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平成 30 年度東京労働局行政運営方針 誰もが安心して活き活きと働ける TOKYO へ 東京労働局の 3 つのチャレンジ 働き方改革の実現に向けた取組加速 長時間労働を是正し すべての人が安心して活き活きと働ける環境を作るとともに 中小企業 小規模事業者の生産性向上に取り組みます 人手不足解消に向け

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東京

労働行政

Profile 2O18

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働き方改革の実現に向けた取組加速

長時間労働を是正し、すべての人が安心して活き活きと働ける環境を作るとともに、中小企業・小規 模事業者の生産性向上に取り組みます

人手不足解消に向けた人材確保の一層の推進

魅力ある職場づくりを進め、人材と仕事のマッチングを図り、「全員参加の社会」の実現に取り組みます

オリンピック・パラリンピックに向けた労働安全衛生の確保

2020年オリンピック・パラリンピック東京大会に向けて、本格化する大会施設工事の安全対策を 中心として、職場の安全衛生管理の確保に全力で取り組みます

― 誰もが安心して活き活きと働ける TOKYO へ ―

東京労働局の3つのチャレンジ

  

目 次

第 1 部 平成 30 年度 東京労働局年間事業計画 ……… 2 第 2 部 地方公共団体等との連携による地域に密着した行政の展開 ……… 3 第 3 部 平成 30 年度の重点対策 Ⅰ 雇用環境・均等担当部署における対策 ……… 4 Ⅱ 労働基準担当部署における対策 ……… 9 Ⅲ 職業安定担当部署における対策 ……… 14 Ⅳ 需給調整事業担当部署における対策 ……… 20 Ⅴ 労働保険適用徴収担当部署における対策 ……… 22 第 4 部 労働局の組織・相談窓口・主な助成金制度のご案内 労働局の組織と業務 ……… 24 労働局の相談窓口のご案内 ……… 25 主な助成金・給付金制度のご案内 ……… 26 第 5 部 労働基準監督署・ハローワークのご案内 労働基準監督署・ハローワーク管轄区域 MAP ……… 27 労働基準監督署一覧 ……… 28 ハローワーク一覧 ……… 29 東京労働局所在地案内 ……… 裏表紙

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第2部 第3部 第4部 第5部

第1部 平成30年度 東京労働局年間事業計画

4月 【雇】 【基】 【基】 【基】 【需】 「アルバイトの労働条件を確かめよう!」キャンペーン(4/1 ~ 7/31) STOP ! 熱中症 クールワークキャンペーン(準備期間) 第 13 次労働災害防止計画スタート ( 平成 30 年 4 月 1 日~平成 35 年 3 月 31 日 ) 家内労働委託者の「委託状況届」報告期限(4/30 まで) 職業紹介事業報告書提出 5月 【基】 【基】 【基】 【安】 STOP ! 熱中症 クールワークキャンペーン(5/1 ~ 9/30) 賃金改定状況調査(5/10 ~ 5/31) 最低賃金に関する基礎調査(6/10 頃まで) 新規大学等卒業予定障害者企業説明会 6月 【基】 【安】 【安】 【安】 【安】 【需】 【徴】 全国安全週間準備期間 第 1 回新規大卒者等合同就職面接会 外国人雇用管理セミナー 全都障害者就職面接会 外国人労働者問題啓発月間 労働者派遣事業報告書提出 労働保険年度更新(6/1 ~ 7/10) 7月 【雇】 【基】 【基】 【基】 【安】 【安】 【安】 【安】 【安】 【徴】 テレワーク・デイズ(7/23 ~ 7/27) 東京産業安全衛生大会 全国安全週間(1 日から 7 日) 賃金構造基本統計調査(31 日まで) 新規大学等卒業予定障害者就職面接会 若者合同就職面接会 外国人留学生就職面接会 第1回高校生のための合同企業説明会 ハロートレーニング ( 公的職業訓練 ) コース説明会 労働保険料 全期・第 1 期 納期限(7/10) 8月 【徴】第 2 期 労働保険口座振替申込 締切日 (8/14) 9月 【徴】 【基】 【基】 【基】 【基】 【安】 【安】 【需】 労働保険料 全期・第 1 期 口座振替(9/6) 職場の健康診断実施強化月間 粉じん障害防止総合対策推進強化月間 全国労働衛生週間準備期間 改正最低賃金集中周知期間 (10/31 まで) 第 2 回新規大卒者等合同就職面接会 中小企業障害者雇用支援フェア (旧)特定労働者派遣事業から許可制への切替経過措置期限 10 月 【雇】 【雇】 【基】 【基】 【安】 【安】 【安】 【徴】 【徴】 年次有給休暇取得促進月間 中小企業退職金共済制度加入促進強化月間 産業保健フォーラム 全国労働衛生週間(10/1 ~ 10/7) ブロック別障害者就職面接会 仕事と子育て両立支援合同就職面接会 第 2 回高校生のための合同企業説明会 第 3 期 労働保険口座振替申込 締切日(10/11) 労働保険料 第 2 期 納期限(10/31) 11 月 【基】 【安】 【安】 【安】 【安】 【安】 【徴】 【徴】 過重労働解消キャンペーン 福祉人材確保重点期間 第 3 回新規大卒者等合同就職面接会 港湾労働法順守強化旬間(11/21 ~ 11/30) 人材開発促進月間 ハロートレーニング(公的職業訓練)コース説明会 労働保険適用促進強化期間 労働保険料 第 2 期 口座振替(11/14) 12 月 【基】年末・年始 Safe Work 推進強調期間 (12/1 ~ 1/15) 1月 【安】【安】 【徴】 第 3 回高校生のための合同企業説明会 ハロートレーニング(公的職業訓練)コース説明会 労働保険料 第 3 期 納期限(1/31) 2月 【安】 【安】 【安】 【安】 【徴】 【徴】 仕事と子育て両立支援合同就職面接会 第 4 回新規大卒者等合同就職面接会 若者合同就職面接会 全都障害者就職面接会 労働保険料 第 3 期 口座振替(2/14) 次年度全期・第 1 期 労働保険口座振替申込締切日(2/25) 【雇】雇用環境・均等部 【基】労働基準部 【安】職業安定部 【需】需給調整事業部 【徴】労働保険徴収部

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第3部 第4部 第5部

  第2部 地方公共団体等との連携による  

      地域に密着した行政の展開

東京労働局は、行政ニーズに即応した労働行政を 展開するために、東京都及び管内の区市町村並びに 関係団体等との連携を密にしつつ、地域経済情勢や 主要産業・企業の動向等を逐次、綿密に把握し、そ の分析の上に立った各施策の計画的な実施に努めて います。 外部の有識者からご意見を伺う審議会や、東京都 東京地方労働審議会 所管法令に基づく業務の施 行に関する重要事項について、 外部の有識者により調査・審 議を行う機関。 東京地方最低賃金審議会 最低賃金法に基づき一定の事 業、職業又は地域について、賃 金の低廉な労働者の労働条件の 改善を図るため必要があると東 京労働局長が認める場合に設け られる、外部の有識者により調 査・審議を行う機関。 公益代表 使用者代表 労働者代表

法律に基づく審議会

東京労働懇談会 労働行政の推進に当たって、東京労働局と東京都が地域の 自治体代表、労使団体・金融機関の幹部から広く意見を聞き、 一致協力をして、地域の実情に即した総合的な労働施策の展 開を図るために設置している会議。 地域の実情に応じた働き方改革を進め、若者や非正規労働 者等の労働環境や処遇の改善等に向けた機運が高まるよう、 生産性の向上を含めた働き方改革に関する事項を始めとする 地域の労働問題に関し、関係者から広く意見をいただくこと にしています。 労働者団体 使用者団体

