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どうなっちゃったの?日本経済

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Academic year: 2021

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要旨 ① A3 用紙に,タテは 1955 ~ 2016 年,ヨコは 9 つの時系列をとり,「基本統計表」を作った。②主にその基 本統計表から,いくつかグラフを描いた。③教材に使える新聞記事(日付と見出し)を紹介した。④効率・ 成長第一の経済を反省し,福祉優先の,温かい経済を目指したい。⑤経済を学ぶ楽しさも伝えたい。これら の教材と姿勢を,パワーポイントで投影するか,コピーして配布,時系列の推移,また時系列間の関係を眺 めると,いくつもの発見・驚き・感懐・疑問が生まれる。それらを,みんなでワイワイがやがや話し合いた い。教科書で用語の意味を確認しながら。 キーワード:経済成長率,マネタリーベース,バブル経済,自由化・グローバル化,タックス・ヘイブン

Ⅰ.GDP

1.高度成長期→低成長期→長期停滞期  内閣府『経済財政白書』巻末の長期統計表と本稿の 「基本統計表」から GDP と成長率をエクセルに打ち込 み,少し加工すると次頁の図 1 が描ける。不況期には 影を付けた(年単位)。  棒グラフは GDP(名目)である。2016 年 12 月に改 訂があり,1994 ~ 2015 年の,灰色に塗りつぶした部 分(棒グラフの頭部)は,改訂による増加分である。 GDP は 1955 ~ 97 年は上昇,98 年から現在までは下 降ぎみの横ばいである。   こ こ 数 年 で は 2011 年 か ら 微 増 し, 安 倍 首 相 は 「GDP 600 兆円の達成を明確な目標に掲げたい」と宣 言した (朝日新聞 2015.9.25「アベノミクス 遠い実感  成長・消費・賃金 伸び悩む」)。以下,新聞の引用は 特記がない限り朝日新聞であり,新聞の日付である。  折れ線グラフは,棒グラフの GDP が,前年に比べ て何%伸びたか,つまり経済成長率(実質)を示す。 目盛りは右軸。影の年(不況)には下がり,影のない 年(好況)には上がる。あたかも生物の鼓動のようで ある。なお折れ線が下がっても,ゼロの線より上にい れば,プラス成長である。  マイナス成長は 74 ~ 75 年の第 1 次石油危機,97 ~ 98年の金融危機(山一証券や長銀が破綻),08~09年 のリーマン・ショックのときである。  折れ線グラフでは,棒グラフでは分からなかったこ とが見えてくる。全体が 3 つの時期に区分できること である。3 つの時期とは,高度成長期(1955 ~ 73 年, 平均9.3%),安定成長期(74~97年,平均3.4%),長 期停滞期(98 ~ 2016 年,平均 0.7%)である。 2.GDP の内容・質・分配  GDP は,国際比較ができるように,国連が計算方 法を決めている。それが 2009 年に変わり,日本も上 記のとおり 2016 年に,1994 年に遡って改訂した。新 聞の「いちから わかる! GDP の計算方法 変わるん だって?」(16.10.5)によると,「約 19.8 兆円(2011 年)増えた…。最も大きいのは企業などの研究開発費 だ。…戦車や弾薬など防衛にかかわる装備品の購入費 などが,より GDP に反映されることになる」。  GDP には計算方法の問題のほか,内容の問題もあ

どうなっちゃったの?

日本経済

「戦後日本経済の歩み」を

統計表とグラフで 高校生に教える

The Journal of Economic Education No.36, September, 2017

Teaching High School Students What Ever Has Happened in Japanese Economy,

Using Statistical Tables and Graphs

MINOWA, Kyoshiro

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る。たとえば上記の戦車・弾薬のほか,核兵器・裁判 費用・広告費・原発なども含まれる。それらが多いほ ど豊かな国といえるのか,などは問題であろう。  質の問題もある。同じ食料品でも,添加物・農薬が 含まれていないか,皮膚に優しい化粧品か,呼吸や皮 膚に安全な住宅・衣料か,ミスのない医療か,など。  格差・貧困の問題もある。つまり GDP が平等・公 正に分配されているかという問題である。所得格差を 見る方法は,いくつかある。15.5.22夕刊の「所得格差  世界で拡大」は,上位 10%が下位 10%の何倍を持つ か,の報道である。OECD 加盟 34 か国平均は,7 倍 (1980 年 代 ) → 8 倍(90 年 代 ) → 9 倍(2000 年 代 ) → 9.6 倍(13 年)と格差が拡大している。  同記事で 2013 年の国別を見ると,メキシコは 30.5 倍,米国は 18.8 倍,日本は 10.7 倍(トップ 10)。デン マークは 5.2 倍で格差が最も小さい。米国や日本の姿 に驚く生徒が多いのではないか。  日本での貧困を生活保護状況の推移で見ると,図 2 のとおりである(矢野恒太記念会『日本の 100 年』)。  生活保護受給者数は,60 年代に減り,70 年代から 漸増したが,バブル期に急減し,バブル破裂後に急増 している。完全失業率とかなり連動しているのが,グ ラフで明らかであるし,また非正規雇用者比率とも連 動している。さらに下請法違反行為件数(『公正取引 委員会報告』,15.12.4「経済気象台 代金の手形支払い 規制を」),自殺率(川人博『過労自殺 第 2 版』,岩 波新書)など多くのグラフと連動している。  これらのグラフの,ほぼ U または J 字形は,2015 年 に話題になったトマ・ピケティ『21 世紀の資本』にお ける所得格差の推移と同じ形である(図 12)。  週休 2 日,IT 社会になり,温水洗浄便座が普及し, 多くの商品がすぐ手に入る便利な時代になってきたの に,庶民は貧しく不安で,中小企業には厳しさが増し ている。その背景にある規制緩和・自由化・グローバ ル化については後で詳しく述べるが,GDP の大きさ だけで豊かさは語れない。そういう問題が多い。 図 1 GDP と経済成長率の推移 図 2 生活保護と失業率の推移

