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第 1 部モニタリング手法の開発

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Academic year: 2021

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第1部 モニタリング手法の開発 目 次 Ⅰ.目的 ··· 5 Ⅱ.調査 ··· 5 1.調査内容 ··· 5 1) 沖合域環境モニタリング手法の開発 ··· 5 (1) 調査対象水域及び対象種 ··· 5 (2) 調査回数 ··· 5 (3) 分析項目 ··· 5 2) 干潟環境モニタリング手法の開発 ··· 6 (1) アサリ移植実験法の検討 ··· 6 (2) 移植アサリと自生アサリの蓄積濃度の比較 ··· 6 2.調査方法 ··· 6 1) 沖合域環境モニタリング手法の開発 ··· 6 (1) 試料 ··· 6 (2) 試料調製方法 ··· 7 2) 干潟環境モニタリング手法の開発 ··· 7 (1) アサリ移植実験法の検討 ··· 7 (2) 移植アサリと自生アサリの蓄積濃度の比較 ··· 8 (3) 試料調製方法 ··· 9 4) 分析方法 ··· 9 Ⅲ.結果 ··· 11 1.沖合域環境モニタリング手法の開発 ··· 11 1) スルメイカの生態知見 ··· 11 2) 漁場形成後のスルメイカの肝臓中濃度変化の把握 ··· 12 (1) 外套背長と体重 ··· 12 (2) 肝臓中脂質含量 ··· 18 (3) 肝臓重量指数 ··· 19

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(4) 成熟度 ··· 20 (5) 肝臓中化学物質濃度 ··· 21 3) イカ生息水域の魚類およびイカの筋肉中化学物質濃度 ··· 29 (1) 体長と体重 ··· 29 (2) 筋肉中ΣPCBs 濃度 ··· 29 (3) 筋肉中 CHLs 濃度 ··· 31 (4) 筋肉中 BTs および PTs 濃度 ··· 35 4) まとめ ··· 37 2.干潟環境のモニタリング手法の開発 ··· 39 1) アサリ移植実験法の検討 ··· 39 (1) 殻長と肥満度 ··· 39 (2) 軟体部中 PFOS/PFOA 濃度 ··· 48 (3) 干潟底質中 PFOS/PFOA 濃度 ··· 48 (4) 軟体部中 PBDEs 濃度 ··· 51 (5) 干潟底質中 PBDEs 濃度 ··· 53 2) 移植アサリと自生アサリの蓄積濃度の比較 ··· 55 (1) 浄化飼育中および干潟移植後のアサリの殻長と肥満度 ··· 55 (2) 移植アサリと自生アサリの殻長と肥満度 ··· 56 (3) 浄化飼育中のアサリの化学物質濃度 ··· 67 (4) 干潟移植後のアサリの化学物質濃度 ··· 72 (5) 干潟底質中 PCBs 濃度 ··· 78 3) まとめ ··· 80 引用文献 ··· 82

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Ⅰ.目的 本調査では,化学物質の汚染に係る漁場環境評価のために,漁場に生息する魚介類を用い た簡便なモニタリング手法を開発するとともに,蓄積化学物質濃度と水産生物に対する有害 性の関係を評価する方法を開発することを目的とする。 Ⅱ.調査 調査内容は,以下のとおりである。 1.調査内容 1) 沖合域環境モニタリング手法の開発 日本海沖合域においてスルメイカの肝臓に蓄積する化学物質濃度を測定し,前年度に調査 を行った太平洋岸を回遊経路とするスルメイカとの蓄積濃度の比較を行った。 また,スルメイカ肝臓中に高濃度に化学物質が検出された場合に,魚類筋肉中に汚染が及 んでいるかを確認するために,日本海で漁獲された魚類筋肉中における蓄積濃度の測定も行 った。 (1) 調査対象水域及び対象種 調査対象水域は,日本海沖合域とした。 (2) 調査回数 スルメイカは5月,6月,8月,9月,10 月の計5回,月1回採取して調査を実施した。 また,マサバは8月に1回採取して調査を実施した。 (3)分析項目 ΣPCBs,有機スズ化合物(OTs),クロルデン(CHLs),脂質を分析対象とした。分析方法の概 要は後掲した。

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2) 干潟環境のモニタリング手法の開発 (1) アサリ移植実験法の検討 アサリ移植実験法の検討の一環として,干潟に移植したアサリの化学物質(PFOS/PFOA, PBDEs)の蓄積濃度を経時的に調べ,それらの蓄積濃度が時間の経過とともに平衡に達するか 検討を行った。 (2) 移植アサリと自生アサリの蓄積濃度の比較 前年度に移植実験法の検討を行い,干潟環境中濃度のモニタリングが可能であることが示 された PCBs,OTs を対象として,移植したアサリの蓄積濃度と干潟に自生したアサリの蓄積 濃度を調べた。生息水域近傍のムラサキイガイの化学物質の蓄積濃度を測定して,移植した アサリの蓄積濃度が,自生したアサリの濃度を反映するのか検討をおこなった。 2.調査方法 1) 沖合域環境モニタリング手法の開発 (1) 試料 調査試料のスルメイカは,日本海沖合の大和堆付近で採取された船凍スルメイカである。 (2) 試料調製方法 ①スルメイカ 入手したスルメイカは,個体別に外套背長(胴長)及び湿重量を測定し後記の成熟度調査用 の測定及び生殖腺固定を行った後,以下のフローに従って肝臓を摘出した。 汚物,付着物等を清浄な方法,手段で除去する。 頭部,腕部と胴体を切り離す。 ・内臓,墨袋を破らないように注意する。 甲および内臓を摘出する。 ・汚れがある場合はふきとる。 内臓から肝臓を分取する。 ・個体別の肝臓重量を測定する。 ・分析必要重量を確保するために,7個体/1検体とした。 ホモジナイズする ・ホモジナイザー等を用いて均一化し,分析用試料とする。 分析に供するまで-40℃で冷凍保管する。

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②魚類 採取した魚類は,個体別に全長,体長及び湿重量を測定し,以下のフローに従って筋肉部 の試料を調製した。 汚物,付着物等を清浄な方法,手段で除去する。 頭部を除去する。 ・素頭おとし:えらから包丁を入れ胸びれ,かまは残す。 ・かまは筋肉として食するため,分析に供する。 内臓を除去する。 ・胸びれの下から切れ込みを入れ内臓を除去する。 ・汚れがある場合は水洗後,ふき取る。 五枚におろす。 皮を除去する。 ・尾の身と皮の間に切り目を入れ,包丁で引く。 ・皮に筋肉部が残った場合は包丁等でそぎ取り,試料に混合する。 ホモジナイズする ・ホモジナイザー等を用いて均一化し,分析用試料とする。 分析に供するまで保管する。 2) 干潟環境のモニタリング手法の開発 (1) アサリ移植実験法の検討 方法 ①干潟に自生するアサリを採取する。一部は凍結保存して後で殻長計測および分析用検 体作製を行う。 ②(財)海洋生物環境研究所実証試験場(新潟県柏崎市)の流水式水槽に収納し活性炭処理 した清浄海水で 14 日間無給餌飼育をする。 ③清浄海水飼育後,アサリを熊本大学合津マリンステーション(熊本県上天草市)に輸送 する。

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④7つのステンレス製の飼育籠(40x40x30cm)にアサリを 1.5kg ずつ収容して,合津マ リンステーション前の干潟に移植する。 ⑤移植後0日目(移植開始時),7日目,14 日目,21 日目,28 日目,42 日目に1籠ずつ アサリを取り上げる。これらの期間別に取り上げたアサリ(及び①のアサリ)は,殻長 計測後,50 個体の軟体部ホモジネートを1検体として3検体を作製する。 ⑥PFOS/PFOA,PBDEs,脂質を分析する。 ⑦移植した干潟の3ヶ所の底質中の PFOS/PFOA およびΣPBDEs の分析を行う。 (2) 移植アサリと自生アサリの蓄積濃度の比較 方法 ①干潟に自生するアサリを採取する。一部は凍結保存して後で殻長計測および分析用検 体作製を行う。 ②海生研の流水式水槽で活性炭濾過した海水を用いて 14 日間無給餌飼育を行った(浄化 飼育)後,アサリが自生する干潟3ヶ所(A,B,C)で 28 日間の移植実験を行う。な お,干潟に移植しなかったアサリについては浄化飼育を 28 日まで行い,浄化飼育によ る化学物質の濃度変化を調べた。 ③移植 28 日目に移植したアサリを取り上げるとともに,干潟に自生するアサリも同時に 採取してΣPCBs と OTs の分析を行う。 ④移植した3ヶ所の底質中ΣPCBs および OTs 濃度の分析を行う。 (3) 試料調製方法 分析検体を作製するためのアサリは,アセトンですすいだステンレスメッシュ上に5分程 置いて余分な水分をとり,以下の手順で試料を調製した。 ①殻の隙間にメスや軟膏へらを割り込ませ,蝶番の手前にある閉殻筋を切って殻を開く。 ②殻の中の軟体部全体を削ぎ取り,洗浄したステンレスメッシュ上に5分程置いて余分 な水分を落とす。 ③軟体部を洗浄したホモジナイザーカップに移す。 ④ホモジナイザー本体にカップをセットする前に,カップ内にハサミの刃先を入れ,外

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套膜外縁や出入水管などを裁断しておく。 ⑤ホモジナイザー本体にカップホルダーをセットし,カップホルダーに氷を敷き詰めて から,カップホルダーへカップをセットする。 ⑥ホモジナイザーのスイッチを入れ,始めは2,000(rpm)回転程度で空転や刃への軟体部 のまとわりつき具合をみて,馴染んだら10,000(rpm)回転で10分の均質化を行う。 ⑦均質化された軟体部は,500mL 容ガラスビン3本に軟体部ホモジネートをおよそ 200 g入れる。 ⑧試料ビンは-40℃で冷凍保管する。完全に凍結状態となった後に宅急便(冷凍)で分析機 関に送付する。 4) 分析方法 モニタリング手法開発調査において分析を行った物質(群)の分析法概要及び分析対象物質 は以下のとおりである。 ①ΣPCBs の分析には高分解能 GC-MS 法を用いた。 1~10 塩素置換体別に定量し,ΣPCBs 及び塩素置換体毎の濃度を求めた。 ②OTs の分析には GC-MS 法を用いた。 TBT,DBT,MBT,TPT,DPT,MPT の6種類を分析対象とした。 ③CHLs の分析には高分解能 GC-MS 法を用いた。 トランスクロルデン,シスクロルデン,オキシクロルデン,トランスノナクロル, シスノナクロルの5種類を分析の対象とした。 ④PFOS/PFOA の分析には LC/MS/MS 法を用いた。 ⑤PBDEs の分析には高分解能 GC-MS 法を用いた。 1-10 臭素置換体別に定量し,ΣPBDEs 及び臭素置換体毎の濃度を求めた。 ⑥脂質の分析にはソックスレー抽出法を用いた。 結果は平均値±標準偏差で表した。有意差の判定には一元配置分散分析(One-factor ANOVA)を用いた後,Tukey の多重比較により行った。図中のアスタリスクは,1つ(*)は有 意水準5%,2つ(**)は有意水準1%で差が認められたことを示す。また,表中の nd は検 出下限値未満を表し,有意差の判定時やグラフの作成時には nd を各化学物質の検出下限値の

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Ⅲ.結果 1.沖合域環境モニタリング手法の開発 1) スルメイカの生態知見 スルメイカの回遊経路と系群を第1-1 図(木所,私信)に示した。日本周辺で漁獲されるス ルメイカは主に太平洋沿岸で漁獲される冬季発生系群と日本海沿岸で漁獲される秋季発生系 群で構成されている。冬季発生系群の主産卵水域は東シナ海で,索餌回遊で太平洋を北上し 三陸沖から北海道に達し6月から 12 月まで漁場を形成する。秋季発生系群は東シナ海から山 陰沿岸を主産卵場として日本海を北上する(木所,2007; 川端・久保田,2009; 山下・森,2009)。 本調査は日本海沖合域のモニタリングを目的としていることから,調査対象を日本海沖合 域を回遊経路とする秋季発生系群とすることとした。

秋季発生系群

冬季発生系群

第 1-1 図 スルメイカの回遊経路と系群

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2) 漁場形成後のスルメイカの肝臓中濃度変化の把握 (1) 外套背長と体重 スルメイカの外套背長を第 1-2 図,体重を第 1-3 図,計測値を第 1-1 表~第 1-5 表に示 した。 5月から 10 月までのスルメイカの外套背長は,雌で 188~241mm,雄で 157~229mm,また, 5月から 10 月までのスルメイカの体重は,雌で 132~311g,雄で 95~248g の範囲にあった。 5月の外套背長を除き,各月の外套背長および体重には雌雄差は認められなかった。10 月の 雌の体重は5月に比べて有意に高値を示した。 0 100 200 300 400 500 5月 6月 7月 8月 9月 10月 雌 雄 体重 (g) H23 * * 0 50 100 150 200 250 300 5月 6月 7月 8月 9月 10月 雌 雄 外套 背長 (mm ) H23 第 1-2 図 スルメイカの外套背長 エラーバーは SD(各月 n=30)。 **:p<0.01 第 1-3 図 スルメイカの体重 エラーバーは SD(各月 n=30)。 **:p<0.01 * *

