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Kyushu University Institutional Repository

暑中環境で施行される鉛直部材のコールドジョイン トに及ぼすコンクリート打重ね時間間隔の影響

申, 相澈

九州大学大学院人間環境学府都市共生デザイン専攻 : 博士後期課程

小山, 智幸

九州大学大学院人間環境学研究院都市・建築学部門 : 准教授

本田, 悟

福岡大学

伊藤, 是清

東海大学

https://doi.org/10.15017/1807164

出版情報:都市・建築学研究. 30, pp.51-60, 2016-07-15. Faculty of Human-Environment Studies, Kyushu University

バージョン:

権利関係:

(2)

都市・建築学研究九州大学大学院人間環境学研究院紀要 第30 20167月 ].  of Architecture and Urban Design, Kyushu University, No.30, pp. 5160, July. 2016 

暑中環境で施工される鉛直部材のコールドジョイントに及ぼす コンクリート打重ね時間間隔の影響

A Study on t h e  E f f e c t  o f  I n t e r v a l s  o f  C o n c r e t e  P l a c i n g  Time o f  V e r t i c a l   Members on t h e  C o l d  J o i n t  under Hot Weather Environment 

申 相 激 ペ 小 山 智 幸 ペ 本 田 悟 ベ 伊 藤 是 清 ペ 小 山 田 英 弘 ベ 湯 浅 昇 ベ 原 康 隆 *7

Sangchul SHIN, Tomoyuki KOYAMA, Satoru HONDA, Korekiyo ITO,  Hidehiro KOYAMADA, Noboru YUASA, Yasutaka HARA 

Since the hydration reaction of concrete is more rapid in hot weather environment, exacare must be taken  with placement to avoid cold joint. Especially in case of the vertical members such as walls and columnsit should be assured the early intervals of concrete placing time for consolidation with the previous concrete.  Therefore, this study was conducted to investigate the effect of concrete placing time and interval of vertical  members affecting the development of the cold joint under hot weather environment. As experimental factors  of this mockup test, concrete placing time was set 0.5 and 1.5 hours, and the intervals of concrete placing time  was set at 1, 2 and 3 hours. Experiment results indicate that the bleeding is finished after 2 hourstheconcrete  surface becomes dried state rapidlぁandthe hydration reaction was very fast in the hot weather condition.  明司ienapproaching from the experimental factors, intervals of placing time was a dominant influence on the  air permeability coe旺icientcompared with concrete placing time. If proposed the air permeability coefficient  in 10×(10‑16m2) or less for quality conolin respect of cold joint under hot weather environment, later concrete  should be poured within 2 hours. Additionally,  in  the  scope of this  experiment 1.0N/mm2of Proctor  penetionresistance and 50〜60mm ofN‑type penetration depth can suggest a limits of placing time oflater  concrete. 

Keywords : Hot weα~ther environment, Intervals of concrete placing time, Vertical member, Mockup test,  Cold joint  暑中環境,打重ね時間間隔,鉛直部材,実大模擬試験,コールドジョイント

1 .はじめに

暑中環境で製造・施工されるコンクリートは高い外気 温の影響を受け,コンクリートの温度が上昇するため,

セメントの水和反応が促進され,凝結・硬化の進行が早 くなる。故にコンクリートのワーカビリティーが低下し,

運搬中のスランプの低下,空気量の減少,表面水分の急 激な蒸発などの問題が発生しやすくなる。結果的には,

先に打込まれたコンクリートと後で打込むコンクリート

*l空間システム専攻博士後期課程

*2都市・建築学部門

*3福岡大学

*4東海大学

*5北九州市立大学

*6日本大学

*7空間システム専攻修士課程

聞の一体性を失い,コールドジョイントと呼ばれる不良 継ぎ目が生じる危険性が高くなる。特に,柱,壁のような 鉛直部材を夏期に施工する場合,コールドジョイントに よるひび割れ及び耐久性の低下に対する対策が強く要求 される 13)0

コールドジョイントの発生は,先に打たれているコン クリートの凝結の程度,練混ぜから打込み終了までの時 間,打重ね時間間隔,コンクリート温度,打重ね部の締固 め方法などによって左右される。 JASS5では,打重ね時 間間隔の限度を外気温25℃未満の場合2.5時間, 25℃以 上の場合2時間としている1)。また,コンクリートの練混 ぜから打込み終了までの時間の限度は,外気温が25℃未 満で120分, 25℃以上で90分としている 1)。しかし,練 混ぜ時間と現場での待機時間,打込み作業時間などを考

(3)

表1 実験概要

経過時間1)(h)  h) 

打込み計画2)

ID  測定項目及び方法

先打ち後打ち 0:000:301:001:302:002:30 3:00 3:304:004:30  0.500.0  0.5 

① ①  e

・スランプ JISA 1101に準拠 0.510.5  0.5  0.5  ω 畳一

万デ「画ケ

・空気量 JISA 1128に準拠

0.520.5 0.5  0.5  (l) 

 

(3)  Iii  JISアトディンf'且SA 1123に準拠

0.530.5  0.5  0.5  (1)  ・置 ・円筒プトディンf'250×500皿の円筒容器で測定

④ 

0.511.5  0.5  1.5  ① 

. 

