神戸市食品ロスダイアリー(夏季)
分析結果 (概要版)
「食品ロスダイアリー」ってなに?
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調査期間:平成29年6月26日(月)から7月23日(日)までの4週間
モニター:神戸市内の市民モニター375名が参加
啓発の効果検証:半数の市民モニターには、啓発ちらしを同封して食品ロスの削
減効果を検証した
©2018 Kobe City家庭から発生した食品ロス(①手付かず食品②食べ残し)
を記録する「日記」のことよ。
これが食品ロス ダイアリー! 野菜の保存方法 の工夫を紹介! (食品ロスダイアリー) (啓発ちらし)手付かずの食品ロスが多いのはどんな世帯?
子どものいる世帯が廃棄が多い傾向にあり、高齢者がいる世帯が廃棄が
少ない傾向にあるよ。
※全モニターを対象とした結果最も少ない
最 も 多 い
1か月あたりの手付かず食品の 廃棄回数平均 世帯構成 (太字は例) 若者・中年の1人暮らし (単身の非高齢者)3.0
回/月 高齢夫婦 (2人以上の世帯で高齢者あり・子どもなし)3.8
回/月 若夫婦と子ども (2人以上の家族で高齢者なし・子どもあり)5.4
回/月 大家族 (2人以上の家族で高齢者・子どもあり)6.5
回/月 高齢者の1人暮らし (単身の高齢者)5.2
回/月 若者・中年の夫婦 (2人以上の世帯で高齢者なし・子どもなし)4.8
回/月どんな食品が多く廃棄されるの?
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手付かず食品は、生鮮野菜、大豆加工品、生鮮果物、これらのトップ3種類で全体の6割を占めています。冬季調査では生鮮野菜 は33.7%でしたが、夏季調査は48.7%とさらに多くなっています。 生鮮野菜のうち最も多く捨てられたのはきゅうりでした。夏季・冬季を通じて、きゅうり、レタス、キャベツ、もやし、ミニトマト、にんじん、だいこ ん、たまねぎは、廃棄件数が多くなっていました。 廃棄された食品の分類(件数) 廃棄された生鮮野菜の種類(件数) ©2018 Kobe City夏はきゅうり、レタス、キャベツなどの野菜、豆腐や納豆などの大豆加工品、
果物が特に多いよ。
生鮮野菜 48.7% 大豆加工品 8.3% 生鮮果物 7.2% パン 4.5% 牛乳・乳製品 4.2% 調味料 3.6% 菓子類 3.5% その他 20.1% (N=866) 生鮮野菜 きゅうり 13.0% レタス 7.6% キャベツ 5.5% トマト 5.5% なす 5.0% もやし 4.5% ミニトマト 4.5% にんじん 4.3% だいこん 3.8% たまねぎ 3.6% ねぎ 3.1% ブロッコリー 3.1% ピーマン 2.4% その他 34.4% (N=422) ※啓発ちらしを送っていないグループの結果 ※啓発ちらしを送っていないグループの結果ばら売り (量り売り 含む) 30.1% まとめ売り (袋・パック 入り) 51.7% もらった 14.9% 自家栽培 2.8% 無回答 0.5% (N=866) 廃棄した食品の入手方法のうち、「もらったもの」が占める割合が全体で14.9%であり、自家栽培の野菜や果物 などのおすそ分けや、贈答品が多すぎたり、好みでない場合は、ロスにつながっています。 手付かずで廃棄した食品の入手方法
捨てた食品は、買ったもの?もらったもの?
まとめ売りで買ったものが半分くらいだけど、人からもらったものも少なくない
よ。量が多すぎたり、好みに合わなかったりすると食べ切れないね。
※啓発ちらしを送っていないグループの結果6
モニターが考えた捨てた食品を捨てずに済む方法は、冷蔵庫等の整理・在庫確認と、期限を早めに確認することで した。野菜では、その他にも使い切りレシピの実践や、長持ち保存方法の実践も多く挙げられました。 食品分類 廃棄理由 捨てずに済む方法1位 その他の捨てずに済む方法 (20%以上の選択率) 生鮮野菜 品質の劣化 冷蔵庫等の整理・在庫確認 使い切りレシピの実践 長持ち保存方法の実践 生鮮果物 - 大豆加工品 期限が切れた 期限を早めに確認 冷蔵庫等の整理・在庫確認 パン 長持ち保存方法の実践 買いすぎに注意 牛乳・乳製品 冷蔵庫等の整理・在庫確認 調味料 冷蔵庫等の整理・在庫確認 使い切りレシピの実践 菓子類 もらいものをゆずる、できるだけ断る 等 手付かずで廃棄されることが多い食品の廃棄理由と発生要因 ©2018 Kobe Cityどうしたら捨てずにすむの?
