開発環境の構築方法
FWS-SDK-SMJ
目次
1. 導入用ディストリビューション ... 2 2. ハードウェア環境構築例 ... 2 3. Vine 入手方法... 3 4. インストール方法 ... 4 5. 初期設定... 22 5.1. X の起動方法 ... 22 5.2. FTP サーバの設定 ... 22 5.3. IP アドレスなどの変更方法... 236. F&e Web Server 用のカスタマイズ ... 24
6.1. Vine Linux 側に監視内容表示および操作を行うディレクトリを作成 ... 24
6.2. 取得ディレクトリおよびファイルを実行可能にする ... 24
6.3. Vine Linux 自体の「html」「cgi-bin」ディレクトリを削除 ... 24
F&e Web Server 開発環境の構築方法
CONTEC CO., LTD. F&e Web Server にユーザーが独自のアプリケーションを追加インストールし、ご利用される場合、開 発環境が別途必要となります。
本書では開発を実行するための開発マシン構築方法の一例を記載します。
1. 導入用ディストリビューション
・Vine Linux2.1.5を使用します。 ・ディストリビューション選定要件:
F&e Web Serverの動作する環境と互換性があり、同一ライブラリを包含した開発環境を構築できるこ と。 ・導入用ディストリビューション一覧 項目 カーネル Linux2.1.18 ライブラリ glibc:2.1.3 wwwサーバ Apache:1.3.17 ・開発環境の条件はx86互換で開発できる、glibcのバージョンが同じ この条件で Vine Linux2.1.5 が該当します。
2. ハードウェア環境構築例
・ハードウェア環境構築例一覧 PC/AT互換機(DOS/Vマシン) CPU x86互換 メモリ 約98Mバイト HDD 約3Gバイト CD-ROM ATAPI キーボード PS/2 マウス PS/23/26 CONTEC CO., LTD.
3. Vine 入手方法
http://www.vinelinux.org の、「Vine Linux 入手方法」を参照してください。 x86 環境で動作するファイルは、i386 を選択してください。
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4. インストール方法
1) プラットホームの環境が、「CD-ROMから起動」が選択されていることを確認してください。 また、インストール終了後プラットホームの環境設定を元の状態に戻してください。 一般的に、BIOSセットアップユーティリティで設定することが可能です。詳細は、ご使用になる PC/AT互換機の解説書を参照してください。 2) 以下のインストールの手順を実行すると、HDDは初期化されますので開発環境を作成するプラット ホームで使用してください。 グラフィカルインストールの方法を以下に示します。グラフィカルインストールが可能であるか明確 ではないビデオカードの場合は、テキストインストールを実行してください。 (注意)ここでは、テキストインストールについての解説は行いません。 なお、以下に紹介するインストール手順は、一例であり、全(すべ)ての環境でのインストールを保証するもの ではありません。 参考文献(本書の 4∼22 ページまで) ・Linux magazine for beginners (ASCII)手順 1
・「boot:」のプロンプト表示後、「リターンキー」を押下してください。 (一例)
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手順 2
・キーボードの設定を行います。 (一例) 1) モデル項目で「Japanese 106-key」を選択する。 2) レイアウト項目で「Japanese」を選択する。 3) デッドキー項目で「デッドキーを有効にする」を選択する。F&e Web Server 開発環境の構築方法 CONTEC CO., LTD.
手順 3
・使用するマウスのタイプの設定を行います。 (一例) ・「2 Button Mouse (PS/2)」を選択する。手順 4
(一例) ・[次]を押下します7/26 CONTEC CO., LTD.
