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2 障害共済年金 と併給される年金 同一給付事由 ( 同一傷病 ) に基づく障害基礎年金 ( 国民年金法 ) ( 注 ) 異なる傷病により受給権が生じた障害共済年金や障害厚生年金は併給調整されます 3 遺族共済年金 と併給される年金 ア同一給付事由 ( 同一者の死亡 ) に基づく 国家公務員共済組合

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Academic year: 2021

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   (5) 遺族給付の失権と転給  遺族給付の受給権者が、次に該当したときは失権します。 なお、遺族共済年金において、次順位者がいる場合はその方に転給されます。   ①死亡したとき   ②婚姻したとき(内縁関係を含む)   ③直系血族及び直系姻族以外の者の養子となったとき   ④死亡した組合員であった者との親族関係が離縁によって終了したとき   ⑤子・孫である受給権者(障害等級1級・2級に該当する子・孫を除く)が満18歳に達する   日の属する年度末に達したとき   ⑥障害等級1級・2級の子・孫である受給権者が、障害等級1級・2級の状態でなくなった    とき(満18歳に達する日の属する年度末までの間にある方を除く)    5 併 給 調 整 (複数の年金受給権がある場合の年金支給)    (1) 年金の併給調整  基礎年金制度が導入される前(昭和61年度前)の制度においては、各公的年金制度ごとに、完 全に独自の年金給付設計が行われていたことから、結果的に複数の制度にまたがり、一人で複 数の年金を受ける場合が生じ、重複給付あるいは過剰給付といった問題が指摘されていました。  昭和61年4月からの新年金制度のもとでは、「一人一年金」が支給の原則となり、一人で複数 の年金受給権を有することとなった場合には、本人の選択(選択の変更可能)により、いずれか 一つの年金が支給されることとなり、選択した以外の年金は支給が停止されることになりまし た。つまり複数の年金受給権が生じた場合、支給を調整することになります。これを「併給調 整」と呼んでいます。  なお、他制度の年金を選択し、公立学校共済組合の退職共済年金、障害共済年金、遺族共済 年金が支給停止となる場合でも、職域年金相当部分の額については支給されることとなってい ます。    (2) 併給調整の特例  共済年金の受給権者が次に示す年金を受けることができるときは、特例として、それらの年 金を同時に受給することができます。 ①「退職共済年金」と併給される年金 ○退職または老齢を給付事由とする次の年金 老齢年金 通算老齢年金 通算退職年金 旧船員保険法 老齢年金 厚生年金保険法 老齢厚生年金 通算老齢年金 障害基礎年金(65歳) 農林漁業団体職員共済組合 退職年金 障害年金(65歳) 法 減額退職年金 通算老齢年金 地方公務員等共済組合法 退職年金 国民年金法 老齢基礎年金 国家公務員共済組合法 減額退職年金 老齢年金 私立学校教職員共済法 退職共済年金   年金の受給権者が複数の共済年金の給付を受けられる場合又は他の法律に基づく年金 である給付を受けられる場合は、原則として、いずれか選択した一つの年金を支給し、 他の年金はその支給を停止する。(地方公務員等共済組合法第76条第1項 抜粋) 適用法令 併給される年金 適用法令 併給される年金

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-1-②「障害共済年金」と併給される年金  ○同一給付事由(同一傷病)に基づく障害基礎年金(国民年金法) (注)異なる傷病により受給権が生じた障害共済年金や障害厚生年金は併給調整されます。 ③「遺族共済年金」と併給される年金  ア 同一給付事由(同一者の死亡)に基づく、国家公務員共済組合・私立学校教職員共済・    農林漁業団体職員共済組合が支給する長期要件該当者(※1)の遺族共済年金 イ 同一給付事由に基づく長期要件該当者(※1)の遺族厚生年金  ウ 同一給付事由に基づく遺族基礎年金(国民年金法) エ 老齢基礎年金(※2)、老齢年金(※2)、通算老齢年金(※2)、障害基礎年金(※2)、障害年金(※2)   (※1)「長期要件」とは、遺族共済年金の受給権が発生する要件のうち、次のものをいいます。 ・退職共済年金、退職年金、減額退職年金、通算退職年金の受給権者が死亡したとき     ・組合員期間等が25年以上である方が死亡したとき   (※2)65歳に達している場合に限る (注)遺族共済年金の受給権者が、ウとエに同時に該当するときは、いずれか一方が選択に    より併給されます。 ④退職共済(老齢厚生)年金と配偶者死亡に係る遺族共済(遺族厚生)年金の併給調整   受給権者が65歳に達した日以後の選択として、以前は、退職共済(老齢厚生)年金の1/2  と配偶者死亡に係る遺族共済(遺族厚生)年金の2/3を併給することができましたが、平成  19年4月以降は、退職共済(老齢厚生)年金の全額に加え、以前の制度で併給された額と退  職共済(老齢厚生)年金との差額を配偶者死亡に係る遺族共済(遺族厚生)年金として併給  できる制度に改正されました。   なお、本人に係る老齢基礎年金も併給されます。

