WING DAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 3157号 2014年(平成26年)9月24日(水曜日) 発 行 所 航 空 新 聞 社 : W I N G D A I L Y 編 集 部 〒 1 0 7 - 0 0 5 2 東 京 都 港 区 赤 坂 4 - 8 - 6 赤 坂 余 湖 ビ ル3 階 TEL(03)3796-6647 FAX(03)3796-6643 URL=http://jwing.com [email protected] 購読料 半年34,560円 年間64,800円(消費税含む)
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【HEADLINE NEWS】 ★防衛省、データリンク関連で2件の新規研究 大容量高信頼リンクと敵リンク妨害システム 防衛省は2015年度概算要求でデータリンクについて2件の 新規研究を要求した。1件は「次世代データリンク高速・高信 頼化技術の研究」で、使用可能帯域の少ない日本の電波環境 下で大容量データを高速・高信頼で送信する通信方式の実現 を目指すもの。もう1件は敵のデータリンクに電子妨害をかけ るシステムの研究で、航空機搭載を目指す。 次世代データリンクは2015年度概算要求額約23億円、総額 約39億円を見込み、2015~18年度で試作、2017~2020年度ま で所内試験実施の計画。日本では防衛省の使用可能な帯域が 限られていることと、妨害の強くするため、分散した周波数 帯を多重化して送信することで、通信の高速化を図る計画 だ。また、信頼性向上は現有システムではデータ誤りが発生 していることから、センサ情報を分散符号化し、複数経路で 配信、経路切断によるデータロストが発生しても、分散符号 化により残りのデータから全体データの復元を図る技術など を確立する。研究で得ようとする技術は、帯域分散多重化技 術、高信頼適応通信技術、データ共有化技術、大規模シミュ レーション評価技術を挙げている。試作では規模が限られる ことから、シミュレーションにより効果的に成果を検証する ことも研究の一部としている。 一方の航空機搭載データリンク妨害装置は、概算要求額約 9億円、研究試作総額約32億円で、2015~2018年度で試作、 2018~2019年度で所内研究を計画している。敵のネットワー クを切断して組織的攻撃を阻害する能力は、米国からも提供 されないため、独自の研究開発が必要として着手するもの。 搭載機は多発大型機を想定している模様。研究で得ようとす る技術は敵のデータリンクの変調方式の分析や発信源の位置 を探知するための「リンク監視技術」、高出力で広帯域の妨 害電波を集中的に試行するためのフェーズドアレイアンテナ や送信デバイスを試作する「リンク妨害技術」、さらに全般 的に有効で効率的な妨害を図る「電子戦統制技術」の3項目を 挙げている。なお、今回の研究では地上において要素技術の 研究を行い、航空機搭載については別途、以降の研究開発に 待つとされる。 データリンクについては、一部の装備品には米軍との相互 運用性、情報共有のためリンク16などが装備されているが、 主要装備の全てにリンク16を搭載することは、予算的にも、 運用上も難しく、日本独自のデータリンクシステムの開発が 必要となっている。従来は個別の装備について装備システム 内のセンサとコントロール装置間のデータのやり取りが中心 であった。総合的な広範囲の通信システムとして、陸自の新 野外通信システムが初めてデータ通信に対応した汎用通信シ ステムを実現したが、今後、統合運用体制の強化、とりわけ 陸海空自衛隊の連携なしには実施できない島嶼防衛などの作 戦要請でデータリンクによるネットワーク化戦闘の実現に向 けて、研究の推進、さらに装備化に向けた開発段階への進展 が期待される。 【航空関連ニュース】 ★ANA、国内機内販売をJR東日本のSで決済可能に 利便性向上で売上げ1割増加に期待 全日空(ANA)は10月から、東日本旅客鉄道(JR東日本) が発行する『Suica』をはじめとした各交通系電子マネーを国 内線機内販売に利用できるサービスを開始する。日本の航空 会社が国内線機内販売で交通系電子マネー利用を導入するの は初めての取組み。ANAでは、年間約20億円の国内線機内販 売の売上げが、Suicaの導入によって約1割の売上増につなが ることを期待している。 