「冷蔵庫等の整理・在庫確認」や「期限を早めに確認」という意見が多
かったよ。
※啓発ちらしを送っていないグループの結果食べ残しはどんな世帯が多いのかな?
1世帯あたりでは、子どものいる世帯が多いよ。
1人1日あたりでは、高齢者の単身世帯が多いよ。
※全モニターを対象とした結果。重量はモニターの自己申告に基づく推計であるため、ごみ袋の組成調査よりも数値が少なく、参考値 である点に留意。 1人1日あたりの 食べ残し量最も少ない
最 も 多 い
1世帯あたりでは 子どものいる世帯が 特に多い 大家族 (2人以上の家族で高齢者・子どもあり)4.3g
/人・日 若夫婦と子ども (2人以上の家族で高齢者なし・子どもあり)4.4g
/人・日 高齢夫婦 (2人以上の世帯で高齢者あり・子どもなし)5.3g
/人・日 高齢者の1人暮らし (単身の高齢者)7.1g
/人・日 若者・中年の1人暮らし (単身の非高齢者)4.5g
/人・日 若者・中年の夫婦 (2人以上の世帯で高齢者なし・子どもなし)4.7g
/人・日 世帯構成 (太字は例)作りすぎ・ 量が多い 72.2% 放置してい て忘れた 11.1% おいしくな い 5.6% その他 11.1% (N=18)
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食べ残しは、 「サラダ・野菜・海藻・豆類」が26.7% 、「ごはん」が20.3%であり、冬季と同様に合わせて4割~5割 を占めている。 子どものいる世帯は、「子どもの食べ残し」により食べ残しが発生していることが多い。 高齢者の単身世帯で食べ残し量が多かった世帯からは、「一人暮らしなので、どうしても食も細いし、作り過ぎになっ たり、次の日に食べることに抵抗感があり処分してしまう」という感想が述べられており、「作りすぎ・量が多い」が食べ 残し理由の約7割を占めている。 食べ残しの食品の種類 食べ残しの発生理由(世帯構成別) ©2018 Kobe City食べ残しは何が多いの?食べ残す理由は?
ごはん、サラダ・野菜などが多いよ。食べ残す理由は、
子どものいる家だと、子どもの食べ残しが多いね。
26.7% ごはん 20.3% パン 7.0% 麺類 6.6% 汁物 6.3% 肉類 4.6% 魚介類 4.6% その他 23.8% サラダ・ 野菜・海藻・ 豆類 (N=798) 若夫婦と子ども 高齢者の1人暮らし ※啓発ちらしを送っていないグループの結果 ※啓発ちらしを送っていないグループの結果 子どもの食 べ残し 46.0% 作りすぎ・ 量が多い 20.2% 放置してい て忘れた 14.8% おいしくない 5.6% その他 10.0% 無効回答 3.4% (N=500) 食品ロスが特に多い世帯(4週間で6回以上)は、手付かず食品と食べ残しのいずれも、モニター全体の約3割。 これらの世帯からの廃棄量は、食品ロス全体の7割になり、全体に与えるインパクトが大きいと考えられる。 特に多い世帯の世帯像は、手付かず食品では40代、50代の割合が高く、特に40代は子どものいる世帯が多い。食べ 残しでは、30代・40代の子どものいる世帯の割合が高い。 廃棄頻度カテゴリー別廃棄件数割合(手付かず食品) 廃棄頻度カテゴリー別廃棄件数割合(食べ残し) • 3割の世帯がロス量の7割を排出している • 特に多い世帯は、40代・50代、子どものいる世 帯の割合が高い
食品ロスが特に多い世帯ってあるの?
