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2015 年第 1 号 (2015.1.23) (株)JTB総合研究所(東京都千代田区 代表取締役社長 日比野健)は、「シェアリングエコノミーに関 する調査∼マッチングサービスサイトの利用意向について∼」をまとめました。当研究所では、生活者のライフ スタイルや価値観が消費行動や旅行に与える影響に関する調査分析を継続的に行っています。 最近「シェアリングエコノミー」という言葉を頻繁に目にするようになりました。シェアリングエコノミーと は共有型経済といわれ、モノやサービスの所有者が利用者に提供、共有することで成り立つ経済のしくみの一つ です。欧米で急成長し、日本でも広がっています。このビジネスモデルに、提供者と利用者をつなぐマッチング サービスサイトがあります。「空き部屋マッチングサービス(Airbnb、カウチサーフィン)」、「駐車場(軒先パー キング)」、「食卓マッチング(キッチハイク)」、「宿泊場所と労働力(WWOOF など)」などがその代表です。 これらはまだ法整備やガイドラインが定まっていないケースが多く、提供者や利用者が安心して利用するため の課題が多いのが現状です。一方「新しい消費のカタチ」という観点では、国内の利用実態はほとんど知られて いません。今回当研究所は、ソーシャルメディアと多様化する人々の価値観の中で生まれた新しい消費行動とい う観点から、マッチングサービスサイトがどう認知され、浸透する可能性があるのか、特に旅行と関わる空き部 屋マッチングサービスを中心に調査をしました。 なお、本調査のさらなる詳細なデータは、後日当研究所のホームページを通じて紹介する予定です。

シェアリングエコノミーに関する調査

∼マッチングサービスの利用意向について∼

◆100 人に 1 人がマッチングサービスを経験

−空き部屋、駐車場など各サイト「知っている」は 5%未満。経験率(利用・提供)は 1.2%∼1.6%

◆ここ1年で利用者が大きく伸びた「空き部屋」マッチングサービス

−初めての利用は 1 年以内が 30.5%。1∼2 年以内が 16.0% −国内の利用回数は、52.5%が 1 回のみ。20 代、30 代男性の利用が多い

◆訪日外国人旅行者の利用が多い

−国内の空き部屋提供者に聞いた利用者の居住地は、欧米 30.9%、日本 29.8%、アジア 21.7%

◆利用も提供も、「安心」と「手続きが簡単」がキーワード

−利用者の条件は「予約の手続きが簡単」「支払面での不安がない」「現地でのトラブルの不安がない」 −提供者の条件は「利用者とのトラブルのヘルプサービス」「法律などの整備」「予約手続きが簡単」

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■調査概要 ○調査方法:インターネットアンケート調査 ○調査対象者:(スクリーニング調査)全国に住む 20 歳から 69 歳までの男女 58,017 名 (本調査)スクリーニング調査回答者の中で、以下のそれぞれに該当する 20 歳から 69 歳までの 男女を抽出 計 2,180 名 (*下記4つの該当者には重複があります。) ・空き部屋マッチングサービスの利用者 255 名 ・空き部屋マッチングサービスの提供者 272 名 ・空き部屋マッチングサービスの利用意向者 1,730 名 ・空き部屋マッチングサービスの提供意向者 848 名 ○調査期間:2014 年 11 月 5 日∼12 月 2 日 ■スクリーニング調査結果から <各マッチングサービスの認知度、経験について> 1. 各マッチングサービスサイトの認知度は 5%程度。経験(利用・提供)はほぼ 100 人に 1 人 無作為の 58,017 名を対象としたスクリーニング調査で、代表的な4つのマッチングサービスサイト、「空き部 屋(Airbnb、カウチサーフィンなど)」、「駐車場(軒先パーキングなど)」、「食卓(キッチハイクなど)」、「宿泊場 所と労働力(WWOOF など)」の認知度、経験率を調べました。いずれのサイトも「知っている」は 5%未満で、経 験(利用・提供)率は、1.2%∼1.6%程度でした。概ね 100 人に 1 人がマッチングサービスサイトの経験があると いうことになります。中でも駐車場マッチングサービスが認知度も経験率も最も高い結果となりました(図 1)。 (図 1)マッチングサービスの認知度と利用、提供割合(単一回答) 0.7% 0.4% 0.4% 2.2% 5.6% マッチングサービスの認知・利用/提供率 (空き部屋) 利用も提供もある 利用のみある 提供のみある 知っているが利用も提供もない 聞いたことがある程度 知らない (N=58017) ©JTB総合研究所

90.7% 1.5% 96.1% 0.6% 0.6% 0.4% 2.8% 6.4% マッチングサービスの認知・利用/提供率 (駐車場) 利用も提供もある 利用のみある 提供のみある 知っているが利用も提供もない 聞いたことがある程度 知らない ©JTB総合研究所 1.6% (N=58017) 89.3%