金融機関

地域の団体と協力して労働施策の展開を推進する会議

地域雇用問題連絡会議 国の雇用対策及びハロー ワークの事業等について、地 方公共団体の理解を得るとと もに、各地域における労働行 政に対するニーズを把握し、 地方公共団体と連携しつつ実 施する各種事業等を通して行 政サービスの向上を図る会議 です。 東京都雇用対策協定運営協議会 厚生労働大臣と東京都知事と の間で、平成 27 年 2 月 10 日 に締結した雇用対策に係る協定 に基づく実施事項を協議する会 議。雇用就業分野、福祉・医療 分野及び教育分野において、東 京労働局と東京都がより連携を 強化し、それぞれの強みを発揮 して都民等へのサービスを実施 しています。 一体的実施事業 地方公共団体の提案に基 づき、国(ハローワーク) が行う無料職業紹介等と地 方公共団体が行う相談業務 等を一体的に実施するも の。地域ごとに、地方公共 団体主導で、ハローワーク と一体になった様々な工夫 を行っています。

地方公共団体と連携して行う取組

及び管内の区市町村及び関係団体との間で意見交換 をする各種会議体を通じて、地域の実情に合った機 動的かつ効果的な労働施策を実施しています。 また、労働基準監督署・ハローワークにおいては、 管轄の基礎自治体と緊密な連携を保ち、地域のニー ズに即応した行政展開に努めています。

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金融機関との連携(30.2.19 包括連携協定締結式) 働き方・休み方改善コンサルタントによるワークショップ

1 労使団体・企業トップ等への働きかけ

各種団体への働き方改革、年次有給休暇取得促進 等の要請・協力依頼を行います。 また、局長等による企業訪問を定期的に実施し取 組を促すとともに、取組事例について情報発信を行 います。 働き方・休み方改善コンサルタントによる働き方 改革に関するコンサルティング及びワークショップ を実施します。

2 地方公共団体との連携

東京都との雇用対策協定に基づき、働き方・休み 方改善コンサルタントを東京都の「TOKYO ライフ・ ワーク・バランス推進窓口」に配置し、企業からの 相談対応や研修を行います。

3 中小企業・小規模事業者に対する支援

中小企業・小規模事業者等の働き方改革を進める ため、「東京働き方改革推進支援センター」を設置し、 長時間労働の是正、生産性向上による賃金引き上げ 等の取組について専門家による電話相談や企業訪問、 出張相談会等を実施いたします。 また、金融機関が行う地域企業に対する経営支援 等に助成金等の国の企業支援策を活用するほか、金 融機関の求めに応じ地域企業の人材確保ニーズに対す る支援など、金融機関と連携して、地域企業の働き方 改革、生産性の向上を後押しします。

第3部 平成30年度の重点対策

Ⅰ 雇用環境・均等担当部署における対策

 第1 「働き方改革」の取組の促進

 

雇用環境・均等部は、行政分野の枠組みにとらわ れない、総合的な労働行政の企画・実施を担当して います。 また、「働き方改革」、「女性の活躍推進」等の施 策をワンパッケージで推進しています。 ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)の実現を図るため、これまでの働き方・休み方 を見直し、効率的な働き方を進めていくため、関係部署からなる労働局長を本部長とした「働き方 改革推進本部」の下で、各企業における働き方改革の取組を促します。 その他、パワハラや解雇等に関する相談、職場で のセクシュアルハラスメントや、妊娠・出産、育児 休業、介護休業等についての嫌がらせや不利益取扱 いについての相談に対応し、労働紛争解決のための 援助等も行っています。 2,030 2,018 2,021 2,026 2,024 2,026 1,996 1,976 1,972 1,968 1,956 1,961 1,870 1,853 1,848 1,852 1,852 1,850 1,820 1,799 1,790 1,789 1,786 1,790 49.3% 47.1% 48.8% 47.6% 48.7% 49.4% 54.2% 51.6% 51.1% 51.5% 53.8% 53.8% 1,700 1,750 1,800 1,850 1,900 1,950 2,000 2,050 46.5% 48.5% 50.5% 52.5% 54.5% 56.5% 58.5% 24年 25年 26年 27年 28年 29年 一般総実労働時間(全国) 一般総実労働時間(東京) 一般所定内労働時間(全国) 一般所定内労働時間(東京) 全国有給取得率 東京有給取得率 厚生労働省「毎月勤労統計調査」事業所規模 5 人以上、 厚生労働省「就労条件総合調査」、厚生労働省「就労条件総合調査」の特別集計 (取得率) 年間労働時間・有給休暇取得率の推移 「TOKYO ライフ・ワーク・バランス推進窓口」における研修の様子 東京都主催 「ライフ・ワーク・バランスフェスタ」 へのブース出展の様子 年間労働時間・有給休暇取得率の推移 第2部 第3部 第4部 第5部 Ⅰ 雇 用 環 境 ・ 均 等 担 当 部 署 Ⅱ 労 働 基 準 担 当 部 署 Ⅲ 職 業 安 定 担 当 部 署 Ⅳ 需 給 調 整 事 業 担 当 部 署 Ⅴ 労働保険適用徴収担当部署

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 第2 仕事と家庭の両立支援対策の推進

 

 第3 次世代育成支援対策の推進

 

子育てや介護といった家庭の状況から一定の期間・時間的制約を抱えている労働者について、仕 事と家庭の両立支援が進むよう、育児・介護休業法の周知や指導、トラブル解決の援助を行うとと もに、企業の自主的取組を支援します。 次代の社会を担う子どもが健やかに生まれ、育成される環境を整備するために、次世代育成支援 対策を推進します。

1 育児・介護休業法の周知・徹底等

平成29年1月及び10月から施行された改正育児・介 護休業法について、有期契約労働者の育児休業等の取 得要件の緩和、子が2歳に達するまでの育児休業の延 長、介護休業の分割取得や介護休暇の半日取得などの 周知を行うとともに、規定が未整備の事業所等への指 導を行います。 また、パパ・ママ育休プラス、育児休業等制度の個 別周知及び育児目的休暇の創設など法に基づく男性の 育児休業取得等を支援する制度の周知を行い、男性の 育児休業取得を促します。さらに、相談対応や企業と 労働者の間のトラブルについて、紛争解決援助を行い ます。

2 両立支援に取り組む事業主等に対する支援

社員が、仕事と育児・介護の両立支援に関する制度 を利用しやすいよう、職場環境の整備に取り組む事業 主を支援するため、両立支援等助成金の支給を行いま す。 次世代育成支援対策推進法に基づき、従業員の仕 事と子育ての両立支援のための「一般事業主行動計 画」の策定及び、一定の基準を満たした企業に対す る「くるみん」、「プラチナくるみん」認定の取得を 促進します。各企業のニーズに合わせ、行動計画作 りから認定取得まで、きめ細かいアドバイスを行う とともに、マークの認知度向上も図ります。 育児休業 10% 育児短時間勤務 指導件数 844件 6% 育児等 ハラスメント 20% 介護休業 13% 介護短時間 勤務等10% 介護等 ハラスメント 20% 両立推進者 20% その他 1% 平成 29 年度 育児・介護休業法指導状況 東京労働局調べ 681 740 768 181 194 229 0 200 400 600 800 1000 (社) 平成27年度 平成28年度 平成29年度 東京労働局調べ 300人 以下 企業 301人 以上 企業 次世代法に係る認定企業数の推移 次世代認定マーク「くるみん」「プラチナくるみん」 次世代法に係る認定企業数の推移 第3部 第4部 第5部 Ⅰ 雇 用 環 境 ・ 均 等 担 当 部 署 Ⅱ 労 働 基 準 担 当 部 署 Ⅲ 職 業 安 定 担 当 部 署 Ⅳ 需 給 調 整 事 業 担 当 部 署 Ⅴ 労働保険適用徴収担当部署

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 第4 雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保対策の推進

 

 第5 女性の職業生活における活躍の推進

 

 第6 パートタイム労働対策の推進

 

1 男女均等取扱いのための指導等

職場における男女均等取扱いや、妊娠・出産を理 由とする不利益取扱いの禁止、職場におけるセク シュアルハラスメント防止等男女雇用機会均等法が 理解され、法律が守られるよう、事業主への指導や、 法律に関する相談に対応します。 また、企業と労働者の間のトラブルについて、紛 争解決援助を行います。 さらに、就職を希望する学生、企業に対して、男 女雇用機会均等法に沿った採用選考が行われるよう ルールの徹底を図ります。

