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Microsoft Windows Azure上のOracle WebLogic Server 12c

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Oracleホワイト・ペーパー 2013年9月

Microsoft Windows Azure上のOracle

WebLogic Server 12c

(2)

目次

はじめに ... 1 はじめに:単一の仮想マシンの作成 ... 2 作業を開始する前に ... 2 Windows Azure上の仮想マシンの作成 ... 2 WebLogic Server用の複数のマシンを含む仮想ネットワークの作成 ... 5 作業を開始する前に ... 5 WebLogic Server用の仮想ネットワークの作成 ... 6 オプション:ストレージ・アカウントの作成 ... 6 仮想ネットワーク上のWebLogic Serverの仮想マシンの作成 ... 7 WebLogicドメインの作成および設定 ... 9 管理サーバー仮想マシン上のドメインの作成 ... 9 管理対象サーバー仮想マシンへのドメインの移動 ... 11 ドメインへのアプリケーションの展開 ... 12 仮想ネットワークへのOracle Databaseの追加 ... 12

Oracle DatabaseとWebLogic Serverの統合 ... 12

結論 ... 12

参照資料 ... 13

WebLogic Serverの仮想マシンのディレクトリ構造 ... 13

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はじめに

オラクルでは、Oracleソフトウェアの展開方法の選択肢を広げ、柔軟性を高めることによって、ユー ザーのクラウド・コンピューティング導入を可能にする取組みを進めています。この取組みの一環 として、オラクルでは、Windows Azure仮想マシン・ギャラリーでホストされる、事前にインストー ルされたOracleソフトウェアを含む仮想マシン・イメージを作成しました。これらのイメージを使用 することにより、Azure環境で簡単に仮想マシンを作成し、Oracleソフトウェア上でアプリケーショ ンを実行できます。

本書では、Windows AzureでホストされるOracle WebLogic Server 12cイメージの使用方法について 説明します。仮想マシン・イメージのギャラリーにOracle WebLogic Server 12.1.2 on Oracle Linux 6.4.0.0.0というタイトルのイメージが表示されます。

このイメージには、事前にインストールされた以下のオラクル製品が含まれています。

 Oracle WebLogic Server 12.1.2.0.0  Oracle JDK 1.7.0u25  Oracle Linux 6.4.0.0.0 WebLogic Server 12cイメージに基づく仮想マシンを作成する場合は、このイメージを、オンプレミ スの仮想マシンまたは物理マシン上で使用する場合と同様に使用します。つまり、すべての設定お よび管理ツールを使用できます。また、WebLogicドメインを設定し、そのドメイン内のサーバーを、 アプリケーションを実行するように設定する必要があります。 Oracleソフトウェアを実行するには適切なライセンスが必要です。詳しくは、以下のWebサイトを参 照してください。

 Oracle Fusion Middlewareライセンス情報:

http://docs.oracle.com/cd/E50629_01/core/FMWLC/toc.htm

 End User License Agreement for Oracle Products on Azure (Azure上のオラクル製品に関するエン

ドユーザー・ライセンス契約)

http://www.oracle.com/technetwork/licenses/oracle-license-2016066.html

また、使用ライセンスを持つソフトウェアについて詳しくは、オラクルとのすべての契約を参照し てください。

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はじめに:単一の仮想マシンの作成

テストおよび開発のために、仮想ネットワークに含まれないスタンドアロンの仮想マシンを作成し たい場合があります。

仮想ネットワークに含まれない単一の仮想マシンを含むWebLogic Serverドメインを作成するには、 以下のタスクを実行する必要があります。

 Oracle WebLogic Server 12.1.2 on Oracle Linux 6.4.0.0.0仮想マシン・イメージを使用して、

Windows Azure上に仮想マシンを作成します。  WebLogicドメインを作成します。このドメインは、管理サーバーと必要に応じて管理対象 サーバーを含むことができます(これらのすべてが単一の仮想マシン上に存在します)。