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Ⅱ.株価

 図 3 を見ると,株価は 1989 年末がピークで,翌 90 年初から暴落した。米国からの圧力で 2 年以上続けた 低金利を,89 年 5 月,10 月,12 月に引き上げた(基 本統計表を参照),その年明けからの暴落である。 GDP は,なお数年ゆるやかに増え,98 年から下降ぎ みの横ばいを始めた(図 1)。  資本主義経済は,短期間に膨大な富を蓄積した「凄 い経済」であるが,自然・環境を破壊した「ひどい経 済」でもある。その経済の中核は株式会社である。  株は便利で危険,不思議なものである。株価は,50 円とか 500 円という額面(2001 年の法改正で額面株式 はなくなった)または帳簿価格を離れて上がったり下 がったりする。成績のいい会社は,それらの何倍もの 時価で株を発行するから,配当を払っても,銀行から 借り入れるより数段に安い資金調達ができる。まさに 錬金術である。これがバブル期に,とくに盛んに行わ れた(ピークは 89 年)。  バブル期には,多くの企業や家計が株だけでなく, 土地や絵画やゴルフ権の売買に現を抜かし,人の心が 荒んだ。財テクという語が流行った。バブルが破裂し て地価や株価が暴落し,土地担保で資金を貸し込んだ 金融機関の債権が不良化して深刻な問題になり,長期 停滞につながった。  株式会社は,教科書に書いてある,少額の資金を大 量に集めて云々というようなものではなく,合併・買 収も多い。また最近も,株式を 1 秒間に 1 千回も売買 する超高速取引が東証での取引の 4 割を占め,当局が 実 態 を 把 握 で き て い な い こ と が 報 じ ら れ て い る (16.10.20「株の超高速取引 登録制導入方針」)。  株式市場は様変わりした。たとえば株式時価総額は, 1989 年末,ニューヨークが 2.9 兆㌦,東京は 4.3 兆㌦ であった(『東証要覧』1991 年)が,2016 年 8 月末に は,ニューヨークが 1,963 兆円,東京は 518 兆円(東 京は 1・2 部計,野村資本市場研究所による)である。 それぞれの歴史があったとはいえ,大逆転である。そ して今,日本では外国人(法人と個人)が,株式保有 金額では 30.5%を占め(2015 年度),委託売買代金で は,1989 年の 11.3%から 2016 年の 73.8%へと激増し た(東証第 1 部,『東証月報』による)。これでも日本 の株式市場といえるのか。  高度成長期を懐かしがる人,誇らしく思う人もいる が,水俣病・原発事故などの公害が多発し,過疎・過 密が進んだことを重く考えるべきである。生き物であ る経済は,結局は恐慌という形で需給を調節し,人び との生活や自然が破壊される。こういう経済や自然の 本質を正しく認識して,財政政策・金融政策・都市計 画・環境対策・教育などでコントロールすべきであっ た。公共投資に偏って需要を増やした日本に対し,北 欧諸国が福祉・社会保障に力を入れて需要を増やした 姿勢を,改めて評価すべきではないか。  やや株式の話からずれるが,「水産のミライ㊤ 育 てる漁業 村を救う 漁師の収入安定 若者戻る」と いう記事(16.11.18)がある。北海道の北端に近い猿 払村の紹介である。「国内最大のホタテの産地。ホタ テ漁の漁協組合員の多くは,手取りの年収が最低でも 1 千万円を超えるという。ベンツやフェラーリなど高 級外車を持つ人もいる。組合員数は 1971 年の 60 人強 から,今は 260 人超に増えた」という。村おこしとは いえ,バブル状況であり,いつか弾ける。自然も人の 心も荒みつつあるに違いない。こんな手放しの記事を 書く記者の姿勢を問うとともに,新聞記事を批判的に 図 3 GDP(名目)と日経平均(年末)の推移

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読むことも教えたい。自然は微妙で,いちど汚染され ると,なかなか元に戻らない。経済も同じではないか。

Ⅲ.企業と家計

1.98 年から賃金減  図 4 は,内閣府『経済財政白書』の長期統計表から 作った。  法人企業の経常利益の前年比(白い棒グラフ)は, 不況期が明けると,反動で急に伸びる。その後,背は 低くなっても,利益は増え続けている。  不況期には白い棒グラフは基線(0)からブラ下 がっている。これは利益が対前年で減っているのであ り,赤字(損失)になったのではない。赤字の企業も あるが,全企業の合計では常に黒字である。  労働者の賃金(1 人当たり雇用者報酬。黒い棒グラ フ)は,第Ⅰ期(図 1 を参照)には,波はありながら も上昇し,第Ⅱ期には上昇率が小さくなり続ける。そ して金融危機が始まる第Ⅲ期には,まさかの減少を始 める。  第Ⅲ期は企業の利益は平均 6.7%ずつ増えているの に,賃金は 0.7%ずつ減っている。つまりトリクルダ ウンでなく,トリクルアップがあったわけだ。その背 景には労使の力関係の変化があった。労働組合の推定 組織率は 1955 年が 35%,90 年は 25%に下がり,2012 年からは 18%を下回っている(日本生産性本部『活 用労働統計』)。  賃金が下がっても物価も下がっているので助かる, という人がいる。しかし図 5 を見よう。  賃金と物価の関係にも 3 つの時期がある。第Ⅰ期に は消費者物価(棒グラフ)が大きく上昇したけれど, それを上回る賃金の上昇があった。第Ⅱ期は物価と賃 金の上がり方が,ほぼ同率であった。第Ⅲ期は消費者 物価が下がっても,それ以上に賃金が下がった。なお 97 年と 2014 年には消費税増税で物価が上がった。 図 4 企業収益と賃金の前年比 図 5 賃金と物価の上昇率推移