  【2】年金請求等手続き

   1 老齢給付 (特別支給の退職共済年金(別個の給付・特例年金)、退職共済年金、老齢基礎年金)   在職中の組合員に係る請求関係書類は、受給権発生時・退職時等に、所属所を通して該当者  に配布し、指定した期限までに秋田支部に提出していただくこととしています。   なお、年金受給者・待機者の請求関係手続きは、支部を通さず、年金受給者・待機者ご自身  が直接、公立学校共済組合本部に対しておこなうことになります。 【Aパターン】60歳定年退職者のうち4月~11月受給権発生者 【60歳超定年者】(60歳超定年者の手続きは、Aパターンの場合と同様です) 特別支給の退職共済年金 受給権発生 退職 ▼  ▼ 退職共済年金 年金決定請求 年金改定請求 老齢基礎年金 年金額決定 年金改定通知書送付 受給権発生(65歳) 年金証書送付 ▼ 【Bパターン】60歳定年退職者のうち12月~3月受給権発生者 退職共済年金決定請求 【待機者】(待機者の手続きは、Bパターンの場合と同様です) 老齢基礎年金裁定請求 特別支給の退職共済年金 年金額決定 受給権発生 退職 年金証書送付 ▼  ▼ 年金決定・改定請求 年金額決定 年金証書送付 (平成19年4月から) (4月2日~12月1日生まれの方・60歳超定年者) (12月2日~4月1日生まれの方・待機者)

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-2-   (1)「特別支給の退職共済年金」受給権発生時・退職時  平成6年の法改正に伴い、それまで退職共済年金の受給要件の一つであった「退職してい ること」が無くなったことにより、平成7年4月以降は在職中であっても、支給開始(受給 権発生)年齢に達した時点で、請求手続きを取ることになりました。 【Aパターン】60歳定年退職者のうち4月~11月受給権発生者(4月2日~12月1日生まれの方) 【60歳超定年者】  Aパターンの方は、在職中に年金が決定され、公立学校共済組合から年金証書が届けられ ることになります。  ただし、在職中に決定される年金額は、採用時から受給権発生月の前月までの組合員期間 を基に計算される額で、在職中は給与との調整があるため、ほとんどの方は年金が支給停止 となります。なお、退職時に改定請求書を提出することにより、全組合員期間を基に年金が 再計算されます。 [提出書類] ○「特別支給の退職共済年金」受給権発生時  ①必須の提出書類 ・特別支給の退職共済年金「決定」請求書 ・履歴書 ・年金決定請求書受付のお知らせ(受理通知はがき)  ②請求者に他の公的年金制度の加入期間がある場合 ・年金加入期間確認通知書  ③請求者に他の公的年金受給権がある場合 ・年金証書の写し  ④請求者が過去に返還対象となる退職一時金等を受給している場合 ・一時金額等の受給申立書 ○退職時  ①必須の提出書類 ・特別支給の退職共済年金「改定」請求書 ・公的年金等の受給者の扶養親族等申告書  ②請求者に障害給付(年金)・遺族給付(年金)の受給権がある場合 ・年金受給選択申出書  ③年金決定請求以後に請求内容等に変更がある場合 ・年金証書の写し ・戸籍謄本等  ④特例年金受給権者のうち障害等級3級以上の場合 ・特別支給の退職共済年金に係る障害者特例請求書 ・診断書 ・障害を給付事由とする公的年金証書の写し及び送金案内書  ⑤特例年金受給権者の場合(障害等級3級以上の方、組合員期間44年以上の方) ・特別支給の退職共済年金「改定」請求書(その2) ・加給年金対象者がいる場合の添付書類 ・戸籍謄本 ・世帯全員の住民票(謄本) ・共済組合員証の写し ・所得証明書 ・所得証明書又は源泉徴収票の写し (対象者が被扶養者でない場合及び公的年金の受給権がある場合) (配偶者が対象者とならない場合) 障害を給付事由とする年金が全額支給停止と ・症状の経過及び日常生活に関する申立書 なっている場合(年金決定から1年以内は不要) (請求月前3カ月以内に発行されたもの) (       〃       ) (対象者が被扶養者となっている場合) (任命権者が秋田県教育委員会の場合は不要) (公的年金を受給することとなった場合) (決定請求書の記載事項に変更があった場合)

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-3-・年金証書の写し ・加給年金受給申立書 (対象者が5年以内に定年退職等で収入が限度額未満となる場合) ・源泉徴収票の写し ・民間会社勤務の場合定年年齢明記の規約の写し (        〃        ) ・基礎年金番号通知書の写し ・診断書 (対象者が20歳未満で障害状態にある子の場合) ・症状の経過及び日常生活に関する申立書 【Bパターン】60歳定年退職者のうち12月~3月受給権発生者(12月2日~4月1日生まれの方) 【待機者】  Bパターンの方は、受給権発生月と退職月が近いので、退職時に年金の決定請求と改定請 求を同時にすることになり、採用時から退職時までの全組合員期間を基に年金が決定されま す。なお、Bパターンの方には、退職後に年金証書が届けられます。 [提出書類] ○退職時(【待機者】の場合は受給権発生時)  ①必須の提出書類 ・特別支給の退職共済年金「決定」「改定」請求書 ・履歴書 ・公的年金等の受給者の扶養親族等申告書 ・年金決定請求書受付のお知らせ(受理通知はがき)  ②請求者に他の公的年金制度の加入期間がある場合  (【Aパターン】「特別支給の退職共済年金」受給権発生時②に同じ)  ③請求者に他の公的年金受給権がある場合 ・年金証書の写し ・年金受給選択申出書  ④請求者が過去に返還対象となる退職一時金等を受給している場合  (【Aパターン】「特別支給の退職共済年金」受給権発生時④に同じ)  ⑤特例年金受給権者のうち障害等級3級以上の場合  (【Aパターン】退職時④に同じ)  ⑥特例年金受給権者の場合(障害等級3級以上の方、組合員期間44年以上の方)  (【Aパターン】退職時⑤に同じ) ※「特別支給の退職共済年金」決定・改定請求書提出後に、請求書に記載した事項に変更が生じた場合 ・請求書記載事項に関する変更申立書 ・変更事項を証明する書類 (戸籍謄本・年金証書の写し・年金受給選択申出書 等)    (2)「退職共済年金」「老齢基礎年金」受給権発生時(65歳時)  「特別支給の退職共済年金」の受給権者が65歳になった場合、また、生年月日が昭和36年 4月2日以降の方が65歳に達した場合、退職共済年金と老齢基礎年金の受給権が発生します。  65歳時の年金請求については、公立学校共済組合本部より、65歳に達する月の約5カ月前 に、「退職共済年金」の請求意思の確認及び「老齢基礎年金」の請求手続きに関する調査が あり、その回答により請求時期が異なります。 [提出書類]  ①必須の提出書類 ・退職共済年金決定請求書 (請求意思の確認及び請求手続きについて)  ※退職共済年金決定請求書提出後、公立学校共済組合本部より書類連絡がありますので、   本部の指示に従い手続きをお願いします。  ※65歳到達時、現組合員の場合は、公立学校共済組合秋田支部より書類連絡することにな   ります。 (任命権者が秋田県教育委員会の場合は不要) (受給している年金が障害・遺族給付(年金)の場合) (対象者が公的年金を受給の場合) ( 〃 ) (対象者分) (          〃      )

