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地域体育指導者に関する研究 : 特に,施設開放指導者の役割を中心に

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(1)

地 域 体 育 指 導 者 に 関 す る研 究

― 特 に

,施

設開放指導者の役割 を中心 に一

(昭和56年 5月28日受理) I「m 昭和36年施行のスポーツ振興法の中で

,指

導者の資質の向上 を図 るために必要な措置 を講ず るよ うに述べ られている。また

,昭

和48年の保健体育審議会の答 申(ゆで も

,指

導者の充実の必要性 はグル ープづ くりや施設の整備等の必要性 と並んで挙 げ られてお り

,社

会体育 を振興 してい く上で大 きな 柱 として期待 されて きた し

,今

後 もます ます増加す る運動実践者 に対 するその活動の重要性 は

,増

大 して くるもの と考 えられ

,指

導者の量的増加 とともに

,質

的充実が図 られなければならない。 ところで

,こ

れ までの地域体育指導者の研究 を眺めた場合

,特

定の指導者 に研究が集中 している と言 える。制度的 に確立 された体育指導委員の研究では

,片

0,正

等0の ものがあ り,また報告書 も公 にされているい。また

,民

間スポーツ団体の養成する指導者であるスポーツ指導員,ト レーナー に関 しては

,杉

本0や犬飼0等の ものがあ り

,報

告書 も出 されている⑭。 これ らの指導者 に関す る研 究では

,各

指導者の活動状況(実態

),社

会的属性 な どの分析が行 なわれているが

,こ

のような状況 を山本等①は「単 なる実態調査であった り,あ るいは体育指導委員論 とかスポーッ指導員の養成 とか 機能 を論 じた りす るな どさまざまの指導者問題 について個別的に取 りあげてい るに とどまリメ社会 体育 にかかわる指導者の問題 を包括的に追求 した事例 は数少 ない」 と述べている。 このように

,個

別的であ り

,包

括的に検討 していない という指摘がな されるが

,換

言す ると体系が明確でない とい うことで もある。つ ま り

,各

指導者の役割分担

,相

互関係が不明瞭であるとい うことである。 そこ で

,社

会体育指導者の分類 についてみてみたい。江橋0は 社会体育指導者 を公共 と民間に分 け

,公

共 には公共機関や施設で社会体育 を担 当する職員

,体

育指導委員 を含 ませ

,民

間 にはスポーツ団体の 指導者

,民

間団体 の指導者

,職

場の指導者

,商

業施設の指導者 を含 ませている。 また

,野

口(1°の分 類では

,市

町村教育委員会の非常勤公務員 としての体育指導委員

,社

会体育・ スポーツ施設 (都道 府県

,市

町村立

)に

配置 された指導者

,日

本体育協会や地方体育協会

,お

よび各種 スポーツ団体が ようしている各種指導者や トレーナー

,各

種企業体が もっている指導者

,公

益法人や民営の体育 。 スポーツ施設 に配置 されている指導者 に分類 している。金崎(1いは公共 と民間の指導者 に分類 し

,公

共には教育委員会体育担当職員

,公

共体育施設の指導者

,体

育指導委員 を含 ませ

,民

間にはスポー 序

(2)

202 布ョ ツ指導員

,ス

ポーツ少年団指導者

,ス

ポーツ団体の指導者

,

トレーナー

,レ

ク リエー ション関係指 導者

,民

間体育施設の指導者

,企

業体の体育・ スポーツ指導者 を含 ませている。 これ らの分類 は

,特

定 の名称 を付与 された指導者が含 まれていた り

,活

動す る施設が分類の観点 になっていた り等

,分

類 の視点が混乱 してお り

,統

一 されていない。公共 と民間 に分類 した場合, 確 かに公共 と民間にはどのような指導者が存在するのかを見 るためには適 当であるが

,そ

れ らの指 導者の役割

,機

能 は何 なのか

,

とい う点 は明確でな く

,極

めて現状網羅的な分類 と言 える。指導者 の体系化 を試 みる場合 に必要 な役割の明確化 を意識 した分類が少ない中で

,役

割 に注 目し

,指

導者 を広 く捉 え分類 した ものに宇上の分類l121がぁる。 宇土 は指導者 を運動者への指導の関係 が直接的か, 間接的か という点で分類 し

,体

育者 と体育指導者 とに分 けている。宇上 によると

,体

育者 とは「体 育現象 に直接 タッチ して

,運

動者 を導 き

,体

育現象 を支 えているところの体育事業 に直接従事する 人 である」 と規定 され

,ま

た体育指導者 とは「体育者 を指導す る人」 と説明 されている。 このよう な指導者の指導内容

,役

割 の相異 に着 目した分類 は

Ban&ciprianざ

19ゃCurtiざW)に も見 られ るが,

本研究 は指導者の役割 を検討す るものであ り

,宇

上の言 う「体育者」

,Ballゃ

Curtisの 言 う「face tO

face Leadership」 を問題 にす ることになる。次 に

,指

導者の分類の観点 として

,体

育事業 に着 目し たい。地域社会には様々 な体育指導者が存在す るが

,指

導活動 は3つの体育事業,ク ラブサービス, プログラムサー ビス

,エ

リアサー ビスの中でほとん ど行なわれ

,こ

れ らの事業 との対応で役割が明 確 にされる必要がある。各体育事業の特質 は異 な り

,ま

た事業 に対応 した運動者の特質 も異なる。 これ らの事情 を理解 した上 での指導のあ り方

,役

割が究明 され

,各

体育事業の指導者の役割

,条

件 が明確化 された後

,指

導者の体系化が可能 となろう。 本研究 は施設開放 をとりあげてお り

,施

設開放の指導者の役割の検討 を目的 としているが

,具

体 的には以下の2つである。

1.文

部省調査(151によると

,公

立学校 (小

,中

,高

等学校

)全

国37,802校 中

,施

設開放 を実施 し ている学校 は11,773校 (31.1%)あ り

,管

理 あるいは指導に携わ る人 を配置 している学校 は

,11,773

校 中9,696校

(82.4%)に

達 しているが,9,696校 中

,施

設の管理だけを行 なう人 を置いている学校が 2,625校

(22.3%),活

動 の指導だけを行 なう人 を置いている学校 が1,468校

(12.5%),管

理 と指導 の両方 を兼ねた人 を置いてい る学校が5,603校

(47.6%)と

報告 されている。 この調査結果 にみ ら れ るように

,開

放施設 には

,指

導者

,管

理人の どちらを配置すれ ばよいのか

,

とい う問題がある。 この点 を

,運

動者の希望 と

,運

動者の変化 を手がか りに探 る。

2.指

導者 に対する希望 は

,運

動者の属性 によ りかな りの多様性が予想 され るが

,指

導者の必要 感

,希

望す る指導内容

,方

法 について

,性,年

,活

動の仕方

,運

動種 目

,運

動生活の階層の観点 か ら分析 を力日え

,ど

うい う運動者が どういう指導のあ り方 を期待 しているか を探 る。 研究の方法 としては

,体

育館開放

,学

校 開放の利用者 に対 して質問紙 を配布 し

,そ

の場 で回収 し た。 行

(3)

