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2007 年 11 月 6 日
KTM PRODUCT INFORMATION
KTM 1190 RC8 インフォメーション (詳細)
オーストリー発スーパーバイク・テクノロジー
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2008 年、KTM の歴史にもっとも重要なマイルストーンが書き込まれようとしている。過去、数々のスポーツ・モー
ターサイクルをこの世に送り出し、成功の道をひた走るメーカーが、完全自社開発、“メイド・イン・オーストリー”の
ニュースーパーバイクを発表する。KTM は、この誇り高きマシンとともに、量産モーターサイクルの最高峰へとアタ
ック。KTM 1190 RC8 は、独自性と先進テクノロジーに裏打ちされたスポーツ・モーターサイクルを創造したいという、
全スタッフの精神を具現化している。このニューモデルに捧げられた叡智は、モーターサイクルから降りてからも
長くライダーの心に熱い印象を残すだろう。KTM は、テクノロジーとデザインをかつてないカタチで融合させる 1190
RC8 とともに、“スーパーバイク・コンセプト”のフロンティアに挑むのである。
原点回帰
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1955 年 5 月 1 日、ハンス・トゥルンケンポルツがマッティグホーフェンに KTM を設立してからわずか 2 年後のこ
とである。2 台の KTM が、ザルツブルク・アウトバーンで開催された国際レース、ルパート・ホラウス・メモリアルで
1-2 フィニッシュを達成した。スリムな 125cc マシンに跨ったのは、オーストリー国内チャンピオンのポール・シュヴ
ァルツと創始者ハンスの息子、エーリッヒ。KTM ストリートモデルは、彼らがその後オフロードで初勝利を獲得する
以前から、ライダーにセンセーションの渦を呼び起こし、早くもレーシング史にサクセスストーリーを記し始めてい
たのである。
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それから
50 年後の 2005 年 6 月、マッティグホーフェン本社では、重大な決定が下された。その決定とは、KTM
初のスーパーバイクを製造すること。2003 年の東京モーターショーをワールドプレミアとしたプロトタイプをベース
に、KTM 史上もっとも包括的かつエキサイティングなプロジェクトが、フルスロットルでスタートを切った。デザイン
スタジオ
KISKA では、デザイナーが新たなフォルムを描き出し、エンジン/シャシー部門のエンジニアは、KTM 史上
初となる量産スーパーバイクの開発に全精力を傾ける。彼らに許された時間は、
30 ヶ月しかなかった。
力強きこと熊のごとく、軽きこと羽毛のごとし
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KTM には、軽量・軽快な 2 気筒エンジン、LC8 が既に存在する。このパワーユニットは、Adventure、Supermoto、
Super Duke に搭載され、各方面から高く評価されている。KTM はしかし、1190 RC8 専用新エンジンの開発を決断。
幅広い回転域で太いトルクを発生し、スーパースポーツにふさわしいパワー特性を実現することこそ、新型エンジ
ンの開発目標だった。こうして完成した第
2 世代 LC8 ユニットは、ありとあらゆる期待を上回るエンジンに仕上げら
れた。
マッシブなパワーとトルクを確実に路面に伝達するには、シャシーの既成概念を覆す必要があった。75 度のバ
ンク角を持つコンパクトな
2 気筒エンジンは、高剛性チューブラースチールによるメッシュワーク・フレームと合体さ
れた。完璧なバランスを誇る
1190 RC8 のシャシーは、超高速サーキットであれ、九十九折りのワインディングロー
ドであれ、KTM ならではのライディングプレジャーの源となる。ハンドリングと安定性を高次元で調和させること。こ
れがシャシー担当エンジニアの目標であった。
KTM スーパーバイク第 1 号に跨るライダーは、溢れんばかりのトルクを感じながら、RC8 専用“サスペンション・エ
レメント
”と“ブレーキ”が見せる調和の世界に身を委ねる。各システムには、最高の品質を誇るコンポーネントのみ
が使用されている。
乗り手がマシンに合わせるのではなく、マシンが乗り手に合わせてくれる。KTM は、このエルゴノミクス・コンセプ
トのもと、さまざまな体格のライダーがあらゆる状況下において最適なポジションを取れるよう、モーターサイクル
各所に調整機能を施している。
開発ターゲット・ナンバー
1: 完璧なライダビリティ
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KTM 史上もっともパワフルな 1190 RC8。開発担当エンジニアは、すべてのパーツ/コンポーネントがいつ何時で