・複合法プトデインクゃ φ100×200皿の簡易型枠からアトディン

r

① 

水量を測定し,終了時点で図2のビューレット付着の装置を 0.521.5  0.5  1.5  (1) 

被せ,吸込み量を測定

② 

0.531.5 0.5  1.5  (l) 

 

③  ・水分蒸発量 φ100×200凹の簡易型枠及びφ250x500皿の

1.500.0  1.5 

D

円筒容器にコンクリートを打込み,質量を測定

(1

1.510.5  1.5  0.5  (1)  ・置

.... ー ・表面含水率:高周波加熱法により,コンクリート表層部の

「歪5 モノレタノレの含水率を測定

1.520.5 1.5  0.5  ω  a④ 

・プロクタ一貫入 JISA 1147に準拠

1.530.5  1.5  0.5  ω 

5)「首 N式貫入突き棒(φ15mm, L=50 cm)を,高さ75cmから自由 1.511.5  1.5  1.5  1)

落下させ,コンクリートに突き刺さった深さを測定

②  ‑‑i‑n‑

1.521.5 1.5  1.5  (1)  ・置 ・圧縮強度先打ち時間0.5h, 1.5hに採取し標準養生後,

−−−−+一世

p m ̲

再ト十立町ト干ト平 十 百

1.52W3l1.5  1.5  1.5  ①  JIS A 1108に 準 じ 材 齢7, 28,  91日に実施

③ 

1.531.5 1.5  1.5  ω 

・含水率.押当て式静電容量含水率計により測定 後 ・透気性状:シングルチャンパ一法及びトレント法により,

1.53W3l1.5 1.5  1.5  ④  一一回_

a

_ 一 一 一 否 一 一 一 面 材齢91日に実施 1)練混ぜから打込みまでの経過時間

2) 0:コンクリート練混ぜ開始,・:コンクリート打込み,上段:先打ちコンクリート,下段:後打ちコンクリート,①〜⑤:パッチ 15 3)W:暑中期では後打ちコンクリートの打込み直前先打ちコンクリートの表面に散水し,標準期では表面の水を除去する

慮すれば,実際の運搬可能時間は最大60分程度に過ぎな い。従って,外気温25°C以上の暑中環境下では,練混ぜ から打込み終了までの時間及び打重ね時間間隔が不足で あるのみならず,関連規定の時間を守ったとしても環境 条件の影響で、コンクリートの凝結が既に進行されている 可能性もある。

また, JASS5では,コールドジョイントを生じさせない ようにする限界として,一般の部材においては貫入抵抗 値が0.5N/mm2になる時点を参考にしている 1)。既往の研 究は,この値を超えたかどうかで,コールドジョイント 発生の有無を判定することが一般的で,実際にコールド ジョイントの発生を確認した事例は少ない。特に凝結時 聞が非常に早い暑中環境におけるコールドジョイントの 発生について検討したものは十分ではない状況である4。) このような背景から本研究は,暑中コンクリート工事 においてコールドジョイントの発生に影響を及ぼす様々 な要因を総合的に検討することを目的としている。その ために,実大レベルで、模擬制作した壁試験体を対象とし,

先に打込んだコンクリートの練混ぜから打込みまでの時 間(以後,先打ち時間)及び後から打込むコンクリートの 練混ぜから打込みまでの時間(以後,後打ち時間),そし てその打重ね時間間隔の三つの要因により変わるコンク リートの初期水分移動及び凝結特性が打重ね部に及ぼす 影響について検討した。最終的には,硬化体の打重ね部 で透気性を測定し,コールドジョイントによる耐久性状 について評価した。また,比較対象として同様の材料・調 合・実験方法で、行った標準期のデータを提示する。

‑52

(別立:l

図1 壁試験体の形状及び測定位置5)

制 f~JI :議お忠誠みふ

が:柑欄欄際機

弘事轟轟'Jl t..""M 脇~骨点 n.本昌砂防 n.5M.S  iu;.2 •. 1. 4>1.$

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_"lt4.5 1ふ急車3 141f.S 1.liil.S  S.Z.l..$

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図2 各試験体の模式図

表2 コンクリートの調合(27‑18‑20N)

スランプ。

I A

廿

I

W/C 

S/a 

単位量(k引n3) (cm) 

(%) 

(%) 

(%) 

W ・ 

I

姐 減 水 剤

18 4.5 53 45 350 185 763 985  4.55 

(4)