調査時期 調査対象

2.調

査 時期 調査対 象 地域体育指導者 に関す る研究

203

昭和52年7月 ∼10月 指導者の配置 された体育館

,学

校開放利用者

245名

指導者の配置 されていない体育館

,学

校開放 の利用者

76名

計321 昭和54年7月 ∼ 8月 体育館開放利用者

249名

結 果 と 考 察

I

運動者の希望

1.男

女 指導者の必要性 について示 したのが表

1で

ある。全体 では

,指

導者 を望 むもの

79.4%,施

設用具 を維持

,管

理 して くれる人がいればよい とす る者

8.1%で

あ り

,

圧倒的に多 くの ものが指導者 を求 めていることがわか る。次 に

,男

女別 にみ ると

,男

(73.2%)よ

りも女子

(89.6%)の

方 に指導 者の配置 を希望する者が多 く見 られ る。 一方

,

指導 を行 なわない管理人でよい とす る者 は

,女

(31%)よ

りも男子

(155%)に

多 く見 られ

,性

別 による指導者 に対する必要感の違 いが指摘で き る。 表

1

男女別 にみた指導者の配置希望 計※ 女 男 指導者 が いた方 が よい 管理 人 で十分 で あ る ともに不要 N・

A

(=100%)

73.2%

15.5 6.2 5,2 (97)

89.6%

3.1 2.1 5,2 (96)

79.4%

8.1 5。9 6.5 (321) 〈注〉 ※は性別不明 も含 む 指導者 にどのような内容の指導 をしてほしい と考 えているかを示 したのが表

2で

あ る。男子では, 技術の指導

(63.4%),マ

ナー・エチケ ッ トの指導

(26.8%),ル

ール・審半」法の指導

(32.4%)な

どが 目立つのに対 して

,女

子では技術指導

(87.2%),ル

ール・審判法の指導

(25.6%),

トラブル 防止への助力

(11.6%)の

順 に続 いてお り

,女

子 は男子 よりかな り技術指導 を希望 していることが わかる。男子では トラブル防止への助力やマナー・ エチケ ッ トの指導で女子 よ りも多 くの希望が見 られ る。男子にこの ように運動行動 に関す る指導希望が多 く見 られ るとい うことは

,男

女別 に活動

(4)

204 が行 なわれ ることが多い ことを考慮すると

,男

子 に粗雑

,乱

暴等マナー面で好 ましくない傾 向が見 られ

,

これ らの指導の必要性 を感 じているもの と考 えられ る。 表

2

男女別 にみた希望す る指導内容 行 和 計※ 女 男 指 導技術 ル ール・審判法 用具 の使 い方 マ ナー・ エチケ ッ ト トラブル の防止 手 軽 な運 動 親 睦 ク ラブづ くり 健 康 相談 そ の 他 N・

A

計 (100%)

63.4%

32.4 7.0 26.8 21.1 8.5 21.1 1.4 8.5 (71)

87.2%

25。6 9。3 20,9 11.6 7.0 11.6 7,0 1.2 1.2 (86)

78.8%

25,5 7.5 20.8 14,9

7.8

17.3 6,7 5,1 0,4 1.2 (255) 〈注〉 ※は性別不明 も含む (重複) これ まで

,指

導者の必要感

,希

望す る指導内容 を考察 し

,男

女間 に差異のあることがわかったが, それ らの差異の生 ずる理 由を探 ろ―うとしたのが表

3で

ある。 ここでは各種 目についての学生時代 の 運動経験 を尋ねている。男子では

,そ

の種 目の クラブに所属 して活動 していた もの

44.1%,そ

の種 目について経験 した ことがなかった もの

272%と

なってお り

,女

子では

,ク

ラブ経験者

31.7%,未

経験者43.6%と なっている。 このように

,学

生時代 の運動経験で は男子 にクラブに所 属 して活動 し ていた ものが

,ま

た女子 には

,そ

の種 目についての未経験者が多い ことがわかる。 さて

,学

生時代 の運動経験別 に

,各

々の種 目の難易の程度 をみたのが表

4で

ある。難 しいと答 えた ものは

,ク

ラブ 経験者で

54.6%,未

経験者で

73.8%で

あ り

,未

経験者 に

20%近

く多 く見 られ る。クラブに参力日して 活動 した者 は

,未

経験者 は勿論

,授

業で練習 した者 と比較 して も

,一

般的に高い技術 を有 し

,ま

た ルール

,練

習法な どの知識面 で も豊かであると考 えられてお り

,当

然の結果 と考 えられるが

,男

子 にはクラブ経験者が多 く

,女

子 には未経験者が多い とい う表3の結果 に照 らす と

,女

子は男子 よ り 技術が低 レベルにあ り

,学

習すべ き技術が山積 しているとい うことではなかろうか。 したがって, 男子 よ りも指導者の必要性 を強 く感 じ

,技

術指導 を希望す る割合が高 くなっているもの と考 え られ る。

(5)

地域体育指導者 に関す る研究

205

3

男女別 にみた学生時代 の運動経験 女 男 N・

A

ク ラブ 校 内大 会 授 業 経験 な し その他 N・

A

(=100%)

44.1%

5.9 3.7 27.2 14.0 5.1 (136)

31.7%

5.0 5,9 43.6 6.9 6,9 (101)

41.7%

8,3 8,3 25.0 8.3 8,3 (12) 表

4

学生時代 の運動経験別 にみた種 目の技術 の難易 クラブ 校 内大会

授業 経験 な し その他

NoA

難 しい やや難 しい 簡 単 N・

A

(=100%)

54.6% 50.0% 58.3%

30,9 35.7 25.0 16,7 (12) 12.4 7.1

2,1 7.1

(97) (14)

55.6% 53.3%

25.9 13.3 18.5 20,0 13.3 (84) (15)

73.8%

21.4 3.6 1.2 (84)

2.活

動の仕方 指導者の必要性 では

,割

合の高い順 に家族で活動す るもの

(100.0%),一

人で活動す るもの(91.

