理学 療 法 学 第33巻 第3号 118
・
−
125頁 (2006年)研 究
報告
地 域
在 住
虚
弱 高齢 者
への
運 動介 入
に よ る
身 体機 能 改 善
と
精 神
心 理
面
の
関係
*新 井 武
志
1)2)#大
渕 修
一
2)逸 見
治
1)稲
葉 康
子
1)柴
喜 崇
3)二
見
俊 郎
1〕 要 旨本 研
究
では,
包
括 的 高 齢 者 運 動 トレー
ニ ン グ (以 下CGT
;Comprehensive
Geriatric
Training
) に参
加
し た 地 域在 住
虚弱 高齢 者
の健康 関
連Quality
ofLife
(
以下
IIRQOL
),
う
つ傾 向
,
転 倒
に関す
る自 己効 力
感 を 評
価
し,CGT
に よ る身 体 機 能
改善効 果
との関
連 につ いて検 討
し た.
対 象
は,
CGT
に参加
し た 地域 在
住の 虚 弱 高 齢 者
20 名 (
男 性4 名
,
女 性16
名
,
平 均 年 齢
74
.
6
±72
歳)
であっ た。
CGT
開 始 前 後
に歩 行 能
力
やバ ラ ン ス機 能
な どの身体 機 能 測 定
に加
えて,
IIRQOL
(MOS
Short
−
Form
36
−
ltem
Healtll
Survey
;以 ド
SF−
36
)
,
高 齢 者 う
つ評価 (
Geriatric
Depression
Scale
簡 易 版
;以下
GDS
),
転 倒
に関す
る自 己効 力
感
(
Fa
][sEfficacy
Scale
;以 ドFES
)
を 測定
し た。
介
人によ り有
意に改善
し た身体 機 能
の変化
量 とSF
−
36
,
GDS
,
FES
との相 関 関 係
につ いて検 討
し た、,
トレー
ニ ング後
,
参 加 者
の身 体 機 能
は最 大 歩 行 速 度
,
フ ァ ンク ショナル リー
チ,
長 座位 体 前 屈
,
Timed
Up
andGo
が有 意
に改 善
し た(
p
く.
Ol
〜.
05
)・
SF
−
36
,
GDS
,
FES
の初 回 評価
値 と そ れ ら身体 機 能
の変化
量 との関 係
で は,
SF
−
36
〔心の健 康
)が フ ァ ン ク シ ョ ナ,レリー
チの変 化
量 と有 意 な 柑 関
(r≡
O
.
53
,
p
<.
5
,
年 齢 調 整 後 偏 相 関係 数
r=0,
53
,
p
く,
05
)を認
めたのみで,
GDS
,
FES
はいず
れにも有 意
な柑 関
を認
めな
かっ た。今 回
CGT
に参 加
し た地 域 在 住
の虚 弱 高 齢 者
におい て,
身体 機 能
の改善 効 果
とう
つ 傾向
や転 倒
に関 す
る自
己効 力 感
の関 連
は認
め ら れなかっ た。
適 切
な介
人方
法
を用
い る ことによっ て,
HRQOL
やう
つ傾 向
,
転 倒
に関 す
る自己 効 力 感
の高
・
低
に か かわ
らず 高 齢 者
の身体 機 能
を向
上 させ ら れる可 能性
が示 唆 され
た. キー
ワー
ド虚
弱 高 齢 者
,
運動 介
入,
精 神
心 理而
緒
言近 年
,
身体 機 能 が低 ドし
たい わ ゆる虚弱 高 齢 者
と呼 ば
れる対 象
に対
し,
高 負荷
の筋
h
ト
レー
ニ ン グを中 心
とし
た 運動
プロ グ ラ ムを実 施
し て身体 機 能
の改 善
を試
み た研
*
The Eva 且uaLion ot Lhe ReLaLienships betwe巳1L Psychologic ;d
FacLors and Lhe Ef/ecLs 〔,f Exer〔:ise Iuterventi【}11 c}11 Physical Functions iエ1 しhe Cu[LlmunLL }
.
dweUi[≧g Frail ElderLyD 北里大 学 大 学 院 医療 系 研 究科
〔〒228
−
8555 神 奈 川 県 相 響莫原 巾」匕里 1150Takeshi Arai
,
RPT,
MS,
Osamu Ile−mi,
RPT,
MS,
Yasuko Tnaba.
RPT
,
MS,
Toshiro Futaini,
MD、
PhD :Graduatc School of MedicaLS〔:ie【1ce
,
Kitnsato UniversityLt)財団 法 人 東 京 都 高 齢 者研 究
・
福 祉 振 夢廷財団 東 京都 老 人 総 合峅究 所 Shl]ichi O1川chi,
RPT,
PhD : Departmcnt fc〕r Prcvcn τbn of Dependen 〔/e on Long.
telm Carc,
Tokyo MctropQliτan Insritute of(≡eront〔}log}
「
R ) 北 里 大 学 医 療 衛 生学 部
Yoshi亡aka Shiba
,
RPT,
MS : Dcpartment for AMed Health Scienccs,
Kitasat〔, Ullivcrsity#
E
.