あっても美しいハーモニーを奏でるよう細心の注意を払った。革新的なソリューションとディテールまで目を行き渡
らせるこだわりが相まって、
1190 RC8 は過去類を見ないレベルのライダビリティを達成。刻一刻と変化する状況下
でも優れたコントロール性を維持、一般路とサーキットの区別なく、驚異的なスーパーバイク・パフォーマンスを楽
しむことができる。
120Nm の最大トルク、155hp に達する最高出力、フルタンクでも 200kg を下回る車両重量。これらのデータだけ
でも、1190 RC8 のハイパフォーマンスを垣間見ることができる。1190 RC8 は、本物のスーパーバイクであると同
時に、正真正銘の
KTM なのである。
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1190 RC8 テクノロジー
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エンジン
量産
2 気筒エンジンとして史上最軽量を誇る第 2 世代 LC8 ユニットは、1190 RC8 用に専用開発されたもの。パ
ワーとトルクを理想的に融合させたその出力特性は、ウルトラモダンを標榜するスーパーバイクの心臓にふさわし
い。超軽量とコンパクトネスを両立させるパワーユニットは、シャシーとのマッチングも秀逸。
また、155ps/10,000rpm の最高出力と 120Nm の最大トルクを発揮しながらも、エンジン単体重量はわずか 64kg
にとどめられている。最新世代
LC8 は、スーパーバイクのパワーソースとして理想的な特性を備えているのだ。
クランクシャフト
ドライブ
クランクケースには、スペース効率に優れるドライサンプ潤滑システムが組み込まれ、一体型オイルタンクも備
えられる。鍛造クランクシャフトのストロークは
69mm。103mm のシリンダーボアと相まって、排気量は 1,148cc に
設定される。高強度鍛造コンロッド、超フラットピストン、2 本のカウンターシャフトなどのアイテムが採用され、先進
パワーユニットにふさわしいパフォーマンスを実現する。
DOHC シリンダー ヘッド
気筒あたり
2 本配置されるカムシャフトは、ドライブチェーンの駆動を受け、カムフォロワーを介して 8 本のバルブ
を駆動する。新設計に生まれ変わったシリンダーヘッドは、パワーと洗練性を両立させるエンジン特性に大きく寄
与している。
トランスミッション
6 速ドグクラッチ・トランスミッションが、V ツインの強大なパワーをリアホイールに伝達する。ギアレシオは、理想
的な加速を発揮するよう精妙に設定されている。
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エンジン マネージメント
KTM 最強の量産エンジン、第 2 世代 LC8 には、電子制御ケーヒン・インジェクションシステムが採用されている。
スロットル径は φ52mm。この他、アイドルコントロール付オートマチック・コールドスターター、ラムダコントロール、
高度補正、イモビライザーなどの先進機能を備える。さらに、モダンなインストルメントユニットの間には、CAN バス
システムによるダイレクトコミュニケーションが実現されている。
エグゾースト システム
1190 RC8 のエグゾーストシステムは、このモデルのテクノロジーハイライトの一つである。大容量サイレンサー
をアンダーサイドにレイアウトするアンダーフロア原理──下方排気原理──には、複数のアドバンテージが確認
されている。パワーを最大限に追求できる以外にも、低重心化、ノイズの低減などが実現されるとともに、触媒コン
バーターとの組み合わせにより、厳格な
EURO III 排ガス規制もクリアしている。
シャシー
フレーム
オーストリー初のスーパーバイクには、
KTM エンジニアの叡智が込められ、高強度クロームモリブデン鋼による
革新的なフレームデザインが創出されている。エンジンとのマッチングに優れるだけでなく、部位に応じて異なった
径のパイプを組み合わせ、フレーム重量の低減も図られている。この結果、
1190 RC8 のシャシー単体重量は、ア
ルミニウム・ブリッジフレームより
5kg も軽い 7.5kg 未満に収められている。
ホイールベースとステアリングヘッド角は、それぞれ
1,430mm と 66.7 度に設定。マッティグホーフェン本社ファク
トリーで溶接されるフレームは、あらゆる局面で優れた安定性を提供する。また、ステアリングヘッド角やリアエン
ド高を調整することにより、ジオメトリーを任意に変更することもできる。
スイングアーム
アルマイト仕上げの鋳造/シートメタル製 2 ピース・スイングアームは、RC8 シャシーの重要構成部品である。理想
的なライドハイトを提供すると同時に、卓越したトラクションと安定性を約束。その機能性はスイングアームの規範
と言っても差し支えないだろう。ホイールアクスル・クランプは、素早いホイール交換ができるようデザインされてお
り、
KTM ならではのこだわりが見て取れる。
サスペンション エレメント
