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WS

1 救急医療の地域における諸課題の把握と分析

国立病院機構 大阪医療センター 統括診療部 救命救急センター 災害医療対策部 災害医療企画室

梶野 健太郎

救急医療の地域における諸課題の把握と分析

(目標)

・自県(都府)の現状を自ら把握する。

・自県(都府)の現状について考える。

・他県(都府)の現状について考える。

(進め方)

・自県(都府)の現状について協力して確認する。

・グループ毎に設問にしたがい、ディスカッション を行う。

・各グループから代表者を選び、ディスカッション した内容を説明する。(時間があれば)

救急医療の地域における諸課題の把握と分析

・来月より、県の委嘱をうけて、MC協議会会長の 右腕として、専従で仕事をすることになりました。

※MC協議会会長(MC会長):58歳男性、

A総合病院院長(消化器外科医)、B医師会長

・事前の準備として、皆さんは、自県と地域MC 協議会の救急搬送の状況を調べてみることに しました。(事前準備)

(設定)

事前にお調べいただいた項目

① 人口(自県及び地域 MC 協議会の所管エリア内の直近データ)

② 基礎自治体数

(自県及び地域 MC 協議会の所管エリア内の直近データ)

③ 医師数

(自県及び地域 MC 協議会の所管エリア内の直近データ ※可能であ れば診療科別)

④ 消防本部数

(自県及び地域 MC 協議会の所管エリア内の直近データ)

⑤ 救急出動件数及び救急搬送人員(自県、地域 MC 協議会の所管 エリア内、消防本部の直近データ)

⑥ 救急搬送人員に対する①の人口対比(自県、地域 MC 協議会の 所管エリア内、消防本部 の直近データ)

(別添1)

(2)

事前にお調べいただいた項目

⑦ MC 協議会の組織体制及び委員会等の構成員状況

(自県と地域 MC 協議会)

⑧ 10 年間の救急搬送人員の推移(自県)※1

⑨ 10 年間の重症度別の搬送人員の推移(自県)※1,※2

⑩ 10 年間の年齢別(小児、成人、高齢者)の搬送人員の推移(自県)

※1,※2

⑪ 10 年間の年齢別・重症度別にみた搬送人員の推移(自県)

※1,※2

※1:直近データと 10 年前データの比較とする

※2:重症度別、年齢区分の定義は、データ収集元資料の定義による もので可

事前にお調べいただいた項目

⑫ 受入困難事例(受入先の医療機関がみつかるまでに時間を要し た事例※3)別の発 生件数(自県と地域

MC 協議会の所管エリア内)

の年次推移

※3:受入照会回数4回以上又は受入までの現場滞在時間 30 

分以 上の事例

⑬ 自県もしくは地域

MC 協議会での、救急搬送の受入困難事例を減

らすための取り組 みとその効果

⑭ 三次救急医療機関の数と位置

⑮ 二次救急医療機関の数と位置

⑯ 救急医療機関ごとの年間の救急車受入台数(自県の三次救急医 療機関、地域

MC 協議 会の所管エリア内の二次救急医療機関の直

近データ)

⑰ 救急医療機関ごとの消防機関からの救急搬送受入に対する応需 率(自県の三次救急 医療機関、地域

MC 協議会の所管エリア内の二

次救急医療機関の直近データ)

地域の救急医療体制の状況について

「MC会長:MC会長に就任したものの、救急が専門

ではないので、地域の救急医療体制がどうなって

いるのかわからない。可視化してほしい。」

(3)

地域の救急医療体制の状況について 可視化方法

• Disaster Imagination Game (DIG)

• 災害図上訓練

• 地図を使って防災対策を 検討する訓練

地域の救急医療体制の状況について

(ストラクチャー)

・二次医療圏(救急医療圏)の区分、

・MC協議会の区分、

・3次救急医療機関、

(主な2次救急医療機関)

・MC協議会事務局、

・主要な消防本部、医師会、保健所

・総合周産期母子医療センター

・地域周産期母子医療センター

・精神科救急医療機関

問1:①自県(都府)の以下の項目について、現状把握に必要と思われ る内容を追記してください。

(アウトカム)

・各救命救急センターの受入件数、

・各救命救急センターの医師数、

・二次医療圏毎の二次救急病院数、

・二次医療圏毎の救急車台数、

・二次医療圏ごとの救急搬送件数

・その他に必要と思われるもの を地図に記載してください。

②自県(都府)のコンタクトリストを作成してください。

自県(都府)の衛生主管部局、消防主管部局、母子医療の主管部局、

精神医療の主管部局、医師会連絡先等 問1①,②合わせて45分でお願いいたします。

地域の救急医療体制の状況について

(問2:基本情報からの情報分析)

①問1①,②及び事前課題にあった「各県の10 年間 の救急搬送人員の推移(全体、年齢別、重症度)」を 中心に、グループ内で自県の救急医療体制の現状に ついて議論してください。(10分程度)

※グループ付ファシリテーターの先生方は、問1、問2

①を合わせて55分程度でお願いいたします。

②各グループから代表者を選び、①で議論した内容 を全体の前で発表してください。 (30分程度)

・地図(都道府県別)

・マーカー(黒、青、赤)

・付箋

・A4用紙数枚

・テープ(ホワイトボード貼付用)

(把握方法)

・手持ちの資料

・地域の医療計画

・全国メディカルコントロール協議会連絡会名簿

・関連ホームページ等

(準備物品)

(4)

グループ(  )

都道府県名 (    )

