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ckd2010表1-491入稿

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渡邊 我々が最初に活性型ビタミン D を手に入れ たときは、二次性副甲状腺機能亢進症(2HPT)の すべてが解決するのではないかと大いに期待しまし たが、治験の段階で効かない人もいることもわかっ てきましたし、また、保存期に使うと透析導入が早 まるような例が多いというデータもあって、最初の 予想とは少し違ってきました。その後も、いろいろ な活性型ビタミン D アナログが出てきましたが、 いまだ完全無欠な治療はないというのが現状です。 しかし大事な点は、活性型ビタミン D はエリス ロポエチンと同じように腎臓から出ており、いろい ろな作用を体内で行っているということです。慢性 腎臓病(CKD)の進行とともに、ビタミン D の産生 は低下します。それを補充することはエリスロポエ チンを投与するのと同じくらい意義があるのかもし れません。 すでに、大阪市立大学の庄司先生は透析患者を対 象として、また、名古屋第二赤十字病院の稲熊先生 は保存期患者を対象として、「ビタミン D の投与と 生命予後、特に心血管疾患(CVD)のリスク低下 に関係する」という研究報告をされております。 本日は、このお二人の先生をお招きし、「CKD に 対するビタミン D の新たなる治療の展開」につい て話し合いたいと思います。 渡邊 透析患者さんの貧血治療に関して JET-Study

(Japan Erythropoietin Treatment Study for Target Hb and Survival)が進行中ですが、そのデータによると現在 の我が国でビタミン D の使用率は 40 %を切るぐら いしかありません(図 1)。どうして透析医療に携 わっている医師たちがビタミン D をこれほどしか 処方しないのかについては甚だ疑問です。 庄司 1992 年当時は、全透析患者さんの 3 分の 2 で 活性型ビタミン D が投与されていました。これは、 私たちのコホート研究1)で、ある大阪の病院での データに基づくものですが、おそらく、全国平均に

CKD におけるビタミン D 投与の

現状と問題点

司 会 渡邊 有三 先生 春日井市民病院 院長 ●はじめに ……… 1 ●CKD におけるビタミン D 投与の 現状と問題点 ……… 1 ●ビタミン D と生命予後について (透析) ……… 3 ●ビタミン D と生命予後について (保存期) ……… 4 ●生命予後に対する機序について … 5 ●異所性石灰化について ……… 8 ●保存期におけるビタミン D 血中濃度と腎機能 ……… 8 ●まとめ ∼今後の方向性∼ ………10

C

ontents

はじめに

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近いものだったと思います。ところが、低 PTH に 対するビタミン D 投与が血管石灰化を促進するの ではないかという議論がにわかに高まってきた後、 使用率が減っていき、今は、渡邊先生がおっしゃっ た 3 分の 1 ぐらいの方が投与されているのにとど まっています。 渡邊 PTH が低い患者さんに対して、ビタミン D を使う、あるいは、炭酸カルシウムを使うことによ る過剰治療が、血管の石灰化を促進するのではない かという懸念でした。 ただし、臨床でエビデンスとして出ているのは、 カルシウム製剤のみでしたよね。 稲熊 ビタミン D を使うことによる血管の石灰化 については、PTH の高低に関わらず、おそらく、 高カルシウム、高リンの状態にさらされていること が、影響していると思います。 渡邊 高用量のビタミン D の長期投与は、高カル シウム、高リン血症を引き起こしやすいですから、 問題があるでしょうね。透析患者さんの生命予後と 関連するという庄司先生のデータでは、ビタミン D は、確か低用量でしたね。 庄司 アルファカルシドールで 0.5 μg/日でした。 渡邊 高用量のビタミン D でなくても付加価値が 出るというのは、非常に興味があるところです。 PTH が低い、カルシウムも正常、だからビタミン D は使わなくてもいいというのは、PTH の値だけに余 りにも凝り固まっているという感じはあります。し かし血中濃度を考えると、少量では、正常域までは、 決して上がっていないはずですが、どうでしょう。 稲熊 いつもその議論になると思うのですが、透析 導入期に、患者さんの 1,25(OH)2D3濃度を見ますと、 保存期に半年以上使っていた人と、使っていなかっ た人では、4pg/mL ぐらい違うのですね。ビタミン D の処方により、血中濃度を正常範囲内にもってい けるほどのものではないですが、全く予後に影響し ないかというと、そうでもないと思います。 庄司 なるほど。例えば、貧血の治療の介入試験な どの結果を見ましても、透析患者さんにとっての至 適なヘモグロビン濃度は、臨床検査値での正常値と 違うようですね。ですから、その 4pg/mL の違いが 非常に臨床的に意義があるのではないでしょうか。 渡邊 ところで、実際、保存期では、どのくらいビ タミン D を処方されていますか。 稲熊 私のところでは、3 割くらいでしょうか。 渡邊 実際、保存期において、PTH を測定している 施設は少ないでしょうし、カルシウム・リンのバラ ンスがくずれてきたらビタミン D を検討するとい う先生方も多いですから、全国的にはもっと少ない のでしょうね。 稲熊 そう思います。しかしながら、保存期におい て、すでにミネラル代謝異常、ビタミン D の欠乏 が始まっているということが、最近話題になってい ます。問題は、いつの時点から使い始めるかです。 渡邊 ビタミン D が腎機能を落としてしまうとい う懸念もありますね。 稲熊 ステージ 4、5 に大量に使用したら、そのよ うなことも起こりうるでしょう。ですから、私ども の施設では、もう少し早くから慎重に少量を使用し ています。 そうすれば、あまりカルシウム・リンを動かさず に、生命予後を改善する可能性はあると思います。 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 降圧薬 有 (2,512例) 鉄剤 有 (1,592例) ACE阻害薬(323例) Ca拮抗薬(1,495例) ARB(1,561例) 利尿剤(1,379例) α遮断薬(351例) β遮断薬(365例) その他(162例) 亜硝酸薬 (298例) 抗血小板薬 (953例) 抗不整脈薬 (86例) 静注(1,427例) 経口  (128例) 両方  (37例) ステロイド製剤 (34例) (163例) 経口血糖降下薬等 糖尿病治療薬 (352例) (1,230例) 高脂血症治療薬 (スタチン系) (405例) (1,488例) (278例) 10.39% 48.10% 80.82% 50.23% 44.37% 11.29% 11.63% 5.21% 2.77% 4.12% 1.19% 1.09% 5.24% 11.33% 9.59% 30.66% 51.22% 45.91% 39.58% 13.03% 47.88% 8.94% 活性型ビタミンD3 製剤 炭酸カルシウム 製剤 塩酸セベラマー インスリン 図 1 6 カ月時点の併用薬(エポジン注 維持血液透析 特定使用成績調査 中間集計報告)

