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裏千家ハワイセミナーでの体験

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Academic year: 2021

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伝統文化 創刊号 2020 -111-

裏千家ハワイセミナーでの体験

記田 鈴 私は昨年の夏、裏千家前お家元千玄室大宗匠のご招待で裏千家ハワイセミナーに九日間 参加させていただきました。セミナーではハワイという異国の地で日本の伝統文化である 茶道がどのように受け入れられているのか、身を持って感じることを目標にしていました。 現地でのお茶席に参加させていただくにあたって茶道の心がハワイでも浸透していると 感じました。タピオカを使ったお饅頭、チョコ餅や干しバナナなど現地の材料だけで手作り されていてとてもハワイらしさを感じました。その中でも私が一番心に残ったのは「絆」と いうハワイの象徴である虹をモチーフにした茶菓子です。ハワイでは虹を見ることができ ると幸運が訪れると言われており、茶菓子に込められた思いにもハワイらしさを感じまし た。また、お茶碗がココナッツの皮であったり、掛け軸にはフラダンスを踊る女性とともに 「アロハ」という文字が描かれていたり……。現地の方もハワイらしいワンピースやアロハ シャツに身を包み、真心を込めてお茶をお出しくださいました。茶道の根っこである真心の 部分を大切にしながら、その土地ならではのもてなしをされているということが感じられ、 イタリアならばどのようなお道具やお茶菓子なのだろう?アフリカでは?とさらに他の土 地での茶道について興味が湧きました。「一碗からピースフルネスを」が人々の心に広まれ ばこの世界全体がきっと「お先に。」という余裕ができ、平和で幸せになると思います。 私が九日間ハワイで茶道を学んで一番感じたことは、裏千家 15 代お家元千玄室大宗匠の お人柄です。もちろん大宗匠にお会いしたのは今回が初めてで写真でお顔を拝見したり、新 聞でインタビューをされている様子しか知りませんでした。ハワイに到着してすぐに大宗 匠とのお食事会があって、私たち学生はとても緊張した面持ちで会場に向かいました。会場 に入ると、アロハシャツ姿の大宗匠がすぐに笑顔でこちらへ来てくださり、「よかったね、 よかったね」と抱き寄せ、握手をしてくださいました。そのおかげで私たちの緊張もほぐれ、 そのあとのパーティーも楽しむことができました。 また、私は大宗匠のお隣でお食事をさせていただく機会を設けていただいてそのときは 非常に緊張しましたが、とても気さくに楽しくお話してくださり、ビュッフェ形式のお料理 を一緒に取りに行かせていただきました。最後に、ハワイ大学で修了証を皆さんにお渡しい ただくときも司会の方とは別で参加者全員のお名前をひとりひとり呼んでくださり本当に 感動しました。大変上の立場の方にも関わらず、決しておごらず私のような学生にもひとり ひとりご丁寧に接してくださり、「茶室の中では皆平等」という言葉を思い出しました。私 がこれから社会人になって仕事をしていく中でも、お茶の心を忘れず、真心を持ってひとり ひとりに接していきたいと思いました。 帰国後、私は以前よりも一人一人のお客様に合った一盌を考えて提供するようになりま した。例えば、小さなお子様には薄めで熱くないお茶を可愛らしいお茶碗に点て、ご年配の 方にはお茶を飲みながら沢山お話をしました。このようにお茶の濃さや温度だけでなくお 茶碗やお話も変える事を意識するようになりました。ハワイでのもてなしがあったように、

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記田 鈴 -112- 茶道の本髄である真心を込めて私のもてなしを大切にしています。 (平安女学院大学 国際観光学部 4 年) <集合写真> <修了証授与式>

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