2%),ク

ラブ員数人で活動す るもの

(85.5%),ク

ラブ員多数で活動す るもの

(75.4%)と

なってい る。(表5) 表

5

利用の しかた別 にみた指導者の配置希望 クラブ員多数 クラブ員数人 友人数人 一人

家族

N・

A

指導者 が いた方が よい 管理人 で十分 であ る ともに不 要 N・

A

(=100%)

75。

4%

6.2 15。4 3.1 (65) 85.5% 1.8 5.5 7.3 (55)

75.5% 91.2%

15。5 4.4 4.5 1.5 4.5 2.9 (110) (68)

100% 47.1%

5.9 47.1 (6) (17) 希望する指導内容 についてみたのが表

6で

ある。技術指導の希望ではクラブ員数人で活動す るも の及 び一人で活動す る者が約

87%で

あ り

,ク

ラブ員多数

79.6%,友

人数人68.7%と なっている。 ま

(6)

206

,ル

ール・ 審 判 法 の指 導 はクラブ員多数 で活 動 す る て い る。 また

,一

人 で活動 す る もの にマナー・ エチケ る。 表

6

利用の仕方別 にみた希望す る指導内容 もの と一人で活 動 するもので約

34%希

望 し ッ トの指導 に高い

(33.9%)希

望が見 られ 行 クラブ員多数 クラブ員数人 友人数人

一人 家 族

NoA

技術指導 ルール・ 審判法 用具の使 い方 マナー・ エチケ ッ ト トラブルの防止 手軽 な運動法 親 睦 クラブづ くり 健康相談 そ の 他

NoA

計 (100%) 16.7 16.7 12.5 12.5 79.6% 34.7 6.1 26.5 14。3 8.2 8.2 6.1 2.0 (47) 87.2% 10.6 23.4 19.1 2.1 17.0 12.8 2.1

68,7% 87.1%

22.9 33.9 8.4 12.9 9.6 33.9 15。7 14.5 12.0 6.5 21.7 19。 4 8.4 4.8 2.4 11.3 1.6 (83) (62)

83.3% 62.5%

16,7 25.0 12.5 12.5 (8) (重複) このような結果 より

,一

人 で来 るものは運動す るために必要な技術

,知

識 をかな り求 めて活動す る層であるが

,そ

の活動の仕方 は一人での活動が中心 になるため

,ま

,自

由な運動 を

,安

心 して 実施で きるような運動の場 を確保 して欲 しい と希望 してお り

,そ

のために運動者 に対 するマナー・ エチケ ッ トの指導を多 く希望 しているのではないか

,

と考 えられ る。 また指導者の必要性で も

,仲

間 を伴なった活動が仲間 と楽 しく活動す ることによ り活動のね らいを満足 した り

,あ

るいは仲間に 指導 して もらうなど可能であるが

,一

人 での活動の場合

,

これ らの ことは考 え難 く

,指

導者 に指導 を強 く求めていると考え られ る。表 7は 活動の仕方別 に希望する指導方法をみた ものであるが

,

こ こで も同様の理由で

,一

人で活動するものは求めに応 じた指導

(29,0%)よ

りも積極的な強い指導

(55,1%)を

望んでいるもの と考 えられ る。友人数人 と活動す るものは

,指

導内容の希望で

,技

術 の指導 を求 める者が約

69%で

,他

の活動の仕方 と比較 して最 も低い割合 を示 した反面

,親

睦への助 力 を希望 した ものが約

22%あ

,最

も高い割合 を示 している。技能の向上 を他の活動の仕方ほど強 く意識せず

,仲

間 との活動 に意味 を置いているもの と考 えられ る。 したが って

,問

題点が生 じた ら 仲間で解決 し

,解

決で きない場合

,指

導者 に依頼 しようとす る姿勢が

,指

導者の求 めに応 じた指導

(7)

地域体育指導者 に関す る研 究

207

(47.0%)を

積極的な指導

(37.3%)よ

りも好 む結果 につながっているもの と推測できる。 表

7

利用の仕方別 にみた希望す る指導方法 クラブ員多数 クラブ員数人 友人 数人 一 人 家族

N・ A

積極 的 に進 んで 求 め に応 じて そ の 他

NoA

(=100%)

46.9%

36.7 16.3 (49)

59.6%

31,9 8.5 (47)

37.3% 58,1% 66。

7% 50.0%

47.0 29.0 33.3 25,0 12.5 15,7 12.9 12.5

(83) (62) (6) (8)

3.年

令 表8は年令別 にみた指導者の配置希望であるが

,指

導者がいたほうが よい と答 えた ものは25才以 上では

,約

90%∼ 100%の

範囲内にあるのに対 して

,20才

∼24才

63.6%,15才

∼19才

63.2%と

15才 ∼24才では

63%前

後 にあ り

,明

確 な相異が読み とれ る。 また

,指

導者 も管理人 も不必要であると答 えた ものが30才以上の年令の ものに全 く見当た らないのに対 して

,年

令層が低 くなるにつれて

,不

必要 と感 じているものが増加 してい る。 表

8

年令別 にみた指導者の配置希望 15-19 20-24 25^V29 30ハV34 35-39 40-44 45^V49 50ハ ヤ N A 指導者がいた方が よい 管理人で十分 である ともに不要 N・

A

計 (=100%)

63.2%63.6%

8.0 21.2 13.8 9.1 14.9 6.1 (87) (66)

90.0%90.3%

5.0 0.1

2.5 2.5 (40) (31) 3.4

(34) (29)

0.1 10.0 (12) (12) (10)

100.0%96.6%100.0%91.7%90.0%

希望する指導内容 を示 したのが表

9で

ある。技術指導 を最 も強 く望んでい るのは45才以上 の年代 であるが

,指

導者の必要性の場合 ほど年令層間の差異が明確 に現われてお らず,30才∼40才

85,7%,

40才∼44才

82.1%,15才

∼19才81.8%と 続 いていて全体的にかな り高い割合である。 一方

,低

い方 では20才∼24才

69.0%,25才

∼29才69.4%と なっている。ルール・審判法では

, 45才

∼49才 (41.7

%)が

最 も高 く

,次

いで35才∼39才

32.4%,25才

∼29才30.6%,15才∼19才 27.3%と なってい るが, この ことはだいたい

,ど

の年代層において もルール・ 審半J法の指導 は求 められていると解釈 してよ い。

(8)

208 福

行 表

9

年令別 にみた希望す る指導内容 15-19 20-24 25-29 30-34 35ハ ∀39 40^Ψ44 45-49 50- N ・

A

技術指導

81.8% 69.0%69.4%85.7%73.5%82.1%100,0%100,0%77.8%

ルール・ 審判法

27.3 23.8 30.6 21.4 32.4 25,0 41.7

用具の使 い方

7.3 11.9 8.3 7.1

.8 14.3

マナ ー・ エチケ ッ ト

16.4 16.7 16.7 28.6 23.5 32.1 8.3.3 14.3 44.4

トラブルの防止

14.5 31.0 8.3 7.1 17.6 17.9 8.3

手軽 な運動法

9.1 9.5 13.9 3.6 14.7

親 睦

14.5 16.7 38.9 14.3 17.6 17.9

クラブづ くり

9,1 16.7 5.6 3.6 5.7

健康相談

1.8

.9

.1 2.9 2.9 3.6

そ の 他

2.8

N・ A 3.6 5,9 計

(=100%) (55) (42) (36) (28) (34) (28) (12) (11) (9)