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2.失業率の上昇と産業空洞化  図 6 を見ると,完全失業率は,第Ⅱ期に入ると上が り,バブル期に少し下がるが,平成不況期から急上昇 する。円高でメーカーが工場を海外に移転したことが 大きな要因であり,その海外生産比率(経済産業省 『海外事業活動基本調査』)と並行して上昇する。国内 産業の空洞化である。失業率は,輸出が伸びた「いざ なぎ超え景気」で下がるが,リーマン・ショックで急 上昇,その後また下がる。これまたグローバル化が背 景にある。たとえば日産自動車は,生産台数の 8 割弱, 社員の 85%が海外である(2013.7.1 限界にっぽん)。 どこで生産するのも自由であるが,これが日本の会社 かと思ってしまう企業が増えている。 3.家計の消費支出減少と所得分布  図 7 で 1 世帯当たりの 1 か月の実質消費支出(総務 省『家計調査年報』,2 人以上の世帯)を見ると,92 年までは,物価が大幅に上がった石油危機などの数年 を除いて,消費がかなり増えた。景気が悪い影の年に も,増えている。  ところが 93 年からは棒グラフが基線からぶら下が り,年率 0.8%で減り続ける。好況でも減っている年 が多い。金額(名目)では,1992 年の 33.4 万円から 2016 年の 28.2 万円へと,24 年間で約 5.2 万円も減って いる。  世帯の所得金額階級別の分布は,次頁の図 8 のよう に推移してきた(厚労省『国民生活基礎調査』)。  1985 年(細線)から 2013 年(太線)への変化は, 中間層が減り,貧困層と富裕層が増えている(3 つの 矢印)。中央値は 1985 年が 418 万円,2013 年が 415 万 円,ほぼ同額であるが,この間に消費者物価が 17% 上がっているから,実質中央値は 2 割ほど下がったこ とになる。つまり所得格差が広がり,貧困化も進んだ ことになる。なお両年の間の 1993 年(点線)は,か なり格差が縮まっているから,そこから 2013 年への 格差拡大と貧困化は,急激に進んだことになる。 図 6 完全失業率と海外生産比率 図 7 家計消費支出(実質)前年比

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 同じ調査の「生活意識」を見ても,生活が大変苦し い世帯の割合が,2014 年は 1990 年の約 3 倍である (表 1)。 表 1 生活が苦しい世帯の割合 % 苦しい 大変苦しい やや苦しい 1990 年 36.8 10.9 25.9 2000 50.7 19.2 31.5 2010 59.4 27.1 32.3 2014 62.4 29.7 32.7

Ⅳ.経常収支・為替相場・外貨準備

 図 9 を細かく見ると,折れ線と棒グラフで,ピーク とボトムが,ややタイムラグをおいて連動している。 これは価格メカニズムが(ある程度)働いている姿で ある。赤字にはならず,黒字を保ちながらではあるが, 「経常黒字増」→(ドル安・円高)→「経常黒字減」 →(ドル高・円安),そして最初の「経常黒字増」に 戻る。その繰り返しである。  ところが図 9 を大きく見ると,1965 年に 360 円だっ たのが,50 年後の 2016 年には 120 円になった。つま り長期的には「経常黒字増→円高」になったが,「円 高→経常黒字減(経常赤字)」にならず,価格メカニ ズムの働きが片面であり,完全でない。これは,長期 的に見ると物価上昇が,米国は日本の約 3 倍(本誌前 号の拙稿を参照)であったからである(購買力平価 説)。  外貨準備高は「基本統計表」で分かるとおり,71 年から急増する。ドル安・円高を抑えるべく IMF の 規約を守って,政府・日銀が過剰なドルを平衡買いし たからである。第 1 次・第 2 次の石油危機で,輸入原 油高騰のため外準は一時減る(基本統計表を参照)。 しかし 80 年代後半からは経常収支黒字増に対して懸 命にドルの買い介入(円の売り介入)をしたため,外 準は再び急増した。変動相場制になっているのに,価 格メカニズムに任せなかったのである。日本は欧米と 図 8 低・高所得世帯が増え、中所得世帯が減った 図 9 円相場と経常収支

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違って“円高恐怖症”で,すぐ介入をした。しかし介 入が効かず,円高になった。100 円あたりが妥当なと ころなのかもしれない。

Ⅴ.1955 〜 1965 年の景気循環パターン

 各時系列の動きには法則性がある。この「きれい さ」に,生徒の目を見張らせたい。  たとえば表 2(資料は「基本統計表」)の 1955 ~ 57 年,神武以来の好況で成長率が高く,当時は加工貿易 であり,原材料の輸入が増え,貿易収支が赤字になっ た。少ない外貨準備を減らさぬため,日銀は不本意な がら公定歩合を上げて景気を抑えた(ここまでの因果 関係を示す囲みと矢印は点線)。企業は高金利の資金 を借りず,したがって工場を拡げないので,景気は下 向く。すると原材料の輸入が減り,貿易収支は黒字に なる。そうなれば金利を上げておく必要はなく,公定 歩合を下げる(ここまでの因果関係を示す囲みと矢印 は実線)。すると資金需要が増え,好況になり,原材 料の輸入が増え,貿易収支が赤字になる。1965 年ま では,こうしたパターンの繰り返しであった。  「基本統計表」に上記の囲みと矢印を書き込ませな がら理屈を説明していくと,生徒の目が輝いてくる。 1971 年から外貨準備が増えて,国際収支の天井が無 くなると,このパターンは消えた。

Ⅵ.金融政策

1.公定歩合と消費者物価  公定歩合が変わる回数は年によって違う(基本統計 表を参照)。図 10 の点線の折れ線は,各年末の公定歩 合で描いた。95 年春以後は,金利の自由化が進んだ こともあり,日銀貸出の公定歩合を上げ下げする方式 から,市中の手形や債券を売買し,無担保コール翌日 物の市場に,資金の余剰感あるいは不足感を作り出し 表 2 1955 〜 65 年の景気循環 図 10 公定歩合(年末)と消費者物価上昇率の推移