2.研究の内容及び範囲 2. 1 実験計画

表1に実験概要を示す。実験の要因と水準は,先打ち 時間及び後打ち時間をそれぞれ0.5, 1.5時間とし,その打 重ね時間間隔をし 2, 3時間で設定して打込み時間及び打 重ね時間間隔の影響について検討した。コンクリートの 製造は,暑中期及び標準期に福岡市内のレディーミクス トコンクリート工場で行い,試験場所(屋根がある室内 倉庫)までトラックアジテータで運搬した。打込み計画 は表1に示すように5バッチのコンクリートを所定の時 間に打込み,合計16体の試験体を作成した(図2参照)。

例えば,試験体「0.5‑2‑l.5Jは,バッチlのコンクリート を練混ぜから30分後に壁型枠の1/2の高さまで打ち込み,

2時間後に練混ぜから1.5時間経過したパッチ2のコンクリ ートを上層に打重ねたことを意味している。また,「1.5‑ 2W‑l.5J及び「l.5‑3W1.5」の試験体は打重ねる直前に先 打ちコンクリートの表面に散水し(標準期は除去),その 効果を検討した。バッチlのコンクリートは実験当日正午 頃に練混ぜを開始し, 30分及び90分後に打込みを終了し た。パッチ25のコンクリートも事前に定められた時間に 同様の方法で練混ぜから打込みまでの作業を繰り返した。

養生は,実験場所でそのまま屋内養生とした。コンクリ ートの調合を表2に示す。

2.2 試験体の性状及び打込み方法

図 1 及び図 2~こ本研究で用いた模擬試験体を示す。試

験体は幅1200mm×奥行200mm×高さ900mm(以下,壁試験 体)のサイズで作製した。壁試験体は,先打ちコンクリー トを450mmの高さまで打込み,所定の打重ね時聞が経過 した後,後打ちコンクリートを打込んだ。締固めは,

300mm間隔で、棒状パイプレータにより15秒間加振し,後

実験場所の全景 コンクリートの打込み

複合法ブリーディング試験 室内養生

打ちコンクリートの打設の際の加振は先打ちコンクリー トへ棒状パイプレータの先端をlOcm挿入させ再振動を行 った。

2.3  測定項目及び方法

表1に試験項目を示す。フレッシュ状態ではスランプ,

空気量,単位容積質量,温度,ブリーディング,水分蒸発 量,表面含水率,プロクタ一貫入抵抗試験及ひ

N

式貫入試 験7)を行い,硬化体については圧縮強度と含水率,シング ルチャンバー8)及びトレント10)により透気性状を測定し た。以下に各試験方法を示す。

2. 3. 1 フレッシュコンクリートの性状

コンクリートのスランプ,空気量,単位容積質量及び 温度などのフレッシュ性状は,練混ぜ直後及び先打ち時

間 1.5 時間(バッチ 1~4)で測定し,運搬時間に伴う特性変

化を検討した。

患翻落下させる

誌:~~1コj~:

関引時議ピ饗〈ゆ25 ll

λ

L=1000mm)

. 鷺灘震

図3 複合法プリーディンゲ 6) 図4 N式貫入試験の概要7)

先打ちコンクリート N式貫入試験

シングルチャンパ一法 トレント法

写真1 全体的な実験写真

(5)

2.3.2  水分移動ー水分蒸発量表面含水率,ブリ ーディング

水分移動は,パッチ1のコンクリートの先打ち時間0.5時 間及び1.5日寺聞の試料を対象とした。

ブリーディングはゆ250×285mmの耳S規格容器(ふた 有・無の二個)とゆ250×500mmの円筒及び図3に示す複 合法6)の三種類で測定した。円筒ブリーディングは,三つ の容器を用意し,ブリーディング水の累積値で、はなく,

測定した時点(打込みから1, 2,  3時間後)の湧出量を確 認した。水分蒸発量は,ゅ100×200mmの簡易型枠及びφ

250×500mmの円筒を用い,コンクリートの質量を5分間隔 で測定し,時間経過に対する重量減少値から求めた。ブ リーディングおよび水分蒸発試験に用いた円筒容器は,

壁試験体のコンクリート打込み高さを考慮したものであ り,壁試験体の先打ちコンクリートと同じ高さ450mmま でコンクリートを打込み,棒状パイプレータで加振した。

表面含水率は, N式貫入試験用試料の表層部から採取し,

5mmふるいで粗骨材を取り除いたモルタル試料について 実施した。

2.3.3 凝結性状

プロクタ一貫入抵抗試験は, llSA1147に準じて行った。

N式貫入試験7)は, 330×200×540mmの長方形容器に高さ 450mmまでコンクリートを打込み,棒状バイブレータで 加振したものについて実施した。所定の時間に図4のよ うに一般的なコンクリート実験で使用する突き棒(φ

l 5mm,  L=50cm)を,高さ75cmから自由落下させ,コシ クリートに突き刺さった深さを測定した。この方法は,

デジ参JL 3方向 3民窓ポ〉ブ マノメータ ::::t..:;タ

図5 シングルチャンパ一法試験の概要8)