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-4-   (3)「退職共済年金」決定後に退職する場合 [提出書類]  ①必須の提出書類 ・退職共済年金「改定」請求書 ・履歴書 ・公的年金等の受給者の扶養親族等申告書  ②請求者に障害給付(年金)・遺族給付(年金)の受給権がある場合 ・年金受給選択申出書 ア 公的年金等の受給者の扶養親族等申告書  老齢給付(退職共済年金等)は、所得税法上、雑所得として取り扱われ、支給期ごとに所 得税が源泉徴収されます。扶養親族等申告書は、所得税が源泉徴収される際の、控除額算出 に必要な書類となっています。  なお、扶養親族がいない場合でも、自身の基礎控除を受けるために必要となりますので、 必ず提出するようにしてください。(申告書の提出がない場合、高い所得税が源泉徴収されます) イ 年金受給選択申出書(複数の年金受給権が発生する場合)  老齢給付(退職共済年金等)の受給権発生時に、障害給付や遺族給付の受給権がある場合 には、原則として、いずれか一方の年金を選択受給し、それ以外の年金は支給停止されるこ とになります。このことから、障害給付や遺族給付の受給権のある方については、老齢給付 請求時に受給年金選択のための「年金受給選択申出書」を提出していただくことになります。  なお、複数の老齢給付の受給権が発生した場合については、それぞれの年金が併給されま すので、「年金受給選択申出書」の提出は不要です。 ウ 一時金等の受給申立書(既給の退職一時金の返還について)  退職共済年金・障害共済年金・遺族共済年金の受給権を有することとなったとき、受給者 (遺族共済年金の場合は死亡した方)が次の返還対象者に該当する場合には、過去に受給し た退職一時金等額に利息を加えた額(恩給法・退職年金条例の適用期間についての一時金に ついては規定の計算式により算出した額)を共済組合に返還していただくことになります。  なお、当該退職一時金等の算定の基礎となった期間は、組合員期間に算入して年金計算・ 決定がおこなわれます。 【退職一時金】   昭和55年1月1日前の制度において、組合員期間年数が年金受給のための年数を満たさない などの理由により、退職時に一定の算式により計算した額を一時金として支給したものです。   一時金を全額受給した場合は、原則としてその期間に係る年金の請求権はありません。 (組合員期間が20年以上で一時金を返還する場合を除く)   また、一時金から年金原資を控除し、一部のみ受給した場合又は全く受給しなかった場合には   その期間に係る年金の請求権が残ることになります。 (1) 返還対象者  ①組合員期間が20年以上で、過去に退職一時金等の一部又は全部を受けた方  ②組合員期間が20年未満で、過去に退職一時金等の一部のみ受けた方 (原資を控除して退職一時金の一部のみ受けた方) (2) 返還額 (※返還額が1000円未満となる場合は、返還を要しません)  〔恩給法・退職年金条例以外の一時金を受給した場合〕 返還額 = 退職一時金等額 + 利子(※)   (円位未満切捨て)   (※)利子は、一時金の支給を受けた日の属する月の翌月から年金受給権発生日      の属する月までの期間について、次表の区分に応じて複利計算されます。 (参考)年金請求時期提出書類について

