. 42.5. 49.0. 45. 26.4. 48.5. 55.0. 80.0. 8!.0. 64.0. 60. 26.2. 38。4. 74.4. 84.0. 76.8. 70. 45.0. 68.0. 100.0. 100.5. 86.0. 80. 31.3. 47.5. 78.0. 87.5. 69.0. (℃). 77.5. 4. 2価水銀. 43.0. 66.O.

(6) 86. に相当しているが,この点からも無脱気の場合には金. を(6)式の右辺の第一項に入れて計算すると,風速1斑. 属水銀が酸化され,Hg2÷として溶解していることが. /secのとき,. 裏付けされる。したがって,水銀の溶解度としては,.     N=150〔mg/m2/min〕 一・……・………鰯. その溶射形態をはっきりさせることが今後さらに必要 であろう。. となる。.  工場における測定値が現在のところはっきりしない.  ただ,本研究の対象とするトップ・ボックスにおけ. ので,これ以上ほり下げた議論はできないが,空気中. る水銀については無脱気の場合の溶解度を採用すれば. にごぼれた水銀粒が60。Cにおいて,直接空気へ逸散. 実際の工程に近いと考えた。. する速度は20D〔mg/m2/min〕という報告20}がある。. 4. 水銀の気相への逸散速度の計算と考察. したがってトップボックスにおいて,ある程度の対流. 作用がある場合には洗浄水は水銀の蒸発損失に対し.  前述の実験により,600Cにおける0.1NNaOH. て,完全なシール作胴をしていないこととなる。それ. に対する水銀の溶解度らは76,8ppmということが わかった。 また60。Cにおける0.1NNaOH溶液中. ゆえ,トップボックスのふたを完全にして密閉系にす. での水銀の拡散定数Z)εとしては2.47XlO−5cm2/sec. 動による対流作用を図2の高さ1zのできるだけ低い値. の値19)を採用した。. のところ(下方)で抑えて,上方に対流効果が及ばな.  また60。Cにおける0。1NNaOH溶液中に溶解して いる水銀と平衝にある水銀の分圧P*との間には. いようにする方法などの工夫が必要である。. Henryの関係がある。. ることとか,トップボックス中での洗浄液や水銀の流. 5. むすび.     H=P*/κ・・・・・・・・・・・・・・・・… 。・・・・・・・・・・・・・・・・… (9).  水銀法意解そうのとくにトップボックスからの水銀.  ここでHはヘンリー定数,ぼは溶液中の水銀のモ. 蒸気の大気への逸散速度を求める半理論式を提出し. ル分率である。いま露の算出にあたり,正しくはない. た。この式の計算には水銀の溶解度の値が必要なの. が,0.1NNaOHに対する60QCにおける水銀の溶解. で,これに関する一連の実験を行なった。. 度をかりにとれば.  その結果,トップボックス中の洗浄液や水銀が静止. 露=0.58×/0−4となる。また∫)*漏0,33×10−4〔Atm〕. している場合には,水銀蒸気の大気への逸散は少い. であるから(9)式より. が,実際の操業のように,液や水銀が激しく動いてい.     H÷0『57・一一・… 一一・・一・・一… 一・・… 一・一・・・… G◎. る場合には,水銀の蒸発による逸散速度は大きくな. となる。. る。したがって,環境汚染防止の観点から,適当な方.  つぎにD9=0.10〔m2/h〕, z6=360〔m/h〕. 策を講じる必要のあることを認めた。.      ゐ=0.2〔m〕,   ρ篇1.185〔kg/m3〕.          文  献.      μ漏0.066こkg/m・h〕. 1)松野武雄,猪子正憲,安全工学 12(No.1),92. の数値をく7)式に入れると.   (!973),松野武雄 喝咽本り一ダ工業会技術委員.     た∫牛0.1・・…………・…一…・………・……鋤.   会報告”(1965∼1968).  ごF76.8ppm,エ)θ=2。47 x!0−5〔cm2/sec〕の値を(6). 式にいれてNを算出すると,     N讐0.057〔mg/m2/min〕……’…”……α⇒ となる。. 2)杉野利之 くく電気化学の進歩”(!969∼71),p.99   (1972). 3)H.O. BQuveng. P. Ulman(日根訳) ソーダと   塩素, 23, 457 (1972).  このNの値は,トップボックスにおいて,洗浄水. 4)Pohlhausen. Z. A. M. M.1,115(1921). および水銀は静止しており,溶液中の水銀移動は拡散. 5)V.K. Mikhailov. Ml. Kochegarova. C. A.,69,. 律速に支配されるとして求めた値である。.   61664r (1968).  しかし実際はトップボックスの中では液も水銀もた. 6)A.Christoff. Z. physik Chem.63,346(1908). えず流動しているから,水銀の拡散よりもむしろ対流. 7)H,Reichardt, K E Bonhoeffer, Naturwls・. による移動速度係数島を用いて解く方が,より現実.   senschaften, 1ア, 933 (!929). 的と思われる。. 8)H.Reichardt, K F. Bonhoeffer, Z。 Elektrochem..  いまトップボックスの内部とは事惰が異なるが,水.   36, 753 (1930). 銀法食塩電ソウ中における水銀の対流による移動速度. g)H.Reichardt, KL F. Bonhoeffer・Z. phys玉k,67,. を求めたデータ2Pによると,50A/dm2,60。Cの場合.   780 (1931). に々∫=LOO x 10−2〔cm/sec〕であるという。..この値. 10)A.Stock, H. Lux, E Cucuel, E Genstner Z..

(7) g7 angew. chem., 44, 200 (1931) ll) A. Stock, Naturwissenschaften, 19, 499(193D. 408 (1964) 17). J. N. Kunz, U. S. Atomic Energy Commisso. 18). W. W. Vaughn, J. H. Jr. WcCarthy, U. S.. 12) A. Stock, F. Cucuel, F. Gerstner, H. Kohle,. Z. anorg allgem. chem. 217, 241 (1934) 13) J. C. Pariaud, P. Archinard, Bull. Soc. chem.. France, l9, 454 (1952) 14) H. Moser, "Radiochemical Studies of Mercury. l5). 16). Report, IST-119 (1968) Geol. Survey Rrof. paper 501 d, D 123 (1964); t21 XeeS<Ofiwti!ftEnent (?rpAjll!¥l,t2>X-{! y ,st -. wrE). and It's Ions in Dilute Solutions", Unpublished. 19) igkny}lltwl: iE"g14t, 41, No・ 5, 314 (1973). Ph. D. thesis. Ames, Lowa Library (1957),. 20) b(ntreee, {Zi}S)Ileq(:, 7 (No. 1), 14 (1968). Iowa State Univ. ・of Science und Fechnology.. 21) V. P. Chviruk, L. I. Antropon, V. G. Prikho-. H. Moser, A. Voigt, U. S. Atomic Energy. uchenko, Soviet E}ectrochem. (No, 6), 757. Commission Report ISC-892 (1957). (1971). R. R. Kuntz, GJ. Maine, J. Phys. chem. 68.

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