111ai1 ;dmO3〔〕03i@kitasat〔〕−
u、
ac.
jp(受
1
・
旧 2005 年6月 27 日 受 理 日 2006 年3月25冂〕究
が多 くな
さ れて い る。
特
にFiatarone
ら
が後 期 高 齢 者
や虚 弱 高齢 者
に対
し て行
っ た高負 荷
の筋 力
トレー
ニ ン グ に関 す
る研 究
1−
/S〕で は特 筆 す
べき結 果
が得
ら れ てい る。
そ
れら
の研 究
で は,
平 均 年 齢
が90
歳
という後 期 高 齢 者
の筋 力
が向
上 し た こと や,H
本
で言
えば特
別養 護老
人ホー
ムにあ
た る施 設
に入居 す
る虚 弱 高 齢 者
に対
し て高 負 荷
の筋 力
トレー
ニ ン グを実 施
し,
筋 力
の み でな く歩 行 な ど
の身体 機 能
が向
E
した こ となどが報
告 さ れてい る。
この・
連
の研 究 結
果 は ,年 齢
や身体 状
況 に 関 わ らず 筋 力
トレー
ニ ングな ど
の適 切
な方法 を
用い れ ば,
虚 弱
な高 齢 者
で あっ て も身 体
が 正の 反 応 を示 す こ とを 明 ら か に し た,
ト レー
ニ ング に よっ て身体 機 能
が改 善
す るロ∫能性
の こと を トレー
ナ ビ リテ ィー
と呼
ぶが,
こ の よう
な先 行
耕究
の結
果 は 虚 弱 高齢
者 に も トレー
ナビリテ ィー
が存 在
す るこ と を示 し た もの と 言え
る。
トレ
ー
ナビ リテ ィー
は,
年 齢
,
性
別,
遺 伝
的 要素
な ど の身
体の内 部
的 因 子 と,
トレー
ニ ン グの種
類・
方法
,
生地 域 在 住 虚 弱 高齢 者へ の運動 介入に よ る身 体 機 能 改 善と精 神心 理面の 関 係
119
活 環 境 といっ た外
部的
因 子の影 響 を受
け ると 考 え
ら れ て いる4周。
トレー
ナビリテ ィー
は 体 育の分 野で盛
ん に 研 究 が な さ れ て き た が, 高 齢 者,特 に 慢性 疾 患
や体
の痛
み,
廃 用 症 候 祥 な どの影 響
に よ り身 体 機 能
が よ り低
ド してい る 虚 弱 高 齢 者 を 対 象 と して トレー
ナビリテ ィー
を検
討 し た研
究 は 凵本
国 内 で は 少 ない のが 現 状 で あ る6)。
虚 弱 高
齢 者
の トレー
ナビ リテ ィー
に影 響
す る 因 子 を考
え る と,
内部
的 な 要.
因 と して,
前 述の年 齢 や 性 別 だ け で な く うつ傾 向
や自
己効 力 感
が 大 きく影 響 す
る こ とが 想像
さ れ る町
、
特
に,
身体 機
能 が低
下 している 高 齢 者 が 運動 療 法
を 処方
され る リハ ビ リ テー
シ ョ ン の よ う な 臨 床 現 場 を 考 え れ ば,
個 人
の毛観 的 健康 観
な どのi
建康 関
連Quality
ofLife
(
以 下IIRQOL
)やう
つ 傾向
,
selfefficacy と 呼 ば れ る自
己効 力 感
,
認知 機
能 な ど が 高 齢 者の トレー
ナビリテ ィー
に影響 す
る因 子
と予 測
さ れ るS〕。
そ れ ら は,
時
に は 運動
介
入自 体
の阻 害 因 子
に も なり
か ね ない重 要 な 要 因であ る。
ま た,
高齢 者
に運 動 を 処 方 し よ う と する場 合,
その対 象
の精 神 機 能而
を 賦活
させ ること は指 導 者
が考 慮
し な ければ な ら ない視 点
である9)。
しか し な が ら,
運動
介 入 に よっ て高 齢 者
のQC
〕L
や うつ 傾向
の改 善 を 試 み た 研 究 は散 見
さ れ るも
の の,
IIRQOL
やう
つ傾 向
,
自
己効 力 感
が虚弱 高齢 者
に おけ
る身体 機 能
の改善
効果
と関
連 してい る のか という知
見 は得
ら れてい ない。
高 齢 者
に対
して運 動 介 入
を行 う際
の最 終
の目 的
がQOL
の向
E
であ
っ た と して も,
運動 介
人 を行 う指 導 者
が第
一
義 的
な 目的
と して考
え な け れ ば な ら ないのは,
い かに効 果 的
にそ
の対 象
の身体 機 能
を向
E
させ ること ができ