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て,そのレート(実線の折れ線)を誘導する方式に移 り始めた。オペレーション(公開市場操作)である。  なお消費者物価の上昇率(棒グラフ)は,下がって も,0%以上であれば,それは上昇率が小さくなった のであり,物価が下がったわけではない。  図 10 から次のことが読み取れる。①好況のとき, 消費者物価は,概して上がり方が大きくなり,物価を 抑えるために公定歩合が引き上げられる,②不況のと き,消費者物価は概して上がり方が小さくなり,公定 歩合は下げられる,③第Ⅱ期までは消費者物価が下が ることはなく,不況でも,それなりに上がった。④第 Ⅲ期から物価は下がり続けている。好況期でも下がっ ている。「戦前と違って物価は下がらないって,先生 言ってましたよね」と,昔の卒業生にチクリとやられ たことがある。上がっているのは消費税が増税された 年である(97 年 ,14 年)。⑤そして公定歩合・政策金 利は,9%という高い時期があったなんて嘘のように, 2000 年から 20 年近くゼロ%である。  こうなると金利での金融政策はできず,資金量を直 接増やす「量的緩和」に切り替えた。しかし,それも 効かず,金利をマイナスにしたが,副作用(銀行・保 険会社の資金運用が不利)が出てきた。 2.日銀の貸借対照表の推移  戦前からの日銀の貸借対照表を,次のように編集す ると,日本経済の推移の姿が炙り出される(表 3)。 日銀券は,何を見合いに発行されてきたか。資料は 『明治以降本邦主要経済統計』,『日本銀行統計』によ る。  まず1行目。金本位制時代の代表として1916年末を 見ると,お札の発行6億円のうち4億円は,金(キン) を受け取って,その預り証として発行された。  2 行目は,1942 年(昭和 17 年)で戦争中。71 億円 の日銀券発行のうち 58 億円は,国債を買い入れる対 価であった。政府は税収だけでは戦費を賄いきれず, 国債を発行し,隣組にも割り当てられ,買わないと非 国民と罵られた。結局は日銀が大量に買い取った。  3 行目は 1965 年。全体に金額が大きくなったのは戦 後のインフレによる。日銀は銀行への貸し出しを増や すという形でお札を発行した。借りた銀行は企業にど んどん貸し,高度成長が進んだ。  4 行目。輸出が進み,輸出商から銀行が買い取った ドル(外国為替)を,日銀が買ってお札を発行した。  さて 5 行目からは,2 行目と同じく日銀が国債を大 量に買う。戦後の財政法で,国はふつう赤字国債を発 行しないこと,日銀は国債を国から直接買わないこと (市場経由は OK)を定めた(4 条・5 条)。戦後ひどい インフレで貯金や国債が紙くず同然になり,国民の生 活が苦しくなったことを反省したのである。ところが 1965 年の不況期から再び国債の発行を始め,バブル 破裂後,とくに 1998 年から,その増発が続く。  2001 年からは,銀行券発行より国債買い取りの方 が多い。13 年からの国債の増え方は異常で,これが アベノミクスである。日銀が市中銀行から国債を買っ た代金は,その銀行の日銀への当座預金としておく。 市中銀行は,いつでも当座預金から日銀券として引き 出すことができる。日銀当座預金は潜在的な発行銀行 券であり,両者の合計がマネタリーベースである(正 確には,コイン流通高も加える)。 3.マネタリーベースと国内銀行貸出金の推移  アベノミクスの第 1 の矢は,このマネタリーベース の増加を介して市中銀行貸出を増加させることを狙っ たのであるが,図 11 のとおり,この目的では完全に 表 3 日本銀行の主要勘定 (億円)      (資産)        (負債と資本) 年末 金地金 貸出金 国債 外国為替 発行銀行券 当座預金 1916 4 2 6 4 1942 6 18 58 71 27 1965 309 16,277 9,300 3,713 25,638 885 1971 308 6,808 15,430 47,979 64,077 2,947 2001 4,463 8,161 755,911 35,754 690,042 156,153 2013 4,412 269,191 1,813,958 53,110 901,431 1,070,775 2014 4,412 317,083 2,504,394 60,328 930,817 1,781,359 2015 4,412 364,638 3,250,019 64,980 984,299 2,530,135 2016 4,412 397,687 4,105,010 67,799 1,024,612 3,302,279

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失敗した。資料は『日本銀行統計』による。  Monetary Base は日銀の資金供給であり,それをタ ネ銭に市中銀行は,信用創造,つまり何倍もの貸出を する。その貸出が,バブル破裂後は伸びが鈍くなり, 98 年からは減り始めた。その後の経過は省略するが, 2012 年末に安倍政権になり,13 年から黒田日銀総裁 のもと,前代未聞の金融緩和が行われた。マネタリー ベースは 12 年末の 138 兆円から 16 年末の 437 兆円へ 3.2 倍に増えたのに,国内銀行の貸出は 434 兆円から 492 兆円へ 1.1 倍に増えたにすぎない。  金融緩和が効かない理由を,教科書(宮本憲一『高 校政治・経済』実教出版)が書いてくれている─ 「一般に,金融政策は,引き締め政策に比べて緩和政 策の効果が乏しく,インフレーションの抑制に対して は有効でも,デフレーションの脱却には効果をもたな いとされる(金融政策の非対称性)」「デフレーション 下で金利が一定水準まで低下した場合,資産価値が下 がる可能性があるなかでは,人々は資金を借りてまで 設備投資をしたり,株式や不動産などを購入したりせ ず,また,現金を投資にまわすのではなく手元に保管 しようとする。市中金融機関も金利が低いなかでは積 極的に貸し出しをしようとは思わなくなる。このよう に,通貨量をふやしても,市中金融機関に資金が大量 にあまるだけで消費を刺激することはむずかしくなる (流動性の罠)」。  その,効果のない政策を何回も重ねるのはなぜか。 朝日社説は「日銀は政権のしもべか」(16.7.30)で述 べている─「政府の発想そのものがおかしい。日銀 はそれに物申すべきだが…委員の任期が来るたびに, 政権がアベノミクス賛成論者に替えてきたからだ…」。  16 年 2 月 16 日から日銀は,その日以後に増えた日 銀当座預金に 0.1%の金利を受け取ることにした(そ れまでの預金には従来どおり 0.1%の金利を払う)。お カネはどんどん企業・家計に貸しなさい,貸さないで 日銀の当座預金に積んでおくと「罰金」を取りますよ, という政策である。ちなみに 2008 年 11 月から所要準 備額には,それまでどおり無利子だが,超過準備額に は 0.1%の金利を払うことにしていたのである。  なお預金とは,我々には資産だが,預かる銀行に とっては借金・負債である。その銀行も,日銀へ預け れば,それは資産。預かる日銀には,負債である。こ ういう基礎知識についても確認しておく。  リーマン・ショック後は日本を追って,米国もユー ロ圏も英国もゼロ金利に向かった(グラフは省略)。 そして今,なかなか立ちなおれないでいる。15 年末, 金利を上げて正常な状態に戻り始めた米国も,16 年 に入って利下げ・緩和を続ける日欧を見て,予定の利 上げを見送り,やっと年末になって 0.25%,翌 17 年 3 月,慎重に再度 0.25%の利上げをした。こんな事態は 戦後の資本主義経済で初めてである。

