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教師の「気づき」をうながすコンサルテーション:―思春期の課題をふまえたアプローチ―

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Academic year: 2021

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(1)教師のr気づき」をうながすコンサルテーション   一思春期の課題をふまえたアフローチー.                特別支援教育学専攻                特別支援教育コーディネーターコース.                M09116E  八乙女利恵 第1章 問題と目的. サルテーション.  発達障害の子どもたちの思春期の課題の一つ. 対象:①Y小学校4年生、AD/HD、女児. に「二次障害」の問題がある。斎藤(2009)は、.    ②40代女性、学級担任. 周囲の人間と発達障害の子どもとの相互作用か. 期間:X年!2月からX+1年3月まで. ら生じるものだと述べている。他者との関係性. 第1研究. や社会適応に特性を持っているため困難は多く、. 「担任の課題意識に添ったコンサルテーション」. 将来を見据えた早期支援が必要である。奥野. 目的:a)担任の課題意識を取り上げ、対象児. (2009)は、ふだんから子どもの肯定的な面に注. の特性を踏まえた具体的な支援を提案するコン. 目して関わりをもつことが重要だと述べている。. サルテーションを実施した。b)このプロセス. このことから教師と子どもとの良好な関係づく. の中で、担任の対象児のとらえ方に変化が見ら. りが重要であると考える。. れるか、またポジティブな変化が増加するかど.  現在学校現場では、授業づくりや学級づくり. うかを検証した。. の視点での担任支援の二一ズが高まっている。. 方法:対象児と担任の「宿題」に対する認識の. 地域コーディネーターの立場としては、まず担. ずれを取り上げて支援を考えた。特性に配慮し. 任が子どもを肯定的なとらえ方ができるような. た支援として「手がかりカード」とト㎞クンを. コンサルテーションを目指すことが重要だと考. 用いる個別的配慮を実行してもらった。担任に. える。具体的には、担任が特性理解を深め、支. は行動の記録をとってもらった。. 援のノウハウを授業づくりや学級経営のヒント. 結果:対象児が宿題を出せたことを受けて、担. として取り入れてもらえるような提案をしてい. 任の対象児に関するネガティブな言葉が減りポ. くこと、またその場限りではなく、担任の「気. ジティブな言葉が増えた。. づき」をうながして、継続的な支援を実行して. 第2研究. もらえることを目指したコンサルテーションが. 「ビデオ観察を用いたコンサルテーション」. 大切であると考える。. 目的:a)授業中の対象児の様子や特性b)担任一.  本研究では、コンサルティ(=通常学級担任). 対象児の相互関係に注目してビデオ観察を用い. にクライアント(=子ども)の教育的二一ズヘ. たコンサルテーションを実施した。その後担任. の「気づき」をうながす方法について、個別の. の対象児のとらえ方や指導行動がどのように変. コンサルテーションの実施とワークショップ型. 化したかを検証した。. 研修会の実施を通して考察する。. 方法:コンサルティの授業ビデオを、指導行動 と対象児の行動との関係がわかるように二画面. 第2章 学級担任に「気づき」をうながすコン. 編集し、一緒に観察した。コンサルタントは実. 一216一.

(2) 際の支援の有効性を伝えることに留意してコン. 第4研究 はい授業をひろめるワークショップ型研修会」. サルテーションを実施した。. 結果:担任は自分の支援と対象児の行動と結び. 対象:Y小学校教員20名. つけてとらえられるようになった。支援の実効. 期間:X+1年8月O目、所要時間:2時間. 性を実感して継続的発展的に支援の工夫をする. 日的:気になる子どもの二一ズに配慮した授業. ようになった。. づくりをおこなっている通常学級担任のモデル. 考察:担任はビデオ観察からの対象児の行動の. 授業をビデオ観察し、グループ討議と全体討議. 変化やコンサルタントからのフィードバックを. という構成のワークショップ型の研修会を実施. 受けて支援の実効性を実感し、その後の支援を. し有効性を検証した。. 継続することができたと考えられる。ビデオ観. 方法:参加者は担任と子どもたちのやりとりを. 察を用いることは、負担の軽減のみならず、担. ワークシートで書き取って、担任の指導行動と. 任自身が意図していなかった支援の実効性の確. 子どもの行動の関連について討議した。終了後、. 認や、子どもの些細な表情からの評価が可能で. 個別アンケートを実施した。. あり、フィードバック方法としての有効性が示. 結果:指導行動と子どもの様子との関連性に言. 唆された。. 及している記述は、ほめることと子どものやる 気の関連性によるものが多かった。グループ討. 第3章  r気づき」をうながすワークショップ. 議をすることによって新たな視点を得たという. 型研修会. 意見が多かった。. 第3研究r課題解決型のミニ授業研」. 考察:よい授業を見ることによって、指導行動. 対象:Y小学校教員7名. と子どもの行動の関連性がわかりやすく、よい. 期間:X+1年6月O目、所要時間:1時間半. 指導行動のあり方を確認できることが示唆され. 目的:担任の「気になる子ども」を取り上げ、. た。また新たな視点を得ることができたという. ビデオ観察を基にした授業研究会を実施した。. 点でグループ討議の有効性が示唆された。. 子どもに対する様子や見立てを出し合い、具体 的な支援のアイディアを共有していくプロセス. 第4章 まとめ.. の検証を目的とした。.  教師のr気づき」をうながすためにはコンサ. 方法1二画面編集の授業ビデオを見て、担任の. ルティの指導行動に具体的で有効なフィードバ. 指導行動と子どもの様子の関係や、考えられる. ックを行うことと、ワークショップ型研修が有. 特性を関連付けて全体討議をした。. 効であることが示唆された。従来の巡回相談型. 結果:子どもの行動をポジティブとネガティブ. ではなく、地域の教師や学校を育てる視点での. の両側面から関係性を見ることによって、「弱み. 継続的なコンサルテーションのあり方の検討が. を知って強みを生かす支援」というキーワード. 望まれる。. が参加者から出され、具体的な支援案が集まっ た。参加者から出された子どもについての叙述. 分析からr気づき」のプロセスに階層性がある. 主任指導教員 宇野 宏幸. ことが示唆された。. 指導教員宇野宏幸 一2171.

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