る の か という点
である。
高齢 者
の寝
た きり化
や要介 護
状 態
の 予防
・
回復
へ の取組
み の必 要 性 が高
まる中,
虚弱
高齢 者
の身体 機 能
の改 善可 能性
に影響
を及
ぼす 要 因
に関
す
る知 見
を得
る ことは,
運動
を処 方
し よう
と する指 導 者
に対
し て,
目標 設 定
,
トレー
ニ ング丿∫法
や介 入効
果 な ど を検 討す
る上で有 用 な 情 報
を与
え るも
の と考
え ら れ る。
そこ で
本研 究
で は,
既
に多く
の自治 体 等
で虚弱 高 齢 者
に対
する実 践 的
な 運動
プロ グ ラム と して行
わ れて い る,
高 負 荷 筋力
トレー
ニ ング を中 心
と し た「
包括 的 高 齢 者
運動
ト レー
ニ ン グ (Comprehensive
Geriatric
Training
:CGT
)」
1°)に参 力
II
し た高 齢 者
のHRQOL
やう
つ 傾向
,
転
倒
に対 す
る自己 効 力 感
を調
査 し,
身 体 機 能
お よ び身体 機
能改 善 効 果
との関 係
につ い て調
査 し た。
対 象
と方 法
表
1 エ ン ト リー
除外 条件1
,
最 近6
ヶ月 以内に 心 臓 発作ま たは脳卒 中の発作 を起こ し たi 2.
急 性の肝 臓 機 能 障 害 ま た は 慢 性の ウ イル ス性肝炎の活 動 期で あ る 3.
糖尿病が あ り,
・
過 去 に 低1「IL糖の 発 作 を起こし たことが あ る・
空腹 時血糖
が200mg、
〆dl
以 「:である・
網 膜 症 や 腎 症 な ど を 合 併 し てい る14
.
収縮 期 血 圧180mmHg
以 上 ま た は拡 張 期血 圧110rr
]rnlIg 以 上 で あ る 5.
脳血管 疾患 やア ル ツハ イマー
病な ど で認 知 症が あ り,
事 業参 力1「が不可 能であ る と 思 わ れ る 場 合 6.
な ん ら かの 心臓 病が あ る 7.
急性期の整 形外
科的疼 痛お よ び神 経 症 状がある1 8
.・
冂粗鬆症 で,
かつ 圧 迫 骨 折の 既 往 が あ る 9…
参 加が困 難であ る と医 師が認め た場 合 ※ ⊥−
4は絶対
除外 条 件,
5は面 接 者の 判 断,
6
〜
9
は か か りつ け 医 に 相 談 し た 上 で 判 断 す る表
2要 介 護認 定 別 人 数 (脱 落 者 数 ) 認定 人数 堊
.
対
.
象
本 研
究の対 象 者
は,
平
成16
年
9
月
に東 京 都
内の 自 治体
に て モデル的
に実 施 さ
れ たCGT
に参加
し た 虚弱 高 齢
者
20
名
(男性
4
名
,
女 性
16
名
,
平 均 年 齢
74
,
6
±7
.
2
歳
) であっ た。
CGT
が対 象
とし
た虚 弱 高齢 者
の定 義
は,
老 研 式 活 動
認走な し 要 攴援 妛介 護 度⊥ 要介護 度2
3
FJ[
a2
8
合 計 20 (3
) 能 力 指 標の トf
、7
:5
項 目で 評価
さ れ る1nstrumeIltaI
Activity
ofDaily
Living
(以 ドIADL
) に な ん ら かの障
害
が あ る者
,
ま た は 公 的 介護
保 険 制 度の要介護
認定
腰 支 援 か ら 要介
護2
まで)
が あ る者
,
ま た は 最大 歩 行 速 度
が80m
/分 を 下 回 る 者であっ た。
ま た事 前
の 検 診 によ り,
除 外
基準
ゆ(
表
1
) に該
当す
る もの は 除外
さ れ た。
今
回 認 知機
能の評 価 は 行 なっ てい ないが,
か か りつ け 医 か ら の トレー
ニ ング 参 加 承 諾 書 お よ び 医 師 に よ る事
前 検 診 に よっ て,
認 知
症 と 診 断 さ れ ている 者 や 認知 機 能
の低
ドが 疑 わ れる者
がい ない こ と を確
認 し た。
今 回の 対
象
者 に は 公 的 介 護 保 険の要 介 護 認 定のあ る 者 が15
名 (
75
%) 含
ま れ た(
表
2
)。
参 加
.
者
の1
三な障 害
や 既往
は,
脳 血管
障 害によ る片
麻痺
,
パー
キン ソ ン病
,
変
形 性 関 節 症 や 大 腿 骨 骨 折 既 往 な ど で あっ たt.