95.7%

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スクリーニング調査で認知度が低いことを想定し、最初に利用・提供の意向を聞いた後に、各マッチングサー ビスサイトの説明文を読んでもらい、その後改めて質問して意向の変化を調べました。その結果、利用も提供も 説明後に意向が上昇しましたが、特に利用の意向は大きく上昇しました(図 2、図 3)。 (図 2)マッチングサービス利用意向の態度変化(説明文を読む前と読んだ後の「利用したい」割合の変化)(単一回答) (図 3)マッチングサービス提供意向の態度変化(説明文を読む前と読んだ後の「提供したい」割合の変化)(単一回答) 0.4% 0.5% 0.3% 1.3% 3.3% マッチングサービスの認知・利用/提供率 (食卓) 利用も提供もある 利用のみある 提供のみある 知っているが利用も提供もない 聞いたことがある程度 知らない (N=58017) ©JTB総合研究所

94.1% 97.4% 1.2% 0.5% 0.4% 0.3% 1.5% 3.6% マッチングサービスの認知・利用/提供率 (宿泊場所と労働力) 利用も提供もある 利用のみある 提供のみある 知っているが利用も提供もない 聞いたことがある程度 知らない ©JTB総合研究所 (N=58017) 93.7%

1.2% 97.3% (N=58017) 17.3% 37.2% 0% 45% 説明前 説明後 空き部屋 (N=58017) ©JTB総合研究所 18.8% 40.9% 0% 45% 説明前 説明後 駐車場 ©JTB総合研究所 13.7% 32.9% 0% 45% 説明前 説明後 食卓 (N=58017) ©JTB総合研究所 14.3% 34.6% 0% 45% 説明前 説明後 宿泊場所と労働力 ©JTB総合研究所 (N=58017) (N=58017) 8.9% 16.3% 0% 45% 説明前 説明後 空き部屋 (N=58017) ©JTB総合研究所 10.6% 19.9% 0% 45% 説明前 説明後 駐車場 ©JTB総合研究所 7.6% 14.7% 0% 45% 説明前 説明後 食卓 (N=58017) ©JTB総合研究所 7.8% 14.6% 0% 45% 説明前 説明後 宿泊場所と労働力 ©JTB総合研究所 (N=58017)

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2.空き部屋マッチングサービスを通じ施設を利用した人は、国内宿泊は 79.7%、海外宿泊は 40.5% ここで旅行に関わる空き部屋マッチングサービスサイトの利用状況について詳細を調べてみました。利用者全 体の中でみると、利用場所としては、国内が 79.7%と海外の 40.5%と比較して高く、また、利用サイトとしては Airbnb が最もよく使われている結果となりました(図 4、図 5)。 (図 4)空き部屋マッチングサービスの利用場所 (図 5)よく利用する空き部屋マッチングサービス (複数回答) (よく利用:複数回答、最もよく利用:単一回答) 3.空き部屋マッチングサービスの経験者(利用・提供)は男性が多く、年代別では 20 代∼30 代が多い 未経験で今後の利用・提供の意向が高い人は性別では女性、年代別は 40 代以上 利用者のプロフィール(性別、年代、婚姻状況)は、図 6∼9 の通りです。特に 20 代男女と、30 代男性の経 験率が高くなっています。未経験者で利用・提供意向がある人は女性が高く、また年代別では各年代の差は減少 し、40 代以上の意向も高くなっています。 (図 6)性別(利用、提供別) (単一回答) (図 7) 未既婚(利用、提供別) (単一回答) 75.1 56.0 39.2 5.3 54.5 29.2 11.0 5.3 0% 20% 40% 60% 80% よく利用する空き部屋マッチングサービスサイト よく利用するサイト 最もよく利用するサイト ©JTB総合研究所 (N=627) 45.0% 57.9% 60.6% 43.4% 45.2% 55.0% 42.1% 39.4% 56.6% 54.8% 全体(58017) 利用者(627) 提供者(616) 利用意向者(18330) 提供意向者(8511) 性別(利用/提供実態別) 男性 女性 ©JTB総合研究所 30.2% 47.4% 46.6% 34.2% 34.4% 69.8% 52.6% 53.4% 65.8% 65.6% 全体(58017) 利用者(627) 提供者(616) 利用意向者(18330) 提供意向者(8511) 未既婚(提供、利用実態別) 未婚 既婚(離別・死別含む) ©JTB総合研究所 79.7 40.5 0% 20% 40% 60% 80% 国内 海外 空き部屋マッチングサービスの利用場所 (N=627) ©JTB総合研究所