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-5-※支給期日が不明の場合   一時金の給付事由の生じた月から起算して6月を経過した日が支給期日となりま   す。  〔恩給法・退職年金条例の一時金を受給した場合〕 1 2 ×(在職年数 × 2 - 退職の翌月から再就職の月までの月数) (3) 返還方法  返還方法は、年金の支給と別個に返還する方法と、年金の支給額から控除する方法の2通 りがありますが、通常は年金の支給額から控除する方法がとられます。  年金の支給額から控除する場合は、支給額の2分の1の範囲内で、返還額に達するまで順 次支給額から控除していきます。  なお、年金の支給額から返還額を控除するためには、本人からの申し立てが必要となるの で、年金決定請求時に「一時金額等の受給申立書」を提出していただくことになります。 エ 他の公的年金制度の加入期間がある場合の手続き   国民年金、厚生年金保険、私立学校教職員共済、農林漁業団体職員共済組合、旧船員 保険、JR・日本たばこ・NTT共済組合を指します。   なお、他の公務員共済組合(国家公務員共済組合、地方公務員等各共済組合)は除き ます。 (1) 他の公的年金(老齢給付)の支給開始年齢と請求時期について  他の公的年金制度の老齢給付を請求するためには、公的年金制度加入期間の合計が原則25 年以上なければならないことになっています。  公的年金制度加入期間の合計が25年以上の方には、当該加入期間により、次の年齢から老 齢給付(年金)が支給されます。   他の公的年金制度(国民年金を除く)加入期間1年以上 >>>>> 満60歳から年金支給   他の公的年金制度加入期間1年未満、国民年金 >>>>>>>>>>> 満65歳から年金支給  ※各制度から「脱退手当金又は退職一時金」を受給した方(一部のみ受けた方を除く)は   当該制度に係る年金請求・受給権がありません。 (2) 他の公的年金制度の年金請求にあたって  他の公的年金制度の年金請求はご自身でしていただくことになりますが、受給権発生(年 金支給開始年齢到達)の1~2カ月前に、各制度から請求書等を取り寄せ提出することにな ります。(※各制度より請求手続きについて、事前に郵送等で連絡がある場合があります)  また、年金を請求する場合、公立学校共済組合発行の「年金加入期間確認通知書」(公立 学校共済組合の加入期間を証明したもの)が必要になりますので、通知書発行のための「年 金加入期間確認請求書」を、県教育庁福利課給付班に提出してください。  なお、「年金加入期間確認通知書」は、請求者が満60歳に到達した後に発行することになり ます。  また、他の公的年金制度の年金を請求し、年金が決定されて年金証書が発行された場合に は、速やかに「年金証書の写し(コピー)」を県教育庁福利課給付班に提出してください。 期  間 利率(%/年) 期  間 利率(%/年) H13年3月までの期間 5.5 H20年4月~H21年3月 3.0 H18年4月~H19年3月 2.3 H23年4月~H24年3月 1.9 H19年4月~H20年3月 2.6 H24年4月~H25年3月 2.0 H13年4月~H17年3月 4.0 H21年4月~H22年3月 3.2 H17年4月~H18年3月 1.6 H22年4月~H23年3月 1.8 返還額 = 退職給与金(一時恩給)額 × 1 × 在職年数 【他の公的年金制度とは?】

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-6-(3) 公立学校共済組合の年金請求にあたって  公立学校共済組合の年金決定請求にあたって、他の公的年金制度の加入期間がある方は、 他年金制度発行の「年金加入期間確認通知書」(他の公的年金制度の加入期間を証明したも の)を提出していただきます。  「年金加入期間確認通知書」の発行には請求が必要となりますので、加入していた公的年 金制度に対して手続きされるようお願いします。 (請求先については「他の公的年金制度加入期間確認・年金請求先一覧」参照) <公立学校共済組合以外の公務員共済組合の組合員期間を有する場合>  公立学校共済組合以外の、公務員共済組合の組合員期間を有する方については、共済組合 間で当該組合員期間に係る記録を受け渡ししていますので、「年金加入期間確認通知書」の 提出は不要です。  公立学校共済組合以外の、公務員共済組合加入期間が年金支給の対象となる場合、その期 間を通算して、公立学校共済組合において年金計算及び年金決定がおこなわれます。   「年金加入期間確認通知書」は、複数の公的年金制度に加入した方が、公的年金を請求 するにあたって、受給要件である共済組合等加入年数(21年)もしくは公的年金制度加入 年数(25年)を満たしているか確認するために使用されます。   また、原則65歳から支給される老齢基礎年金(国民年金)の請求方法が、公務員共済組 合だけに加入した方と、複数の公的年金制度に加入した方では異なるため、その判断のた めの資料としても使用されます。 《国民年金、厚生年金保険、農林漁業団体職員共済組合、旧船員保険、JR・JT・NTT共済組合》 ※年金請求は、住所地(居住地)を管轄する年金事務所でおこなうことになります。 ※農林漁業団体職員共済組合は平成14年4月に厚生年金保険に統合されましたが、年金加入  期間確認通知書の発行は、当分の間、在続組合がおこなうことになっています。 《共済年金(公務員共済組合以外)》 他 の 公 的 年 金 制 度 (共済組合用) (他の公的年金制度用) 年金加入期間確認通知書交付 【年金請求等手続き解説図】 年金加入期間確認通知書交付 ・・・ (A) ・・・ (B) (公立学校共済組合の加入期間証明) (他の公的年金制度の加入期間証明) 公 立 学 校 共 済 組 合 年金加入期間確認請求書提出 組 合 員 年金加入期間確認請求書提出 年金証書の写し送付 年金証書の写し送付 年金決定請求 (B) を添付 年金決定請求 (A) を添付 年金請求者 年金決定(年金証書送付) 年金決定(年金証書送付) 秋田年金事務所 〒010-8565 秋田市保戸野鉄砲町 5-20 TEL 018-865-2379 本荘年金事務所 〒015-8505 由利本荘市表尾崎町 21-2 TEL 0184-24-1115 【他の公的年金制度加入期間確認・年金請求先一覧】 鷹巣年金事務所 〒018-3312 北秋田市花園町 18-1 TEL 0186-62-1308 日本私立学校 〒113-8441 東京都文京区湯島 1-7-5 TEL 03-3813-5321   振興・共済事業団 大曲年金事務所 〒014-0027 大仙市大曲通町 6-26 TEL 0187-63-2299 農林漁業団体職員 〒101-8511 東京都千代田区内神田 1-1-12 TEL 03-3219-3123 共済組合