このサービスでは、Suicaは各交通系電子マネーと相互利用 サービスを行っているPiTaPaを除く全国交通系電子マネー9 種を機内販売で利用することができる。またSuica利用時にポ イントを貯めることができるSuicaポイントクラブ参加者は、 機内販売利用時に200円につき1ポイント貯めることが可能と なるほか、ANAマイレージクラブ参加者も同時にマイルを貯 めることができる。ANAでは国内線機内販売『ANAスカイ ショップ』のほかに食事やドリンクを購入する『ANAマイ チョイス』を行っており、いずれもSuicaでの決済が可能と なっている。 ANAの志岐隆史取締役執行役員はSuica利用サービスの開 始に当たり、国内線では「JR東日本とは競合する面は多い が、協力できる部分ではもっと連携を強化していきたい」と 述べ、鉄道との競争関係を意識しながらも、共同で実施する サービスには前向きな姿勢を示した。またSuica利用サービス の開始については、精算時にカードを読み取り機にかざす利 便性に注目しており、機内販売の売上げ増加に期待感を示し 機内販売でSuica利用をシミュレートするANAの志岐隆史取締 役執行役員(写真左)と、JR東日本の高橋眞常務取締役(写 真中央)WING DAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 3157号 2014年(平成26年)9月24日(水曜日) た。 ANAでは、多くの旅客がサイフを手荷物と共にしまってい るため、財布を取り出すことが大変手間になっていた。しか し交通系電子マネーは、カードとして身に付けることができ るため、利便性の向上による売上げの増加には期待している ところ。また現在、機内販売の決済は現金およびカードと、 2013年7月から導入している楽天Edyも対象となっているが、 交通系電子マネーは外国人観光客にとって便利な決済ツール だとして、今回の利用拡大は外国人旅客に対する購買増加へ の期待が大きい。JR東日本とともに海外へのPRを積極的に 行う姿勢だ。 JR東日本の高橋眞常務取締役は、Suicaが2004年から全国 の店舗で利用可能になり。昨年3月からは各地の交通系電子マ ネーとの相互利用が可能になったとし、さらに現在加盟店舗 が26万店、決済件数はピークの7月で1日に464万件に達し て、順調に拡大してきたことを説明した上で「いよいよ空の 上へ進出する、非常に強力なパートナーが得られた」と話 し、期待感を示した。 ANAは機内販売Suica導入を記念して、10月1日から31日 の期間に、“Suicaのペンギンオリジナルしおりプレゼント キャンペーン”を実施する。期間中に機内販売で交通系電子 マネーでの支払いを行った人を対象に、非売品のオリジナル しおりを贈呈する。 ★関空8月、国際線旅客12ヵ月連続増も日本人15%減 全体で13年ぶり180万人超、発着数は過去最高に 新関西国際空港会社は関西国際空港および伊丹空港の8月運 営概況をまとめた。関空は国際線の航空旅客数が前年同月を 8%上回った124万7188人で12ヵ月連続増に、そのうち日本 人については15%減った65万7140人で8ヵ月連続減、外国人 旅客は34%増えた55万9340人で30ヵ月連続増と8月最高を記 録、通過客は10%減った3万708人となった。国内線は3%増 えた62万1081人。国際線・国内線を合わせた旅客数の合計は 6%上回った186万8269人と35ヵ月連続増に、さらに1ヵ月 180万人超は13年ぶりの実績になる。 発着回数は国際線が10%増えた8185回で過去最高の11ヵ月 連続増、そのうちの旅客便が11%増加の6907回でこちらも過 去最高を記録、貨物便が4%増加の1199回、その他が5%減少 の79回だった。国内線は7%増えた4434回で3ヵ月連続増、そ のうち旅客便が7%増加の4214回、貨物便が47%減少の49 回、その他が18%増加の171回だった。それによる国際線・ 国内線合計の発着回数は9%増えた1万2619回で、国際線同様 過去最高を記録した。 貨物取扱量は国際貨物が14%増加の5万8009トンで、うち 積込が21%増の2万7642トン、取卸が8%増の3万367トン に。国内貨物は前年同月並みの1874トンだった。貨物取扱量 は合計で13%増えた5万9883トンで、11ヵ月連続増になっ た。 伊丹8月、旅客17ヵ月連続増の140万人超 伊丹空港は国内線旅客数は3%増加の140万233人で、17ヵ 月連続増に。