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渡邊 腎臓が悪い=腎臓で活性型ビタミン D がで きないということが大きな問題ですから、やはり腎 不全の患者さんには、ビタミン D は基本的に必要 な薬剤だと思っております。 ビタミン D を使う目的を、今までの PTH を下げ る、血清カルシウムを上げるという作用から、PTH の高低に関わらず、また、血中濃度を正常域まで上 げないくらいの低用量でも期待できる「生命予後改 善」という点にパラダイムシフトして考えていこう ということですね。 渡邊 それではまず、透析患者さんのビタミン D 使用と生命予後について、庄司先生からご紹介いた だきたいと思います。 庄司 はじめに、私たちの 242 例の維持透析患者の 平均 5 年にわたる観察的コホートのデータをお示し します1)。1992 年のベースラインで、アルファカル シドールを使っている患者さんの方が、使ってない 方よりも心血管系の死亡のリスクがおよそ半分ぐら い低いことがわかりました。 また、米国の Teng らは、2005 年に 51,037 例、追 跡期間 2 年の観察コホートにおいて、静注ビタミン D 製剤の使用群では非使用群に対する全死亡リスク が 25 %低いと報告しています2) 図 2は、日本透析医学会の 1998 年 12 月 31 現在の データです。ビタミン D 投与群は、総死亡で 24 % リスクが低いというものです3) 渡邊 日本透析医学会のデータにおいて、活性型ビ タミン D が使われていない人というのは、どんな 人が考えられますか。 庄司 活性型ビタミン D は、標準的には PTH やカ ルシウム管理のために投与されているケースが多い と思いますので、PTH が高くない、あるいはカル シウムが低くない方では投与されていない可能性が あります。しかし、PTH やカルシウムで調整した 解析をしてもなお、活性型ビタミン D 使用群で死 亡リスクが低いと出ています。 稲熊 先ほど、ビタミン D の生命予後改善効果は、 必ずしも大量投与でなくても、観察されているとい うお話がありましたが……。 庄司 私どものデータ以外にも、2006 年の Kalantar-Zadeh の報告4)があります。ビタミン D 静注の投与 量と生命予後の関係を検討し、投与群(1 ∼ 15 μg/ week)では死亡率が低くなりますが、投与量が 15 μg/week 以上になると死亡低下のベネフィットが小 さくなるという U 字型の関係がみられます。適量 を使用すれば、30 %くらい死亡率が低いのではな いかというものです(図 3)。 渡邊 投与量と生命予後には用量依存性がないとい うことですが、どういうことに由来すると思われま すか。 庄司 高用量のビタミン D を使っている群という のは、2HPT のシビアな方だろうと思われ、それが 影響していると思います。

ビタミン D と生命予後について

(透析)

ビタミンD製剤投与状況 投与あり ビタミンDパルス中 投与なし 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2 1.000 0.760** 0.789* *: p<0.005 **: p<0.0001 対照 相 対 危 険 度 図 2 ビタミン D 投与と 1 年死亡のリスク 年齢、性別、透析歴、糖尿病に対して調整(N=77,486) わが国の慢性透析療法の現況(1998 年 12 月 31 日現在) 日本透析医学会、p.622-624 維持透析患者コホート(N=58,058)の2年生存 1 0 1∼4.99 5.00∼9.99 10.00∼14.99 ≧15.00 0.8 0.6