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(図 8)年代(利用、提供別) (単一回答) (図 9)利用者の性年代 (単一回答) ■本調査(空き部屋マッチングサービスの利用者・提供者および未経験の意向者対象)結果 4.この 1 年∼2 年で急伸長。初めての利用は 1 年以内が 30.5%。1∼2 年以内が 16.0% これまでの利用回数は、国内旅行も海外旅行も 1 回が最多。過半数を占める (図 10)空き部屋マッチングサービスの利用開始時期 (図 11)これまでの利用回数(国内海外別) <国内旅行の利用動向> 5.直近の利用で宿泊したエリアは 1 位 関東(28.6%)、2 位 北海道(20.4%)、3 位 近畿、4 位 九州 国内利用の部屋タイプは 丸ごと貸切が 58.0% 本調査で国内の空き部屋マッチングサービスを利用して施設に宿泊した 255 人に対し、直近利用時の宿泊エリ ア、利用したサービスサイト、部屋タイプ、1 泊あたりの利用額について聞きました。エリアは関東が多く、次 いで北海道となりました。また部屋タイプは「まるごと貸切り」が最も多く(58.0%)、「個室&一部共有」と続き ました(31.8%)。1 泊あたりの利用額は 5,000 円以下で 42.4%を占めましたが、過去最高利用額は 20,000 円以上 が 36.4%となり、これは丸ごと貸切りで支払ったケースと考えられます(表 1、図 12∼14)。 (表 1)直近の利用で宿泊した国内のエリア (単一回答) 16.1% 41.6% 42.4% 21.0% 23.0% 19.9% 26.8% 28.6% 22.7% 22.6% 21.3% 15.8% 14.0% 21.2% 20.5% 20.1% 9.7% 8.9% 18.0% 16.6% 22.6% 6.1% 6.2% 17.1% 17.3% 全体(58017) 利用者(627) 提供者(616) 利用意向者(18330) 提供意向者(8511) 年代(利用/提供実態別) 20代 30代 40代 50代 60代 ©JTB総合研究所 6.7% 24.2% 7.9% 15.6% 10.0% 9.1% 9.5% 5.9% 11.0% 3.0% 9.4% 17.4% 12.0% 11.2% 11.3% 6.7% 10.7% 3.8% 11.6% 3.0% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 全体 (58017) 利用者 (627) 利用者の性年代 男性20代 男性30代 男性40代 男性50代 男性60代 女性20代 女性30代 女性40代 女性50代 女性60代 ©JTB総合研究所 31.4% 22.1% 16.0% 30.5% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 利用者 (国内・海外) 空き部屋マッチングサービスの利用を始めた時期 3年より前 2∼3年前 1∼2年前 1年以内 ©JTB総合研究所 (N=318) 52.5% 61.6% 16.9% 18.1% 9.8% 3.6% 9.8% 9.4% 11.0% 7.2% 国内 (N=255) 海外 (N=138) 0% 20% 40% 60% 80% 100% これまでの利用回数 1回 2回 3回 4∼5回 6回以上 ©JTB総合研究所 ©JTB総合研究所 ※ベース:空き部屋サービス国内利用者 (N=255) 1位 関東 28.6% 2位 北海道 20.4% 3位 近畿 12.9% 4位 九州 7.5% 5位 東海(岐阜・静岡・愛知・三重)北東北(青森・秋田・岩手) 5.5% 7位 甲信越(山梨・長野・新潟)中国 5.1% 9位 沖縄 3.5% 10位 南東北(山形・宮城・福島) 3.1% 11位 北陸(富山・石川・福井) 2.0% 12位 四国 0.8%

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(図 12)利用したサービスサイト (図 13) 利用した部屋タイプ(図 12、13 それぞれ単一回答) (図 14) 一泊あたり利用額 (単一回答) 6.直近の利用での目的は観光が高く(76.9%)、泊数は 1 泊利用が最も多い (図 15)同行者 (単一回答) (図 16)旅行の主な目的(単一回答) AirBnB 54.9% カウチ サーフィ ン31.0% Roomstay 9.0% その他 5.1% 利用した空き部屋マッチング サービス(国内・直近) ©JTB総合研究所 ©JTB総合研究所 ©JTB総合研究所 N=255 まるごと 貸切 58.0% 個室&一 部共有 31.8% 相部屋/ 共有ス ペース利 用10.2% 利用した部屋タイプ (国内・直近) N=255 ©JTB総合研究所 7.5% 2.6% 34.9% 11.7% 9.4% 7.1% 21.6% 21.4% 3.9% 3.2% 2.7% 9.1% 9.8% 8.4% 10.2% 36.4% 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% 直近 過去最高 2,500円以下 2,501~5,000円 5,001~7,500円 7,501~10,000円 10,001~12,500円 12,501~15,000円 15,001~20,000円 20,001円以上 1泊当たり利用額(国内) 平均額 11,036円 31,327円 ©JTB総合研究所 ※ベース:空き部屋サービス国内利用者 (直近N=255 過去最高N=154)