(重複) 年令別 にみた希望す る指導方法について示 したのが表10である。 また

,学

生時代の運動経験 を示 したのが表11である。19才までは求 めに応 じた指導

(45.5%)が

積極的な指導

(36.4%)よ

りも優 位 に立 っているが

,20才

以上 になると積極的 な指導 を求 めるものが

,求

めに応 じた指導 を求 め るも の よ り多 くなっている。 表

10

年令別 にみた希望す る指導方法 15-19 20-24 25^Ψ29 30^Ψ34 35-39 40-44 45^ヤ49 50^ヤ N ・ A 積極的 に進 んで

36.4% 45.2% 58.3% 64.3% 55.9% 42.9% 33.3% 72.7% 55.6%

求 めに応 じて

45.5 38.1 27.8 28.6 38.2 46.4 33.3 27.3 22.2

その他 58 2.9 N ・ A 18.2 16.7 13.9 7.1 2.9 10.7 33.3 22.2 計

(=100%) (55) (42) (36) (28) (34) (28) (12) (11) (9)

この ように

,年

令 によ り指導者の必要感

,希

望す る指導内容

,方

法に差異が見 られ るが

,年

令別 の運動経験の相異 を見 ると

,30才

を境界 として差異がみ られ る。つ まリクラブ経験者が30才以上の 年代層 よりも

,29才

以下の年代層に多 くみ られ るのに対 して

,学

生時代 に経験 した ことがなか った とす るものは

,逆

に30才以上 に多 く

,29才

以下 に少 ない結果 となっている。先述の男女の部分で,

(9)

地域体育指導者 に関す る研究

209

運動経験が種 目の技術 の難易 に影響 することを示 したが

,30才

以上 と,ヒ較 して29才以下の年代層 は 高い技術や豊かな知識 を有 しているもの と考 えられ る。 表

11

年令別 にみた学生時代の運動経験 -14 15-19 20-24 25-29 30^▼ 34 35^Ψ39 40-44 45-49 50͡ Ψ N

A

クラブ

45.2%80.0%50.0%35.4% 27.0% 20.0% 21.1% 50.0% 75.0%

校 内大会

3.2 4.0 14.6 8.6

25.0 授 業 10.4 8.1 8.6 5。 3 経験 な し

9.7 15.0 34.0 25.0 51.4 51.4 63.2

その他

35.5 5.0 8.0 10.4 8.1 2.9 5.3 33.3%

N・

A 6.5

50.0 66.6 計

(=100%) (31) (20) (50) (48) (37) (35) (19) (2) (3) (4)

4.運

動生活の階層 個人の運動生活 を体育事業 との関係で把握 した場合

,C.P.A. Sの

基本的類型の当てはまる もの と

, 2つ

又 は3つに重複 して考 えられ る者 まであるが

,

ここでは4つの階層 を考 える基本的類 型 に基づ き考察することにする。 指導者の必要性 を運動生活の階層別 に示 したのが表12である。希望の最 も多いのが運動競技会や スポーツ教室などのスポーツのプログラムに参加 して運動 している

P運

動者

(95.8%)で

あ り

,次

いで

,ク

ラブやチームに入 って活動す る

C運

動者

(79.7%),公

共体育施設や学校開放等で自由に運 動 している

A運

動者

(78.2%)と

なっている。

P運

動者で最 も希望が多いのは

,ス

ポーツ教室参加 者に典型的にみ られ るように

,指

導 されなが ら活動す ることに意義 を見出 し

,指

導 という条件 に引 かれて運動す る運動者が多いか らであろう。

C運

動者 と

A運

動者 には差異が現われていない。 表

12

運動生活の階層別 にみた指導者の配置希望

C P A

そ の他

N・ A

指導者 が いた方 が よい

79,7% 95。

8% 78.2% 45.4% 84.2%

管理 人 で十分 であ る

8.1 4.2 5。

9 54.5

ともに不 要

6。

1 7.6 5,3

N・ A 6.1 8.4 10.5 計

(=100%) (148) (24) (119) (11) (19)

(10)