発着回数は1%減少の1万2488回で、うち旅客便 が1%減少の1万2115回、その他が23%増加の383回だった。 貨物取扱量は前年並みの1万2045トンで、積込が4920ト ン、取卸が7125トン、いずれも前年同月並みの水準だった。 関空20年累計の旅客数は3億4000万人に 新関空会社は関空開校20周年を迎え、20年間累計の実績 をまとめた。それによると国際線の航空旅客数は2億1574万 人で、日本人が1億4824万人、外国人が5609万人、通過客が 1141万人に。国内線は1億2361万人になった。そのため全旅 客数の合計では3億3935万人となった。 発着回数は国際線が140万5157回で、うち旅客便が114万 3724回、貨物便が23万249回、その他が3万1184回。国内線 は92万5866回で、うち旅客便が88万2682回、貨物便が9269 回、その他が3万3915回だった。発着回数の総合計は233万 1023回だった。 【航空工業/宇宙関連ニュース】 ★会計検査院、原価計算根拠資料信頼性で防衛省に意見 検査で企業の社内規定、工数計上になお不備指摘 会計検査院は9月19日、防衛調達について防衛省に意見報 告書を提出し、防衛関連企業において原価計算方式に関し、 今年度12社を検査した結果、なお原価計算に関する規定類の 整備が不十分な企業や工数の根拠となる作業指示や作業実績 の報告が口頭で行われ、工数の正確性が検証できない企業が 相当あると指摘している。防衛省では2013年度に通達を出 し、これらの改善を図り、その状況を確認する制度調査を5年 間かけて実施する計画だった。 会計検査院は、制度調査をまだ受けていないIHIエアロス ペース、新明和岩国航空整備、新明和工業、中国化薬、東 芝、日本航空電子工業、ネットコムセック、函館どつく、富 士重工、三井造船、三菱重工、ユニバーサル特機(2014年7 月1日よりJMUディフェンスシステムズ)の12社を検査し た。個別検査結果は明らかにはしていない。 ★巨大ブラックホールのAGNエンジン解明へ一歩 次期X線天文衛星活用で全貌解明の期待も 理化学研究所と東京大学は、巨大ブラックホールへのガ スの流入量が少ない時にはガスの重力エネルギーを放射に変 換する機構である活動銀河核(AGN)のエンジンの効率が悪 く、放射量(エンジン出力)の変動が穏やかなのに対し、流 入量がある一定値を超えると、激しく出力が変動する効率の よい別系統のエンジンが働き始めることを発見した。理研仁 科加速器研究センター玉川高エネルギー宇宙物理研究室の野 田博文基礎科学特別研究員と東京大学大学院理学系研究科物 理学専攻の牧島一夫教授を中心とする共同研究グループが、 宇宙航空研究開発機構(JAXA)が1993年8月に打ち上げたX 線天文衛星「すざく」のデータを使って発見した。 ほぼ全ての銀河の中心には、太陽の10万から10億倍の 質量を持つ巨大ブラックホールが1個ずつ存在する。そのう ち、激しくガスを吸い込むものは活動銀河核(AGN)と呼ば れ、銀河に属する1千億個もの星の総和を上回るエネルギー 量のX線や可視光を発する。 これはガスの重力エネルギーを放射に変換する機構が働く ためと考えられており、その機構を「AGNエンジン」と呼ん
WING DAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 3157号 2014年(平成26年)9月24日(水曜日) でいる。AGNの進化過程や周囲に与える影響を知るため、こ れまでにAGNから放射されるX線などの観測データを用い て、AGNエンジンの動作が盛んに研究されてきていたが、未 だに全貌は解明されていない。とくにAGNエンジンのX線を 放射する領域がどのような構造を持つのか、巨大ブラック ホールに吸い込まれるガスの量が変わると生成されるX線の 強度や個々の光子のエネルギーがどのように変化するのかな ど、多くの謎が残っていたという。 AGNエンジンの理解は、ガスが巨大ブラックホールに吸い 込まれることによるAGNの進化過程や、AGNが銀河にもたら す影響を調べるために、きわめて重要とのこと。 共同研究グループは、X線天文衛星「すざく」が観測した 「NGC 3227」というAGNの高品質X線データについて、X 線の放射量と個々のX線光子が持つエネルギーの変動に着目 して解析。その結果、巨大ブラックホールへのガスの流入量 が少ない時には、放射量が小さくエネルギーが高めのX線で 構成される成分が緩やかに変動する一方、流入量がある境界 を超えると、エネルギーが低めのX線で構成される別の成分 が現れ、この成分によって放射量が増大するとともに激しく 変動し始めることが分かった。