2 女性の活躍促進のための支援

男女労働者間に事実上生じている格差の解消を目 指して企業が自主的かつ積極的に行う取組(ポジ ティブ・アクション)を促進するため、企業に対す るアドバイスを行います。 また、ポジティブ・アクションについて、他社の 模範となる取組を推進している企業の好事例の周知 女性活躍推進法に基づき、「一般事業主行動計画」 の策定・届出が義務付けられている 301 人以上の 企業について、女性活躍推進法が守られるよう、事 業主への指導を行います。 また、一定基準を満たした企業が申請により取得 することができる認定マーク「えるぼし」の取得を 促進するとともに、広く周知を行い、認知度向上を 図ります。

1 パートタイム労働法に基づく指導

パートタイム労働者の働きや貢献に応じた公正な 待遇の実現と、働く上での納得性を高めるため、パー トタイム労働法の内容について周知、相談対応を行 います。 企業において、パートタイム労働者の正社員転換 推進の措置や、相談体制の整備、雇入れ時に労働条 件の説明や明示が行われているかなどについて調査 し、指導等を行います。 等情報提供を行います。女性活躍推進法に基づき、 行動計画を策定し、取組を実施、目標を達成した事 業主に助成金(女性活躍加速化コース)の支給を行 います。 平成 29 年度 男女雇用機会均等法指導状況 東京労働局調べ 東京労働局調べ 女性活躍推進法認定マーク「えるぼし」

2 パートタイム労働者の雇用管理改善に

  取り組む事業主への支援

正社員とのバランスのとれた待遇実現に向けて取 り組むための具体的な方法や、短時間正社員制度の 導入など、個々の企業の実態に応じたアドバイスを 行います。 募集・採用・配置 指導件数 527件 4% セクハラ 33% 妊娠・出産等 ハラスメント 32% 母性 健康管理 30% 妊娠等不利益 取扱い 1% 120 230 11 60 0 50 100 150 200 250 300 平成28年度 平成29年度 「えるぼし」認定企業数 301人以上企業 300人以下企業 (社) 指導件数 527件 第2部 第3部 第4部 第5部 Ⅰ 雇 用 環 境 ・ 均 等 担 当 部 署 Ⅱ 労 働 基 準 担 当 部 署 Ⅲ 職 業 安 定 担 当 部 署 Ⅳ 需 給 調 整 事 業 担 当 部 署 Ⅴ 労働保険適用徴収担当部署

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 第7 労働契約法に基づく無期転換ルールへの対応

 

 第8 総合的ハラスメント対策の一体的実施

 

1 労働契約に関するルールの周知

労働契約に関する基本的なルールを定める労働契 約法では、有期契約労働者に関し、無期労働契約へ の転換(第18条)(無期転換ルール)等が定められ ていますが、このルールについては、平成30年4 月から本格的な運用が開始されたことから、各種講 習会等を通じて、事業主に向けた周知・啓発を行い ます。 また、その際には、無期転換申込権発生を回避す るための「雇止め」が防止されるよう併せて周知・ 啓発を行います。同時に、有期労働契約で働く方々 に向けた周知についても、地方公共団体との連携の 下、取り組みます。

2 有期特措法に基づく特例の周知

定年後に有期労働契約で継続雇用される高齢者等 については、一定の要件の下、無期転換ルールの特 例措置が認められていますが、この措置についても、 各種説明会の中で、周知を図ります。

1 ハラスメント対策の周知

妊娠・出産、育児休業等に関するハラスメントを 防止する措置を事業主が講じるよう、関係法令の周 知徹底を図るため、「全国ハラスメント撲滅キャラ バン」を実施し、いわゆるマタハラに加え、セクハ ラ・パワハラも対象とした事業主等への周知活動を 行います。 また、セミナー等あらゆる機会を捉え、職場のパ ワーハラスメントの予防・解決に関する周知を図る とともに、「パワーハラスメント対策導入マニュア ル」の普及により、労使の具体的な取組の促進を図 ります。

2 適切な指導の実施

ハラスメントに関する法令違反が疑われる事案を 把握した場合には、事業主に対する積極的な報告徴 収・是正指導を行います。その際、必要に応じてパ ワーハラスメントの予防・解決に向けた啓発資料を 提供します。 ~有期契約労働者の円滑な        無期転換のためのハンドブック~

無期転換の準備、

進めていますか?

事例の紹介 無期転換の条件 メリットと意義 導入の手順 「無期転換ルール」 を ご存知ですか 支援策の紹介 職場における妊娠・出産、育児休業、介護休業等に関するハラスメントやセクシュアルハラスメ ント、パワーハラスメント等、職場におけるハラスメントに関しては、雇用環境・均等部において 一体的にその未然防止を図るとともに、相談への迅速な対応を行います。 1  セクシュアルハラスメント(セクハラ)とは… ……… P2  パワーハラスメント(パワハラ)とは……… P3  妊娠・出産・育児休業・介護休業等を理由とする不利益取扱い、および  妊娠・出産・育児休業・介護休業等に関するハラスメントとは……… P4  職場において、性的な冗談やからかい、食事やデートへの執しつよう 拗な誘い、身体への不必要な接触など、 意に反する性的な言動が行われ、拒否したことで不利益を受けたり、職場の環境が不快なものとなる ことをいいます。  同じ職場で働く者に対して、職務上の地 位や人間関係などの職場内での優位性を背 景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・ 身体的苦痛を与えられたり、職場環境を悪 化させられる行為をいいます。 ▶「職場内での優位性」とは  職務上の地位の優位性だけでなく、先輩・後輩の間や同僚間での 人間関係、専門知識・経験の有無などによる、さまざまな優位性が 含まれます。 ▶「業務の適正な範囲」とは  業務上の必要な指示や注意・指導を不満に感じたりする場合でも、 業務上の適正な範囲で行われている場合は、パワーハラスメントに はあたりません。  例えば、上司は自らの職位・職能に応じて権限を発揮し、業務上 の指揮監督や教育指導を行い、上司としての役割を遂行することが 求められます。職場のパワーハラスメント対策は、そのような上司 の適正な指導を妨げるものではなく、各職場で、何が業務の適正な 範囲で、何がそうでないのか、その範囲を明確にすることによって、 適正な指導をサポートするものでなければなりません。  妊娠・出産したこと、育児や介護のための制度を利用したこと等を理由として、事業主が行う解雇、 減給、降格、不利益な配置転換、契約を更新しない(契約社員の場合)といった行為を「不利益取扱 い」といいます。  また、妊娠・出産したこと、育児や介護のための制度を利用したこと等に関して、上司・同僚が就 業環境を害する言動を行うことを「ハラスメント」といいます。 ポータルサイト 「あかるい職場応援団」 (P3 参照) 厚生労働省 都道府県労働局 職場でのあらゆるハラスメントは許されません! 職場の ハラスメントの 解決を労働局が お手伝いします ひとりで悩まないで まずは相談して ください あなたが動くことが 解決につながります

職場

つらい思い

していませんか? 産業保健フォーラムでの ハラスメント相談ブース 第3部 第4部 第5部 Ⅰ 雇 用 環 境 ・ 均 等 担 当 部 署 Ⅱ 労 働 基 準 担 当 部 署 Ⅲ 職 業 安 定 担 当 部 署 Ⅳ 需 給 調 整 事 業 担 当 部 署 Ⅴ 労働保険適用徴収担当部署

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 第10 労働法制の基礎知識の普及促進

 

 第9 総合労働相談

実施

個別労働関係紛争

解決

促進

 

1 労働法制セミナーの実施

これから社会に出る若者が、労働契約法や労働基 準法等の働くルールについて理解を深めることが、 適切な職業選択と豊かな職業生活を送る上で重要で あるとともに、学生等の多くがアルバイトに従事し ている現状にあることから、大学・短大等が学生の 就職支援等を目的に開催する労働法の基礎知識に関 するセミナー等に、職員を講師として派遣します。