要介
護 認定
のあ る者
につ い ては,
CGT
期間
中 に介
護保 険
に よ る 通所
お よ び 訪 問の リハ ビ リテー
ショ ンサー
ビスを
利 川 し て い ない こ と を 条 件 と し た.
な お
,
対 象 者
に は木 研
究の概 要 を説
明 し, 本 人の意
思 を確 認
後 書 而に て同 意 を 得 た。
2
.
方 法
1
) 基礎 資 料
調 査対 象
者 は事
前に医 師に よ る 問 診,
理 学 療 法 的 評 価,
身長
・
体
重 な どの身体 測 定
,
老研 式 活 動
能 力指
標等
の 基礎
】20 理 学 療 法 学 第
33
巻 第3
レ}資
料 調査
を 行っ たuHRQOL
の評価
にはMOS
Short
−
Form
36
−
ltem
Health
Survey
Version
2
.
0
(以下
SF
−
36
)11 )を用
い た。
SF
−
36
は36
の質 問
に答
え る質 問 紙 調
査で,
身 体 機 能 (
PF
)
,
日 常 生活 役 割 (
身 体
)
(
RP
)
,
体
の痛
み(
BP
)
,
全体 的
健 康 観 (
GH
),
活 力 (
VT
)
,
社 会
生活 機 能
(SF
)
,
日常
生活 役 割 (
精 神
)(
RE
),
心の健康
(
MII
)
の8
つ の下 位
項 目 か ら なる。
各
ド位項
凵 を凵本
人の国民 標 準 値
を 基に得 点 化
し たも
のを使 用
し,
得 点
が高
い者
のQOL
が より
良い 状 態 に あ る こ と を示 す
。
う
つ の評 価
と してGeriatric
Depression
Scale
簡 易 版 (
以 ドGDS
)
を使 用
し た上2)13)
。
GDS
はL5
の
質 問
に,
「
はい」
か「
い いえ」
で答
え る もの で,
得 点
は0
〜
15
点
で得 点
が 大き
い ほ どう
つ 傾向
が 強い こと を示
す。
転 倒
に関す
る自
己効力 感
として
Tinetti
らのFalts
Ef
且cacyScale
(
以ド
FES
>
1’
1〕を
芳 賀
ら が 日本語
版に改 変
し たも
の 1「) を使 用
し た。10
の 凵常 動作 項
囗(
入浴
,
戸 棚
や タ ン スを開 け
る,
簡 単
な食
事
の用 意
をす
る,
家
の周 り
を歩 く
,
布 団
に入
っ たり布 団
か ら起 き
E
が る,
電 話
にす ぐ対 応す
る,
座
っ たり
立っ たりす
る,
服
を着
たり脱
いだりす
る,
簡 単
な そう
じをす
る,
簡 単 な買
い物
をす
る)に対 し
,
転 倒
せず
に行 え
る自信
の程 度
を4
段 階 (
ユ.
全く自信
がな
い2
,
あ ま り自信 が な
い3
.
ま あ自信
が ある4
.
大変 自信
があ
る)で答 え
るも
の で,
得 点
は10
〜
40
点
で得 点
が高
い ほど動 作
に対 す
る自信
が強
い こと を示 す
。ま
た,
運動 介 入終 了後
にも同
様
の調
査 を行
っ た,
2
) 身 体 機 能 評 価 項 目
対 象 者
は,
CGT
に よ る運 動 介 入
の前 後
に 以 下 に示
し た体 力 測 定
を行
っ た。
各項
凵の体 力
測定
の方 法
を以下に簡 単
に示
した
。最 大 歩 行 速 度
被検 者
は,
5m の歩 行 時
間 測定
区 問の前
後 に3m
ずつ の予備 路 を取
っ た合 計
11m
を 歩 き
,
検 者
はス トッ プウ ォ ッ チ にて被 検 者
が測 定 区 間 を 通 過 す
る時
間を
測定
し た。
そこから分速
を 小 数点
以 下第
1
位
まで計算
し た,
被検 者
に対 す
る教 示
は「
でき
る だ け速 く歩
い てく
だ さい」
と統
一
した
。測 定
は原 則 と
し て2
回行
い,
大 き
い ほう
の 分速 (
m /分 ) を 記録
とし た。
握 力
市販
の握 力 計 を使
用 し,
立 位
で握 力計 を体
側 に保 持
し て測定
を 行っ た.
測定
は 利 きr
・
あ るいは 強い ほ うの手で2
回行
い, 小数 点
以 下 第1
位
ま で 記 録 し大 きい ほう
の値
(
kg
) を記 録
と し た。
フ ァ ンクシ ョナル リ
ー
チ 16)〔以 ドFR
)被 検 者
は 壁の横
で 開 始姿
勢(
両.
