本レポートは投資判断の参考となる情報提供を目的としたものです。弊社が信頼できると判断した情報源からの情報に基づき 作成したものですが、情報の正確性、安全性を保証するものではありません。投資に関する最終決定は、投資家ご自身の判断 で行うようお願い申し上げます。 Copyright@ Marketedge Co., Ltd.
41,440 35,000 40,000 45,000 50,000 55,000 60,000 18/04 18/05 18/06 18/07 18/08 18/09 18/10 18/11 東京原油先物 先限継足 50.72 45 50 55 60 65 70 75 80 18/04 18/05 18/06 18/07 18/08 18/09 18/10 18/11 NYMEX原油先物 中心限月継足 <50ドル水準で下げ一服> NYMEX原油先物相場は、1バレル=50ドルの節目水準で 揉み合う展開になった。急ピッチな下落傾向にはブ レーキが掛かるも、2019年の過剰供給見通しに産油国 が十分な対応策を講じるのかは不透明感が強く、下値 は49.41ドルまで切り下がっている。米原油在庫の増 加傾向が続いていること、為替がややドル高気味に推 移したことも上値を圧迫している。50ドル割れには抵 抗を見せるも、安値修正を進めることはできない中途 半端な値動きになった。 <直前まで不透明な減産実現の有無> 12月6日に石油輸出国機構(OPEC)総会が予定されて いるが、未だに減産対応が講じられるのか不透明感が 強い。サウジアラビアが積極的に調整に動いており、 ファリハ・エネルギー相からは加盟国内で減産対応へ の支持取り付けが進んでいることが報告されている。 一方で、サウジ単独での減産対応は行わない方針も再 確認しており、焦点は減産対応に消極的なロシアの対 応になる。Reutersは、ロシア・エネルギー省と石油 会社の会合で減産対応は合意形成が進み、残る問題は その規模とタイミングと報じている。しかし、ノバ ク・エネルギー相は現在の価格水準は満足としており、 減産提案についてはOPEC加盟国・非加盟国と6~7日に 協議を行うとだけ報告している。従来と比較すると減 産対応に柔軟性もみられ、OPECとの協調は継続すると している。このため、減産対応で合意する展開がメイ ンシナリオになるが、過剰供給懸念を払しょくするに はその規模も重要であり、OPEC総会後に失望売りが
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【原油】 減産対応が講じられれば、短期リバウンドへ
膨らむ可能性も残されている。OPECなどの推計に基づ けば、日量100万バレルの減産対応では、19年上期に 更に在庫積み増しが進むことは避けられない。できれ ば130万~140万バレル程度の減産対応で合意したい局 面である。日量100万バレルの減産対応でも一定の市 況対策効果は認められるが、底打ち感を形成できるの かは不透明感が残る。 <米原油在庫は10週連続の増加に> 一方、米エネルギー情報局(EIA)によると、11月23 日時点の米原油在庫は前週比358万バレル増の4億 5,049万バレルとなった。これで10週連続の在庫積増 しであり、前年同期を僅か320万バレル下回る水準に まで増加している。製油所向け原油需要が回復してい るため、ここから更に在庫急増が続く環境にはないが、 在庫増加傾向が続いている間は、原油相場の反発力は 限定的にならざるを得ない。 <減産合意でリバウンドが基本だが> OPEC総会の結果次第の状況だが、日量100万バレル超 の減産対応で合意できれば、50ドルの節目水準が底値 になり、55ドル水準までのリバウンドが見込まれる。 ただ、あくまでも減産対応を講じない限りは供給過剰 化が進む見通しのマーケットであり、議論を先送りし たり、減産合意の規模を50万バレルや100万バレルと いった水準に留めると、失望売りが膨らむ可能性を残 している。オプション市場の動向からは、現行価格か らの下落余地は大きくないとみられるが、あくまでも 十分な規模の減産対応が行われるか否かが焦点になる。4.640 2.50 3.00 3.50 4.00 4.50 5.00 18/04 18/05 18/06 18/07 18/08 18/09 18/10 18/11 NYMEX天然ガス先物 中心限月継足 52,630 56,910 50,000 55,000 60,000 65,000 70,000 75,000 80,000 18/04 18/05 18/06 18/07 18/08 18/09 18/10 18/11 東京ガソリン/灯油先物 先限継足 ガソリン 灯油 <減産合意なら短期底入れ> 東京ガソリン先物相場は、1kl=5万2,000円水準で揉 み合う展開になった。海外原油相場の下げ一服で急落 地合にはブレーキが掛かるも、安値修正の動きまでは 見られず動意を欠いた。12月6日に石油輸出国機構 (OPEC)総会を控える中、減産対応の有無を巡る思惑 から下げ一服となった。未だ減産対応が講じられると は確信が持てない状況だが、従来と比較すると減産に 反対していたロシアの態度が軟化するなど一定の進展 はみられ、原油安にはブレーキが掛かっている。焦点 は、過剰供給懸念を収束させるに足る減産対応が講じ られるか否かだが、現状では総会での減産対応発表か ら、短期底入れを打診する展開が基本になる。5万 5,000円の節目回復が打診される可能性が高い。なお、 石油連盟発表の週末在庫(11月18~24日)は、前週比 1.9%減の1769万3,731kl、推定出荷量は同1.2%増の94 万4,381kl。 <産油国の議論に依存する> 東京灯油先物相場は、1kl=5万6,000円台前半まで軟 化する展開になった。海外原油相場は下げ一服となる も、灯油期先は不需要期とあって、じり安の展開に なっている。焦点は産油国が減産対応を講じることが できるか否かであり、短期リバウンド局面への移行を 基本にしつつも、過剰供給懸念に十分な対応が講じら れないのであれば、5万5,000円水準まで値下がりする リスクを残す。なお、石油連盟発表の週末在庫は前週 比0.8%増の288万0,508kl、推定出荷量は同47.4%増の 29万5,991kl。