Administered paricalcitol dose(μg/week)

Received paricalcitol

All-cause death hazard ratio

Time-dependent model with repeated measures unadjusted

case-mix case-mix and MICS

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渡邊 PTH が抑制できないほど高く、高用量のビタ ミン D を使わなければならないということは、多 分、高カルシウム、高リンの状態に陥っているのか なと思います。やはりそのような患者さんは予後が 悪いのでしょう。つまり、透析の患者さんには、シ ビアな 2HPT に陥る前に、生命予後を改善すること を期待して、少量のビタミン D を早期から投与す る意義があるということですね。 ところで、この生命予後改善効果に薬剤間の違い というのは、あるのでしょうか。 庄司 あると思います。ミネラル作用が強くなく、 多面的な作用が期待できる薬剤なら、生命予後とか 心保護作用などに差がでてくる可能性があると思い ます。 渡邊 続いては、保存期におけるビタミン D の使 用と生命予後について稲熊先生からご紹介いただき たいと思います。 稲熊 まず未投与の方のみを対象とした観察研究に おいて、血中 1,25(OH)2D3が正常下限である 20 pg/mL 未満の群で有意に生命予後が悪いことが示さ れました5)図 4)。次に 665 例を対象に、活性型ビ タミン D を半年以上使用の有無で群分けし生命予 後をみたものですが、全死亡、CVD 関連死の両方 で、有意な差がありました(図 5)6)。活性型ビタミ ン D の使用に関しては主治医の意向で、中身を見 ますと PTH の高い症例がほとんどです。ですから 2HPT を意識した活性型ビタミン D の投与と考えて ください。 庄司 年齢・糖尿病などで、補正するとどうですか。 稲熊 残念ながら、ベースラインに年齢などに差が あって、2HPT は、非糖尿病、若年者に多いもので すから、そのような要因で補正すると、有意差は出 てきません。 渡邊 イベントについての影響をみたようなデータ はお持ちですか。 稲熊 保存期の患者さん(665 例)で CVD イベント 発生を、長い人で 10 年ぐらい、短い人では 6 カ月

ビタミン D と生命予後について

(保存期)

CVDイベントあり N=179 p=0.0032 0 5 10 15 20 25 30 35 40 (pg/mL) CVDイベントなし N=486 図 6 CVD イベントとビタミン D レベル 時間(月) CVD death p=0.0205 1,25D<20 N=364 1,25D≧20 N=301 累 積 生 存 率 0 0 1 .2 .4 .6 .8 20 40 60 80 100 120 140 160 180 時間(月) CVD event p<0.0001 1,25D<20 N=364 1,25D≧20 N=301 累 積 イ ベ ン ト フ リ ー 率 0 0 1 .2 .4 .6 .8 20 40 60 80 100 120 140 160 180 図 7 1,25(OH)2D3レベルと CVD years All-cause mortality p=0.0059 Vit D使用なし N=558 Vit D使用あり N=107 0 5 10 15 Survival (%) 0 1 .2 .4 .6 .8 years CVD-related mortality p=0.0064 Vit D使用なし N=558 Vit D使用あり N=107 0 5 10 15 Survival (%) 0 1 .2 .4 .6 .8 図 5 全経過中の予後(全死亡、CVD 関連死) 1 .8 .6 .4 .2 0 0 2 p=0.0017 1,25D<20 1,25D≧20 4 6 Follow-up(years) Cumulative survival (%) 8 10 12 14 図 4 1,25(OH)2D3レベルと予後

