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Microsoft Word - 小千谷中高橋(中3年保健体育)1

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Academic year: 2021

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3年1組 保健体育科学習指導案

1 単元名 健康な生活と疾病の予防(題材名 生活習慣病とその予防) 2 単元の目標 ・健康は主体と環境の相互作用の下に成り立ち、疾病は主体の要因と環境の要因がかかわり合って発生 することを理解させる。 ・健康の保持増進には、年齢、生活環境等に応じた食事、運動、休養・睡眠の調和のとれた生活が必要 であり、生活習慣の乱れは健康を損なう原因となることを理解させる。 ・喫煙・飲酒・薬物乱用などの行為は心身にさまざまな影響を与え、健康を損なう原因になること、そ のような行為に誘われたときには適切に対処する必要があることを理解させる。 ・感染症は病原体が主な要因となって発生し、発生源をなくす、感染経路を遮断する、主体の抵抗力を 高めることで予防できることを理解させる。 ・個人と集団の健康は密接な関連があり、相互に影響し合うこと、また、健康を保持増進するためには 保健・医療機関を有効に利用することがたいせつであることを理解させる。 3 指導の構想 (1)題材の指導内容・教材の特徴 人間の健康は生活行動と深くかかわっている。健康を保持増進するためには、年齢、生活環境等に応 じた食事、適切な運動、休養及び睡眠の調和のとれた生活を続けることが必要であることを理解するこ とがこの単元の目標である。生活習慣病は日本人の3大死因であり、望ましくない生活習慣を長年続け ることによって発症し易くなるものである。子どもの頃に身に付けた生活習慣が大人になってからの生 活の基本となる。また、近年では子どものうちから生活習慣病になる例も増加している。本時は、食生 活に焦点を絞り、生活習慣病の予防のための食生活について理解させることがねらいである。 (2)生徒の実態 6月に実施した食生活アンケートの3年1組の結果は、給食を残すことがあると答えた生徒は20% (6人/30人)であった。また、残す理由としては、「苦手なものがある」が4人、「量が多い」が1 人、「時間が足りない」が3人であった(複数回答あり)。さらに、給食の残量測定の結果では、下表の 通り、主菜が魚の日の残量が多く、魚を苦手とする傾向が見られる。 魚の摂取不足による不飽和脂肪酸の摂取不足は、動脈硬化につなが る心配がある。中学校3年生は、中学校を卒業すると、食を自分で 選択する機会も増えるため、今から正しい知識を学ぶ必要がある。 0.5 1 1.5 主菜が魚の日 その他の主菜の日 給食残量測定結果 (kg) 1.2 1.0

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5 指導計画 時 間 栄養教諭の指導 健康の成り立ち 1 運動と健康 1 食生活と健康 1 休養と健康 1 生活習慣病とその予防 2 本時(2/2) 喫煙と健康 1 飲酒と健康 1 薬物乱用と健康 1 喫煙・飲酒・薬物乱用のきっかけ 1 たばこ・酒・薬物に手を出さないために 1 感染症とその予防(1)(2) 2 性感染症の予防/エイズ(1)(2) 2 ともに健康に生きる社会(1)(2) 2 6 評価 健康・安全への 関心・意欲・態度 健康・安全についての 思考・判断 健康・安全についての 知識・理解 健康の保持増進のために必要 な生活行動や病気の予防につい て、自分や仲間の生活を振り返り ながら、課題を見つけようとした り、その解決方法を積極的に調べ ようとしたりする。 健康の保持増進のために必要 な生活行動や病気の予防につい て、自分や仲間の知識や生活等を 振り返り、具体的な課題を見つ け、文献の収集や資料分析などを 通して自分なりの解決の方法を 見いだしている。 健康の保持増進にかかわる生 活習慣について、科学的に的確に 把握し、日常生活の基本的な改善 のしかたがわかる。 7 本時の計画 (1)指導の構想 本時ではまず、現代人の食嗜好を知るため、3年1組の好きな食べ物ランキングを作成する。選択す る料理に、肉料理、魚料理、野菜料理を入れ、それぞれどのくらいの順位に位置するかで、肉、魚、野 菜の嗜好を調査する。そのランキングをもとに、現代人の食生活の問題点である「肉と魚の摂取量」「野 菜摂取量」について考えさせる。肉と魚の摂取量の話の際、油の質について取り上げる。肉と魚の質に ついて比較することで、魚を食べることの必要性を意識させる。そのことが、給食残量の低下にもつな がると考える。さらに、生活習慣病と深く関わる塩分摂取量ついて、自分の味の嗜好と合せて考えさせ ることで、薄味への意識を高める。 まとめとして、自分自身の食生活の習慣を振り返り、今後の食生活で気を付けることを考えさせるこ とで、生活習慣病の予防への意識を高めたい。