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-7-   2 待機者登録(退職届書)   退職届書は、年金受給要件を満たしていない方が退職した場合に、将来の年金受給に備え、  公立学校共済組合に年金受給待機者として登録するために提出していただくものです。   待機者登録された組合員期間は、将来、次のように生かされます。  A+Bの期間の合計が25年以上となり、年金支給開始年齢に到達した時点で、Aの期間に 係る退職共済年金を公立学校共済組合に請求することになります。  なお、Bの期間に係る年金請求は他の公的年金制度に対しておこなうことになります。  A+B+Cの期間の合計が25年以上となり、年金支給開始年齢に到達した時点で、A+C の期間に係る退職共済年金を、再就職先の公務員共済組合に請求することになります。  なお、Bの期間に係る年金請求は他の公的年金制度に対しておこなうことになります。 [提出書類] ・退職届書 ・履歴書(任命権者が秋田県教育委員会の場合は不要)  ※ 退職届書を提出すると、2~3カ月後に公立学校共済組合本部(東京)から「年金待機   者となられた方へ」のリーフレットと待機者番号が印字された「年金待機者登録通知書」   が送付されます。    年金待機者登録通知書に印字された待機者番号は、公立学校共済組合への問い合わせや   共済年金の請求時に必要となりますので、年金待機者登録通知書を紛失しないようにご注   意願います。    待機者登録された方については、氏名変更や住所変更・再就職等の異動状況が生じた場   合は、随時、公立学校共済組合本部へ報告が必要となります。  ※ 年金請求手続きは、年金支給開始年齢の約2カ月前に、公立学校共済組合本部より請求   案内がありますので、そちらを参考に手続きをしてください。

公立学校共済組合本部

〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2-9-5

TEL 03-5259-1122

◆パターン①◆ A B 公立学校共済組合 他の公的年金制度の加入期間 各公務員共済組合 組合員 国民年金・厚生年金・私立学校教職員共済組合等 国家・地方公務員共済組合 公立学校共済組合 他の公的年金制度の加入期間 組合員 国民年金・厚生年金・私立学校教職員共済組合等 ◆パターン②◆ A B C

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-8-  【3】退職後の公的年金制度への加入について

  公立学校共済組合の組合員は、国民年金第2号被保険者として、共済組合の組合員でありな  がら、国民年金の加入者ともなっています。したがって、同時に二つの年金制度に加入してい  ることになります。   また、組合員の被扶養配偶者のうち20歳以上60歳未満の方は、国民年金第3号被保険者とし  て個別に保険料の納付はしていないのですが、国民年金の加入者となっています。   組合員が退職すると、その方は共済組合組合員と国民年金第2号被保険者という二つの資格  を喪失することになります。   また、退職した方の被扶養配偶者(20歳以上60歳未満に限る)は、国民年金第3号被保険者  の資格を喪失することになります。   資格喪失した方が20歳以上60歳未満の場合、国民年金をはじめとする何らかの公的年金制度  に加入することが義務付けられていますので、退職後の状況により、次のいずれかの手続きが  必要となります。 (1) 退職する方〔組合員〕 公的年金制度に加入する必要はありません  ※再就職し、社会保険・共済の適用を受ける場合は、それぞれの公的    年金制度に加入することになります。 再 就 職 (2) 退職する方の被扶養配偶者 ※手続き時必要書類等 → 年金手帳(交付を受けている方のみ)、退職辞令の写し、       基礎年金番号通知書、印鑑等(詳しくは手続き先へ) … 20歳以上60歳未満の方(第2号・第3号被保険者を除く) 【個別に保険料の納付が必要です~H24年度保険料月額:14,980円,H25年度:15,820円×改定率 改定率:賃金や物価の伸び率を基準として毎年改定されます】 … 共済組合の組合員、厚生年金保険の被保険者 【保険料は、各被用者年金制度から国民年金制度に対して拠出金として拠出されるため、 個別に保険料を納付する必要はありません】 … 第2号被保険者の被扶養配偶者で20歳以上60歳未満の方 【保険料は、配偶者が加入している被用者年金制度から国民年金制度に対して拠出金と して拠出されるため、個別に保険料を納付する必要はありません】 60歳以上 退職時 退職後の状況 加入年金制度 手続き先 年 齢  無職・自営業 国民年金 住民票地の市町村役場 (第1号被保険者) 社会保険・共済 国民年金 住民票地の市町村役場  非適用 (第1号被保険者) 60歳未満 社会保険・共済 厚生年金保険 再就職先の事業所 第2号被保険者(共済組合員 国民年金 配偶者の勤務する事業所 ・厚生年金保険加入者である (第3号被保険者) ・所属所  適  用 共済組合 ・所属所 (第2号被保険者) 被扶養  無職・自営業 国民年金 住民票地の市町村役場 配偶者 (第1号被保険者) 配偶者)の被扶養者 60歳以上 公的年金制度に加入する必要はありません 退職時 退職する方の退職後の状況 加入年金制度 手続き先 配偶者の再就職先事業所  適  用 (第3号被保険者) ・所属所 【国民年金被保険者の種類】 第1号被保険者 年 齢 再 就 職 社会保険・共済 国民年金 住民票地の市町村役場 60歳未満  非適用 (第1号被保険者) 社会保険・共済 厚生年金保険 第2号被保険者 第3号被保険者