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ぐらい観察していますが、CVD イベントを起こし た患者さんのビタミン D の血中レベルを見ると有 意に低いのです(図 6)。エンドポイントを CVD の死 亡とすると、もっと差が出てきます。1,25(OH)2D3 の血中濃度 20pg/mL 未満と 20pg/mL 以上で分ける と、20pg/mL 以上の群で生存率、イベントが発生し ない率が有意に高いという結果です(図 7)。 庄司 保存期ですので、例えば腎機能や糖尿病の合 併など、背景が違いますよね。 稲熊 年齢、性別、糖尿病の有無、RAS 抑制薬の 使用状況、PTH、eGFR で補正しても有意差がみら れます。したがって、やはりビタミン D と生命予 後は関連が深いと思います。また、ビタミン D 投 与患者は、非投与患者と比較して、CVD イベント も有意に低い結果でした。これは保存期症例だけで みても同様の結果でした(図 8)。 渡邊 保存期からビタミン D を適切に補充するほ うがよさそうですね。 渡邊 稲熊先生のお話から、保存期の段階からビタ ミン D 濃度の低下が始まっており、その濃度の違 いによって CVD の発生リスクも変わってくるし、 CVD の死亡も変わってくるということで、庄司先 生がお話された透析患者さんの生命予後と同じよう に、ビタミン D は、また、保存期の患者さんの生 命予後に大きく影響していることがわかってきまし た。ビタミン D のミネラル代謝以外への作用が関 係しているのでしょうか。 庄司 ビタミン D 受容体は、古典的には骨ミネラ ル代謝に関係するということで、骨、小腸、副甲状 腺、腎臓といった主要ターゲット組織にあると理解 されていました。しかし、最近では、それ以外にも レセプターの存在は知られており、心臓、動脈、免 疫系、内分泌臓器、肝臓、脳、その他あらゆるとこ ろにあると言ってもいいような、流行りの言葉でい うとユビキタスな分布を示していることがわかっ ています7) 図 9)。つまり、ビタミン D には、ミネ ラル作用以外にも多面的な作用があると考えられる わけです。 渡邊 その中でも、最近もっとも注目されているの が、レニン分泌抑制作用の発見ですよね。 庄司 2002 年に Li らは、ビタミン D 受容体をノック アウトすると、レニンの発現が、mRNA レベルでも 蛋白レベルでもふえることを示しています8)図10 稲熊 逆にいえば、ビタミン D はレニンの分泌を 抑制しレニン-アンジオテンシン(RA)系を負に調 節していると言えるデータですね。 庄司 そのとおりです。また、ビタミン D 受容体 ノックアウト動物では、心肥大が認められています ので、ビタミン D は RA 系調節を介して心肥大から 保護しているといえます9)。1α水酸化酵素をノッ クアウトすることでも、類似の現象が起こることを Levin らは報告しています10)。透析患者さんでは 1α水酸化酵素の活性低下がみられますので、示唆 に富むデータに思われます。 ビタミンDは全身に作用している 古典的標的臓器 ミネラル代謝での役割 小腸 ■ 腎臓 ■ 副甲状腺 ■ 骨 ■ 非古典的標的臓器 心臓 ■ 動脈 ■ 免疫系 ■ 内分泌臓器 ■ 肝臓 ■ 脳 ■ その他 ■ 図 9 ビタミン D 受容体の広い組織分布

生命予後に対する機序について

Coburn J and Frazao J. Calcium in Internal Medicine

(Springer), 2002 years CVD event p=0.0003 Vit D使用なし N=558 Vit D使用あり N=107 0 5 10 15 Event free (%) 0 1 .2 .4 .6 .8 years Pre-dialysis CVD event p=0.0142 Vit D使用なし N=558 Vit D使用あり N=107 0 5 10 15 Event free (%) 0 1 .2 .4 .6 .8 図 8 ビタミン D 使用と CVD イベント

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稲熊 RA 系の阻害作用について、ビタミン D と他 の薬剤では、作用点の違いはあるのですか。 庄司 図 11は RA 系のカスケードです。RA 系の阻 害において、ACE 阻害薬、ARB、レニン阻害薬、 アルドステロン拮抗薬も使われるようになりました が、抑えるところが少しずつ違います。ビタミン D は上流でレニンを抑えるということで、活性型ビタ ミン D がレニンを抑制すると、その下流の RA 系の 抑制、全部にかかわってきます。心臓を守る、腎臓 を守る、生命予後を改善する、酸化ストレスにもか かわってくるはずです。そのように上流で活性型ビ タミン D が働いているのであれば、生命予後にメ リットのあるということを十分説明できると思いま す。 渡邊 動脈硬化を抑制する可能性はいかがですか。 庄司 マクロファージのスカベンジャー受容体の発 現を 1,25(OH)2D3の添加によって生理的濃度で抑制 することが培養実験で認められています11) 平滑筋細胞については、高濃度のビタミン D は 平滑筋細胞の増殖をふやすという報告12)があるの に対して、EGF による平滑筋細胞増殖促進をビタ ミン D が低濃度で抑制する13)という報告もありま す。内皮細胞についても、リポポリサッカライドに よる内皮細胞炎症性反応を抑制するという報告14) もあります。また、血中ビタミン D 濃度と血管内 皮機能をみたフランスのパリの London 先生から有 名な報告15)があります。25(OH)D、1,25(OH) 2D3の どちらにおいても、ビタミン D の欠乏が内皮機能 の障害と関連しているというデータです。また彼ら は、動脈壁の硬化との関連を PWV と血中濃度でみ ており、血中ビタミン濃度が低いほど血管はかたい と報告しています。 稲熊 免疫能を改善するというデータもありました ね。 庄司 哲雄 先生 大阪市立大学大学院医学研究科 代謝内分泌病態内科学 講師 アンジオテンシノーゲン レニン JG細胞 ACE アンジオテンシン I アンジオテンシン II アルドステロン ミネラルコルチコイド受容体 アンジオテンシン II 受容体 アルド拮抗薬 レニン阻害薬 ARB 活性型VD ACE-I 図 11 レニン-アンジオテンシン系の阻害 図 10 VDR-KO におけるレニン発現変化 ビタミン D はレニン分泌抑制し RA 系を負に調節