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(図 17)一回あたりの利用宿泊数 (単一回答) 7.空き部屋マッチングサービスを知ったきっかけは、「家族友人知人の紹介」「ネットニュース」が共に 44.3% 初めて利用する時の施設の選択理由は、「家族友人知人の利用者からの推奨」は 45.9%、「価格」は 14.5% B&B(ベッドアンドブレックファスト)のようなしくみや利用習慣がない日本人にとって、初めて空き部屋 マッチングサービスを利用する時の「壁」は高いのではないでしょうか。そこでサービスを知ったきっかけ、利 用にいたった理由に加え、初回利用時の施設を選択した理由、満足度を聞きました。 利用に至った理由は「ホテルより安い」が 62.4%と最も多いのですが、「ホストと交流できる(28.6%)」「他 の宿泊客と交流できる(21.6%)」を合算すれば、旅館やホテルとはまた違う交流を望む傾向も少なからずみられ ます。また初回利用時の施設選択理由は、「家族友人知人からの推奨(45.9%)」が最も多い結果でしたが、「個人 でなく企業が提供する施設で安心(24.3%)」「レビュー評価が高く安心(23.9%)」と続き、初めての利用で失敗 することがないよう慎重に選択している姿が伺えます。施設を実際に選択する段階では「価格の安さ」は 14.5% と他の上位の項目に比べて必ずしも重要というわけではなさそうです。これまで利用した施設の提供者は「個人 が利用している施設」が圧倒的に多く、今のところ個人間取引が主流であると考えられます(図 18∼22)。 初回利用時の満足度は、75.3%が満足している結果となっています。 (図 18)サービスを知ったきっかけ (図 19)利用しようと思った理由(国内) (単一回答) (複数回答) 49.4% 46.1% 16.9% 31.4% 31.8% 22.7% 10.2% 7.8% 13.6% 1.6% 3.2% 11.0% 4.3% 4.5% 11.0% 3.1% 6.5% 19.5% 5.2% 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% 直近 初回 過去最長 1泊 2泊 3泊 4泊 5泊 6∼10泊 11泊以上 利用泊数(国内) 平均泊数 2.0泊 2.2泊 4.6泊 ©JTB総合研究所 ※ベース:空き部屋サービス国内利用者 (直近N=255 初回・過去最長N=154) 家族友人 知人から の紹介 44.3% ネットの ニュース 記事 44.3% SNS投稿 7.5% 新聞雑誌 TVなど 3.1% その他0.8% 空き部屋マッチングサービスを知った きっかけ ©JTB総合研究所 (N=255) 62.4% 28.6% 21.6% 18.4% 14.1% 13.3% 10.2% 9.4% 3.5% 0% 20% 40% 60% 80% ホテルより安い ホストと交流できる 他の宿泊客と交流できる ホテルが取れず仕方なく 利用した家族友人の推奨 同行者の誘い 地元の生活を体験できる 観光施設・交通機関とのアクセスが良い 長期滞在ができる 利用しようと思った理由(国内) ©JTB総合研究所 (N=255)

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(図 20)初回利用時、マッチングサービスを通じ宿泊施設を選択した理由(複数回答) (図 21)初回利用時の満足度 (単一回答) (図 22)これまでに利用した施設の提供者(複数回答) 8.利用した時の不満点は、「ホストとのやり取りなど予約に際しての手続きが面倒(36.9%)」 今後の国内での利用意向は「他の宿泊施設と場合に応じて使い分けたい(52.2%)」 空き部屋マッチングサービスの利用時の不満点としては、「ホストとのやり取りなど、予約のための手続きが 面倒」と言う声が 36.9%ありました。またほぼ同数で「先に全額支払うのが不安」という支払いに関わる不安 点もあげられました。他の宿泊施設とはどう使い分けるか聞いたところ、「ひとり旅」が、最も多い結果となり ました(49.8%)。「ユニークで体験したい施設を見つけたとき」も 22.6%あり、従来の施設とは違うニーズがあ ることも伺えます(図 23∼25)。 (図 23) 空き部屋マッチングサービス利用の不満点 (図 24)今後の利用意向 (単一回答) (複数回答) 45.9% 24.3% 23.9% 18.4% 18.0% 15.3% 14.5% 10.2% 8.6% 5.5% 5.1% 3.9% 0% 25% 50% 家族友人知人の利用者から推奨され安心 個人でなく企業が提供する施設で安心 レビュー評価が高く安心した 貸切利用できる施設で気楽 ホストが知り合いで安心 ホストが同居しない施設で気楽 価格が安かった 家族でホストをしている施設で安心 駅や観光施設などに近く交通の便がよかった 施設自体がユニークで体験したかった 部屋の広さやインテリアなどが希望にあう 異性のホストではないので安心 宿泊施設を選択した理由(国内・初回利用時) ©JTB総合研究所 (N=255) 6.7% 68.6% 24.7% 期待より満足 期待通り 期待したほどではない ©JTB総合研究所 (N=255) 満足度(国内・初回利用時) 88.1% 23.3% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 個人が提供している施設 企業が提供している施設 これまでに利用したことのある施設の提供者 ©JTB総合研究所 (N=318) 36.9% 36.1% 18.8% 15.3% 3.9% 0.4% 20.4% 0% 20% 40% ホストとのやり取りなど予約に際して の手続きが面倒 先に全額支払うのが不安 設備が思ったほど整っていない 他の宿泊客のマナーが悪い サイトやメールでの事前情報と違った その他 不便・不満は特にない 不満点(国内) ©JTB総合研究所 (N=255) 29.0% 52.2% 8.6%3.9%6.3% 0% 20% 40% 60% 80% 100% サービスを優先して利用したい 他宿泊施設と場合に応じて使い分けたい サービスは利用しても、二度と利用したくない施設がある サービスは利用しても、二度と利用したくないサイトがある サービス自体、二度と利用したくない 今後の利用意向(国内) ©JTB総合研究所 (N=255)

