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―外科系プロジェクト研究の現状と方針―

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平成 29 年度厚生労働科学研究補助金難治性疾患等政策研究事業  難治性炎症性腸管障害に関する調査研究 

分担研究報告書(平成 29 年度) 

 

―外科系プロジェクト研究の現状と方針― 

 

研究分担者    杉田  昭    横浜市立市民病院炎症性腸疾患センター    センター長 

 

研究要旨:炎症性腸疾患に対する外科治療の適応の検討、手術術式および術後管理の工夫、予後の分析 と向上などを目的として現在、以下の外科プロジェクト研究を多施設共同で行っている。 

潰瘍性大腸炎:①難治性回腸嚢炎の治療;抗菌剤の新しい使用法が平成 28 年度本研究班業績集の潰瘍 性大腸炎外科治療指針に掲載された.今後は新しいステロイド剤、生物学的製剤、新しい抗菌剤など有 効性の検証とその使用などを検討する予定である.②大腸癌合併例の病理学的検討(多施設共同研究); 癌サーベイランスプログラムの確立プロジェクトで 400 例の切除検体を解析するとともに、集積した ESD150 例の予後ほかを検討する予定である。③本症の治療目的である QoL の向上のために、外科治療、

内科治療を行った症例の QoL を適確に判定する尺度を設定し、それに基づく QoL 分析を行う予定である。

Crohn 病:①直腸肛門管癌に対する癌 surveillance program の有用性の検証;症例集積を継続して多数 例での結果の解析を行うとともに、現在までの登録症例で今後も定期的検査を継続する症例を選定し、

本癌 surveillance program の有用性を検討する予定である.②「クローン病肛門病変の診断、治療指針」

の改訂;肛門病変のアトラスを含めた内容の改訂作業を実施中で、改訂版を作成予定である。③初回腸 切除または狭窄形成術後の再発危険因子の検討−prospective study−;370 例を集積予定であり、倫理 委員会での承認を受けた施設で現在までに 1 年間で 102 例が登録されている.症例の登録を継続する④ 術後吻合部潰瘍性病変の評価(再発の評価);現在までに 324 例を集積し、現在解析中である.腸管ベー チェット、単純性潰瘍に対する外科治療の現況調査:現在アンケート調査施行中で 84 例を集積、解析 予定である。 

潰瘍性大腸炎、Crohn 病治療指針改訂プロジェクト(責任者:中村志郎先生)でそれぞれ難治性回腸 嚢炎の治療を検討中で、術後管理指針改訂を改訂した。今後も適宜、改訂予定である。 

   

共同研究者 

二見喜太郎(福岡大学筑紫病院外科) 

池内浩基(兵庫医科大学炎症性腸疾患講座  外科部門) 

福島浩平(東北大学分子病態外科) 

畑啓介(東京大学大腸肛門外科) 

舟山裕士(仙台赤十字病院外科) 

根津理一郎(西宮市立中央病院外科) 

藤井久男(吉田病院)) 

板橋道朗(東京女子医科大学第 2 外科) 

小金井一隆(横浜市民病院炎症性腸疾患科) 

篠崎大(東京医科学研究所腫瘍外科) 

亀山仁史(新潟大学消化器、一般外科) 

 

A. 研究目的 

炎症性腸疾患に対する外科治療の適応、手術術 式および術後管理の工夫、予後の向上を検討して 外科治療の位置づけを明らかにしていくために 各種の多施設共同研究によるプロジェクト研究 を行う。 

B. 研究方法 

本研究班で潰瘍性大腸炎、クローン病、腸管ベ

(2)

78 ーチェット病または単純性潰瘍についての現状 分析、治療法の改善について外科プロジェクト研 究を行っている 

(倫理面への配慮) 

参加施設の症例を匿名化して結果を集積、分析 することとしている。 

 

C. 研究成果  1.潰瘍性大腸炎 

①難治性回腸嚢炎の治療;抗菌剤の新しい使用法 を平成 28 年度本研究班業績集の潰瘍性大腸炎外 科治療指針に掲載した.今後は新しいステロイド 剤、生物学的製剤、新しい抗菌剤など有効性の検 証とその使用などを検討する予定である.②大腸 癌合併例の病理学的検討(多施設共同研究);癌 サーベイランスプログラムの確立プロジェクト で 400 例の切除検体を解析するとともに、集積し た ESD150 例の予後ほかを検討する予定である。

③本症の治療目的である QoL の向上のために、外 科治療、内科治療を行った症例の QoL を適確に判 定する尺度を設定し、それに基づく QoL 分析を行 う予定である。 

2.Crohn 病 

①直腸肛門管癌に対する癌 surveillance program の有用性の検証;症例集積を継続して多数例での 結果の解析を行うとともに、現在までの登録症例 で今後も定期的検査を継続する症例を選定し、本 癌 surveillance program の有用性を検討する予 定である.②「クローン病肛門病変の診断、治療 指針」の改訂;肛門病変のアトラスを含めた内容 の改訂作業を実施中で、改訂版を作成予定である。

③初回腸切除または狭窄形成術後の再発危険因 子の検討−prospective study−;370 例を集積予 定であり、倫理委員会での承認を受けた施設で現 在までに 1 年間で 102 例が登録されている.症例 の登録を継続する④術後吻合部潰瘍性病変の評 価(再発の評価);現在までに 324 例を集積し、

現在解析中である. 

3.腸管ベーチェット、単純性潰瘍に対する外科治 療の現況調査 

現在アンケート調査施行中で 84 例を集積、解析 予定である。 

4.その他. 

潰瘍性大腸炎、Crohn 病治療指針改訂プロジェ クト(責任者:中村志郎先生)でそれぞれ難治性 回腸嚢炎の治療を検討、術後管理指針を改訂した。 

 

D. 考察 

  各種の多施設共同研究により炎症性腸疾患に 対する外科治療の位置づけを明らかにして外科 治療の向上をはかる必要がある。 

 

E. 結論 

炎症性腸疾患に対する外科治療の位置づけは 内科治療、外科治療の変遷によって変化している。

各種のプロジェクト研究によって治療の向上を はかるとともに、患者の QoL を適確に評価し、よ り適切な治療を選択が行われるようにすること が重要である。 

 

F. 健康機関情報    特になし   

G. 研究発表    今後予定   

H. 知的財産権の出願、登録状況    特になし 

参照

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