Ⅶ.自由化・グローバル化

1.自由化・グローバル化の意味   以上,多くのグラフの背景として述べた自由化・グ ローバル化というコトバは,注意して使わなければな らない。  たとえば「公海は自由」なので,日本の漁船はペ ルー近海でアンチョビを乱獲した。ペルーも日本近海 で魚を獲る自由はあるが,ペルーには,それだけの漁 船も漁獲技術もない。つまり野放しの自由・平等は, 弱者にとっては絵に描いた餅に過ぎず,不公平になる。 そこで国連で話し合い,1982 年,各国の領海 3 カイリ 図 11 日銀の資金提供と国内銀行の貸出金

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の沖 200 カイリ(領海を含む)を排他的経済水域とし, そこでは入漁料を支払うことにした(「200 カイリ… われらが海」1974.7.20 など)。  国内についても,いくら自由が尊いとはいえ,雇用 主が従業員を酷使する自由や,大企業どうし協定して 製品価格を吊り上げる自由は好ましくない。そこで, どの国でも労働法や独占禁止法が設けられている。  グローバル化についても,「グローバルに考え, ローカルに行動せよ」など前向き・肯定的に使うこと も多いが,多国籍企業が世界を見渡して,原料の安い 国の原料を,賃金の安い国で加工させ,購買力のある 国へ売るとか,多国籍企業や富裕層が海外の租税回避 地を利用して脱税・マネーロンダリングするとか,マ ネーを株→(石油・穀物などの資源)→通貨などへ瞬 時に乗り換え,投機して相場を暴騰・暴落させるなど のグローバル化もある。経済効率・利潤一点張りに行 動すると,人権侵害・自然破壊・国家無視など多くの 弊害をもたらす。これらについて次のような記事があ る。「パナマ文書 各国衝撃 アイスランド 首相辞意 で混乱 英 メディア追及 中国 沈黙」(16.4.7),「超 富裕層の税逃れ監視 全国展開 国税庁」(16.10.26), 「国境のコントロールを失って国が形骸化している  グローバル化への反乱 ヴォルフガング・シュトレー ク」(16.11.22)。 2.米国の場合  米国の資本主義経済が暴走して 1929 年から大恐慌 になった対策として,ニューディール政策がとられ, 銀行がリスクの大きい証券業を兼営することを禁止す るグラス・スティーガル法が設けられた。表 4 は,朝 日 12.11.4「ワールドけいざい」欄に載っている。  表 4 の項目のほかに多少の関連事項を,前述のピケ ティの基本グラフに組み込んだのが図 12 である。  このグラフは,米国の所得上位 10%の人が国の所 得総額の何%を占めるか,の推移を示す。恐慌の 1929 年には 50%近くに高まったが,修正資本主義の 政策により,1940 年代半ばには格差は 35%程度に縮 まった。  しかし 1979 年から石油危機によって物価が上がる と,グラス・スティーガル法の柱の 1 つである預金金 利規制が邪魔になり,金利の上限規制を取り払った。 81 年にはレーガン政権が誕生して自由化が進んだ。 表 4 グラス・スティーガル法の成立と廃止の帰結 1929 年 米株式市場が暴落,大恐慌に 1933 大恐慌の教訓から銀行業と証券業の分離を決めた「グラス・スティーガル法」が成立 1980 預金を扱う金融機関の規制を緩和 1998 米シティコープと米トラベラーズ・グループが合併発表,総合金融シティグループが誕生 1999 グラス・スティーガル法を廃止 2008 リーマン・ショック,金融危機深まる 2010 米金融規制強化法が成立 図 12 自由化・グローバル化と所得格差の推移