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-9-  【4】年金受給者の周知事項

   1 退職共済年金の年金決定と支給期日等について   皆さんから提出いただいた年金請求書等は、福利課給付班で点検を終えた後、公立学校共済  組合本部(東京)へ提出(進達)し、本部において年金の決定がおこなわれます。年金の決定  がおこなわれると、本人宛に「年金証書」が送付されます。   年金の決定・改定・支給は全て公立学校共済組合本部でおこなわれますので、年金に関する  問い合わせ等は公立学校共済組合本部に対しておこなっていただくことになります。   年金の支給は年6回、偶数月の15日(休日等の場合は前日又は前々日)に、前月までの2カ  月分が支給されます。   送金案内書は、原則年2回(6月・12月定期支給期)送付されます。   なお、年金の支給期間は、給付事由の生じた月の翌月から、その事由が無くなった月までと  なっています。また、年金額の改定・支給停止・支給停止解除は、その事由が生じた月の翌月  からおこなわれます。  ※退職後の初回支給(H25年6月)については、年金決定処理が集中することから、送金が遅れ   ることがありますので、ご承知おきください。    2 公立学校共済組合本部からの通知等について   共済年金の受給権者として「年金証書」が交付された後は、本部から受給権者に対して直接  各種通知があり、報告や申告を求められます。通知等は熟読し、他の書類等とは区別するなど  保管に留意し、報告や申告漏れの無いよう特に注意願います。 [定期報告] ①「加給年金額対象者に関する現況届」    退職共済年金又は障害共済年金に係る加給年金額対象者を持つ者が、引き続き加給年   金額等を加算するべきものであるかを確認するため、毎年、年金受給者の誕生月に報告   を求められます。    調査内容は「加給年金額対象者等の現況(生存状況及び年間収入等)」「配偶者の公   的年金受給状況」となっています。    期日までに提出しない場合には、加給年金額相当額の年金支給が差し止められます。 ②「扶養親族等申告書」    年金から源泉徴収する所得税額の計算に必要な書類です。    毎年10月に申告書が送られてきますので、11月中旬の提出期限までに返送してくださ   い。提出が遅れたり、提出がない場合には、各種控除が受けられず、高い税率で所得税   が源泉徴収されます。    3 年金受給中に一身上の異動等が生じた場合   年金受給権者又は加入年金対象者について一身上の異動等が生じたときは、速やかに電話、  郵便等で公立学校共済組合本部に届け出をしてください。   届け出が遅れたり、届け出がなされなかったりすると、受給した年金を遡って返さなければ  ならない場合がありますので、十分注意してください。 [届け出が必要な異動状況の主なもの] ①年金受給者 ・死亡したとき ・在職中の傷病が原因で障害状態となったとき ・公務員として再就職したとき ・障害状態が変動したとき ・他の年金の受給権が発生したとき ・禁錮以上の刑を受けたとき ・受給する年金の選択替えをするとき ②加給年金対象者 ・死亡したとき ・生計維持関係が無くなったとき ・加給年金対象配偶者が、退職又は障害を給付事由とする年金を受けることとなったとき 等

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-10-   4 老齢基礎年金を受給することとなったとき   退職共済年金の受給権者が65歳に達すると、共済組合が支給する退職共済年金と、日本年金  機構が支給する老齢基礎年金の二つの年金受給権が発生し、二つの制度から年金を受給するこ  とになります。(老齢基礎年金の繰上げ支給の請求をした場合も同じ)   退職共済年金と老齢基礎年金を合わせて受給する場合、定期的・異動等の報告は、共済組合  と日本年金機構に対して、それぞれ別個にしていただくことになります。   なお、公務員共済組合の加入期間しか有していない方についての老齢基礎年金の各種報告等  は、公立学校共済組合本部を経由しておこなわれます。   公務員共済組合以外の他の公的年金制度の加入歴のある方の老齢基礎年金に係る報告等は、  直接、日本年金機構に対しておこなうことになります。    5 年金の受領金融機関・住所・氏名の変更について   年金の受取り金融機関を変更する場合には、「異動届書」の提出が必要となります。   なお、異動処理には日数を要しますので、異動届書を提出した直後の定期支給期には振込口  座の変更処理がなされない場合があります。このことから、変更前の登録口座はすぐ解約する  ことなく、変更処理を確認してから解約するようにしてください。   また、住所変更については、平成23年10月より、住民基本台帳ネットワークシステムにより    公立学校共済組合本部で住所を変更することとなりましたので、「異動届書」の提出は原則不     要となりましたが、変更の処理に時間を要する(最大約半年)ことから、必ず郵便局で転送の      手続きをしてくださるようお願いします。       氏名変更に関しては、公立学校共済組合本部へ問い合わせください。    6 組合員である間の年金支給(在職中の年金一部支給)   特別支給の退職共済年金・退職共済年金・障害共済年金の受給権者が、組合員として在職中  の場合は、年金は原則支給停止となりますが、次の「年金一部支給額の計算」において、支給  年額が算出される場合に限って、算出された年額が支給されます。 (1) 年金一部支給額の計算 <基本月額> 在職中支給基本額 ÷ 12 〔特別支給の退職共済年金〕 厚生年金相当部分の額 + 定額部分の額 〔退職共済年金〕 厚生年金相当部分の額 〔障害共済年金〕 厚生年金相当部分の額 <基準給与月額相当額> × 1.25 + 当該各月以前1年間の掛金の標準となった期末手当等の額 × 1/12 ① 基準給与月額相当額 + 基本月額 ≦ 28万円 の場合 ② 基準給与月額相当額 + 基本月額 > 28万円 の場合   ※ 上記の計算により支給額が算出される場合には、上記支給額に加給年金額が加算されます。   ※ 上記の計算により支給額が算出され、かつ、65歳以上のもので、経過的加算の額の加算を    受けることができる場合には、上記支給額に経過的加算の額が加算されます。  支給年金 = 在職中支給基本額  支給年金 = 在職中支給基本額 - 控除額(注1) 在職中 支 給 基本額  各年の1月から8月までは前年の5月、  9月から12月まではその年の5月、に  おける掛金の標準となった給料の額