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(2)本時のねらい ・生活習慣病は、どのような食生活の習慣と関係があるのかを理解する。 ・生活習慣病予防のための、自分自身の食生活の改善点を考えることができる。 (3)食育の視点 食事の重要性 心身の健康 食品の選択能力 感謝の心 社会性 食文化 〇 ○ ○ (4)評価 ・生活習慣病は、どんな食生活の習慣と関係があるのかを理解することができたか。 ・生活習慣病予防のための、自分自身の食生活の改善点を考えることができたか。 (5)板書計画 8 授業の実際 時間 学習活動および内容 教師の働きかけ・発問 生徒の反応 導入 (5) 展開 (35) 1 本時の学習課題を確 認する。 2 3年1組の生徒の食 嗜好を考える。 T1:前回は生活習慣病というところをや りました。生活習慣病は、食生活の乱れ や運動、睡眠の不足、喫煙やお酒が関係 しているという話をしました。その中で も、食生活が生活習慣病に大きく関わっ ています。 T1:今日は、専門の栄養教諭の高橋先生 と一緒に勉強していきます。 T2:今日はまず、皆さんがどんな食べ物 が好きなのかを知るために、このクラス の好きな食べ物ランキングをつくりた いと思います。 T2:今から配るワークシートに書いてあ る料理から、1~5位を選んでランキン グをつくってください。 T2:では、班の代表の人は決めたランキ ングを黒板に書きに来てください。 T2:どの班もそれぞれ好きな食べ物が違 1班①ラーメン②ステ 生活習慣病とその予防 好きな食べ物ランキング 1 2 3 4 5 肉と魚の脂の違い 常温での形状 コ レ ス テ ロール値 肉 固体 上げる 魚 液体 下げる 野菜の不足は大腸がんにつながる 1 日 に 必 要 な野菜の量 350g 塩分のとりすぎは、脳卒中につながる 3年1組の生徒の好きな食べ物 ・ 3年1組の生徒があまり好まな い食べ物 ・ 今 日 の 給 食 の野菜の量 122g 今 日 の 給 食 の塩分量 外 食 の 塩 分 量

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3 生活習慣病になりや すい食生活について知 る。 いますね。ラーメンや鶏のから揚げ、刺 身、カレーが人気ですね。冷奴が1位と は、渋いですね。 T2:では皆さんに聞きます。肉料理と魚 料理どちらが好きですか? T2:肉料理が好きな人が多いですね。実 は、この肉と魚は、生活習慣病と関わり があります。 T2:肉と魚の違いは何だと思いますか? T2:肉と魚では脂が違います。肉と魚を 持ってきました。肉の脂はどこですか? T2:そうですね。白いところが脂です。 では、魚の脂はどこですか? T2:白いところを探しましたね?でも魚 に白い脂は見えません。魚の脂は目に見 えないんです。 T2:肉と魚の脂の違いは、目で見えるか 見えないかです。これは、常温で固体か、 液体かという差です。この脂は、体の中 でも働きが違って、肉の脂は血液中のコ レステロールというもの量を増やしま すが、魚の脂は、コレステロールの量を 減らします。コレステロールは、細胞膜 の材料になったりして、体にとってなく てはならないものですが、多すぎると、 血液がドロドロになって動脈硬化とい う、血管が詰まってしまう原因になりま す。 T2:ドロドロの血液とサラサラの血液の 模型をもってきました。それぞれ流して ーキ③野菜の煮物④鶏 のから揚げ⑤カレー 2班①冷奴②刺身③サ ラダ④鶏のから揚げ 3班①鶏のから揚げ② ラーメン③カレー④サ ラダ⑤漬物 4班①ラーメン②刺身 ③サラダ④豚カツ⑤鶏 のから揚げ 5班①ラーメン②刺身 ③カレー④さんまの塩 焼き⑤ステーキ 6班①刺身②鶏のから 揚げ③さんまの塩焼き ④カレー⑤冷奴 C:肉料理 16/24 魚料理 8/24 C:カルシウムが多い か少ないか。 C:白いところ C:赤いところ?

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みます。サラサラの血液は、血管に付き ませんが、ドロドロの血液は血管に付い てしまいますね。このドロドロの血液が 血管にたくさんついてしまうと、終いに は血管が詰まってしまいます。 T2:心臓の血管が詰まれば心臓は動かな くなるし、脳の血管が詰まれば、脳が働 かなくなります。心臓や脳の血管が詰ま る病気は、現在の日本の第2位と3位の 死因になっています。 T2:このグラフは、日本人の肉と魚の摂 取量の推移を現したものです。現在の日 本は、肉を食べる量が昔と比べて増えて います。3年1組の皆さんも、肉料理の ほうが好きという人が多いので、注意し なければいけませんね。 T2:次に野菜について考えましょう。皆 さんがつくったランキングでは、野菜料 理も上がっていますね。 T2:まず、1日に必要な野菜の量のクイ ズを出します。次の3つのうち、1日に 必要な野菜の量はどれでしょう。①100 g②200g③350g。 T2:実物の野菜を持ってきました。さて、 どれだと思いますか? T2:正解は 350gです。 T2:予想より多かった人もいますね。日 本全体を見てみると、野菜の摂取量は減 っています。そして、これは、ガンの部 位別死亡数を現したグラフです。女性の 1位と男性の3位の大腸がん、これは、 野菜の摂取量と関係しています。 T2:野菜のどんな栄養、成分が関係して いると思いますか?野菜にはどんな栄 養、成分があるでしょうか? T2:食物繊維という名前を聞いたことは ありますか?お腹をきれいにしてくれ る働きのある成分です。野菜を食べる量 が減ると、この食物繊維の量も減りま す。お腹の掃除をする働きが少なくなる ので、大腸が汚れやすくなって、ガンに なる人が増えています。 C:100g C:200g C:350g C:そんなに? C:正解した。 C:ビタミン C C:ビタミン A C:ビタミン B C:ある

