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第9回 信州脳神経外科研究会

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Academic year: 2021

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抄 録

第9回 信州脳神経外科研究会

日 時:平成24年9月28日(金)

場 所:ホテルブエナビスタ

一般演題

1 片側性顔面けいれんにおける術中異常筋 反応モニタリングの現状

信州大学脳神経外科

○後藤 哲哉,児玉 邦彦,岡田 真希 本郷 一博

【はじめに】片側性顔面けいれんに対する神経血管減 圧術の術中モニタリングとして異常筋反応(abnor- mal muscle response以下 AMR)が行われている。

AMR の消失は術後のけいれんの消失を保証するとさ れるが,減圧の程度や髄液の有無などで波形が変化し 評価に悩むことも多い。

【対象】信州大学医学部附属病院および関連病院にて 2003年6月より2012年8月までに施行された片側性顔 面けいれん手術のうち,術中 AMR を計測したのは 31症例34回であった。この際に行われた AMR 波形 を検討した。

【結果】術中 AMR 波形が消失し,症状が消失したの は26回であり,術中波形が残存し,症状が残存したの は4回であった。3例は再手術が行われたが,波形が 消失したのは1例で2例が消失しなかった。波形が消 失したにもかかわらず,術後症状が再発した症例は3 回あった。波形が消失しなかったのに症状が消失した のが4回あった。

【まとめ】AMR の消失は術後の症状の消失を保証す るといえるが,波形が消失しなくとも,症状の消失を 認める場合がある。

2 微少血管減圧術(MVD:Microvascular decompression)が著効した舌咽神経痛の  

1例

信州大学脳神経外科 千葉脳神経外科病院

○櫻井 公典 信州大学脳神経外科

児玉 邦彦,後藤 哲哉,本郷 一博

【目的】微少血管減圧術(MVD:Microvascular decom- pression)が著効した舌咽神経痛(Glossopharyngeal neuralgia)の1例を経験したので報告する。 

【症例】77歳男性。25年程前に嚥下時の咽頭痛を自覚 し,複数の耳鼻咽喉科を受診したが診断には至らず,

症状は増悪寛解を繰り返した。5年程前に著明な症状 悪化のため,嚥下困難・嗄声・呼吸苦を認め近医総合 病院耳鼻咽喉科に入院し,舌咽神経痛と診断された。

テグレトール内服とブロック注射による加療が開始さ れたが,その後薬物加療も困難となり,当院神経内科 に 紹 介 さ れ た。頭 部 MRI 検 査 で 右 前 下 小 脳 動 脈

(AICA)と後下小脳動脈(PICA)が舌咽神経に接し ており,血管圧迫による舌咽神経痛と診断され,手術 加療目的で当科に紹介された。右後頭下開頭,trans‑

condylar fossa approach,MVD を行った。蛇行し た右椎骨動脈(VA)から分岐した PICA が,分岐後 に舌咽神経に接し,その後ル ー プ 形 成 し て 尾 側 の root entry zone(REZ)にも接していた。ループし た PICA を AICA が押しており,また AICA も頭側 の REZ で舌咽神経に接していた。サージセルとフィ ブリングルーを用いて PICA を VA と延髄腹側の2 カ所に接着して transpositionし,AICA は牽引する ように小脳に接着することで transpositionし神経圧 迫を解除した。術直後から咽頭痛は完全に消失し,明 らかな合併症も認めず,現時点(術後10カ月)で症状 の再発は認めていない。

【考察】三叉神経痛以外の顔面痛として舌咽神経痛が あるが,頻度は0.2〜1.3%と低く,非常に稀である。

39  

No. 1, 2013

信州医誌,61⑴:39〜40,2013

(2)

MVD は1977年に Jannetta らによって報告された。

手術以外には薬物加療や γナイフ等があるが,薬物加 療は効果に乏しいことが多く, γナイフは症例報告が 少ないため適切な doseや target に関してははっきり していない。

【結語】我々は MVD が著効した舌咽神経痛の1例を 経験した。舌咽神経痛に対する MVD は,後頭蓋下

手術など十分な経験のある施設では,安全かつ非常に 効果的な治療である。

特別講演

「Microvascular decompression について」

徳島大学脳神経外科教授 永廣 信治 第9回 信州脳神経外科研究会

信州医誌 Vol. 61  

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参照

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