• 検索結果がありません。

3. 6. 1 未来 I CT研究所 超高周波 I CT研究室

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "3. 6. 1 未来 I CT研究所 超高周波 I CT研究室"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

3. 6. 1 未来 I CT研究所 超高周波 I CT研究室

室長  笠松章史 ほか 11名 超高周波電磁波(ミリ波、テラヘルツ波)利用技術の開拓

【概 要】

100Gbps級の超高速無線通信や超高速信号計測、テラヘルツ波を用いた高精度な非破壊非接触計測を 2020年 頃までに可能にするために、超高周波領域での光源、検出器、増幅器、変復調器、光電変換器、アンテナなど の各要素技術、リアルタイム計測による非破壊非接触センサ技術、及び超高周波帯での計測に必要な標準を定 めるための技術を開発し基盤技術を確立することを目標に研究開発を進めている。

平成 25年度は、前年度に引き続きミリ波、テラヘルツ波帯の利用技術の確立を目的とした超高速・高出力デ バイス技術、システム技術に関連する研究を行うとともに、3THz付近のテラヘルツ帯周波数コム発生に向け た光パルス光源の開発とテラヘルツ変換素子の探索を行った。

【平成 25年度の成果】

ミリ波、テラヘルツ波帯の利用技術の確立を目的とし、超高速・高 出力電子デバイス技術、システム技術及び超高速信号測定技術に関連 する研究を行っている。平成 25年度は、半導体トランジスタの高性能 化に向けた技術開発と、325GHzまでの導波管部品及びオンウエハ・

プロービング計測環境の構築を実施した。

超高速・高出力デバイス技術に関して、高耐圧・耐熱・耐放射線性 に優れ、かつミリ波、テラヘルツ波帯で高出力が期待される窒化ガリ ウム(GaN)系トランジスタについて、ゲート電極と高速電子を物理的・

空間的に隔離するための窒化インジウム・アルミニウム(InAlN)バリ ア 層 を 有 す る HEMT(High Electron Mobility Transistor)を 作 製 し

(図 1(a))、InAlNバリア層を 5nm から 3nm に薄膜化することで約 1.5倍 の 相 互 コ ン ダ ク タ ン ス を 得 る こ と に 成 功 し た(図 1(b))。

600mS/mm を超える相互コンダクタンスとともに 200GHzを超える 遮断周波数 fT及び最大発振周波数 fmaxを得ており、100GHz超で動作 可能な高出力増幅器等への応用の可能性を示した。シリコンないし

Ⅲ-Ⅴ族化合物半導体で作られる半導体トランジスタの中で、現在の ところ最も高い周波数での動作が期待されるインジウム・リン(InP)

系トランジスタについて、さらなる超高速化を目指し、モンテカルロ 法シミュレーションによる構造設計・特性解析を実施し、T型ゲート 電極の埋め込み構造が高速化に有効であることを示した。InP系トラ ンジスタに代わる低雑音・低消費電力トランジスタとして期待される インジウム・アンチモン(InSb)系トランジスタについて、東京理科大 学との共同開発により低温で成長したアルミニウム・アンチモン

(AlSb)バッファ層を導入した半導体ウェハを作製し、これを用いて ゲート長 50nm の HEMTを試作、170GHzを超える fTの達成に成功し た。システム技術に関して、これまで単独で運用してきた超高周波電 子デバイス設計技術 TCAD(Technology CAD)及び超高周波回路設計 技術 EDA(ElectronicDesign Automation)を統合運用可能な設計共通 プラットフォームの構築に着手した。超高速信号測定技術に関しては、

ネットワークアナライザと周波数エクステンダにより 325GHzまでの 導波管部品計測環境の整備を完了し、測定精度について評価を実施し た(図 2)。また、オンウエハ・プロービング計測環境の構築にも着手 した。増幅器、アンテナ等が作製される同一基板上にインピーダンス 3.6 未来 ICT研究所

54

(a) 断面構造

図 2 整備した導波管部品及びオンウエ ハ・プロービング計測環境

㻜㻚㻜㻟 㻜㻚㻜㻢 㻜㻚㻜㻥 㻜㻚㻝㻞 㻜㻚㻝㻡 㻜㻚㻝㻤 㻜㻚㻞㻝 㻜㻚㻞㻠

㻜㻚㻜㻝 㻜㻚㻜㻞 㻜㻚㻜㻟 㻜㻚㻜㻠 㻜㻚㻜㻡 㻜㻚㻜㻢 㻜㻚㻜㻣 㻜㻚㻜㻤

㻙㻤 㻙㻢 㻙㻠 㻙㻞

㻵㼐㻌㻔

䡃䡉䠄㻿

㼂㼓㻌㻔㼂㻕

䝀䞊䝖㟁ᅽ Vg (V)

Id(A/mm)

-2 -4 -6

-8 0

0

1.2 2.4

0.6 600

0 400

200

gm(mS/mm)