KTM は、長年の経験と高い専門知識を持つサスペンション・スペシャリスト、WP のサスペンション・システムを使
用。1190 RC8 には、その中でも特にクオリティの高いコンポーネントが採用されている。フロントには、φ43mm の
倒立フォークを装着。10mm 幅でスプリング・プレロードが調整できる他、ショックアブソーバーの減衰力は、縮み
側
32 段階、伸び側 28 段階の調節が可能なため、あらゆる要件にマッチしたセットアップが実現される。
一方、リアにはレース標準のセントラル・ストラット・サスペンションを採用。スプリング・プレロード(無段階可変)
と伸び側(
28段階)、さらに縮み側は低速と高速の 2レンジ独立の調整が可能とされている。1190 RC8には、アジ
ャスタブル
WP ステアリングダンパーも標準装備される。
エルゴノミクス
ライダーに理想的な環境を提供すること。これも
RC8 の基本開発コンセプトの一つである。開発初期段階から最
先端の人間工学に基づく検証が行われた結果、体格や嗜好にかかわらず、あらゆるライダーに最適の“仕事場”
を提供するエルゴノミクス・コンセプトが実現された。
リアエンド高は
20mm の幅で調整可能。ハンドルバーやフットペグの高さも変更できる。さらに調整を加えたい場
合は、シート高を変化させればよい。また、すべての操作レバー(ハンドブレーキ、フットブレーキ、クラッチ、ギアレ
バー)も、精妙な調整が可能だ。
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ブレーキ
数あるブレンボ製システムの中から、最高峰を厳選。コンディションにかかわらず、エンジンパワーに見合った制
動力が得られる。フロントには、φ320mm のフローティングディスクをダブル・レイアウト。これに 4 ピストン・ラジア
ルマウント・モノブロックキャリパーと
4 枚のパッドを組み合わせ、理想的かつ余裕あるストッピングパフォーマンス
を実現する。ブレーキシステムには、ラジアル・ブレーキポンプが組み合わされる。
リアには、φ220mm のディスクと 2 ピストンキャリパーを採用。
ホイール
バランスの取れた走行特性と優れたハンドリングを足元からサポートするため、1190 RC8 には、5 スポークデザ
インのアルミホイールが装着されている。フロントおよびリアのサイズは、3.50×17 と 6.00×17。120/70ZR17 と
190/55ZR17 サイズのウルトラスポーティ・ロードタイヤを組み合わせ、オンロードパフォーマンスをいっそう強化し
ている。
コックピット
1190 RC8 とともに、新世代のインストルメントが産声を上げた。超軽量マルチファンクション・ディスプレーは、
CAN バスシステムを介して、エンジンマネージメントなどの電装システムとコミュニケーションを図り、車速、エンジ
ンスピード、クーラント温度や気温などの情報を提供する。これらの情報や各種機能は、ハンドルバーのメニュー
ボタンから呼び出すことができる。
重量
すでに述べてきたとおり、1190 RC8 は、KTM 史上最大かつもっとも重要な開発プロジェクトの末に完成したモデ
ルである。担当エンジニアは、マシン重量を記録的な低レベル(フルタンク、走行可能時)にとどめるとともに、企業
理念である“Ready to Race€35を忠実に守った。200kg を下回る車両重量は、市場に存在するすべてのスーパーバ
イクを下回る。このことは、つねに完璧なテクノロジーを追究する
KTM スタイルの現れでもある。
外観&機能
1190 RC8 をひと目見た瞬間、KTM の“作品”であることに気づくだろう。KTM 初のスーパーバイクは、最先端テク
ノロジーと見る者の目を奪うデザインは一体不可分の関係にある、との理念を見事に具現化する。開発に従事し
たスタッフは全員が連携を取り、パフォーマンスでライダーを歓ばせるだけでは終わらないマシンを完成させた。
1190 RC8は、他とは違う何かを創り上げたいという KTM の野心的アプローチを、その全身に纏っている。フレキシ
ブル・エルゴノミクス、アンダーフロア・エグゾースト、独特の表面処理、インジケーターやテールランプに採用され
た
LED テクノロジー、レザーエッジの呼び名がふさわしいリアエンド・デザインなどのイノベーションは、とりもなおさ
ず
RC8 の個性を彩っている。KTM 1190 RC8 は、オレンジとホワイトボディカラーを纏い、加速中やバンキング中は
もちろん、静止状態でも独特の佇まいを見せるのである。
Ready to Race
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マッティグホーフェン史上最速のモデルには、最高品質のアクセサリーが豊富に用意されている。アクラボビッ
チ・レーシング・エグゾースト、超軽量カーボンホイール、カーボンフェアリング、レーシングペグなどレーストラック
専用に開発されたKTMパワーパーツの他、オンロード・スーパーバイクとしての利便性を高めるエクストラも多数
設定され、目的や嗜好に合わせたカスタマイズを可能にしている。