Li YC, et al. J Clin Invest 110: 229-38, 2002

a +/+ b Renin 36B4 Angio-tensinogen 36B4 −/− e +/+ −/− c 0 1 2 3 4 5 6 +/+ −/− Renin mRNA * d 0 100 200 300 400 500 600 +/+ −/− Ang II(pg/mL) *

VDR-KO により VitD 作用を抑制すると、(a)Renin mRNA 発現増加、(b)定量的比較、(c)免疫染色、(d)

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庄司 私が臨床研究の指導を受けた田畑先生のデー タによると、透析患者さんに 1α(OH)D3を 0.5μg/ day で 4 週間投与するとリンパ球の増殖が認められ ています16)図 12。さらに、同じ現象を別の指標で あるインターロイキン 2 産生増強作用でみており、 いずれも免疫能の改善を認めています17)図 13 渡邊 ビタミン D 投与と炎症マーカー関係をみた ものはありましたでしょうか。 庄司 透析患者さん以外のデータですが、バングラ デシュの一般住民で 25(OH)D の血中濃度が低下し ている人を対象に 1 年間の補充を試みたところ、 CRP、MMP-9、MMP-2、TIMP いずれも低下しまし た18) 稲熊 MMP-9 は動脈硬化巣のプラークの破裂にか かわる酵素ですね。 庄司 ビタミン D が欠乏すると、免疫応答が十分 できず、抗原除去が障害されます。あるいは感染が 持続、慢性化する。慢性炎症は動脈硬化促進のキー ワードと理解されておりますので、不十分な免疫応 答が動脈硬化を進めることもあり得ると思われるわ けです。 渡邊 免疫・炎症・動脈硬化がそれぞれ関わってお り、それにビタミン D が改善に影響を及ぼすとい うことですね。 庄司 ここでひとつ面白いデータを紹介します。テ ロメアという、細胞分裂のたびに短縮する染色体の 終末部分があります。テロメア長は、酸化ストレ ス・炎症と相関するという報告19)や、心血管病や 自己免疫疾患ではこのテロメア長が短縮していると いう報告があります20) 図 14は 2,160 名の双子女性を対象として、血中 25(OH)D とリンパ球テロメア長の関係を見たもの で、ビタミン D 濃度低値は、CRP とは独立してテロ メア長短縮と関連していることがわかりました21) 稲熊 ビタミン D と寿命の関係を示す非常に興味 深い報告ですね。 渡邊 ビタミン D には、我々が昔から知っている 骨代謝関連だけではなくて、RA 系、免疫・炎症系、 内分泌系についての多面的な作用があるということ が、生命予後改善の機序の 1 つとして考えられると いうことがわかりました。 P for trend=0.001 6.9 6.95 7 7.05 7.15 7.1

Multiply Adjusted Leukocyte Telomere Length

(kb)

双子女性 (N=2,160)

High CRP Low CRP High CRP Low CRP High CRP

ビタミンD濃度低値は、CRPとは独立してテロメア長短縮と関連 Highest 25(OH)D Tertile Middle 25(OH)D Tertile Lowest 25(OH)D Tertile Low CRP 図 14 血中 25(OH)D とリンパ球テロメア長 図 13 透析患者における経口 1α(OH)D3の インターロイキン 2 産生増強作用 0

IL-2 production, U/5×10

5 Before 10 20 30 40 50 60 After 活性型ビタミン D は 免疫能を改善する Tabata T, Nishizawa Y, et al. Nephron 50: 295-8, 1988

Richards JB, et al. Am J Clin Nutr 86: 1420-5, 2007

刺 激 指 数 100 200 健常 透析 −D +D 300 PHA刺激 ConA刺激 健常 透析 −D +D PWM刺激 健常 透析 −D +D 図 12 透析患者における経口 1α(OH)D3の リンパ球増殖作用 経口 1α(OH)D3,0.5μg/日,4 週間投与