ド肢 を肩 幅
程 度 に開
い た安 定
した 立位 姿 勢
で,
壁 側の ト肢の肘
を伸 ば し た ま ま 肩 関 節 を90
°
屈 曲 し た 姿 勢 ) を と り,
壁 側のE
肢 を その高
さ を保
っ た ま ま 最 大 限前
方 に伸
ば して元の姿 勢
に戻
る動 作
を行
っ た。
検 者
は,
握
っ た拳
の先 端
の開始 位
i
か ら前 方
に最
大伸
ば し た位 置
まで の水 平 移 動 距 離
(cm ) を小 数 点
以下 第
ユ位 ま
で測 定
し た。測 定
は2
回 行
い大 き
い ほう
の値
を記 録
と した、長
座位体 前 屈
被 検 者
は,
壁
を背
にし
て初 期 姿 勢
(脊柱 を仲
ばし
て,
壁に腰 部
お よ び背 部
を ぴっ たり
つけ
た長 座位 姿 勢
)を
とり
,
その姿 勢
か ら把 持
した測 定 器
の カー
ソル を膝
関節
を屈 曲 さ
せる こ とな く
でき
るだけ前 方
へ移 動
させた
。検 者
は カー
ソ ル の移 動 距 離
(cm ) を小 数 点 以 ド第
1
位 ま
で測 定
した。
測 定
は2
回行
い人 き
い ほう
の値
を記 録
とし た。開 眼 お
よび閉 眼 片 足
立ち時 問
被 検 者
は検 者
の開始
の合 図
で片 足
立ち 姿勢 (
両 腕 を体
側
に孟 らし,
ど ちら か の足
を床 而
か ら離 す
。
閉
眼の場 合
は片 足 を
E
げ
て目を瞑
った時 点
から測 定 を開 始)を と り
,
検 者
は被検 者 が そ
の姿 勢 を維 持
できな くな
るま
での時 問
〔秒
)をス トッ プ ウ ォッ チ に て小数 点
以 ド第
1
位
まで測定 し
た。測 定
は開 眼
・
閉 眼
そ れ ぞ れ2
回ず
つ行
い大 き
い ほう
の値 を 記録
とし
た。The
Timed
Up
andGo
Testl7
}(以下TUG
)Podsiadlo
ら
17, の方 法 を 参 考
に,
以 ドの ごと く
原法
を若干 改 変 し
た方 法 を用
いた
。被 検 者
は椅 子座 位 を と り
,
検者
の開始
の合
図で椅
子 から 立 ちヒっ て3rn
先の 目標物
(
コー
ン) を歩
い て 回 り(原
法
で は3m
先
の線
で折
り返 し)再
びいす
に座
る動 作 を行
っ た.
検 者
は動 作
開始
か ら動 作 終
了 (臀 部 が座
面 に着
く) までの 時 間 (秒 ) をス ト ッ プ ウォッ チ に て 小数 点
以 下第
2
位
まで 測定
し た。
測定
は2
回行
い最 も小
さい値 を記 録
と し た。
膝伸
展筋力
被 検 者
は ト リー
トメ ン ト テー
ブルに端
座 位姿
勢 を とり
,
ド腿部 を
ド垂
さ せ膝
関節
を90
度
屈 山 さ せ た 開 始姿
勢 をとっ た。
検 者 は 膝 関 節 に 痛 み が ない こ と を 確 認 し,
簡
易 型膝 伸
展筋 力
測定
器(
ls
force
GT6105
:0G
技 研社 製
)を外
果 上方
5
(:m の ところに 固定
し たtt 利 き 足 も し く は 強いほう
の 足の 等 尺 性の 最 大 膝 関 節 仰 展 筋 力 (N
) を 計 測 した。
測定
は2
回 行い 大 きい ほう
のf
直を 記 録 と し た,
3
)CGT
に よ る トレー
ニ ングCGT
は,
ウェ イ ト トレー
ニ ングマ シン (以 下マ シン) を用いた高 負荷
の筋 カ
ト レー
ニ ン グ にバ ラ ンス トレー
ニ ング な ど を紅 み 合 わ せ た プロ グラム を.
i
回 約90
分 間,
週2
回,
3
ヶ月 間 に わ たっ て実 施 す る もの で あっ た。
ス タッ フ と して,
医 師 (
非 常 勤
),
看 護 師
,
埋学 療 法
士,
運 動 指導
員 が チー
ムで介 人にあ たっ た。
ス タ ッ フ の主 な 役 割 と して,
医 師や看 護 師 はエ ン ト リー
判 定や対象
者の医学 的 管
埋 を行
っ た。
理学 療 法
上 は身 体 機 能 (
理学 療 法 )
評価
や痛
み の管
理,
個 別
運動
プロ グ ラ ム の作
成 お よ び個
別 対 応 を 行っ た、
、
運 動 指導
員 は準
備 運動
やマ シン トレー
ニ ング な ど 全体
プログラ ム の指 導
に あ たっ た。 基本 的
に地 域在 住 虚 弱 高 齢 者へ の運動 介入によ る身 体 機 能 改 善と精 神心理面の関係 T21 ス タッ フ は
毎
回ミー
テ ィ ングを 持 ち,
プロ グラム 全 体の進 行 な
ど全 員
でマネ
ジメ ン トにあ たっ た、
,
毎
回,
運動
開始
の前後
に は,
lf[L.