AGNエンジンの中に異なる働 きを担う2つの部分が存在し、吸い込まれるガスの量が少な い時にはそのうちの片側だけ、ガスの量が増えてくると両方 が働き出すという、AGNエンジンの新しい機能や構造が示唆 されたという。 今後は、日本が2015年度に打ち上げる予定の次期X線天文 衛星「ASTRO-H」による観測から、AGNエンジンの機能や 構造がより詳細に分かると期待できるという。「ASTRO-H」は高エネルギーのX線を、これまでにない高い感度で観測 することができる衛星。今回の研究で発見した2つのX線成 分をASTRO-Hを用いて調べることにより、巨大ブラック ホールの周囲に広がる高温電子の領域の構造や温度などが詳 細に分かると期待できる。さらに、X線以外にも可視光とX線 の観測を同時に行えば、両者の放射量の変化の比較から、円 盤状のガスと高温の電子の領域の位置関係を調べることがで きると考えられるという。これらの研究を組み合わせること で、今後は巨大ブラックホールの周辺が明るく輝く仕組み、 すなわちAGNエンジンの機能や構造の全貌が解明される可能 性に繋がるという。 【防衛関連ニュース】 ★北海道で陸自と米陸軍が共同訓練 米ストライカー部隊、アパッチなど来日 陸上自衛隊と米陸軍の共同実動訓練が北海道で10月27日か ら11月7日まで実施され、米陸軍は空中機動力の高い軽装備 の装甲車化部隊、AH-64Eアパッチ戦闘ヘリ、UH-60多用途 ヘリなどを日本に派遣する。一方、日本側は戦車、自走砲な ど重装備の支援部隊を伴う普通科部隊を参加させ、双方がそ れぞれの指揮系統に従って、共同して作戦する場合の連携要 領を実地に訓練する計画。 陸自参加部隊は約900名規模で、第7師団の第11普通科連隊 を基幹に、90式戦車、89式装甲戦闘車、99式155ミリ自走榴 弾砲で強力に火力支援、第7師団の第7飛行隊(UH-1J、OH-6D)に機能強化のため、CH-47輸送ヘリ(第1ヘリ団)、 AH-1S対戦車ヘリ(北部方面航空隊)を投入し、空中機動、 火力支援まで総合的な運用を行うと見られる。これは、米側 参加部隊約850名が米本土の第1軍団第7師団の第2-2旅団(ワ シントン州フォート・ルイス、旅団長ルイス・ザイツマン大 佐)を基幹に、航空支援部隊の第25師団第25戦闘航空旅団 (ハワイ州ホイーラー飛行場所在)が参加することとのバラ ンスもあり、陸自側も航空の各機能(偵察、輸送、攻撃)を 発揮、双方有力な陸上航空科部隊の共同についても実地で検 証されるものと見られる。 訓練場所は北海道大演習場で、航空機の参加機数は今回発 表されなかったが、限られた場所のため、それほど多くはな いと推定される。米軍部隊は9月下旬より順次日本に到着す る。 【海外メーカーニュース】 ★エアバス/ゾディアック、S-F 2を開発へ エアバスとゾディアック・エアロスペースはこのほど、身 体障害者に対応したラバトリー及びギャレーのモジュールの 第2バージョンであるSpace-Flex v2を開発することを決定し た。両社によれば、このモジュールの商業飛行への投入時期 は、2016年上期を計画しているとのこと。 エアバスは既にSpace-Flex v1を市場投入しているが、新た に開発するSpace-Flex v2ではエアバスとゾディアック・エ アロスペースが培ったノウハウ及び市場からのフィードバッ クを基に改良を進める。とりわけモジュール設計などのテコ 入れを図る方針だ。 とりわけ特徴的なことが、機体後部のラバトリーで身体障 害者対応を図ることができる共に、トレイによる完全なケー タリング・サービスを提供することを希望する航空会社に とって、魅力的なモジュールであるという。 従来以上に最適設計されたセンター・ラバトリーによっ て、Space-Flex v2のギャレーエリアが拡大。最大8台のケー タリング用のハーフ・サイズのトロリーを収容可能、もしく は3台のフル・サイズのトロリーと2台のハーフ・サイズのト ロリーを同時に収容することができる。 Space-Flex v2のイメージ(提供:エアバス)