衛生主管部局

消防主管部局

母子主管部局 精神医療主管 部局 都道府県医師 その他

その他

コンタクトリスト 案 (各担当課、連絡先などを書いてもらう)

救急搬送の状況について

「MC会長:救急搬送件数が全国で増えていると 聞くけど、人口は減ってるとも聞く。この地域の 現状を把握するとともに、救急搬送人員の将来の 見通しを出してほしい。」

朝日新聞(平成22年12月22日)

○ 救急出動件数及び搬送人員数ともに、3年連続の増加となり、過去最多となった。

救急出動件数及び搬送人員の推移

10年間で

・救急出動件数は約108万件(約22%)増加

・搬送人員は約77万人(約17%)増加 平成25年 救急出動件数 5,912,623件 搬送人員 5,342,653人 平成15年

救急出動件数 4,832,900件 搬送人員 4,577,403人

(注) 1 平成10年以降の救急出動件数及び搬送人員についてはヘリコプター出動分を含む。

2 各年とも1月から12月までの数値である。

(件・人)

(年)

239,393 314,272 329,898 429,972 504,417 594,862 724,819  872,545 

991,914  1,145,296 

1,340,071 1,419,771 1,537,762 1,601,045 1,710,722 1,783,458 1,869,163 

2,007,731 2,055,750 2,125,447 2,227,930 2,255,113 2,327,368 2,345,907 2,426,852 2,547,700 2,656,934 2,764,951 2,829,248 2,861,311 2,931,663 3,049,000  3,280,046 

3,373,394 3,476,504  3,702,075 

3,930,999  4,184,121 

4,399,195  4,557,949 

4,832,900  5,031,464 

5,280,428  5,240,478 

5,293,403 

5,100,370  5,125,936 

5,467,620  5,711,102 5,805,701 

5,912,623 

215,804 275,623 317,145 383,790 458,766 551,104  685,629 830,577 

954,324  1,107,555 

1,300,380 1,366,860 1,476,085 1,525,217 1,621,423 1,696,719 1,787,651 1,928,492 1,977,203  2,049,487 2,150,796 2,182,772 2,255,999 2,273,385 2,348,217 

2,468,239 2,593,753 2,700,458 2,765,836 2,793,495 2,853,339 2,948,630  3,164,483 3,247,129 3,342,280 

3,546,739  3,761,119 

3,999,265  4,192,470 4,331,917 

4,577,403  4,745,872 

4,958,363 4,895,328  4,905,585 

4,681,447 4,686,045  4,982,512 

5,185,313 5,252,827 5,342,653 

0 500,000 1,000,000 1,500,000 2,000,000 2,500,000 3,000,000 3,500,000 4,000,000 4,500,000 5,000,000 5,500,000 6,000,000 6,500,000

S38 43 48 53 58 63 H5 10 15 20 25

救急出動件数 搬送人員

(注) 1 平成10年以降の救急出場件数及び搬送人員についてはヘリコプター出場分を含む。

2 各年とも1月から12月までの数値である。

(件・人)

(5)

全体 小児 成人 高齢者 重症 1.6万人 16.8万人 35.9万人

中等症 10.6万人 66.8万人 90.6万人

軽症 39.1万人 133.1万人 62.5万人

全体 小児

(18歳未満)

成人

(18歳~64歳)

高齢者

(65歳以上)

重症 1.2万人 0.4万人減

-26%

13.4万人 3.4万人減

-20%

40.6万人 4.7万人増

+13%

中等症 10.8万人 0.2万人増

+2%

62.6万人 4.2万人減

-6%

137.5万人 47万人増

+52%

軽症 34.5万人 4.6万人減

-12%

120.8万人 12.3万人減

-9%

111.5万人 49万人増

+78%

平成15年中 平成25年中

⼩児 成⼈ ⾼齢者

「救急・救助の現況」(総務省消防庁)のデータを基に分析したもの

(万人) (万人) (万人)

○ 救急搬送⼈員の伸びは、年齢別では⾼齢者が多く、重症度別では軽症・中等症が多い。

10年間の救急搬送⼈員の変化(年齢・重症度別)

0 20 40 60 80 100 120 140

軽症 中等症 重症

平成15年 平成25年

0 20 40 60 80 100 120 140

軽症 中等症 重症

平成15年 平成25年

0 20 40 60 80 100 120 140

軽症 中等症 重症

平成15年 平成25年

救急需要予測の計算方法

朝日新聞(平成22年12月22日)

(6)

人口総数と救急搬送活動の将来推計

平成22年

平成42年 平成32年

人口ピラミッドの変化

救急出場件数が増加した要因と思われる項目(複数回答)(n=748)

救急需要への考えられる影響因子(H21→H22)

消防庁 平成22年度 救急業務高度化推進検討会 報告書

救急搬送率=年間の救急搬送件数÷人口

(7)

救急搬送の需要予測(人)

=救急搬送率×将来推計人口

救急搬送の状況について

・救急搬送率:下の表を使用

・将来推計人口(国立社会保障・人口問題 研究所の将来推計人口を使用)

問3:各都府県の救急搬送の需要予測(2020年、2030年)

を行ってください。(20分)

出典: 『日本の地域別将来推計人口(平成25年3月推計)』 (国立社会保障・人口問題研究所)

( http://www.ipss.go.jp/pp-shicyoson/j/shicyoson13/t-page.asp)

救急出場件数【A年】=

救急搬送人数【A年】

×救急出場件数(2013年)

÷救急搬送人数(2013年)

地域では

• 地域毎に状況が異なる可能性有り

• 例えば、

老人福祉施設の急増 観光客の急増

急激な流入人口増加、過疎化 等

参照

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