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-11-(注1) 次の(ア)から(エ)までの区分に応じた、それぞれの控除額。    (控除する額が在職中支給基本額を上回るときは、全額支給停止となる。) (ア) 基本月額 ≦ 28万円 かつ 基準給与月額 ≦ 46万円 控除額 = {(基準給与月額相当額+基本月額-28万円)×1/2}×12 (イ) 基本月額 ≦ 28万円 かつ 基準給与月額 > 46万円 控除額 = {(46万円+基本月額-28万円)×1/2+(基準給与月額相当額-46万円)}×12 (ウ) 基本月額 > 28万円 かつ 基準給与月額 ≦ 46万円 控除額 = (基準給与月額相当額×1/2)×12 (エ) 基本月額 > 28万円 かつ 基準給与月額 > 46万円 控除額 = (基準給与月額相当額-46万円×1/2)×12 (2) 一部支給の開始年月等  次の事由に該当し支給年額が算出されるときは、事由発生の翌月から一部支給が始まりま す。 ア 在職中に「特別支給の退職共済年金」「退職共済年金」「障害共済年金」の受給権を取得  したとき イ 「特別支給の退職共済年金」「退職共済年金」「障害共済年金」の受給者が再び共済組合  の組合員となったとき ウ 「特別支給の退職共済年金」「退職共済年金」「障害共済年金」の受給権者である組合員  で、年金額の全額が支給停止されている場合に、掛金の標準となる給料額が1万円以上変  動したとき (3) 一部支給額の改定及び停止  一部支給を受けている組合員の掛金の標準となる給料額が1万円以上変動したときは、翌 月から支給額改定又は停止されます。    7 所得による年金の一部支給停止   退職共済年金又は障害共済年金の受給権者が、就職等により公的年金(被用者年金)制度に  加入した場合は、年金の一部が支給停止になる場合があります。   対象となるケース及び停止額の算式等は次のとおりです。(※遺族給付は停止対象外)  国家公務員共済組合 組合員  年金受給権が消滅し、新たに加入した共済組合に  地方公務員等共済組合 組合員  おいて、改めて年金決定がおこなわれます  厚生年金保険被保険者(民間事業所等)  就職後の標準報酬(給与)月額と、共済年金の月額  私立学校振興・共済事業団 組合員  の合計額が46万円を超えた場合、年金が一  国会議員・地方公共団体の議会議員  部支給停止となります  公的年金制度の加入者でない場合  年金の支給調整(一部支給停止)はありません  (厚生年金非適用事業所勤務 等) <再就職後に適用を受ける年金制度> <再就職後の共済年金> >>> >>> >>>

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-12-(1) 停止額の計算  就職後の給与(標準報酬)月額および過去1年間の賞与額、共済年金の月額の合計額が 46万円を超える場合に、その超過した額の1/2の額が、年金一部支給停止となります。 (※1)基準収入月額  標準報酬月額(掛金の対象となる金額)+(その月以前の1年間の標準賞与の総額 ÷ 12) (※2)基本月額  {退職共済年金等の額(年額)-(職域年金相当部分の額+加給年金額+経過的加算額)}÷12    8 雇用保険法による給付を受けられる場合の年金支給停止 (1) 年金支給停止の仕組み  平成10年4月1日以後に「特別支給の退職共済年金」及び「繰上げ支給の退職共済年金」 の受給権者であって、65歳未満の方が雇用保険法の基本手当(失業給付)を受けている間、 年金の職域年金相当部分を除いた額が支給停止されます。  また、在職中(組合員である間)に、雇用保険法の高年齢雇用継続給付を受給した場合も 年金の一部が支給停止となります。 〔調整対象期間〕 ・基本手当の受給期間が経過するに至った月 離職した日の翌月から起算して1年が経過した日の属する月 ・所定給付日数が満了した日の属する月 基本手当の受給期間内において、所定給付日数の支給残日 数が0となる日の属する月 ※以下の例では、年金は6月分から8月分まで支給停止(職域年金相当部分を除く)されます。 求職の申込み 受給終了 (2) 年金支給停止解除月数計算による年金遡及支給  失業給付の基本手当の受給期間又は所定給付日数が満了した場合は、次の算式により支給 停止解除月数が計算されます。  計算の結果、解除月数が1カ月以上となった場合には、それに相当する月数分の支給停止 が解除となり、直近の停止月分から順次遡及して年金が支給されることになります。 (失業給付)基本手当の 支給対象となった日数 1/2 相当額(※1) (※2) 支給停止額 (月額) = 基準収入月額 + 基本月額 求職の申込みをおこなっ た日の属する月の翌月 ~ 基本手当 5月 6月 7月 - 46万円 × 支給停止解除月数 = 年金停止月 - ÷ 30 8月 9月 年  金 5月 6月 7月 8月 9月

