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2017 年版の改訂では 国際財務報告基準 (IFRSs) の変更による改訂や記載の追加のほか 説例の追加や表現の変更を行いました 2016 年版からの主な変更点は以下のとおりです 8-4 Recognising and Measuring an Impairment Loss( 減損損失の認識と測

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Academic year: 2021

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2017 年版の改訂では、国際財務報告基準 (IFRSs) の変更による改訂や記載の追加のほか、 説例の追加や表現の変更を行いました。2016 年版からの主な変更点は以下のとおりです。

8-4 Recognising and Measuring an Impairment Loss(減損損失の認識と測定)

《資金生成単位の減損に関する設例を、のれんを含む場合の設例に変更しました。》 Chapter 9 Lease(リース) 《IAS 17 に基づいた解説を、IFRS 16 に基づいた解説に変更しました。》 Introduction(概要) IFRS 16 では、取引がリースの定義に合致した場合には、原則的に全てのリースを従来 のファイナンス・リースと同等の会計処理を適用することが規定されている。借手は「使 用権」(right of use)という資産を計上し、同時にリース負債を計上する。なお、貸手の会 計処理に大きな変更はない。 契約がリースを含んでいるのは、以下の条件を満たした場合である。  特定された資産(identified asset)である。  顧客が使用期間を通じて資産の使用からの経済的便益のほとんどすべてを得る権利 (the right to obtain substantially all of the economic benefits from use of the identified asset)を有している。

 顧客が使用期間を通じて資産の使用を指図する権利(the right to direct the use of the identified asset)を有している。 Recognition Exemptions(容認規定) 借手の会計処理について、次の二つのリースに対しては、原則的な処理を行わなくても 良いとする容認規程が設けられている。  短期リース(short-term leases)… 開始日にリース期間が 12 か月以下のリース。た だし購入オプションのあるリースは該当しない。

 少額リース … 原資産が少額であるリース(leases for which the underlying asset is of low value)

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- 2 - リースが短期リースか少額リースに該当し、容認規定を適用する場合、リース料(lease payments)を費用(expense)として、定額法で毎期計上する。他のシステマティックな 方法が借手の便益のパターンをより忠実に表す場合には、その方法を採用しなければなら ない。 Lessee Accounting(借手の会計処理) (1) リース負債と使用権資産の当初測定 リースの借手は、リースの開始日(commencement date)に、使用権資産(right-of-use asset)とリース負債(lease liability)を認識しなければならない。 リース負債はリースの開始日に支払われていないリース料(lease payment)の現在価値 となる。リース料は下記(a)~(e)の合計額。

(a) 固定リース料(fixed payment)からリース・インセンティブ(lease incentives receivable)を控除した金額

(b) 変動リース料(variable lease payment)… 指数や率で決まるもので、リース開始 日の指数・率を用いて計算する。それ以外は発生時に費用処理をする。なお、形式 的には変動リース料とされる場合でも、実質的に支払いが回避不能な金額は固定リ ース料に含める。

(c) 残価保証(residual value guarantee)… 貸手と関連のない者が貸手に対して行う 保証で貸手に支払うと予想される額を計上する。

(d) 購入オプションの行使価格(exercise price of a purchase option)… 借手がオプシ ョンを行使することが合理的に確かな場合。

(e) リースの解約に対するペナルティの支払額(payment of penalties for terminating the lease)… リース期間が借手のリース解約オプションの行使を反映している場合。

使用権資産の取得原価は、下記(a)~(d)を合計する。

(a) リース負債の当初測定額

(b) 開始日以前に支払ったリース料から、受け取ったリース・インセンティブ(lease incentive)を控除した金額

(c) 当初直接コスト(initial direct cost)

(d) リースの契約条件で要求されている場合、原資産の解体及び除去、原状回復のコス トの見積り(ただし、棚卸資産の製造のために生じる場合は除く)

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- 3 - (2) 使用権資産およびリース負債の事後測定 使用権資産の事後測定は、原価モデル(cost model)を適用しなければならない。ただし、 使用権資産がIAS 40 の定義を満たす投資不動産である場合は IAS 40 に従って会計処理を 行う。また、再評価モデル(revaluation model)を適用する有形固定資産に関連する使用 権資産の場合には、関連する使用権資産のすべてに再評価モデルを適用することを選択で きる。 減価償却の期間については、原資産の所有権がリース期間の終了時までに借手に移転す る場合、または購入オプションが行使される可能性が高いすなわち使用権資産の取得原価 に購入オプションが含まれている場合は、資産の耐用年数となる。それ以外の場合は、耐 用年数またはリース期間のいずれか短い方となる。 減損についてはIAS 36 に従い、減損の判断および減損がある場合には減損処理を行わな くてはならない。 リース負債は、帳簿価額を金利分増額し、支払ったリース料分減額する。リース期間中、 各期間における金利は、リース負債の残高に対して毎期一定の利率をかけて計算する。こ の利率は、(1)に示された割引率を用いる。 Lessor Accounting(貸手の会計処理) (1) リースの分類 貸手はそれぞれのリースをファイナンス・リース(finance lease)かオペレーティング・ リース(operating lease)のいずれかに分類しなければならない。 原資産の所有に伴うリスクと経済価値のほとんどすべてを移転する場合には、ファイナ ンス・リースに分類される。原資産の所有に伴うリスクと経済価値のほとんどすべてを移 転するものではない場合には、オペレーティング・リースに分類される。この分類は、契 約の形式ではなく、取引の実質により決まる。 (2) Operating lease(オペレーティング・リース) オペレーティング・リースの場合、貸手は、定額法によってリース料を収益(income) として認識する。他の規則的な方法が原資産の使用による便益が減少するパターンをより 適切に表す場合には、当該方法を適用しなければならない。