InAlN 3 nm

InAlN 5 nm 800

2 1.8

Id gm

 (b) 相互コンダクタンスの窒化インジ ウム・アルミニウム (InAlN)膜厚依 存性

図 1  窒化ガリウム (GaN)系 HEMT

(2)

活 動 状 況 3.6 未来 ICT研究所

標準基板(図 3)を設計・形成、一般的に用いられている SOLT法に替わり、これを用いて超高周波で精度が良 いとされている TRL法を実証した。さらに、InP系 HEMTの Sパラメータ、遮断周波数を評価、超高周波領 域でのオンウエハ・プロービング測定への応用の可能性を示した。

周波数利用効率の向上を目指した周波数資源開拓において、未だ十 分に利用されているとは言えないテラヘルツ帯の利用技術の確立を目 指し、周波数・パワー等の標準までを見通したテラヘルツ帯計測に関 する基盤技術、特にテラヘルツ帯の周波数コム技術を中心に研究開発 を実施した。テラヘルツ帯の周波数コムに関して、光技術をベースと したコム発生を念頭に置いており、そこではテラヘルツ波発生に用い られる近赤外領域のパルス光源が鍵となる。さらに、汎用性を鑑み、

コンパクト性・メンテナンスフリーの観点より、これまで(1)1.55μm の通信波長帯半導体 CW 発振レーザとマッハ ツェンダー型ニオブ酸 リチウム(LN: lithium niobate)変調器を組み合わせたパルス光源シス テム、(2) 1μm 帯のイッテルビウムドープファイバーモードロック レーザ、の 2点に着目して研究開発を行っている。今年度、(1)につい て、テラヘルツ発生に関わる変調器ベース超短パルス光源の高出力化 に着手した。変調器ベースパルス光源に非線形ファイバーを組み合わ せることにより超短光パルスを発生し、チャープパルス増幅法を用い て高ピークパワー化を実施した(図 4)。その結果、単一変調器の簡易 な構成で 3THzに及ぶ光コムの発生に成功した。また、パルス幅 280fs、 ピークパワー2.5kW の高強度・超短光パルス発生に成功した(図 5)。

(2)についても 1μm 帯パルスの高出力化を行い、独自に開発したダブ ルクラッド型イッテルビウムドープファイバー増幅器により、フェム ト秒(~ 200fs)の短パルスを維持したまま、高い出力(W 級)を得るこ とに成功した(図 6)。一方、上記のパルス光源からテラヘルツ光を得 る手段として、1μm 帯パルスと非線形結晶の組み合わせによりテラヘ ルツパルス発生を行った。特にガリウム・リン結晶を用いたものに関 しては、約 3THzのスペクトル帯域を有することが判明した。また、変 調器ベースパルス光源では、光コムより 2本のコムを抜き出し、それ を単一走行キャリアフォトダイオードに入射することにより、700GHz 帯の CW テラヘルツ波発生に成功した。この 700GHz帯テラヘルツ波 は、簡易な構成で 10-11台(1秒平均)の周波数安定性が得られており、

安定度の高いテラヘルツ波生成が出来ていることを示している。

55

SMF NLF

EDF CPA system DCF

LD VDC 10 GHz

Pulse Picker

LD MZ-FCG

図 4 光通信波長帯超短光パルスの構成(MZ-FCG:変更器ベース周波数コム発 生器、SMF:単一モードファイバー、NLF:非線形ファイバー、DCF:分 散補償ファイバー、LD:レーザーダイオード、EDF:エルビウム添加ファ イバー、VDC:可変分散補償器)

図 3 InP基板上に形成されたインピー ダンス標準基板

ᙉᗘ ௵ព┠┒

-5

᫬㛫 (ps) 5 0

280fs

図 5 高ピークパワーパルスの自己相関 波形

ฟຊ(mW)

ບ㉳ᙉᗘ(W)

⮬ᕫ┦㛵Ἴᙧ䠄௵ព┠┒䠅

㐜ᘏ᫬㛫(ps)

図 6 1μm 帯モードロックファイバー レーザの出力特性(上:1μm 帯パ ルス光出力、下:1μm 帯パルス自 己相関波形)

参照

関連したドキュメント

周波数,液:体中のガスの溶解度,液体の温度,表

地上設置のレーダにおいては、豪雨等の突発現象を的確に捉えることのできる超高速

超 高 周 波 固 体 素 子 と そ .に斗けそ 州l .L句 図2

• システムの周波数応答は, システムが BIBO 安定であれば定義できるが, BIBO 安定でな い場合には定義できるとは限らない..

3-3.微小気泡の非線形性について 3-3-1.気泡の非線形振動による 2 次超音波の放射

6-3.低周波数超音波の有効活用 6-3-1.時間差照射による気泡分割利用シーケンス

の場合、振動モードの周波数差が約300Hz 以下の領域で、検出ピークの縮退が位相差に