作業を開始する前に

仮想マシンを作成する前に、以下の情報を収集してください。  仮想マシンに使用する名前。Webブラウザを使用して仮想マシンにアクセスするためのURLは、 virtual_machine_name.cloudapp.netになります。  WebLogic Server管理サーバーに使用するリスニング・ポート番号。SSLを有効にする場合は、2 つのポート番号(通常、7001と7002)が必要です。これらのポートを仮想マシン上のエンドポイ ントとして設定できます。  各管理対象サーバーに使用するリスニング・ポート番号(この仮想マシン上に管理対象サーバー を作成する予定がある場合)。SSLを有効にする場合は、管理対象サーバーごとに2つのポート番 号が必要です。これらのポートを仮想マシン上のエンドポイントとして設定できます。  SSH接続によって仮想マシンにログインするために使用するユーザー名とパスワード。  SSH認証のためにアップロードする、ローカル・クライアントまたはネットワークにあるSSH鍵証 明書ファイル(該当する場合)。

Windows Azure上の仮想マシンの作成

この項では、WebLogic Serverを実行するためのスタンドアロン仮想マシンの作成方法について説明 します。 仮想ネットワークに含まれない単一の仮想マシンを作成するには、以下の手順を実行します。 1. Windows Azure管理ポータル(https://manage.windowsazure.com/)にログインします。

2. Windows Azure管理ポータルの左下にある「New」をクリックします。New設定メニュー

が表示されます。

3. 「Compute」→「Virtual Machine」→「From Gallery」を選択します。Virtual machine image selection画面が表示されます。

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Windows Azure仮想マシン・イメージ・ギャラリーの例

4. 「Oracle WebLogic Server 12.1.2 on Oracle Linux 6.4.0.0.0」イメージを選択し、右下の 矢印をクリックしてVirtual machine configuration画面を表示します。

5. 以下の情報を入力します。

° VIRTUAL MACHINE NAMEに、仮想マシンの一意の名前(myvm01など)を入

力します。

° SIZEで、仮想マシンに必要なコアの数を選択します。本番環境の場合は、2コ

ア以上を選択することを推奨します。

° NEW USER NAMEに、仮想マシンのログインおよび管理に使用するユーザー名

を入力します。 注:仮想マシンの作成後に、Oracleホーム・ディレクトリにあるファイルおよびディレク トリの所有権を、ここで指定したユーザーに変更する必要があります。 ° SSHを介して仮想マシンにログインする場合に認証に使用するSSH鍵をアップロー ドするには、「AUTHENTICATION」チェック・ボックスを選択し、CERTIFICATE フィールドを使用してローカル・クライアントまたはネットワーク上の鍵ファイル を選択します。ユーザー名および認証について詳しくは、Windows Azureのオンラ イ ン ・ マ ニ ュ ア ル の " 認 証 : ユ ー ザ ー 名 、 パ ス ワ ー ド 、 SSH 鍵 " (https://www.windowsazure.com/en-us/manage/linux/tutorials/intro-to-linux/#a uthentication)を参照してください。 ° 「PROVIDE A PASSWORD」チェック・ボックスを選択して、強力なパスワード を入力し、パスワードを確認します。

(6)

6. 右下の矢印をクリックして次のVirtual machine configuration screenページを表示します。

7. この画面で、以下の情報を入力または選択します。

° CLOUD SERVICEで、「Create a new cloud service」を選択します。

° CLOUD SERVICE DNS NAMEに、この仮想マシンに関するクラウド・サービス

の一意の名前を入力します。通常は、デフォルト名(仮想マシンに使用してい る名前)を受け入れます。

° REGION/AFFINITY GROUP/VIRTUAL NETWORKで、仮想マシンを配置する領域

を選択します。スタンドアロンの仮想マシンの場合は関連付けられたアフィニ ティ・グループまたは仮想ネットワークが存在しないことに注意してください。 このため、Azureアカウントに関連付けられたアフィニティ・グループまたは 仮想ネットワークがここに示される場合は、この仮想マシンに関してそれらを 選択しないでください。 ° AVAILABILITY SETは「None」に設定されたままにします。