鐙カ機

{酔伊F

図6 トレント法透気試験の概要9,10) 

Oロクタ一貫入試験における貫入抵抗値O.ON/mm2以下の 範囲内での凝結程度を検討することが可能である。

2.3.4 圧縮強度及び含水率

圧縮強度試験は,バッチlの先打ち時間0.5h及び1.5hの 試料で管理用供試体を制作し,標準水中養生後,材齢7, 28,  91日に行った。含水率の測定は, K社製の押当て静電 容量含水率計により材齢13週に先打ちコンクリート及び 後打ちコンクリートの打設高さの中央部付近で各々4点 測定した。

2.3.5 透気性状

透気性試験の測定位置は,図1に示すとおりである。

図5〜6にシングルチャンパー法及び、トレント法の試 験概要を示す。シングルチャンバ一法透気試験8)は内径 85mm,容積167cm3のデシケータの蓋をゴム製のパットと ノミッキング材によりコンクリート表面に取り付け,真空 ポンプでデシケータの蓋の内部を減圧した後,コンクリ ート表面からの空気の流入により真空度が13.3kPaから

33.3kPa~こ低下する時間を計測した。このとき,低下した

真空度20kPaを時間で、害jrった値をシングルチャンバー法 透気速度と呼び,透気性の指標とした。 トレント法透気 試験9,10)はコンクリート表面に減圧したチャンパー(内部 チャンバーと外部チャンバー)を設置し,その内部チャ ンバーの気圧変化から透気係数を算出した。なお,シン グルチャンパー法透気試験及び、トレント法透気試験は比 較として先打ちコンクリート及び後打ちコンクリートの 打設高さの中央部付近での透気性の測定も実施した。

3.実験結果及び考察

3. 1フレッシュコンクリートの性状

バッチ1〜5のフレッシュコンクリートの性状を平均し て表3に示す。実験場所である倉庫内の気温と相対湿度 は,材齢1日までの平均値で,暑中期は29.0℃,59.3%,標 準期では13.6℃, 80.1%で、あった。暑中期では,練混ぜ直 後の値と比較して運搬時聞が長くなるほど,スランプ及 び空気量は若干減少し,コンクリート温度は大きな変化 が見られなかった。標準期においても同様の値となって おり,外気温度は13℃程度で少し低い気温で、あった。すな わち,フレッシュコンクリートの性状において,運搬時 間による品質変化は大差ない。

表 3 フレッシュコンクリートの性状

実験 状態 スランプ 空気量 温度(℃)

環境 (cm)  (%)  コンクり}卜 外気 練混ぜ直後 20.3  4.5  31.8  31.0  暑中期 0.5時間後 18.6  4.3  31.8  30.8  1.5時間後 18.3  4,1  32.3  30.0  練混ぜ直後 20.l  4.0  19.0  12.8  標準期 0.5時間後 19.8  3.8  19.0  13.0  1.5時間後 19.5  3.8  19.0  12.8 

‑54

(6)

3.2水分移動ー水分蒸発量,表面含水率,プリーディンゲ 図7に,含水率(単位水量換算)と,ブリーディング水 量及び蒸発量などの水分移動の関係、を,暑中期と標準期 について示している。

3. 2. 1水分蒸発量

打込み後3時間までの水分蒸発量は,暑中期では約0.059〜 0.075g/cm2,標準期では, 0.008〜0.012g/cm2程度となり,暑 中環境で、は水分の蒸発が非常に速いことがわかる。なお,先 打ち時間による蒸発量の差は大きくない。

3.2.2表面含水率

表面含水率は,単位水量に換算した値を示している。

まず暑中期の場合,打込み後1時間までは,打込みからの 経過時聞が同じであれば先打ち時間に関係なく同程度で あった。また,図7のJISブリーディング試験結果でも,

打込み後1時間までは,ブリーディング水量は先打ち時間 にかかわらず同程度で、あった。しかし,打込み後1時間以 降からは異なる傾向となり,先打ち時間0.5hでは約2時間,

1.5hの場合は1時間が過ぎた時点で最大となった。このよ うに暑中期では先打ち時聞が遅い場合,コンクリートの 表面付近の水分増加は小さく,打込み後早期の打重ねが

可能な時間(練混ぜ後l.5h+打重ね2h→練混ぜ後3.5h)内 に減少する傾向が見られたが,含水量は調合上の単位水 量よりは大きな値となっていた。一方,標準期では,打込 み後4時間を経過しでもブリーディングは生じており,打 重ねが可能な時間(練混ぜ後2h+打重ね2.5h→練混ぜ後 4.5h)内で、は含水率の上昇が続いていた。