WING DAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 3157号 2014年(平成26年)9月24日(水曜日) 【海外エアラインニュース】 ★ルフトハンザグル−プ、エアバスに計25機発注 スイス航空がA32015機、ユーロウィングスが A32010機 ルフトハンザグループ取締役会はこのほど、エアバスに対 して15機のA320neoと10機のA320ceoを発注することを承認 した。 ルフトハンザによると、発注するA320neoはグループ傘下 のスイス航空で運用する方針で2019年から受領を開始する計 画で、現在運用中のA320ファミリーを更新する。 一方、10機のA320ceoは同じく傘下のユーロウィングスが 2016 年と2017年の2年間で受領する予定で、運用中の CRJ900型機の後継機として運航する。 ★UAL、デンバーでもベンツ空港内送迎サービス ユナイテッド航空(UAL)は、メルセデス・ベンツを使用 した空港内送迎サービスをデンバー国際空港でも開始した。 UALでは、同社のハブ空港のうち、既にシカゴ、ヒュースト ン、ニューヨーク/ニューアーク、サンフランシスコ、ロサ ンゼルス、ワシントンの6国際空港で空港内送迎サービスを実 施しており、デンバーが加わることで、米本土7ハブ空港の 全てで空港内送迎サービスの提供する。 メルセデス・ベンツを採用した空港内送迎サービスは、同 社の最上級顧客が米本土ハブ空港で乗り継ぎする際の快適性 と利便性を高める。とくに、空港内でスピーディ、スムーズ な乗り継ぎを実現する。 UALは最上級顧客向けサービスとして、今年1月にニュー ヨークのリバティ空港に、「グローバル・サービス」会員向 け新レセプションロビーを開設したほか、来月には同専用レ セプションロビーをサンフランシスコ空港にも開設する予 定。 また、今年6月にロンドン・ヒースロー空港内新ターミナル 2「The Queen's Terminal」(クイーンズ ターミナル)に、 新しい会員制空港ラウンジ「ユナイテッドクラブ」と「ユナ イテッド・グローバルファーストラウンジ」をオープンして いる。 ★ガルーダ航空、アジア豪州部門の最優秀賞に ガルーダ・インドネシア航空は、9月15日に米国アナハイ ムで開催されたAPEX社による「パッセンジャー・チョイ ス・アワード」のアジア・オーストラレーシア部門の最優秀 賞「ベスト・イン・リージョン」賞を、昨年に続き受賞し た。 ★THAĂ日本-東南アジア往復3万円で限定販売 タイ国際航空(THA)は、東南アジア行きスペシャル運賃 「TG GO 東南アジアスペシャル」の販売を開始、12月19日 までの日本発東南アジア6都市行きエコノミーくクラス往復を 3万円から提供する。10月31日までの期間限定販売。 対象区間は羽田・成田・関空・名古屋・福岡・札幌-シンガ ポール・クアラルンプール・ペナン・ホーチミン・ハノイ・ ヤンゴン。バンコク乗り換えの途中降機は不可。燃油サー チャージ、航空保険、空港使用料などの諸費用は除く。 THAは同運賃発売に合わせ、「TG GO!東南アジア!」 キャンペーンを実施。キャンペーン期間中に同運賃で航空券 購入者の中から抽選で毎週1名(合計7名)に日本-バンコク 往復エコノミークラス航空券(1名分)を進呈する。 ※詳細URL http://www.thaiair.co.jp/special/spdeal/sea14/ 【旅行関連ニュース】 ★8月の出国日本人数、2.8%減の178万8000人 1-8月累計2.9%減、年間1700万人前後か 日本政府観光局(JNTO)によると、8月の出国日本人数 は、前年同月比2.8%減(約5万人減)の178万8000人とな り、3ヶ月連続で減少した。 夏のピークシーズンの7・8月ともに、2.8%減の落ち込み。 この2ヶ月の合計で、前年同期よりも約9万人需要が減った。 2014年1月~8月の累計の日本人出国者数は、前年同期比 2.9%減の1121万6000人。仮に、残り4ヶ月が2.9%減のレベ ルのまま推移すれば、年間実績は1697万人程度となる計算 で、1700万人前後になる見通しだ。 ★8月の訪日外客数Ă22.4%増の111万人、韓国復調 1-8月は864万人、年間1200万人台ほぼ確実に 日本政府観光局(JNTO)によると、8月の訪日外客数は、 前年同月比22.4%増の110万9600人と、8月の過去最高を更新 した。3月から6ヶ月連続で月間100万人を突破している。韓 国が復調したほか、中国、台湾も好調を維持し、この3カ国だ けで75万人近い実績を積み上げた。 この結果、2014年1~8月までの累計実績は、前年同期比 25.8%増の863万7800人に達した。