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(図 25)空き部屋マッチングサービスを利用する場合、他の宿泊施設利用とどう使い分けるか(複数回答) <国内の施設提供者の動向> 9.提供エリアは東京都、大阪府、愛知県、北海道、神奈川県の順で多い 提供施設の種類は「マンションやアパートの一室(49.6%)」「一戸建て(41.9%)」「コテージ(19.1%)」 空き部屋マッチングサービスで施設を提供している人は、スクリーニング調査では提供者と同じ 1.1%でした。 提供者に活用しているマッチングサービス、提供しているエリア、施設数、部屋数、施設の種類、部屋のタイプ について聞きました。提供しているエリアは都道府県別では、東京都内が最も多くなり、大阪、愛知と「東名大」 が上位を占めました。提供部屋タイプは「まるごと貸切」が過半数を占めました(図 26、表 2、図 27∼31)。 施設の種類と部屋タイプは上位 5 位の地域別では若干違いが見られ、愛知、北海道は一戸建て、他はマンショ ンやアパートの一室を提供する方が多い結果となりました。また、提供部屋タイプは「まるごと貸切」が多い傾 向ですが、大阪だけは「まるごと貸切」と「個室&一部共有」が同数となっています(表 3)。 (図 26)利用したサービス (複数回答) (図 27)提供を始めた時期 (単一回答) (図 28)提供施設数 (単一回答) (図 29)提供部屋数 (単一回答) 空き部屋マッチングサービスを利用したいと思う時: 他の宿泊施設との使い分け(国内) 49.8% 29.3% 22.6% 19.7% 18.0% 12.6% 12.6% 9.2% 0% 20% 40% 60% ひとり旅のとき サービスが充実している地域へ旅行するとき ユニークで体験してみたい施設を見つけたとき 安く旅行したいとき 交通の便などアクセスがよい施設を見つけたとき 1か所に長期間滞在するとき なじみのホストがいる場所へ旅行するとき 旅館やホテルが満室で予約できないとき ©JTB総合研究所 ※ベース:空き部屋サービス国内利用者かつ今後も利用意向のある人 (N=239) 74.6% 53.7% 33.8% 3.3% 0% 20% 40% 60% 80% AirBnB カウチサーフィン Roomstay その他 提供先として利用したサービス (N=272) ©JTB総合研究所 25.4% 17.3% 29.8% 27.6% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 提供者 空き部屋マッチングサービスの提供を始めた時期 1年以内 1年より前 2年より前 3年より前 ©JTB総合研究所 (N=272) 64.3% 14.7% 7.0% 3.3% 4.0% 6.6% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1施設 2施設 3施設 4施設 5施設 6施設以上 提供施設数 (N=272) ©JTB総合研究所 平均 2.2施設 42.6% 13.2% 7.7% 4.0% 16.5% 15.8% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1部屋 2部屋 3部屋 4部屋 5~9部屋 10部屋以上 提供部屋数 ©JTB総合研究所 (N=272) 平均 5.6部屋

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(図 30)提供している施設の種類 (図 31)提供している部屋のタイプ (表 2)提供しているエリア (表 3)都道府県別 提供している施設の種類と部屋のタイプ (上位5都道府県、複数回答) (上位5都道府県、複数回答) 次に提供施設について、提供者が実際に住んでいる自宅か自宅以外の物件か、メンテナンス管理や提供業務 など内容を問わず外部に管理を委託しているかを聞きました。自宅を提供している事例は 40.1%に対し、自宅 以外の保有物件が 55.9%と、利用しない保有物件を有効活用する場合が多く、また、メンテナンスや管理を委 託している事例は 42.3%でした(図 32、図 33)。 (図 32)自宅提供の有無 (複数回答) (図 33)管理委託の有無 (複数回答) 49.6% 41.9% 19.1% 7.0% 0.0% 0% 20% 40% 60% マンションやアパートの一室 一戸建て コテージ 古民家や町屋 その他 提供施設の種類 ©JTB総合研究所 (N=272) 54.4% 41.5% 14.7% 0% 20% 40% 60% まるごと貸切 個室&一部共有 相部屋/共有スペース利用 提供部屋タイプ ©JTB総合研究所 (N=272) 該 当 数 ( 件 数 ) 一 戸 建 て マ ン シ ン や ア パー ト の 一 室 コ テー ジ 古 民 家 や 町 屋 そ の 他 ま る ご と 利 用 者 が 使 え る 貸 し 切 り の も の 部 屋 は 個 室 だ が 、 一 部 他 の 人 と 共 有 す る ス ペ ス が あ る も の 部 屋 が 相 部 屋 あ る い は 共 有 ス ペー ス に あ る も の 全 体 272 41.9 49.6 19.1 7.0 0.0 54.4 41.5 14.7 東京都 49 40.8 63.3 16.3 4.1 0.0 61.2 38.8 16.3 大阪府 23 26.1 73.9 8.7 0.0 0.0 47.8 47.8 13.0 愛知県 18 61.1 44.4 27.8 5.6 0.0 66.7 33.3 11.1 北海道 17 70.6 41.2 23.5 5.9 0.0 76.5 41.2 23.5 神奈川県 15 33.3 73.3 20.0 0.0 0.0 53.3 46.7 20.0 提供部屋タイプ (%) 提供施設の種類 (%) 55.9% 40.1% 9.6% 0% 20% 40% 60% 自宅以外の保有物件 自宅 自宅以外の賃貸物件 自宅提供の有無 ©JTB総合研究所 (N=272) 42.3% 39.3% 19.5% 0% 20% 40% 60% 委託している 委託したことはない 委託していたがやめた 管理委託の有無 ©JTB総合研究所 (N=272) 1位 東京都 18.0% 2位 大阪府 8.5% 3位 愛知県 6.6% 4位 北海道 6.3% 5位 神奈川県 5.5% ©JTB総合研究所 (N=272)