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とくに 91 年のソ連崩壊で,欧米は「むきだしの資本 主義」に戻った。銀行と証券の兼業禁止も少しずつ緩 和され,99 年にはグラス・スティーガル法自体が廃 止された。こうした自由化に応じて所得格差が再び大 きくなり,グラフは U 字形になる。  果たして住宅ブーム,サブプライム問題,リーマ ン・ショック,そして金融恐慌が起こり,これに対し て米国は 10 年,金融規制強化法(ドッド・フランク 法)を設けた。  ところがウォールストリートは骨抜きの実施細則を 作るなど抵抗している。「米の金融規制 難航 ルール づくりに遅れ」(12.3.3),「米の金融規制 道半ば 業 界反発,法の詳細未設定」(13.10.23),「金融機関への 規制見直し トランプ氏 大統領令署名へ」(17.2.4) などの記事がある。 3.日本の場合  大恐慌のあと資本主義を修正した米国に遅れて,日 本では第 2 次世界大戦後に民主化と自由化が行われた。 表 5 のとおり,農地改革が行われ,独占禁止法・労働 3 法が制定された。日本を民主化し,軍国主義・財閥 を抑える改革であった。  この民主化は短期間で,資本の論理に流されていく。 具体的には,1960 年に結ばれた日米安保条約第 2 条の 経済協力条項のもと,米国や西欧の要求により,貿 易・資本の自由化を進める。為替の実需原則廃止も, 日米円ドル委員会で決まり(「為替管理を簡素化」 84.3.22),「輸出入などの実需を裏付ける書類を提示し なくても為替先物予約ができること」になった。  米クリントン政権の 94 年 11 月から,毎秋「日本に おける規制緩和と行政改革に関する日本政府に対する 米国政府の要望書」が提出された。それを忠実に実行 したのが橋本首相のフリー,フェア,グローバルであ り,具体的には銀行・証券・保険の相互参入を促進, 金融の長短分離を廃止(長期信用銀行の廃止),各種 手数料の自由化などである(「首相が金融改革案 金 融機関淘汰も視野」96.11.12)。  そして独占禁止法が緩和された。それまでも徐々に 緩められ「穴だらけ」になっていたが,バブル破裂後, 不良債権の処理にあえぎ,国際競争に遅れて焦ってい た金融機関を救うため,97 年に改正された(「持ち株 会社 独占への警戒不可欠」97.2.26)。   三井と住友が合併したときは驚いた(「住友・さく ら銀,合併を発表 4 年半で 9300 人削減」99.10.15)。 それほど必要性があったわけだ。やがて次の 3 メガバ ンクが形成されていく(かっこ内は旧銀行)。① 三菱 UFJ フィナンシャル・グループ(三菱・東京・三 和・東海・日本信託など),②三井住友フィナンシャ ルグループ(三井・太陽神戸・住友など),③みずほ フィナンシャルグループ(第一勧銀・富士・日本興 業・安田信託など)。  銀行間だけでなく,銀行と証券の合併も,保険会社 の再編も,その他の業種の合併も行われ,××ホール ディング,×× HD という名称の会社が多くなる。  雇用についても自由化が進み,労働規制がなし崩し になっている。昔はほとんどが正規雇用であった。今 は約 4 割が非正規である。企業にとって非正規は使い 勝手もよく,賃金コストも少なくて済む。  ブラック企業の問題もある。中小企業の一部の問題 と思われがちだが,大企業にも多い。たとえば「電通 幹部ら事情聴取へ 違法な長時間労働疑い」(16.11.8) や「過労死の四半世紀〈インタビュー〉」(16.12.14) などの記事もある。   ブラックバイトの問題もある。「ブラックバイトは 社会全体の問題」(16.6.28)は述べている。「なぜ広 がったか。第 1 は学費の高騰と親の貧困化」。親の貧 困化は子供のアルバイトを余儀なくさせ,「高校生が 働かなければ,家族全体の生活が立ちいかなくなる状 況」を生む。第 2 は「これまで正規雇用が行っていた 責任の重い基幹労働を,非正規雇用が担わざるを得な 表 5 日本経済の民主化と自由化・グローバル化 経済民主化 1945 ~ 47 年 農地改革・独占禁止法・労働 3 法 自由化・ グローバル化 (規制緩和) 1971 為替相場の自由化(固定相場制を放棄)

1982 ロン・ヤス体制(Ronald Reagan,Yasuhiro Nakasone) 1984 為替の実需原則を廃止(日米円ドル委員会)

1989 日米構造協議

1997 日本版金融ビッグバン(Free,Fair,Global) 1999 改正独占禁止法施行(合併基準緩和など)

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い状況」が出現したこと,その結果,学生はアルバイ トを休めず,辞められなくなってしまうというわけで ある。生徒の経験や対策を話し合わせたい。

Ⅷ.おわりに…薦めたい図書

 人類の経済制度は,表 6 のように変わってきて,今 は太字の資本主義経済である。そして現在,我々が住 む日本は,本稿のような道を歩んできた。今後,社会 主義への道を辿るのか否か,どのような道を辿るのか は議論があるところである。   た と え ば 朝 日 新 聞 社 説「 資 本 主 義 の 未 来 」 (2017.1.3)を読んで,生徒全員が 1 ~ 2 点の質問・意 見を 1 ~ 2 行でもメモ書きし(なるべく記名。公表さ れたくないことは書かない),生徒・教師で編集した プリントをもとに話し合い,それも含めてクラスか学 年の論集を作る。それを朝日新聞社とか本誌へ送る。 先生も生徒も楽しいと思う。  本稿で示した日本経済の歩みの背景に,政財官の癒 着があることも意識しなければならない(「企業の政 策減税 倍増 安倍政権で 1.2 兆円 62%巨大企業 大 企業減税 家計に届かぬ」16.2.14),(「経団連,政治献 金呼びかけ 自民との蜜月続く」16.10.12),(「社説  企業団体献金 『禁止』の約束はどこへ」16.12.4)。  他方,オルターナティブを求める動きがあるが,そ れを紹介する図書を何冊か挙げて本稿を終えたい。 ○銭本隆行『デンマーク流“幸せの国”のつくり方』 (明石書店,2012 年)は生徒にも薦めたい。 ○ケンジ・ステファン・スズキ『なぜ,デンマーク人 は幸福な国をつくることに成功したのか どうして, 日本では人が大切にされるシステムをつくれないの か』(合同出版,2008 年) ○坂本光司『日本でいちばん大切にしたい会社』(あ さ出版,2008 年)…続編が 4 まで出版されている。 さらに坂本ほか『日本の「いい会社」』(ミネルヴァ 書房,2017 年) ○大江正章『地域に希望あり』(岩波新書,2015 年) ○藻谷浩介 NHK 広島取材班『里山資本主義』(角川 書店,2013 年) ○豊島子ども WAKUWAKU ネットワーク『子ども食 堂をつくろう! 人がつながる地域の居場所づく り』(明石書店,2016 年) ○志賀櫻『タックス・ヘイブン 逃げていく税金』 2013 年 ○斎藤美奈子『学校が教えないほんとうの政治の話』 (ちくまプリマー新書,2016 年) ○山内・岩本・田中『未来を変えた島の学校』(岩波, 2015 年) 表 6 経済体制の歩み 何年前から 階級なし (1)原始共産制(人類最初の経済体制) 200,000 年 階級あり (2)奴隷所有制(ドレイ持ち社会) 3,000 (3)封建制(トチ持ち社会) 2,000 (4)資本主義(カネ持ち社会) 300 階級なし (5)社会主義・共産主義?