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-13-   9 年金に係る税金 (1) 課税対象となる年金  年金給付は、受給者の生活保障を目的としているため、原則として非課税となっています。  ただし、退職等を事由(老齢給付)とする次の年金については、給与所得等との均衡上、 「雑所得」として課税されることになります。 1 退職共済年金(特別支給・繰上げ支給・別個の給付・特例年金を含む) 2 退職年金 3 減額退職年金 4 通算退職年金 ※ 上記以外に、老齢厚生年金・老齢基礎年金などが課税対象となりますが、「遺族共済年   金」「遺族年金」「障害共済年金」「障害年金」は非課税となります。 (2) 所得税の源泉徴収と扶養親族等申告書  課税の対象となる年金は、年金受給者から提出された「扶養親族等申告書」の内容に基づ き、所得税額を計算して、支給期ごとに年金の支給額から所得税を源泉徴収します。  「扶養親族等申告書」は、源泉徴収の際に、年金受給者本人に係る控除(基礎控除)及び 配偶者、扶養親族等に係る控除(人的控除)を受けるために提出するものです。  なお、その年に支払いを受ける退職共済年金等の額が、次の表の区分に応じて定められた 金額に満たないときは、所得税の源泉徴収をしないことになっていますので、これらに該当 する方は「扶養親族等申告書」の提出を要しません。 〔扶養親族等申告書の提出を要しない方〕 (3) 確定申告  雑所得である年金収入については、源泉徴収した税額に対して、給与所得のような年末調 整を行う制度がありませんので、原則として、確定申告により税額を確定することになりま す。したがって、年金による収入のほかに給与収入等がある方や生命保険料等の控除を受け る場合は、必要書類をそろえて、所定の期間内(2月16日~3月15日)に所轄の税務署又は市 町村役場において、申告することになります。  なお、平成23年分以後の申告より、年中の公的年金等の収入金額が400万円以下で、公的年 金等以外の雑所得の所得金額が20万円以下の場合は、確定申告書の提出が不要となります。 (4) 源泉徴収税額の計算(1支給期月における徴収税額計算) ①「扶養親族等申告書」を提出した場合 その支給期における その支給期 徴収税額 の支給額  ※支給額は、社会保険料(介護保険料・国民健康保険料・長寿(後期高齢者)医療制度の   保険料)の徴収がある場合は、徴収後の額となります。  ※控除額 = <月割控除額表>で求めた額 × 支給月数 区  分 金 額 摘  要 = - 控除額 × 0.05 所得税が非課税となる方 遺族・障害給付 その年の12月31日現在の年齢が 65歳以上 158万円未満 日本年金機構から老齢基礎年 金を受給している場合 は、 ( )内の金額となります。 (80万円未満) その年の12月31日現在の年齢が 65歳未満 108万円未満

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-14-<月割控除額表> 年金の月割額×25%+65,000円 ※135,000円未満の場合 135,000円 年金の月割額×25%+65,000円 ※90,000円未満の場合 90,000円 配偶者控除 (70歳未満)  32,500円 (70歳以上) (老人控除対象配偶者)   40,000円 扶養控除 (16歳以上 老人・特定扶養親族以外) 1人につき 32,500円 (70歳以上) (老人扶養親族) 1人につき 40,000円 (19歳以上23歳未満) (特定扶養親族) 1人につき 52,500円 障害者控除 (普通障害者) 1人につき 22,500円 (特別障害者) 1人につき 35,000円 1人につき 62,500円 ※老齢基礎年金を受給している場合は、控除額算定後の額から47,500円(月額)を減額 ア 扶養親族としての要件は、生計が同一で年間の所得が38万円以下である配偶者・親族を   いいます。 ・所得が給与所得だけの場合、年間収入金額が103万円以下であれば所得が38万円以下 となります。 ・所得が公的年金だけの場合、65歳未満だと108万円以下、65歳以上だと158万円以下  であれば所得が38万円以下となります。 イ 障害者(普通障害者と特別障害者の区分) イ 精神上の障害により事理を弁識する能力 該当する全ての方   を欠く常況にある方 ロ 精神保健指定医などから知的障害者と判 重度と判定された方 左の程度以外の方   定された方 ハ 精神障害者保健福祉手帳の交付を受けて 障害等級が1級の方 左の程度以外の方   いる方 ニ 身体障害者手帳に身体上の障害がある者 障害の程度が1級又は 左の程度以外の方   として記載されている方 2級の方 ホ 戦傷病者手帳の交付を受けている方 障害の程度が恩給法別 左の程度以外の方 表第1号表の2の特別 項症から第3項症まで の方 ヘ 原子爆弾被爆者に対する援護に関する法 該当する全ての方   律の規定による厚生労働大臣の認定を受   けている方 ト 常に就床を要し複雑な介護を要する方 該当する全ての方 チ 年齢65歳以上で、市町村長や福祉事務所 イ、ロ 又は ニ の特別障 左の程度以外の方 長からイ、ロ 又は ニ に準ずる障害がある 害者と同程度の重度の   と認定されている方 障害がある方 ②「扶養親族等申告書」を提出しなかった場合 その支給期における その支給期 徴収税額 の支給額  ※控除額 = その支給期の支給額 × 25%(円未満切り上げ) 控 除 の 種 類 控 除 額( 月 額 ) 普通障害者 = - 控除額 × 0.1 基礎的控除 年齢が65歳以上の方 年齢が65歳未満の方 人的控除 (同居特別障害者) 特別障害者

参照

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