210

福 希望す る指導内容 についてみたのが表13である。技術指導の希望で は

,C運

動者

(88.9%),P運

動者

(82.6%),A運

動者

(66.7%)と

なってお り

,C運

動者 に技術指導 を望 む者が最 も多 くみ られ る。 ところで

,ク

ラブの分類論の中で

,タ

イプによ り分類 した場合

,対

外試合での勝利 を目指す競 技的クラブと運動 を楽 しむ ことに主眼 を置いた レク リエー ション的クラブ との間に

,明

確な境界線 を引 き難 いとい う問題 に直面す るが

,ク

ラブの 目標 に相異が見 られて も

,程

度の差 はあるが

,対

外 試合での勝利

,技

術向上 などの面 はクラブの活動 に刺激 を与 え

,活

動 を活発化す るため

,レ

クリエ ーシ ョン的なクラブで も対外試合 は行なわれてお り

,ま

た技術練習はクラブの活動の主要 な内容で もあ るため

,こ

の ような理由か ら

C運

動者 に技術の指導の希望が多 くみ られ るもの と考 えられ る。 また

,C運

動者では

,ル

ール・審判法に対する希望 も多 くみ られ

(24.5%)る

,対

外試合

,あ

る いはクラブ内での試合で も公式ルールが使用 されているのが一般的であ り

,そ

のためゲームに参加 するに しても

,審

判するに して もルールに精通することが要求 されてお り

,そ

のために希望が高 く なっているもの と考 えられ る。

P運

動者では技術指導 をかな り希望 してい るが

,ス

ポーツ教室の場 合

,学

習プログラムであ り何か を学習す るために参加 しているのであるが

,技

術学習に大 きな関心 が向 いていると理解で きる。一方

,ル

ール・審判法の希望

(8.7%)は

他の運動者 に較べて

,か

な り 低 くなっている。現在

,ス

ポーツ教室 は全国各地で盛んに実施 されているが

,初

心者 を対象 とした ものが多い。 そこでは

,ス

ポーックラブヘの動機づけ

,あ

るいは

,今

後の充実 した運動生活への動 機 づけとしての機能 を もたせた ものが多 く

,様

々な学習内容 を運動者が学習す ることを期待 してい るが

,こ

のような意図 と運動者の希望 とはズレがあると考 え られ る。 クラブが結成 され

,運

営 され てい くためには

,ク

ラブ内で問題解決 を図 るということが重要であ り

,運

動者 には技術 は勿論

,ル

ール等 も熟知することが必要である。 しか し

,そ

の ようなスポーツ教室の意義 を意識 していない

P

運動者が多い ということを

,

この結果 は示 している。

A運

動者の技術指導に対す る希望 は

,他

の運 動者 に較べて低 くなっているが

,ク

ラブでは試合 とい う点か ら

,ま

たスポーツ教室では学習プログ ラム という点か ら技術修得が大 きなウエイ トを占める。 しか し

,A運

動者 は試合 を目指 して運動す ることは少ない し

,技

術学習 を大 きな課題 として考 えているとは考 えられず

,む

しろ開放施設での 活動 を楽 しむに足 りる技能が備わっていれば十分 と考 え

,よ

り高度 な技能の獲得 に他の運動者ほど 熱意 をみせていない と考 え られ る。 しか し

,活

動 を楽 しむために必要なある程度の技能で満足す る とは言 って も

,ゲ

ームの際

,ル

ールは不可欠の ものであるが

,A運

動者 の活動 は

,個

人的 または少 人数で行 なうことが多い・°ため

,仲

間に教 えて もらう等の活動が出来難 く

,ル

ール・審判法の指導 を他の運動者 よりも高い割合

(29.0%)で

求めているもの と考 えられ る。 また

,こ

の ような活動の あ り方 と関連 して

,

トラブル防止への助力

(17.2%),を

かな り希望 している。 希望する指導方法 を示 したのが表14である。

C運

動者では

,指

導者の積極的な指導 を希望す るも の

58.2%,求

めに応 じた指導 を希望するもの32.2%と なっている。

P運

動者では

,積

極的な指導 を 期待するもの

609%,求

めに応 じた指導 を期待するもの30.4%となっている。

P運

動 者 は

,ス

ポー 行

(11)

地域体育指導者 に関す る研究

211

ツ教室の参加者 に見 られ る如 く

,指

導者の指導 に引かれて運動す る運動者が多い ことを考慮 す ると, 指導者の積極 的な指導 を希望す るものが

,求

めに応 じた指導 を希望す るものを上 回 っていることは 肯 ける。

A運

動者では

,他

の運動者 と比較 して積極 的な指導の希望が少な くざ

37.6%),求

めに応 じ た指導の希望が多い

(41.9%).A運

動者 は

,開

放施設 とい う運動の場 に魅力 を感 じ活動 している 運動者であ り

,開

放施設 を使用 して

,自

由に運動 したい と考 えている運動者であるため

,技

術指導 の希望が他の運動者 よ り低 く

,ル

ールな どの知識面の指導希望が高かったが

,こ

れらの希望す る指 導内容の相異が希望す る指導方法に反映 していると考 えられ る。 表

13

運動生活の階層別 にみた希望す る指導内容 そ の他

N・ A

技術 指導 ル ール・審判 法 用 具 の使 い方 マ ナー・ エチケ ッ ト トラブル の防止 手 軽 な運 動 法 親 睦 ク ラブづ くり 健康相談 そ の 他 N・

A

(=100%)

88,9%

24.5 4.2 22.0 11.0 5.9 17.8 6.8 5.1 1.7 (118)

82.6% 66.7%

8,7 29.0 13.0 8.6 13,0 19,4 13.0 17.2 8.7 10.8 8,7 17,2 4.3 4。3

4.3 6.5

(23) 1.1 (93)

40,0% 81,3%

40,0 31.3 18.8 20.0 31.3 37.5 6.3 20.0 25.0 25,0 (重複) 表

14

運 動生活 の階層別 にみた希望 す る指導方法 その他 N・

A

積極 的 に進 んで 求 め に応 じて その他 N・

A

(=100%)

58.5%

32.2 9,3 (118) 60。

9%

30.4 8,7 (23)

37.6%

41.9 1,1 19,4 (93)

40,0% 37.5%

40.0 50.0 20.0 12.5 (5) (16)

(12)

212

5.種

目 種 目別 にみた指導者の必要性 を示 したのが表15である。指導者の配置 を希望 しているものの多い 順 に種 目名 を挙 げると

,和

(100%),剣

(90.0%),卓

(87.6%),バ

ドミン トン (85.7%), バ レーボール

(75.0%),バ

スケ ッ トボール

(62.3%)と

なっている。 これ らは個人的種 目

,対

人 的 種 目が上位 を占め

,集

団的種 日はそれ らと比較す ると割合 に低い値 になっていると見 ることがで き る。個人的種 日

,対

人的種 目は集団的種 目と 'ヒ 較す ると

,少

人数で活動す る場合が多 いため仲間 に 教 えて もらう場合が少 ない ことが考 えられ

,指

導者 に指導 を依頼 す る傾向があ り

,そ

の結果が指導 者の配置 を希望するものが多 くなっているもの と考 えられ る。 表

15

種 目別 にみた指導者の配置希望 バレーボール バドミントン 卓球 バスケットボール 剣道 和 弓

N・ A

行 指導者がいた方が よい 管理人 で十分である ともに不要 N・

A

計 (=100%)

85.7% 87.6%

4.1 7.7

4.1 1.5

6.1 3.1

(49) (65) 90.0% 100.0% 85。

7%

4.8 75,0% 13.5 10.4 1.0 (96) 62.3% 8.2 9.8 19,7 (61) 10.0 (10) (19) 9.5 (21) 希望する指導内容 についてみたのが表16である。技術指導の希望で は

,剣

道や弓道の ように全て の ものが技術指導 を求め る種 目か ら

,バ

ドミン トン

(90.5%),バ

レーボール

(73.6%),卓

球 (71.

9%),バ

スケ ッ トボール

(71.1%)ま

で様々である。 この ような傾向がみ られる理由 としては

,卓

球の場合

,他

の種 目と比較 して比較的誰にで も簡単 に実施で き

,し

か も楽 しめる種 目であるためで あろうし

,バ

レーボ

=ル

,バ

スケ ッ トボール等の種 目で は仲間多数 との活動が多 くな り

,仲

間 との 教 え合 いの機会が多 くなると考 えられ

,指

導者の指導 をそれほど必要 としない と考 え られ るのに対 して

,剣

道や弓道では

,仲

間同士の教 え合いが難 しかった り

,比

較的一般化 していない (誰にで も 簡単 に出来 るものではない とい う意

)種

目の故であろう。 このように

,個

人的種 目

,対

人的種 目で は指導者か らの技術指導 をかな り求 め

,集

団的種 目では

,個

人的

,対

人的種 目ほど指導者の技術指 導を求めていない と考 えることができるであろう。集団的種 目では個人的

,対

人的種 目ほど技術 の 指導 を求 めていない とい うことであったが

,一

,人

間関係 をめ ぐっての指導

,つ

ま リトラブル防 止や親睦への助力の希望 をみると,ト ラブル防止への助力では,個 人的種 目,対 人的種 目が剣道(22.