3.2.3ブリーディング

ブリーディング水量に関しては,先ずJIS規格容器を用 いた測定では,暑中期の先打ち時間0.5hの場合,ブリーデ イングは打込み後1.5〜2時間で終了し,累積ブリーディン グ水量はふた有の場合は0.058cm3/cm2程度,ふた無では 0.024cm3/cm2程度となった。暑中期の先打ち時間1.5hでは,

打込みから約1.5時間後にブリーディングが終了し,ブリ ーディング水量はふたをした条件で、は0.047 cm3 /cm2,ふた 無の場合は0.020cm3/cm2程度となった。標準期の場合は,

水分蒸発の影響が小さいため,ふた有無の影響が少なく,

0.15〜0.2lcm3/cm2程度で、暑中期の約3〜4倍で,終了時 間も長い。図中に蒸発量の補正を行った結果を併記して いるが,「ふた有」の値から蒸発量を差し引し\た値は「ふ た無」の値に対応している。

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図 7 暑中期と標準期の水分移動

(7)

先打ちコンクリートと同じ深さの円筒容器を用いた結 果では,暑中期の先打ち0.5hでは,打込み後1時間までは 湧出量が増加し,その量は蒸発量と同程度で、あったが,

その後低下した。また,先打ち時間I.Shの場合は湧出量が 小さく,常に蒸発量よりも小さい値となった。なお,先打 ちコンクリートの打込み時間にかかわらず,打込みから2 時間経過すると,コンクリート上面のブリーディング水 はなくなった。一方,標準期の場合は,打込みから2時間 までは,他の実験方法によるブリーディング累積量とよ く対応しており,その後表層部のブリーディング水幕の 影響で湧出量は若干減少した。また,湧出量が暑中期よ りも多く,逆に蒸発量は少ないため,常に湧出量が蒸発 量よりも大きくなった。

複合法による結果では,湧出終了時間は先打ち時間0.5h で約2時間, I.Shの場合は約1.5時間で,

n s

法と同時期とな った。その後,養生水の吸水過程に転じたが,標準期には 測定時間内で、の吸水は見られなかった。これらは表面合 水率の傾向ともよく対応している。

これらを総合すると,暑中期では標準期と比較して,

先打ちコンクリート上面における水分蒸発量が大きく,

ブリーディング量が小さいため,乾燥しやすい状況にあ るといえ,さらに上面で、の吸水現象が生じることなどの 影響により,目視観察で、も上面の浮き水は標準期しか見

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図8 凝結特性

られなかった。しかし今回用いた調合の場合には,打重 ね可能な時間の範囲では,上面の含水率は調合から算定

される値よりも大きくなっていた。

3.3凝結特性

図8に暑中期と標準期のプロクタ一貫入抵抗値および N式貫入試験の突き棒貫入深さを示す。

暑中期の貫入抵抗値は,先打ち時間にかかわらず練混 ぜ後2.5時間まで、ON/mm2, 3時間40〜50分で始発となり,

終結まではさらに1時間程度かかった。 JASS5で打重ねの 目安とされる0.5N/mm2の値を考慮すれば,練混ぜ後約3時 間をコールドジョイントの発生抑制の限界とし,その時 間以内に打込み管理をする必要がある。本実験の範囲で は,先打ち時間0.5hでは打重ね時間間隔3h,先打ち時間1. Shでは打重ね時間間隔2hと3hの試験体の品質が悪くなる 可能性があることになる。反面,標準期では,練混ぜ後7. Shで始発, II.Shで終結となり,暑中期に比べると約2倍以 上の時聞がかかった。また,打重ねが可能な時間である 練混ぜ後Sh内で、は0.5N/mm2以下の貫入抵抗値となって,

先打ちコンクリートの打込み時間が遅くなっても,後続 の打込み作業にて余裕が持てると考えられる。

一方, N式貫入試験結果では,プロクタ一貫入試験に よる測定が困難な打込み後初期範囲での凝結特性が確認 され,より初期の性状変化を評価できていることがわか る。一方,表 4のプロクタ一貫入抵抗値と N式試験結果か ら見ると,暑中期では, 0.17N/mm2, 76mm (先打ち0.5h‑

打重ね2h)となり,標準期では, O.ON/mm2, 60mm (先打 ちI.Sh 打重ね3h)となって,凝結初期のコンクリートは ブpロクタ一貫入抵抗値が大きいにもかかわらず, N式貫 入深さは大きくなる可能性がある。

3.4打重ね時の先打ちコンクリートの状態

表4は打重ねを行うそれぞれの時点において,先打ち コンクリートの状態について整理したものである。コー ルドジョイントの発生を防ぐための品質管理項目として,

先打ちコンクリートの性状の評価基準を,「ブリーディン グ終了時,貫入抵抗値0.5N/mm2,突き棒深さ60

70mmJ

とすれば,暑中期の先打ち時間0.5hでは2時間以内,先打 ち時間I.Shでは, 1時間以内に後打ちコンクリートを施工 する必要があると思われる。一方,標準期では,今回採用 した打重ね時間等のいずれの条件でも後打ちコンクリー トを打込むことが可能であると判断される。また,標準 期の打重ね時間間隔3hの場合は,JASS5の規定値を超えて いるが,先打ちコンクリートの性状は,先打ち時間にか かわらず,良好な状態で、あった。なお,暑中期において,