8. 右下の矢印をクリックして次のVirtual machine configuration screenページを表示します。 9. Virtual machine configuration画面を使用して、仮想マシンの仮想プライベート・ネット

ワーク・エンドポイント(リスニング・アドレス・ポートおよびその他のポート)を作成 します。デフォルトのSSHポート22に加えて、この時点で仮想マシンの以下のエンドポイ ントを作成することもできます。また、これらのエンドポイントを、仮想マシンが実行状 態になった後に作成することもできます。 エンドポイントごとに、パブリック・ポートとプライベート・ポートの両方に同じ値を使 用してください。次の表に、推奨されるポート値を示します。 注:ドメインの管理サーバーを起動する前に、ドメインに必要なすべてのエンドポイント を作成する必要があります。 表2 仮想マシンで作成するエンドポイント 推奨名 プロトコル パブリック・ポート/プライベート・ポート Admin TCP 7001:これは、デフォルトの管理サーバーのリスニング・ポート です。ドメインを作成して起動したら、このリスニング・ポート を使用してWebブラウザから管理コンソールにアクセスします。 AdminSSL TCP 7002:管理サーバーでSSLが有効になっている場合に必要です。 Managed TCP 最初の管理対象サーバーには7003を使用し、追加されたドメイン 内の管理対象サーバーごとに2ずつ大きな数の番号を使用します。 ManagedSSL TCP 管理対象サーバーでSSLが有効になっている場合に必要です。最 初の管理対象サーバーには7004を使用し、追加されたドメイン内 の管理対象サーバーごとに2ずつ大きな数の番号を使用します。 NodeManager TCP 5556:これは、デフォルトのノード・マネージャのリスニング・ ポートです。

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10. エンドポイントを指定したら、右下のチェック・マークをクリックして仮想マシンの作成 プロセスを開始します。このプロセスが完了すると、仮想マシンは実行状態になります。 11. ファイル所有権を設定し、仮想マシンの作成時に指定したユーザーがファイルにアクセス できるようにするには、以下の手順を実行します。 ° ターミナル・ウィンドウを開き、SSHを使用して仮想マシン・ユーザーとして 仮想マシンにログインします。 ° sudo suと入力し、仮想マシン・ユーザーのパスワードを入力します。 ° 次のコマンドを入力して、インストールされているWebLogic Serverのディレク トリの所有権を仮想マシン・ユーザーに変更します。 chown -R vm_username /opt/oracle

作業を続行するには、本書の"WebLogicドメインの作成および設定"を参照してください。

WebLogic Server用の複数のマシンを含む仮想ネットワークの作成

WebLogic Server Enterprise Editionのスケーラビリティ、適応性、可用性を利用するには、Windows Azureで仮想ネットワークを作成して、クラスタ化されたWebLogic Server管理対象サーバーをホス トする必要があります。一般に、以下の手順は、仮想マシンごとに1つのWebLogic管理対象サーバー または管理サーバーを設定することを想定しています。 複数の仮想マシンを含む仮想ネットワークを作成するには、以下のタスクを実行する必要があります。  Windows Azure上に仮想ネットワークを作成します。  オプションで、ストレージ・アカウントを作成します。  構成に含まれるWebLogic Serverノードごとに1つずつ仮想マシンを作成します。  管理サーバー・ノード上にWebLogicドメインを作成します。  WebLogicドメインを、リモート・ノード上の管理対象サーバーにコピーします。

作業を開始する前に

仮想ネットワークおよび仮想マシンを作成する前に、以下の情報を収集してください。  仮想ネットワークに使用する名前。  作成する予定の各仮想マシンに使用する名前。Webブラウザを使用して各仮想マシンにアクセス するためのURLは、virtual_machine_name.cloudapp.netになります。