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第 1-1 表 スルメイカの体重,外套背長及び生殖器官計測結果(5月) 雌 No. 体重 (g) 外套背長 (mm) 包卵腺長 (mm) (卵巣+輸卵管)重 量 (g) 肝臓重量 (g) HSI (肝臓重量指数) GSI (卵巣重量指数) m (包卵腺長指数) 備考 2 117.04 185.56 21.36 0.04 9.30 7.9 0.0 0.12 4 62.20 150.65 10.44 0.10 4.10 6.6 0.2 0.07 5 224.95 219.77 83.02 15.87 19.00 8.4 7.1 0.38 6 122.80 192.15 15.63 0.10 11.75 9.6 0.1 0.08 7 109.83 178.04 18.50 0.10 8.27 7.5 0.1 0.10 8 136.25 191.09 10.41 0.23 10.39 7.6 0.2 0.05 9 83.50 167.91 11.87 0.03 5.00 6.0 0.0 0.07 10 131.29 184.43 17.39 0.25 10.00 7.6 0.2 0.09 12 110.37 182.48 16.73 0.44 10.96 9.9 0.4 0.09 14 108.70 179.82 19.59 0.36 10.50 9.7 0.3 0.11 16 97.57 177.64 12.18 0.10 8.20 8.4 0.1 0.07 17 271.68 220.50 102.41 28.80 26.78 9.9 10.6 0.46 18 168.15 210.75 19.84 1.32 15.16 9.0 0.8 0.09 20 139.90 194.36 18.67 0.15 13.50 9.6 0.1 0.10 22 93.19 176.62 13.75 0.06 6.92 7.4 0.1 0.08 23 91.75 173.10 11.48 0.07 6.66 7.3 0.1 0.07 24 157.05 208.36 47.84 2.14 13.43 8.6 1.4 0.23 成熟開始期 25 107.70 172.24 14.12 0.09 11.01 10.2 0.1 0.08 26 108.20 180.76 16.60 0.02 10.68 9.9 0.0 0.09 28 175.44 205.62 39.14 1.66 11.91 6.8 0.9 0.19 29 158.05 205.11 35.23 0.61 13.85 8.8 0.4 0.17 検体数 21 21 21 21 21 21 21 21 平均値 132.17 188.43 26.49 2.50 11.30 8.41 1.10 0.13 標準偏差 48.60 17.94 24.25 6.93 4.94 1.25 2.65 0.11 雄 No. 体重 (g) 外套背長 (mm) 付属腺重量 (g) 精巣重量 (g) 肝臓重量 (g) HSI (肝臓重量指数) TSI (精巣重量指数) AGSI (付属腺重量指数) 備考 1 77.30 165.05 0.06 0.10 5.88 7.6 0.1 0.1 3 133.72 193.19 0.30 0.40 15.13 11.3 0.3 0.2 11 156.12 192.78 1.45 4.94 12.24 7.8 3.2 0.9 成熟開始期 13 139.92 194.03 2.01 6.00 10.20 7.3 4.3 1.4 成熟期 15 109.70 173.23 0.19 0.72 10.45 9.5 0.7 0.2 成熟開始期 19 82.74 163.59 0.41 1.33 5.73 6.9 1.6 0.5 成熟開始期 21 94.63 166.20 0.06 0.16 7.09 7.5 0.2 0.1 27 78.42 158.85 0.06 0.12 5.35 6.8 0.2 0.1 30 77.46 157.63 0.12 0.10 5.80 7.5 0.1 0.2 検体数 9 9 9 9 9 9 9 9 平均値 95.90 157.36 1.37 2.29 8.69 8.03 1.96 1.26 標準偏差 39.88 51.31 2.62 3.03 3.13 1.46 2.72 2.61

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第 1-2 表 スルメイカの体重,外套背長及び生殖器官計測結果(6月) 雌 No. 体重 (g) 外套背長 (mm) 包卵腺 長 ( ) (卵巣+輸卵 管)重量 (g) 肝臓重量 (g) HSI (肝臓重量指数) GSI (卵巣重量指数) m (包卵腺長指数) 備考 1 170.34 209.34 24.36 0.20 18.32 10.8 0.1 0.12 2 151.54 199.61 28.47 0.87 16.57 10.9 0.6 0.14 5 225.19 218.56 27.21 0.55 23.25 10.3 0.2 0.12 6 152.09 203.81 10.24 0.16 17.26 11.3 0.1 0.05 7 141.18 196.56 8.87 0.26 13.57 9.6 0.2 0.05 8 208.79 221.18 25.31 0.69 23.52 11.3 0.3 0.11 10 196.31 214.61 25.49 0.53 17.90 9.1 0.3 0.12 13 189.19 214.93 14.67 0.21 17.28 9.1 0.1 0.07 15 135.39 186.37 15.76 0.21 12.03 8.9 0.2 0.08 16 173.96 211.63 13.54 0.22 15.23 8.8 0.1 0.06 17 179.42 205.24 12.31 0.29 18.02 10.0 0.2 0.06 19 166.72 211.73 15.57 0.22 15.82 9.5 0.1 0.07 21 185.19 206.33 59.78 0.83 19.79 10.7 0.4 0.29 25 205.96 221.73 66.22 8.27 23.37 11.3 4.0 0.30 成熟期 27 248.28 227.06 79.18 15.59 18.54 7.5 6.3 0.35 成熟期 28 206.22 215.40 80.12 13.17 30.32 14.7 6.4 0.37 成熟期 29 178.69 207.77 28.07 0.16 17.85 10.0 0.1 0.14 検体数 17 17 17 17 17 17 17 17 平均値 173.97 199.38 30.68 3.30 18.65 10.60 2.04 1.08 標準偏差 30.10 10.11 24.04 4.89 4.36 1.57 2.16 0.11 雄 No. 体重 (g) 外套背長 (mm) 付属腺 重量 ( ) 精巣重量 (g) 肝臓重量 (g) HSI (肝臓重量指数) TSI (精巣重量指数) AGSI (付属腺重量指数) 備考 3 172.18 206.82 0.55 3.03 18.86 11.0 1.8 0.3 成熟開始期 4 154.33 192.55 0.16 0.26 15.27 9.9 0.2 0.1 9 200.17 219.71 2.65 6.26 26.51 13.2 3.1 1.3 放精期 11 163.13 196.33 0.22 0.24 17.09 10.5 0.1 0.1 12 165.14 197.13 3.34 6.92 14.56 8.8 4.2 2.0 放精期 14 200.55 204.81 5.05 8.23 16.24 8.1 4.1 2.5 放精期 18 146.82 201.57 0.15 0.33 15.18 10.3 0.2 0.1 20 116.41 185.61 0.14 0.58 12.51 10.7 0.5 0.1 成熟開始期 22 156.28 200.44 0.15 0.18 15.68 10.0 0.1 0.1 23 144.00 192.95 0.23 0.77 13.29 9.2 0.5 0.2 成熟開始期 24 150.35 195.97 0.35 1.90 11.76 7.8 1.3 0.2 成熟開始期 26 201.47 221.70 0.34 1.13 20.35 10.1 0.6 0.2 成熟開始期 30 154.45 195.69 0.32 1.39 13.58 8.8 0.9 0.2 検体数 13 13 13 13 13 13 13 13 平均値 152.73 187.45 1.90 3.16 15.99 10.11 2.19 1.46 標準偏差 25.01 10.37 1.59 2.84 3.93 1.41 1.50 0.82

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第 1-3 表 スルメイカの体重,外套背長及び生殖器官計測結果(8月) 雌 No. 体重 (g) 外套背長 (mm) 包卵腺長 (mm) (卵巣+輸卵管)重 量 (g) 肝臓重量 (g) HSI (肝臓重量指数) GSI (卵巣重量指数) m (包卵腺長指数) 備考 1 200.82 215.25 21.27 1.09 18.91 9.4 0.5 0.10 3 314.30 249.28 38.62 0.74 27.99 8.9 0.2 0.15 4 239.00 228.65 26.68 0.79 17.64 7.4 0.3 0.12 6 223.45 238.12 30.33 0.20 21.84 9.8 0.1 0.13 9 211.54 211.63 14.67 0.26 21.76 10.3 0.1 0.07 10 232.57 222.11 65.67 6.87 20.92 9.0 3.0 0.30 成熟開始期 11 354.57 262.51 64.24 4.20 37.02 10.4 1.2 0.24 成熟開始期 12 223.29 221.87 24.57 0.49 22.20 9.9 0.2 0.11 15 155.14 196.76 19.46 1.88 13.72 8.8 1.2 0.10 17 167.28 200.56 56.08 2.06 10.45 6.2 1.2 0.28 成熟開始期 19 223.91 207.20 31.01 0.13 16.74 7.5 0.1 0.15 21 267.45 239.98 35.31 0.15 16.93 6.3 0.1 0.15 24 188.69 217.49 23.68 0.22 13.38 7.1 0.1 0.11 26 196.74 217.35 24.65 0.19 11.66 5.9 0.1 0.11 29 277.11 229.76 30.73 0.68 29.78 10.7 0.2 0.13 検体数 15 15 15 15 15 15 15 15 平均値 231.72 223.90 33.80 1.33 20.06 8.52 0.6 0.15 標準偏差 53.42 17.99 15.91 1.88 7.23 1.64 0.8 0.07 雄 No. 体重 (g) 外套背長 (mm) 付属腺重量 (g) 精巣重量 (g) 肝臓重量 (g) HSI (肝臓重量指数) TSI (精巣重量指数) AGSI (付属腺重量指数) 備考 2 275.86 227.98 9.42 8.27 24.10 8.7 3.0 3.4 放精期 5 287.94 237.26 0.82 4.00 24.87 8.6 1.4 0.3 成熟開始期 7 212.33 212.12 0.47 1.06 16.00 7.5 0.5 0.2 成熟開始期 8 189.16 209.75 0.38 1.50 17.33 9.2 0.8 0.2 成熟開始期 13 246.22 218.69 1.60 6.28 16.92 6.9 2.6 0.6 成熟開始期 14 152.80 193.48 0.48 0.12 10.35 6.8 0.1 0.3 16 197.50 215.36 0.55 3.04 13.82 7.0 1.5 0.3 成熟開始期 18 182.58 191.32 0.23 0.80 11.52 6.3 0.4 0.1 20 286.91 225.89 2.40 7.07 20.10 7.0 2.5 0.8 成熟開始期 22 242.03 222.03 1.45 5.46 12.88 5.3 2.3 0.6 成熟開始期 23 205.86 222.63 0.34 1.46 17.79 8.6 0.7 0.2 成熟開始期 25 245.72 226.26 1.16 4.30 18.71 7.6 1.7 0.5 成熟開始期 27 230.91 224.03 1.12 5.46 21.32 9.2 2.4 0.5 成熟開始期 28 151.94 208.57 0.40 0.64 12.09 8.0 0.4 0.3 30 219.04 216.68 4.99 7.88 15.26 7.0 3.6 2.3 放精期 検体数 15 15 15 15 15 15 15 15 平均値 221.79 216.80 1.72 3.82 16.87 7.58 1.6 0.71 標準偏差 43.41 12.44 2.45 2.81 4.42 1.13 1.1 0.92