)1 ・
脈拍
な どの バ イ タ ル サ イ ン チェ ッ ク・
簡 単
な問 診
・
十 分 なウォー
ミン グア ップ
および クー
リ ン グ ダ ウ ン(
⊥0
分 聞程 度
の四肢
大筋
群の動
きを中心
と し た ス ト レッ チ ン グ お よび軽 体 操
) を行
っ た。 運動 実 施 中
は指 導 員
が 適 宜 自覚
的 な 疲労
感につ いて聴 取
し たり
,
痛
みが あ
る場 合
は 理学療 法
上 が 運動
の範
囲 を 限定
するなど の対 応
を行
っ た。
ま た,
運動 中
に水
分摂
取 を行
わ せ たりす
るな ど高 齢 者
が安
全に運動
に取
り組
め る ような 管 理 を 行
っ た、.
筋
力
強 化 には次
の4
種
凵のマ シ ン(
いず
れ もOG
技 研
社 製 )
を 川い た。
脚 伸展 筋 力
(大腿
四頭 筋
,
ハ ム ス トリ ングス,
大 殿 筋 等 ) 強 化
の目的
で レッ グプレ スマ シ ン,
膝 伸 展筋
力(
大 腿 四 頭筋
強化
のH
的
で レッ グエ ク ス テ ンシ ョ ン マ シ ン,
股 関節 外 転 筋 力 (
中 殿 筋
,
大腿 筋 膜 張
筋 )
強 化のll
的
で ヒッ プ アブ ダ ク ショ ンマ シ ン,
体 幹 背
面 筋 (広 背筋
,
菱 形 筋群 等
)強化
のli
的
で ロー
イン グマ シ ンを行
っ た。
種
凵 問お よ び セ ッ ト閊
に は十分
な休
憩(
2
分 間 以 上) を
人 れ て行
っ た。ま
た,
マ シ ント
レー
ニ ングとは 別 に.
立位保
持 など の静的
バラ ン ス ト レー
ニ ン グ, 立ち トが り やス テ ッ ピン グ・
歩 行
な どのマ シ ンを使
わ ない動
的・
機 能 的
な トレー
ニ ン グを理 学 療 法
十 が実 施
し た、
、
ま た,
理 学 療 法 上 は 必 要と判 [析
され た者
に対
.
し て 個 別 にス トレッ チ ングやバ ラ ン ス ト レー
ニ ン グな ど を指
導
し た。
3
ヶ月の 期 間のう
ち,
最 初の1
ヶ月 間は,
高 齢 者
が運
動 に 慣 れる た めの コ ンデ ィ ショ ニ ン グ期
間 とし,
こ の時
期
に低 負 荷
・
高
反復 (
軽
い と感
じる負 荷
にて20
〜
30
同
を 凵 安 )の運 動 を行
っ て正 しい フ ォー
ムや呼 吸 法
を習 得
させた。
この 時期
に,
ス タッ フは参 加 者
に成 功 体 験
を持
た せ 運動 継 続
へ の意 欲 を引 き出 す
こ と に注 力
し た。2
ヶ 月Ll
以 降 は 本 格 的 な筋 力 増
強期
と し,
1
同最 大 挙
上重 量(
One
repetition maximul − :以 ド1RM
)
な ど を実 施
して
IRM
の60
% 以 上の高 負 荷
・
低 反 復
(10
回σ)反 復 を
2
〜
3
セ ッ ト) トレー
ニ ング を実 施
した。
ま
た,
利
用者
の 体 力, 機能
レベ ルが上がる の に合
わ せ て,
マ シ ンを使
わ ないバ ランス トレー
ニ ング など
の機 能 的
トレー
ニ ン グも
不 安 定マ ッ1・
(バ ラ ン ス パ ッ ド; ス イス,
Alusuisse
Airex
朴 製)
を使 う
など, より難 易 度
が高
いも
のへ と内
容 を 変 更 し た。
最後
の3
ヶ月 凵につ いて は,
機 能 的
ト レー
ニ ン グ期
と し , マ シ ンを使
用 した高 負 荷
の筋 力 ト
レー
ニ ング は継 続
し な が らも
,
最 終 的
に は虚 弱 高齢 者
の日常
生 活 動 作 能 力 が向
E
する よう
に,
歩行
トレー
ニ ン グ や立位
でのす ば やい重
心移 動
トレー
ニ ン グ (ステッ ピン グ動
作 )とい っ た よ り機 能 的
な トレー
ニ ン グに時 間
を割
いた。4
) デー
タの解 析.