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 WebLogic Server管理サーバーに使用するリスニング・ポート番号。SSLを有効にする場合は、2 つのポート番号(通常、7001と7002)が必要です。  各仮想マシンに追加する各管理対象サーバーのリスニング・ポート番号。SSLを有効にする場合は、 管理対象サーバーごとに2つのポート番号が必要です。リスニング・ポートは、同じ仮想マシン上 では管理対象サーバーごとに異なっている必要があります。  SSH接続によって各仮想マシンにログインするために使用するユーザー名とパスワード。各仮想 マシンに同じユーザー名およびパスワードを使用できます。  SSH認証のためにアップロードする、ローカル・クライアントまたはネットワークにあるSSH鍵証 明書ファイル(該当する場合)。

WebLogic Server用の仮想ネットワークの作成

複数の仮想マシンを含む本番環境、開発、またはテスト・ドメインを作成するには、まず、Windows Azure環境の仮想マシン用の仮想ネットワークを作成する必要があります。

Microsoft Azure上のWebLogic Server用の仮想ネットワークを作成する方法については、Microsoft Azureのオンライン・マニュアルにある以下のトピックを参照してください。

 "Windows Azure Virtual Network Overview"

http://msdn.microsoft.com/en-us/library/windowsazure/jj156007.aspx

 "About Configuring a Virtual Network in the Management Portal"

http://msdn.microsoft.com/en-us/library/windowsazure/jj156074.aspx  "Windows Azureでの仮想ネットワークの作成"(チュートリアル) http://www.windowsazure.com/en-us/manage/services/networking/create-a-virtual-network/ 注:仮想ネットワークを作成する際は、DNSサーバーを定義しないでください。DNS SERVERSフィー ルドは空白のままにしておいてください。これにより、Microsoft Azureのユーザー用のデフォルト のDNSサーバーが作成されます。 仮想ネットワークを作成したら、そのネットワーク用のストレージ・アカウントを作成し、構成内 の各ノードの仮想マシンを作成できます。

オプション:ストレージ・アカウントの作成

最初の各仮想マシンを作成する前に、ストレージ・アカウントを作成したい場合があります。スト レージ・アカウントの詳細および作成方法については、Windows Azureのオンライン・マニュアル の"ストレージ アカウントの作成方法"(http://www.windowsazure.com/en-us/manage/services/ storage/how-to-create-a-storage-account/)を参照してください。 ストレージ・アカウントを作成する際は、仮想ネットワーク用に作成したアフィニティ・グループ を選択してください。

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仮想ネットワーク上のWebLogic Serverの仮想マシンの作成

この項では、仮想ネットワーク内の各WebLogic Serverノードの仮想マシンを作成する方法について 説明します。これらは、Oracle WebLogic Server 12.1.2 on Oracle Linux 6.4.0.0.0ディスク・イメージ を使用して作成された仮想マシン専用の手順です。 ストレージ・アカウントを作成したら、仮想マシンを作成できます。仮想マシンの作成について詳 しくは、Microsoft Azureのオンライン・マニュアルにある以下のトピックを参照してください。  "カスタム仮想マシンの作成方法"http://www.windowsazure.com/en-us/manage/ windows/how-to-guides/custom-create-a-vm/  "仮想ネットワークへの仮想マシンの追加"(チュートリアル)http://www.windowsazure. com/en-us/manage/services/networking/add-a-vm-to-a-virtual-network/ WebLogic Serverの仮想マシンを作成するには、以下の手順を実行します。

1. Windows Azure管理ポータル(https://manage.windowsazure.com/)にログインします。

2. Windows Azure管理ポータルの左下にある「New」をクリックします。New設定メニュー

が表示されます。

3. 「Compute」→「Virtual Machine」→「From Gallery」を選択します。Virtual machine image selection画面が表示されます。