仮に、残り4ヶ月が24.6% 増の伸びに届けば、年間1300万人を超える計算。逆に、残り 4ヶ月が3.9%減より落ち込まない限り、1200万人台を突破す る計算で、よほどの突発事項がない限り、1200万人台はほぼ 確実といえそうだ。 8月は、夏の旅行需要喚起キャンペーンが奏功したほか、航 空便の増便やチャーター便就航による座席供給量の増加や、 大型クルーズ船の寄港などが増加に寄与した。 市場別では中国、台湾、香港、タイ、ベトナム、インド、 米国、カナダ、フランス、ドイツが8月として過去最高を記録 した。 重点市場のうち、韓国は、8月に16.7%増の25万1400人と 2ヶ月連続で増加し、完全復調してきた。8月としても2007年 に次ぐ過去2番目の数字。1-8月累計も0.1%減まで浮上して きた。船舶利用を避ける傾向は続いているものの、訪日旅行 促進のための情報発信や、航空会社や旅行会社との共同広告 展開により、夏休みの旅行需要が喚起された。 中国は、8月は56.5%増の25万3900人、1-8月は84.0%増 の154万2400人に達し、年間の過去最高(2012年・142万 5100人)をこの時点で上回った。8月の大型クルーズ船14隻 の寄港や、北海道、沖縄、新潟などへチャーター便が運航さ れ、販促支援や共同広告で集客を後押しした。
WING DAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 3157号 2014年(平成26年)9月24日(水曜日) 台湾は、8月は17.9%増の22万9900人、1-8月累計は29.9 %増の190万100人。8月までの累計実績では、韓国、中国を 抑え、台湾が最多となっている。成田線増便や地方への チャーター便が就航し、団体・個人旅行とも好調。 香港は、8月は4.4%増の7万4900人と、小幅な伸びながら8 月として過去最高を記録。6月下旬からのLCC就航などによ り、個人旅行需要が活発化している。1-8月累計は19.1%増 の58万7200人。 ASEANは明暗、ラマダン休暇ずれ込みで 欧州豪は全市場プラス、カナダは羽田線奏功 一方、ASEAN諸国では、8月は明暗が分かれた。ラマダン (断食)明けの休暇が7月にずれ込んだ影響で、インドネシア は47.6%減の8500人と、2011年12月以来のマイナス、マ レーシアは9.6%減の9900人と、2013年1月以来のマイナスと なった。 また、シンガポールは6.0%減の8300人と、2013年1月以来 のマイナス。宿泊料金やバス価格上昇、前年同月に比べて連 休の日並びが悪かったことなどが影響したとしている。 ただし、ラマダン休暇のずれ込みによる影響については、 7-8月の合計実績でみると、マレーシアは25.0%増、インド ネシアは4.1%増と、プラスを維持しており、一時的な減少と みている。 一方、好調を持続したのは、タイ、フィリピン、ベトナ ム。タイは、8月は23.3%増の2万9400人で、6月末のLCC就 航なども奏功し、8月として過去最高を更新した。1-8月累計 は57.5%増の40万2900人。また、フィリピンは、8月は71.0 %増の1万1500人、ベトナムは58.3%増の9500人だった。 欧米豪諸国も8月は、全ての重点市場でプラス。このうち米 国は、8月は9.5%増の6万3900人と、8月として過去最高。カ ナダも、羽田線の就航が寄与し、8月は24.3%増の1万4200人 と過去最高。英国、フランス、ドイツも、2ケタの伸びを見せ た。 重点市場別の8月実績は以下の通り。カッコ内は前年同月 比。 ▼韓国=25万1400人(16.7%増) ▼中国=25万3900人(56.5%増) ▼台湾=22万9900人(17.9%増) ▼香港=7万4900人(4.4%増) ▼タイ=2万9400人(23.3%増) ▼シンガポール=8300人(6.0%減) ▼マレーシア=9900人(9.6%減) ▼インドネシア=8500人(47.6%減) ▼フィリピン=1万1500人(71.0%増) ▼ベトナム=9500人(58.3%増) ▼インド=7000人(20.0%増) ▼豪州=1万3100人(24.1%増) ▼米国=6万3900人(9.5%増) ▼カナダ=1万4200人(24.3%増) ▼英国=1万5800人(11.9%増) ▼フランス=1万7500人(16.0%増) ▼ドイツ=1万700人(23.2%増) ▼ロシア=5300人(2.6%増) ▼その他=7万4900人(24.6%増) ■合計=110万9600人(22.4%増)