C A N C E R 5 (1996), p. 27-28 27
サドスナホリムシを静岡県三保海岸で発見
薪 藤 暢 宏 ・布 村
昇
サ ド ス ナ ホ リ ム シ Cirolana sad即 日sis N U N O
M U R A, 1981 はスナホ リムシ 科C irolanid ae に属 する 等脚 目甲殻類で あ り,布村 に よって新潟 県 佐 渡島から報告さ れた種類で あ る. 嵐 に より波 打 ち際に 打 ち上げられ た流木から得ら れ た,
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個 体 の 雄 の 標 本 に も と づ い て 記 載 さ れ て い る 137・ 138' Nt
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( NUNOKURA,1981 ) ノ / 〆 38' ( N U NO M U R A, 19 8 1) . この後,本種に閲する記 録 は見あたらない. 今 回,静岡県清水市の三保海岸において本種と 同定 された標本が得ら れたので報告す る (図1 )
, 今回得 られた標本 は, 199 1年4月
13日に,鉄村 札次郎氏 により ,静岡県清水市三保半島,羽衣の 松前の砂浜に打 ち上げられた流木から採集された ものである .体長8 .3mmの雄1個体であ った.なお , 本標本はT O YA - C r-12447 として富 山市科学文化 センターに保管さ れている . 本種はスナホ リムシ属 Cirolana の中では特徴的 な外形をもっ 。すなわち ,種の標徴 として 以下の 点があげら れる ;1 ) 第 7 胸節背而後縁及び,第 4 腹節背面後縁に鋸様歯 を備えるこ と, 2) 腹 尾節の形態 ,特 に 後 端 が凹むこ とが特徴的 であ ること , そして, 3 ) キ友 限カfノj、さいことである 37・ (N U NO M UR A,198 1, p p,46-48, figs. 3 ・4. p l 1 A ). 本標本からは上記の特徴が観察され,本積 であ るこ とが確認された (図 2 , 3 ). なお ,等 脚目甲 殻類の雄は第2 )j皇肢に交尾針を 備 え,その 形 態 は 分 類 形 質 と し て 重 要 で あ る が,N U N O-36・ M U RA (19 81) の 原 記 載 で は “M ale secon dpl eopod with a sty lus w hose tip is clu b - shaped"
図1,サ ドスナホリム シ Cirolana sadoensis N U N O M U R A,1981の 報告 地点、
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N obuhi ro SAITO & N oboru N U N O M U R A : A ne w record o f Cirolana sadoensis N U N O M U R A, 1981
(Isop od a) fro m M i ho, P ac ifi c coast of H onshu,
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サドスナホリムシを静岡県三保海岸て、発見 図3 .サドスナホリムシの第7胸節,腹部友び腹尾 節それぞれの背面. 第1腹節は第7胸節に隠 れてい る. スケールは1mm. とあるだけで,同示されていない. そこで,本標 本の第2
} J 担肢内肢とその交尾針を図4
に示した . 本種の模式産地は日本海側であり,今回はじめ て太平洋側から採集されたが,2例とも打ち上げ j荒木から作られた標本であることは興味深い. す なわち , これらの伽11
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荒木に来り,対馬暖流あ るいは黒潮によって出方の本米の生息域から 運 ば れてきた可能性が高いと担保される. しかし, 本 種に閲する知見は乏しく,この件について結論づ けることはできない. 今後, より多くの事例を確 認し ,詳細な調査研究が行われ,本棋の分布が明 0 . 0。
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図4.
サドスナホリムシの雄第2
腹肢の内肢及び交 尾針. スケールは1mm. らかにされることを 期待する限りである. 本標本を採集され,著者らに研究の機会を与え て頂いた ,元東海大学海洋学部水産学科学生の鉄 村 礼次郎氏に,記して謝: 昔、を表します. 参考文献N U N O M URA. N.. J 981. Isopod cruslaccans in Sado Is land. the Sca of Japan. Annual Rcport of lhe Sado Marine Biological Stalion. Nii耳ata U ni vcrsity. LJ 43 -62
(務藤暢宏 : 附 水土舎