【石油製品】 OPEC総会次第に
【天然ガス】 寒波本格化なら5ドルも
高 <一時4ドル割れも、寒波で切り返す> 天然ガス先物相場は、1mmBtu=4.0~4.8ドルの比較的 大きなレンジ内で揉み合う展開になった。12月上旬に 寒波が一服するとの見方から一時4ドル台を割り込ん だが、その後は改めて気温低下予報が伝わったことが 下値を支え4.5ドルの節目を上抜く荒れた相場展開に なっている。産地の気温見通しに強く依存した天候相 場型の値動きが続いている。 <在庫減少続く> 11月中旬段階では、12月に寒波が緩むとの予報が、天 然ガス相場の急騰にブレーキを掛けていた。しかし、 最新の気象予報では寒波が再来する見通しになってお り、需要拡大期待が天然ガス相場を刺激している。今 後も気温動向次第の展開が想定され、寒波継続を前提 にできれば5ドルの節目を打診する可能性もある。一 方、米エネルギー情報局(EIA)発表の全米天然ガス 在庫(11月23日時点)は前週比590億立方フィート減 の3兆0,540億立方フィートとなっている。マーケット では予想されていた程に在庫減少が進まなかったとネ ガティブな評価が優勢だったが、在庫減少がトレンド として確立し始めている。在庫の絶対水準は、前年同 期比17.4%減、5年平均比19.1%減と極めて低いため、 寒波で例年並みのペースで在庫取り崩しが進むだけで、 天然ガス相場は支援されることになる。割安感のある 価格水準ではないが、寒波見通しが修正されるまでは、 過熱感を抱えた上昇地合が再開される可能性が高い。本レポートは投資判断の参考となる情報提供を目的としたものです。弊社が信頼できると判断した情報源からの情報に基づき 作成したものですが、情報の正確性、安全性を保証するものではありません。投資に関する最終決定は、投資家ご自身の判断 で行うようお願い申し上げます。 Copyright@ Marketedge Co., Ltd.
12,180 11,000 12,000 13,000 14,000 15,000 16,000 17,000 18,000 ⽶⽯油精製品在庫 (万バレル) (出所)EIAよりマーケットエッジ作成 22,455 20,000 21,000 22,000 23,000 24,000 25,000 26,000 27,000 ⽶ガソリン在庫 (万バレル) (出所)EIAよりマーケットエッジ作成 79,684 75,000 80,000 85,000 90,000 95,000 100,000 ⽶原油+⽯油製品在庫 (万バレル) (出所)EIAよりマーケットエッジ作成
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65,056 65,000 65,500 66,000 66,500 67,000 67,500 68,000 68,500 69,000 69,500 70,000 ⽶戦略備蓄在庫 (万バレル) (出所)EIAよりマーケットエッジ作成 887 100 200 300 400 500 600 700 800 900 1,000 ⽶⽯油リグ稼働数 (基) (出所)Baker Hughesよりマーケットエッジ作 45,049 38,000 40,000 42,000 44,000 46,000 48,000 50,000 52,000 54,000 56,000 ⽶原油在庫 (万バレル) (出所)EIAよりマーケットエッジ作成‐434 ‐500 ‐450 ‐400 ‐350 ‐300 ‐250 ‐200 ‐150 ‐100 ‐50 0 ⽶⽯油製品純輸⼊量 (万バレル/⽇) (出所)EIAよりマーケットエッジ作成 572 450 500 550 600 650 700 750 800 850 900 ⽶原油純輸⼊量 (万バレル/⽇) (出所)EIAよりマーケットエッジ作成 357 250 300 350 400 450 500 ⽶⽯油精製品需要 (万バレル/⽇) (出所)EIAよりマーケットエッジ作成 918.8 750 800 850 900 950 1,000 1,050 ⽶ガソリン需要 (万バレル/⽇) (出所)EIAよりマーケットエッジ作成 1,755.3 1,400 1,450 1,500 1,550 1,600 1,650 1,700 1,750 1,800 1,850 ⽶製油所の原油処理量 (万バレル/⽇) (出所)EIAよりマーケットエッジ作成 1,170 800 850 900 950 1,000 1,050 1,100 1,150 1,200 ⽶原油⽣産量 (万バレル/⽇) (出所)EIAよりマーケットエッジ作成
本レポートは投資判断の参考となる情報提供を目的としたものです。弊社が信頼できると判断した情報源からの情報に基づき 作成したものですが、情報の正確性、安全性を保証するものではありません。投資に関する最終決定は、投資家ご自身の判断 で行うようお願い申し上げます。 Copyright@ Marketedge Co., Ltd.