Tabata T, Nishizawa Y, et al. J Clin Endocrinol Metab 63: 1218-21, 1986

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渡邊 次に、ビタミン D の懸案事項である石灰化 についてお二人にお話をいただきたいと思います。 庄司 ビタミン D は石灰化を促進するのではない かという懸念は以前からありました。理由は、ビタ ミン D は腸管からのカルシウム吸収を促進する、 しかし PTH を抑制して、骨回転を抑制するので、 体内に入ってきたカルシウムは軟部組織を石灰化さ せるのではないかということで、ひと昔前にはかな り議論されていたようです。 しかし、透析患者(N=242)における我々の検討1) では、ビタミン D(アルファカルシドール)使用の 有無で頸動脈石灰化に差がありませんでした。 稲熊 庄司先生の頸動脈石灰化のデータは、カルシ ウム・リンのコントロールがきっちりされていれば 石灰化を促進しないというデータかなと思いました。 庄司 予後についてはエントリーから先の時間でみ ているのですが、血管石灰化についてはエントリー 時の 2 群比較です。ですからそれ以前のビタミン D 投与との関係という形で推察しているデータです。 稲熊先生がおっしゃるように、石灰化に関しては ビタミン D を使うかどうかではなくて、やはりカル シウム・リンの管理が重要だと思います。高カルシ ウム血症を介してビタミン D は石灰化を促進するか もしれませんが、単独で促進するという証拠は見当 たらないと思います。通常用量のビタミン D が血管 を石灰化させるという文献もなかなかありません。 小児透析領域では、高濃度のビタミン D も低濃 度のビタミン D も石灰化や頸動脈の肥厚と関係し ているという臨床データを、最近 Shroff らは報告し ています22)図 15)。ここにも U 字型の関係が見ら れます。 渡邊 やはり適量というのがありそうですね。 稲熊先生、保存期では冠動脈石灰化と、ビタミン D の投与の有無でみたデータはあるのですか。 稲熊 異所性石灰化に関して血中ビタミン D レベ ルと冠動脈の石灰化が逆相関するというデータ23) もあり、異所性石灰化という点からも逆に、少量の 補充という意義はあるのかもしれません(図 16)。 稲熊 腎臓内科医が保存期の患者さんを診る場合 に、一般的にはビタミン D の血中濃度をあまり意 識していないと思います。CKD ステージ 3、4 です と 、 ビ タ ミ ン D 血 中 濃 度 は 平 均 で 正 常 下 限 の 20pg/mL を超えているのですが、ステージ 5 になる と、ガクンと落ちます(図 17)。ビタミン D 濃度が 正常下限以下の患者さんの割合は、ステージ 3、4 の段階では 1/3 ぐらいの方が既にビタミン D 血中レ ベルが下がっているということです。ステージ 5 に なりますと、7 割以上の方が正常下限以下です。こ れはビタミン D 製剤を内服してない人たちのデー 0 2 4 6 8 20 0 40 60 1,25 Vitamin D(pg/mL) In (coronary calcium) 80 N=153 p=0.024 correlation=−0.18 100

異所性石灰化について

頸動脈IMT A 40 50 0.3

Carotid Intima Media Thickness

(mm) 0.4 0.5 0.6 0.7 100 150 200 1,25(OH)2D(pmol/L) 150 B 150 石灰化スコア 小児透析患者(N=61) 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 40 50

Iog Calcification Score+1

100 150 200 1,25(OH)2D(pmol/L) 図 15 血中ビタミン D レベルと血管病変

保存期における

ビタミンD血中濃度と腎機能

活性型ビタミン D は、欠乏も過剰も血管病変と関連

Shroff R, et al. J Am Soc Nephrol 19: 1239-46, 2008 Watson KE, et al. Circulation 96: 1755-60, 1997

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タですから、思った以上に早い段階から濃度が落ち ているということが観察されています。 渡邊 保存期の患者さんではステージ 3、4 の時点 から貧血が著明になる方が見られますね。稲熊先生 のデータでも、ステージ 3、4 からビタミン D が落 ちてきている人がいますが、何か背景因子の違いは 考えられますか。 稲熊 尿蛋白の多いケース、血清アルブミンの低い ケースは有意にビタミン D のレベルが低いですね。 ただし、尿蛋白で補正しても予後に関して有意差は 残ります。糖尿病で補正しても出るので、その辺の 考え方は、難しいものがあります。 庄司 尿蛋白のある方で血中 25(OH)D が低いのは 結合蛋白の問題だと説明できますが、1,25(OH)2D3 でみても低いというのは、非常に驚きですね。 渡邊 やはり 1αの活性化酵素が落ちているのです かね。稲熊先生は、1,25(OH)2D3のデータを出され ましたが、25(OH)D のデータはお持ちですか。 稲熊 一部はあります。理論的には 25(OH)D は腎 機能障害が起こっても下がらないはずですが、GFR とはよく相関するので、その理由に関してはまだわ かっていません。ただし、食事から入ってくる分が 影響しているのではないかと思います。 N の数が少ないのですが、データをお示ししま す(図 18)。食習慣をインタビュー形式で聞くとい う方法ですが、当院の管理栄養士が聞き取って、そ れを専用ソフト(『栄養君』)に打ち込むと、ビタミ ン D の経口摂取量がわかるというものです。 渡邊 その結果は蛋白制限と絡んでいますか。 稲熊 そうかと思ったのですが、蛋白摂取量と摂取 ビタミン D は相関しないので、ビタミン D の豊富 な食品をとっているかどうかが問題だと思います。 経口ビタミン D の摂取量と、25(OH)D の濃度が 弱いながらも相関があるので、GFR が落ちてきた ときに 25(OH)D が落ちるのは食事療法の問題だけ ではなく、食欲の問題など、いろいろなものが絡ん できていると思われますが、しかしこういう食事と は関係ないという報告も最近出ていますので、この 辺はよくわからないと思います。 渡邊 腎機能の維持・改善ということでは、いかが ですか。