2%),バ

ドミン トン

(9.5%),卓

(7.0%),和

(5.3%)と

なっているのに対 して

,集

団的種 目 では

,バ

スケ ッ トボール

(36.9%),バ

レーボール

(13.9%)と

なってお り

,

トラブル防止 に対 す る 指導者の指導 を個人的

,対

人的種 目よ りも集団的種 目の方が希望 していることがわか る。 また親睦 への助力 を希望 しているものは

,個

人的

,対

人的種 目で剣道

(22.2%),和

(10.5%),バ

ドミン

(13)

地域体育指導者に関する研究

213

トン

(9.5%),卓

(8,8%)と

なっているのに対 して

,集

団的種 目では

,バ

レーボール (26.4%), バスケ ッ トボール

(23.7%)と

なってお り

,集

団的種 目が個人的

,対

人的種 目よ りも

,指

導者 に対 して親睦への助力 を強 く期待 していることがわか る。以上の ように

,技

術の指導 に関 しては

,集

団 的種 目は仲間同士の教 え合 い

,話

し合 いなどの活動 によ り指導面 をカバーするため

,個

人的

,対

人 的種 目ほ ど指導者の指導 を必要 としないが

,反

,集

団で活動す るため

,そ

れに付随 した人間関係 の問題が あ り

,人

間関係 を円滑 にしてい くための助力 を

,特

に希望 していると言 えよう。 表

16

運動種 目別 にみた指導者の指導内容の希望 バレーボール バ ドミントン 卓球 バスケットボール 剣 道 和 弓

N・

A

技術指導 ルール・ 審判法 用具の使 い方 マナー・ エチケ ッ ト トラブルの防止 手軽 な運動法 親 陸 クラブづ くり 健康相談 そ の 他 N・

A

計 (=100%) 73.6% 19.4 2.8 16.7 13.9 9.7 26.4 2.8 1.4

90.5% 71.9%

26.2 15.8 4.8 2.5 14.3 21.1 9.5 7.0 2.4 7.0 9.5 8.8 4.8 7.0 4.8 5.3

71.4% 100.0%

47.4 77.8 18.4 22.2 26.3 44.4 36.8 22,2 13.2 11,1 23.7 22.2 15.8 11.1 13.2 11,1 100.0% 72.2% 15,8 16.7 5.3 16.7 36.8 11.1 5.3 16。 7 11.1 10.5 22.2 11.1 5.6 5.6 (重複) 表17は種 目別 にみた希望す る指導方法 についてみた ものであるが

,指

導者の方か ら積極的に進 ん で指導 して欲 しい とす るもの と

,求

めに応 じて指導 してほ しい とす るものの全体の中に占める割合 を見てい くことにす る。剣道で は

,指

導者の方か ら積極的に指導 して欲 しい とす る もの

77.8%,求

めに応 じて指導 して欲 しい とす るもの

0%と

なっている。和 弓では指導者 に積極的に指導 して欲 し い とす るもの

68.4%,求

めに応 じて指導 して欲 しい とす るもの21.1%と なっている。バ レーボール では積極的 に指導者の方か ら指導 してほしい と答 えた もの

56.9%,求

めに応 じて指導 して欲 しい と 答 えた もの29.2%と なってお り

,ま

たバ ドミン トンで は

,指

導者の方か ら積極的 に指導 して欲 しい と答 えた もの

50.0%,求

めに応 じて指導 して欲 しい と答 えた もの

35,7%で

ある。これ らの種 目では, いづれ も指導者の方か ら積極的に指導 して欲 しい と答 えた ものの方が

,求

めに応 じて指導 して欲 し い と答 えた ものよ り高い割合 を示 している。一方,卓球で は,求めに応 じた指導 を希望す るもの(52.

(14)

214福

元 和 行

6%)が

指導者の方か ら積極 的に指導 して欲 しい とす るもの

(40.0%)を

上 回っている。 これは

,卓

球が比較的誰 にで も簡単 に出来 る種 目であ り

,技

能の巧拙 に関係 な くある程度楽 しめる種 目である ため と考 えられる。 第17表 種 目別 にみた希望す る指導方法 バレーボール バ ドミントン 卓球 バスケットボール 父」道

不日弓

N・

A

積極的 に進 んで

56.9% 50.0% 40,0% 39.5% 77.8% 68.4% 33.3%

求めに応 じて

29.2 35.7 52.6 42.1

その他 21.1 44.4 N ・ A 13.9 14.3 7.0 18.4 22.2 10.5 16.7 計

(=100%) (72) (42) (57) (38) (9) (19) (18)

H。 運動者の変化

1.技

能の変化 とその理 由 指導者の配置 されている施設 と配置 されていない施設で

,施

設 を利用す るようになって どのよう な技能の変化が現われているか を示 したのが表18である。指導者の配置 されている施設で はかな り 向上 した と答 えた ものが

32.2%,少

し向上 した と答 えた ものが

51.7%で

,合

83.9%の

ものが向上 した と答 えている。 また

,変

化がない と答えた ものは16.1%と なっている。一方

,指

導者 を配置 し ていない施設では

,か

な り向上 した と答 えた もの

20,0%,少

し向上 した と答 えた もの

48.0%で

合計

68.0%の

ものが向上 した と答 えた ことになる。また変化がなかった と答 えてい るものが

34.0%い

る。 表

18

技能の変化 指 導 者 有

指 導 者 無 5,6 男

計※

計※ (1)かな り向上

39。

4% 31.0% 32.2% 20.0%

.1% 20.0%

(2)少し向上

48.5 57.1 51.7 46.7 50.0 48.0

(1)十

(2) 87,9 88,1 83.9 66.7 61.1 68.0

(3)変化な し

12.1 11,9 16。 1 33.3 38.9 34,0

(=100%) (33) (42) (143) (30) (18) (50)

〈注〉 ※は性別不明 も含 む この ことは

,指

導者の配置 された施設に

,か

な りの向上 を示 した ものが配置 されていない施設 よ り

12%多

く存在することにな り

,ま

た少 し向上 した ものを含 めて

,技

能の向上のみ られた ものが約

(15)