各
測 定 項 「1
の介
入前 後
の比較
につ い て,GDS ,
FES
,
老 研 式活
動 能力 指
標 につ い て はWilcoxon
の符 号付 順 位
検 定 を 川い,
その 他の 項 目 は 対 応のある t検 定
を 用いた。各体 力
測 定 項 目の う ち, 有 意 な改 善
のあ
・
; た体 力 測 定 項
H
の介 入前 後
での変
化 量 を算 出
し,
SF −
36
の初 期 値
との 関 係につ い てはPcars
〔}n の積 率 相 関 係 数 を,
GDS ,
FES
の初 期 値
との関係
につ い て はSpearman
の順 位 相
関係 数
を 川いて評価
し た/
t ま た,
そ れ ぞ れ年 齢
で調 整
し た偏 相
関係
数 を 算 出 し た (注 ;TUG
の み 改善
する と変 化
量 が負
の値
と な る)
。
統計
処 理 に はSPSS
n ,
O
for
Windo
“・
s を使
川 し,
有
意水 準
はいず れ も危 険率
5
%未 満
と し た。結
果
L
脱落
対
.
象
者20
名の う ち,
期 間 中 に 参 加 を 巾 断 した者
が2
名
qO .
0
%)
あっ た。
ま た,
3
ヶ月 後の最終 体 力 測 定
凵 に都 合
によ り参 加
で き な かっ た者
が1
名 (
5
.
0
%) あ
っ たc し た がっ て,
解 析 に は トレー
ニ ング前
後の測定
が行
え た [7
名
の デー
タ を 用い た (表
3
)
。
2
名
の脱落
の理由
は体 調 不 良 等
であり
,
トレー
ニ ング 中の事 故
や 興味
の喪
失 とい っ た 直 接CGT
に起 因 す る 要 因で は な かっ た。
2
.
介
入前後
のSF
−
36
,
GDS
,
FES
お よ び身体 機 能
の変 化
SF
−
36
,
GDS
,
お よ びFES
と 身 体 機 能の 変 化 を 表4
,
5
に示
し た。
SF
−
36
のMH
(
心の健康
) に有
意 な改 善
が認
め ら れ た(
p<.
5
)。
GDS
,
FES
につ いて,
統 計 的
に有
意 な 変化
は な かっ た/
t 身 体 機 能で は,
最 大 歩行
速度
(p
<.
Ol
)
,
FR
,
長
座位 体 前屈
お よ びTUG
が有
意 に改 善
した 〔p <.
05
)。
3
.
SF
−
36
,
GDS
,
FES
の初期 評
価値
と身
体機
能変 化 量
との
関係
SF
−
36
,
GDS
お よ びFES
と 有 意 な 改 善の あっ た身 体
表3 解析 対象者の属 性 年 齢 身長 (cm ) 体重 (kg)BMI
性 別n
平均 値± 標 準偏 差
平 均 値±標 準 偏差
平 均
f
直±標
準 偏 差平 均 値±標 準偏 差 男
性
3
.
女 性 1472
.
7
±9
.
974
.
6
±7
.
6
171.
9± 0.
7 1502 ±5
.
g.
67.
8± 9,
552.
1± 9.
3 22.
9±3.
023 ユ ±3.
7 全 体17
74
.
3
±7
.
7
154.
0± 10.
0 54.
9
± llρ23
.
0
±3
.
5
122 理 学 療 法 学
第33巻 第3
号
表
4SF
−
36・
GDS・
FES の変 化 前 後 改 善率
(%)
項 目 略 語n
平 均 値±標 準 偏 差
平 均 値±標 準 偏 差
平 均 値±標
準
偏 差p
値
健 康 関連Q
(.
)L 〔SF
・
:36
) 身 体 機 能 凵常生活 役 割 (身 体) 体の痛み 全 体 的 健 康 観 活 力 社 会 生 活 機 能 日常 生 活 役 割 (精 神) 心の健 康PF
l7RP l7BPl7GH
l7VT ⊥7SF
l7RE
l7MH ⊥7
24
.
5± 10、
628
.
0
±12
.
0
40
.
3
±9
.
340
、
9± 5.
346.
3
±8
.
137
.
4
± 13ユ 33、
8± ⊥0.
845
.
8
±8
.
4
25.
2± IL931
,
6
± 9.
040.
4± ⊥⊥.
0 41.
7± 4.
649.
1
± 9.
040.
1± 11.
6 38.
3± 11.
6 50.
7± 8.
3 7,
1± 40.
〔} 141.
9± 533.
6 2.
5± 28,
6 2、
7± 12.
6 8.
D± 20.
7 20.
6± 6生0 27、
0± 60.
4 13.
1± 24.
0 0.
7530.
2550.
9490.
504e.
1420.
4090.
2610.
046
高 齢 者うつ 評 価GDS
l7 4.
3± 3.
0 3.
7± 2.
9 10,
5
±58
.
20.
286
転 倒に関 する白己効 力 感FES
l7 29.
9± 5.