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10.利用者は日本人以外が主流。欧米からの旅行者 30.9%、日本人 29.8%、アジア 21.7% 提供する目的は、「空き部屋を有効活用して収入を得る(62.5%)」「宿泊客との交流を楽しむ(35.7%)」 提供施設の 1 泊当たりの金額、利用者の国籍、提供の目的について聞きました。価格帯は 2,501 円∼5,000 円 が最も多く、利用者に聞いた価格帯と一致します。利用者の国籍は「欧米からの旅行者(30.9%)」、「日本人(29.8%)」、 「アジア(21.7%)」と続き、提供者側からみると、全体では日本人以外の利用者が主流のようです(図 35)。上 位提供の都道府県別に国籍を調べたところ、大阪はアジアからの旅行者が最も多く、愛知県は日本人、北海道は 欧米系と特徴が見られました。大阪はアジア各国からの LCC などの利用でアジア人の利用が多いこと、北海道は スキーリゾートで、豪州からの利用者が多く、回答に含まれていると考えられます(表 4)。 (図 34)1泊あたりの提供額 (単一回答) (図 35)利用者の国籍 (表 4)都道府県別利用者の国籍 (単一回答) 14.3% 4.4% 51.8% 22.8% 5.9% 11.0% 19.1% 23.5% 1.5% 3.7% 2.6% 12.1% 3.3% 11.0% 1.5% 11.4% 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% 下限 上限 2,500円以下 2,501~5,000円 5,001~7,500円 7,501~10,000円 10,001~12,500円 12,501~15,000円 15,001~20,000円 20,001円以上 1泊当たり提供額 平均額 6,584円 13,750円 ©JTB総合研究所 (N=272) 49.6% 36.8% 41.2% 24.3% 20.6% 30.9% 29.8% 21.7% 11.4% 6.3% 0% 20% 40% 60% 欧米からの旅行者 日本人 アジアからの旅行者 日本に住んでいる外国人 欧米・アジア以外の海外 からの旅行者 過去(複数回答) 最多(単一回答) 利用者の国籍 ©JTB総合研究所 (N=272) 該 当 数 ( 件 数 ) 欧 米 か ら の 旅 行 者 ア ジ ア か ら の 旅 行 者 そ の 他 海 外 か ら の 旅 行 者 日 本 に 住 ん で い る 外 国 人 日 本 人 全体 272 30.9 21.7 6.3 11.4 29.8 東京都 49 34.7 24.5 2.0 12.2 26.5 大阪府 23 21.7 60.9 4.3 4.3 8.7 愛知県 18 5.6 16.7 11.1 16.7 50.0 北海道 17 41.2 17.6 0.0 0.0 41.2 神奈川県 15 33.3 6.7 6.7 13.3 40.0 最も多い利用者 (%)

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(図 36)部屋を提供する目的 (複数回答) <空き部屋マッチングサービス利用意向者> 11.利用意向のあるサービス未経験者の、利用検討条件は、「予約の手続きが簡単(75.1%)」、 「(支払い時のセキュリティなど)金銭面での不安がない(60.6%)」、「ホテルや旅館より安い(59.7%)」 空き部屋マッチングサービスの未経験者で今後利用意向がある 1,730 名に、サービスの利用を検討するために はどんな条件が整っていると良いかを聞いてみました。その結果、「ホテル、旅館の予約サイト同様に予約の手 続きが簡単であること」が 75.1%と最も多く、次に「支払い時のセキュリティなど金銭面の不安がない」、「ホテ ルや旅館より安い」「防犯、トラブルなど現地での不安がない」と続きました。同様に、利用したい部屋タイプ、 旅行の目的、希望利用金額、場所、利用開始時期を聞きました(図 37∼42)。価格帯は経験者と同じく 2,501 円 ∼5,000 円が最も多く、利用開始時期については、1 年∼2 年以内の合計が 56.9%と過半数を超えました。条件が 整えば近い将来に利用を検討したいという人が多く、さらに伸長の可能性が伺えます。 (図 37)空き部屋マッチングサービスの利用を検討する条件 (複数回答) 62.5% 35.7% 23.9% 12.1% 1.1% 0% 20% 40% 60% 80% 空き部屋を有効活用して収 入を得る 宿泊客との交流を楽しむ 少しでも安く宿泊して観光 を楽しんでもらいたい 日本の伝統や生活文化を味 わってもらいたい その他 提供目的 ©JTB総合研究所 (N=272) 空き部屋マッチングサービス利用検討の条件 75.1% 60.6% 59.7% 57.3% 39.4% 26.1% 23.0% 15.7% 4.3% 0% 20% 40% 60% 80% (ホテル・旅館同様に)予約の手続きが簡単 (支払い時のセキュリティなど)金銭面での不安がない ホテルや旅館より安い (防犯・トラブルなど)現地での不安がない 法律上の不安がない ホテルや旅館にはない施設(城・洞窟・古民家など) 他宿泊者の情報(性別など)が事前に分かる ホストや宿泊客との交流を楽しめる その他 ©JTB総合研究所 ※ベース:空き部屋サービス利用意向者(N=1730)