地域体育指導者 に関す る研 究

215

16%多

くいることになる。 この項 目は

, 2週

間 に1回以上の割合で活動 しているものに対 して調査 されているもので

,指

導者の配置 された施設の方が技能の向上の程度が高い と推測 され る。 先の質問で向上 した

,

と答 えた ものにその理由を尋ねた結果が表19に示 してある。技能向上の理 由 として

,指

導者の配置 された施設で は指導者が上手 に指導 して くれたか らとす るもの

48.3%,仲

間 。知人が上手 に指導 して くれたか らとす る もの41,7%と い う結果 になっている。一方

,指

導者の 配置 されていない施設では

,仲

間・知人が うまく指導 して くれたか らとす るもの

52.9%,自

分の努 力の結果 とす るもの

32.4%,指

導好 きな人 (これ らの施設 には指導者が配置 されていないのである が

,施

設利用者の中の指導好 きな人が指導 を行ない

,そ

の人 を配置 された指導者 と理解 した もの と 思われる。以下指導者の配置 されていない施設で は

,こ

の名称 を使用 してい くことにす る

)が

上手 に指導 して くれたか らとす るもの11.8%と い う結果 になっている。 表

19

技能 の変化の理 由 指 導 者 有 指 導 者 無 計※ 女 男 計※ 女 男 (1)指導者 による子旨導 (2)イ中間 。知人 による‡旨導 (3)自分の努力 (4)そのほか (5)N・

A

(=100%)

55,2% 62.2% 48。

3%

37.9 43,2 41,7 20,7 21.6 26,7

2,7 1,7

13.8 60,8 12.5 (29) (37) (120)

5.0% 18,2% 11.8%

55.0 36.4 52.9 30.0 27.3 32.4 5.0 9.1 5。 9 5,0 18.2 8,8 (20) (11) (34) 〈注〉 ※は性別不明 も含む (重複) 向上 の理 由 として

,指

導者の配置 された施設では

,指

導者の指導 を挙 げた ものが約

48%で

最 も多 く

,上

手な指導が技能の向上 に大 き く影響 していることがわかる。指導者 を配置 していない施設で は

,仲

間・知人 の指導や自分の努力

,あ

るいは指導好 きな人の指導 によ り

,配

置 された指導者 の不 在 をカバー していると考 えられ るが

,そ

れ らの活動 にも限界があ り

,指

導者の配置 された施設 より も約

18%技

能の向上 のみ られない ものが多い という結果 につながっているもの と推測で きる。

2.運

動の楽 しさとその理由 施設開放 の利用 に伴 う楽 しさの程度 を聞いたのが表20である。指導者の配置 された施設で は楽 し く運動 した と答 えた ものが

83.9%,ま

あ まあ楽 しかった と答 えた ものが

16.1%,楽

し くなかった と 答 えた ものは見 られない。一方

,指

導者の配置 されていない施設では

,楽

しく運動 した とす るもの,

68.0%,ま

あまあ楽 しかった と答 えた もの30.0%と い う結果 になっている。両者の間 に

,楽

しくな

(16)

216

福 かつた と答 えた ものについては差異は見 られないが

,楽

しく運動 した と答 えた ものの間 に相違が見 られる。つま り

,指

導者の配置 されてい る施設で は約

84%の

ものが楽 しく運動 した と述べているの に対 して

,指

導者の配置 されていない施設では

,約

70.0%の

ものが楽 しく運動 した と答 えてお り, 約

14%の

差が見 られ る。 表

20

運動の楽 しさの程度 指 導 者 有 指 導 者 無 行 和 女 計淑 男 計※ 女 男 (1)楽し く運動 した 12)まあまあであった

(1)+(2)

(3)楽しくなか った 計

(=100%)

72,7% 88.1% 83.9%

27.3 11.9 16.1 100.0 100,o 100.o

60,0% 77.8% 68.0%

36,7 22.0 30.0 96.8 100.0 98,0

3.3 2.0

(30) (18) (50)

(35) (42) (143)

〈注〉 ※は性別不明 も含 む まあまあ楽 しく運動 した と答 えた ものまで含めて

,楽

しく運動 した ものに

,そ

の理 由を聞いたの が表21である。指導者の配置 された施設では

,指

導者の上手 な指導 によ り楽 しさを得た とす るもの

37.1%,仲

間が一緒だったか らとするもの

43.4%な

どとなっている。一方

,指

導者の配置 されてい ない施設では

,仲

間 と活動 したか らとするもの

66.0%,新

し く仲間が出来 たか らとす るもの

32.0%

などとなってお り

,運

動仲間 をめ ぐっての楽 しさが目立 っている。 表

21

楽 しさの理由 指 導 者 有 指 導 者 無 計票 女 男 計※ 女 男 (1)指導者の上手 な指導 (2)仲間が一緒だった (3)新しく仲間がで きた は)その他 (5)N・

A

(=100%)

42.4% 42,9% 37.1%

39.4 40.5 43.4 18.2 19,1 16.8

6.1 3.5

24.2 11,9 32.2

(33) (42) (143)

3.4% 11.1%

44.8 55,6 31.0 16.7 6.9 5,6 20.7 16,7 (29) (18)

6.0%

66.0 32.0 6.0 24,0 (50) 〈注〉 ※は性別不明 も含 む (重)

(17)

地域体育指導者 に関す る研究

217

3.仲

間関係の成立 とその理由 施設開放 を利用す るようになって新 しい仲間が出来たかを聞いたのが表22である。指導者の配置 された施設では

,た

くさんで きた と答 えた ものが

42.7%,何

人かで きた と答 えた ものが

41.3%,で

きなか った とす るものが16.1%と なっている。指導者の配置 されていない施設で は

,た

くさん出来 た と答 えた者が

30.0%,出

来 なかった と答 えた ものが30.0%と なっている。 この ことは指導者 を配 置 した施設の方が

,配

置 していない施設 よ りも

,仲

間がた くさんで きた と答 えた ものが約

13%多

く, またで きなかった と答 えた ものが約

14%少

ないことを示 している。 表

22

仲 間関係の成立 指 導 者 有 指 導 者 無 計※ 女 男 計※ 女 男 (1)た くさんで きた り)何人 かで きた (1)十 (2) は)できなかった 計

(=100%)

42.4% 47.6%

42.4 40.5 84.8 88.0 12.1 11.9 (33) (42)

10,0% 22.2% 30,0%

44.8 38.9 40.0 41.4 61.1 70.0 60.0 38.9 30.0 (30) (18) (50)(50

42.7%

41.3 83.9 16.1 (143) 〈注〉※は性別不明 も含む 表

23

仲間関係成立の理 由 指 導 者 有 指 導 者 無 男 男 女 計※ 男 女 計※ (1)指導者 の配慮 (2)自 らの′いが け (3)なん とな く (4)その ほか

(5)NoA

(=100%)

28,6% 35,1%

46.4 21.6 17.9 32.4 2.7 17。9 13.5 (28) (37)

33.3% 18.2% 20,0%

66.7 27.3 34.3 66.7 45.5 37.1 16.7 9。1 8,6 58.3 20,0 (12) (11) (35)

34.2%

27.5 29,2 6.8 17,5 (120) 〈注〉 ※は性別不 明 を含 む (重複) 仲間関係が何故成立 したのか,その理由を求めたのが表23である。指導者の配置 された施設では, 指導者が配慮 して くれたか らとするもの