2 31.
4 ± 4.
5 6.
4± 13.
30
,
123 表5 身体 機 能と老 研 式 活 動 能 力 指 標の変 化膕
目 後 改善 率 〔%) 項日 単 位 n 平 均 値±標 準偏 差 平均 値±標 準 偏差 平均 値±標 準偏差 最 大 歩 行 速 度 握 力 FR 長 座 位 体 前 屈 開 眼 片 足立ち 閉 眼 片 足立ち TUG 膝 仲展 筋 力 老研 式 活 動 能 力 指 標 m/min kg cm Cln sec sec S(:CN
/13
点777577777
111111111
67
,
9
±232
21
.
9
±5
.
129
.
〔}±6
.
828
.
1
±6
.
723.
0
±22
.
0
2
、
5±1
、
511、
4 ±3.
6240
.
6
±662
10
,
9
±2
.
2
81.
5± 29.
922
.
8
± 5.
031
.
4± 6.
432.
7± 7.
921.
9
±21
.
7 2.
1± 1.
4 9.
5± 3.
9 254、
3± 85.
6 10.
6± 2.
6 20.
4 ± 20.
74.
7± 12.
9 10.
3± 15.
4 18.
6± 25.
8 2⊥.
2± 78.
84.
7± 66.
1 16.
7± 19.
86.
6± 24.
7
−
0.
1 ± 297 P値 〔}.
0040.
2440.
0230.
OllD.
6830,
1730.
OlOO.
4780.
548表
6SF
−
36
・
GDS
・
FES
の初 期評価 値と身体機能
変化旦 との相 関係 数お よ び年 齢で調 整し た偏 相 関係 数 相 関 係 数鱇 ・ 連・・…
F
.
36・斡輪 職 男
纛
る 項 目 〔N
) PF RP BP GH VTSF
REMH
GDS
FES
最 大 歩 行 速 度の 相 関 係 数e
.
05
0
.
45
−
0
.
23
−
0
.
07
−
O
.
38
−
0
.
07
−
0.
38−
0.
32 0.
02 0.
34 変化量 (N=
17〕 偏 相 関 係 数一
G.
03 0.
39−
0
!10−
0
.
11−
0
.
45
−
0
.
24
−
0
.
35
−
O
.
30
0
.
08 0、
24 FR の変 化 量:相関係数
0
,
03
−
0
.
30
0
.
160
.
170
.
32−
0.
310
.
090
.
53
*−
0、
19−
0.
19 (N
=
17
)偏 相 関 係 数
0
.
05
−
0
.
29
−
0
.
20
−
([.
18
0
.
33−
0.
3⊥0
.
070
.
53*−
021
−
0
.
18 長座位体前 屈の 相 関 係 数一
〇.
15−
0.
29−
0.
31−
0.
06−
0.
21−
0.
33−
0.
10 変 化量(
N
=
15〕偏 相関係 数
一
〇.
11−
0.
25−
0.
29−
0.
08−
O.
22−
0
.
30−
0
.
llTUG
の変 化量CN=
17) 相 関 係 数 偏 相 関 係数O
.
040
.
00
O
.
O
・
1 〔}.
03
0
.
10
0
、
31
−
0
.
25
−
O
.
07
−
0
.
O
:1
0
.
⊥4
0
.
25
−
O
.
16
0.
09
0
.
30
−
O
.
L9
−
0
.
07
−
0
.
04
0
.
13
026
−
0,
150
.
110
.
12一
〇.
03
0
.
〔}5
0
.
2
([ 0.
20 PF :身体 機 能,
RP
H
常 生 活 役 割 (身 体 ),
BP
:体の痛み,
GH
:全体
的健康
感,
VT :活 力,
SF :社 会生活 機 能,
RE 役 割 (精 神},
MH
:心の健 康,
* :p〈0
.
05
.
日常生活 機 能 項 目の変 化 量 との 相 関 係 数 お よ び 乍 齢で調 整 し た偏
相
関係 数
を表
6
に 示 し た。SF−
36
のMH
(
心の健 康 )
がFR
(
フ ァ ン ク ショ ナル リー
チ)
の変化
量 と有 意
な相 関
を 認 め た (r=
0
.
53
,
p<.
05
)
以 外 には,
GDS
,
FES
に は有
意 な 柑 関 は 認 め ら れ な かっ た。
ま た,
年 齢
で調 整
し た 場合
も,
MII
とFR
の変 化 量 との間
に有
意 な相 関
を認
めたが 〔r=
O
.
53
,
p
<.
05
),
その他
の身 体 機 能
やGDS
,FES
にお
い て はいず
れも有 意 な 相 関
は認
め ら れ な かっ た (表
6
)。
考
察本 研 究
で は,
CGT
に参 加
した 地 域在 住
虚 弱 高 齢 者の地 域 在 住 虚 弱 高 齢 者へ の運 動 介入によ る身 体機 能改善と精 神心