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(図 38)利用したい部屋のタイプ (複数回答) (図 39)利用する目的 (複数回答) (図 40)希望の1泊あたり利用額の上限 (単一回答) (図 41)利用したい場所 (複数回答) (図 42)希望する利用開始時期 (単一回答) <空き部屋マッチングサービス提供意向者> 12.提供意向のあるサービス未経験者の提供検討条件は、「利用者とのトラブル時などのヘルプサービス (67.0%)」、「法律や条例などが整備されている(61.2%)」、「予約を受ける時の手続きが面倒くさくない(61.0%)」 空き部屋マッチングサービスの未経験者で今後提供意向がある 848 名に、サービスの利用を検討するために はどんな条件が必要かを聞いてみました。その結果、「利用者とのトラブル時などのヘルプサービス」が 67.0% と最も多く、「法律や条例などが整備されている」、「予約を受ける時の手続きが面倒くさくない」と続きました。 同様に、提供したい部屋タイプ、提供開始時期、提供場所、希望金額について聞きました(図 43∼47)。希望す る提供部屋タイプは、「個室&一部共有」が 57.1%、「まるごと貸切」が 56.0%とほぼ同数となりました。利用意向 者が希望する部屋タイプは「まるごと貸切(68.0%)」が多く、差が見られました。提供開始時期については、3 年より先が 48.9%と最も多く、利用意向者の開始時期ほど早く開始したいとは考えていないことが分かりました。 高齢化や人口減少とともに、各人のライフプランの中でいずれ提供したいと考えている人が多そうです。

利用したい部屋のタイプ

68.4% 53.1% 6.2% 0% 20% 40% 60% 80% まるごと貸切 個室&一部共有 相部屋/共有スペース利用 ©JTB総合研究所 (N=1730) 利用する目的 93.6% 28.5% 19.7% 1.1% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 観光 家族親族訪問 ビジネス(出張含む) その他 ©JTB総合研究所 (N=1730) 7.3% 52.6% 8.9% 21.2% 1.4% 4.0% 2.9% 1.6% 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% 2,500円以下 2,501~5,000円 5,001~7,500円 7,501~10,000円 10,001~12,500円 12,501~15,000円 15,001~20,000円 20,001円以上

希望の

1泊当たり利用額(上限)

平均額 6,927円 ©JTB総合研究所 ※ベース:空き部屋サービス利用意向者(N=1730)

利用したい場所

92.7% 30.3% 22.1% 10.7% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 日本国内 海外(欧米) 海外(アジア) 海外(その他) ©JTB総合研究所 (N=1730) 希望の利用開始時期 37.5% 19.4% 14.9% 28.3% 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% 1年以内 2年以内 3年以内 3年より先 ©JTB総合研究所 (N=1730)

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(図 43)空き部屋マッチングサービスの提供を検討するための条件 (複数回答) (図 44)希望する提供部屋タイプ (複数回答) (図 45)希望の提供開始時期 (単一回答) (図 46)希望の提供場所 (複数回答) (図 47)希望する1泊あたりの提供額 (単一回答) 13.空き部屋以外のマッチングサービスでどんなものをやりたいか は駐車場が利用も提供も、共に1位 最後に、本調査対象者(空き部屋マッチングサービス利用者・提供者および未経験者の意向者)に、他にどん なマッチグサービスを利用あるいは提供してみたいかを聞きました。最も多かったのは駐車場マッチングサービ ス(利用 53.5%、提供 25.4%)でした。利用の 2 番目は現地ガイドマッチングサービス(36.7%)となりました(図 48)。これは個人の自由旅行の中で、ツアーとは違い、必要な時と場所で、興味のある分野の話だけを現地の人 から聞きたいというニーズの表れではないでしょうか。特に女性のニーズが高い結果となりました。現地ガイド を提供したいという人は全体では 13.7%と少なかったですが、その中では 20 代∼30 代男性の意向が高く、16.4% でした。

空き部屋サービス提供検討の条件

67.0% 61.2% 61.0% 49.3% 17.9% 12.9% 5.7% 0% 20% 40% 60% 80% 利用者とのトラブル時などのヘルプサービス 法律や条例などが整備されている 予約を受ける時の手続きが面倒くさくない 安心できる利用者を紹介するサービス ホストや宿泊客との交流を楽しめる ある程度の利益が期待できる その他 ©JTB総合研究所 ※ベース:空き部屋サービス提供意向者(N=848) 希望の提供部屋タイプ 56.0% 57.1% 12.5% 0% 20% 40% 60% まるごと貸切 個室&一部共有 相部屋/共有スペース 利用 ©JTB総合研究所 (N=848)

希望の提供開始時期

24.1% 14.0% 13.0% 48.9% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1年以内 2年以内 3年以内 3年より先 ©JTB総合研究所 (N=848) 希望の提供場所 96.9% 11.9% 10.8% 4.7% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 日本国内 海外(アジア) 海外(欧米) 海外(その他) ©JTB総合研究所 (N=848) 7.1% 52.8% 8.4% 20.4% 1.3% 3.5% 3.3% 3.2% 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% 2,500円以下 2,501~5,000円 5,001~7,500円 7,501~10,000円 10,001~12,500円 12,501~15,000円 15,001~20,000円 20,001円以上 希望の1泊当たり提供額(上限) 平均額 7,561円 ©JTB総合研究所 ※ベース:空き部屋サービス提供意向者(N=848)