稲熊 最近、IgA 腎症で ARB や ACE 阻害薬に抵抗

したような症例に、ビタミン D を上乗せすると蛋 白尿が半減したというデータが出ました24)。それは、 ARB や ACE を使ってレニンの活性が逆に上がって 稲熊 大城 先生 名古屋第二赤十字病院 腎臓内科・血液浄化療法部長 摂取ビタミンD量(μg/day) 25ヒドロキシビタミ ンD濃度 (ng/mL) 45 40 35 30 25 20 15 10 5 0 0 2 4 6 8 R=0.339,p=0.046 10 12 14 16 図 18 食事頻度調査からみたビタミン D 摂取量と 25 ヒドロキシビタミン D レベル stage 3 (N=43) stage 4 (N=240) stage 5 (N=314) 0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 1,25(OH)2D3濃度 stage 3 (N=43) stage 4 (N=240) stage 5 (N=314) 0 10 20 30 40 50 60 70 80 ビタミンD濃度が正常下限 以下の場合 図 17 各 CKD ステージとビタミン D 濃度 (pg/mL) (%)

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いるところにビタミン D が入るので、アルドステ ロンのブレークスルーとか、またさらにビタミン D が抑制に働いて、蛋白尿が減っているという解釈だ と思います。そういう使われ方も今後、保存期にお いてはありうると考えています。 渡邊 ビタミン D は、どのあたりから使用すべき ですか。ステージ 4 より前ですか。 稲熊 そうですね。ステージ 3 ぐらいの段階からビ タミン D を使うのであれば、腎機能がまだそれな りに保持されているので、ビタミン D を投与した ことによってカルシウム・リンが余り動くことはな いでしょうし、多少、尿中のカルシウム排泄がふえ るかもしれませんが、おそらく腎機能に影響を与え ないのではないかと思います。生命予後改善の可能 性もありますし、早い段階からビタミン D を投与 すればいいと思いますね。 庄司 透析直前にビタミン D を始めると、なぜク レアチニンの上昇が起こるのでしょう。 稲熊 尿細管のクレアチニンの分泌に関連があるか もしれません。GFR が落ちてくれば落ちてくるほ ど、尿細管からのクレアチニンの分泌の度合いがふ えてくるので、それをブロックしてしまい、見かけ 上、上がっているのではないかと思います。それが ステージ 5 に近くなればなるほど、そちらに依存す る部分が大きくなるので、より顕著に見られるので はないかと思っています。 庄司 透析直前に使用するとリンも上昇しますか。 稲熊 可能性はあります。リンが動き出すと使いづ らいですね。リンが正常の上限をいっているような 患者さんには、そこで積極的には使えないので、で すからもっと前から使っていきたいのです。 渡邊 どういうふうに使うか、どれだけの量を使う かが問題ですね。また何をメルクマールとして見て いくかというのが難しいですよね。ステロイド使用 中は、骨対策としてビタミン D をずっと飲んでい るのですが、腎機能は余り悪くはならないのです。 確かに GFR が 20 とか 30mL/min 台から少量を使っ た場合には問題が少ないかもしれません。 シメチジンを使っても血清クレアチニン値が上が ると言いますから、何らかの薬物代謝が尿細管での トランスポートに影響している可能性は否定できな いということです。 稲熊 そうですが、それはあくまでも推測ですよね。 本当に GFR を落としている可能性もあるので、や はり漫然と使っていかないことが大事です。 保存期にビタミン D を使用する場合は、きちんと モニタリングをして、上がってきたときにやめるこ とです。やめればまた戻るケースが多いと思います。 庄司 ビタミン D が RA 系を抑制するのなら、ARB のように GFR を短期的には低下させるけれども、 長期的には腎保護に作用するという可能性もありま すね。 渡邊 保存期にビタミン D を使用する場合は、ス テージ 3 ぐらいから少量をカルシウム・リンをモニ ターしながら、慎重に!ということですね。 庄司 現状では、ビタミン D と生命予後について の介入試験がなく、すべて観察コホートに基づく データなので、使えば予後がよくなるとは言い切れ ないと思います。 渡邊 そういう背景を意識して、ぜひとも前向きの 介入試験をすべきであるということですね。今後の 展開としては、庄司先生が行っている大規模臨床試 験で、透析患者における活性型ビタミン D の心血管 イベント抑制効果を検討する J-DAVID(図 19)があ りますが、その結果が非常に待たれるところです。 庄司 J-DAVID の目標症例数は 972 例、追跡期間

まとめ 

∼今後の方向性∼

図 19 J-DAVID 目的:活性型ビタミン D 製剤の使用の有無によ り、透析患者における心血管イベント発症 リスクに差があるかどうかを検証する。 方法:前向き無作為化オープンラベルエンドポイ ント盲検化並行群間比較試験(PROBE 法) 介入:経口アルファカルシドール vs. 非投与 目標症例数:972 例(各群 486 例ずつ) 追跡期間:48 カ月 UMIN 試験 ID : UMIN000001194 Japan Dialysis Active Vitamin D Research Group