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基本統計表:戦後日本経済の歩み(1955 〜 2016 年) 景気 西暦 実質成長 率 日経 平均 株価 (年末) 完全 失業 率 家計 消費 支出 (実質) 伸び 消費者 物価 (総合) 上昇 国際 収支 (経常) ドル 相場 (年末) 外貨 準備 (年末) 公定歩合(政策金 利)太斜字は引き 締め 昭和 ・ 平成 首相 日銀 総裁 備考 太斜字は金融引き 締め 期間 通称 年 % 円 % % % ・兆円億㌦ /ドル 億㌦円 年% 年 55 426 2.5 3.5 -1.1 2.27 7 7.3 30 鳩山 新木 54.11-57.6 神武景気 56 7.5 549 2.3 2.9 0.3 -0.34 5 31 石橋 山際 57 7.8 475 1.9 3.7 3.1 -6.20 5 7.67 8.4 32  岸  ↓ 57.6-58.6 なべ底景気 58 6.2 667 2.1 6.5 -0.4 2.64 359.70 9 7.67 7.3 33  ↓  ↓ 59 9.4 875 2.2 5.3 1.0 3.61 359.20 13 6.94 7.3 34  ↓  ↓ 58.6-61.12 岩戸景気 60 13.1 1,357 1.7 4.4 3.6 1.43 358.30 18 6.94 35 池田  ↓ 所得倍増計画 61 11.9 1,433 1.4 4.3 5.3 -9.82 361.77 15 6.57 6.94 7.3 36  ↓  ↓ 61.12-62.10 62 8.6 1,420 1.3 5.2 6.8 -0.48 358.20 18 6.94 6.57 37  ↓  ↓ 62.10-64.10 オリンピック 景気 6364 11.2 1,217 1.1 6.4 8.8 1,225 1.3 -3.1 7.6 3.9 -7.80 -4.80 361.95 358.30 19 6.21 5.8420 6.57 38  ↓39 佐藤 宇佐見 東京オリンピック ↓ 64.10-65.10 証券不況 65 5.7 1,418 1.2 2.1 6.6 億㌦↑ 9.32 360.90 21 6.21 5.84 5.48 40  ↓ ↓  ↓ ↓ 米、ベトナム北爆開始 66 10.2 1,452 1.3 3.2 5.1 兆円↓ 0.45 362.47 21 41  ↓  ↓ 67 11.1 1,283 1.3 4.5 4.0 -0.07 361.91 20 5.84 42  ↓  ↓ 65.10-70.7 いざなぎ景気 68 11.9 1,715 1.2 5.9 5.3 0.38 357.70 29 6.21 5.84 43  ↓  ↓ 69 12.0 2,359 1.1 5.2 5.2 0.76 357.80 35 6.25 44  ↓ 佐々木 70 10.3 1,987 1.1 4.9 7.7 0.71 357.65 44 6.0 45  ↓  ↓ 70.7-71.12 円切り上げ不 71 4.4 2,714 1.2 3.7 6.3 1.99 314.75 152 5.75 5.5 5.25 4.75 46  ↓ ↓  ↓ ↓ 金ドル交換停止  為替変動相場 71.12-73.11 列島改造ブー 72 8.4 5,208 1.4 5.1 4.9 2.00 301.10 184 4.25 47 田中  ↓  ↓ ↓ 固定相場に復帰(1年余) 73 8.0 4,307 1.3 4.6 11.7 -0.03 280.00 122 5.0 5.5 6.0 7.0 9.0 48  ↓  ↓  ↓ ↓ 再び変動相場  石油危機 73.11-75.3 石油危機不況 7475 -1.2 3,817 1.4 -2.6 23.2 3.1 4,359 1.9 3.8 11.7 -1.33 -0.20 300.94 305.15 135 128 8.5 8.0 7.5 6.5 50  ↓49 三木  ↓森永 75.3-77.1 76 4.0 4,991 2.0 1.2 9.4 1.08 293.00 166 51 福田  ↓ 77.1-77.10 77 4.4 4,866 2.0 0.8 8.1 2.84 240.00 228 6.0 5.0 4.25 52  ↓  ↓ 77.10-80.2 78 5.3 6,002 2.2 2.0 4.2 3.48 195.10 330 3.5 53 大平  ↓ 79 5.5 6,569 2.1 2.7 3.7 -1.97 239.90 203 4.25 5.25 6.25 54  ↓ 前川 第 2 次石油危機 80.2-83.2 第 2 次石油危機不況 80 2.8 7,116 2.0 -0.6 7.7 -2.58 203.60 252 7.25 9.0 8.25 7.25 55 鈴木  ↓ 81 4.2 7,982 2.2 -0.8 4.9 1.15 220.25 284 6.25 5.5 56  ↓  ↓ 米、レーガン政権 82 3.4 8,017 2.4 2.7 2.8 1.78 235.30 233 57 中曽根  ↓ 83.2-85.6 ハイテク景気 83 3.1 9,894 2.6 0.6 1.9 4.96 232.00 245 5.0 58  ↓  ↓ 為替の実需原則廃 止(日米円ドル委) プラザ合意(ドル 高是正) 84 4.5 11,523 2.7 0.4 2.3 8.35 251.58 263 59  ↓ 澄田 85 6.3 13,113 2.6 0.5 2.0 11.97 200.60 265 60  ↓  ↓  ↓ ↓ 85.6-86.11 円高不況 86 2.8 18,701 2.8 0.8 0.6 14.24 160.10 422 4.5 4.0 3.5 3.0 61  ↓  ↓ 86.11-91.2 バブル景気 87 4.1 21,564 2.8 1.9 0.1 12.19 122.00 815 2.5 62 竹下  ↓ ブラック・マンデー 88 7.1 30,159 2.5 3.1 0.7 10.15 125.90 977 63  ↓  ↓ 89 5.4 38,916 2.3 0.5 2.3 8.71 143.40 849 3.25 3.75 4.25 1 海部 三重野 消費税スタート   90 5.6 23,849 2.1 0.8 3.1 6.47 135.40 771 5.25 6.0 2  ↓  ↓ 91 3.3 22,984 2.1 1.7 3.3 9.18 125.25 690 5.5 5.0 4.5 3 宮沢  ↓ 湾岸戦争 ソ連崩壊 91.2-93.10 平成不況 92 0.8 16,925 2.2 0.4 1.6 14.23 124.65 687 3.75 3.25 4  ↓  ↓ 93 0.2 17,417 2.5 -0.5 1.3 14.67 111.89 956 2.5 1.75 5 細川  ↓ 93.10-97.5 さざ波景気 94 0.9 19,723 2.9 -0.9 0.7 13.34 99.83 1,228 6 羽田 松下 メキシコ通貨危機 95 2.7 19,868 3.2 -1.1 -0.1 10.39 102.91 1,828 (1.75) 1.0 (1.5 0.8)0.5 7 村山  ↓  ↓ ↓ (政策金利方式を採用) 96 3.1 19,361 3.4 -0.1 0.1 7.49 115.98 2,179 8 橋本  ↓  ↓ ↓ (free,fair,global)橋本金融改革 97.5-99.1 金融危機 97 1.1 15,259 3.4 -0.2 1.8 11.57 129.92 2,208          9  ↓  ↓  ↓ ↓ 消費税 3 → 5%  山一破綻 98 -1.1 13,842 4.1 -2.2 0.6 15.00 115.20 2,159 (0.25) 10 小淵  ↓  ↓速水 長銀破綻 ⎿東南アジア通貨危機 99.1-00.11 IT 景気 99 -0.3 18,934 4.7 -1.2 -0.3 12.97 102.08 2,881 (0.15) 11  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓ ゼロ金利策 米グラ ス・スティーガル 法廃止 00 2.8 13,786 4.7 -0.9 -0.7 14.06 114.90 3,616 (0.25) 12 森  ↓ ゼロ金利解除 00.11-02.1 01 0.4 10,543 5.0 -1.7 -0.7 10.45 131.47 4,020 0.35 (0.15) 0.25 0.1 13  ↓小泉  ↓ ↓ ゼロ金利再開 量的緩和 9.11 テロ 02.1-08.2 (いざなぎ超え)デジカメ景気 02 0.1 8,579 5.4 0.1 -0.9 13.68 119.37 4,697 14  ↓  ↓  ↓↓ 日銀、銀行保有株を購入開始 03 1.5 10,677 5.3 -1.0 -0.3 16.13 106.97 6,735 15  ↓ 福井 イラク戦争 04 2.2 11,489 4.7 0.4 0.0 19.69 103.78 8,445 16  ↓  ↓ 05 1.7 16,111 4.4 -0.4 -0.3 18.73 117.48 8,469 17  ↓  ↓ 06 1.4 17,226 4.1 -2.2 0.3 20.33 118.92 8,953 (0.0) 0.4(0.25) 18  ↓  ↓  ↓ ↓ 量的緩和策・ゼロ金利を解除 07 1.7 15,308 3.9 0.9 0.0 24.95 113.12 9,734 0.75(0.5) 19 安倍  ↓  ↓ ↓ 米・サブプライム問題