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- 4 - (3) Finance lease(ファイナンス・リース)

ファイナンス・リースの場合、貸手は、財政状態計算書において、正味リース投資未回 収額(net investment in the lease)を債権(lease receivable)として計上しなければなら ない。正味リース投資未回収額は、総リース投資未回収額(gross investment in the lease) をリースの計算利子率で割り引いた金額である。

総リース投資未回収額とは下記の合計である。

(a) リース料(lease payment)

(b) 無保証残存価値(unguaranteed residual value)

Sale and Leaseback(セール・アンド・リースバック)

セール・アンド・リースバック取引の場合、売手(借手)はまずIFRS 15 を適用し資産 の譲渡が売却の要件を満たすかどうか判断しなければならない。 売却の要件を満たさない場合、売手(借手)・買手(貸手)ともに、資産を担保とした金 融取引として処理する。IFRS 9 が適用される。売手は、譲渡した資産を引き続き認識し、 譲渡収入と同額の金融負債を認識する。貸手は譲渡された資産を認識してはならず、金融 資産を認識する。 売却の要件を満たした場合は、次のように会計処理を行う。 売手=借手 … 資産の売却とリースの借手としての処理を行う。 買手=貸手 … 資産の購入とリースの貸手としての処理を行う。 Investment Property(投資不動産) リースの借手とオペレーティング・リースの貸手は、対象物件が投資不動産に該当する 場合、IAS 40 を適用しなくてはならない。ファイナンス・リースの貸手が他社にリースし ている不動産については、投資不動産に該当せず、IFRS 16 を適用する。 リースの借手が使用権資産として保有する投資不動産はIFRS 16 に従って測定する。

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10-2 Classifications of Financial Assets(金融資産の分類)

《資本性金融商品に関する記載を追加しました。》

ただし、FVOCI に指定した資本性金融商品については、配当が、明らかに投資コストの 部分的な回収でない場合に、当期の純損益に含める。

10-3 Impairment(減損)

《FVOCI 測定の金融商品の減損に関する設例を変更しました。》

12-4 Application of the Recognition and Measurement Rules(認識と測定ルールの適用)

《不利な契約から発生する引当金の設例を変更しました。》

14-3 STEP 2―Identifying the Performance Obligations in the Contract(契約における履 行義務の識別) 《約束が区分して識別可能であることに関する記載を変更しました。》 (※2)この要件を検討する目的は、契約における約束の性質が、財またはサービスを個 別に移転することなのか、あるいは、複数の財またはサービスがインプットとし て結合されたものを移転することなのか、決定することにある。以下のような場 合、契約における複数の約束を区分して識別することはできない。  複数の財またはサービスを、顧客が契約において指定したアウトプットに相当 する財またはサービスの束に統合する、重要なサービスを提供している。  1 つ以上の財またはサービスが、契約において約束した 1 つ以上の他の財また はサービスを(に)大幅に修正、あるいはカスタマイズする(される)。  複数の財またはサービスが相互依存的である(highly interdependent)。また は、相互に関連している(highly interrelated)。

14-5 STEP 4―Allocating the Transaction Price to Performance Obligations(履行義務へ の取引価格の配分)

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14-9 Other Revenue Recognition Issues(収益認識におけるその他の論点)

《本人か代理人かの検討に関する記載を変更しました。》 本人か代理人かの判断にあたっては、以下を行わなければならない。 (a) 顧客に提供される特定の財またはサービスの識別 (b) 顧客に移転される前の特定の財またはサービスを支配しているかどうかの評価 本人である場合 顧客に移転される前の特定の財またはサービスを支配(control)している場合、企業は 本人であり、以下のいずれかに対する支配を得る。 (a) 顧客に移転する、他の当事者から得る財またはその他の資産。 (b) 他の当事者によって履行されるサービスに対する権利(他の当事者に対して、企業 の代理として顧客にサービスを提供するように指示できる権利)。 (c) 顧客に特定の財またはサービスを提供するにあたって他の当事者から得る財または サービスで、他の財またはサービスと統合されるもの。 本人であることを示す指標として、次のようなものが挙げられる。 (a) 財またはサービスを提供する約束の充足に関して、主たる責任を負う。 (b) 財またはサービスが移転される前、または移転後(返品時など)の在庫リスクを負 う。 (c) 特定の財またはサービスの価格設定における裁量権を持つ。 代理人である場合 他の当事者による特定の財またはサービスの提供を手配することが履行義務である場合、 企業は取引の代理人であり、顧客に移転前の他の当事者によって提供される特定の財また はサービスを支配しない。

参照

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