先打ちコンクリートの製造から打重ねられる時点までの 時間が同一な「先打ち0.5h−打重ね2hJと「先打ちI.Sh‑

打重ねlhJを比較すると,打重ね時聞が遅れることより も先打ち時聞が遅くなるのが,ブリーディング水が出て いる状態であるため,硬化体の品質は高くなる可能性が

(8)

打重ね時の先打ちコンクリートの状態

打重ね 物 性 暑中期 標 準 期

時間間隔 先打ち時間0.5h 先打ち時間I.Sh 先打ち時間0.5h 先打ち時間I.Sh ブ寺リーデインクや 61%進 行 61%進 行 20%進 行 27%進 行 水分蒸発量 0β14cm3/cm2  0. 022cm3 /cm2  0.002cm3/cm2  0.000cm3/cm2  1時間 表面含水率* 16.6%  (114%)  17.0%  (115%)  15.4%  (101 %)  16.0%  (105%) 

7

° ロクト貫入抵抗 O.ON/mm2  0.05N/mm2  O.ON/mm2  O.ON/町田12

突き棒貫入深さ 265mm  72mm  355mm  284mm 

プマリーデインクや 終了時点 終了後0.5時間経過 45%進 行 58%進 行 水分蒸発量 0.035cm3/cm2  0.047cm3/cm2  0.008cm3/cm2  0.004cm3/cm2  2時間 表面含水率 18.0%  (123%)  15.9%  (108%)  15.9%  (105%)  16.2%  ( 106%)  プロクター頁入抵抗 0.1 宵~/mm2 1.5N/mm2  O.ON/mm2  O.ON/mm2 

突き棒貫入深さ 76mm  22mm  277mm  118mm 

7やリーテゃインクキ 終了後1時間経過 終了後1.5時間経過 68%進 行 82%進 行 水分蒸発量 0.059cm3/cm2  0.075cm3/cm2  0.012cm3/cm2  0.008cm3/cm2  3時間 表面含水率 17.0%  (116%)  14.5%  (98%)  16.4%  (108%)  18.4%  (121 %)  70ロクト貫入抵抗 2.3N/mm2  14.4N/mm2  O.ON/mm2  O.ON/mm2 

突き棒貫入深さ 22mm  9mm  120mm  60mm 

表4

1.5‑2W‑1.5Jと「1.53W‑1.5J試験体では,打重ね時間間 隔2hまでは認められず,打重ね時間間隔3hでは悪化し ており,打重ね直前の散水及び水分除去の効果は認めら れなかった。

3.6.2  トレント法の透気係数

トレント法による透気係数は,シングルチャンバ一法 の透気速度と同様に,一部の試験体を除き,全体的に打 重ね時間間隔の増大に伴い透気係数は大きくなっている。

また,本研究の範囲では,先打ちコンクリート及び後打 ちコンクリートの打込み時間よりも 打重ね時間間隔の 要因が品質に支配的に影響すると判断している。その反 面,標準期では,打重ね時間間隔lhまでは,一体打ちコ ンクリートと同様の性能を示し,打重ね時間間隔2hから は,透気係数が高くなっているが,先打ち時間が短いほ

ど透気性状は良くなる傾向が確認された。

既往の研究 11)にて提案しているトレント法による透気 係数のグレーディング評価方法を図10の右下に示す。暑

n u  

nU  

80 

圧縮強度試験結果

60 

持齢{日〉

練 一

40  著書中期 標準鶏 20 

図9

。 。

30 

20 

10  50 

40 

( )は,打込み直後の含水率に対する百分率

あると考えられる。

3.5 圧縮強度と含水率

管理用供試体の圧縮強度試験結果を図9に示す。練混 ぜ直後工場採取したものを「練上り」とし,練混ぜ後0.5 時間および1.5時間で現場で採取したものを「0.5h」およ び「1.5hJとし,以後は所定材齢まで標準養生とした。実 験の結果,暑中期では標準期に比べて1319%程度の強 度低下が認められた。

押当て式含水率は全体の平均で、標準期は4.7%で、あった が,暑中期では5.1%と0.4%程度大きい値を示した

3.6 透気性状

シングルチャンバ一法の透気速度試験結果とトレント 法の透気係数試験結果を図10に示す。各図中の実線は先 打ちコンクリート(下部),点線は後打ちコンクリート(上 部)の測定結果を示している。