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第 1-4 表 スルメイカの体重,外套背長及び生殖器官計測結果(9月) 雌 No. 体重 (g) 外套背長 (mm) 包卵腺長 (mm) (卵巣+輸卵管)重 量 (g) 肝臓重量 (g) HSI (肝臓重量指数) GSI (卵巣重量指数) m (包卵腺長指数) 備考 2 379.80 264.41 79.52 14.03 37.29 9.8 3.7 0.30 成熟期 3 233.28 232.25 28.94 1.35 22.75 9.8 0.6 0.12 4 237.71 225.59 35.46 0.66 19.27 8.1 0.3 0.16 5 421.03 267.65 69.08 13.44 39.51 9.4 3.2 0.26 成熟開始期 7 222.44 224.47 15.59 0.29 17.35 7.8 0.1 0.07 8 208.60 228.16 30.41 0.65 17.95 8.6 0.3 0.13 9 255.38 236.99 32.98 1.01 17.82 7.0 0.4 0.14 14 429.56 269.28 57.96 3.21 29.69 6.9 0.7 0.22 17 212.90 218.16 45.23 1.64 19.29 9.1 0.8 0.21 18 249.99 234.50 51.16 2.12 17.07 6.8 0.8 0.22 24 249.94 230.72 29.57 0.91 23.35 9.3 0.4 0.13 26 298.44 239.96 57.48 7.42 23.11 7.7 2.5 0.24 30 166.75 202.52 20.29 0.46 12.14 7.3 0.3 0.10 検体数 13 13 13 13 13 13 13 13 平均値 274.29 236.51 42.59 3.63 22.81 8.28 1.08 0.18 標準偏差 83.79 19.82 19.32 4.86 8.09 1.11 1.21 0.07 雄 No. 体重 (g) 外套背長 (mm) 付属腺重量 (g) 精巣重量 (g) 肝臓重量 (g) HSI (肝臓重量指数) TSI (精巣重量指数) AGSI (付属腺重量指数) 備考 1 293.47 293.76 5.62 7.74 19.40 6.6 2.6 1.9 放精期 6 223.11 216.74 2.09 6.07 27.73 12.4 2.7 0.9 10 160.25 205.11 0.18 0.25 7.70 4.8 0.2 0.1 11 219.74 219.51 3.49 6.45 19.94 9.1 2.9 1.6 放精期 12 254.62 232.31 9.46 8.31 17.67 6.9 3.3 3.7 放精期 13 150.66 199.52 0.21 0.30 10.27 6.8 0.2 0.1 15 248.57 230.92 5.40 8.30 22.07 8.9 3.3 2.2 放精期 16 265.57 228.24 5.86 7.51 16.61 6.3 2.8 2.2 放精期 19 345.20 253.91 11.11 9.01 13.95 4.0 2.6 3.2 放精期 20 240.42 223.41 4.58 7.40 22.56 9.4 3.1 1.9 放精期 21 289.40 231.94 4.58 8.00 27.05 9.3 2.8 1.6 放精期 22 299.25 247.35 5.36 8.33 29.72 9.9 2.8 1.8 放精期 23 197.39 212.10 2.39 4.77 16.32 8.3 2.4 1.2 放精期 25 276.30 232.38 10.10 8.42 22.80 8.3 3.0 3.7 放精期 27 193.81 207.52 3.22 6.75 15.89 8.2 3.5 1.7 放精期 28 233.67 220.98 2.72 5.81 16.90 7.2 2.5 1.2 放精期 29 302.84 238.67 6.20 8.39 29.08 9.6 2.8 2.0 放精期 検体数 17 17 17 17 17 17 17 17 平均値 246.72 229.08 4.86 6.58 19.74 8.00 2.56 1.82 標準偏差 52.64 22.08 3.14 2.62 6.34 2.03 0.94 1.02

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第 1-5 表 スルメイカの体重,外套背長及び生殖器官計測結果(10 月) 雌 No. 体重 (g) 外套背長 (mm) 包卵腺長 (mm) (卵巣+輸卵管)重 量 (g) 肝臓重量 (g) HSI (肝臓重量指数) GSI (卵巣重量指数) m (包卵腺長指数) 備考 2 168.50 206.83 17.50 0.22 7.37 4.4 0.1 0.08 4 314.30 244.45 26.11 0.25 24.65 7.8 0.1 0.11 7 315.70 253.71 39.82 1.58 26.14 8.3 0.5 0.16 13 263.60 224.33 28.67 0.65 28.26 10.7 0.2 0.13 15 347.10 256.54 39.77 0.62 35.87 10.3 0.2 0.16 18 442.00 277.35 55.34 3.81 37.36 8.5 0.9 0.20 20 259.10 233.01 31.58 0.82 30.86 11.9 0.3 0.14 22 346.00 250.51 40.97 1.74 36.69 10.6 0.5 0.16 23 522.80 294.66 53.82 2.82 41.71 8.0 0.5 0.18 27 251.20 213.94 30.06 0.55 24.51 9.8 0.2 0.14 28 262.50 224.36 34.09 0.48 29.96 11.4 0.2 0.15 29 338.20 238.76 37.74 0.84 28.21 8.3 0.2 0.16 30 215.00 214.76 30.56 0.64 16.76 7.8 0.3 0.14 検体数 13 13 13 13 13 13 13 13 平均値 311.23 241.02 35.85 1.16 28.33 9.06 0.33 0.15 標準偏差 93.86 25.69 10.53 1.08 9.14 2.01 0.22 0.03 雄 No. 体重 (g) 外套背長 (mm) 付属腺重量 (g) 精巣重量 (g) 肝臓重量 (g) HSI (肝臓重量指数) TSI (精巣重量指数) AGSI (付属腺重量指数) 備考 1 186.90 210.48 0.13 0.34 12.24 6.5 0.2 0.1 3 251.90 223.12 4.59 7.46 16.19 6.4 3.0 1.8 放精期 5 273.10 237.17 3.35 7.70 19.09 7.0 2.8 1.2 放精期 6 268.00 232.26 2.97 6.43 14.64 5.5 2.4 1.1 放精期 8 274.10 229.54 6.05 7.60 25.66 9.4 2.8 2.2 放精期 9 294.40 234.40 2.18 6.37 30.77 10.5 2.2 0.7 成熟開始期 10 311.80 234.40 3.81 7.83 21.35 6.8 2.5 1.2 放精期 11 295.60 234.40 5.41 9.72 25.87 8.8 3.3 1.8 放精期 12 309.00 227.75 4.12 7.33 32.44 10.5 2.4 1.3 放精期 14 275.00 230.47 4.69 8.20 29.17 10.6 3.0 1.7 放精期 16 209.50 207.71 1.82 5.00 14.70 7.0 2.4 0.9 成熟開始期 17 271.20 230.75 1.88 6.33 19.98 7.4 2.3 0.7 成熟開始期 19 349.70 251.70 4.24 7.32 40.10 11.5 2.1 1.2 放精期 21 333.40 240.87 6.54 7.83 25.74 7.7 2.3 2.0 放精期 25 267.90 219.41 2.90 6.41 23.30 8.7 2.4 1.1 放精期 26 277.90 213.95 5.94 9.25 26.26 9.4 3.3 2.1 放精期 検体数 16 16 16 16 16 16 16 16 平均値 278.09 228.65 3.79 6.95 23.59 8.35 2.46 1.33 標準偏差 40.71 11.48 1.77 2.10 7.47 1.81 0.71 0.59

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(2) 肝臓中脂質含量 スルメイカの肝臓中脂質含量を第1-4 図に示した。5月(27%)から8月(20%)にかけて減 少し,その後有意な変化は示さなかった。 0 10 20 30 40 50 5月 6月 7月 8月 9月 10月 脂質 (g/10 0) H23 第 1-4 図 スルメイカの肝臓中脂質含量 エラーバーは SD(n=3), *:p<0.05 *

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(3) 肝臓重量指数 スルメイカの肝臓重量指数を第1-5 図に示した。5月から 10 月まで雌雄の肝臓重量指数 は,8~11 の範囲にあった。雌雄ともに6月の値が5月に比べて高値を示し,その後減少す る傾向がみられた。 0 5 10 15 5月 6月 7月 8月 9月 10月 雌 雄 H23 肝臓 重量 指数 第 1-5 図 スルメイカの肝臓重量指数 エラーバーは SD(n=30), **:p<0.01 * * * * * * * * * * * * * *

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(4) 成熟度 池田らの成熟度判定基準(池田ら,1991a,b)に基づいてスルメイカの成熟段階を判定した (雌:第1-6図,雄:第1-7図)。雌雄合計 30 尾のスルメイカについて,雌では生殖器官 重量指数(GSI: (卵巣重量+輸卵管重量)×100/体重),包卵腺長指数(m: 包卵腺/外套背長), 雄では精巣重量指数(TSI: 精巣重量×100/体重),付属腺重量(AGSI: 付属腺重量×100/体重; 付属腺重量とは輸精管,貯精嚢,精包嚢,陰茎の各器官の重量の合計)の各指数を算出した(第 1-1表~第1-5表)。 雌は6月から9月にかけて,成熟開始期および成熟期の個体が 20%前後出現したが,10 月 には成熟個体は皆無だった。一方,雄の成熟開始期以降の個体の割合は5月に約 40%で季節 が進むにつれて成熟個体が増し,10 月には約 90%だった。 0 20 40 60 80 100 5月 6月 8月 9月 10月 雄放精期 雄成熟開始期 雄未熟期 (%) H 23 0 20 40 60 80 100 5月 6月 8月 9月 10月 雌成熟期 雌成熟開始期 雌未熟期 (%) H 23 第 1-6 図 雌イカの成熟度 未熟期:GSI<1.0 または m<0.208; 成熟開始期:GSI≧1.0 かつ m≧0.208; 成熟期:GSI≧2.6 かつ m≧0.290 第 1-7 雄イカの成熟度

未熟期:TSI<0.5 または AGSI<0.1; 成熟開始期:TSI≧0.5 かつ AGSI≧0.1; 放精期:TSI≧2.0 かつ AGSI≧1.0

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(5) 肝臓中化学物質濃度 ①ΣPCBs 肝臓中ΣPCBs 濃度を第1-8図,分析結果を第1-6表に示した。湿重量換算したΣPCBs 濃度は 33~56ng/g-wet の範囲で推移し8月に有意な減少を示した。しかし脂質重量換算した ΣPCBs 濃度は8月には大きな変化を示していないことから,8月の湿重量換算濃度の減少は 8月の脂質含量の減少に由来するとみられた。 PCBs の同族体組成を第1-10 図に示した。雌雄の値はともに5,6塩化物の濃度が他の 同族体より高く,それらの2塩化物濃度の合計で全体の 67~69%を占めた。 ②CHLs 肝臓中 CHLs 濃度を第1-9図,分析結果を第1-7表に示した。調査期間を通じて CHLs 濃度は 8~11ng/g-wet の範囲で推移た。9月(9.8ng/g-wet)と 10 月(10.7ng/g-wet9 の CHLs 濃度は5月の値 (8.0ng/g-wet)に比べ有意に高値を示した。

CHLs 濃度の化合物別濃度を第1-11 図に示した。調査期間を通じて雌雄のトランスノナ クロル濃度及びシスクロルデン濃度が高く,それら2化合物濃度の合計で全体の 67~70%を 占めた。

(22)

採取時期 第1-8 図 スルメイカの肝臓中ΣPCBs 濃度 エラーバーは SD(n=3), **:p<0.01 採取時期 第 1-9 図 スルメイカの肝臓中 CHLs 濃度 エラーバーは SD(n=3), **:p<0.01; *:p<0.05 * * * * * * *

(23)

第 1-10 図 スルメイカ肝臓中の PCBs の同族体別濃度 エラーバーは SD(n=3) 採取時期 第 1-11 図 スルメイカ肝臓中の CHLs の化合物別濃度 エラーバーは SD(n=3) 採取時期 0 1 2 3 4 5 5月23日 6月17日 8月20日 9月15日 10月19日 trans-Chlordane cis-Chlordane Oxychlordane trans-Nonachlor cis-Nonachlor 肝臓 中濃 度(ng /g-we t) H23 0 5 10 15 20 25 5月23日 6月17日 8月20日 9月15日 10月19日 1塩化物 2塩化物 3塩化物 4塩化物 5塩化物 6塩化物 7塩化物 8塩化物 9塩化物 10塩化物 肝臓 中濃 度(ng /g-we t) H23

(24)