2 学生アルバイトの労働条件の

  確保に向けた取組

学生アルバイトの労働条件の確保に向けた取組に ついて、リーフレット等を活用して、労働条件の明示 といった労働基準関係法令やシフト勤務の設定等に ついて学生や事業主に対する周知・啓発を行います。 都内 20 か所の総合労働相談コーナーにおいて、 労働問題に関するあらゆる分野の相談に対応し、相 談内容に応じて、法令・裁判例等の情報提供、当事 者間の自主的解決に向けたアドバイス、他の処理機 関に関する情報提供等のワンストップサービスを実 施します。 相談の過程で個別労働紛争を把握した場合には、 相談者の意向及び紛争の実情等を踏まえて、必要に 応じて「労働局長による助言・指導」や「紛争調整 委員会によるあっせん」を実施して紛争の解決を援 助します。 115,771 116,547 119,506 127,321 133,722 26,826 26,808 25,594 27,627 30,021 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 45,000 50,000 70,000 90,000 110,000 130,000 150,000 25年 26年 27年 28年 29年 (件) (件) 総合労働相談コーナーにおける相談件数(左目盛) 個別労働紛争に関する相談件数(右目盛) 労働法制セミナー 総合労働相談件数及び個別労働紛争件数の推移(東京) 労働法制セミナー開催状況(年度比較) 東京労働局調べ 4 18 20 17 25 19 2 2 4 6 2 4 23 28 29 41 48 142 1,166 2,120 2,150 3,592 4,294 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 4,500 5,000 0 10 20 30 40 50 60 (回) (人数) 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 29年度 実施回数 専門学校 短大 回数 大学等 回数 大学等 回数 大学等 回数 大学等 回数 大学等 回数 大学等 アルバイトの労働条件を確かめよう! キャラクター

「たしかめたん」

第2部 第3部 第4部 第5部 Ⅰ 雇 用 環 境 ・ 均 等 担 当 部 署 Ⅱ 労 働 基 準 担 当 部 署 Ⅲ 職 業 安 定 担 当 部 署 Ⅳ 需 給 調 整 事 業 担 当 部 署 Ⅴ 労働保険適用徴収担当部署

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1 長時間労働の抑制及び過重労働による

  健康障害防止の徹底

「過重労働による健康障害防止のための総合対策」 に基づき、過重労働が行われているおそれがある事 業場に対して、適正な労働時間管理及び健康管理に 関する窓口指導、監督指導等を徹底します。 各種情報から時間外・休日労働時間数が1か月当 たり80時間を超えていると考えられる事業場や長 時間にわたる過重な労働による過労死等に係る労災 請求が行われた事業場等に対しては、引き続き監督 指導を徹底します。特に、違法な長時間労働や過労 死等が複数の事業場で認められた企業の経営トップ に対する局長等による指導の実施及び企業名の公表 の取組を徹底します。 また、オリンピック・パラリンピックを踏まえて インフラ工事等が大幅に増加することが想定される 建設業において、長時間労働が懸念されていること に鑑み、建設現場における下請も含めた労働時間の 遵守状況等について監督指導で確認し、長時間労働 の抑制について強力に指導します。 過重労働等の撲滅に向けた対策推進のため、過重 労働撲滅特別対策班(通称「かとく」)による、重 大又は悪質な過労死発生事案等の過重労働事案に対 する司法処分への取組を強化します。 さらに、11月を「過重労働解消キャンペーン」期間 として、長時間労働の抑制等過重労働解消に向けた集 中的な周知・啓発等の取組を行います。 時間外・休日労働に関する協定が未届の事業場に対 しては、民間事業者を活用し、相談指導等を実施します。

Ⅱ 労働基準担当部署における重点対策

 第1 「働き方改革」の推進などを通じた労働環境の整備・生産性の向上

 

労働基準行政は、労働者の労働条件と安全と健康 を守ることを基本的な使命とし、公正、適正で納得 して働くことのできる環境整備のための取組に努め ています。 東京労働局労働基準部及び管内 18 か所の労働基 準監督署(支署)では、労働基準法、労働安全衛生 法を始めとする法令の施行と労災補償の事務を所掌 しています。

長時間労働の削減に向けて

長時間労働の削減に向けて、あなたの会社の取組内容を、次のページで チェック  してみましょう! 《政府目標(平成32年まで)》 週の労働時間が60時間以上の労働者の割合  5%以下 年次有給休暇の取得率       70%以上 トップが危機意識を持って、 長時間労働の削減に向けた取組を推進しましょう。 厚生労働省 都道府県労働局 労働基準監督署 あなたの会社に毎晩遅くまで残業している労働者はいませんか?

労働基準監督官の主な仕事

◆申告・相談の受付 法定労働条件に関する相談や、勤務先が労働 基準法などに違反している事実について行政指 導を求める申告を受け付けます。 ◆監督指導 計画的に、あるいは、働く人からの申告など を契機として、労働基準法などの法律に基づい て、労働基準監督官が事業場(工場や事務所な ど)に立ち入り、機械・設備や帳簿などを検査 して関係労働者の労働条件について確認を行い ます。その結果、法違反が認められた場合には 事業主などに対しその是正を指導します。 また、危険性の高い機械・設備などについて は、その場で使用停止を命ずる行政処分を行い ます。 ◆司法警察事務 度重なる指導にもかかわらず法違反の是正が 行われない場合など重大悪質な事案について は、刑事事件として取り調べなどの任意捜査や 捜索・差押え、逮捕などの強制捜査を行い、検 察庁に送検します。 第3部 第4部 第5部 Ⅰ 雇 用 環 境 ・ 均 等 担 当 部 署 Ⅱ 労 働 基 準 担 当 部 署 Ⅲ 職 業 安 定 担 当 部 署 Ⅳ 需 給 調 整 事 業 担 当 部 署 Ⅴ 労働保険適用徴収担当部署

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2 一般労働条件の確保・改善対策の推進

(ア)法定労働条件の履行確保 労働条件の書面による明示の徹底及び就業 規則の作成・届出、記載内容の適正化や労働 者に対する周知など、基本的な労働条件の枠 組み及びこれらに関する管理体制を適正に確 立させ、定着を図るための対策を推進します。 また、大量整理解雇、大型倒産等の情報の 把握に努めるなど企業活動の動向を注視し、 法定労働条件の履行確保上の問題が懸念され る事案等についても、監督指導を行います。 (イ)賃金不払残業の防止 「労働時間の適正な把握のために使用者が 講ずべき措置に関するガイドライン」の遵守 を重点とした監督指導等を実施するととも に、「賃金不払残業総合対策要綱」に基づき 総合的な対策を推進します。

3 特定分野における労働条件確保の推進

外国人労働者・技能実習生、自動車運転者、障害者、 介護労働者、派遣労働者、医療機関の労働者、パー トタイム労働者・アルバイト等の非正規雇用労働者 について、就労の特性や問題点に応じた指導を実施 し、法令・基準の遵守の徹底を図ります。

タダで残業、

してませんか?させてませんか?