3. 6. 1 シングルチャンバ一法の透気速度

シングルチャンパ一法による透気速度は,先ず暑中期 では,全体的に打重ね時間間隔が大きくなるほど透気速 度は増加する傾向となっており,特に打重ね時間間隔 3 時間では透気速度が顕著に増大している。ここで,先打 ち時間0.5hでは,打重ね時間間隔lh2hの透気速度の 変化が大きくない反面,先打ち時間 1.5hでは直線的に大 きくなっている。従って,打重ね時間間隔2hでは,先打 ちコンクリートの打込み時間により品質低下が生じる可 能性がある。標準期では,一体打ち試験体と 1時間で打 重ねたすべての試験体で暑中期の測定値より高いが,品 質変化の勾配は大きくなかった。また,標準期でも先打 ち時間0.5hでは,一体打ちコンクリートと比べて,打重 ね時間間隔2hまで、の変化は小さい。先打ち時間 1.5hの 場合は,打重ね時間間隔 lhまで、は同等の値で、あったが,

打重ね時間間隔 2hから増加することが分かる。なお,

(9)

明吋島幽脚 1.5~1.S

一•--1.S1.S(徴拘

圃圃幅上部

‑O‑OS‑0.$

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10 

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1  2  3  野重ね時鱒翻織部}

0. 1  3 

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偶有.. 

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シングルチャンバ一法の透気速度試験結果

{  日間噌

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λ ム

100  10 

‑ 19

; 要

(:) 

.J.. 

λ .l 

A   2

10 

1  2  3  打重量給量春期隣韓毒物}

0. 1  3  0 

1  2  軒麓•t.l時期襲警鱒〈紛 0. 1 

トレント法の透気係数試験結果 透気性状

以上の結果を総合すると,壁コンクリートの透気性状 において,先打ち時間や後打ち時間よりも打重ね時間間 隔という要因が最も強く影響することがわかる。

3.7  透気性状と凝結特性の関係

図11に暑中期と標準期におけるトレント法透気係数と 貫入抵抗値及びN式貫入量の関係について示す。

貫入抵抗値と透気係数の関係を見ると,暑中期の貫入 抵抗値O.ON/mm2もしくはO.ON/mm2に近い値であっても,

一体打ちコンクリート以外の試験体の透気係数は1.0〜10

×io‑16m2)の範囲となって,前述したトレント法透気係 数のグレーディング上「悪い」の等級で、あった。また,貫 入抵抗値がl.ON/mm2を超える条件での透気係数は, 10

×io‑16m2)以上の高い値を示した。標準期では,先打ち 時間と打重ね時間間隔に関係なく,いずれの試験体でも O.ON/mm2の貫入抵抗値で、あるが,透気係数は0.2〜60×(10‑ 16m2)程度で非常に広く分布した。このことから, JASS5 で打重ねの目安としている0.5N/mm2の貫入抵抗値は,気 温13°Cの環境においては適用しにくいと考えられる。

N式貫入量と透気係数の関係は,打込み後初期には明 確ではないが,全般的に良好な相闘が認められ, N式貫入 試験は,打重ね時間の管理に有効であると考えられる。

透気係数1.0×(io‑16m2)になるN式貫入量は,暑中期で60 図10

中期と標準期のいずれも一体打ちコンクリートは「普通」

という評価となった。暑中期の場合は,打重ね時間間隔 lhに関してはほとんどの試験体が「普通」と「悪しリの 境界となっており,打重ね時間 2hでは「悪し1」,打重ね 時間間隔3hでは「非常に悪い」のグレーデ、イングとなっ た。したがって,暑中環境で施工されるコンクリートの 打重ね時間間隔は,規定時間内で、あっても,短縮するこ とによりコールドジョイントに対する品質改善が可能で あると考えられる。一方,標準期では,打重ね時間間隔 1 時間までは「普通Jとなっており,打重ね時間間隔2hに おいては,先打ち時間0.5hでは「普通J,先打ち時間 1.5h では「悪し1」としづ評価となった。よって,標準期では,

打重ね時間lhは確かに品質低下の恐れがなく,打重ね時 間間隔 2時間以上の場合は,耐久性が若干悪くなるが,

先打ち時間の管理などにより品質管理ができるものと考 えられる。また,標準期では,打重ねる直前の先打ちコン クリートの状態は表

4

のとおり,ブリーディング水が出 ていて,凝結は始まる前で、あったが,硬化体の透気性状 は悪くなる場合もあった。なお,暑中期の透気係数は,標 準期と比較して,早期に乾燥し,凝結し始める先打ちコ ンクリートの性状により,品質低下の時点が早くなった ものの,透気係数自体が急激に増加したわけではない。

(10)