第 1-7 表 スルメイカ雌の肝臓中ΣPCBs 分析結果 第 1 - 6 表 スル メイカ の肝臓中 Σ PCBs 分析結 果 同族体 1塩素化物 2塩素化物 3塩素化物 4塩素化物 5塩素化物 6塩素化物 7塩素化物 8塩素化物 9塩素化物 10塩素化物 ∑PCBs 脂質(g/100g) ΣPCBs/g-lipid 検出下限 0.005 0.005 0.004 0.006 0.005 0.01 0.006 0.004 0.007 0.006 -定量下限 0.012 0.013 0.011 0.016 0.013 0.03 0.015 0.011 0.018 0.015 -スルメイカ1 0.027 0.32 1.4 6.5 15 15 5.5 0.73 0.15 0.11 45 26.8 168 スルメイカ2 0.025 0.36 1.6 7.3 16 17 6.4 0.88 0.17 0.12 50 27.1 185 スルメイカ3 0.030 0.35 1.6 7.4 17 18 6.5 0.85 0.16 0.12 52 29.3 177 平均値 0.027 0.34 1.5 7.1 16 17 6.1 0.82 0.16 0.12 49 27.7 177 標準偏差 0.003 0.02 0.1 0.5 1 2 0.6 0.08 0.01 0.01 4 1.4 8 スルメイカ1 0.028 0.49 1.8 8.8 20 19 6.4 0.77 0.16 0.13 58 28.7 202 スルメイカ2 0.028 0.45 1.8 8.7 20 20 6.5 0.81 0.15 0.12 59 24.6 240 スルメイカ3 0.029 0.46 1.8 7.7 18 16 5.6 0.72 0.15 0.13 51 25.4 201 平均値 0.028 0.47 1.8 8.4 19 18 6.2 0.77 0.15 0.13 56 26.2 214 標準偏差 0.001 0.02 0.0 0.6 1 2 0.5 0.05 0.01 0.01 4 2.2 22 スルメイカ1 0.015 0.39 1.4 6.3 12 11 3.0 0.35 0.05 0.04 35 22.9 153 スルメイカ2 0.007 0.28 1.1 5.3 11 9 2.8 0.30 0.05 0.03 30 17.4 172 スルメイカ3 0.007 0.29 1.3 6.2 12 10 3.0 0.36 0.06 0.04 33 18.9 175 平均値 0.010 0.32 1.3 5.9 12 10 2.9 0.34 0.06 0.04 33 19.7 167 標準偏差 0.005 0.06 0.2 0.6 1 1 0.1 0.03 0.00 0.00 3 2.8 12 スルメイカ1 0.008 0.29 1.6 7.3 15 13 3.5 0.39 0.068 0.053 41 20.7 198 スルメイカ2 0.006 0.25 1.6 7.6 16 14 3.8 0.36 0.065 0.061 44 17.6 250 スルメイカ3 0.015 0.35 1.6 7.0 14 13 3.7 0.39 0.066 0.052 40 21.7 184 平均値 0.010 0.30 1.6 7.3 15 13 3.7 0.38 0.066 0.055 42 20.0 211 標準偏差 0.005 0.05 0.0 0.3 1 1 0.2 0.02 0.002 0.005 2 2.1 35 スルメイカ1 nd 0.24 1.7 8.3 18 16 4.4 0.50 0.093 0.082 49 19.2 255 スルメイカ2 0.005 0.39 1.8 9.0 19 15 4.3 0.49 0.085 0.076 50 23.9 209 スルメイカ3 0.007 0.24 1.8 9.5 21 17 4.8 0.51 0.097 0.074 55 23.0 239 平均値 0.005 0.29 1.8 8.9 19 16 4.5 0.50 0.092 0.077 51 22.0 235 標準偏差 0.002 0.09 0.1 0.6 2 1 0.3 0.01 0.006 0.004 3 2.5 23

(25)

第 1-8 表 スルメイカ雄の肝臓中ΣPCBs 分析結果 第 1 - 7 表 スル メイカ の肝臓中 CHLs 分 析結果 クロルデン類 trans -Chlordan cis -Chlordane Oxychlordane trans -Nonachlo cis -Nonachlor CHLs CHLs/g-lipid 検出下限 0.002 0.002 0.004 0.001 0.002 定量下限 0.006 0.006 0.01 0.003 0.006 2011/5/23 スルメイカ1 0.99 2.10 0.32 2.90 1.20 7.51 28.0 スルメイカ2 1.10 2.30 0.32 3.40 1.30 8.42 31.1 スルメイカ3 0.98 2.30 0.32 3.20 1.30 8.10 27.6 平均値 1.02 2.23 0.32 3.17 1.27 8.01 28.91 標準偏差 0.07 0.12 0.00 0.25 0.06 0.46 1.88 2011/6/17 スルメイカ1 1.10 2.60 0.35 3.70 1.30 9.05 31.5 スルメイカ2 1.20 2.70 0.44 3.90 1.40 9.64 39.2 スルメイカ3 1.10 2.40 0.37 3.40 1.30 8.57 33.7 平均値 1.13 2.57 0.39 3.67 1.33 9.09 34.82 標準偏差 0.06 0.15 0.05 0.25 0.06 0.54 3.94 2011/8/20 スルメイカ1 1.30 2.50 0.29 3.20 1.20 8.49 37.1 スルメイカ2 0.99 2.00 0.27 2.70 1.00 6.96 40.0 スルメイカ3 1.30 2.50 0.33 3.30 1.20 8.63 45.7 平均値 1.20 2.33 0.30 3.07 1.13 8.03 40.9 標準偏差 0.18 0.29 0.03 0.32 0.12 0.93 4.4 2011/9/15 スルメイカ1 1.30 3.00 0.41 4.30 1.50 10.51 50.8 スルメイカ2 1.30 3.10 0.38 3.40 1.20 9.38 53.3 スルメイカ3 1.30 2.70 0.35 3.70 1.30 9.35 43.1 平均値 1.30 2.93 0.38 3.80 1.33 9.75 49.1 標準偏差 0.00 0.21 0.03 0.46 0.15 0.66 5.3 2011/10/19 スルメイカ1 1.30 3.40 0.45 4.10 1.60 10.85 56.5 スルメイカ2 1.30 3.30 0.50 3.90 1.40 10.40 43.5 スルメイカ3 1.20 3.40 0.52 4.20 1.50 10.82 47.0 平均値 1.27 3.37 0.49 4.07 1.50 10.69 49.0 標準偏差 0.06 0.06 0.04 0.15 0.10 0.25 6.7 採取日

(26)

③BTs 濃度 DBT, TBT の各濃度は 3~10ng/g-wet の範囲で推移し, MBT はほとんど検出されなかった(第 1-12 図,第 1-8表)。TBT,DBT は6月から8月にかけて減少した。各月内の3物質間の濃 度に有意差はみられず,また,雌雄差もみられなかった。各物質を月間で比較すると,8, 9 月の TBT は6月の値に比べ有意に低かった。また,9月,10 月の DBT は5月の値に比べて有 意に低かった。 ④PTs 濃度 MPT 及び DPT は検出下限値以下か定量下限付近の低値だった。TPT は 36~45ng/g-wet の範 囲で推移し,明確な季節変化を示さなかった(第1-13 図,第 1-8表)。 (9) (5)

(27)

第 1-12 図 スルメイカ肝臓中 BTs 濃度 エラーバーは SD(n=3),*:p<0.05 採取時期 採取時期 第 1-13 図 スルメイカ肝臓中 PTs 濃度 エラーバーは SD(n=3) * * *

(28)

第 1-8 表 スルメイカの肝臓中 OTs 分析結果 有機スズ化合物 MBT DBT TBT MPT DPT TPT 検出下限 3 1 0.6 0.4 0.8 0.4 定量下限 6 4 1.6 1.0 2.2 0.9 スルメイカ1 nd 7 7.6 3.9 2.1 40 スルメイカ2 4.0 9 9.4 3.7 2.5 48 スルメイカ3 nd 6 9.3 3.3 2.6 47 平均値 nd 7 8.8 3.6 2.4 45 標準偏差 2 1.0 0.3 0.3 4 スルメイカ1 nd 8 10.0 3.0 2.4 46 スルメイカ2 4.0 9 11.0 1.7 2.3 46 スルメイカ3 nd 6 9.1 2.2 2.2 37 平均値 nd 8 10.0 2.0 2.3 42 標準偏差 2 1.0 0.4 0.1 6 スルメイカ1 4.0 5 7.0 3.1 1.8 32 スルメイカ2 nd 5 5.4 3.5 1.8 34 スルメイカ3 7.0 5 7.4 4.0 1.8 41 平均値 4.2 5 6.6 3.5 1.8 36 標準偏差 2.8 0 1.1 0.5 0.0 5 スルメイカ1 nd 4 6.4 1.1 1.1 39 スルメイカ2 nd 6 7.0 1.0 1.3 46 スルメイカ3 nd 5 6.4 1.1 1.3 45 平均値 nd 5 6.6 1.1 1.2 43 標準偏差 1 0.3 0.1 0.1 4 スルメイカ1 nd 2 5.1 1.7 0.8 40 スルメイカ2 nd 4 8.4 nd 1.1 38 スルメイカ3 nd 3 8.5 nd 1.3 50 平均値 nd 3 7.3 0.7 1.1 43 標準偏差 1 1.9 0.3 6 採取日 2011/5/23 2011/6/17 2011/8/20 2011/9/15 2011/10/19

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3) イカ生息水域の魚類およびスルメイカの筋肉中化学物質濃度 (1) 体長と体重 平均体長と平均体重は,マサバが 24cm と 308g,ブリが 22cm と 237g であり,体長からマ サバ,ブリともにふ化後1年以下と考えられた (第 1-9表)。 スルメイカ筋肉は,肝臓中化学物質分析に使用した 8 月のスルメイカ No.1~No.10 の外套 膜から採取した。 第 1-9 表 マサバとブリの体重と体長 (2) 筋肉中ΣPCBs 濃度 魚類およびイカ筋肉中ΣPCBs濃度を第 1-14 図及び第 1-10 表に示した。マサバ,ブリの 筋肉中ΣPCBs 濃度は,それぞれ 5.4ng/g-wet, 3.8ng/g-wet,スルメイカの筋肉中ΣPCBs 濃 度は 0.5ng/g-wet だった。 PCBs の同族体別濃度を第 1-15 図に示した。魚類ではこれら 10 同族体のうち5塩化物と 6塩化物の割合が高く,2つの塩化物の合計でΣPCB 濃度の 63%(マサバ),67%(ブリ)を占め た。さらにこれに4塩化物と7塩化物を加えると 93%(マサバ),98%(ブリ)を占めた。 スルメイカ筋肉中の PCBs の同族体別濃度ではスルメイカ肝臓中濃度と同じく4,5,6塩 化物の占める割合が大きく全体の 91%を占めた。 マサバ No. 体長 (mm) 体重 (g) 1 206.8 317.3 2 244.5 307.1 3 253.7 298.1 検体数 3 3 平均値 235.0 307.5 標準偏差 24.8 9.6 ブリ No. 体長 (mm) 体重 (g) 1 210.5 186.9 2 223.1 251.9 3 237.2 273.1 検体数 3 3 平均値 223.6 237.3 標準偏差 13.4 44.9

(30)

0 2 4 6 8 10 0 50 100 150 マサバ ブリ スルメイカ (外套膜) ng/g-wet ng/g-lipid Σ PCB s (n g/g -we t) Σ PCB s (n g/g -li pid ) 0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 マサバ ブリ スルメイカ(外套膜) 1塩化物 2塩化物 3塩化物 4塩化物 5塩化物 6塩化物 7塩化物 8塩化物 9塩化物 10塩化 筋肉 中濃 度 (ng /g-we t) 平成22年 第 1-14 図 魚類およびイカの筋肉中ΣPCBs 濃度 エラーバーは SD(n=6) 第 1-15 図 魚類およびイカの筋肉中 PCBs の同族体別濃度 エラーバーは SD(n=6)

(31)

(3) 筋肉中 CHLs 濃度 魚類およびイカ筋肉中 CHLs 濃度を第 1-16 図及び第 1-11 表に示した。マサバ,ブリの筋 肉中 CHLs 濃度は,それぞれ 2.6ng/g-wet, 1.4ng/g-wet,スルメイカの筋肉中 CHLs 濃度は 0.14ng/g-wet だった。 化合物別 CHLs 濃度をみると魚類,イカともにトランスノナクロルとシスクロルデンの濃度 が他の3化合物より有意に高く,トランスノナクロルとシスクロルデンとの濃度の合計で総 CHLs 濃度の 68%(マサバ),70%(ブリ),73%(スルメイカ)(第1-17 図)。

(32)

0 0.5 1 1.5 マサバ ブリ スルメイカ(外套膜 trans-Chlordane cis-Chlordane Oxychlordane trans-Nonachlor cis-Nonachlor 筋肉 中濃 度(ng /g-we t) 第 1-17 図 魚類およびイカの筋肉中化 CHLs の化合物別濃度 エラーバーは SD(n=6) 0 1 2 3 4 5 0 10 20 30 40 50 マサバ ブリ スルメイカ (外套膜) ng/g-wet ng/g-lipid CH Ls (ng/ g-w et) CH Ls (ng/ g-l ipi d) 第 1-16 図 魚類およびイカの筋肉中 CHLs 濃度 エラーバーは SD(n=6)