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T2:今日の給食の野菜の量は、1人平均 122gでした。1日に必要な野菜の約 1/3 の量です。給食と同じくらいの量の野菜 を1日3回食べるのがいいということ です。 T2:次に、塩分について考えましょう。 この地図は、都道府県別の塩分の摂取量 について現しています。新潟県も塩分の 摂取が多いほうに入っています。次にこ の地図は、脳血管疾患での死亡率の都道 府県別の順位を現しています。塩分の摂 取が多い都道府県は、脳血管疾患での死 亡率も高いことがわかります。新潟県 は、塩分の摂取が多いので、注意が必要 です。塩分の摂取を多くしないために は、濃い味好きの味覚にならないことが 大切です。 T2:今から、塩分当てクイズをします。 3つの濃さのみそ汁を用意しました。味 見して、班毎に相談して、濃い順に並べ てください。 T2:今、私は〇〇が好きということを言 ってくれた人がいましたが、自分はどの 濃さが好きかが大切です。自分が好きな 濃さはどれか考えながら味見をしてく ださい。 T2:では、答え合わせをします。一番薄 いのはC、次が A、一番濃いのが B です。 全部当たった班は? T2:では、どの濃さのみそ汁が好きだっ たか聞きたいと思います。 C が好きだった人? A が好きだった人? B が好きだった人? T2:A が塩分 0.8%のみそ汁で、人間に とってちょうど良い濃さです。皆さんも 多くの人がこの濃さが好きということ です。この味覚を大切にしてもらいたい です。C は、塩分 0.6%です。この濃さ が好きという人は、薄味嗜好なので塩分 の摂り過ぎの心配はないので、すばらし いと思います。B は塩分が 1.0%です。 この濃さが好きという人がいましたが、 C:私は A が好き。 C:全部当たった。 C:1人挙手 C:ほとんど全員挙手 C:1人挙手

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9 子どもの反応(ワークシートより) ・特に印象に残ったのは、塩分について。濃い味が私は好きだから気をつけたいと思った。将来1人暮 らしをしたとき、今日のことを活かしたい。 ・魚と肉をちょうどよく日常生活で食べていきたいと思った。大人になって1人暮らしなどをする時な ど特に注意して今日の授業内容を活かしてがんばりたい。 10 〇成果と◎さらなる充実のために 〇魚のよさを、血管の模型を見て、実感を持って理解することができた。 ◎血管の模型を用いた血液の流れ方を、生徒にやらせたほうが印象的だったのではないか。 ◎肉と魚の違いについて、班活動で意見交換ができれば、生徒がより主体的に学ぶことができたのでは ないか。 〇塩分当てクイズは、生徒自身の塩分の嗜好を確認することができて、効果的だった。 〇教科担任からの「将来自分で食事を選択するようになったときに今日の学習を活かしてほしい」とい うまとめが生徒の心に響いたと思う。 ちょっと濃い味嗜好になっているよう です。もう少し薄味を心がけたほうがい いですね。 T2:給食では、適塩を心がけています。 生活習慣病予防のための塩分の目標量 は1日8g以下です。今日の給食の塩分 量は2.7gで、約 1/3 です。外食の塩分 量と比較すると、ハンバーガー、フライ ドポテト、ジュースでは 4.4gで、1食 で1日の半分以上をとることになりま す。給食くらいの濃さがちょうどいいん だなと思って食べてください。 まとめ (10) 4 自分の生活をチェッ クし、今後生活習慣病に ならないようにするた めに気を付けることを 考える。 T1:では、次に、自分自身の食生活につ いて振り返ってみましょう。ワークシー トを配ります。 T1:まず、自分自身の食生活の週刊をチ ェックしましょう。その次に、生活習慣 病を予防するために、今後の食生活で気 をつけることを書きましょう。 T1:今日は、食生活を中心に生活習慣病 の予防について勉強をしました。皆さん はまだお家の人に食事の準備をしても らっていると思いますが、これから皆さ んが大人になって、自分で食事を選ぶよ うになったときに、この授業で学んだこ とを活かしてもらいたいと思います。

参照

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