4. 「Oracle WebLogic Server 12.1.2」イメージを選択し、右下の矢印をクリックしてVirtual machine configuration画面を表示します。

5. 以下の情報を入力します。

° VIRTUAL MACHINE NAMEに、仮想マシンの一意の名前(MyVM-1など)を入

力します。

° SIZEで、仮想マシンに必要なコアの数を選択します。本番環境の場合は、2コ

ア以上を選択することを推奨します。

° NEW USER NAMEに、仮想マシンのログインおよび管理に使用するユーザー名

を入力します。 注:事前にインストールされたOracleソフトウェアは、oracleというユーザー名を使用し てインストールされており、適切なファイル権限が適用されています。仮想マシンの作成 後に、Oracleホーム・ディレクトリにあるファイルおよびディレクトリの所有権を、ここ で指定したユーザーに変更する必要があります。 ° SSHを介して仮想マシンにログインする場合に認証に使用するSSH鍵をアップ ロードするには、「 AUTHENTICATION」 チェック・ボックスを選択し、 CERTIFICATEフィールドを使用してローカル・クライアントまたはネットワー ク上の鍵ファイルを選択します。ユーザー名および認証について詳しくは、 Microsoft Azureのオンライン・マニュアルの"認証: ユーザー名、パスワード、 SSH鍵"(https://www.windowsazure.com/en-us/manage/linux/tutorials/ intro-to-linux/#authentication)を参照してください。

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° 「PROVIDE A PASSWORD」チェック・ボックスを選択して、パスワードを入力

し、パスワードを確認します。

6. 右下の矢印をクリックして次のVirtual machine configuration screenページを表示します。

7. この画面で、以下の情報を入力または選択します。

° CLOUD SERVICEで、「Create a new cloud service」を選択します。

° CLOUD SERVICE DNS NAMEに、この仮想マシンの一意の名前を入力します。

仮想ネットワークに含まれる各仮想マシンは、一意のクラウド・サービスDNS 名を持つ必要があります。デフォルトは、vm_name.cloudapp.netです。

° REGION/AFFINITY GROUP/VIRTUAL NETWORKで、仮想マシンを割り当てる仮

想ネットワークを選択します。

° VIRTUAL NETWORK SUBNETSで、この仮想ネットワークに関して作成したい

ずれかのサブネットを選択します。指定したサブネットは、フロントエンド・ サブネットとして使用されます。

° AVAILABILITY SETは「(None)」に設定されたままにします。

8. 右下の矢印をクリックして次のVirtual machine configuration screenページを表示します。

9. デフォルトのSSHポート22に加えて、この時点で仮想マシンの以下のエンドポイントを作 成することもできます。また、これらのエンドポイントを、仮想マシンが実行状態になっ た後に作成することもできます。割り当てられたポートは、ネットワーク内の各マシン上 でWebLogic Serverのリスニング・ポートとして使用されます。ネットワーク内の各仮想 マシン上のエンドポイントに同じポート名およびポート値を割り当ててください。エンド ポイントごとに、パブリック・ポートとプライベート・ポートの両方に同じ値を使用して ください。次の表に、推奨されるポート値を示します。 注:ドメインの管理サーバーを起動する前に、ドメインに必要なすべてのエンドポイントを作 成する必要があります。 表3 各仮想マシンで作成するエンドポイント 推奨名 プロトコル パブリック・ポート/プライベート・ポート Admin TCP 7001 これは、デフォルトの管理サーバーのリスニング・ポートです。ドメインを 作成して起動したら、このリスニング・ポートを使用してWebブラウザから 管理コンソールにアクセスします。このポートは、管理サーバーが実行され る仮想マシン上にのみ設定する必要があります。 AdminSSL TCP 7002 管理サーバーでSSLが有効になっている場合に必要です。このポートは、管 理サーバーが実行される仮想マシン上にのみ設定する必要があります。 Managed TCP これらは、各管理対象サーバーのリスニング・ポートであり、同じ仮想マシ ン上では管理対象サーバーごとに異なっている必要があります。各仮想マシ ンで、最初の管理対象サーバーに7003を使用し、追加されたドメイン内の管 理対象サーバーごとに2ずつ大きな数の番号を使用します。