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08.2-09.3 世界同時不況 08 -1.1 8,860 4.0 -1.9 1.4 14.88 90.28 10,306 0.5(0.3) 0.3(0.1) 20 福田 白川 リーマン・ショック 09 -5.4 10,546 5.1 -0.2 -1.4 13.59 92.13 10,494 21 麻生  ↓  ↓ ↓ 「米、金融規制強化法制定」 09.3-12.3 10 4.2 10,229 5.1 0.3 -0.7 19.09 81.51 10,962 (0 ~ 0.1) 22 鳩山・ 菅  ↓ ↓ 包括緩和 + 第 3 次ゼロ金利 11 -0.1 8,455 4.6 -2.2 -0.3 10.13 77.57 12,958 23 菅・ 野田  ↓ ↓ 量的緩和  東北大震災・原発事故 12.3-12.11 12 1.5 10,395 4.3 1.1 0.0 4.68 86.32 12,681 24 野田・ 安倍  ↓ ↓ 日銀 1% のインフレ目標 12.11-13 2.0 16,291 4.0 1.0 0.4 3.23 105.37 12,668 マネタリーベース 年約60~70兆円増 25  ↓安倍  ↓黒田 2%インフレ目標 /量的・質的緩和 14 0.3 17,451 3.6 -2.9 2.7 2.63 119.80 12,605 マネタリーベース 年約 80 兆円増 26  ↓ ↓  ↓ ↓ 消費税 5 → 8%黒田追加緩和 15 1.1 19,034 3.4 -2.3 0.8 16.64 120.42 12,332 27  ↓  ↓ 黒田緩和を補完 16 1.0 19,114 3.1 -1.7 -0.1 20.65 117.10 12,169 日銀当預の政策金 利残高に- 0.1%の 付利 28  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓ マイナス金利付き 量・質緩和 景気 西暦 実質成長 率 日経 平均 株価 (年末) 完全 失業 率 家計 消費 支出 (実質) 伸び 消費者 物価 国際 収支 (経常) ドル 相場 (年末) 外貨 準備 (年末) 公定歩合 (政策金利) 昭和 ・ 平成 首相 日銀 総裁 備考 経財 白書 日本の100 年 経財白書 家計調査 経財白書 日銀統計 日銀統計 景気指標 日銀統計

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