賃金不払残業は、 いわゆるサービス残業のことを言いますが、残業代(割増賃 金)が支払われていないと、労働基準法違反になります。 賃金不払残業は、 長時間労働や過重労働の温床ともなっており、その解消を 図っていくことは、家族との触れ合いを含めたワーク・ライフ・バランスの実現 のうえで、大変重要です。 この指針は、賃金不払残業が行われることのない企業にしていくために、労使 が各事業場における労働時間の管理の適正化と賃金不払残業の解消のために講ず べき事項を示したものです。 賃金不払残業の解消を図るために 講 ず べ き 措 置 等 に 関 す る 指 針

4 申告・相談等への対応

労働局及び監督署の相談窓口において、申告・相 談者が置かれた状況に意を払い、迅速かつ懇切・丁 寧に対応するとともに、賃金不払や解雇などの申告 事案については、的確に監督指導を実施するなどに より早期に権利救済を図ります。

5 未払賃金立替払制度の迅速かつ適正な運用

企業倒産により賃金の支払を受けられない労働者 の速やかな救済を図るため、未払賃金立替払制度の 迅速かつ適正な運用を図ります。

6 「労災かくし」の排除に係る対策の一層の推進

「労災かくし」の防止に向けた周知・啓発を図る とともに、的確な監督指導等を実施し、その存在が 明らかになった場合には、司法処分を含め厳正に対 処します。 5,051 4,434 4,288 4,066 4,197 4,210 3,640 3,543 3,330 3,451 830 723 657 573 574 566 557 534 713 731 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 25年 26年 27年 28年 29年 申告受理件数 賃金不払(処理件数) 解雇(処理件数)その他(処理件数) (件) 申告受理件数の推移(東京)申告受理件数の推移(東京) 東京労働局調べ 276 252 217 186 186 179 1,914 1,573 2,258 1,281 1,409 1,914 1,573 2,258 1,281 1,409 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 0 50 100 150 200 250 300 25年 26年 27年 28年 29年 立替払の対象となった企業数 立替払を受けた労働者数 (社) 未払賃金立替払件数の推移(東京)未払賃金立替払件数の推移(東京) (人) 東京労働局調べ 第2部 第3部 第4部 第5部 Ⅰ 雇 用 環 境 ・ 均 等 担 当 部 署 Ⅱ 労 働 基 準 担 当 部 署 Ⅲ 職 業 安 定 担 当 部 署 Ⅳ 需 給 調 整 事 業 担 当 部 署 Ⅴ 労働保険適用徴収担当部署

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 第2 労働者が安全で健康に働くことができる職場づくり

本年度を初年度とする「第13 次東京労働局労働災害防止計画」に基づき、建設業及び第三次産業対策を始 めとした労働災害防止対策、メンタルヘルス・健康確保対策等を一層積極的に推進します。

第13次東京労働局労働災害防止計画

1 2020年東京オリンピック・パラリ

ンピック競技大会施設工事においては、

局署、受注元方事業者、関係団体及び

労働者代表の連携により、労働災害防

止対策に取り組みます。

2 本社機能が集中する東京発の安全衛

生対策を推進し、全国への普及拡大を

図り、全国の労働災害の減少を実現し

ていきます。

3 「行政が進める安全衛生対策の見え

る化」の推進により、労働安全衛生対

策について国民の意識を高めます。

【計画の目標と実施事項】 • 死亡災害について、2017年と比較して、 2022年までに15%以上減少させるため、 死亡災害の半数を占める建設業を重点業 種として、墜落・転落災害対策の徹底を 図ります。 • 休業4日以上の死傷災害について、同期 間に5%以上減少させるため、死傷災害の 6割を占める第三次産業を重点に、企業本 社が主導する全社的な取組を推進します。 • メンタルヘルス対策については、ストレ スチェック結果を集団分析し、その結果 を活用した事業場の割合を60%以上とす るため、安全衛生管理体制の構築が必要 なすべての事業場に対策の取組の徹底を 図ります。

1 建設業における労働災害防止対策の推進

建設業は、死亡災害全体のおよそ半数を占め、 そのうち、墜落・転落によるものが半数を占めて います。 このため、①足場の点検の実施など改正労働安 全衛生規則による墜落防止措置の徹底、②計画段 階のリスクアセスメントの実施による危険のない 作業方法の採用等について指導します。 建設需要が増加する中、技能労働者及び現場管 理職員の不足が顕在化しており、新規入職者や新 たに職長に就く者の増加が見込まれることから、 雇入れ時教育や職長教育の確実な実施について指 導します。 安全衛生管理上問題のある現場や労働災害を発 生させた現場等については、積極的に監督指導・ 個別指導を実施します。

“Safe Work TOKYO” のロゴマークの下、「トップが打ち出す方針 みんなで共有 生み出 す安全・安心」をキャッチフレーズとして、計画を推進するにあたって3つの基本的な考え 方をもとに、労働災害防止の取組を推進します。 82 54 74 67 58 57 9,782 9,639 9,753 9,376 9,585 9,541 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000(人) (人) 24年 25年 26年 27年 28年 29年 死亡者数 死傷者数 東京労働局調べ 労働災害発生状況(東京) (H30年2月末現在) 東京労働局調べ 第3部 第4部 第5部 Ⅰ 雇 用 環 境 ・ 均 等 担 当 部 署 Ⅱ 労 働 基 準 担 当 部 署 Ⅲ 職 業 安 定 担 当 部 署 Ⅳ 需 給 調 整 事 業 担 当 部 署 Ⅴ 労働保険適用徴収担当部署

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3 メンタルヘルス対策の推進

第 13 次東京労働局労働災害防止計画の目標の達成に向け、「メンタルヘルス指針」に基づき指導を行う とともに、ストレスチェック制度がより有効に機能するよう、集団分析結果を積極的に活用した事例紹介 等の周知によりメンタルヘルス対策の環境整備を図ります。 東京労働局管内におけるストレスチェック実施状況 ( 平成 30 年1月 25 日現在 ) 事業場規模 50 ~ 99 人 100 ~ 299 人 300 ~ 999 人 1000 人以上 計 ストレスチェックを 実施した事業場の割合 82.3% 89.9% 92.7% 95.3% 86.8% 集団分析を実施した 事 業 場 の 割 合 81.1% 83.2% 87.1% 88.1% 82.9%

2 第三次産業における

  労働災害防止対策の推進

第三次産業は、休業4日以上の死傷災害のおよ そ6割を占めています。 そのうち、約半数が小売業、飲食店及び社会福 祉施設で発生していることから、「働く人に安全で 安心な店舗・施設づくり推進運動」を展開し、① 企業全体の労働災害発生状況の把握・分析、②経 営トップによる安全衛生方針の表明、③安全推進 者の選任、④店舗等で行う安全衛生活動の支援な ど、企業本社が主導する全社的な労働災害防止に 係る取組の促進を図ります。 第三次産業全体を対象に、業界団体と連携した 効果的な周知啓発を行い、「経営トップによる安全 衛生方針の表明」、「STOP !転倒災害プロジェク ト」を始めとした事業場における自主的な安全衛 生活動の促進を図ります。 中小企業の事業主に対して労働災害防止対策の 重要性や具体的な取組方法について、効果的かつ 効率的に安全衛生対策を周知するために、東京都 社会保険労務士会などの団体とも積極的に連携を 図ります。

4 病気の治療と仕事の両立支援

治療が必要な病気を抱える労働者が仕事を続け られる環境を整えるために、就業上の措置や治療 に対する配慮が適切に行われるよう「事業場にお ける治療と職業生活の両立支援のためのガイドラ イン」を周知します。 特に、事業場における両立支援の取組状況など について実態把握のための調査を行うとともに、 把握した効果的な好事例を紹介します。

5 化学物質対策の推進

発がん性に着目した化学物質規制が進んでいる 中、事業場における化学物質管理については、法 令の履行確保を図るとともに、リスクアセスメン トを実施するなど自律的な取組が重要であること から、「ラベルでアクション」をキャッチフレーズ として、危険有害性情報の適切な伝達・提供から、 リスクアセスメントの実施に基づく作業環境管理 の改善につなげるための指導・周知を行います。

6 石綿対策の推進

建築物等の解体等の作業について、石綿による 健康障害を防止するため、適切に石綿ばく露防止 措置が講じられるよう法令の履行確保を図ります。 また、製造等の禁止前から引き続き使用されてい る既存の石綿含有製品の譲渡、提供等の禁止につ いて法令の徹底を図ります。 併せて、石綿業務に従事した離職者に対して、 健康管理手帳制度について周知を行います。 第1回東京地域両立支援推進チーム会議 第2部 第3部 第4部 第5部 Ⅰ 雇 用 環 境 ・ 均 等 担 当 部 署 Ⅱ 労 働 基 準 担 当 部 署 Ⅲ 職 業 安 定 担 当 部 署 Ⅳ 需 給 調 整 事 業 担 当 部 署 Ⅴ 労働保険適用徴収担当部署

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 第3 最低賃金制度の適切な運営

 第4 迅速・適正な労災補償の実施

最低賃金法の趣旨に沿って東京都の最低賃金を改正します。また、改正された最低賃金額につい ては、効果的な周知広報を行うとともに、履行確保を図ります。併せて最低賃金引上げに向けた中 小企業支援事業の周知・利用促進に努めます。 労災保険は、原則として労働者を使用するすべての事業場に適用され、業務上の災害又は通勤途 上の災害による労働者の負傷・疾病・障害・死亡等に対して、被災労働者やその遺族のために必要 な保険給付を行う制度です。

最 低 賃 金 、確 認し た?