手順 5
・インストールの種類の選択を行います。 (一例)
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手順 6
・ディスクパーティションの設定を行います。 Linuxを使用するには、Linuxシステム用のパーティションと、スワップ用のパーティションの2つが 最低限必要です。上記の画面で「追加(A)」を押下すると小さな別の画面が表示されます。(次の図参 照)9/26 CONTEC CO., LTD. ・上図の小さな別の画面でパーティションタイプを選択し、「マウントポイント」の中からそのマウ ント対象となるものを選択し、サイズ(メガバイト)に必要容量を入力し、「OK」を押下します。 (一例) 1) 「追加(A)」を押下し、小さな別の画面でマウントポイントの項目で「/」を選択し、サイズ の項目で 2000 と入力する(2 ギガバイト割り当てる)。 2) 「追加(A)」を押下し、小さな別の画面でパーティションタイプの項目で「Linux swap」を 選択し、サイズの項目で 128 と入力する(128 メガバイト割り当てる)。
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手順 7
・フォーマットするパーティションの選択を行います。 (一例) 「 /dev/hda5 / 」を押下する。11/26 CONTEC CO., LTD.
手順 8
・LILOの設定を行います。 ・MBRやLinuxブートパーティションの最初のセクタにLinuxのブートローダー「LILO」をインストー ルしないのであれば「LILOをインストールしない」を押下し、ブートディスクからLinuxを起動して ください。 (一例) 1) 「ブートディスクを作成する」を押下する。 2) 「/dev/hda マスタブートレコード(MBR)」を押下する。F&e Web Server 開発環境の構築方法 CONTEC CO., LTD.
手順 9
・ネットワークの設定を行います。 DHCPサーバを稼動させている場合は、「DHCPを使用する」を選択します。 DHCPサーバのない環境では「IPアドレス」をはじめとする各項目にネットワーク情報を入力します。 (一例) ・アドレス」「ネットワークマスク」「ネットワーク」「ホスト名」「ゲートウェイ」「一番目の DNS」の各項目を入力する。 ※開発環境を構築するネットワーク環境に応じて、適切に入力してください。13/26 CONTEC CO., LTD.
手順 10
・タイムゾーンの設定を行います。 デフォルトで「Asia/Tokyo」が選択されています。 (一例) ・マシンを日本で使用する場合は「Asia/Tokyo」を選択します。F&e Web Server 開発環境の構築方法 CONTEC CO., LTD.
手順 11
・アカウントの設定を行います。 管理者パスワード(Rootパスワード)と、ユーザアカウントを一つ登録します。ユーザアカウントは必 要に応じて追加してください。ユーザアカウントは、インストール終了後、以下のコマンドを使用 することで追加することができます。 #adduser ユーザーアカウント名 (一例) ・「Root パスワード」「確認」「アカウント名」「パスワード」パスワード(確認)」「フルネーム」 などの各項目を入力し、「追加」を押下します。 ※開発環境に応じて、適切に入力してください。15/26 CONTEC CO., LTD.
手順 12
・認証の設定を行います。 (一例) 1) [MD5 パスワードを有効にする]を押下する。 2) [シャドウパスワードを有効にする]押下する。F&e Web Server 開発環境の構築方法 CONTEC CO., LTD.
手順 13
・インストールするパッケージの選択を行います。 すべてのパッケージを選択する「Everything」は最下段にあり、この場合はLinuxに使えるディスク領 域が約1.3Gバイト以上必要になります。 (一例) ・「Everything」を押下する。17/26 CONTEC CO., LTD.
手順 14
・モニタの設定を行います。
モニタのマニュアルを参考にしながら選択してください。 (一例)
1) 「Generic Standard VGA 640x480 @60Hz」を選択する。 2) 「次」を押下する。
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手順 15
・xの設定を行います。 使用するビデオカードを選択し、「この設定をテストする」を押下し、xの表示テストを行います。 「このメッセージが見えますか?」と表示されると、xの表示テストは成功です。また「この設定を テストする」を押下してもx表示がうまく表示されない場合は「xの設定を行わない」をチェックし てください。インストール後にrootでログインしコンソール上で、 #kon #Xconfigurator と入力し x を設定してください。 (一例)1) x の設定で「Generic VGA compatible」を選択する。 2) 「次」を押下する。
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手順 16
・インストールの準備が終了しました。 (一例) ・「次」を押下する。手順 17
・パッケージのインストールが開始されます。F&e Web Server 開発環境の構築方法 CONTEC CO., LTD.