+140 +30 +10 +140 +20 ‐100 ‐30 ‐30 +10 +50 10,160 9,900 ‐150 ‐100 ‐50 0 50 100 150 200 9,400 9,600 9,800 10,000 10,200 10,400 10,600 世界⽯油需給 需給ギャップ(右軸) 需要 供給 (出所)IEAよりマーケットエッジ作成 (万バレル/⽇) (万バレル/⽇) 3,196 3,217 3,263 3,313 3,211 3,228 3,273 3,268 3,239 3,219 3,257 3,020 3,156 3,300 3,229 3,178 3,274 3,399 3,344 3,241 3,223 3,265 3,305 3,123 3,159 3,183 3,149 2,800 2,900 3,000 3,100 3,200 3,300 3,400 3,500 2016Q1 2016Q2 2016Q3 2016Q4 2017Q1 2017Q2 2017Q3 2017Q4 2018Q1 2018Q2 2018Q3 2018Q4 2019Q1 2019Q2 2019Q3 2019Q4 OPEC産原油の推定需要と産油実績 産油量 OPEC推定需要 (出所)OPECよりマーケットエッジ作成 (万バレル/⽇) 28.8 28.0 28.5 29.0 29.5 30.0 30.5 31.0 31.5 OECD商業⽯油在庫 (出所)IEAよりマーケットエッジ作成 3,290 3,050 3,100 3,150 3,200 3,250 3,300 3,350 3,400 OPEC産油量 (出所)OPECよりマーケットエッジ作成
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58,700 58,840 58,390 57,610 57,020 56,910 56,000 56,500 57,000 57,500 58,000 58,500 59,000 19/01 19/02 19/03 19/04 19/05 19/06 TOCOM灯油先物カーブ(2018/11/30) (円/kl) (出所)TOCOMよりマーケットエッジ作成 46,700 42,120 41,830 41,710 41,600 41,440 38,000 39,000 40,000 41,000 42,000 43,000 44,000 45,000 46,000 47,000 48,000 18/11 18/12 19/01 19/02 19/03 19/04 TOCOM原油先物カーブ(2018/11/30) (円/kl) (出所)TOCOMよりマーケットエッジ作成 52,630 52,370 52,460 52,440 52,640 52,630 52,200 52,250 52,300 52,350 52,400 52,450 52,500 52,550 52,600 52,650 52,700 19/01 19/02 19/03 19/04 19/05 19/06 TOCOMガソリン先物カーブ(2018/11/30) (円/kl) (出所)TOCOMよりマーケットエッジ作成 50.93 52.53 50.0 50.5 51.0 51.5 52.0 52.5 53.0 WTI原油先物カーブ(2018/11/30) (出所)CMEよりマーケットエッジ作成 (ドル/バレル) 15,470 17,260 6,000 11,000 16,000 21,000 26,000 16/ 01 16/ 04 16/ 07 16/ 10 17/ 01 17/ 04 17/ 07 17/ 10 18/ 01 18/ 04 18/ 07 18/ 10 TOCOM灯油・クラックスプレッド 期先 当限 (円/kl) (出所)Reutersよりマーケットエッジ作成 11,190 11,190 7,000 9,000 11,000 13,000 15,000 17,000 19,000 16/ 01 16/ 04 16/ 07 16/ 10 17/ 01 17/ 04 17/ 07 17/ 10 18/ 01 18/ 04 18/ 07 18/ 10 TOCOMガソリン・クラックスプレッド 期先 当限 (円/kl) (出所)Reutersよりマーケットエッジ作成
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【会社名】 マーケットエッジ株式会社 (Marketedge Co., Ltd.) 【所在地】 〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町1-18-1(古川ビル4F) 【URL】 http://www.marketedge.co.jp/【電話】 TEL:03-6661-9498 【E-mail】 [email protected]
【執筆者プロフィール】 マーケエッジ株式会社 代表取締役 小菅 努(こすげ・つとむ) 1976年千葉県生まれ。筑波大学卒。商品先物取引会社の営業本部を経て、同時テロ事件直後の ニューヨーク事務所にてコモディティ・金融市場の分析を学ぶ。帰国後は調査部門責任者を経て、 2016年にマーケットエッジ株式会社代表に就任。商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、 石油、ゴム、農産物)。