透析患者における活性型ビタミン D の 心血管イベント抑制効果

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48 カ月というものです。全国の約 100 施設にお願い して、現在、症例の登録を進めているところです。 渡邊 保存期はいかがでしょう。 稲熊 Shoben らの観察研究25)では、活性型ビタミ ン D 投与群で生命予後がよかったという結果でし た(図 20)。しかし、保存期における介入試験は、 腎機能が動く分だけ難しいですね。 庄司 ビタミン D と保存期の腎臓ということです と、糖尿病性腎症では、組織のレニン活性が高まっ ているので、レニン分泌抑制作用のあるビタミン D を投与する試験は興味深いですね。ARB 投与によ りレニンが代償的に高まっている状況にビタミン D を上乗せすると、それを打ち消して、蛋白尿もさら に減らすという動物実験がすでにあります。ラット に、ストレプトゾトシンで DM 腎症をつくって、ロ サルタンで抑え、そこにビタミン D を併用して、 もっと抑えるというデータです26) 稲熊 糖尿病は 1 つキーになるかなと思います。 渡邊 糖尿病の患者は 25(OH)D も 1,25(OH)2D3も かなり落ちている可能性がありますからね。 渡邊 本日は庄司先生、稲熊先生からビタミン D の夢のあるお話を聞くことができました。ビタミン D は、アルファロール発売から 30 年近くがたとう としておりますが、RA 系の抑制、免疫系や内分泌 系に対する効果など、まだまだ未知の部分を多く残 した非常に興味深い薬剤であることが再確認できま した。オキサロールなどのアナログの開発によって ビタミン D はますます進化していき、ビタミン D の欠乏状態である CKD の患者さんにとっては生命 予後改善というパラダイムで使用する必要性を感じ ました。 今後も庄司先生、稲熊先生からたくさんの研究結 果が出てくることを楽しみにしております。それに よって CKD 患者さんへ多くの恩恵がもたらされれ ばと思います。 本日はありがとうございました。 文 献

1)Shoji T, et al: Nephrol Dial Transplant 19: 179-84, 2004 2)Teng M, et al: J Am Soc Nephrol 16: 1115-25, 2005 3)日本透析医学会:わが国の慢性透析療法の現況

(1998 年 12 月 31 日現在)

4)Kalantar-Zadeh K, et al: Kidney Int 70: 771-80, 2006 5)Inaguma D, et al: Clin Exp Nephrol 12: 126-31, 2008 6)Sugiura S, Inaguma D, et al: Clin Exp Nephrol 14:

43-50, 2010

7)Coburn J, Frazao J: Calcium in Internal Medicine. Springer, 2002

8)Li YC, et al: J Clin Invest 110: 229-38, 2002

9)Xiang W, et al: Am J Physiol Endocrinol Metab 288: E125-32, 2005

10)Levin A, et al: Kidney Int 68: 1973-81, 2005 11)Suematsu Y, et al: J Cell Physiol 165: 547-55, 1995 12)Mohtai M, et al: Atherosclerosis 63: 193-202, 1987 13)Carthy EP et al: Hypertension 13: 954-9, 1989 14)Equils O, et al: Clin Exp Immunol 143: 58-64, 2006 15)London GM, et al: J Am Soc Nephrol 18: 613-20, 2007 16)Tabata T, et al: J Clin Endocrinol Metab 63: 1218-21,

1986

17)Tabata T, et al: Nephron 50: 295-8, 1988 18)Timms PM, et al: QJM 95: 787-96, 2002 19)Epel ES, et al: PNAS USA 101: 17312-5, 2004 他 20)Benetos A, et al: Hypertension 37: 381-5, 2001 他 21)Richards JB, et al: Am J Clin Nutr 86: 1420-5, 2007 22)Shroff R, et al: J Am Soc Nephrol 19: 1239-46, 2008 23)Watson KE, et al: Circulation 96: 1755-60, 1997 24)Szeto CC, et al: Am J Kidney Dis 51: 724-31, 2008 25)Shoben AB, et al: J Am Soc Nephrol 19: 1613-9, 2008 26)Zhang Z, et al: Proc Natl Acad Sci USA 41: 15896-901,

2008 Death No. at risk Control Calcitriol989 429 536 305 323 185 115 42 198 79 Time(years) Cumulative Incidence 0.2 0.4 0.6 0.8 0.0 0 1 2 3 4 Control Calcitriol No. at risk Control Calcitriol989 429 485 280 254 144 76 22 147 51 Death or Dialysis Time(years) Cumulative Incidence 0.2 0.4 0.6 0.8 0.0 0 1 2 3 4 Control Calcitriol 図 20 活性型ビタミン D 治療と死亡リスク

Shoben AB, et al. JASN 19: 1613-9, 2008

CKD stage 3-4 でカルシトリオールを投与開始した 1,418 例(1.9 年追跡)での解析

参照

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