手順 18
・ブートディスクの作成を行います。 (一例) ・空のフロッピーディスクをフロッピーディスクドライブにセットし「次」を押下する。21/26 CONTEC CO., LTD.
手順 19
・インストール完了しました。 (一例)
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5. 初期設定
5.1. X の起動方法
1) Vine Linux起動後、localhost名を記入し、そのパスワードを入力する。 2) 「startx」のコマンドを入力し、「リターンキー」を押下する。 ※ここでは、localhost 名に「root」を入力しログインしています。5.2. FTP サーバの設定
FTP(File Transfer Protocol)サーバの設定を行います。サービスの起動と停止は、以下のコマンドで設定 します。
# /sbin/service proftpd start (FTP サーバを起動する)
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5.3. IP アドレスなどの変更方法
デスクトップ上右クリックし、メインメニューを表示します。 その中のユーティリティの項目を開き、管理ツールの中にあるコントロールパネルを選択します。 上図コントロールパネルの「FILE」中の「network Configuration」項目を選択します。(上記の図参照) 表示された画面から「インターフェイス」のタブを選択します (上記の図参照)。 変更する IP アドレスを選択し、編集ボタンを押下すると変更ができます。 上図の下部にある「停止ボタン」を一度押下し、ネットワークを活動停止にし、再び「活動ボタン」 を押下すると変更後の IP アドレスが有効になります。F&e Web Server 開発環境の構築方法
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6. F&e Web Server 用のカスタマイズ
Vine Linux 上のブラウザを使用し、FWS と同様の表示および操作を実現する手順を解説します。 ※F&e Web Server を以下 FWS と記述します。
6.1. Vine Linux 側に監視内容表示および操作を行うディレクトリを作成
FWS 側の監視内容表示およびその操作を行う「html」「cgi-bin」「data」ディレクトリは下記のとおりで あり、Vine Linux 側にも同様の構成を作成する。 /home/fws/data/ FWS 用データを含むディレクトリ。 /usr/apache/html/ HTML データを含むディレクトリ。 /usr/apache/cgi-bin/ CGI データを含むディレクトリ。 1) Vine Linux側にFWSと同一のディレクトリを作成する。 (「fws」「apache」「data」「html」「cgi-bin」の各ディレクトリの作成) 2) Vine Linux側で作成した「/home/fws/data/」のディレクトリに移動する。 3) Vine Linux側から「ftp」コマンドを使用し、FWSにアクセスする。 4) FWS側の /home/fws/data/ のディレクトリに移動し、下記のコマンドを実行する。 # mget (そのディレクトリ内のすべてのファイルをコピーする) 以上 2∼4 の作業を「/usr/apache/html」「/usr/apache/cgi-bin」についても同様に行います。6.2. 取得ディレクトリおよびファイルを実行可能にする
1) 取得した実行属性を設定する必要があるため「/home/fws/」に移動し、以下の属性設定コマンドを入 力します。 #chmod 666 data/ 2) 同様に「/home/fws/data/」に移動し、属性設定コマンドを入力します。 #chmod 666 * 以上の作業を同様に「html」「cgi-bin」についても行いますが、この 2 つについての属性設定は「666」 ではなく「777」の属性設定で動作可能です。6.3. Vine Linux 自体の「html」「cgi-bin」ディレクトリを削除
Vine Linux の「html」「cgi-bin」ディレクトリの構成は以下のとおりです。 /home/httpd/html
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6.4.取得ファイルを格納ディレクトリにリンク
Vine Linux の「html」「cgi-bin」ディレクトリが存在したディレクトリに FWS から取得したファイルを 格納した「html」「cgi-bin」ディレクトリにリンクを行います。 1) /home/httpd/ のディレクトリに移動します。以下のコマンドを使用し、取得したファイルを格納した ディレクトリにリンクを行います。 ln –s /usr/apache/html html ln –s /usr/apache/cgi-bin cgi-bin 以上の手順で、Vine Linux 上のブラウザを使用し FWS と同様の表示および操作が可能になります。
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