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第 1 - 10 表 魚 類およ び イカの筋 肉中 PC Bs 分析 結果 同族体 1塩素化物 2塩素化物 3塩素化物 4塩素化物 5塩素化物 6塩素化物 7塩素化物 8塩素化物 9塩素化物 10塩素化物 ∑PCBs 脂質(g/100g) ΣPCBs/g-lipid 検出下限 0.005 0.005 0.004 0.006 0.005 0.01 0.006 0.004 0.007 0.006 -定量下限 0.012 0.013 0.011 0.016 0.013 0.03 0.015 0.011 0.018 0.015 -マサバ1 nd 0.039 0.19 0.85 1.7 2.00 0.86 0.130 0.024 0.022 5.8 12.4 47 マサバ2 nd 0.048 0.19 0.78 1.5 1.70 0.73 0.110 0.014 0.015 5.1 16.1 32 マサバ3 nd 0.037 0.11 0.62 1.4 2.00 1.00 0.130 0.017 0.016 5.3 14.1 38 平均値 0.003 0.041 0.16 0.75 1.5 1.90 0.86 0.123 0.018 0.018 5.4 14.2 39 標準偏差 0.006 0.05 0.12 0.2 0.17 0.14 0.012 0.005 0.004 0.4 1.9 8 ブリ1 nd 0.020 0.053 0.30 1.0 1.40 0.65 0.079 0.007 0.010 3.5 2.8 125 ブリ2 nd 0.028 0.084 0.46 1.1 1.40 0.67 0.077 nd 0.010 3.8 3.6 106 ブリ3 nd 0.026 0.096 0.49 1.2 1.50 0.76 0.110 0.012 0.011 4.2 4.1 102 平均値 0.003 0.025 0.078 0.42 1.1 1.43 0.69 0.089 0.008 0.010 3.8 3.5 111 標準偏差 0.004 0.022 0.10 0.1 0.06 0.06 0.019 0.004 0.001 0.4 0.7 12 イカ外套膜1 nd 0.007 0.014 0.09 0.20 0.14 0.031 nd nd nd 0.5 0.9 53 イカ外套膜2 nd 0.008 0.016 0.12 0.25 0.16 0.032 nd nd nd 0.6 0.8 74 イカ外套膜3 nd 0.007 0.012 0.08 0.18 0.13 0.025 nd nd nd 0.4 0.8 55 平均値 0.003 0.007 0.014 0.10 0.21 0.143 0.029 0.002 0.0035 0.003 0.5 0.8 61 標準偏差 0.001 0.002 0.02 0.04 0.015 0.004 0.1 0.1 11 2011/9/16 2011/9/16 2011/9/16 採取日

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第 1-15 表 マサバの筋肉中 CHLs 分析結果 第 1 - 11 表 魚 類およ び イカの筋 肉中 CH Ls 分析 結果 クロルデン類 trans -Chlordan cis -Chlordane Oxychlordane trans -Nonachlo cis -Nonachlor CHLs CHLs/g-lipid 検出下限 0.002 0.002 0.004 0.001 0.002 定量下限 0.006 0.006 0.01 0.003 0.006 2011/9/16 マサバ1 0.29 0.75 0.11 1.10 0.49 2.74 22.1 マサバ2 0.29 0.66 0.08 0.89 0.36 2.28 14.2 マサバ3 0.32 0.73 0.09 1.20 0.52 2.86 20.3 平均値 0.30 0.71 0.09 1.06 0.46 2.63 18.9 標準偏差 0.02 0.05 0.01 0.16 0.09 0.31 4.2 2011/9/16 ブリ1 0.11 0.31 0.04 0.65 0.25 1.36 48.5 ブリ2 0.06 0.22 0.11 0.78 0.25 1.42 39.3 ブリ3 0.07 0.25 0.09 0.72 0.27 1.40 34.1 平均値 0.08 0.26 0.08 0.72 0.26 1.39 40.6 標準偏差 0.03 0.05 0.04 0.07 0.01 0.03 7.3 2011/9/15 イカ外套膜1 0.02 0.05 0.01 0.06 0.02 0.14 15.8 イカ外套膜2 0.02 0.05 0.01 0.06 0.02 0.15 18.6 イカ外套膜3 0.02 0.05 0.01 0.05 0.02 0.14 17.8 平均値 0.02 0.05 0.01 0.05 0.02 0.14 17.4 標準偏差 0 0 0 0 0 0 1.5 採取日

(35)

(4) 筋肉中 BTs および PTs 濃度 魚類およびイカの筋肉中 TBT,TPT 濃度を第 1-18 図及び第 1-12 表に示した。分析した BTs のうち検出されたのは TBT のみで,マサバが 2.3ng/g-wet,ブリが 0.9ng/g-wet,スルメ イカが 2.8ng/g-wet だった((MBT, DBT, TBT の検出下限値はそれぞれ,3.0, 1.0, 0.6ng/g-wet, 定量下限値は 6.0, 4.0, 1.6ng/g-wet)。 また,分析した PTs のうち検出されたのは TPT のみで,マサバが 6.1ng/g-wet, ブリが 8.5ng/g-wet,スルメイカが 3.2ng/g-wet だった(MPT,DPT, TPT の検出下限値は,0.4, 0.8, 0.4ng/g-wet, 定量下限値は 1.0, 2.2, 0.9ng/g-wet)。

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第 1-18 図 魚類およびイカの筋肉中 TBT および TPT 濃度 エラーバーは SD(n=6) 有機スズ化合物 MBT DBT TBT MPT DPT TPT 検出下限 3 1 0.6 0.4 0.8 0.4 定量下限 6 4 1.6 1.0 2.2 0.9 マサバ1 nd nd 3.0 nd nd 7.4 マサバ2 nd nd 2.0 nd nd 5.9 マサバ3 nd nd 1.8 nd nd 5.0 平均値 nd nd 2.3 nd nd 6.1 標準偏差 0.6 1.2 ブリ1 nd nd 1.0 nd nd 7.0 ブリ2 nd nd 0.9 nd nd 7.6 ブリ3 nd nd 0.8 nd nd 11.0 平均値 nd nd 0.9 nd nd 8.5 標準偏差 0.1 2.2 イカ外套膜1 nd nd 2.9 nd nd 3.1 イカ外套膜2 nd nd 2.9 nd nd 3.4 イカ外套膜3 nd nd 2.5 nd nd 3.0 平均値 nd nd 2.8 nd nd 3.2 標準偏差 0.2 0.2 採取日 2011/9/16 2011/9/16 2011/9/16 第 1-12 表 魚類およびイカの筋肉中 OTs 分析結果

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4) まとめ

日本海沖合域で採取したのスルメイカの肝臓中ΣPCBs, CHLs, TBT, TPT の各濃度の5月か ら 10 月までの8月を除く各月の平均値は,46 ng/g-wet, 9 ng/g-wet, 8 ng/g-wet, 42ng/g-wet だった。太平洋沿岸で採取したスルメイカの肝臓中ΣPCBs, CHLs, TBT, TPT の各濃度の8月 から 12 月までの各月の平均値は,25ng/g-wet,1ng/g-wet,6ng/g-wet,15ng/g-wet であっ た。全般に日本海沖合で採取したスルメイカの化学物質濃度は,太平洋沿岸で採取したスル メイカの値に比べ,高い傾向を示し,特に CHLs が明らかに高い値を示した。 スルメイカ肝臓を用いることにより,日本沿岸を太平洋側と日本海側の2水域に別けて環 境中化学物質のモニタリングを行うことが可能であることが示唆された。 過去の報告(農林水産技術会議,2002)によれば6月の三陸沖のスルメイカ肝臓中 TBT 濃度は 28±18ng/g とあり,本調査結果(8月から 12 月までの平均値で 6.0±1.6ng/g-wet)はその値 より低かったが,その調査当時から 10 年以上が経過していることから,過去の報告との濃度 差は水域濃度の低下に起因している可能性が考えられた。環境省の平成 20 年度環境モニタリ ング調査結果(環境省,2010)によれば,日本全国から採取した魚類における CHLs 濃度の平均 は 1.9ng/g-wet であり,スルメイカの CHLs 濃度(1.0ng/g-wet)も同じレベルにあった。また, 同調査結果(環境省,2010)によれば,日本全国から採取した水質における CHLs 化合物の各濃 度は,シスクロルデンが 29pg/L,トランスクロルデンが 23pg/L,オキシクロルデンが 1.9pg/L, シスノナクロルが 6.5pg/L,トランスノナクロルが 18pg/L であった。さらに,各化合物を合 計した CHLs 総濃度は 78.4pg/L であり,シスクロルデンとトランスクロルデンが総濃度の約 3割を占めた。一方,スルメイカ肝臓中濃度はシスクロルデンとトランスノナクロルが総濃 度の約3割を占め,スルメイカ生息水域の CHLs 濃度が上記の環境中濃度と同じ傾向を示すと 仮定すれば,スルメイカのトランスクロルデンの代謝能力はトランスノナクロルの場合より 早く,結果的に肝臓中トランスノナクロルの比率が高くなることが推察された。 これまでに調査したスルメイカの肝臓中化学物質濃度は総じて魚類筋肉中濃度に比べ高値 を示すことから,海域環境中の化学物質に対して感度が高いと考えられる。また,季節や成 熟の違いによる肝臓中化学物質濃度の変化が少ないことから,イカ肝臓を用いたモニタリン グ手法は,魚類を用いた場合に比べ水域あたりの年間の調査回数等をより少なく設定するが 可能で,モニタリングのコストの軽減に繋がると考えられる。

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化学物質の吸収経路については,局所的に高度汚染を受けている水域(水中濃度が ppb のオ ーダー)においては,鰓や皮膚等からの直接吸収が大きく影響するが,通常の水環境において は食物連鎖が汚染の主経路となっていると考えられている(道口, 1978)。イカ肝臓を用いた 化学物質のモニタリング手法の前提は,その水域の海水中に極微量にしか存在しない物質を 餌をとおして肝臓に蓄積され濃縮されたものを検出する,ということであり,海域中の微量 な化学物質を定性的ではあるが簡易的に検出できる有効な手法である。今後,イカ肝臓中濃 度から海域中の化学物質濃度の定量的な評価を行うためには,化学物質ごとの濃縮係数を把 握することが不可欠であり,既往知見の収集も含めてそれらの検討を行う必要があろう。

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2.干潟環境モニタリング手法の開発 1) アサリ移植実験法の検討 (1)殻長と肥満度 浄化飼育中および移植期間中のアサリの殻長と肥満度を第1-19 図,計測値を第1-13 表~第1-20 表に示した。 調査期間を通じてアサリの平均殻長は 30~32mm,肥満度(軟体部重量(g)x105/(殻長(mm) x殻高(mm)x殻幅(mm))は 20~22 で推移した。干潟移植後 14 日目から 21 日目にかけて,肥 満度の減少がみられた。 15 20 25 30 35 40 殻長 肥満度 15 20 25 30 35 40 殻 長(mm ) 4/28 浄0 5/5浄7 5/12浄14 5/25移7 6/1移14 6/8移21 6/15移28 6/29移42 肥満 度 第 1-19 図 アサリの殻長と脂質含量 エラーバーは SD(殻長は n=50,脂質含量は n=3) **:p<0.01 * *

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第 1-13 表 アサリ計測結果-1 2011/4/28 (浄化前) 殻長 (mm) 殻高 (mm) 殻幅 (mm) 軟体部重量 (g) 肥満度 1 33.9 24.3 14.7 2.1 17.4 2 31.5 22.5 15.0 2.2 20.7 3 31.6 21.3 14.4 2.3 23.7 4 29.7 21.1 14.2 1.8 20.2 5 30.5 20.9 13.3 1.9 22.4 6 34.0 23.0 14.7 2.3 20.0 7 30.5 21.5 13.4 1.6 18.3 8 30.8 22.1 14.8 2.3 22.9 9 31.3 21.7 14.2 1.6 16.6 10 27.8 19.8 13.1 1.7 23.7 11 28.2 20.9 13.5 1.6 20.2 12 33.1 23.1 14.8 2.2 19.4 13 30.0 21.5 14.2 2.0 22.0 14 30.7 22.2 14.2 2.5 25.8 15 28.1 20.3 13.0 1.4 18.8 16 31.3 22.5 14.6 2.6 25.4 17 32.0 22.4 15.2 2.6 24.0 18 30.8 21.2 14.2 1.6 17.3 19 31.0 23.0 14.0 1.8 18.1 20 31.1 21.0 14.5 2.4 25.3 21 33.7 22.8 15.3 2.5 21.3 22 29.1 20.1 14.2 2.1 25.3 23 30.2 21.0 14.1 1.8 20.3 24 33.1 21.7 13.2 2.1 22.2 25 27.7 19.2 12.3 1.3 19.9 26 29.0 20.2 13.8 1.9 23.5 27 29.4 21.2 14.7 2.1 23.0 28 31.3 21.2 14.1 2.3 24.5 29 31.5 21.0 13.3 2.2 25.0 30 31.5 21.5 14.3 2.2 22.8 検体数 30 30 30 30 30 平均値 30.8 21.5 14.1 2.0 21.7 標準偏差 1.7 1.1 0.7 0.4 2.7