■最低賃金に関するお問い合わせは、東京労働局賃金課または最寄りの労働基準監督署へ ■業務改善助成金に関するお問い合わせは、東京労働局雇用環境・均等部企画課助成金係へ 最低賃金法により、使用者は、効力発生日以降の労働に 対して最低賃金額以上の賃金を労働者に支払わなけれ ばなりません。 平成29年10月1日から ~東京で働く全ての労働者に東京都最低賃金が適用されます~

東 京 都 最 低 賃 金

958

時間額 最低賃金チラシ.indd 1 2018/02/05 16:25 最低賃金の名称 時間額(円) 効力発生日 東京都(地域別)最低賃金 958 29.10.1 ◇中小企業支援事業には、次のような助成金制度があります。 1 業務改善助成金 ※企業の生産性向上のための設備投資などを実施し業務改善 を行うとともに、事業場内の最低賃金(事業場内で最も低い 時間給。1,000円未満に限る。) を30円以上引き上げる中小 企業・小規模事業者に対し、その業務改善に要した経費の 一部を助成する。 2 キャリアアップ助成金(賃金規定等改定コース) 3 人材確保等支援助成金(旧「人事評価改善等助成金」) 賃金の引上げや生産性の向上に応じて、一定の助成金が得られ る制度です。 労働災害による被災労働者やその遺族からの療 養や休業等の労災請求について、迅速・適正な処 理を行います。 特に、脳・心臓疾患、精神障害、石綿関連疾患 を始めとする業務上疾病に係る労災請求について も、認定基準等に基づいた適正な処理を一層推進 します。 なお、石綿関連疾患と認定した労働者が就労し ていた事業場に対しては、機会を捉えて、退職者 等への制度の周知を依頼します。 116 107 114 152 137 38 40 35 29 33 236 253 272 288 337 337 80 91 93 89 288 89 108108 0 50 100 150 200 250 300 350 (件) 25年度 26年度 27年度 28年度 29年度 (速報値) 脳・心臓疾患請求件数 脳・心臓疾患認定件数 精神障害請求件数 精神障害認定件数 116 115 125 137 120 115 122 132 118 117 0 20 40 60 80 100 120 140 160 (件) 25年度 26年度 27年度 28年度 29年度 (速報値) 請求件数 認定件数 脳・心臓疾患、精神障害請求・認定件数(東京) 石綿関連疾患請求・認定件数(東京) 東京労働局調べ 東京労働局調べ 第3部 第4部 第5部 Ⅰ 雇 用 環 境 ・ 均 等 担 当 部 署 Ⅱ 労 働 基 準 担 当 部 署 Ⅲ 職 業 安 定 担 当 部 署 Ⅳ 需 給 調 整 事 業 担 当 部 署 Ⅴ 労働保険適用徴収担当部署

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雇用情勢が改善している昨今において、多様化する求人・求職者ニーズに応えるべく、ハローワー クにおいてマッチング機能の更なる充実・強化に取り組みます。

1 職業紹介業務の充実強化による

  効果的なマッチング機能の推進

(ア)求職者に対する就職支援の更なる強化 相談窓口において真にハローワークの支援 が必要な求職者に対して、予約制・担当者制 を積極的に活用するなどきめ細かな就職支援 を行います。 また、相談窓口を利用しない求職者に対す る相談窓口への誘導強化に努めるとともに、 積極的な周知広報を通じてハローワークを利 用していない方にも広く知っていただき、ハ ローワークの利用につなげていきます。 (イ)求人者に対する充足支援の更なる強化 求人者に対し、求職者が希望する条件等に 関する情報を提供し、求職者が応募しやすい 求人条件や求人票の記載内容に係る助言・援 助を行うなど充足に向けた支援を一層強化し ます。 あわせて、ハローワーク職員が積極的に事 業所訪問を行い、求人企業のニーズの把握、 「顔の見える関係づくり」に努めます。

Ⅲ 職業安定担当部署における対策

東京労働局では、雇用のセーフティネットとして の役割を担う 17 か所のハローワーク及び、「マザー ズハローワーク」、「新卒応援ハローワーク」、「わか ものハローワーク」等の専門施設に加え、区市町村 と連携し設置運営している「ふるさとハローワーク」 等の地域密着型の施設において、職業の紹介や求人 の受理を始め、雇用に関する各種の相談・援助等を 通じて、多様化する求人・求職者ニーズに応えるべ く、様々な観点からマッチングを促進する取組を実 施しています。

 第1 ハローワークのセーフティネットとしての機能の強化

ハローワーク就職者数と有効求人倍率の推移 0.00 0.50 1.00 1.50 2.00 2.50 0 2 4 6 8 10 12 14 16 就職者数 有効求人倍率 (職業安定業務統計) (職業安定業務統計) 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 29年度 (万人) (倍) 0 50 100 150 200 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 29年度 (万人) 新規求人数 新規求職者数 (職業安定業務統計) 都内新規求人数と都内新規求職者数

2 ハローワークのサービス改善・向上の周知

ハローワークにおいて提供する様々なサービスや ハローワークの担う雇用のセーフティネットとして の役割について、利用者をはじめ地域の関係者に 知っていただくため、積極的に報道機関に資料・ト ピックスを提供します。 また、ハローワークに対する信頼感を高めるため、 利用者満足度調査等を通じてご意見・ご要望等を把 握し、利用者の視点に立った窓口サービスの一層の 改善・向上を図ります。

3 雇用保険制度の安定的運用

雇用保険の適用については、65 歳以上の雇用保険 適用拡大も踏まえつつ、被保険者の適用基準に沿っ た加入促進を図るとともに、被保険者資格の取得漏 れを防止するため、事業主等に対して制度について の継続的な周知・啓発を行っております。また、電 子申請の利用促進と、届出処理の短縮化を図ります。 雇用保険受給資格者に対しては、厳格な失業の認 定により適正に給付を行っております。 また、平成 28 年 1 月からマイナンバー制度の運 用が開始され、地方公共団体等との情報連携が開始 されていることから、雇用保険関係各種届出書には、 マイナンバー(個人番号)の記載を求めているとこ ろです。 第2部 第3部 第4部 第5部 Ⅰ 雇 用 環 境 ・ 均 等 担 当 部 署 Ⅱ 労 働 基 準 担 当 部 署 Ⅲ 職 業 安 定 担 当 部 署 Ⅳ 需 給 調 整 事 業 担 当 部 署 Ⅴ 労働保険適用徴収担当部署

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人材確保のためには、事業主自身による「魅力ある職場づくり」が必要です。そのための雇用管 理改善、生産性向上等の取組を推進しています。

1 雇用関係助成金の活用による

  企業の生産性向上

平成29年度より、一部を除く雇用関係助成金に おいて、生産性の向上を図る企業に対して助成額 の割増等を行う措置が付加されました。 事業主に対して、助成金制度の積極的な活用を 促すことにより、企業の生産性向上の取組を支援 しています。

2 人材確保対策等の推進

(ア)雇用管理改善による「魅力ある職場づくり」 の推進とマッチング支援の強化 人材確保のためには、「魅力ある職場づく り」の推進が必要となります。雇用管理改善、 生産性向上等に取り組む事業主には人材確保 等支援助成金の活用促進や働き方改革推進セ ンターへ誘導する等、雇用管理改善による「魅 力ある職場づくり」を通じ人材確保対策の推 進を図ります。 また、福祉分野(介護・看護・保育)及び建設・ 警備・運輸分野等、雇用吸収力の高い分野に ついては、各ハローワークにおいて業界団体 等と連携した取組のほか、潜在的な有資格者 を把握し積極的な求人情報等の提供、人材確 保・就職支援コーナー※ 1の利用勧奨、新規 求人等をターゲットにしたツアー型面接会※ 2 の実施によりマッチングにも取り組んでいま す。 ※1 人材確保・就職支援コーナー 都内7か所のハローワーク(渋谷・池袋・足立・ 墨田・木場・八王子・立川)に福祉分野(介護・ 看護・保育)、建設・警備・運輸等分野の仕事を 希望する方、当該分野の人材を必要とする事業 主をサポートする専門窓口を設置しています。 ※2 ツアー型面接会 求人事業所の見学と面接をセットにした就職 面接会を実施しています。