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ManagedSSL TCP 各管理対象サーバーでSSLが有効になっている場合に必要です。これらは、 同じ仮想マシン上では管理対象サーバーごとに異なっている必要がありま す。各仮想マシンで、最初の管理対象サーバーに7004を使用し、追加された ドメイン内の管理対象サーバーごとに2ずつ大きな数の番号を使用します。 NodeManager TCP 5556 これは、ネットワーク内のすべての仮想マシンでのデフォルトのノード・マ ネージャのリスニング・ポートです。このポートは、ネットワーク内のすべ ての仮想マシンで設定する必要があります。 TCP 7999 10. エンドポイントを指定したら、右下のチェック・マークをクリックして仮想マシン作成プ ロセスを開始します。このプロセスを完了すると、仮想マシンは実行状態になります。 11. ファイル所有権を設定し、仮想マシン作成時に指定したユーザーがファイルにアクセスで きるようにするには、各仮想マシンについて以下の手順を実行します。 ° ターミナル・ウィンドウを開き、SSHを使用して仮想マシン・ユーザーとして 仮想マシンにログインします。 ° sudo suと入力し、仮想マシン・ユーザーのパスワードを入力します。 ° 次のコマンドを入力して、インストールされているWebLogic Serverのディレ クトリの所有権を仮想マシン・ユーザーに変更します。 chown -R vm_username /opt/oracle

12. 手順2~10を繰り返して、追加の仮想マシンを設定します。以下の点に注意してください。 ° 各仮想マシンに対して同じプラットフォーム・イメージを選択する必要があり ます。 ° 各仮想マシンに対して同じユーザー名を入力します。 ° 各マシンに対して新しいクラウド・サービスを作成します。仮想マシン名に基 づくデフォルトを受け入れることを推奨します。

WebLogicドメインの作成および設定

この項では、管理サーバー仮想マシン上にドメインを作成し、アプリケーションを展開し、ドメイ ンを各管理対象サーバー仮想マシンに移動する(複数の仮想マシンによって仮想ネットワークを作 成済みの場合)方法について説明します。

管理サーバー仮想マシン上のドメインの作成

管理サーバー仮想マシン上にドメインを作成する前に、各仮想マシン上のすべてのリスニング・ポー ト・エンドポイント(表3を参照)を設定することを推奨します。

(12)

管理サーバー仮想マシン上にドメインを作成するために、WLSTスクリプトまたは設定ウィザードを 使用できます。 注:WLSTスクリプト、設定ウィザード、または管理コンソールでサーバーおよびマシンのリスニン グ・アドレスを指定する際は、パブリックIPアドレスの代わりにノードの内部IPアドレスを使用する 必要があります。 WLSTスクリプトによるドメインの作成 WLSTスクリプトを使用してドメインを作成し、設定する場合、詳細なスクリプトを使用することで、 ドメイン、管理対象サーバー、およびドメイン内のその他のリソースを完全に設定できます。また、 簡単なドメインを作成し、後でWebLogic Server管理コンソールを使用して管理対象サーバーおよび その他のリソースを設定することもできます。スクリプトを使用する場合は、以下の手順を実行し ます。 1. Secure Copyクライアントまたはscpコマンドを使用して、ローカル・クライ アントから管理サーバー仮想マシン上の適切な場所(/tmpなど)にスクリプ トをコピーします。 2. SSHを使用して、管理サーバーを配置する仮想マシンにログインします(ssh vm_username@vmname.cloudapp.net)。 3. /opt/oracle/products/Middleware/oracle_common/common/binディレクト リに変更します。 4. ./wlst.shコマンドを入力してWLSTを実行します。 5. WLSTコマンドのexecfile('script_path')を入力してスクリプトを実行します (script_pathはWLSTスクリプトのフルパスおよびファイル名)。

