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まえがき

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Academic year: 2021

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まえがき

著者

児玉 由佳

権利

Copyrights 日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア

経済研究所 / Institute of Developing

Economies, Japan External Trade Organization

(IDE-JETRO) http://www.ide.go.jp

シリーズタイトル

研究双書

シリーズ番号

581

雑誌名

現代アフリカ農村と公共圏

ページ

[i]-ii

発行年

2009

出版者

日本貿易振興機構アジア経済研究所

URL

http://hdl.handle.net/2344/00011550

(2)

ま え が き  本書は,1980年代以降,アフリカ諸国が経験することになったさまざまな 政治経済の変動が,アフリカの農村社会にどのような変容をもたらしたのか を明らかにしようとしたものである。多くのアフリカ諸国の農村社会は,構 造調整政策によってグローバルな市場経済の浸透を経験するとともに,「民 主化」による複数政党制の導入などによってこれまで以上の存在感をもった 国家と相対することとなった。これまで市場や国家から比較的自律していた ともいえるアフリカの農村社会は,現在市場経済や国家に取り込まれていく 過程にあるといえよう。このような構造的な変化は,個人の力で制御するこ とは困難である。本書では,このような農村社会の変容に対して,人々がど のように集い,ともに生存戦略を立てて対抗しようとしているのか,そして そのためにどのような困難に直面しているのかを,公共圏や市民社会の議論 を援用しつつ検討したものである。この研究会のテーマとしてこれらの概念 を議論の中心にすえたのには,アフリカが抱える問題を単なるアフリカ固有 のものではなく,より普遍的な社会変容として分析したいという意図もあっ た。  本書は,アジア経済研究所で平成19∼20年度に実施された共同研究会「ア フリカ農村の住民組織と市民社会」の最終報告である。まず市民社会とはな にかというところから始まり,アフリカ農村社会の具体的な事例とどのよう に結びつけることができるのか,市民社会や公共圏といった議論からは門外 漢の地域研究者である我々にとっては,試行錯誤の 2 年間であった。さまざ まな分野の読者からのご批判をいただければ幸いである。   2 年間の研究会活動をふりかえり,まずは,研究会委員諸氏に心からの感 謝を申し上げたい。未熟な主査であるにもかかわらず,まがりなりにも本の

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ii 形にまでたどり着けたのは,委員の方々のおかげである。そして,研究会の 運営にあたっては,さまざまな方々にお世話になった。改めて感謝の意を表 したい。講師として研究会でご報告いただいた遠藤貢氏,荒木美奈子氏,重 冨真一氏,幡谷則子氏,井上弘貴氏,野沢慎司氏,阪本公美子氏,石井洋子 氏には,研究テーマを多角的な視野から考える機会を提供していただいた。 また,オブザーバーとして研究会に参加してくださった方々からも有益な助 言をいただいた。そして幹事として研究会活動を支えてくれた原島梓氏にも, 新天地でのご活躍を祈るとともに感謝を申し上げたい。そして最後に,研究 所内外の匿名の査読者の方々からは厳しくも有益なご指摘をいただいた。こ こに記して感謝したい。  2009年 8 月 編  者 

参照

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