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第 1-14 表 アサリ計測結果-2 肥満度 2011/5/5 (浄化7日目) 殻長 (mm) 殻高 (mm) 殻幅 (mm) 軟体部重量 (g) 肥満度 17.4 1 25.8 19.5 13.1 1.1 16.8 20.7 2 34.3 22.9 15.2 2.9 24.3 23.7 3 28.2 21.1 13.6 1.8 22.2 20.2 4 32.7 23.2 14.5 2.5 22.8 22.4 5 28.2 20.4 13.8 1.6 20.2 20.0 6 32.6 23.5 14.2 2.9 26.7 18.3 7 29.1 21.2 13.8 1.5 17.6 22.9 8 30.8 22.0 13.8 2.2 23.6 16.6 9 31.4 22.8 14.5 2.3 22.2 23.7 10 31.0 21.2 14.4 1.8 19.0 20.2 11 31.5 22.9 14.3 2.7 26.3 19.4 12 27.7 20.1 13.2 1.2 16.4 22.0 13 30.7 21.3 14.7 2.1 21.9 25.8 14 30.1 20.6 13.5 1.4 16.8 18.8 15 29.4 20.8 14.1 1.8 20.8 25.4 16 29.8 21.0 13.7 1.8 21.0 24.0 17 30.3 19.9 14.1 2.1 24.7 17.3 18 27.7 19.4 12.8 1.6 23.3 18.1 19 31.6 22.4 14.7 1.8 17.3 25.3 20 29.2 21.4 14.5 2.1 23.2 21.3 21 31.8 22.3 14.1 1.8 18.0 25.3 22 29.5 21.0 13.5 2.0 23.9 20.3 23 31.4 21.1 14.0 2.4 26.0 22.2 24 30.6 21.2 14.4 1.8 19.3 19.9 25 29.1 20.9 13.6 1.7 20.6 23.5 26 30.5 21.3 14.5 2.3 24.5 23.0 27 31.9 21.8 14.3 2.2 22.2 24.5 28 31.2 20.1 14.2 2.1 23.6 25.0 29 26.5 19.2 13.0 1.8 27.1 22.8 30 31.6 22.3 14.5 2.3 22.5 30 検体数 30 30 30 30 30 21.7 平均値 30.2 21.3 14.0 2.0 21.8 2.7 標準偏差 1.9 1.1 0.6 0.4 c

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第 1-15 表 アサリ計測結果-3 2011/5/12 (浄化14日目) 殻長 (mm) 殻高 (mm) 殻幅 (mm) 軟体部重量 (g) 肥満度 1 32.2 22.9 14.7 1.8 16.6 2 35.7 23.9 15.5 2.5 18.9 3 31.0 22.6 15.3 2.5 23.3 4 33.2 22.8 14.5 2.7 24.7 5 30.3 20.7 14.0 2.0 22.8 6 30.1 21.7 14.1 1.6 17.3 7 32.7 22.9 14.4 2.6 24.2 8 30.4 19.7 13.2 1.6 20.2 9 30.2 21.6 14.1 1.7 18.5 10 29.1 21.1 13.8 1.7 20.0 11 30.2 20.6 14.4 1.7 19.1 12 30.1 20.9 13.2 1.9 22.8 13 30.4 21.0 13.8 1.3 14.8 14 32.4 22.4 14.6 2.3 21.7 15 30.9 20.9 13.6 1.7 19.3 16 29.6 20.3 13.4 1.8 22.3 17 31.8 22.5 15.0 2.3 21.5 18 31.5 22.0 14.6 2.1 20.8 19 30.7 21.5 14.1 2.3 24.8 20 32.3 22.3 13.7 2.3 23.4 21 28.3 19.2 12.9 1.7 24.3 22 27.8 19.8 13.1 1.2 16.7 23 32.1 21.2 13.3 1.9 21.1 24 28.7 19.9 12.5 1.1 15.4 25 28.8 20.4 13.3 2.0 25.7 26 31.0 21.4 15.0 2.4 24.1 27 34.1 23.3 14.2 2.3 20.4 28 34.0 23.9 14.7 3.3 27.8 29 28.6 19.0 12.4 1.1 16.4 30 30.7 21.9 14.4 2.2 22.8 検体数 30 30 30 30 30 平均値 31.0 21.5 14.0 2.0 21.1 標準偏差 1.8 1.3 0.8 0.5 3.3

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第 1-16 表 アサリ計測結果-4 2011/5/25 (移植7日目) 殻長 (mm) 殻高 (mm) 殻幅 (mm) 軟体部重量 (g) 肥満度 1 31.2 22.7 14.8 2.1 20.1 2 32.6 21.7 13.4 2.2 23.2 3 29.1 21.5 14.8 2.2 23.8 4 31.9 23.3 14.9 2.7 24.4 5 29.2 20.3 13.7 1.9 23.4 6 30.2 22.3 14.7 1.6 16.1 7 33.4 23.9 15.3 3.2 26.2 8 29.9 21.0 13.5 1.6 19.0 9 30.8 22.1 14.7 2.7 26.9 10 31.8 21.9 13.9 2.4 24.9 11 31.8 21.2 13.9 2.2 23.5 12 31.7 22.2 13.2 2.1 22.6 13 31.2 20.7 13.7 1.8 20.4 14 29.9 21.0 13.9 2.0 22.9 15 30.6 21.9 14.7 2.2 22.3 16 29.6 20.8 13.0 1.4 17.5 17 32.7 23.3 15.2 2.7 23.4 18 31.1 20.9 14.7 2.6 27.2 19 30.9 22.3 14.4 2.1 21.2 20 31.4 21.3 13.4 1.6 17.9 21 30.6 21.2 14.2 2.0 21.7 22 30.8 21.8 13.6 1.9 20.8 23 31.0 21.8 14.0 1.8 19.0 24 30.5 20.7 14.5 1.9 20.8 25 30.0 22.3 14.1 2.2 23.3 26 31.6 22.6 14.3 2.2 21.6 27 31.0 21.4 15.2 2.3 22.8 28 32.9 22.5 15.3 2.6 23.0 29 30.2 21.9 14.0 2.1 22.7 30 29.3 20.9 14.2 1.8 20.7 検体数 30 30 30 30 30 平均値 31.0 21.8 14.2 2.1 22.1 標準偏差 1.1 0.9 0.6 0.4 2.6

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第 1-17 表 アサリ計測結果-5 2011/6/1 (移植14日目) 殻長 (mm) 殻高 (mm) 殻幅 (mm) 軟体部重量 (g) 肥満度 1 30.7 22.2 15.1 2.3 22.4 2 35.2 23.5 15.5 2.6 20.3 3 30.0 22.0 14.8 2.3 23.5 4 33.7 23.0 15.6 2.5 20.7 5 31.3 23.4 15.7 2.8 24.5 6 33.2 22.5 14.3 2.6 24.4 7 31.6 22.6 14.5 2.3 22.3 8 31.8 22.6 16.0 1.9 16.5 9 31.6 22.0 13.9 2.0 20.7 10 31.2 23.0 14.8 2.4 22.6 11 29.9 22.1 15.6 2.1 20.3 12 31.6 23.1 13.9 2.5 24.6 13 31.4 23.1 14.9 2.6 24.0 14 33.0 22.6 14.7 2.6 23.7 15 28.7 19.5 12.9 1.6 22.2 16 29.3 20.4 13.8 2.0 24.3 17 30.9 21.7 14.4 1.9 19.7 18 30.9 20.8 15.2 2.2 22.6 19 29.8 22.1 14.9 2.1 21.3 20 33.5 22.9 15.0 2.8 24.4 21 31.4 22.1 14.2 2.0 20.3 22 34.2 23.3 15.6 2.8 22.5 23 31.6 22.5 14.7 2.3 21.9 24 31.1 22.1 14.5 2.3 23.1 25 32.6 21.9 14.4 2.2 21.4 26 31.4 22.5 14.0 2.0 20.2 27 31.3 21.2 14.4 1.8 18.9 28 27.3 18.5 13.5 1.5 22.0 29 30.4 22.0 15.4 2.3 22.3 30 35.5 24.3 15.5 3.4 25.4 検体数 30 30 30 30 30 平均値 31.5 22.2 14.7 2.3 22.1 標準偏差 1.8 1.2 0.7 0.4 2.0

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第 1-18 表 アサリ計測結果-7 2011/6/8 (移植21日目) 殻長 (mm) 殻高 (mm) 殻幅 (mm) 軟体部重量 (g) 肥満度 1 34.5 26.7 18.3 3.3 19.5 2 34.4 22.9 15.1 2.7 22.7 3 30.0 20.6 13.6 2.0 23.8 4 29.1 20.2 13.5 1.6 20.1 5 30.7 22.1 14.8 2.1 20.9 6 29.5 19.9 14.0 1.8 22.0 7 31.5 23.6 15.8 2.0 17.1 8 29.0 21.3 13.7 1.7 20.1 9 31.4 21.4 14.5 1.7 17.4 10 31.7 22.2 14.4 1.7 16.7 11 30.5 23.1 14.8 2.1 20.1 12 30.0 21.9 15.3 2.2 21.9 13 30.5 22.4 14.8 2.0 19.8 14 30.2 21.9 14.3 2.0 21.2 15 30.3 21.4 14.5 1.9 20.2 16 32.8 22.1 14.5 2.0 19.0 17 31.7 20.9 13.9 2.1 22.9 18 30.4 22.0 14.6 1.7 17.4 19 29.1 19.9 13.5 1.3 16.6 20 33.4 22.9 15.2 2.3 19.7 21 30.5 21.9 14.2 1.4 14.7 22 33.3 23.0 15.0 2.1 18.2 23 31.1 22.3 15.3 2.1 19.7 24 30.1 21.7 15.4 1.7 16.9 25 31.7 21.5 14.6 1.6 16.2 26 28.7 20.1 13.6 1.6 20.4 27 29.4 19.6 14.6 1.6 19.1 28 29.9 20.1 15.0 1.8 20.0 29 30.7 21.4 14.4 1.7 17.9 30 33.0 22.7 14.6 2.4 22.0 検体数 30 30 30 30 30 平均値 31.0 21.8 14.7 1.9 19.5 標準偏差 1.6 1.4 0.9 0.4 2.2

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第 1-19 表 アサリ計測結果-7 2011/6/15 (移植28日目) 殻長 (mm) 殻高 (mm) 殻幅 (mm) 軟体部重量 (g) 肥満度 1 30.9 22.0 14.4 2.1 21.4 2 29.7 21.8 13.6 1.8 20.5 3 31.0 21.4 16.0 1.7 16.0 4 31.5 22.3 15.1 1.6 15.1 5 32.9 22.3 14.8 1.8 16.6 6 28.0 20.4 13.3 1.5 19.8 7 31.7 23.4 15.8 2.3 19.7 8 29.3 21.0 14.7 1.7 18.8 9 31.6 21.7 14.5 1.7 17.1 10 27.0 18.3 12.6 1.0 16.0 11 31.0 21.9 13.5 1.8 19.6 12 28.3 21.0 13.4 1.5 18.9 13 33.1 22.9 14.9 2.4 21.2 14 29.4 20.6 13.6 1.4 17.1 15 28.6 20.1 14.0 1.5 18.7 16 34.3 23.3 15.6 2.4 19.2 17 30.8 22.7 15.4 2.7 25.1 18 31.1 20.8 14.5 1.7 18.2 19 29.9 20.8 13.7 1.8 21.2 20 30.0 21.6 14.2 2.0 21.7 21 32.1 21.7 14.2 1.9 19.3 22 30.5 20.6 13.8 1.7 19.7 23 31.5 21.7 13.6 2.0 21.5 24 29.2 21.3 14.1 2.0 22.9 25 28.6 19.7 13.3 1.5 20.1 26 33.8 23.4 15.3 2.9 23.9 27 32.3 22.8 15.1 2.3 20.8 28 29.6 20.8 13.6 1.6 19.1 29 32.8 22.8 14.9 2.4 21.6 30 31.8 22.5 15.3 2.2 20.2 検体数 30 30 30 30 30 平均値 30.7 21.6 14.3 1.9 19.7 標準偏差 1.8 1.2 0.9 0.4 2.3

(47)

第 1-20 表 アサリ計測結果-8 2011/6/29 (移植42日目) 殻長 (mm) 殻高 (mm) 殻幅 (mm) 軟体部重量 (g) 肥満度 1 33.5 24.5 15.3 2.3 18.3 2 30.6 20.9 13.3 1.8 21.1 3 31.7 22.1 15.1 2.4 22.7 4 33.2 22.3 15.1 2.6 23.3 5 31.4 21.8 14.3 2.2 22.5 6 33.3 22.8 15.2 2.3 19.9 7 31.0 22.0 14.2 2.0 20.7 8 33.1 21.9 13.4 2.0 20.5 9 31.6 22.8 15.5 1.9 17.1 10 31.7 21.6 13.7 2.4 25.5 11 31.1 22.3 15.1 2.2 21.0 12 29.9 21.8 14.3 1.7 18.3 13 31.7 21.8 14.8 2.3 22.5 14 33.3 21.6 14.5 1.9 18.2 15 30.4 20.3 14.3 1.5 17.1 16 31.9 22.4 14.2 2.2 21.7 17 32.1 22.6 15.7 2.4 21.0 18 30.3 20.9 13.8 2.0 22.9 19 30.1 21.1 14.3 2.1 23.2 20 30.1 21.1 13.6 2.1 24.4 21 28.5 20.0 14.6 1.8 21.7 22 32.9 22.3 14.9 2.6 23.8 23 27.9 19.9 13.4 1.5 20.2 24 32.7 22.5 15.1 2.3 20.8 25 30.6 20.0 13.5 1.5 18.1 26 33.8 22.5 15.1 2.2 19.2 27 30.7 22.3 14.9 1.9 18.7 28 30.1 20.8 13.8 1.3 15.1 29 32.2 23.3 15.5 2.2 19.0 30 38.1 25.5 17.9 3.5 20.1 検体数 30 30 30 30 30 平均値 31.6 21.9 14.6 2.1 20.6 標準偏差 1.9 1.2 0.9 0.4 2.4