WLSTによるドメインの作成について詳しくは、『WebLogic Scripting Toolの理解』の"WLSTオフラ インを使用したWebLogicドメインの作成"を参照してください。使用可能なサンプルWLSTスクリプ トのリストについては、『WebLogic Scripting Toolの理解』の"WLSTサンプル・スクリプト"を参照 してください 設定ウィザードによるドメインの作成 設定ウィザードを使用してドメインを作成するには、以下の手順を実行します。 1. SSHを使用して、管理サーバーを配置する仮想マシンにログインします。仮想マシンでグラフィ カ ル ・ モ ードを 有 効 に するた め に -Xパ ラメ ー タ を 使用す る 必 要 があり ま す (ssh - X vm_username@vmname.cloudapp.net)。 2. /opt/oracle/products/Middleware/oracle_common/common/binディレクトリに変更します。 3. ./config.shコマンドを入力して設定ウィザードを実行します。 設定ウィザードによるドメインの作成について詳しくは、『構成ウィザードによるWebLogicドメイ ンの作成』の"WebLogicドメインの作成"を参照してください。ウィザード・セッション中にドメイ ンの管理対象サーバー、クラスタ、マシンを作成できます。また、後で管理コンソールを使用して それらを作成することもできます。

(13)

管理対象サーバー仮想マシンへのドメインの移動

ドメインに複数の仮想マシンが含まれている場合、ドメインの設定が完了した後に、packコマンド とunpackコマンドを使用して、管理対象サーバーをホストしている各仮想マシンにドメインを移動 できます。ドメインを管理対象サーバーに移動する前に、ドメインの管理対象サーバー、クラスタ、 マシンの作成が完了している必要があります。 1. 管理サーバー仮想マシンで、 /opt/oracle/products/Middleware/oracle_common/common/binディレクトリ に変更します。 2. 次のコマンドを入力してドメインをパックします(domain_pathはドメイン・ディレクト リのフルパス、template_fileは作成するテンプレート・ファイルのパスおよびファイル名、 nameはテンプレートに付ける任意の名前)。

./pack.sh -domain=domain_path -template=template_file - managed=true -template_name="name" 例: ./pack.sh -domain=/opt/oracle/products/domains/mydomain - template=/opt/oracle/products/Middleware/domains/mydomain.jar - managed=true -templateName="mydomain" 3. テンプレートJARを各管理対象サーバー仮想マシン上の任意の場所に移動します。 4. 管理対象サーバー仮想マシンで、 /opt/oracle/products/Middleware/oracle_common/common/binディレクトリ に変更します。 5. 次のコマンドを入力してドメインをアンパックします(template_fileはドメインを作成す るために使用するテンプレートJARのパスおよびファイル名、domain_pathはドメインを 作成するディレクトリのフルパス、application_pathはドメインのアプリケーション・ディ レクトリのフルパス)。appdirはドメインJARによってドメインのアプリケーションが定 義される場合にのみ適用されることに注意してください。

./unpack.sh -template=template_file -domain=domain_path - appdir=application_path

例:

./unpack.sh -template=/opt/oracle/products/domains/mydomain.jar -domain=/opt/oracle/products/Middleware/domains/mydomain - appdir=/opt/oracle/products/Middleware/applications/mydomain packおよびunpackコマンドについて詳しくは、『Creating Domains Using the pack and unpack Commands』を参照してください。

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ドメインへのアプリケーションの展開

アプリケーションをドメインに展開するには、scpコマンドまたはSecure Copyクライアントを使用 して、アプリケーションのEARまたはWARファイルを管理サーバー上の適切なディレクトリ(および オプションで各管理対象サーバー)にコピーします。その後、WebLogic Serverにおける通常の方法 でアプリケーションを展開します。詳しくは、『Deploying Applications to Oracle WebLogic Server』

