いまここナッジ:スマートフォンの文脈データに基づく環境配慮行動の促進
2
0
0
全文
(2) 情報処理学会第 82 回全国大会. 図 2. スマートフォンの文脈情報を用いた省エネ化の情報提供・行動喚起の例. 「プラグイン」として実装し、システム本体に 組み込んで運用するアーキテクチャとしている (図1)。RCT を実施する際には、利用者の中か ら条件に合ったものを抽出して被験者集団を作 成し、これをランダムに2群に分け、そのうち 介入群には省エネ施策に対応するプラグイン を、統制群には何もしないプラグインを適用す る。その結果から、省エネ効果の高い施策がど れなのかを判定し、プラグインの組み合わせを 取捨選択・最適化しながら運用できるものとし ている。 「いまここナッジ」は、専用のスマートフォ ンアプリから利用でき、被験者個人の週間スケ ジュールや行動履歴、スマートフォンの各種セ ンサー情報などの文脈データをもとに、時間帯 ごと・場所ごとなどの状況に応じた「いま・こ こで行うべき省エネ行動の選択肢」をユーザに 提案する機能を備えている。また、施設内各所 の掲示物(スマートポスター)に組み込まれた NFC タグにスマートフォンをかざすことで、省エ ネを促す情報に対するリアクションとして実際 に省エネ行動が実施されたかどうかを記録・申 請する機能などを備えている。施設内の該当地 点における省エネの効果は、エネルギーマネジ メントシステム(EMS)を通じて集計され、省エネ 施策の最終的な効果を測ることができるように している(図2)。. 「いまここナッジ」は、筆者が勤務する千葉 商科大学において、段階的に導入を開始してい る。千葉商科大学は、地球温暖化対策等の環境 保全に貢献するために「自然エネルギー100%大 学」を目指しており、2018 年 10 月〜2019 年 9 月 では 89.4%を達成している。しかし、目標とする 100%を達成するためには、学生・教職員総掛か りでの、より能動的な内容での省エネ化を進め る必要がある。「いまここナッジ」の導入を通 じて、その達成に近づけることが、今後の課題 である。. 参考文献 1). 2). 宅子直幸,小林庸平,松岡夏子,西尾真治「エビ デンスで変わる政策形成」〜イギリスにおけ る「エビデンスに基づく政策」の動向、ラン ダム化比較試験による実証、及び日本への示 唆〜, 三菱UFJリサーチ&コンサルティング政 策研究レポート, 2016年2月12日 Rosenberg, M., Agnew, GK., Richardson, V.,. What Do We Know About Comprehensive Energy Usage Feedback Reports for Residential Customers? International Energy Program 3). 4). 4. 今後の課題. 4-200. Conference, 2012. 三重大学国際環境教育研究センター: MIEUポイント<http://www.gecer.mieu.ac.jp/center/MIEUP.html> 文部科学省「国立大学等施設の総合的なマネ ジメントに関する検討会(第6回)配付資料参 考資料3 報告書事例に関する参考資料」(2014). Copyright 2020 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..
(3)
図
関連したドキュメント
昭和62年から文部省は国立大学に「共同研 究センター」を設置して産官学連携の舞台と
専攻の枠を越えて自由な教育と研究を行える よう,教官は自然科学研究科棟に居住して学
大学は職能人の育成と知の創成を責務とし ている。即ち,教育と研究が大学の両輪であ
プログラムに参加したどの生徒も週末になると大
大きな要因として働いていることが見えてくるように思われるので 1はじめに 大江健三郎とテクノロジー
いない」と述べている。(『韓国文学の比較文学的研究』、
大学教員養成プログラム(PFFP)に関する動向として、名古屋大学では、高等教育研究センターの
点から見たときに、 債務者に、 複数債権者の有する債権額を考慮することなく弁済することを可能にしているものとしては、