(48)

(2) 軟体部中 PFOS/POFA 濃度

アサリの軟体部中 PFOS/PFOA 濃度を第 1-20 図,分析値を第1-22 表に示した。採取時(清 浄海水飼育前)のアサリのΣPCBs 濃度は 0.093ng/g-wet であったが,7日目にはすでに 0.052ng/g-wet まで有意に減少し,14 日日目にはさらに有意に減少した(0.045ng/g-wet)。そ の後の PFOS 濃度は干潟移植後7日目に 0.052ng/g-wet, 14 日目に 0.059ng/g-wet,21 日目に 0.051ng/g-wet とほとんど変化はなく,28 日目に 0.065ng/g-wet と若干増加する傾向がみら れたが,42 日目には 0.049ng/g-wet と最初にレベルに戻った。 採取時(清浄海水飼育前)のアサリの PFOA 濃度は 0.28ng/g-wet であったが,14 日間の清浄 海水飼育後は逆に 0.42ng/g-wet と有意な値の上昇がみられた。その後,PFOA 濃度は移植7 日目(0.25ng/g-wet)に有意に減少し,さらに移植 42 日目(0.17ng/g-wet)には移植7日目より も有意に低い値を示した。 (3)干潟底質中 PFOS/PFOA 濃度 干潟底質中 PFOS/PFOA 濃度を第 1-21 表に示した。干潟の3地点の平均の PFOS 濃度が 0.011,

PFOA 濃度が 0.02ng/g-dry で PFOS は定量下限値,PFOA は定量下限値以下の極めて低い値だっ た(PFOS の検出下限値と定量下限値は 0.004, 0.011ng/g-dry, PFOA の検出下限値と定量下限 値は,0.01 および 0.04ng/g-dry)。

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第 1-21 表 干潟の底質中 PFOS/PFOA 濃度 単位:ng/g-dry 第 1-20 図 浄化飼育中および干潟移植後のアサリの軟体部中 PFOS/PFOA 濃度 の変化 エラーバーは SD(n=3),**:p<0.01; *:p<0.05 0 0.02 0.04 0.06 0.08 0.1 0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 PFOS PFOA 4月 5月 5月 6月 6月 7月 P F OS ( n g/g -we t) P F O A( n g/g -w e t) 4/28 浄0 5/5浄7 5/12浄14 5/25移7 6/1移14 6/8移21 6/15移28 6/29移42 * * * * **

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1-22 表 アサリの軟体部中 PFOS/PFOA 濃度 項目 PFOS PFOA 検出下限 0.007 0.02 定量下限 0.019 0.05 アサリ1 0.094 0.29 アサリ2 0.093 0.27 アサリ3 0.091 0.28 平均値 0.093 0.28 標準偏差 0.002 0.01 アサリ1 0.050 0.30 アサリ2 0.053 0.28 アサリ3 0.052 0.28 平均値 0.052 0.29 標準偏差 0.002 0.01 アサリ1 0.046 0.42 アサリ2 0.042 0.34 アサリ3 0.046 0.50 平均値 0.045 0.42 標準偏差 0.002 0.08 アサリ1 0.051 0.27 アサリ2 0.054 0.24 アサリ3 0.050 0.25 平均値 0.052 0.25 標準偏差 0.002 0.02 アサリ1 0.052 0.24 アサリ2 0.063 0.25 アサリ3 0.062 0.27 平均値 0.059 0.25 標準偏差 0.006 0.02 アサリ1 0.055 0.26 アサリ2 0.051 0.23 アサリ3 0.047 0.20 平均値 0.051 0.23 標準偏差 0.004 0.03 アサリ1 0.065 0.23 アサリ2 0.073 0.24 アサリ3 0.071 0.24 平均値 0.070 0.24 標準偏差 0.004 0.01 アサリ1 0.042 0.17 アサリ2 0.053 0.15 アサリ3 0.051 0.19 平均値 0.049 0.17 標準偏差 0.006 0.02 採取日 2011/4/28 (浄化前) 2011/5/5 (浄化7日目) 2011/5/12 (浄化14日目) 2011/5/25 (移植7日目) 2011/6/1 (移植14日目) 2011/6/8 (移植21日目) 2011/6/15 (移植28日目) 2011/6/29 (移植42日目)

(51)

(4) 軟体部中 PBDEs 濃度

アサリの軟体部中ΣPBDEs 濃度を第 1-21 図,分析値を第1-24 表に示した。採取時(清浄

海水飼育前)のアサリのΣPBDEs 濃度は 24pg/g-wet であったが,7 日間にはすでに 13pg/g-wet

まで有意な減少を示し,その後 14 日目(12pg/g-wet)まで同じレベルだった。その後の移植7 日目から 42 日までは9~12pg/g-wet の範囲で推移し有意な値の変化はみられなかった。 PBDEs の同族体別濃度を第1-22 図に示した。浄化飼育前のアサリでは4臭素化物がもっ とも高く(6pg/g-wet),次いで6臭素化物(5pg/-wet),10 臭素化物(4pg/g-wet)の順で,4お よび6臭素化物の合計でΣPBDEs(25pg/g-wet)の 43%を占めた。4,6臭素化物は浄化 14 日目 には,それぞれ 2.9,2.4 に有意に減少した。浄化前のアサリの PBDEs の同族体で4,6臭素 化物に次いで高いレベルだったのが 10 臭素化物で,干潟移植後に増加傾向がみられたが有意 な変化ではなかった。

(52)

0 1 2 3 4 5 6 7 1BDE 2BDE 3BDE 4BDE 5BDE 6BDE 7BDE 8BDE 9BDE 10BDE PB DE ( pg/m l) 4/28 浄0 5/5浄7 5/12浄14 5/25移7 6/1移14 6/8移21 6/15移28 6/29移42 0 10 20 30 40 50 0 1000 2000 3000 4000 5000 ΣPBDEs (pg/g-wet) ΣPBDEs (pg/g-lipid) Σ PBDEs(pg/g-wet) Σ PBDEs (pg/g-lipid) 4/28 浄0 5/5浄7 5/12浄14 5/25移7 6/1移14 6/8移21 6/15移28 6/29移42 第 1-21 図 浄化飼育中および干潟移植後のアサリの軟体部中ΣPBDEs 濃度 **:p<0.01; *:p<0.05 第 1-22 図 浄化飼育中および干潟移植後のアサリの軟体部中 PBDEs の同族体別濃度 **:p<0.01; *:p<0.05 * * ** * *

(53)

(5) 底質中 PBDEs 濃度

干潟底質中 PBDEs 濃度を 1-36 表に示した。干潟の3ヶ所の底質のΣPBDEs 濃度の平均値 は 153pg/g-dry だった。PBDEs の同族体のうち検出されたのは 10 臭素化物(137pg/g-dry)と 9臭素化物(16.3pg/g-dry のみだった。 (PBDEs の検出下限値と定量下限値は 0.1~ 0.8pg/g-dry, 0.3~1.5pg/g-dry)。

第 1-23 表 干潟の底質中 PBDEs 濃度

同族体 NoBDEs DeBDE ΣPBDEs

検出下限 5.0 10 -定量下限 14.0 30 -底質1 18.0 150 168 底質2 19.0 150 169 底質3 12.0 110 122 平均値 16.3 137 153 標準偏差 3.8 23 27

(54)

同族体 MoBDEs DiBDEs TrBDEs TeBDEs PeBDEs HxBDEs HpBDEs OcBDEs NoBDEs DeBDE ΣPBDEs 検出下限 0.3 0.2 0.1 0.2 0.2 0.3 0.3 0.6 0.8 1 定量下限 0.8 0.6 0.3 0.6 0.4 0.9 0.9 1.5 2.1 3 アサリ1 0.2 0.2 0.9 6.3 2.6 4.7 3.2 1.7 3.3 4 27 アサリ2 0.2 0.2 0.8 6.2 2.6 4.7 2.0 1.5 2.3 4 24 アサリ3 0.2 0.3 0.7 5.4 2.4 4.6 1.8 1.4 2.4 3 22 平均値 0.2 0.2 0.8 6.0 2.5 4.7 2.3 1.5 2.7 4 25 標準偏差 0.1 0.1 0.5 0.1 0.1 0.8 0.2 0.6 1 2 アサリ1 0.2 0.1 0.5 3.2 1.6 2.6 1.3 0.5 0.9 2 13 アサリ2 0.2 0.1 0.5 2.7 1.2 2.1 1.3 0.5 1.7 2 12 アサリ3 0.2 0.1 0.6 3.3 1.8 3.3 1.9 1.3 1.1 2 16 平均値 0.2 0.1 0.5 3.1 1.5 2.7 1.5 0.8 1.2 2 14 標準偏差 0.1 0.3 0.3 0.6 0.3 0.5 0.4 0 2 アサリ1 0.2 0.1 0.6 2.9 1.2 2.6 1.2 0.5 0.9 2 12 アサリ2 0.2 0.1 0.4 2.6 1.3 2.2 1.0 0.5 0.8 3 12 アサリ3 0.2 0.1 0.6 3.3 1.4 2.3 1.2 1.1 0.8 1 12 平均値 0.2 0.1 0.5 2.9 1.3 2.4 1.1 0.7 0.8 2 12 標準偏差 0.1 0.4 0.1 0.2 0.1 0.3 0.1 1 0 アサリ1 0.2 0.1 0.6 2.8 1.1 1.2 0.9 1.2 0.4 3 11 アサリ2 0.2 0.1 0.5 2.7 1.2 1.6 0.9 0.4 1.7 3 12 アサリ3 0.2 0.1 0.5 2.6 1.1 1.2 0.5 0.4 0.4 2 9 平均値 0.2 0.1 0.5 2.7 1.1 1.3 0.8 0.7 0.8 3 11 標準偏差 0.1 0.1 0.1 0.2 0.2 0.5 0.8 1 2 アサリ1 0.2 0.1 0.5 1.8 0.8 0.3 0.6 0.4 1.9 2 9 アサリ2 0.2 0.2 0.5 1.8 0.7 0.9 0.4 0.6 0.9 2 8 アサリ3 0.2 0.1 0.6 2.0 0.8 0.6 0.5 0.5 1.8 3 10 平均値 0.2 0.5 1.9 0.8 0.6 0.5 0.5 1.5 2 9 標準偏差 0.1 0.1 0.1 0.3 0.1 0.1 0.6 1 1 アサリ1 0.2 0.1 0.5 2.4 0.7 0.3 0.9 0.5 1.1 3 10 アサリ2 0.2 0.1 0.4 2.2 0.6 nd 0.6 1.1 1.0 3 9 アサリ3 0.2 0.2 0.5 2.5 0.7 0.6 0.5 0.3 1.8 4 11 平均値 0.2 0.5 2.4 0.7 0.5 0.7 0.6 1.3 3 10 標準偏差 0.1 0.2 0.1 0.2 0.2 0.4 0.4 1 1 アサリ1 0.2 0.1 0.5 2.4 0.9 0.3 0.5 1.1 1.8 3 11 アサリ2 0.2 0.1 0.5 2.4 1.0 0.3 0.8 0.3 1.2 7 14 アサリ3 0.2 0.1 0.6 2.5 1.0 0.3 1.0 0.5 2.0 4 12 平均値 0.2 0.1 0.5 2.4 1.0 0.3 0.8 0.6 1.7 5 12 標準偏差 0.1 0.1 0.1 0.0 0.3 0.4 0.4 2 2 アサリ1 0.2 0.1 0.7 3.0 0.9 0.2 0.4 0.3 0.4 4 10 アサリ2 0.2 0.1 0.8 2.4 0.7 0.3 0.2 0.7 0.9 3 9 アサリ3 0.2 0.1 0.9 3.0 1.1 0.5 0.7 1.1 0.4 3 11 平均値 0.2 0.1 0.8 2.8 0.9 0.3 0.4 0.7 0.6 3 10 標準偏差 0.1 0.3 0.2 0.2 0.3 0.4 0.3 1 1 (浄化前) 2011/5/5 2011/6/1 2011/6/8 第 1 - 24 表 浄 化飼育 中 および干 潟移植 後のア サ リの軟体 部中 PB DEs 濃度