34.2%,自

らの心がけによるとす るもの

27.5%,な

ん とな く仲間ができた とす る もの

29.2%な

どとなっている。一方

,指

導者の配置 されていない施設では, 指導好 きな人の配慮 によるとするもの

20.0%,自

らの心がけによるとす るもの

34.3%,な

ん とな く

(18)

218 仲間が出来た とす るもの

37.1%な

どとなっている。 このように指導者の配置 されている施設で

,指

導者の配慮 によ り仲間がで きた とす るものが約

34%あ

,仲

間関係 を形成 してい く上 での指導者の 配慮 の重要性がわか る。 近年

,運

動欲求の高 まりに呼応 して様々な体育事業が用意 され

,運

動の機会 を提供 している。施 設開放 もそのような動 きの中で増加 しつつあ り

,特

,学

校運動施設の開放が 目ざましく増力日して い る。 このような運動者の増力日に伴 ない

,運

動者 も多様化 してお り

,指

導のあ り方が間われている が

,本

研究の結果 を以下 に総括 してお く。 指導者の必要性 については

,運

動者の指導者に対する配置希望

,あ

るい は運動者の変化の点か ら 指導者の配置 された施設 に比較 的良好 な結果が得 られてい ることか ら

,施

設開放 には指導者 を置 く ことが望 ましいことがわか る。 しか し

,必

要 とは言いなが らも運動者の属性等の相異 によ り

,希

望 にかな りの変化が見 られ る。つ ま り

,運

動者の性

,開

放施設での活動の仕方

,運

動者の営 む運動生 活

,年

,あ

るいは運動種 目によ り

,指

導者 に対 する必要感が異なっているとい うことである。 ま た

,指

導内容

,指

導方法 に関 して も

,運

動者の属性等の違 いによ り

,希

望 に差異が見 られ るが

,こ

れ らの ことは

,運

動者 を一律 に

,同

じように指導すべ きでな く

,運

動者の特長 を的確 に把握 し

,対

象 をみ きわめた

,き

め細かな指導 を行なう必要のあることを示 している。性別で は女子 に

,年

令 で は年代 の高い層 に指導者 を求 める割合が高 くなってお り

,指

導者の強い指導 を期待 しているが

,ま

た活動の仕方では仲間 を伴 なった活動か一人での活動か とい う点が

,運

動種 日では集団的種 目か, 個人的種 目か とい う点が指導のあ り方 を規定 する着眼点 になるもの と考 え られ る。 本研究 は地域体育指導者 に関す る体育経営学的立場か らの研究であったが

,今

後 に残 された課題 を次の ように考 えてい る。

1.指

導者 に対する運動者の必要感

,希

望す る指導内容

,指

導方法 を様々 な角度か ら探 り説明 を 加 えてきたが

,そ

れ らの推測 に基づ く説明の妥 当性 を確認 してみることが必要である。 また

,運

動 者の希望 に影響す る主体的条件 として

,過

去の運動経験

,特

に学生時代 の運動経験が大 き く作用 し ていることがわかったが

,運

動者の希望 を規定す る他の要因を探 るため

,他

の多様 な角度か ら検討 を力日える必要がある。 これ らの ことが明確 になった時

,施

設開放指導者のあ り方は

,確

固た る理論 的背景 をもち

,確

かな文脈 の中で語 られ ることになるだろう。また

,地

域体育指導者の養成・ 研修 プ ログラムを考 える際の基礎的資料にな り得 ると考 えられる。

2.施

設開放指導者 をとり上 げたが

,地

域体育指導者の体系 を考 える上で

,ス

ポーツクラブ

,ス

ポーツ教室の指導者 について も検討 を加 え

,各

体育事業の指導者の望 ましいあ り方

,条

件 を明確 に す る必要がある。 これ らの問題 は指導者の養成 。研修 と深 く関わ ってお り

,緊

急の解決 を要す る問 行 五 m 結

(19)

地域体育指導者 に関す る研究

219

題 で あ る。 ,エ (1)文部省 :体育・ スポーツの普及振興に関する基本方策について 〔保健体育審議会答申〕 昭和48年 鬱

)片

山孝重 :体育指導者 に関する研究。特 に,地域社会の体育指導委員について 体育学研究 第15巻第5

iF

協十三日蟄 ζ塁置整き↑耳源暮語E璽督薇嘉摂要と為霰ヨ箪否ッ羅量奄冨寧写勇馨緑憂璽塾累 告響聖悟忌 2 停 (動 ラ桑昌夫 硝 争 ″ → 別にみ 淳 ボーツ指導絢 癬 渤 的

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騨 育後

1

第28回大会号

.p142

1 1:│ :二

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│:旱

:の

)山

本 英毅 。中島豊雄:「新 しい社会体育指導者像―社会体育指導者の活動の実態 と意識 に関す る調査結果 か ら一」 体育社会学研究

5 p58

昭和51 道和書院

0)江

橋慎―郎:「体育科学事典」 第一法規

p10

1け 野 口義之 :「 体育 の科学」 昭和46年12月号

p762

1け 金崎良三 :「 社会体育指導者の条件 役割 の検討

J

体育社会学研究

5 p87

道和書院 昭和51年 19 宇土正彦:体育管理学 大修館

p43

昭和45年

(131 Edith L BaH&Robert E Cipriano:Leisure Service Preperation― 一Acompetency based approach― Prentice Hall p 172 日召不日53年

10 JOSeph E.Curtis:Recreation―Theory and Practice― The C,V Mosby Company p 126 昭不日54年

10

文部省 :我 が国の体育.スポーツ施設 昭和51年3月

p67

10

作野史郎他:体育管理学入門 大修館書店

p54

昭和51年 参 考 文 献 ・ 宇土正彦 :体 育管理学 大修館書店 昭和45年 ・ 宇土正彦他著:体育管理学入門 大修館書店 昭和51年 」

・ 体育社会学研究会編:体育社会学研究

5

「体育・ スポー ツ指導者の現状 と課題」 道和書院 昭和51年 争

。社会体育研究会編 :スポーツクラブ 新宿書房 昭和54年 ・ 社会体育研究会編:これか らの コ ミュニティスポーツ ぎ ょうせ い 昭和52年 ・ 沢登貞行,村上克己著:コミュニテ ィ・ スポー ツヘの挑戦 不昧堂出版 昭和55年 ・ 斉藤源吾:コミュニティスポーツ 杏林書院 昭和54年 ・ 平沢薫,粂野豊:生涯 スポーツ プレスギムナスチカ 昭和52年 。日本体育学会編 :「コ ミュニテ ィ・ スポー ツ」 体育 の科学 昭和49年10月号

(20)

参照

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