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(図 48)利用/提供をしてみたいマッチングサービス 14.まとめ 〇「新しい消費のカタチ」としてマッチングサービスがこの 1∼2 年で急伸長したことに注目 ソーシャルメディアを通じたシェアの形は写真や旅行情報だけでなく、モノやサービスのシェアへと進化しま した。マッチングサービスのビジネスモデルは欧米を中心に急成長しましたが、日本でも広がりつつあります。 各マッチングサービスの今の認知度は決して高くはありませんが、利用意向はサービスの説明前後で変わり、説 明後の意向は大きく上昇しました。経験者は1%強、つまり 100 人に 1 人は経験済です。いずれのサービスも経 験者のうち、1年以内に利用を開始した人の割合が最も高くなっている点には注目です。また、空き部屋マッチ ングサービスの調査で、未経験の利用意向者は1 年以内に利用を開始したいと考えている人が最も多かったこと を考慮すれば、シェアリングエコノミーという考え方が「新しい消費のカタチ」として日本に広がるのは意外と 早いかもしれません。 〇空き部屋マッチングサービスの消費額は推定 639 億円と推計 現在の空き部屋マッチングサービスの消費額は約639 億円(訪日外国人旅行者除く)、国内の宿泊市場(消費 額)の2.0%に相当すると推計しました(調査結果における利用率や宿泊単価、日本の 20 歳∼69 歳の人口など をもとに推計*)。空き部屋マッチングサービス利用者は平均旅行消費単価が高いため、人数ベースでは 2.0%を やや下回ると考えられます。 本調査より、今後年間5∼10%程度で消費額が増加すると予測できます。ただし今後、「国家戦略特別区域法」 により、特区内で賃貸の空き物件を提供する所有者と利用者のマッチングサービスが開始され、また訪日外国人 旅行者の利用実態が見えてくれば消費額はさらに上積みされると考えられます。 *観光庁「旅行・観光産業の経済効果に関する調査研究(2012)」の宿泊旅行消費額 32,570 億円をベースと した場合 〇空き部屋マッチングサービスは、LCC の浸透のようにゼロ回層の旅行を想起する原動力になるのか 空き部屋マッチングサービスの利用金額は5 千円以下が 4 割強を占める結果となっています。特に 20 代男女 と30 代男性の利用が多く、他の性年代と比べてホストや宿泊者との交流が活発で交流への希望も高い結果でし た。調査結果を分析すると、過去に調査を実施したLCC の初期利用者層や、ミレニアル世代、アート旅男子の 利用/提供をしてみたいマッチングサービス(空き部屋マッチングサービス以外で) 53.5% 31.2% 25.8% 36.7% 30.0% 26.5% 0.4% 17.1% 25.4% 16.7% 15.0% 13.7% 11.5% 7.0% 0.2% 46.5% 0% 20% 40% 60% 駐車場マッチングサービス(軒先パーキングなど) 空きスペースマッチングサービス(スペースコンシェ ル、軒先.comなど) 教育マッチングサービス(ストリートアカデミーなど) 現地ガイドマッチングサービス(Meetripなど) 食事マッチングサービス(キッチハイクなど) 農業マッチングサービス(WWOOFなど) その他 あてはまるものはない 利用してみたい 提供してみたい ©JTB総合研究所 ※ベース:空き部屋マッチングサービスの経験者(利用・提供)および未経験者の意向者(N=2180)

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など新たな地域における取り組みはこれまで旅行へ行かなかった若い世代を動かしました。同様に、空き部屋マ ッチングサービスも、従来の旅行や宿泊施設との競合というよりは、今は旅行をしていないゼロ回層に旅を想起 させる効果が期待できるのではないでしょうか。 〇シェアリングエコノミーの拡大に必要なのは「安心の担保」と「利用者・提供者の正しい理解」 冒頭で述べたように、各マッチングサイトは法整備やガイドラインが定まっていないケースが多く、安心して 利用するには課題が多いといえます。調査でも、「支払方法の不安の払拭」、「利用者・提供者間のトラブル解決」、 「法やガイドラインの整備」、「安心できる利用者・提供者の紹介」などが解決された上で利用を検討したいと考 える人が多いことが分かりました。 今は認知度も低く、比較的しくみを理解している少数の利用に限られているようですが、今後利用者が拡大す れば、トラブルの増加が懸念されます。空き部屋マッチングサービスを例にとると、そもそもホテルや旅館の宿 泊者は旅館業法に守られ、公衆衛生面や治安面で「安心安全」が担保されてきました。オンライン購入全般につ いて言えることですが、気軽に購入できる反面、商品がイメージと違っていたり、契約内容に相違や不履行があ ったりするリスクが存在することを理解し、正しい知識と責任を持つことが必要です。提供する側は、空き部屋 の有効活用で収入を得る期待が高いことが調査から分かりましたが、利用者および地域社会が治安や公衆衛生上 の思わぬトラブルに巻き込まれるリスクがあることを考慮し、信頼の維持・向上に努めることが大切です。 いずれにせよ、今後シェアリングエコノミーが浸透し、新しいさまざまなビジネスが登場する過程で、法やガ イドラインの整備を含めた「安心の担保」と、利用・提供者・仲介者それぞれの「正しい理解」がキーワードに なっていくでしょう。 <お問い合わせ> (株)JTB総合研究所 調査・分析担当:早野陽子 03−3525−4495 (担当 早野・波潟) www.tourism.jp

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