1曲 銭JO 3 4朋 滋 怒 縦 貫 入 農 棚 ) 1

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15  10  .入挺蓄え銭機/附 15 

IO  貫入獄銃健制/限的

トレント法透気係数とN式貫入量の関係 トレント法透気係数と貫入抵抗値の関係

透気性状と凝結特性の関係

の要因が品質に支配的に影響を及ぼす。

暑中期の透気係数は一体打ちコンクリート以外は,

1.0 ×(10‑16m2)以上となって品質低下が認められた。

N式貫入量と透気係数の関係は,全般的に良好な相 関が認められ, N式貫入試験は打重ね時間の管理に 有効であると考えられる。

透気係数10×(10‑16m2)を暑中期の品質管理基準とす れば,打重ね時間間隔は2時間以内,貫入抵抗値は 1.0N/mm2以下,N式貫入量は50〜60mm以上の条件 で打重ねる必要がある。

7)  6)  図11

〜340mm,標準期で、は約120〜240mmとなり,暑中環境下 でより広い範囲を示した。

本研究の範囲から,コールドジョイントに対する品質 管理の基準値を以下のように提案する。

鉛直部材コンクリートの上・下部の連結部位であるこ とを考慮して, トレント法透気係数のグレーディングで

「悪しリの最大値である10×(10‑I6m2)を基準とした場合,

それ以上の品質を確保するための条件として,暑中期で は,貫入抵抗値を1.0N/mm2以下, N式貫入量は50〜60mm 以上の条件で打重ねる必要がある。参考に,標準期では ブリーディング及び凝結が遅くなるため,むしろ暑中期

よりも数値的には厳しく管理した方が望ましい。 謝辞

本研究の実施に際し,株式会社麻生,麻生セメント株式 会社,麻生コンクリート工業株式会社の各位に多大な協 力を得た。また,本研究の一部は九州大学大学院人間環 境学府「学位取得(博士課程)に向けての研究助成」によ

り行った。ここに謝意を表す。

参考文献

1)  日本建築学会:建築工事標準仕様書・同解説JASS5 鉄筋コンクリート工事, 2015年7月

立山創一:暑中コンクリートの品質に関する研究,

安藤建設技術研究所報,第18号, pp.19‑26, 2015年 本田悟ほか:暑中環境で施工される構造体コンクリ ートのコールドジョイントに関する研究 その4

コンクリートの打込み時間の影響, 日本建築学会九 州支部研究報告,第54号, pp.29‑32, 2015年3月 陶佳宏ほか:打重ねコンクリートの耐久性に関する 基礎的研究,コンクリート工学年次論文論文集, Vol. 23,  No. 2,  pp.775780, 2001年

本田悟ほか:打込み時聞が暑中環境で施工される構 造体コンクリートのコールドジョイントに及ぼす影 響 そ の2透気性によるコールドジョイントの評価,

日本建築学会九州支部研究報告,第 55号, pp.169‑ 172,  2016年3月

暑中コンクリートにおける養生方法がコンクリート 2) 

4) 

6)  4.まとめ

本研究では暑中環境で施工される鉛直部材コンクリー トの打重ね時間間隔がコールドジョイントに及ぼす影響 について,実大レベルの検討を行い,以下の成果を得た。

1)  水分移動実験の結果より,暑中期では,打込みから 1時間30分〜2時間でブリーディングが終了し,水 分蒸発量は標準期よりも多く,表面は早期に乾燥状 態になる。標準期では,蒸発量は少なく,ブリーデ イング量は暑中期の3〜4程度であり,終了時間も遅 くなるため,表面は暑中期よりも長時間にわたって 湿潤状態となる。

暑中期の凝結は非常に早く,練混ぜ後4〜5時間程度 で終結となる。貫入抵抗値0.5N/mm2を打重ねの限度 とすれば,暑中期では練混ぜから 3時間,標準期で は5時間以内に後打ち作業をする必要がある。

暑中期では,標準期に比べて13〜19%程度の圧縮強 度の低下が認められた。

シングルチャンバ一法とトレント法の実験結果は比 較的同様の傾向となった。

透気性状に関して,先打ちコンクリート及び後打ち コンクリートの打込み時間よりも,打重ね時間間隔 2) 

4) 

(11)

の強度及び耐久性に及ぼす影響に関する研究,九州|

東海大学工学部建築学科,森永研究室卒業論文, 1997 年1月

7)  土木学会:コンクリート構造物におけるコールドジ ョイント問題と対策, 2000年7月

8)  国本正恵,湯浅昇,笠井芳夫,松井勇:構造体コンク リートのコールドジョイント評価方法の提案, 日本 建築学会大会学術講演梗概集, pp.433‑434,2000年9 月

9)  野中英:簡易透気試験による構造体コンクリートの 品質評価方法に関する研究,日本大学博士学位論文,

pp.2‑9,  2015年

10)  R.J. Torrent : A two‑chamber vacuum cell for measuring  the coecientof permeability to air the concrete cover  onsite. Materials and Structures, vol.25No.6,pp358‑365,  1992 

11)井上朔ほか:現場簡易透気試験による実構造物コン クリート表層の透気性評価とその相互比較,第35回 土木学会関東支部技術研究発表会, 2008年3月

(受理:平成

2 8

6

9

日)

‑60‑

参照

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