を参照してください。

仮想ネットワークへのOracle Databaseの追加

Oracle DatabaseをWebLogic Serverドメインで使用する場合は、同じ仮想ネットワーク内にデータ ベース用の仮想マシンを作成することによって、データベースに簡単に接続できるようにします。 事前にインストールされているOracle Databaseソフトウェアによって使用できる複数の仮想マシ ン・イメージがあります。必ず、データベース仮想マシンでポート1521のエンドポイントを作成し てください。

Oracle DatabaseとWebLogic Serverの統合

Azure上のWebLogic ServerドメインとOracle Databaseとの統合は、WebLogic Serverをオンプレミス で実行している場合と同様です。つまり、データベースに接続するように設定されたデータソース を使用し、それらのデータベース接続をプールします。"WebLogic Serverデータ・ソース" ( http://docs.oracle.com/cd/E50629_01/wls/INTRO/jdbc.htm)を参照してください。

結論

Oracleソフトウェア製品やアプリケーションを実行する場所の選択肢が広がりました。オラクルが提 供する、Oracle WebLogic Serverが事前にインストールされた仮想マシン・イメージにより、 WebLogic Serverやアプリケーションを実行する環境としてMicrosoft Windows Azureなどのパブ リック・クラウド・プラットフォームを選択することが容易になります。

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参照資料

WebLogic Serverの仮想マシンのディレクトリ構造

次の表に、Oracle WebLogic Server 12.1.2イメージを使用して作成される各仮想マシンの、Oracle固 有のディレクトリ構造を示します。Oracle WebLogic Serverのマニュアルを参照する際は、マニュア ルに記載されているディレクトリ変数をこれらのパスに置き換えてください。

表1 WebLogic Serverの仮想マシン・ディレクトリ

ディレクトリ変数 目的 ディレクトリ・パス

ORACLE_HOME Oracleホーム・ディレクトリ /opt/oracle/products/Middleware WL_HOME WebLogic Serverホーム・ディレクトリ /opt/oracle/products/Middleware/wlserver JAVA_HOME Javaホーム・ディレクトリ /opt/oracle/products/jdk1.7.0_25

関連ドキュメント

関連ドキュメントを参照するには、以下のURLを使用してください。  Windows Azureのオンライン・マニュアル: http://msdn.microsoft.com/en-us/library/windowsazure  WebLogic Server 12.1.2のオンライン・マニュアル・ライブラリ: http://docs.oracle.com/cd/E50629_01/wls/index.html

(16)

Microsoft Windows Azure上のOracle WebLogic Server 12c 2013年9月 Oracle Corporation World Headquarters 500 Oracle Parkway Redwood Shores, CA 94065 U.S.A. 海外からのお問い合わせ窓口: 電話:+1.650.506.7000 ファクシミリ:+1.650.506.7200 www.oracle.com

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は予告なく変更されることがあります。本文書は一切間違いがないことを保証するものではなく、さらに、口述による明示または法律による黙 示を問わず、特定の目的に対する商品性もしくは適合性についての黙示的な保証を含み、いかなる他の保証や条件も提供するものではありませ ん。オラクル社は本文書に関するいかなる法的責任も明確に否認し、本文書によって直接的または間接的に確立される契約義務はないものとし ます。本文書はオラクル社の書面による許可を前もって得ることなく、いかなる目的のためにも、電子または印刷を含むいかなる形式や手段に よっても再作成または送信することはできません。 OracleおよびJavaはOracleおよびその子会社、関連会社の登録商標です。その他の名称はそれぞれの会社の商標です。

AMD、Opteron、AMDロゴおよびAMD Opteronロゴは、Advanced Micro Devicesの商標または登録商標です。IntelおよびIntel XeonはIntel

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