 第2 「働き方改革」の着実な実行や人材投資の

    強化等を通じた労働環境の整備・生産性の向上

(イ)地方公共団体と一体となった雇用対策の推進 東京都知事と厚生労働大臣との間で締結し た「東京都雇用対策協定」に基づく東京都と の連携や、区市町村が実施する福祉・雇用対 策等とも密接な連携を図り、非正規労働者の 増加や福祉分野の人材不足など地域の課題の 解消に向けた取組のほか、求職者の利便性の 向上と就職促進を図ります。

3 非正規雇用労働者の

  正社員転換・待遇改善

「正社員転換・待遇改善実現プラン~東京5か年 計画~」に基づき、正社員転換・待遇改善の取組の 着実な実施に努めます。 企業には、キャリアアップ助成金やトライアル雇 用助成金の周知を行い、積極的な活用を促すことで、 正社員就職を促進します。 また、フリーター等の正社員就職のための支援拠 点である、わかものハローワークにおいては、長期 的にフリーターとなっている者やいわゆる「就職氷 河期」に就職時期を迎えた不安定就労者等に対し て、正社員就職に向けた集中的な就職支援を実施し ます。 ツアー型面接会風景 わかものハローワーク 第3部 第4部 第5部 Ⅰ 雇 用 環 境 ・ 均 等 担 当 部 署 Ⅱ 労 働 基 準 担 当 部 署 Ⅲ 職 業 安 定 担 当 部 署 Ⅳ 需 給 調 整 事 業 担 当 部 署 Ⅴ 労働保険適用徴収担当部署

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女性、若者、障害者、高年齢者等、求職者のニーズにあった就職支援を行っています。 特に、子育て中の女性やひとり親等、大学等の新卒予定者や卒業後の未就職者、正規雇用を目指 す若者に対する就職支援をマザーズハローワーク、新卒応援ハローワーク、わかものハローワーク などの各専門施設にて行っているほか、各ハローワークの専門窓口においても、高校卒業予定者、 障害者、高年齢者等の多様な求職者ニーズに応じた就職支援を行っています。 また、障害者や高年齢者の雇用促進のため、企業に対する指導や普及・啓発に取り組んでいます。

1 女性の活躍促進

都内 10 か所に設置するマザーズハローワーク 及びマザーズコーナーでは、キッズコーナーやベ ビーチェアの設置等により子ども連れでも利用し やすい環境を整え、子育て女性やひとり親等の求 職者のニーズを踏まえた担当者制によるきめ細や かな職業相談等を実施しています。 また、「仕事と子育ての両立しやすい求人」の確 保と、地方公共団体や関係機関との連携による保 育所・子育て支援サービスや各種支援施策などの 情報について、求職者の方への提供を実施してい ます。

2 若者や就職氷河期世代の活躍促進

若者雇用促進法に基づき、新卒者募集時におけ る職場情報提供の義務化、一定の労働関係法令違 反の事業所等からの新卒求人の不受理について周 知に努め、若者の適切な職業選択の支援を行いま す。 また、若者の採用・育成に積極的で、雇用管理 の状況などが優良な中小企業として、若者雇用促 進法に基づく制度により厚生労働大臣に認定され た「ユースエール認定企業」数の拡大に努めると ともに、中小企業と若者のマッチングの機会を提 供するため、積極的に就職面接会の実施に努めま す。  

第3 女性、若者、障害者、高年齢者等の多様な働き手の参画

6,374 6,374 5,984 4,919 5,012 5,064 5,464 5,676 6,068 6,463 6,430 4,919 6,463 6,430 99.2 98.8 97.8 98.2 98.6 99.1 99.1 99.5 99.4 99.6 92.0 93.0 94.0 95.0 96.0 97.0 98.0 99.0 100.0 3,000 3,500 4,000 4,500 5,000 5,500 6,000 6,500 7,000 平成20年 3月卒 平成21年3月卒 平成22年3月卒 平成23年3月卒 平成24年3月卒 平成25年3月卒 平成26年3月卒 平成27年3月卒 平成28年3月卒 平成29年3月卒 (%) (人) 求職者数 3月末・就職内定率 マザーズハローワーク相談風景 キッズコーナー 東京労働局職業安定部「新規学校卒業者の求人・求職・就職状況報告」 厚生労働省 ユースエール認定企業 認定マーク 高卒者の就職内定率の推移 第2部 第3部 第4部 第5部 Ⅰ 雇 用 環 境 ・ 均 等 担 当 部 署 Ⅱ 労 働 基 準 担 当 部 署 Ⅲ 職 業 安 定 担 当 部 署 Ⅳ 需 給 調 整 事 業 担 当 部 署 Ⅴ 労働保険適用徴収担当部署

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(ア)新規中学・高校卒業予定者への就職支援 各ハローワークの学卒ジョブサポーター 等が学校の進路指導担当者と連携し、生徒 の職業意識の形成を始め、求人情報提供、 面接対策、事業所見学、職場定着支援まで 幅広く支援しています。 (イ)新規大学卒業予定者等への就職支援 東京・八王子新卒応援ハローワークを中 心に大学等と連携を図り、きめ細かい職業 相談、職業紹介を実施しています。 また、就職面接会を積極的に開催し、企 業と学生とのマッチングを支援しています。 (ウ)若年者に対する就職支援 都内3か所の「わかものハローワーク」(渋 谷・新宿・日暮里)では、個別担当者制による 職業相談・職業紹介を中心に、各種セミナーや 共通の悩み等を抱える仲間との経験交流・グ ループワーク等を内容とするジョブクラブ※3 の開催、適職診断・書類作成パソコンを活用 した若者専門支援施設ならではの就職支援を 実施しています。 また、各ハローワークでは「わかもの支援 窓口」を設け、利用者一人ひとりの課題や態 様に応じた職業相談・職業紹介、セミナー等 を実施しています。 ※3 ジョブクラブ 正社員を目指す若者を対象に就職活動の方法 がわからないなど、同じ悩みを抱える仲間とセミ ナーやグループワークを通じて前向きな就活を行 うことができる就活応援塾を開催しています。

3 がん患者等への就職支援

がん等の長期にわたる治療等が必要な疾病を持つ 求職者に対して、ハローワーク飯田橋に就職支援ナ ビゲーター等を設置し、がん診療連携拠点病院等と の連携の下、出張相談や個々の患者の希望や治療状 況を踏まえた職業相談・職業紹介などの就職支援を 積極的に実施します。

4 障害者、難病患者の活躍促進

障害者の法定雇用率(民間企業では平成30年4月 から2.2%)を全ての企業が達成できるよう、特に 障害者雇用が進んでいない中小企業に重点を置いた 事業主指導・支援を展開します。 法定雇用率達成指導については、障害者雇用ゼ ロ企業を含む中小企業に重点を置いた事業主指導・ 支援を実施します。 企業指導にあたっては、企業が抱える障害者雇 用に対する課題等を的確に把握した上で、企業の 状況に応じた具体的な提案・援助型指導を実施し、 障害特性に応じた雇用管理の理解促進、各種助成 金の支給や地域の関係機関と連携した支援により、 企業負担の軽減を図ります。 (ア)障害者に対する支援 個々の障害者の障害特性や就労ニーズに応じ たきめ細かい職業相談・職業紹介を行います。 また、職業紹介部門と雇用指導官との連携に よる個別求人開拓、職域の開発等により企業と 障害者の効果的なマッチングを図るとともに、 地域の関係機関との連携によるチーム支援を一 層推進し、就職を促進します。 精神障害者については、各ハローワークに配 置している精神障害者雇用トータルサポーター を活用した職業カウンセリング等の専門的支援 のほか、企業への意識啓発や就職後の定着支援 等の事業主支援を効果的に実施します。 発達障害者については、各ハローワークに配 置している就職支援ナビゲーター(発達障害者支 援分)、発達障害者雇用トータルサポーターによ る個別支援等により、就職準備段階から職場定着 までの一貫した専門的支援を実施し、就職を促進 します。 難治性疾患患者については、ハローワークに 配置している難病患者就職サポーターによる支 援や東京都難病相談・支援センター等との連携強 化、各種助成金の効果的活用等により、就職の促 進を図ります。 新規大学等卒業予定者 就職面接会風景 ジョブクラブによるグループワーク 障害者就職面接会風景 第3部 第4部 第5部 Ⅰ 雇 用 環 境 ・ 均 等 担 当 部 署 Ⅱ 労 働 基 準 担 当 部 署 Ⅲ 職 業 安 定 担 当 部 署 Ⅳ 需 給 調 整 事 業 担 当 部 署 Ⅴ 労働保険適用徴収担当部署