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2) 移植アサリと自生アサリの蓄積濃度の比較 (1)浄化飼育中および干潟移植後の移植アサリの殻長と肥満度 調査期間を通じてアサリの平均殻長は 30~32mm,肥満度は 22~23 で,いずれの値も浄化 飼育 28 日目まで有意な変化はみられなかった(第1-23 図,第1-25 表~第1-28 表)。 第 1-23 図 浄化飼育中および干潟移植後のアサリの殻長と肥満度 エラーバーは SD(殻長は n=50,脂質含量は n=3) **:p<0.01; *:p<0.05 15 20 25 30 35 40 15 20 25 30 35 40 殻長 肥満度 殻 長(mm ) 肥 満度 6/9 浄0 6/16浄7 6/23浄14 7/7浄28

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(2)移植アサリと自生アサリの殻長と肥満度 調査期間を通じてアサリの平均の殻長と肥満度は 31~33mm,16~21 の範囲であった。移植 前のアサリの殻長と各干潟へ移植した 28 日後のアサリの殻長の間に差はみられず,また,移 植前のアサリの肥満度と各干潟へ移植した 28 日後のアサリの肥満度に差はなかった。ア (第 1-24 図および第 1-27 表,第1-29 表~第1-34 表)。 第 1-24 図 移植アサリと自生アサリの殻長と肥満度 エラーバーは SD(殻長は n=50,脂質含量は n=3) **:p<0.01

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第 1-25 表 アサリ計測結果-1 6月9日 (浄化前) 殻長 (mm) 殻高 (mm) 殻幅 (mm) 軟体部重量 (g) 肥満度 1 30.6 21.2 13.3 1.7 19.7 2 30.0 20.0 12.5 1.8 24.1 3 29.1 19.3 12.8 1.7 23.6 4 29.7 19.5 13.0 1.8 24.0 5 32.9 21.7 15.0 2.6 24.4 6 29.5 19.2 12.8 1.6 22.1 7 31.3 21.4 13.6 1.9 20.8 8 34.0 22.8 15.0 2.4 20.6 9 33.1 22.9 15.4 2.4 20.6 10 30.9 20.5 13.4 2.1 24.7 11 32.4 22.4 13.9 2.4 23.9 12 27.7 19.9 12.1 1.6 24.0 13 35.4 23.4 14.7 2.4 19.7 14 30.6 20.2 13.1 1.7 21.1 15 30.2 20.4 13.5 2.2 26.5 16 34.3 23.2 15.4 2.9 23.8 17 30.2 20.4 13.1 1.6 19.8 18 30.7 21.9 13.5 1.8 19.7 19 32.0 22.2 13.9 2.2 22.3 20 28.6 19.1 12.4 1.3 19.2 21 30.9 20.0 13.2 1.9 23.3 22 33.9 24.8 16.1 2.9 21.5 23 27.4 19.3 12.8 1.4 20.7 24 29.9 20.2 13.6 1.8 21.9 25 32.6 21.5 14.2 2.2 22.2 26 32.0 22.7 14.8 2.3 21.4 27 30.2 20.9 13.3 1.4 16.6 28 32.7 22.2 14.7 1.8 16.8 29 29.8 20.2 13.4 1.8 22.4 30 34.6 23.6 14.3 1.5 12.9 検体数 30 30 30 30 30 平均値 31.2 21.2 13.8 2.0 21.5 標準偏差 2.0 1.5 1.0 0.4 2.8

(58)

第 1-26 表 アサリ計測結果-2 6月16日 (浄化7日目) 殻長 (mm) 殻高 (mm) 殻幅 (mm) 軟体部重量 (g) 肥満度 1 33.8 21.6 13.2 2.3 23.8 2 35.6 24.4 16.5 3.5 24.4 3 32.3 22.2 14.9 2.7 25.2 4 34.8 22.7 14.9 2.8 23.8 5 35.7 24.0 17.2 2.7 18.4 6 28.4 19.9 13.3 2.0 26.6 7 34.4 23.3 15.9 2.6 20.4 8 32.6 22.5 15.8 2.4 20.8 9 31.2 20.2 13.2 1.8 21.6 10 33.4 22.3 15.1 2.7 24.1 11 30.2 20.0 12.6 1.8 23.7 12 33.7 21.8 14.2 2.5 23.9 13 35.5 25.4 16.0 3.3 23.0 14 29.2 20.2 14.0 1.5 18.1 15 30.1 20.9 14.6 2.3 25.0 16 30.8 21.0 13.7 1.9 21.6 17 35.5 24.2 16.6 3.2 22.5 18 31.1 21.0 13.5 1.4 15.9 19 33.7 22.7 15.3 2.6 22.3 20 38.0 27.9 19.0 4.4 21.9 21 31.7 21.9 14.4 2.3 23.0 22 28.4 20.2 13.4 1.5 19.5 23 29.7 20.0 12.7 1.9 25.1 24 33.3 21.9 14.3 2.2 21.1 25 31.4 20.7 14.1 1.9 20.7 26 29.9 21.6 14.2 1.8 19.6 27 30.4 20.4 13.4 1.8 21.6 28 28.1 19.2 12.5 1.4 20.8 29 27.2 18.7 12.9 1.5 22.8 30 33.6 21.8 14.2 2.6 25.0 検体数 30 30 30 30 30 平均値 32.1 21.8 14.5 2.3 22.2 標準偏差 2.7 2.0 1.5 0.7 2.4

(59)

第 1-27 表 アサリ計測結果-3 6月23日 (浄化14日目) 殻長 (mm) 殻高 (mm) 殻幅 (mm) 軟体部重量 (g) 肥満度 1 30.1 20.3 14.0 1.8 21.1 2 36.4 25.3 17.7 3.6 22.2 3 31.5 21.7 13.3 1.9 20.9 4 31.9 21.1 13.9 2.2 23.5 5 33.2 21.0 13.8 2.4 25.0 6 30.2 19.9 13.4 1.9 23.5 7 32.4 22.0 14.6 2.4 23.1 8 31.6 22.4 15.5 2.5 22.7 9 29.9 20.5 13.5 1.7 20.5 10 33.8 22.7 15.3 3.1 26.5 11 28.5 19.7 12.4 1.6 23.1 12 31.5 20.2 13.3 2.0 23.6 13 33.1 23.0 13.9 2.7 25.5 14 31.1 21.9 15.2 2.2 21.3 15 28.9 19.0 14.3 2.0 25.5 16 30.2 20.3 13.4 1.7 20.8 17 34.6 24.9 16.7 3.1 21.5 18 36.5 24.0 16.6 3.7 25.5 19 27.0 18.7 12.5 1.6 25.3 20 33.1 21.9 14.3 2.3 22.2 21 33.3 22.0 13.9 2.6 25.5 22 28.1 18.9 12.9 1.5 21.9 23 28.6 20.2 13.9 2.0 25.0 24 29.8 19.8 13.1 2.1 27.3 25 31.3 21.1 14.6 2.1 21.7 26 33.9 23.1 14.3 2.1 18.8 27 30.7 21.2 14.2 2.2 23.8 28 31.5 23.2 15.6 2.8 24.7 29 30.1 19.6 12.8 2.0 26.5 30 31.8 23.0 14.3 2.4 23.0 検体数 30 30 30 30 30 平均値 31.5 21.4 14.2 2.3 23.4 標準偏差 2.3 1.7 1.2 0.6 2.1

(60)

第 1-28 表 アサリ計測結果-4 7月7日 (浄化28日目) 殻長 (mm) 殻高 (mm) 殻幅 (mm) 軟体部重量 (g) 肥満度 1 35.3 23.6 14.9 2.5 20.2 2 32.8 23.4 16.4 2.6 20.7 3 30.1 22.0 14.1 1.8 19.2 4 32.1 21.1 14.5 2.3 23.5 5 32.9 23.5 16.4 2.6 20.5 6 33.9 23.8 16.1 2.6 20.0 7 30.9 21.6 14.2 2.0 21.1 8 28.9 20.3 13.4 1.6 20.4 9 30.1 20.5 13.6 1.8 21.6 10 31.6 21.4 14.0 2.5 26.4 11 36.7 24.7 15.6 3.0 21.3 12 30.3 21.4 14.1 1.7 18.7 13 30.7 20.7 12.8 1.8 22.1 14 32.2 21.1 13.5 2.0 21.8 15 32.2 21.8 14.4 2.3 22.9 16 32.5 22.9 14.5 2.5 23.3 17 32.5 22.2 14.8 2.2 20.6 18 31.0 21.2 14.8 2.2 22.7 19 30.5 20.7 13.4 1.9 22.4 20 30.1 20.0 13.1 1.5 19.0 21 33.3 21.9 14.3 2.3 22.1 22 28.8 19.7 12.7 1.6 22.2 23 31.3 22.8 14.5 1.8 17.5 24 29.0 20.3 13.4 1.8 22.8 25 26.9 19.0 12.9 1.6 24.3 26 29.8 20.1 13.3 1.6 20.1 27 30.7 20.8 12.7 1.8 22.1 28 29.9 18.8 12.6 1.7 24.0 29 25.2 16.9 11.0 1.1 23.7 30 23.2 15.9 9.0 0.7 21.1 検体数 30 30 30 30 30 平均値 30.8 21.1 13.8 2.0 21.6 標準偏差 2.7 1.9 1.5 0.5 1.9

(61)

第 1-29 表 アサリ計測結果-5 7月27日 A干潟./移植 殻長 (mm) 殻高 (mm) 殻幅 (mm) 軟体部重量 (g) 肥満度 1 37.7 26.0 18.5 2.3 12.7 2 40.1 25.7 18.0 3.3 17.8 3 33.3 22.4 15.3 1.9 16.6 4 31.7 22.0 13.9 1.7 17.5 5 32.0 21.7 14.5 1.9 18.9 6 31.9 21.8 14.2 1.8 18.2 7 27.9 19.9 12.0 1.1 16.5 8 31.8 21.9 14.9 1.9 18.4 9 32.9 23.6 16.4 1.8 14.1 10 37.1 24.9 15.5 2.6 18.2 11 34.9 23.4 14.7 2.5 20.9 12 34.4 23.4 17.0 2.4 17.6 13 36.4 24.5 16.6 3.0 20.3 14 35.0 23.4 16.2 2.4 18.1 15 30.1 22.1 15.3 1.4 13.7 16 31.9 22.3 14.3 2.4 23.6 17 32.1 22.3 15.6 1.8 16.2 18 32.5 20.6 14.5 2.0 20.6 19 30.6 21.2 13.8 1.6 17.9 20 33.0 22.5 14.7 1.9 17.3 21 31.5 22.0 13.8 2.0 20.9 22 30.7 20.8 13.4 1.5 17.6 23 32.6 21.7 16.3 2.5 21.7 24 32.7 22.4 13.3 1.4 14.3 25 35.6 24.1 17.7 3.0 19.7 26 31.8 20.9 12.8 1.6 18.8 27 29.5 21.2 13.4 1.6 19.1 28 32.1 23.0 14.4 2.6 24.4 29 27.5 19.0 12.1 1.2 19.0 30 29.4 20.2 13.9 1.6 19.4 検体数 30 30 30 30 30 平均値 32.7 22.4 14.9 2.0 18.3 標準偏差 2.8 1.6 1.6 0.6 2.7

(62)

第 1-30 表 アサリ計測結果-6 7月27日 A干潟/自生 殻長 (mm) 殻高 (mm) 殻幅 (mm) 軟体部重量 (g) 肥満度 1 32.3 22.8 15.3 2.8 25.0 2 31.8 22.2 16.7 2.0 17.0 3 33.4 22.0 14.7 1.6 14.8 4 29.2 19.8 12.2 1.6 22.6 5 35.7 24.2 15.5 2.7 20.1 6 30.0 21.0 13.2 1.6 19.2 7 31.4 21.3 13.4 1.8 20.1 8 34.9 24.0 15.7 2.9 22.1 9 32.6 21.7 13.9 1.8 18.3 10 31.6 20.7 13.2 2.2 25.5 11 30.8 21.0 14.2 1.9 20.7 12 34.8 24.3 16.8 2.8 19.7 13 32.1 21.2 15.1 1.9 18.5 14 35.0 23.2 13.6 2.2 19.9 15 32.0 21.1 13.6 2.2 23.9 16 32.6 22.3 14.9 2.1 19.4 17 37.5 25.5 17.1 3.8 23.2 18 33.7 22.7 15.7 2.7 22.4 19 34.6 22.4 14.7 2.4 21.1 20 32.0 23.2 14.6 2.6 23.9 21 37.6 24.7 16.6 3.5 22.7 22 34.6 22.9 14.9 2.3 19.5 23 30.2 20.8 13.8 1.7 19.6 24 29.1 19.8 13.5 1.8 23.3 25 34.5 23.1 13.5 2.6 24.1 26 32.2 21.5 13.9 2.1 21.9 27 33.9 22.8 14.2 2.6 23.7 28 29.8 20.4 13.6 1.6 19.4 29 32.8 22.1 15.4 2.3 20.6 30 32.3 21.0 14.4 1.8 18.4 検体数 30 30 30 30 30 平均値 32.8 22.2 14.6 2.3 21.0 標準偏差 2.2 1.4 1.2 0.6 2.5

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