手付かず食品が特に多い世帯はモニターの3割で、この世帯からの量
が全体の7割にあたるのよ。食べ残しも同じ傾向がみられるのよ。
特に多い (6回以上), 31.4% 多い(3~5回), 27.0% 少しある(1~2 回), 27.0% まったくない, 14.6% 廃棄回数別世帯数 (N=185) 特に多い世帯の 廃棄量, 68.8% 多い世帯の 廃棄量, 22.4% 少しある 世帯の 廃棄量, 8.8% 手付かず食品の 廃棄件数(N=866) • 3割の世帯がロス量の7割を排出している • 特に多い世帯は、30代・40代、子どものいる世 帯の割合が高い ※啓発ちらしを送っていないグループの結果 特に多い世帯の 廃棄量, 73.1% 多い世帯 の廃棄量, 17.0% 少しある 世帯の 廃棄量, 9.9% 食べ残しの 廃棄件数(N=798) 特に多い (6回以上), 27.6% 多い(3~5回), 18.4% 少しある (1~2回), 30.8% まったくない, 23.2% 廃棄回数別世帯数 (N=185)10
どんな行動が食品ロスにつながるの?
©2018 Kobe City手
付
か
ず
食
品
賞味・消費期限の長いものを買う +0.2回
数量限定・期間限定をよく買う +0.3回
閉店前の値引き商品をよく買う +0.3回
※回数は、1週間あたりの 廃棄回数への影響食
べ
残
し
賞味・消費期限の長いものを買う +0.4回
買い物をしながら献立を考える +0.2回
閉店前の値引き商品をよく買う +0.2回
+0.1回
一週間程度の食品をまとめて買う 常備食品の数が 6種類で1か月 1件程度 +0.04回
常備している食品がある(1種類あたり)こんな行動はロスにつながりやすいので、注意してね!
家にあるものをうっかり買ってしまう +0.5回
※回帰分析の結果14.5% 15.2% 11.3% 18.5% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 無回答 保存の工夫なし 保存の工夫あり 0.55 0.55 0.61 0.60 0.65 0.65 0.48 0.50 0.0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 1週目 2週目 3週目 4週目 ちらしあり ちらしなし (1週間あたりの野菜の廃棄件数) 啓発ちらしを受け取った人のうち9割以上が内容を読んでおり、調査期間の前半は生鮮野菜の廃棄件数が 少なくなっていましたが、後半は逆に増加していました。このことは、ちらしの効果で保存方法の工夫を実践し、 保存期間が伸びたものの、最終的に使われることがなかったために、調査期間の後半に廃棄されてしまったと 考えられます。廃棄された生鮮野菜の保存の工夫が行われていた割合も、調査期間の後半において、ちらし を受け取った人は高くなっていました。 啓発ちらしの配布は、食品ロスの関心がある層の行動を促す一定の効果が確認されましたが、保存方法の 工夫により保存期間が伸びた生鮮野菜を使い切ることについても合わせて啓発を行わなければ食品ロスの量 の削減にはつながらないことも明らかになりました。 手付かず食品の廃棄件数推移(生鮮野菜) 廃棄された生鮮野菜の保存の工夫の有無 啓発ちらしを同封した人は 生鮮野菜の廃棄件数が後半に増加 後半に廃棄され た野菜は保存の 工夫がされていた 割合が高い
啓発ちらしは食品ロスの削減につながったの?
野菜の保存の工夫などで最初は減ったんだけど、後半には増えてし
まったわ。保存の工夫と使い切りを合わせてやる必要がありそう。
ちらしなし ちらしあり12
食品ロスダイアリーに参加したモニターの食品ロス量は、週毎に減少する傾向があり、記録すること による学習効果が働いている可能性があります。特に、「値引き商品をつい買ってしまう」「賞味期 限が切れたものをすぐに捨てる」という行動をしていた世帯では減少割合が高く、記録することで行 動が見直され、ロスが減ったと考えられます。 一方、子どものいる世帯では減少割合が比較的低く、ダイアリーによる気づきや自省だけで削減で きる余地が小さいことが推測されます。 手付かず食品の件数推移 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2 1.4 1.6 1.8 1週目 2週目 3週目 4週目 子どもがいる(N=90) 子どもがいない(N=95) 全体平均(N=185) ©2018 Kobe City食品ロスの量を記録するだけで、減るの!?
自分の食品ロスの量が「見える化」されることで、意識が変わったり、
気を付けることで、減った人が多かったわ。
ダイアリ―を記入する前は、食品ロ スはほとんどないと思っていたが、食 品ロスがないという頁が1週間もなく、 少しびっくりです。 捨ててしまう物は同じような物が多 いと気づきました。外食が減ったり、 「家に帰ってから何か残っているか も?」と思うようになりました。…実 際冷蔵庫にいろいろと残っているこ とが多かったです。 ※モニターの感想より実施主体:神戸市環境局環境政策部資源循環政策課 調査委託先:三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社