(19)

(イ)精神・発達障害者しごとサポーター養成講座の実施 広く一般労働者を対象に、精神・発達障害 者を温かく見守り、支援する「精神・発達障 害者しごとサポーター」を養成し、職場にお ける精神・発達障害者を支援する環境づくり を推進します。 厚生労働省 精神・発達障害者しごとサポーター シンボルマーク 1.66 1.72 1.77 1.81 1.84 1.88 1.88 1.96 2.02 2.06 2.09 2.13 1.51 1.57 1.62 1.68 1.70 1.71 0.93 0.96 0.99 1.03 1.05 1.07 0.8 1 1.2 1.4 1.6 1.8 2 2.2 24年 25年 26年 27年 28年 29年 全企業 1,000以上 300∼1,000未満 50∼300未満 (平成24年まで56∼300未満) 障害者の実雇用率の推移(企業規模別) 東京労働局職業安定部「障害者雇用状況報告(各年 6 月 1 日現在)」 ※平成 29 年度は法定雇用率 2.0% 障害者の実雇用率の推移(企業規模別)

5 高年齢者の活躍促進

(ア)年齢にかかわりなく働くことができる企業等の普及 希望者全員 65 歳までの雇用確保を基盤とし つつ、高年齢者雇用安定法の義務を超え、年齢 にかかわりなく働き続けることが可能な企業の 普及・啓発に取り組みます。 なお、65 歳までの雇用確保措置未実施企業 に対しては、計画的かつ重点的な個別指導を実 施し、すべての企業での制度実施を図ります。 また、高い就労意欲を有する高年齢者が培っ てきた知識と経験を活かし、社会の支え手とし ていきいきと活躍し続けることができるよう助 言・支援・助成等の援助を行っています。 95.0 96.8 98.9 99.4 99.5 99.7 38.2 39.4 58.3 65.2 66.9 68.9 70.9 15.0 15.3 14.3 15.0 15.2 16.0 17.0 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 23年 24年 25年 26年 27年 28年 29年 高年齢者雇用確保措置実施企業 希望者全員が65歳以上まで働ける企業 70歳以上まで働ける企業 92.1 東京労働局職業安定部「高年齢者雇用状況報告(各年 6 月 1 日現在)」 平成 25 年 4 月に制度改正があったため、24 年以前は参考値 各種指標の推移(31 人以上規模企業) (イ)生涯現役社会の実現に向けた高年齢者の就労 促進 高年齢者、特に65歳以上の求職者が安心し て再就職支援を受けることができるよう「シ ニア応援コーナー(生涯現役支援窓口)」を 設け、多様な就労ニーズに対応した、個別担 当者制等によるきめ細かな職業相談・職業紹 介を行います。 また、身近な地域で高年齢者向けの技能講 習、職場見学・職場体験と再就職支援を一体 的に実施する「高齢者スキルアップ・就職促 進事業」を推進するとともに、企業に対する 雇入れにかかる助成金制度を積極的に活用す ることにより、高年齢者の再就職を促進しま す。 加えて、地域で臨時的・短期的又は軽易な 就業を希望する高年齢者に対しては、東京都、 シルバー人材センター連合(東京しごと財団) と連携し、多様な就業機会の確保に努めます。

6 外国人材の受入れ

東京外国人雇用サービスセンター(対象:留学生 等)と新宿外国人雇用支援・指導センター(対象: 定住外国人)を中心に、外国人が能力を十分に発揮 できるよう、きめ細かい職業相談・職業紹介を実施 するとともに、事業主に対してセミナー等による適 正雇用の指導・啓発を行っています。

7 公正な採用選考の推進

応募者の人権に配慮した公正な採用選考が行われ るよう、事業主や企業の採用担当者を対象に研修会 等を開催するなど広く啓発に努めるとともに、就職 差別につながるおそれのある採用選考を行った事業 所に対する指導を行います。

8 生活困窮者等への就労支援

生活保護受給者等を含む生活困窮者等の就労によ る自立を促進するため、区市町村の福祉事務所への 巡回相談や、福祉事務所内等に設置されたハロー ワークの相談窓口において就労支援を実施する等、 ハローワークと地方公共団体が一体となって推進し ます。 外国人留学生就職面接会風景 第2部 第3部 第4部 第5部 Ⅰ 雇 用 環 境 ・ 均 等 担 当 部 署 Ⅱ 労 働 基 準 担 当 部 署 Ⅲ 職 業 安 定 担 当 部 署 Ⅳ 需 給 調 整 事 業 担 当 部 署 Ⅴ 労働保険適用徴収担当部署

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安定した就職に必要な知識・技能を習得できるよう、職業訓練の受講機会の確保に努めます。 また、訓練受講者に対しては、訓練受講中から訓練修了後までの一貫した就職支援を行います。

1 ハロートレーニング(公的職業訓練)の

 受講機会の確保と積極的な就職支援の実施

未経験の職種への就職を希望する方やこれまで専 門的な知識・技能を習得する機会が十分に得られな かった方及び、非正規雇用労働者等の方に対して、 相談窓口でのキャリアコンサルティングを通じ、適 正能力の確認や職業生活設計を支援するとともに、 安定的な就職の実現に向けたハロートレーニングの

 第4 人材開発業務の推進

受講機会を積極的に提供します。 また、職業訓練を通じて身につけた知識・技能を 活かした早期就職ができるよう、ハローワークが訓 練期間中から訓練修了後まで個別担当者制等による 一貫した就職支援を行うとともに、経験者に準ずる 者として訓練修了者を採用する求人企業の開拓にも 努め、積極的な求人の提案によるマッチング支援の 強化に努めています。

2 ジョブ・カードを活用した就職支援

ジョブ・カードを能力開発や就職活動に活用す るため、ハローワーク利用者や学生及び在職者に 対して積極的な周知・利用に努め、ジョブ・カー ドのキャリア・プランの作成支援を通して、求職者・ 学生等の自己理解や仕事理解を促進し、目指すべ き方向性を確認しながら就職支援を行うことによ り、就職の促進を図ります。 また、個別支援を中心に、ジョブ・カードを活 用したキャリアコンサルティングにより職業訓練 への適切な誘導を図るほか、訓練修了時に就職が 未決定の者には、改めて訓練成果の情報をジョブ・ カードに蓄積し、職業能力を発揮できるよう就職 支援を行います。 介護サービス科 配管科 ハロトレ先生 キャリアあっぷるくん スキルあっぷるちゃん 厚生労働省  公的職業訓練の愛称・キャッチフ レーズ 「ハロートレーニング ~急がば学 べ~」のロゴマーク 木工技術科 機械加工科

東京労働局マスコットキャラクター

第3部 第4部 第5部 Ⅰ 雇 用 環 境 ・ 均 等 担 当 部 署 Ⅱ 労 働 基 準 担 当 部 署 Ⅲ 職 業 安 定 担 当 部 署 Ⅳ 需 給 調 整 事 業 担 当 部 署 Ⅴ 労働保険適用徴収担当部署

参照

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